JPH06302239A - 電気機器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 選択された運転形態を表示するために必要な
光源を１個にする。 【構成】 タイマー装置により３段階に設定可能な遅延
運転時間を選択するためのスイッチ装置１５の摘み１９
に、それぞれ形状の異なる透光窓２４ａないし２６ａか
らなる表示部２４ないし２６を形成した表示板２３を取
着する。遅延運転時間を選択すべく摘み１９をスライド
操作すると、この摘み１９と一体的に表示板２３が移動
し、これにより発光ダイオード２２により照明される表
示部が変化するので、その照明されている表示部の形状
を見分けることにより、選択された遅延運転時間を判別
できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は複数の運転形態を選択で
きる電気機器に係わり、特に選択した運転形態を表示す
る表示構成に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】例えば、換気扇では、人が室内から退去
した後であっても、煙草の煙り等に汚染された空気が残
留しているので、その残った汚染空気を排出するため
に、遅延運転を行い得るようにしたものがある。この遅
延運転の時間は室の大きさによって変える必要があるた
め、その遅延運転時間はタイマー装置によって変えるこ
とができるように構成されている。

【０００３】すなわち、図５において、遅延運転を制御
するためのタイマー装置１はその運転時間を例えば２０
分、４０分、６０分の３段階に変えることができるよう
に構成されている。このタイマー装置１の遅延運転時間
を選択するためのスイッチ装置２はスライド式のもの
で、内部に３個のスイッチ素子（図示せず）を備えてい
る。そして、摘み（図示せず）をスライド操作すると、
そのスライド操作量に応じて、その３個のスイッチ素子
のうちのいずれかがオン信号をタイマー装置１に入力す
るようになっており、タイマー装置１は、オン信号を出
力したスイッチ素子に応じて遅延運転時間を２０分、４
０分、６０分のいずれかに設定する。

【０００４】選択した遅延運転時間を表示するための表
示装置は、３個の発光ダイオード３ないし５から構成さ
れ、遅延運転時間が２０分の場合には発光ダイオード３
を点灯させ、４０分の場合には発光ダイオード４を点灯
させ、６０分の場合には発光ダイオード５を点灯させる
ように構成されている。また、別の例として、図６に示
すように、選択された遅延運転時間が２０分の場合には
１個の発光ダイオード３を点灯させ、４０分の場合には
２個の発光ダイオード３および４を点灯させ、６０分の
場合には３個の発光ダイオード３ないし５をすべて点灯
させるように構成されたものもある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来構成の表示装置では、選択できる遅延運転時間の
段階数と同数の発光ダイオードを必要とするため、コス
トが高くなるという問題がある。

【０００６】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、選択された運転形態を表示するために
必要な光源としては、選択できる運転形態の数とは関係
なく、１個で済ますことができる電気機器を提供するに
ある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の電気機器は、運
転を複数の形態に制御するための制御装置と、この制御
装置による運転形態を選択するための操作部と、前記複
数の運転形態にそれぞれ対応する複数の透光性ある表示
部を有し、前記操作部の操作変位に連動して変位する表
示部材と、この表示部材の裏側に対向配置され、該表示
部材の変位により照明する表示部が変化する光源とを具
備し、前記表示部材が有する複数の表示部の透光状態を
それぞれ異ならせたことを特徴とするものである。

【０００８】この場合、各表示部の透孔状態をそれぞれ
異ならせるために、各表示部を１個の透光窓から構成
し、それら各透光窓の形状を互いに異ならせるようにす
ることができる。

【０００９】

【作用】運転形態を選択するために操作部材を操作する
と、この操作部材に連動して表示部材が変位し、これに
より光源に照明される表示部が変化する。この表示部は
それぞれ透光状態が異なるので、その照明されている表
示部の透光状態を見分けることにより、選択された運転
形態を判別できる。従って、光源としては１個で済む。

