JPH0747782Y2 - マイクロ波管用カソード - Google Patents

マイクロ波管用カソード

Info

Publication number
JPH0747782Y2
JPH0747782Y2 JP1987152861U JP15286187U JPH0747782Y2 JP H0747782 Y2 JPH0747782 Y2 JP H0747782Y2 JP 1987152861 U JP1987152861 U JP 1987152861U JP 15286187 U JP15286187 U JP 15286187U JP H0747782 Y2 JPH0747782 Y2 JP H0747782Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cathode
heater
cathode plate
sleeve
magnetic field
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1987152861U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0160338U (ja
Inventor
明 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP1987152861U priority Critical patent/JPH0747782Y2/ja
Publication of JPH0160338U publication Critical patent/JPH0160338U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0747782Y2 publication Critical patent/JPH0747782Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Microwave Tubes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、マイクロ波管用のカソードの改良に関し、特
に母材に多孔質タングステンを使用し、バリウムなどの
電子放射物質を含浸させたカソードに関する。
〔従来の技術〕
従来、マイクロ波管用のカソードのカソードとしては、
多孔質タングステン内にバリウムなどを含浸させたいわ
ゆるIカソードがある。このIカソードは、取り扱いが
簡単で高い電流密度が得られ、寿命が長いなどの理由に
より多くマイクロ波管に使用されている。このカソード
の構成は、例えば第3図の如く、多孔質タングステン内
にバリウムを含浸させたカソード板1、カソード板1の
一端にろう付などで接合させたモリブデンなどで作られ
たカソードスリーブ2、カソードスリーブ2内に挿入さ
れカソード板1を所要の温度(約1100℃)まで加熱する
ヒータ3などから成る。
このうちヒータ3は、ヒータ3内を流れる電流によって
生ずる磁界がカソード板1から放出される電子に影響を
与えないようにするために一本の線をヘアピン状に折り
曲げ、これをコイル状に加工したいわゆる無誘導巻きの
構造となっている。カソード板1は、薄い円板形状を有
しており、電子を放出する面は所要の電子ビームの太さ
が得られるよう球面形状とすることが多い。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上述した従来のマイクロ波管用カソードを動作させると
ヒータ3に電流が流れ、そのの周囲に磁界が発生する
が、前述の如く無誘導巻きのコイル形状であるため、ヒ
ータ3を流れる電流は殆んどの場合で互いに逆向きであ
ることから、これらの電流の作る磁界は打ち消される。
しかし、折り返し部およびヒータ3の導入部分はこの関
係が成立していないので、カソード板1の面には僅かな
がら磁界が生ずることがある。ヒータ3を流れる電流が
直流である場合には定常的な磁界が生ずるだけである
が、交流の場合にはカソード面に交流磁界が生じ、これ
が電子ビーム集束用の主磁界と影響しあう。特に高収束
比を有する電子ビームを作る場合には、カソード面にか
かる主磁界の値が小さいものとなるために、上述の交流
磁界の影響が無視できず、マイクロ波管の電子ビームが
一定とならず、S/N比の低下を招く原因となっていた。
本考案の目的は、上記の欠点を除去し、ヒータからの交
流磁界の影響を除去するように改良したマイクロ波管用
カソードを提供することにある。
「問題点を解決するための手段〕 本考案のマイクロ波管用カソードは,円板状のカソード
板と,該カソード板の裏面周縁部に、その開口端部が接
合している円筒状カソードスリーブと,該カソードスリ
ーブ内に絶縁材中に埋設されたヒータ線を有するヒータ
とからなるものであるが、カソードスリーブ内に前記カ
ソード板の裏面と前記ヒータ線との間に強磁性物質から
なる磁性シールドを配置させたものである。
〔作用〕
磁性シールド部材によって、ヒータ線から発生する磁界
をシールドし、カソード板から放射される電子の挙動に
対する影響を全く除去できる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例については図面を参照して説明す
る。第1図は本考案の一実施例の縦断面図である。カソ
ード板1は多孔質タングステンの中にバリウムが含浸さ
れており、電子放出面は球面状に加工されている。カソ
ードスリーブ2はモリブデンなどから成り、一端にはカ
ソード板1が高融点ろう付、例えばモリブデン・ルテニ
ウム合金、などでろう付、あるいは溶接により接合され
ている。カソードスリーブ2の中には、ヒータ線3′が
らせん状に巻かれ挿入されている。ヒータ線3′の巻線
上部とカソード板1の間に、ニッケルで作られた磁気シ
ールド4が挿入されている。そしてカソードスリーブ2
の内部をアルミナ粉末5で充填し、ヒータ線3′がカソ
ードスリーブ2,磁気シールド4と短絡するのを防いでい
る。
ヒータ線3′は、一本の導線をヘアピン状に折り曲げた
後にらせん状に加工したいわゆる無誘導巻きの構造とな
っている。
このような構造であるから、ヒータ3に電流を流した場
合、これによって生ずる磁界の殆んどの部分はヒータ線
3′を互いに反対方向に電流が流れるので打ち消され、
先端折り曲げ部分および導入部分で生ずる磁界は磁気シ
ールド4でしゃへいされ、カソード板1上には磁界の影
響を与えない。
上述の実施例では、磁気シールド4はヒータ線3′の巻
線上部にのみ配置されている。厳密にいうと、ヒータ線
3′の巻線下方の部分から、側方に向かって生ずる磁力
線があるので、この磁力線をシールドすればさらに完全
になる。そこで、別の実施例では、第2図の縦断面図に
示すように、磁気シールド6を一端が閉じた面になる円
筒型として、その閉じた面がカソード板1の裏面に接す
るようにカソードスリーブ2内に配置し、ヒータ線3′
をおおうようにしている。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案はカソード板とヒータ線の
間に強磁性体から成る磁気シールドを配置することによ
り、ヒータを流れる電流によって生ずる磁界の影響がカ
ソード板上に及ぶことを防ぐことができ、カソード板か
ら射出させる電子ビームを乱すことなく、マイクロ波管
のS/N比の改善ができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図はそれぞれ本考案の実施例の縦断面図、
第3図は従来例の縦断面図である。 1……カソード板、2……カソードスリーブ、3……ヒ
ータ、4,6……磁気シールド、3′……ヒータ線、5…
…アルミナ粉末。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】円板状のカソード板と、該カソード板の裏
    面周縁部に、その開口端部が接合している円筒状カソー
    ドスリーブと、該カソードスリーブ内に絶縁材中に埋設
    されたヒータ線を有するヒータとからなるマイクロ波管
    用カソードにおいて、一端が閉じた面になる円筒型の磁
    性シールドを前記カソードスリーブ内に前記ヒータ線を
    おおうように配置するとともに前記カソード板の裏面と
    前記ヒータ線との間に前記閉じた面を位置させたことを
    特徴とするマイクロ波管用カソード。
JP1987152861U 1987-10-05 1987-10-05 マイクロ波管用カソード Expired - Lifetime JPH0747782Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987152861U JPH0747782Y2 (ja) 1987-10-05 1987-10-05 マイクロ波管用カソード

