JPH09160512A

JPH09160512A - 電光表示板

Info

Publication number: JPH09160512A
Application number: JP34529695A
Authority: JP
Inventors: Tomoko Kaneko; 友子金子
Original assignee: GOLDEN KITSUZU KK
Current assignee: GOLDEN KITSUZU KK
Priority date: 1995-12-06
Filing date: 1995-12-06
Publication date: 1997-06-20

Abstract

(57)【要約】【課題】特にパチンコ台上部の幕板部分に電光表示を
設け、各種の情報を表示すると同時に、電光による装飾
効果を発揮することができる電光表示板を提供する。【解決手段】複数の光透過性のアクリル酸樹脂板を重
ねて積層し、これらのアクリル酸樹脂板の少なくとも１
枚の片側表面には彫刻を施し、このアクリル酸樹脂板の
側端面からそれぞれ別個に光を照射可能とした。アクリ
ル酸樹脂板の側面から照射する光の光源は、３原色が独
立した光源とした。また、３原色が独立した光源とし
て、冷陰極管を用いた。複数のアクリル酸樹脂板のう
ち、一番表側には、さらにハーフミラー板、または偏光
板を積層した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、光透過性の樹脂板
などを用い、端面から光を照射することによって側面に
メッセージ等を表示することができる電光表示板に関す
るものである。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】従来からＬＥＤマトリ
ックスを制御して文字や模様を電光表示する技術は知ら
れている。たとえば液晶板なども広い概念としてはマト
リックス制御による表示ということができる。そして、
カラー液晶板などを利用すればカラー画像なども鮮明に
表示することができるので、各種の情報を画面に表示す
るには非常に便利な構成である。

【０００３】ところで、カラー液晶板を利用すれば、任
意の情報を画面に表示することができるが、液晶マトリ
ックスを制御するための制御回路は複雑になり、機器と
しては高価なものになってしまう。又、液晶板は歩留ま
りが非常に悪く、広い面積のものを大量に製造すること
ができないので、大画面の表示板を製造することは困難
である。また、ＬＥＤを利用したカラーマトリックスで
あれば大画面を構成することができるが、カラー液晶と
同様にコストが高くつくという欠点がある。

【０００４】ところで、従来からパチンコ店では大入台
の表示や、大当たりの表示を台ごとに行っていたが、樹
脂製のプレートをガラス面に取り付けるなど、手作業で
行うのがほとんどであった。しかし一度一度プレートを
取り付けるのは手間がかかって面倒である。また、最近
の電飾表示は華美になっており、このようなプレートを
取り付けるだけでは目立ちにくい。

【０００５】本発明はこのような点に着目したもので、
特にパチンコ台上部の幕板部分を電光表示し、各種の情
報を表示すると同時に、電光による装飾効果を発揮する
ことができる電光表示板を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明では上記目的を達
成するために、次のような手段を採用した。即ち、複数
のアクリル酸樹脂板を積層し、これらのアクリル酸樹脂
板の少なくとも１枚に彫刻を施し、このアクリル酸樹脂
板の側端面からそれぞれ別個に光を照射可能とした。こ
れによって、アクリル酸樹脂板を単位ごとに電光表示す
ることができ、この樹脂板を積層していることによっ
て、複数の彫刻を重ね合わせたり、複数の彫刻のうちか
ら任意の彫刻だけを光によって浮き上がらせることが可
能となる。また、アクリル酸樹脂板の側面から照射する
光の光源は、３原色が独立した光源とした。この手段に
よって、アクリル酸樹脂板ごとに別々の色を照射するこ
とができ、より装飾性を増すことができる。また、３原
色を各アクリル酸樹脂板ごとに混合するようにすれば、
光の色の選択はさらに広がることになる。即ち、３原色
が独立した光源とするという意味は、３原色のそれぞれ
１色を各アクリル酸樹脂板に照射する構成と、それぞれ
のアクリル酸樹脂板に３原色を照射する構成の何れも含
むものとする。

【０００７】さらに、アクリル酸樹脂板に対する照射の
ための光源として、冷陰極管を用いた場合には、消費電
力を低く押さえることができると同時に、発熱量も少な
くすることができる。さらにまた、アクリル酸樹脂板の
一番表側には、さらにハーフミラー板、あるいは偏光板
を積層することとした。これによって、電光表示を行っ
ていないときに表面側から見た場合には単なるガラス
板、あるいは反射板としてしか見えないので、電光表示
の効果がより強調されることになる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、添
付した図面に従って説明する。図１および図２は本発明
の例をパチンコ台の上方に位置する幕板に適用したとこ
ろを示し、１ａ・１ｂ・１ｃはそれぞれ光透過性のアク
リル酸樹脂板であり、無色透明板、あるいは着色透明
板、半透明板などから適宜選択したものである。ここ
で、光透過性とは、アクリル酸樹脂板の一特徴として
の、入射光が内部反射しながらアクリル内部を進行する
ことができることを示し、光を遮断するような不透明
や、透明度が低い半透明などは除くことを意味してい
る。２ａ・２ｂ・２ｃはそれぞれ冷陰極管からなる光源
であり、２ａが赤、２ｂが緑、２ｃが青という光の３原
色をそれぞれ発光する。光源２ａ・２ｂ・２ｃはアクリ
ル酸樹脂板１ａ・１ｂ・１ｃのそれぞれの両側端面に対
応して設置されている。即ち、アクリル酸樹脂板１ａの
両側端面には赤色の光源２ａ・２ａが設けられ、別の２
枚についても同様の関係で設けられている。従って、光
源２ａが点灯するときにはアクリル酸樹脂板１ａを照射
し、光源２ｂが点灯するときにはアクリル酸樹脂板１ｂ
を照射し、光源２ｃが点灯するときにはアクリル酸樹脂
板１ｃを照射することになる。

