JPH0748335Y2 - パイプ材切断装置における刃物受け装置 - Google Patents

パイプ材切断装置における刃物受け装置

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JPH0748335Y2
JPH0748335Y2 JP2883693U JP2883693U JPH0748335Y2 JP H0748335 Y2 JPH0748335 Y2 JP H0748335Y2 JP 2883693 U JP2883693 U JP 2883693U JP 2883693 U JP2883693 U JP 2883693U JP H0748335 Y2 JPH0748335 Y2 JP H0748335Y2
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cutting
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伸一 堀
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、被切断パイプ材送給路
に沿って送給される薄肉の被切断パイプ材を切断位置に
おいて当該パイプ材の周りを旋回しつつその内周側へ移
動する複数個の円板形刃物により切断するパイプ材切断
装置において、刃物との間で被切断パイプ材を支持する
刃物受け装置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】複数個の円板形刃物を被切
断パイプ材の周りで旋回させつつその内周側へ移動させ
ながら切断を行うタイプの切断装置では、刃物による切
り込み中に被切断パイプ材には相当大きな押し付け力が
作用する。しかして、被切断パイプ材が、例えば内径1
50mm、厚み5〜10mmといった厚肉の場合は、当
該パイプ材が上記のような押し付け力に十分耐えること
ができるため問題ないが、例えば内径が150mmに対
して厚みが1mmといった薄肉のパイプ材は、上記刃物
の押し付け力によって変形し易く、そのままでは切断が
困難または不能となる。従って、そのような薄肉のパイ
プ材の場合には、パイプ材の中に心金等の刃物受けを入
れて、切断位置でパイプ材を内側から支持する必要があ
る。
【0003】ところで、この種の切断装置では、パイプ
材は所要速度で連続的に送給させ、しかも切断は、パイ
プ材を一時停止させることなく、連続的に送給させなが
ら行うことがある。然るに、従来、このようにパイプ材
を所要速度で送給させながら連続して切断を行う切断装
置において、パイプ材の中に心金等を配置しようとすれ
ば、連続送給されるパイプ材内での心金等の支持が非常
に困難であると共に、心金等自体をパイプ材の送給速度
に同期させて移動させなければならないためその制御が
複雑になるといった問題があった。
【0004】本考案は、上述したような従来の問題点に
鑑み、切断位置で被切断パイプ材の内周面を支持する刃
物受けを、連続送給される被切断パイプ材内で簡単に支
持できると共に、取扱いが容易で構造が簡単な刃物受け
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の請求項1に係る
刃物受け装置は、被切断パイプ材送給路9における切断
位置CPの近傍に、磁石または磁性体からなるフローテ
ィング部材11と、磁性体または磁石からなり、前記フ
ローティング部材11を囲繞してその外周面との間に被
切断パイプ材Mが挿通する挿通路10を形成し、このフ
ローティング部材11との間で作用する磁気吸引力によ
りこのフローティング部材11を保持するホルダー部材
12とを設け、このホルダー部材12を定位置に固定す
ると共に、前記フローティング部材11を、切断位置C
Pで被切断パイプ材Mの内周面を支持する刃物受け13
に連結部材14を介して一体的に連結してなることを特
徴とする。
【0006】この刃物受け装置において、好ましいフロ
ーティング部材11は、外径が被切断パイプ材の内径よ
り若干径小の円板状に形成された磁石片15と鉄片16
とを軸方向に交互に重合してなり、ホルダー部材12
は、内径が被切断パイプ材Mの外径より若干径大のリン
グ状に形成された磁石片17と鉄片18とを、前記フロ
ーティング部材11の磁石片15及び鉄片16とにそれ
ぞれ対応するように軸方向に交互に重合してなるもので
ある。
【0007】また、刃物受け13としては、外周面の中