【００１０】

【実施例】以下、本発明を換気扇に適用した一実施例に
つき図１ないし図４を参照しながら説明する。まず、換
気扇の前面部には、図３に示すように、化粧枠１１が設
けられており、図４に示すファンモータ１２によってフ
ァン１３が駆動されると、室内空気が化粧枠１１のベル
マウス１１ａから吸引されて室外に排出されるようにな
っている。化粧枠１１の下部裏側には、図１に示すよう
に、プリント配線基板１４が配設されており、このプリ
ント配線基板１４にスイッチ装置１５の他、図４に示す
タイマー装置１６、制御回路１７、駆動回路１８等が実
装されている。

【００１１】上記タイマー装置１６は換気扇の遅延運転
を制御するための制御手段として機能するもので、その
遅延運転時間は例えば２０分の短時間遅延運転形態、４
０分の中時間遅延運転形態、６０分の長時間遅延運転形
態の３段階に設定できるように構成されており、その遅
延運転時間は上記スイッチ装置１５により選択できるよ
うになっている。このタイマー装置１６はスライド式の
もので、図示はしないが内部に３個のスイッチ素子を有
している。そして、操作部としてのスイッチ装置１５の
摘み１９をスライド操作すると、そのスライド操作量に
応じて、３個のスイッチ素子のうちのいずれかがオン信
号をタイマー装置１６に入力するようになっており、タ
イマー装置１６はオン信号を出力したスイッチ素子に応
じた遅延運転時間を選択する。

【００１２】タイマー装置１６は人が室から退去する際
に図示しない運転スイッチをオフすると、そのオフ操作
時点から選択された遅延運転時間のカウントを開始し、
その遅延運転時間をカウントアップすると、停止信号を
制御回路１７に入力するようになっている。そして、制
御回路１７は運転スイッチがオフされた後も駆動回路１
８を介してファンモータ１２を駆動し続け、タイマー装
置１６から停止信号が入力されると、ファンモータ１２
の運転を停止するように構成されている。

【００１３】さて、前記化粧枠１１の下部には、長孔２
０および表示窓２１が左右に並べて形成されており、そ
のうち長孔２０からはスイッチ装置１５の摘み１９が突
出している。また、前記プリント配線基板１４には表示
窓２１に対向して光源としての発光ダイオード２２が取
り付けられており、図４に示すように、この発光ダイオ
ード２２のアノードはタイマー装置１６に接続されてい
ると共に、カソードはアースされている。そして、タイ
マー装置１６は発光ダイオード２２に対して常時ハイレ
ベルの電圧を与えており、従って該発光ダイオード２２
は常時点灯状態にある。

【００１４】上記摘み１９には、表示部材としての横長
の表示板２３の左端部が取着されており、従って表示板
２３は摘み１９の左右方向のスライド操作時に該摘み１
９と一体的に左右方向に変位する。この表示板２３は黒
く着色されたプラスチック板からなり、その右方部分に
は３段階の遅延運転時間のそれぞれに対応して透光性の
ある第１ないし第３の表示部２４ないし２６が形成され
ている。これら表示部２４ないし２６はそれぞれ１個の
透光窓２４ａないし２６ａにより構成されており、第１
の表示部２４の透光窓２４ａは円形、第２の透光窓２５
ａは三角形、第３の透光窓２６ａは星形に打ち抜き形成
されていて、それら透光窓２４ａないし２６ａの形状は
互いに異なっている。そして、この透光窓２４ａないし
２６ａの形状の相違により、各表示部２４ないし２６の
透光状態が異なるようになつている。なお、打ち抜き形
成された各透光窓２４ａないし２６ａには同形状の透明
栓を嵌着するようにしても良い。

【００１５】しかして、摘み１９を図１および図２に示
すように左側に位置させると、タイマー装置１６の遅延
運転時間は２０分に設定され、中央に位置させると４０
分、右側に位置させると６０分にそれぞれ設定されるよ
うになっている。そして、摘み１９を左側に位置させた
状態では表示板２３の右側の第１の表示部２４の透光窓
２４ａが発光ダイオード２２に対向位置され、中央に位
置させた状態では表示板２３の真中の第２の表示部２５
の透光窓２５ａが発光ダイオード２２に対向位置され、
右側に位置させた状態では左側の第３の表示部２６の透
光窓２６ａが発光ダイオード２２に対向位置するように
なる。

