JPH0747915A - 側面衝突用エアバッグ装置 - Google Patents
側面衝突用エアバッグ装置Info
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- JPH0747915A JPH0747915A JP5215133A JP21513393A JPH0747915A JP H0747915 A JPH0747915 A JP H0747915A JP 5215133 A JP5215133 A JP 5215133A JP 21513393 A JP21513393 A JP 21513393A JP H0747915 A JPH0747915 A JP H0747915A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 衝突を予知してエアバッグを早期に展開させ
るとともに,エアバッグの誤爆を防止する。 【構成】 車体側方に接近する物体を検知して衝突予知
信号を出力する物体検知センサ12と、この物体検知セ
ンサ12が衝突予知信号を出力した際に、膨張して車体
側部から張り出し、車体に衝突する前に衝突を検知する
衝突検知用エアバッグ13と、この衝突検知用エアバッ
グ13内が所定圧力以上となると衝突を検知して電気信
号を出力する差圧スイッチ23と、この差圧スイッチ2
3からの電気信号を受けると膨張して車室内に展開する
乗員保護用エアバッグ16とを備えている。したがっ
て、車体に衝突する前に、側面衝突を正確に検知してエ
アバッグを展開させることができる。
るとともに,エアバッグの誤爆を防止する。 【構成】 車体側方に接近する物体を検知して衝突予知
信号を出力する物体検知センサ12と、この物体検知セ
ンサ12が衝突予知信号を出力した際に、膨張して車体
側部から張り出し、車体に衝突する前に衝突を検知する
衝突検知用エアバッグ13と、この衝突検知用エアバッ
グ13内が所定圧力以上となると衝突を検知して電気信
号を出力する差圧スイッチ23と、この差圧スイッチ2
3からの電気信号を受けると膨張して車室内に展開する
乗員保護用エアバッグ16とを備えている。したがっ
て、車体に衝突する前に、側面衝突を正確に検知してエ
アバッグを展開させることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、衝突を検知すること
により、車室内側面と乗員との間にエアバッグを膨張さ
せ、このエアバッグによって衝撃を吸収することにより
二次衝突から乗員を保護する側面衝突用エアバッグ装置
に関するものである。
により、車室内側面と乗員との間にエアバッグを膨張さ
せ、このエアバッグによって衝撃を吸収することにより
二次衝突から乗員を保護する側面衝突用エアバッグ装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】側面衝突時にエアバッグを膨張させて乗
員を保護する側面衝突用エアバッグ装置においては、サ
イドドア等の車体側部の圧潰により衝撃を吸収する衝撃
吸収構造部分が、エンジンルームを備えた車体前部に比
べて少ないため、前面衝突の場合よりも衝突を早期に検
出してエアバッグを展開させることにより、乗員を二次
衝突から保護する必要がある。
員を保護する側面衝突用エアバッグ装置においては、サ
イドドア等の車体側部の圧潰により衝撃を吸収する衝撃
吸収構造部分が、エンジンルームを備えた車体前部に比
べて少ないため、前面衝突の場合よりも衝突を早期に検
出してエアバッグを展開させることにより、乗員を二次
衝突から保護する必要がある。
【0003】そこで従来においては、例えば、側面衝突
時に、衝突による荷重が最初に加わるドアアウタパネル
の内面に歪みゲージを貼付し、この歪みゲージが所定以
上に歪むことによって早期に側面衝突を検出できるよう
にしたものや、サイドドア内のドアアウタパネルに近接
配置されたサイドインパクトビーム等の剛体部分に感圧
センサ等の圧縮されることによって、衝突を検出する衝
突センサを配置して側面衝突を、できる限り早く検出で
きるようにしている。
時に、衝突による荷重が最初に加わるドアアウタパネル
の内面に歪みゲージを貼付し、この歪みゲージが所定以
上に歪むことによって早期に側面衝突を検出できるよう
にしたものや、サイドドア内のドアアウタパネルに近接
配置されたサイドインパクトビーム等の剛体部分に感圧
センサ等の圧縮されることによって、衝突を検出する衝
突センサを配置して側面衝突を、できる限り早く検出で
きるようにしている。
【0004】このように、従来においては、衝突センサ
を車体側面に最も近い場所に取り付けることによって、
側面衝突を逸早く検出できるようにしているが、衝突セ
ンサを車体に取り付けておくことにより、衝突車両が車
体に実際に衝突して始めて衝突を検出可能となるため、
側面衝突を早期に検出するにも限度があった。
を車体側面に最も近い場所に取り付けることによって、
側面衝突を逸早く検出できるようにしているが、衝突セ
ンサを車体に取り付けておくことにより、衝突車両が車
体に実際に衝突して始めて衝突を検出可能となるため、
側面衝突を早期に検出するにも限度があった。
【0005】また特開平4−361163号公報には、
衝突を予知できる前面衝突用のエアバッグシステムにつ
いて記載されている。このシステムは、図6に示すよう
に、車体1の前面に、前方障害物との距離を検出する距
離センサ2と、車両の加速度変化から衝突を検出する衝
突センサ3とを備えるとともに、距離センサ12により
検出した距離の変化率、すなわち前方障害物との相対速
度を算出し、この障害物が一定時間後に衝突するか否か
を判断し、一定時間後に衝突する場合には衝突不可避信
号を出力する衝突予知装置4を備えている。
衝突を予知できる前面衝突用のエアバッグシステムにつ
いて記載されている。このシステムは、図6に示すよう
に、車体1の前面に、前方障害物との距離を検出する距
離センサ2と、車両の加速度変化から衝突を検出する衝
突センサ3とを備えるとともに、距離センサ12により
検出した距離の変化率、すなわち前方障害物との相対速
度を算出し、この障害物が一定時間後に衝突するか否か
を判断し、一定時間後に衝突する場合には衝突不可避信
号を出力する衝突予知装置4を備えている。
【0006】そして、距離センサ2の信号に基づいて衝
突予知装置4が衝突不可避信号を出力し、かつ実際に衝
突して加速度式の衝突センサ3が、衝突を検出して衝突
検出信号を出力した場合に、例えば助手席5の前方のイ