央部に凹溝13aを有する円板体が好ましく、連結部材
14としては、フローティング部材11及び刃物受け1
3を貫通すると共に両者を軸方向所定間隔に保持する連
結用軸体21と、この連結用軸体21の端部に螺合され
る締着具22とからなるものが好ましい。
【0008】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1及び図2は、それぞれパイプ材切断装置の全体を示
す正面図及び平面図であり、これらの図において、1は
装置基台、2は台車で、前記基台1上に配設されたガイ
ドレール3,3に沿って走行する車輪2aを有し、この
台車2は、前端部に連結ロッド4を介して連結される流
体圧シリンダ等の往復駆動手段(図示せず)によって装
置基台1上を所定ストローク往復駆動される。装置基台
1上には、その中央部側に切断機5が設置され、この切
断機5の前側に刃物受け装置6が設置されている。7
は、装置基台1の後端部に設けられたパイプ材ガイド、
8は、台車2の前端部に設けられたパイプ材クランプ装
置である。被切断パイプ材Mは、アルミニウムや真鍮等
の非磁性材料からなる丸パイプ材で、所要の送給駆動手
段(図示せず)により、装置基台1側のパイプ材ガイド
7から刃物受け装置6及び切断機5の中心部を通って台
車2側のパイプ材クランプ装置8へと向かう一連の被切
断パイプ材送給路9に沿って所定速度で連続送給され
る。CPは切断機5における切断位置を示す。
【0009】前記刃物受け装置6は、被切断パイプ材送
給路9における切断位置CPの前方側近傍に、フローテ
ィング部材11と、このフローティング部材11を囲繞
してその外周面との間に被切断パイプ材Mが挿通する被
切断パイプ材挿通路10を形成し、このフローティング
部材11との間で磁気吸引力を作用せしめて当該フロー
ティング部材11を保持するホルダー部材12とを配設
し、ホルダー部材12を定位置に固定すると共に、フロ
ーティング部材11を、切断位置CPで被切断パイプ材
Mの内周面を支持する刃物受け13に連結部材14を介
して一体的に連結してなるものである。刃物受け13
は、被切断パイプ材Mの内径より若干径小の円板体から
なるもので、その外周面中央部の切断位置CPにおいて
刃物の刃先と対応する位置に凹溝13aが周設されてい
る(図3参照)。
【0010】この刃物受け装置6の構造につき図3を参
照して詳細に説明すると、フローティング部材11は、
それぞれ円板状に形成した複数個の永久磁石片(磁石)
15と鉄片(強磁性体)16とを軸方向に交互に重合配
置し、またホルダー部材12は、それぞれリング状に形
成した磁石片17と鉄片18とをフローティング部材1
1の磁石片15と鉄片16とにそれぞれ対応するように
軸方向に交互に重合配置して、これらフローティング部
材11及びホルダー部材12の各磁石片15,17及び
各鉄片16,18のそれぞれ対向周面に、図示のように
N極またはS極が現れるようにし、それによってフロー
ティング部材11とホルダー部材12との間に磁気吸引
力を作用せしめるようにしている。フローティング部材
11の軸方向両端部には、合成樹脂やアルミニウム等の
ように摺動性が良く且つ非磁性材料からなる円板状の端
材19を配設し、またホルダー部材12の両端部にも同
様な材料からなるリング状の端材20が配設している。
【0011】前記フローティング部材11の磁石片1
5、鉄片16及び端材19のそれぞれの外径は被切断パ
イプ材Mの内径よりも若干径小で、またホルダー部材1
2の磁石片17、鉄片18及び端材20のそれぞれの内
径は被切断パイプ材Mの外径よりも若干径大であって、
フローティング部材11の外周面とホルダー部材12の
内周面との間に被切断パイプ材Mを挿通せしめる被切断
パイプ材挿通路10が形成される。この場合、図3を参
照して明らかなように、フローティング部材11側にお
ける端材19の軸方向中央部分の外径は、磁石片15及
び鉄片16のそれより若干大きく且つ被切断パイプ材M
の内径よりは僅かに小さく、またホルダー部材12側に
おける端材20の中央部分の内径は、磁石片17及び鉄
片18のそれよりやや小さく且つ被切断パイプ材Mの外
径より僅かに大きく、従って被切断パイプ材Mが被切断
パイプ材挿通路10を挿通するとき、このパイプ材M
は、両部材10,11の磁石片15,17及び鉄片1
6,18に対し若干の隙間を形成し、両側の端材19,
20に対しては接触状態となってそれらに支持案内され
ながら挿通することになる。