【００１６】従って、発光ダイオード２２の光は、遅延
運転時間を２０分に選択した場合には第１の表示部２４
の透光窓２４ａを透過し、４０分に選択した場合には第
２の表示部２５の透光窓２５ａを透過し、６０分に選択
した場合には第３の表示部２６の透光窓２６ａを透過す
る。このため、表示窓２１において明るく見える形状が
星形であれば遅延運転時間は２０分、三角形であれば４
０分、円形であれば６０分と判断することができる。こ
の結果、選択できる遅延運転時間が３段階あっても、光
源たる発光ダイオード２２としては１個で済み、コスト
の低減化を図ることができる。

【００１７】なお、各表示部２４ないし２６の透光状態
をそれぞれ異ならせるための手段としては、上記実施例
の各表示部２４ないし２６をそれぞれ１個の透光窓２４
ａないし２６ａにより構成し、それら透光窓２４ａない
し２６ａの形状を互いに異ならせるものに限られず、他
に種々考えられる。例えば、各表示部２４ないし２６を
それぞれ同一形状の１個の透光窓により構成し、それら
各透光窓にそれぞれ異なる色に着色した栓を嵌着するこ
とにより、各表示部２４ないし２６の透光状態すなわち
透過光の色を異ならせるようにしても良く、また各表示
部２４ないし２６を構成する透光窓の数を変えることに
より、各表示部２４ないし２６の透光状態すなわち明る
く見える部分の数を異ならせるようにしても良い。

【００１８】その他、本発明は上記し且つ図面に示す実
施例に限定されるものではなく、例えばスイッチ装置１
５はロータリ形のものでも良く、また換気扇において運
転形態として換気風量を大中小に切り替える場合の表示
装置に適用しても良く、更には換気扇に限られず、電気
機器一般に広く適用できる等、その要旨を逸脱しない範
囲で種々変更して実施することができる。

【００１９】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、運
転形態を選択するために操作部を操作すると、透光状態
がそれぞれ異なる複数の表示部を有した表示部材が操作
部の変位に連動して変位し、これにより光源に照明され
る表示部が変化するので、その照明されている表示部の
透光状態を見分けることにより、選択された運転形態を
判別でき、従って、光源としては、選択できる運転形態
の数とは関係なく、１個で済み、コストの低減化を図る
ことができる。

【００２０】また、各表示部をそれぞれ１個の透光窓か
ら構成し、それら各透光窓の形状を互いに異ならせるよ
うにした場合には、各表示部の透孔状態をそれぞれ異な
らせるための構成が簡単で、表示部材の製作コストを低
く抑えることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す要部の横断面図

【図２】化粧枠を除去して示す要部の正面図

【図３】換気扇の正面図

【図４】制御構成を示すブロック図

【図５】従来の表示構成例を示す図

【図６】従来の他の表示構成例を示す図

【符号の説明】

１１は化粧枠、１２はファンモータ、１４はプリント配
線基板、１５はスイッチ装置、１６はタイマー装置、１
７は制御回路、１８は駆動回路、１９は摘み（操作
部）、２１は表示窓、２２は発光ダイオード（光源）、
２３は表示板（表示部材）、２４ないし２６は表示部、
２４ａないし２６ａは透光窓である。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 運転を複数の形態に制御するための制御
   装置と、 この制御装置による運転形態を選択するため
   の操作部と、 前記複数の運転形態にそれぞれ対応する複数の透光性あ
   る表示部を有し、前記操作部の操作変位に連動して変位
   する表示部材と、 この表示部材の裏側に対向配置され、該表示部材の変位
   により照明する表示部が変化する光源とを具備し、 前記表示部材が有する複数の表示部の透光状態をそれぞ
   れ異ならせたことを特徴とする電気機器。
2. 【請求項２】 各表示部は１個の透光窓からなり、それ
   ら各透光窓の形状を互いに異ならせることにより、各表
   示部の透孔状態をそれぞれ異ならせたことを特徴とする
   請求項１記載の電気機器。