ンストルメントパネル6内に収納されているエアバッグ
7を膨張させて、このエアバッグ7をインストルメント
パネル6と助手席5に着座している乗員の上半身との間
に展開させて、二次衝突からこの乗員を保護するように
なっている。
突予知装置4が衝突不可避信号を出力し、かつ実際に衝
突して加速度式の衝突センサ3が、衝突を検出して衝突
検出信号を出力した場合に、例えば助手席5の前方のイ
ンストルメントパネル6内に収納されているエアバッグ
7を膨張させて、このエアバッグ7をインストルメント
パネル6と助手席5に着座している乗員の上半身との間
に展開させて、二次衝突からこの乗員を保護するように
なっている。
【0007】しかし、このシステムは非衝突時にエアバ
ッグ装置が誤作動するのを防止するものであるため、衝
突を予測することはできるが、エアバッグ7が展開を開
始するのは、車両の衝突を加速度式の衝突センサ3が検
出した後となるため、衝突を予測できても、衝突前にエ
アバッグ7の膨張を開始させるようにはなっていない。
ッグ装置が誤作動するのを防止するものであるため、衝
突を予測することはできるが、エアバッグ7が展開を開
始するのは、車両の衝突を加速度式の衝突センサ3が検
出した後となるため、衝突を予測できても、衝突前にエ
アバッグ7の膨張を開始させるようにはなっていない。
【0008】そこで、エアバッグを早期に膨張させるた
めに、特開平2−155854号公報には、光、電波あ
るいは超音波等を媒体とする衝突予知センサによって衝
突車両(移動体)が車体側部に衝突する前に、衝突を予
測してエアバッグを車体の外側に展開させる技術が示さ
れている。したがって、この衝突予知センサによって移
動体の衝突が予測された場合に、衝突前に車室内にエア
バッグを展開させて乗員を保護するように構成すること
も可能である。
めに、特開平2−155854号公報には、光、電波あ
るいは超音波等を媒体とする衝突予知センサによって衝
突車両(移動体)が車体側部に衝突する前に、衝突を予
測してエアバッグを車体の外側に展開させる技術が示さ
れている。したがって、この衝突予知センサによって移
動体の衝突が予測された場合に、衝突前に車室内にエア
バッグを展開させて乗員を保護するように構成すること
も可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
のエアバッグ装置においては、衝突する前に衝突を予測
してエアバッグを膨張させるため、衝突が回避された場
合や、車両以外に例えば風船やゴムボールのように、衝
突しても乗員に何等障害を及ぼす虞のない物体や、豪雨
や悪路の泥はね等も物体として感応して非衝突時にエア
バッグを膨張させる、いわゆるエアバッグの誤爆を起す
虞があった。また車室内に展開するエアバッグを備えて
いる場合には、非衝突時にも拘らずエアバッグが展開し
てしまうと運転を続行できなくなる虞もあった。これ
は、光、電波あるいは超音波等を媒体とする物体検知セ
ンサでは、物体の存在と物体までの距離や接近速度等を
計測できても、その物体の大きさや、その物体が車体に
衝突したときに予想される荷重またはその物体の持つ運
動量を予知できないためである。
のエアバッグ装置においては、衝突する前に衝突を予測
してエアバッグを膨張させるため、衝突が回避された場
合や、車両以外に例えば風船やゴムボールのように、衝
突しても乗員に何等障害を及ぼす虞のない物体や、豪雨
や悪路の泥はね等も物体として感応して非衝突時にエア
バッグを膨張させる、いわゆるエアバッグの誤爆を起す
虞があった。また車室内に展開するエアバッグを備えて
いる場合には、非衝突時にも拘らずエアバッグが展開し
てしまうと運転を続行できなくなる虞もあった。これ
は、光、電波あるいは超音波等を媒体とする物体検知セ
ンサでは、物体の存在と物体までの距離や接近速度等を
計測できても、その物体の大きさや、その物体が車体に
衝突したときに予想される荷重またはその物体の持つ運
動量を予知できないためである。
【0010】この発明は、上記の事情に鑑みなされたも
ので、車体側面に衝突する物体を、車体に衝突する前に
検出するとともに、その物体の衝突荷重や大きさ等を検
知して、乗員の保護を必要とする衝突か否かを判断し、
保護を必要とする場合に、衝突前にエアバッグの膨張を
開始させることのできる側面衝突用エアバッグ装置を提
供することを目的としている。
ので、車体側面に衝突する物体を、車体に衝突する前に
検出するとともに、その物体の衝突荷重や大きさ等を検
知して、乗員の保護を必要とする衝突か否かを判断し、
保護を必要とする場合に、衝突前にエアバッグの膨張を
開始させることのできる側面衝突用エアバッグ装置を提
供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段としてこの発明は、側面衝突を検知することに
より、座席に着いた乗員と車室内側面との間にエアバッ
グを展開させて二次衝突から乗員を保護する側面衝突用
エアバッグ装置において、車体側方に向けて設けられ、
車体側方から接近する物体を検知することにより衝突予
知信号を出力する物体検知センサと、この物体検知セン
サが出力した衝突予知信号を受信することにより膨張し
て車体側部から外方へ膨出する衝突検知用エアバッグ
と、この衝突検知用エアバッグ内が所定圧力以上となる
ことにより衝突検知信号を出力する衝突センサと、この
衝突センサが出力した衝突検知信号を受信することによ
り膨張して車室内側面と乗員との間に展開する保護用エ
アバッグとを備えていることを特徴としている。
めの手段としてこの発明は、側面衝突を検知することに
より、座席に着いた乗員と車室内側面との間にエアバッ
グを展開させて二次衝突から乗員を保護する側面衝突用
エアバッグ装置において、車体側方に向けて設けられ、
車体側方から接近する物体を検知することにより衝突予
知信号を出力する物体検知センサと、この物体検知セン
サが出力した衝突予知信号を受信することにより膨張し
て車体側部から外方へ膨出する衝突検知用エアバッグ
と、この衝突検知用エアバッグ内が所定圧力以上となる
ことにより衝突検知信号を出力する衝突センサと、この
衝突センサが出力した衝突検知信号を受信することによ
り膨張して車室内側面と乗員との間に展開する保護用エ
アバッグとを備えていることを特徴としている。
【0012】
【作用】上記のように構成することにより、車体側方へ
向けて設けられた物体検知センサが、車体側面に接近す
る物体を検知することによって、車体側面に設けられた
衝突検知用エアバッグが膨張して車体外側に張り出すよ
