JPH0747852Y2 - 電源トランス取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は例えばテレビジョンなど
の電源トランス取付装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、合成樹脂キャビネットにボス体を
一体形成し、該ボス体に電源トランスを取付ける技術が
あった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】前記従来技術は、ボス
体に補強リブを連結させ、電源トランス支持強度を確保
していたから、トランスとキャビネットの間が補強リブ
によって閉塞され、電源トランスが所定温度以上に上昇
して機能を低下させ易い等の問題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】然るに、本考案は、合成
樹脂キャビネットに一体的に突出形成するボス体に電源
トランスを固定させる構造において、前記ボス体を連結
する補強リブによって空気の対流移動用通路を形成した
ことを特徴とするもので、前記キャビネットとトランス
間の空気が前記通路を介して入れ換わるから、前記トラ
ンスの温度上昇を防いで機能を安定維持し得ると共に、
狭少スペースでもトランスの組込を容易に行い得るもの
である。

【０００５】

【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述
する。図１は要部の正面図、図２はテレビジョンの正面
図、図３は後キャビネットの正面図、図４は側面図であ
り、合成樹脂製で箱形の前後キャビネット（１）（２）
の上側部にブラウン管（３）を内設固定させ、テレビジ
ョンを構成すると共に、前記キャビネット（１）（２）
の下側部にビデオテープレコーダ（４）を設けている。

【０００６】また、商用電源入力を所用交流電源に変換
する電源トランス（５）を備えると共に、横向き支持用
の４本のボス体（６）…、並びに縦向き支持用の４本の
ボス体（７）…を、後キャビネット（２）の背部垂直壁
内面に一体的に突出形成するもので、前記トランス
（５）の四方の隅部を４本のビス（８）…によってボス
体（６）…または（７）…に固定させ、図１に示す横向
き姿勢または図６に示す縦向き姿勢で前記トランス
（５）を取付けるように構成している。

【０００７】また、前記ボス体（６）…（７）…を補強
リブ（９）（９）によって連結させ、ボス体（６）
（７）の強度をリブ（９）（９）によって大きくすると
共に、前記リブ（９）（９）を左右に分離してこの上側
及び下側を連通する空気の対流移動用通路（１０）を形
成するもので、後キャビネット（２）の背部垂直壁下側
の通気孔（１１）…からキャビネット（１）（２）内部
に外部冷気を取入れ、後キャビネット（２）上面の通気
孔（１２）…からキャビネット（１）（２）内部の暖気
を排出させると共に、前記通路（１０）の下側開口から
上側開口に空気が対流移動し、後キャビネット（２）と
トランス（５）間の空気が入れ換わり、トランス（５）
の温度上昇を防ぐように構成している。

【０００８】なお、前記トランス（５）は、仕様構造ま
たは配線処理または放射磁力方向などの設定により、図
１の横向きまたは図６の縦向きのいずれかの姿勢で固定
させるものである。

【０００９】

【考案の効果】以上実施例から明らかなように本考案
は、合成樹脂キャビネット（２）に一体的に突出形成す
るボス体（６）（７）に電源トランス（５）を固定させ
る構造において、前記ボス体（６）（７）を連結する補
強リブ（９）によって空気の対流移動用通路（１０）を
形成したもので、前記キャビネット（２）とトランス
（５）間の空気が前記通路（１０）を介して入れ換わる
から、前記トランス（５）の温度上昇を防いで機能を安
定維持できると共に、狭少スペースでもトランス（５）
の組込を容易に行うことができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】要部の正面図。

【図２】テレビジョンの正面図。

【図３】後キャビネットの正面図。

【図４】側面図。

【図５】部分平面図。

【図６】部分正面図。

【符号の説明】

（２） 後キャビネット （５） 電源トランス （６） ボス体 （７） ボス体 （９） 補強リブ （１０） 対流移動用通路

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 合成樹脂キャビネットに一体的に突出形
   成するボス体に電源トランスを固定させる構造におい
   て、前記ボス体を連結する補強リブによって空気の対流
   移動用通路を形成したことを特徴とする電源トランス取
   付装置。