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987152861U JPH0747782Y2 (ja) 1987-10-05 1987-10-05 マイクロ波管用カソード

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0160338U JPH0160338U (ja) 1989-04-17
JPH0747782Y2 true JPH0747782Y2 (ja) 1995-11-01

Family

ID=31428173

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987152861U Expired - Lifetime JPH0747782Y2 (ja) 1987-10-05 1987-10-05 マイクロ波管用カソード

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0747782Y2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62106455U (ja) * 1985-12-24 1987-07-07

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0160338U (ja) 1989-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0164665B1 (en) X-ray tube apparatus
JP2019509604A (ja) 構造的に支持される平面放射体を有するx線管
US2135941A (en) Electrode structure
JPH0747782Y2 (ja) マイクロ波管用カソード
US5426351A (en) Heater coil for electron tube
US2677778A (en) Linear cathode
JPH0155539B2 (ja)
US2479201A (en) Geiger-muller counter
US4176293A (en) Thermionic cathode heater having reduced magnetic field
US2457626A (en) Grid construction
JP3127466B2 (ja) 電子管用陰極構体
US2900549A (en) Getter for electron tube
JPH0279336A (ja) 傍熱形陰極構体
US2114609A (en) Braun tube
US2523016A (en) Getter supporting structure
US2961562A (en) Oscillation suppression in high voltage electron guns
JP3748741B2 (ja) X線管の熱陰極
KR830008375A (ko) 직교 전자계형 전자관
JPS63226852A (ja) マグネトロン用陰極構体
US2443324A (en) Electronic tube
JPH0139390Y2 (ja)
JPH0553115U (ja) X線管の陰極構体
JPH01309234A (ja) マグネトロン
JPS61279038A (ja) 液体金属イオン源
JPS60146426A (ja) 陰極線管用電子銃構体