うに展開する。そして、車体側面に展開した衝突検知用
エアバッグに物体が衝突したときに上昇する衝突検知用
エアバッグ内の圧力が、設定圧力以上に高くなることに
よって、衝突センサが、車体に衝突する前に衝突を検出
して保護用エアバッグを車室内に展開させる。
向けて設けられた物体検知センサが、車体側面に接近す
る物体を検知することによって、車体側面に設けられた
衝突検知用エアバッグが膨張して車体外側に張り出すよ
うに展開する。そして、車体側面に展開した衝突検知用
エアバッグに物体が衝突したときに上昇する衝突検知用
エアバッグ内の圧力が、設定圧力以上に高くなることに
よって、衝突センサが、車体に衝突する前に衝突を検出
して保護用エアバッグを車室内に展開させる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の側面衝突用エアバッグ装置
の実施例を図1ないし図5に基づいて説明する。
の実施例を図1ないし図5に基づいて説明する。
【0014】図1ないし図3はこの発明の第1実施例を
示すもので、側面衝突用エアバッグ装置は、車体のサイ
ドドア10の外側に、ある程度の剛性を有するプロテク
ションモール11が、サイドドア10内に収納された後
述の衝突検知用エアバッグ13の表面に貼り付けられた
状態で、サイドドア10の幅とほぼ同じ幅に取付けられ
るとともに、このプロテクションモール11の下辺に沿
って所定の間隔で配設された3個の物体検知センサ12
と、前記サイドドア10内に収容され、前記プロテクシ
ョンモール11がその外側に取付けられていて、膨張時
に前記プロテクションモール11とともにドア外面から
外側に張り出す衝突検知用エアバッグ13と、この衝突
検知用エアバッグ13が衝突を検知したときに、車室内
に展開して、座席14に着座した乗員15を二次衝突か
ら保護する乗員保護用エアバッグ16とを備えている。
示すもので、側面衝突用エアバッグ装置は、車体のサイ
ドドア10の外側に、ある程度の剛性を有するプロテク
ションモール11が、サイドドア10内に収納された後
述の衝突検知用エアバッグ13の表面に貼り付けられた
状態で、サイドドア10の幅とほぼ同じ幅に取付けられ
るとともに、このプロテクションモール11の下辺に沿
って所定の間隔で配設された3個の物体検知センサ12
と、前記サイドドア10内に収容され、前記プロテクシ
ョンモール11がその外側に取付けられていて、膨張時
に前記プロテクションモール11とともにドア外面から
外側に張り出す衝突検知用エアバッグ13と、この衝突
検知用エアバッグ13が衝突を検知したときに、車室内
に展開して、座席14に着座した乗員15を二次衝突か
ら保護する乗員保護用エアバッグ16とを備えている。
【0015】前記各物体検知センサ12は、赤外線や電
波あるいは超音波等を、進行方向に対してほぼ直角な方
向にそれぞれ発射し、その反射波から物体の存在および
物体までの距離Sを求め、また物体の接近速度Vを求め
るとともにこの距離Sと接近速度Vとから、自車が衝突
地点を通過するのに要する時間T0 秒後の衝突の可能性
(S/V<T0 )を演算し、演算の結果がT0 秒以内に
衝突するとなった場合には、衝突予知信号を出力する機
能を備えている。
波あるいは超音波等を、進行方向に対してほぼ直角な方
向にそれぞれ発射し、その反射波から物体の存在および
物体までの距離Sを求め、また物体の接近速度Vを求め
るとともにこの距離Sと接近速度Vとから、自車が衝突
地点を通過するのに要する時間T0 秒後の衝突の可能性
(S/V<T0 )を演算し、演算の結果がT0 秒以内に
衝突するとなった場合には、衝突予知信号を出力する機
能を備えている。
【0016】また、各物体検知センサ12は、それぞれ
物体を検知可能な範囲が限定されており、車体側面に接
近する物体を検知して衝突予知信号をAND論理回路1
8またはAND論理回路19に送出する。AND論理回
路18,19は、隣接する2個以上の物体検知センサ1
2a,12bあるいは物体検知センサ12b,12cま
たは物体検知センサ12a,12b,12cから同時に
衝突予知信号を受信した時に、OR論理回路20に対し
て電気信号を送出してONさせるもので、このOR論理
回路20の出力は、T0 秒後に衝突する物体の大きさ
が、予め設定された大きさ以上のものであることを示し
ている。
物体を検知可能な範囲が限定されており、車体側面に接
近する物体を検知して衝突予知信号をAND論理回路1
8またはAND論理回路19に送出する。AND論理回
路18,19は、隣接する2個以上の物体検知センサ1
2a,12bあるいは物体検知センサ12b,12cま
たは物体検知センサ12a,12b,12cから同時に
衝突予知信号を受信した時に、OR論理回路20に対し
て電気信号を送出してONさせるもので、このOR論理
回路20の出力は、T0 秒後に衝突する物体の大きさ
が、予め設定された大きさ以上のものであることを示し
ている。
【0017】OR論理回路20がONすることにより、
トランジスタ21に電気信号が送出されて、このトラン
ジスタ21が通電状態となる。その結果、スクイブ(電
気雷管)17aに着火電流が流れ、サブインフレータ1
7を点火して、発生するガスを衝突検知用エアバッグ1
3に送ってこれを膨張させるように配管22によって接
続されている。
トランジスタ21に電気信号が送出されて、このトラン
ジスタ21が通電状態となる。その結果、スクイブ(電
気雷管)17aに着火電流が流れ、サブインフレータ1
7を点火して、発生するガスを衝突検知用エアバッグ1
3に送ってこれを膨張させるように配管22によって接
続されている。
【0018】また、前記衝突検知用エアバッグ13に
は、差圧スイッチ23が接続されており、この差圧スイ
ッチ23内には、移動可能に収容されたピストン23a
によって圧力室23bが画成されるとともに、ピストン
23aはコイルスプリング23cによって前記圧力室2
3bの容積を小さくする方向に弾性付勢され、また圧力
室23b内は、衝突検知用エアバッグ13内と圧力が等
しくなるように配管24を介して連通され、またピスト
ン23aの圧力室23bの反対側は、サブインフレータ
17で発生したガスを衝突検知用エアバッグ13に送る
配管22の逆止弁30の位置より上流側(サブインフレ
ータ17側)とを配管24bによって連通することによ
って、ピストン23aの圧力室23bと、その反対側と
の圧力差が設定値以上になるとスイッチオンするように
して、コイルスプリング23cのばね定数を小さくし
て、この差圧スイッチ23の圧力変化に対する応答性を