【0012】また、図3に示すように、前記フローティ
ング部材11を刃物受け13に連結する連結部材14
は、連結用軸体21とこれの両端部に螺合する締結用螺
軸(締結具)22とからなるもので、連結用軸体21の
一端側径小軸部21aをフローティング部材11の磁石
片15、鉄片16及び端材19の各中心孔部に貫通さ
せ、また他端側径小軸部21bを刃物受け13の中心孔
部に貫通させて、連結用軸体21の両端部にそれぞれ締
結用螺軸22を座金23を介して螺合締結することによ
り、磁石片15、鉄片16及び端材19を相互に一体結
合すると共に、これらと刃物受け13とを軸方向所定間
隔で一体的に保持固定することができる。そして、ホル
ダー部材12は、円筒状枠部材24に嵌合させてその両
端部を押え枠25により保持した状態で、台車2上に設
置した取付台26上にボルト27で固定することによ
り、台車2上の定位置に固定させる。
【0013】上述したような刃物受け装置6の構成によ
れば、ホルダー部材12の内周面と、このホルダー部材
12内に嵌合されたフローティング部材11との外周面
との間には磁気吸引力が強力に作用するから、その磁気
吸引力によってフローティング部材11は台車2上の定
位置に固定されたホルダー部材12内に保持される。従
って、このフローティング部材11に連結部材14を介
して一体連結されている刃物受け13は常に切断機5の
切断位置CPに固定されることになる。
【0014】次に、切断機5の構成について説明する
と、この切断機5は、図1、図2及び図4に示すよう
に、中空状の回転軸30を有し、この回転軸30は、台
車2上に立設された支持枠28,29に軸受28a,2
9aを介して回転自在に支承され、この回転軸30の内
部は、被切断パイプ材送給路9の一部を成す穴部30a
を形成している。そして、回転軸30の先端部にはフラ
ンジ31が一体突設され、このフランジ31と支持枠2
9との間に円筒状のスライド部材32が軸方向摺動自在
に嵌合されている。尚、回転軸30はベルト伝動手段3
3を介してモーター34に連動連結されている。
【0015】前記フランジ31には、3個のクランク軸
35が120度の間隔おきに当該フランジ31を軸方向
に貫通して回転自在に支持され、このフランジ31の外
端面に突出する各クランク軸35の外端部に刃物取付台
36が一定向きに固定され、この取付台36に円板形刃
物37が軸支されている。前記フランジ31の内端面に
突出する各クランク軸35の内端部にはクランクレバー
38が連設され、このクランクレバー38の先端部に円
錐台形ローラ39が軸支されている。このクランクレバ
ー38の先端部と前記フランジ31との間には引っ張り
ばね38aが介装され(図4参照)、回転軸30が回転
していないときでも円板形刃物37が自重で切り込み方
向に移動しないようにクランクレバー38を保持してい
る。即ち、この引っ張りばね38aにより、円錐台形ロ
ーラ39の外周面が前記スライド部材32に前端部に設
けられたテーパ穴46の内周面に対し常に当接した状態
となる。
【0016】図4及び図5に示すように、スライド部材
32の上下両側位置に一対の揺動杆40,40が水平に
配設されていて、各揺動杆40の中央部に摺動案内子
(ベアリング)41が軸着され、この摺動案内子41は
スライド部材32の外周面に周設されたガイド溝42に
摺動可能に係合されている。上下各揺動杆40の一端部
は支持枠29の一側部に枢着具43を介して枢着され、
他端部は連結杆44により一体連結され、この連結杆4
4は支持枠29の他側部に設けられた流体圧シリンダ4
5に連動連結されている(図2及び図5参照)。また、
スライド部材32にはその後端部に、前記円錐台形ロー
ラ39が摺接係合するテーパ穴46が設けられている。
しかして、前記シリンダ45を図2に示す収縮状態から
伸長作動させると、上下両揺動杆40,40がその枢着
端部を中心に揺動して、各揺動杆40の中央部の摺動案
内子41によりスライド部材32が図4の仮想線図示の
ように回転軸30に沿ってフランジ31側へ押動される
ようになる。
【0017】上記構成の切断機5において、各クランク
レバー38の側端面が図5に示される回転軸30外周面
の係合凹部47に密接係合したとき、各円板形刃物37
はその刃先が切断位置CPに供給される被切断パイプ材
Mの内径より若干内周側に位置し、最大切り込み位置と
なる。
【0018】しかして、いま、モーター34の駆動によ
り回転軸30を所要回転速度で図5の矢印方向(反時計