【０００９】ここで、それぞれのアクリル酸樹脂板１ａ
・１ｂ・１ｃのうち少なくとも片側表面には文字や任意
の図形など、彫刻を施す。例えば、パチンコ台に適用す
るのであれば、図２のようにそれぞれのアクリル酸樹脂
板１ａ・１ｂ・１ｃに「ラッキー台」「大入台」や「ス
タート」などの文字を彫刻しておく。周囲の波線３は飾
り用の囲みである。

【００１０】ここで、図１中、４…４は並列接続された
冷陰極管であり、その色は任意に着色されている。５…
５はそれぞれに接続された光源、あるいは冷陰極管を点
灯するための電源回路であり、これらの電源回路５…５
はＣＰＵ６に接続され、オン・オフが制御される。ＣＰ
Ｕ６には各光源２ａ〜２ｃ、および冷陰極管５…５の状
態を制御するための情報が入力される。例えば、この情
報としては、各台の当たり情報や、当たりの確率が高い
台を示すためのラッキー台情報、あるいはスロットルが
回転していることを示す情報など、複数の情報を入力す
ることができ、ＣＰＵ６ではこれらの情報に基づいて予
め定められたプログラムに従って任意の光源や冷陰極管
を点灯する。なお、この情報はそれぞれのパチンコ台か
ら直接与えてもよいし、複数のパチンコ台を集中管理し
ているのであれば、この集中管理装置からアドレスを定
めたうえで情報を出力してもよい。パチンコ台から直接
与える構成のほうがプログラムおよび回路としてはより
簡易になるであろう。

【００１１】いま、図２の彫刻を施したアクリル酸樹脂
板１ａ・１ｂ・１ｃを利用して、電光表示を行うとす
る。このとき、対象のパチンコ台がラッキー台であるな
らば、アクリル酸樹脂板１ｃに対して光源２ｃが照射さ
れており、「ラッキー台」と彫刻した部分が青色光で照
明されることになる。次に、スロットルがスタートすれ
ばアクリル酸樹脂板１ｂに対して緑色光が照射され、青
色光で照射されている「ラッキー台」の表示と共に「ス
タート」の文字が緑色光で照明される。そして、大入り
に突入した場合には「ラッキー台」および「スタート」
に対する光源が消灯する代わりにアクリル酸樹脂板１ａ
に赤色光が照射され、「大入台」の文字が赤色で表示さ
れる。尚、これらの表示のための光源１ａ〜１ｃは点灯
を持続させることもあるが、より効果的な照明のために
は点滅させることが好ましい。これはＣＰＵ６に予め与
えられるプログラムによって容易に達成することができ
る。ここで、冷陰極管５…５を点滅させれば、さらに効
果的な照明が可能になる。

【００１２】本実施形態では３枚のアクリル酸樹脂板を
積層した構成を説明したが、積層する枚数や彫刻を施す
文字などは自由に設定することができることはもちろん
である。また、アクリル酸樹脂板１ａの表面側にハーフ
ミラー、あるいは偏光板をさらに積層させた場合には、
消灯時には単なるミラーや反射板として把握されること
になるので、点灯時の照明効果はより高くなる。また、
別の実施例として、パチンコ台の任意の位置に反射形の
光センサを設置しておき、遊戯者がパチンコ台の前に一
定秒数座れば、さらに追加して積層したアクリル酸樹脂
板に彫刻した「ｗｅｌｃｏｍｅ」などの文字を照射する
構成を追加的に採用することも自由である。

【００１３】なお、本実施形態ではパチンコ台の幕板に
これら電光表示を適用する場合について説明したが、一
般の広告板や装飾板などに広く活用することができるの
はいうまでもなく、これらも本発明の範囲に属する。

【００１４】

【発明の効果】本発明では上述した手段を用いたので、
アクリル酸樹脂板の予め彫刻された文字などが複数の色
からなる光で照明され、非常に効果的な電光表示板とす
ることが可能となった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態を示す概略図、

【図２】アクリル酸樹脂板の一実施形態を示す平面図で
ある。

【符号の説明】

１ａ・１ｂ・１ｃアクリル酸樹脂板２ａ・２ｂ・２ｃ光源３波線４冷陰極管５光源あるいは電源回路６ＣＰＵ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数の光透過性のアクリル酸樹脂板を重ね
て積層し、これらのアクリル酸樹脂板の少なくとも１枚
の片側表面には彫刻を施し、このアクリル酸樹脂板の側
端面からそれぞれ別個に光を照射可能としたことを特徴
とする電光表示板。
【請求項２】アクリル酸樹脂板の側面から照射する光の
光源は、３原色が独立した光源とした請求項１記載の電
光表示板。
【請求項３】３原色が独立した光源として冷陰極管を用
いた請求項２記載の電光表示板。
【請求項４】複数のアクリル酸樹脂板のうち、一番表側
には、さらにハーフミラー板を積層した請求項１記載の
電光表示板。
【請求項５】複数のアクリル酸樹脂板のうち、一番表側
には、さらに偏光板を積層した請求項１記載の電光表示
板。