高め、かつ精密に圧力設定できるように構成されてい
る。
は、差圧スイッチ23が接続されており、この差圧スイ
ッチ23内には、移動可能に収容されたピストン23a
によって圧力室23bが画成されるとともに、ピストン
23aはコイルスプリング23cによって前記圧力室2
3bの容積を小さくする方向に弾性付勢され、また圧力
室23b内は、衝突検知用エアバッグ13内と圧力が等
しくなるように配管24を介して連通され、またピスト
ン23aの圧力室23bの反対側は、サブインフレータ
17で発生したガスを衝突検知用エアバッグ13に送る
配管22の逆止弁30の位置より上流側(サブインフレ
ータ17側)とを配管24bによって連通することによ
って、ピストン23aの圧力室23bと、その反対側と
の圧力差が設定値以上になるとスイッチオンするように
して、コイルスプリング23cのばね定数を小さくし
て、この差圧スイッチ23の圧力変化に対する応答性を
高め、かつ精密に圧力設定できるように構成されてい
る。
【0019】そして、物体が衝突して衝突検知用エアバ
ッグ13に所定以上の荷重が加わると、圧力室23b内
の圧力が設定圧力以上となり、ピストン23aがコイル
スプリング23cの弾性力に抗して圧力室23bの容積
を増大する方向に移動し、このピストン23aの圧力室
23bと反対側に形成された接触子23dが接点を導通
させてAND論理回路25に対して電気信号を送出する
とともに、このAND論理回路25には、前記OR論理
回路20から出力された電気信号も入力されているた
め、両信号を受信することによってトランジスタ26に
対して電気信号が送出され、このトランジスタ26が通
電状態となる。その結果、スクイブ28aに着火電流が
流れ、メインインフレータ28を点火し、発生するガス
を乗員保護用エアバッグ16に送って膨張させるように
配管29によって接続されている。なお、図3において
符号27は電源、符号30は配管22に介設された逆止
弁である。
ッグ13に所定以上の荷重が加わると、圧力室23b内
の圧力が設定圧力以上となり、ピストン23aがコイル
スプリング23cの弾性力に抗して圧力室23bの容積
を増大する方向に移動し、このピストン23aの圧力室
23bと反対側に形成された接触子23dが接点を導通
させてAND論理回路25に対して電気信号を送出する
とともに、このAND論理回路25には、前記OR論理
回路20から出力された電気信号も入力されているた
め、両信号を受信することによってトランジスタ26に
対して電気信号が送出され、このトランジスタ26が通
電状態となる。その結果、スクイブ28aに着火電流が
流れ、メインインフレータ28を点火し、発生するガス
を乗員保護用エアバッグ16に送って膨張させるように
配管29によって接続されている。なお、図3において
符号27は電源、符号30は配管22に介設された逆止
弁である。
【0020】次に、上記のように構成されるこの実施例
の作用を説明すると、側面衝突用エアバッグ装置の衝突
検知用エアバッグ13は、常態においてはサイドドア1
0内に、車体外側へ膨出可能に収容されており、また、
乗員保護用エアバッグ16は、常態においてはサイドド
ア10内に、車室内側へ膨出可能に収容されている。そ
して、車体側面に設けられた物体検知センサ12が、車
体側方から接近する物体を検出し、かつこの物体がTO
秒後に衝突する場合には、衝突予知信号を出力する。
の作用を説明すると、側面衝突用エアバッグ装置の衝突
検知用エアバッグ13は、常態においてはサイドドア1
0内に、車体外側へ膨出可能に収容されており、また、
乗員保護用エアバッグ16は、常態においてはサイドド
ア10内に、車室内側へ膨出可能に収容されている。そ
して、車体側面に設けられた物体検知センサ12が、車
体側方から接近する物体を検出し、かつこの物体がTO
秒後に衝突する場合には、衝突予知信号を出力する。
【0021】そして、例えば隣接する2つ以上の物体検
知センサ12a,12bが同時に衝突予知信号を出力す
ることにより、検知された物体が所定の大きさ以上であ
ることが認識され、スクイブ17aに着火電流が流れて
サブインフレータ17が点火される。そして、点火され
たサブインフレータ17で発生したガスを供給されて衝
突検知用エアバッグ13が瞬時に膨張し、サイドドア1
0の外側に張り出し、この衝突検知用エアバッグ13に
貼り付けられたプロテクションモール11が最も外側と
なるように展開する。
知センサ12a,12bが同時に衝突予知信号を出力す
ることにより、検知された物体が所定の大きさ以上であ
ることが認識され、スクイブ17aに着火電流が流れて
サブインフレータ17が点火される。そして、点火され
たサブインフレータ17で発生したガスを供給されて衝
突検知用エアバッグ13が瞬時に膨張し、サイドドア1
0の外側に張り出し、この衝突検知用エアバッグ13に
貼り付けられたプロテクションモール11が最も外側と
なるように展開する。
【0022】そして、他の車両等の物体が車体側面に接
近すると、車体側面に衝突する前に、先ず、車体側面か
ら張り出している衝突検知用エアバッグ13に当接して
これを圧縮する。衝突検知用エアバッグ13が圧縮され
てその内圧が上昇すると、配管24により連通された差
圧スイッチ23の圧力室23b内の圧力も上昇する。そ
の結果、圧力室23b側の圧力が、ピストン23aを挟
んで反対側より所定圧力上回ると、すなわち衝突荷重が
所定の大きさ以上の場合には、ピストン23aがコイル
スプリング23cを圧縮して移動し、ピストン23cの
接触子23dが接点を導通させる。差圧スイッチ23が
導通するとAND論理回路25に対して電気信号が送出
される。
近すると、車体側面に衝突する前に、先ず、車体側面か
ら張り出している衝突検知用エアバッグ13に当接して
これを圧縮する。衝突検知用エアバッグ13が圧縮され
てその内圧が上昇すると、配管24により連通された差
圧スイッチ23の圧力室23b内の圧力も上昇する。そ
の結果、圧力室23b側の圧力が、ピストン23aを挟
んで反対側より所定圧力上回ると、すなわち衝突荷重が
所定の大きさ以上の場合には、ピストン23aがコイル
スプリング23cを圧縮して移動し、ピストン23cの
接触子23dが接点を導通させる。差圧スイッチ23が
導通するとAND論理回路25に対して電気信号が送出
される。
【0023】このAND論理回路25は、差圧スイッチ
23のON信号、すなわち衝突荷重が乗員に障害を及ぼ
すに充分な荷重であることと、同時に2つ以上の物体検
知センサ12から衝突予知信号が発信されていることと