廻り)に回転させると、各刃物37が同方向に旋回す
る。斯かる状態から、前記シリンダ45を伸長作動させ
ると、スライド部材32がフランジ31側に向かって摺
動し、それに伴い各円錐台形ローラ39が図4の仮想線
図示のようにテーパ穴46によって内側へ押され、これ
により各クランクレバー38が図5に関し時計廻りに揺
動して、各刃物37が被切断パイプ材Mを切り込む方向
に移動する。
【0019】最終的に、各クランクレバー38が回転軸
30の係合凹部47に密接係合した状態で、各刃物37
は最大切り込み位置となる。そして、前記シリンダ45
を伸縮作動させると、スライド部材32がフランジ31
から離れる方向に摺動し、それに伴い各円錐台形ローラ
39がテーパ穴46との係合を維持したまま各クランク
レバー38が前記引っ張りばね38aの張力と当該レバ
ー38の遠心力とによって外側へ揺動し、これによって
各刃物37は被切断パイプ材Mから離れる方向に移動す
る。
【0020】上述したような構成を有する被切断パイプ
材切断装置の使用においては、最初に、被切断パイプ材
Mの先端側を、刃物受け装置6におけるフローティング
部材11とホルダー部材12との間の被切断パイプ材挿
通路10に挿通させると共に、刃物受け13に外嵌さ
せ、そして切断機5における回転軸30の穴部30aに
通す。こうして被切断パイプ材Mを被切断パイプ材送給
路9にセットした後、このパイプ材Mを被切断パイプ材
送給路9に沿って所要速度で連続送給させる。
【0021】このとき、台車2は装置基台1上の一端
(図1、図2の右端)で停止しているため、刃物受け装
置6も定位置に停止しており、従って被切断パイプ材M
はこの刃物受け装置6におけるフローティング部材11
とホルダー部材12との間の被切断パイプ材送給路9、
及び切断位置CPにある刃物受け13上を通過する。
【0022】しかして、前記被切断パイプ材Mを所定の
切断長さ送給した時点で、台車往復駆動手段(図示せ
ず)を作動させて連結ロッド4を介し台車2を前記停止
位置から被切断パイプ材Mの送給速度と同じ速度で走行
させ、この台車2の走行開始と同時に切断機5による切
断動作を開始する。このとき、台車2が装置基台1上を
走行するに伴い、刃物受け装置6も同時に移動するた
め、刃物受け13は切断機5の切断位置CPに位置した
ままである。従って、切断機5の刃物37は、切断位置
CPにおいて、刃物受け装置6の刃物受け13により内
周面を支持された被切断パイプ材Mの周りを旋回しつつ
その内周側に移動して切り込みを行う。
【0023】台車2は装置基台1上を走行開始端位置か
ら走行終了端位置まで往動した後、元の走行開始端位置
へ復動するが、この台車2と共に往復動する切断機5は
台車2の往動中に被切断パイプ材Mの切断を終了し、台
車2が走行開始端位置へ復帰するまでに次の切断が行え
る態勢を整える。この間も、被切断パイプ材Mは連続し
て送給される。以降は、上述の説明と同じ動作が繰り返
され、被切断パイプ材Mは設定長さごとに連続的に切断
されることになる。
【0024】以上説明した実施例のパイプ材切断装置に
おいては、装置基台上を往復走行する台車を設けて、こ
の台車に切断機を搭載し、台車を被切断パイプ材の送給
速度に同期させて往動し、この往動中に切断機を作動さ
せて被切断パイプ材の切断を行うようにしているが、こ
のような台車を設けず、切断機を装置基台上の定位置に
設置し、被切断パイプ材を所定切断長さ送した時点で被
切断パイプ材の送給を一端停止させ、その停止中に切断
機を作動させて切断を行わせるようにしてもよい。
【0025】また、実施例では、刃物受け装置のフロー
ティング部材及びホルダー部材の各側に、磁石(永久磁
石)と磁性体(鉄片)とを軸方向に交互に重合配置して
いるが、フローティング部材及びホルダー部材の各側を
磁石のみで構成してもよく、またフローティング部材及
びホルダー部材の一方側に磁石を配設した場合、他方側
の前記磁石と対向する位置には磁性体を配設してもよ
い。
【0026】
【考案の作用及び効果】本考案の請求項1に係る刃物受
け装置は、被切断パイプ材送給路における切断位置の近
傍に、磁石または磁性体からなるフローティング部材
と、磁性体または磁石からなり、フローティング部材を
囲繞してその外周面との間に被切断パイプ材が挿通する
挿通路を形成するホルダー部材とを設け、このホルダー
部材を定位置に固定すると共に、フローティング部材を
刃物受けに連結部材を介して一体的に連結したものであ