の2つの条件が満たされたときに電気信号を出力し、こ
れによってトランジスタ26が通電状態となってスクイ
ブ28aに着火電流が流れる。その結果、メインインフ
レータ28が点火し、発生するガスによって乗員保護用
エアバッグ16が瞬時に膨張し、サイドドア10内から
車室内側に膨出し、サイドドア10の内側面と乗員15
の上半身との間に展開し、二次衝突から乗員を保護す
る。
23のON信号、すなわち衝突荷重が乗員に障害を及ぼ
すに充分な荷重であることと、同時に2つ以上の物体検
知センサ12から衝突予知信号が発信されていることと
の2つの条件が満たされたときに電気信号を出力し、こ
れによってトランジスタ26が通電状態となってスクイ
ブ28aに着火電流が流れる。その結果、メインインフ
レータ28が点火し、発生するガスによって乗員保護用
エアバッグ16が瞬時に膨張し、サイドドア10内から
車室内側に膨出し、サイドドア10の内側面と乗員15
の上半身との間に展開し、二次衝突から乗員を保護す
る。
【0024】このように、この実施例の側面衝突用エア
バッグ装置によれば、衝突の虞のある物体の接近を、物
体検知センサ12が検出すると、先ず衝突検知用エアバ
ッグ13を車体側面から外側へ張り出すように膨張さ
せ、車体に衝突する前にこの衝突検知用エアバッグ13
に物体が実際に衝突することによって衝突を検出して、
乗員保護用エアバッグ16を展開させるため、乗員保護
用エアバッグ16を早期に膨張・展開させることができ
る。また、2つ以上の物体検知センサ12が1つの物体
を同時に検出することを条件として所定以上の大きさの
物体に限定し、また衝突検知用エアバッグに物体が衝突
した際のエアバッグ内の圧力が一定以上となることを条
件として衝突荷重を所定以上に限定することにより、非
衝突時における乗員保護用エアバッグ16の誤爆を防止
することができる。
バッグ装置によれば、衝突の虞のある物体の接近を、物
体検知センサ12が検出すると、先ず衝突検知用エアバ
ッグ13を車体側面から外側へ張り出すように膨張さ
せ、車体に衝突する前にこの衝突検知用エアバッグ13
に物体が実際に衝突することによって衝突を検出して、
乗員保護用エアバッグ16を展開させるため、乗員保護
用エアバッグ16を早期に膨張・展開させることができ
る。また、2つ以上の物体検知センサ12が1つの物体
を同時に検出することを条件として所定以上の大きさの
物体に限定し、また衝突検知用エアバッグに物体が衝突
した際のエアバッグ内の圧力が一定以上となることを条
件として衝突荷重を所定以上に限定することにより、非
衝突時における乗員保護用エアバッグ16の誤爆を防止
することができる。
【0025】また、本実施例においては、衝突検知用エ
アバッグ13の外側にプロテクションモール11を貼り
付けてあるため、衝突物体が電柱等の衝突面積の比較的
小さいものの場合に、衝突荷重をより速やかにエアバッ
グ内圧の上昇に変換することができる。
アバッグ13の外側にプロテクションモール11を貼り
付けてあるため、衝突物体が電柱等の衝突面積の比較的
小さいものの場合に、衝突荷重をより速やかにエアバッ
グ内圧の上昇に変換することができる。
【0026】なお、衝突物体の質量が小さく、乗員に障
害を及ぼす虞がない程度の内圧上昇では、差圧スイッチ
23のコイルスプリング23cの弾性力が勝ってピスト
ン23aは動かず、この時点でシステム動作は終了す
る。
害を及ぼす虞がない程度の内圧上昇では、差圧スイッチ
23のコイルスプリング23cの弾性力が勝ってピスト
ン23aは動かず、この時点でシステム動作は終了す
る。
【0027】また図4は、この発明の第2実施例を示
し、前記第1実施例における差圧スイッチの代わりに、
差圧センサ33と比較回路34とを用いたもので、前記
第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付してそ
の詳細な説明を省略し、以下、図面に基づいて説明す
る。
し、前記第1実施例における差圧スイッチの代わりに、
差圧センサ33と比較回路34とを用いたもので、前記
第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付してそ
の詳細な説明を省略し、以下、図面に基づいて説明す
る。
【0028】側面衝突用エアバッグ装置は、車体のサイ
ドドア内に衝突検知用エアバッグ13が収納されるとと
もに、この衝突検知用エアバッグ13の外側には、プロ
テクションモール11が貼り付けられ、また、このプロ
テクションモール11の下辺に沿って3個の物体検知セ
ンサ12a,12b,12cが取付けられている。そし
て、衝突時に車室内に展開して乗員を二次衝突から保護
する乗員保護用エアバッグ16がサイドドアの車室内側
に収納されている。
ドドア内に衝突検知用エアバッグ13が収納されるとと
もに、この衝突検知用エアバッグ13の外側には、プロ
テクションモール11が貼り付けられ、また、このプロ
テクションモール11の下辺に沿って3個の物体検知セ
ンサ12a,12b,12cが取付けられている。そし
て、衝突時に車室内に展開して乗員を二次衝突から保護
する乗員保護用エアバッグ16がサイドドアの車室内側
に収納されている。
【0029】前記各物体検知センサ12は、車体側面に
接近する物体を検知し、この物体が自車に衝突する場合
に衝突予知信号を出力するもので、各物体検知センサ1
2は、衝突予知信号をAND論理回路18またはAND
論理回路19に送出する。AND論理回路18,19
は、隣接する2つ以上の物体検知センサ12から同時に
衝突予知信号を受信した時に、OR論理回路20に電気
信号を送出してONさせる。OR論理回路20がONす
ることによりトランジスタ21が通電状態となり、スク
イブ17aに着火電流が流れてサブインフレータ17を
点火してガスを発生し、このガスを逆止弁30が介設さ
れた配管22によって接続された衝突検知用エアバッグ
13に供給して膨張させる。
接近する物体を検知し、この物体が自車に衝突する場合
に衝突予知信号を出力するもので、各物体検知センサ1
2は、衝突予知信号をAND論理回路18またはAND
論理回路19に送出する。AND論理回路18,19
は、隣接する2つ以上の物体検知センサ12から同時に
衝突予知信号を受信した時に、OR論理回路20に電気
信号を送出してONさせる。OR論理回路20がONす
ることによりトランジスタ21が通電状態となり、スク
イブ17aに着火電流が流れてサブインフレータ17を
点火してガスを発生し、このガスを逆止弁30が介設さ
れた配管22によって接続された衝突検知用エアバッグ
13に供給して膨張させる。
【0030】そして、前記衝突検知用エアバッグ13に
は、差圧センサ33が、その一端側(図4において右端
側)を配管24aにより連通接続され、その他端側に
は、配管22の逆止弁30の介設位置より上流側(サブ
インフレータ17側)に配管接続されて、衝突検知用エ
アバッグ13内と、サブインフレータ17側の配管内と
の圧力差を検出できるようになっている。また、この差
圧センサ33は、比較回路34に接続され、この比較回
路34は、差圧センサ33によって計測された差圧を、
予め設定された差圧と比較して、設定値以上の場合にA
ND回路25に対して電気信号を送出するとともに、こ
のAND論理回路25には、前記OR論理回路20から
出力された電気信号が入力されているため、両信号を同
時に受信することによってトランジスタ26へ電気信号
が送出され、このトランジスタ26が通電状態となる。
その結果、スクイブ28aに着火電流が流れて、メイン
インフレータ28を点火して、発生するガスを乗員保護
用エアバッグ16に送って膨張させるように配管29に
よって接続されている。
は、差圧センサ33が、その一端側(図4において右端
側)を配管24aにより連通接続され、その他端側に
は、配管22の逆止弁30の介設位置より上流側(サブ
インフレータ17側)に配管接続されて、衝突検知用エ
アバッグ13内と、サブインフレータ17側の配管内と
の圧力差を検出できるようになっている。また、この差
圧センサ33は、比較回路34に接続され、この比較回
路34は、差圧センサ33によって計測された差圧を、
予め設定された差圧と比較して、設定値以上の場合にA
ND回路25に対して電気信号を送出するとともに、こ
のAND論理回路25には、前記OR論理回路20から
出力された電気信号が入力されているため、両信号を同
時に受信することによってトランジスタ26へ電気信号
が送出され、このトランジスタ26が通電状態となる。
その結果、スクイブ28aに着火電流が流れて、メイン
インフレータ28を点火して、発生するガスを乗員保護
用エアバッグ16に送って膨張させるように配管29に
よって接続されている。
【0031】以上のように構成されるこの実施例は、前
記第1実施例の場合とほぼ同様に作用し、同様の効果が
得られる。
記第1実施例の場合とほぼ同様に作用し、同様の効果が
得られる。
【0032】さらに、図5はこの発明の第3実施例を示
し、前記第2実施例において用いたサイドドアの幅とほ
ぼ同じ長さの単体の衝突検知用エアバッグの代わりに、
複数の衝突検知用エアバッグを用いて、その検出エリア
を各衝突検知用エアバッグに分担させたもので、以下、
図面に基づいて説明する。
し、前記第2実施例において用いたサイドドアの幅とほ
ぼ同じ長さの単体の衝突検知用エアバッグの代わりに、
複数の衝突検知用エアバッグを用いて、その検出エリア
を各衝突検知用エアバッグに分担させたもので、以下、
図面に基づいて説明する。
【0033】側面衝突用エアバッグ装置は、車体のサイ
ドドア内に3つの衝突検知用エアバッグ13a,13
b,13cが、同じ高さに収納されるとともに、これら
の衝突検知用エアバッグ13の外側には、プロテクショ
ンモール11が,横一列に並ぶように貼り付けられ、ま
た、これらのプロテクションモール11の下辺に沿って
3個の物体検知センサ12a,12b,12cが取付け
られている。さらに、このドア内には、衝突時に車室内
に展開して乗員を二次衝突から保護する乗員保護用エア
バッグ16を備えている。
ドドア内に3つの衝突検知用エアバッグ13a,13
b,13cが、同じ高さに収納されるとともに、これら
の衝突検知用エアバッグ13の外側には、プロテクショ
ンモール11が,横一列に並ぶように貼り付けられ、ま
た、これらのプロテクションモール11の下辺に沿って
3個の物体検知センサ12a,12b,12cが取付け
られている。さらに、このドア内には、衝突時に車室内
に展開して乗員を二次衝突から保護する乗員保護用エア
バッグ16を備えている。
【0034】前記各物体検知センサ12は、車体側面に
接近する物体が衝突する場合に衝突予知信号を出力する
もので、各物体検知センサ12から出力される衝突予知
信号は、AND論理回路18またはAND論理回路19
に送られるようになっており、このAND論理回路1
8,19は、隣接する2つ以上の物体検知センサ12か
ら同時に衝突予知信号を受信した時に、OR論理回路2
0に対して電気信号を送出してONさせる。OR論理回
路20がONすることによりトランジスタ21が通電状
態となり、スクイブ17aに着火電流が流れてサブイン
フレータ17を点火してガスを発生し、このガスを逆止
弁30がそれぞれ介設された配管22を経由させて3つ
の衝突検知用エアバッグ13a,13b,13cに供給
してそれぞれ膨張させる。
接近する物体が衝突する場合に衝突予知信号を出力する
もので、各物体検知センサ12から出力される衝突予知
信号は、AND論理回路18またはAND論理回路19
に送られるようになっており、このAND論理回路1
8,19は、隣接する2つ以上の物体検知センサ12か
ら同時に衝突予知信号を受信した時に、OR論理回路2
0に対して電気信号を送出してONさせる。OR論理回
路20がONすることによりトランジスタ21が通電状
態となり、スクイブ17aに着火電流が流れてサブイン
フレータ17を点火してガスを発生し、このガスを逆止
弁30がそれぞれ介設された配管22を経由させて3つ
の衝突検知用エアバッグ13a,13b,13cに供給
してそれぞれ膨張させる。
【0035】そして、前記衝突検知用エアバッグ13
a,13b,13cには、差圧センサ33a,33b,
33cが、その一端側(図5において右端側)に配管接
続され、その他端側は、前記配管22の逆止弁30の介
設位置より上流側(サブインフレータ17側)にそれぞ
れ配管接続されて、各衝突検知用エアバッグ13内と、
サブインフレータ17側の配管内との圧力差を検出でき
るようになっている。また、これらの差圧センサ33
a,33b,33cは、比較回路34a,34b,34
cにそれぞれ接続され、各比較回路34a(34b,3
4c)は、差圧センサ33a(33b,33c)によっ
て計測された差圧を、予め設定された差圧と比較して、
設定値以上の場合にAND回路35(36)に対して電
気信号を送出する。
a,13b,13cには、差圧センサ33a,33b,
33cが、その一端側(図5において右端側)に配管接