るから、フローティング部材は、これの外周面とホルダ
ー部材の内周面との間に作用する磁気吸引力よって、ホ
ルダー部材内に保持される。従って、刃物受けを被切断
パイプ材送給路における切断位置に配置しておけば、こ
の刃物受けは、被切断パイプ材を連続送給してもその送
給動作に関係なく、常に切断位置に固定させることがで
きる。尚、この刃物受け装置に適用される被切断パイプ
材は非磁性体からなるパイプ材である。
【0027】従って、本考案の刃物受け装置によれば、
被切断パイプ材を連続送給させるパイプ材切断装置にお
いても、被切断パイプ材内での刃物受けの支持が容易
で、装置の構造が簡単となると共に、取り扱いも容易と
なる。
【0028】請求項2の刃物受け装置によれば、フロー
ティング部材及びホルダー部材をそれぞれ安価に製作で
きると共に、両部材間に強力な磁気吸引力を生起させる
ことができる。また、請求項3によれば、刃物受けの構
造が簡単で、円板形刃物を有効に受けることができる。
更に、請求項3によれば、フローティング部材と刃物受
けとの連結が簡単且つ容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例によるパイプ材切断装置の正
面図である。
【図2】同上のパイプ材切断装置の平面図である。
【図3】同上のパイプ材切断装置における刃物受け装置
の拡大詳細縦断面図である。
【図4】同上のパイプ材切断装置における切断機の正面
図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】図4の矢印Bから見た切断機の端面図である。
【符号の説明】
1 装置基台 2 台車 5 切断機 6 刃物受け装置 9 被切断パイプ材送給路 10 刃物受け装置の被切断パイプ材挿通路 11 フローティング部材 12 ホルダー部材 13 刃物受け 14 連結部材 15 磁石片 16 鉄片 17 磁石片 18 鉄片 19 端材 20 端材 37 円板形刃物 CP 切断位置 M 被切断パイプ材

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】被切断パイプ材送給路に沿って送給される
    被切断パイプ材を切断位置において当該パイプ材の周り
    を旋回しつつその内周側へ移動する複数個の円板形刃物
    により切断するパイプ材切断装置における刃物受け装置
    であって、被切断パイプ材送給路における切断位置の近
    傍に、磁石または磁性体からなるフローティング部材
    と、磁性体または磁石からなり、前記フローティング部
    材を囲繞してその外周面との間に被切断パイプ材が挿通
    する挿通路を形成し、このフローティング部材との間で
    作用する磁気吸引力によりこのフローティング部材を保
    持するホルダー部材とを設け、このホルダー部材を定位
    置に固定すると共に、前記フローティング部材を、切断
    位置で被切断パイプ材の内周面を支持する刃物受けに連
    結部材を介して一体的に連結してなるパイプ材切断装置
    における刃物受け装置。
  2. 【請求項2】前記フローティング部材は、外径が被切断
    パイプ材の内径より若干径小の円板状に形成された磁石
    片と鉄片とを軸方向に交互に重合し、前記ホルダー部材
    は、内径が被切断パイプ材の外径より若干径大のリング
    状に形成された磁石片と鉄片とを、前記フローティング
    部材の磁石片及び鉄片とにそれぞれ対応するように軸方
    向に交互に重合してなる請求項1に記載のパイプ材切断
    装置における刃物受け装置。
  3. 【請求項3】前記刃物受けは、外周面の中央部に凹溝を
    有する円板体からなる、請求項1または2に記載のパイ
    プ材切断装置における刃物受け装置。
  4. 【請求項4】前記連結部材は、フローティング部材及び
    刃物受けを貫通すると共に両者を軸方向所定間隔に保持
    する連結用軸体と、この連結用軸体の端部に螺合される
    締着具とからなる請求項1、2または3に記載のパイプ
    材切断装置における刃物受け装置。
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JPH0685716U (ja) 1994-12-13

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