続され、その他端側は、前記配管22の逆止弁30の介
設位置より上流側(サブインフレータ17側)にそれぞ
れ配管接続されて、各衝突検知用エアバッグ13内と、
サブインフレータ17側の配管内との圧力差を検出でき
るようになっている。また、これらの差圧センサ33
a,33b,33cは、比較回路34a,34b,34
cにそれぞれ接続され、各比較回路34a(34b,3
4c)は、差圧センサ33a(33b,33c)によっ
て計測された差圧を、予め設定された差圧と比較して、
設定値以上の場合にAND回路35(36)に対して電
気信号を送出する。
【0036】そして、AND回路35,36は、隣接す
る2つ以上の衝突検知用エアバッグ13a,13bまた
は衝突検知用エアバッグ13b,13c、あるいは衝突
検知用エアバッグ13a,13b,13cのそれぞれの
内圧が同時に上昇し、設定圧以上に昇圧すると、比較回
路34a,34bまたは比較回路34b,34c、ある
いは比較回路34a,34b,34cから電気信号が同
時に入力されて、これによりOR論理回路37に対して
電気信号を送出する。このとき送出される信号は、衝突
物体が所定以上の大きさ及び質量を有していることを示
している。
る2つ以上の衝突検知用エアバッグ13a,13bまた
は衝突検知用エアバッグ13b,13c、あるいは衝突
検知用エアバッグ13a,13b,13cのそれぞれの
内圧が同時に上昇し、設定圧以上に昇圧すると、比較回
路34a,34bまたは比較回路34b,34c、ある
いは比較回路34a,34b,34cから電気信号が同
時に入力されて、これによりOR論理回路37に対して
電気信号を送出する。このとき送出される信号は、衝突
物体が所定以上の大きさ及び質量を有していることを示
している。
【0037】そして、OR論理回路37に信号が入力さ
れると、これによりOR論理回路37からAND論理回
路25へ電気信号が送られる。このAND論理回路25
には、前記OR論理回路20から出力された電気信号も
入力されているため、両信号を同時に受信することによ
ってトランジスタ26へ電気信号が送出され、このトラ
ンジスタ26が通電状態となる。その結果、スクイブ2
8aに着火電流が流れ、メインインフレータ28を点火
して、発生するガスを乗員保護用エアバッグ16に送っ
て膨張させるように配管29によって接続されている。
れると、これによりOR論理回路37からAND論理回
路25へ電気信号が送られる。このAND論理回路25
には、前記OR論理回路20から出力された電気信号も
入力されているため、両信号を同時に受信することによ
ってトランジスタ26へ電気信号が送出され、このトラ
ンジスタ26が通電状態となる。その結果、スクイブ2
8aに着火電流が流れ、メインインフレータ28を点火
して、発生するガスを乗員保護用エアバッグ16に送っ
て膨張させるように配管29によって接続されている。
【0038】以上のように構成されるこの実施例は、前
記第2実施例の場合とほぼ同様に作用し、同様の効果が
得られるとともに、さらに、複数の衝突検知用エアバッ
グ13a,13b,13cを備え、このうち隣接する2
つ以上の衝突検知用エアバッグ13a,13bあるいは
衝突検知用エアバッグ13b,13cまたは衝突検知用
エアバッグ13a,13b,13cのそれぞれの内圧
が、予め設定された圧力以上に上昇することにより衝突
を検出するようにしたので、衝突物体の大きさを、物体
検知センサ12によってチェックし、さらに、この衝突
検知用エアバッグ13によってチェックすることとなる
ため、エアバッグ装置の誤爆を、より確実に防止するこ
とができる。
記第2実施例の場合とほぼ同様に作用し、同様の効果が
得られるとともに、さらに、複数の衝突検知用エアバッ
グ13a,13b,13cを備え、このうち隣接する2
つ以上の衝突検知用エアバッグ13a,13bあるいは
衝突検知用エアバッグ13b,13cまたは衝突検知用
エアバッグ13a,13b,13cのそれぞれの内圧
が、予め設定された圧力以上に上昇することにより衝突
を検出するようにしたので、衝突物体の大きさを、物体
検知センサ12によってチェックし、さらに、この衝突
検知用エアバッグ13によってチェックすることとなる
ため、エアバッグ装置の誤爆を、より確実に防止するこ
とができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の側面衝突
用エアバッグ装置は、物体検知センサが車体側方から接
近する物体を検知すると、衝突検知用エアバッグを車体
側方に張り出すように展開させ、この車体側面から離れ
た位置に展開させた衝突検知用エアバッグに物体が衝突
することにより上昇するエアバッグ内圧から側面衝突を
検出するため、物体が車体へ衝突する前の早期に側面衝
突を高精度に検知でき、直ちに保護用エアバッグを膨張
させるので、保護用エアバッグを膨張・展開させる時間
を充分に確保することができる。また、衝突が予知され
ると衝突検知用エアバッグを車体側面から外側に展開さ
せて、この衝突検知用エアバッグに物体が実際に衝突す
ることによって衝突を検出するため、条件にあった衝突
のみを検出してエアバッグを展開させるため、エアバッ
グの誤爆を確実に防止することができる。さらに、物体
の衝突を予知した時には、先ず衝突検知用エアバッグを
展開させるため、衝突を予知した際に、直ちに保護用エ
アバッグを展開させる従来の装置の場合に比べて、車体
の修復費用が少なくて済む等の効果を有している。
用エアバッグ装置は、物体検知センサが車体側方から接
近する物体を検知すると、衝突検知用エアバッグを車体
側方に張り出すように展開させ、この車体側面から離れ
た位置に展開させた衝突検知用エアバッグに物体が衝突
することにより上昇するエアバッグ内圧から側面衝突を
検出するため、物体が車体へ衝突する前の早期に側面衝
突を高精度に検知でき、直ちに保護用エアバッグを膨張
させるので、保護用エアバッグを膨張・展開させる時間
を充分に確保することができる。また、衝突が予知され
ると衝突検知用エアバッグを車体側面から外側に展開さ
せて、この衝突検知用エアバッグに物体が実際に衝突す
ることによって衝突を検出するため、条件にあった衝突
のみを検出してエアバッグを展開させるため、エアバッ
グの誤爆を確実に防止することができる。さらに、物体
の衝突を予知した時には、先ず衝突検知用エアバッグを
展開させるため、衝突を予知した際に、直ちに保護用エ
アバッグを展開させる従来の装置の場合に比べて、車体
の修復費用が少なくて済む等の効果を有している。
【図1】この発明の第1実施例の側面衝突用エアバッグ
装置における物体検知センサの取付け状態を示す車両の
一部省略斜視図である。
装置における物体検知センサの取付け状態を示す車両の
一部省略斜視図である。
【図2】第1実施例における衝突検知用エアバッグと乗
員保護用エアバッグの展開位置を示す説明図である。
員保護用エアバッグの展開位置を示す説明図である。
【図3】第1実施例の装置のシステム図である。
【図4】第2実施例の装置のシステム図である。
【図5】第3実施例の装置のシステム図である。
【図6】従来の衝突予知センサを用いたエアバッグ装置
の概略を示す説明図である。
の概略を示す説明図である。
11 プロテクションモール 12 物体検知センサ 13 衝突検知用エアバッグ 16 乗員保護用エアバッグ 17 サブインフレータ 23 差圧スイッチ 28 メインインフレータ 33 差圧センサ 34 比較回路
Claims (1)
- 【請求項1】 側面衝突を検知することにより、座席に
着いた乗員と車室内側面との間にエアバッグを展開させ
て二次衝突から乗員を保護する側面衝突用エアバッグ装
置において、 車体側方に向けて設けられ、車体側方から接近する物体
を検知することにより衝突予知信号を出力する物体検知
センサと、この物体検知センサが出力した衝突予知信号
を受信することにより膨張して車体側部から外方へ膨出
する衝突検知用エアバッグと、この衝突検知用エアバッ
グ内が所定圧力以上となることにより衝突検知信号を出
力する衝突センサと、この衝突センサが出力した衝突検
知信号を受信することにより膨張して車室内側面と乗員
との間に展開する保護用エアバッグとを備えていること
を特徴とする側面衝突用エアバッグ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5215133A JPH0747915A (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | 側面衝突用エアバッグ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5215133A JPH0747915A (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | 側面衝突用エアバッグ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0747915A true JPH0747915A (ja) | 1995-02-21 |
Family
ID=16667256
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5215133A Pending JPH0747915A (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | 側面衝突用エアバッグ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0747915A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08198044A (ja) * | 1994-05-23 | 1996-08-06 | Automot Technol Internatl Inc | 予測センサを有する側部衝撃用エアバッグシステム |
US6918459B2 (en) | 1994-05-23 | 2005-07-19 | Automotive Technologies International, Inc. | Method and apparatus for deploying airbags |
JP2006107422A (ja) * | 2004-09-07 | 2006-04-20 | Nissan Motor Co Ltd | 衝突時間算出装置および障害物検出装置 |
US8006797B2 (en) | 2008-06-17 | 2011-08-30 | Denso Corporation | Side collision detecting apparatus for vehicle |
US8527149B2 (en) | 2006-03-22 | 2013-09-03 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Passenger protection device |
US8825305B2 (en) | 2008-12-09 | 2014-09-02 | Takata Corporation | Collision determination system, occupant restraint system, and vehicle |
-
1993
- 1993-08-06 JP JP5215133A patent/JPH0747915A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08198044A (ja) * | 1994-05-23 | 1996-08-06 | Automot Technol Internatl Inc | 予測センサを有する側部衝撃用エアバッグシステム |
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US7729513B2 (en) | 2004-09-07 | 2010-06-01 | Nissan Motor Co., Ltd. | Contact time calculation apparatus, obstacle detection apparatus, contact time calculation method, and obstacle detection method |
JP4539348B2 (ja) * | 2004-09-07 | 2010-09-08 | 日産自動車株式会社 | 衝突時間算出装置および障害物検出装置 |
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US8006797B2 (en) | 2008-06-17 | 2011-08-30 | Denso Corporation | Side collision detecting apparatus for vehicle |
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