JPH0747621Y2 - 油圧クラッチ装置 - Google Patents

油圧クラッチ装置

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JPH0747621Y2
JPH0747621Y2 JP12607789U JP12607789U JPH0747621Y2 JP H0747621 Y2 JPH0747621 Y2 JP H0747621Y2 JP 12607789 U JP12607789 U JP 12607789U JP 12607789 U JP12607789 U JP 12607789U JP H0747621 Y2 JPH0747621 Y2 JP H0747621Y2
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oil
clutch
shaft
clutch shaft
hole
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JP12607789U
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留男 梅本
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Kubota Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、例えばトラクタのトランスミッションの変速
装置等に使用される油圧クラッチ装置に関する。
(従来の技術) トラクタ等の走行車輛の変速装置では、前後進切換、高
低速切換等のために、2枚のギヤをクラッチ軸に断接す
るためのツイン型油圧クラッチ装置が使用されている。
このツイン型油圧クラッチ装置は、クラッチ軸に2枚の
ギヤを遊嵌し、各ギヤにクラッチ板を取付け、クラッチ
軸上にキーを介して原動盤を取付け、この原動盤にクラ
ッチ板を押圧するピストンを配置した1対のシリンダ室
を形成し、クラッチ軸に圧油給排用の1対の油路を形成
し、原動盤に各油路をシリンダ室に連通する通孔を形成
している。
(考案が解決しようとする課題) 前記クラッチ軸と原動盤とはキー着されるので、スキマ
バメ又は中間バメされることになり、両者間に僅少間隙
を生じたり、ハメアイ表面に傷が付いたりすることがあ
り、油路から通孔に至る間に油洩れを生じることがあ
る。
クラッチ軸と原動盤との間の油洩れは、洩れること自体
は問題ないが、供給側油路から洩れた油が排油側通孔に
至ると、作動側ピストンの他に非作動側ピストンも作動
することになり、非作動側のクラッチ板を連れ回り、摩
耗を早めたり、2枚のギヤが同時にクラッチ軸に固定さ
れて2重咬合を生じることがある。
本考案は、両方の油路及び通孔をクラッチ軸の周方向で
近ずけておいてその間にキーを配置し、近距離側では洩
れ油をキー溝に逃し、遠距離側では洩れ油が通孔に至ら
ないようにすることによって、前記従来技術の問題点を
解決できるようにした油圧クラッチ装置を提供すること
を目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案における課題解決のための具体的構成は、クラッ
チ軸3上にキー6を介して原動盤5を取付け、この原動
盤5にクラッチ板19,20押動用のピストン9,10を配置し
た1対のシリンダ室7,8を形成し、クラッチ軸3に圧油
給排用の1対の油路32a,32bを形成し、原動盤5に各油
路32a,32bをシリンダ室7,8に連通する通孔33a,33bを形
成した油圧クラッチ装置において、一方のシリンダ室7
に連通する油路32a及び通孔33aと他方のシリンダ室8に
連通する油路32b及び通孔33bとは、クラッチ軸3の周方
向略半周内でキー6を挟んで位置していることである。
(作用) 一方の油路32aから通孔33aを介してシリンダ室7へ圧油
を供給すると、ピストン9がクラッチ板19を押動し、ギ
ヤ13を原動盤5と一体回転させ、クラッチ軸3の回転を
伝動可能とする。このとき他方の油路32aには油圧は立
たなく、ピストン10は非作動状態である。
前記一方の油路32aから通孔33aに至る圧油がクラッチ軸
3と原動盤5との間で洩れると、周面に沿って流れる
が、近距離側αでは通孔33bに至るまでにキー6及びキ
ー溝6aが存在し、キー溝6a内に流れ込んで原動盤5外へ
流出し、非作動のピストン10に油圧を及ぼすことはな
い。また、遠距離側βでは油路32aから通孔33bまでの距
離が半周以上となり、長距離であるために洩れ油が通孔
33bに流れ込む可能性は極めて少ない。
他方の油路32bが圧油供給側になる場合も前記同様であ
る。
(実施例) 以下、図面を参照して本考案の実施例を詳述する。
第2図において、1はクラッチハウジング又はミッショ
ンケースであり、トラクタ車体の一部を形成しており、
その内部に、前後進切換用の油圧クラッチ2が内装され
ている。
3はクラッチ軸で、エンジン連動連結された中空軸構造
で、この内部軸心上に、PTOのための推進軸4が挿入さ
れている。なお、PTO推進軸4はエンジンに連動連結さ
れているとともに、PTO変速装置を介して図外のPTO軸に
連結されている。
5は原動盤(クラッチボディ)であり、クラッチ軸3上
にキー6によって取付けられ、この内部には、背合状と
して対のシリンダ室7,8が形成され、該室7,8にはピスト
ン9,10が嵌合されている。
キー6はクラッチ軸3の外周面及び原動盤5の内周面に
形成されたキー溝6aに嵌入されており、原動盤5のキー
溝6aは原動盤5の両側面に開放されている。
11,12は従動盤であり、それぞれギヤ13,14を有してクラ
ッチ軸3上にニードルベアリング15、ボールベアリング
16を介して支持されており、原動盤5の各シリンダ室7,
8に入込むクラッチ板取付部17,18に、複数枚のクラッチ
板19,20が取付けられて、戻しバネ21,22に抗して作動す
る各ピストン9,10によって押動されてプレッシャプレー
ト42,43に圧接される。
クラッチ板取付部17,18には、径方向に貫通する通孔23,
24が軸方向に間隔を有して形成され、この各通孔23,24
を介してクラッチ板19,20に潤滑油を送液して冷却可能
としている。
25はカウンター軸であり、本例では正逆転用とされてお
り、ギヤ13にアイドルギヤ26を介して咬合するギヤ27
と、ギヤ14に直接咬合するギヤ28を有している。
なお、カウンター軸25は高低切換用であってもよく、こ
のときは、アイドルギヤ26が省略されてギヤ13はギヤ27
と咬合される。また、ギヤ14を有する従動盤12は、出力
軸29にスプライン30により結合されている。
31は作動油のための油路(2本あって1本のみ図示)で
あり、図外の制御バルブを介して油圧ポンプに接続され
ており、クラッチ軸3に形成した油路32a,32b及び径方
向通孔33a,33bを介して各シリンダ室7,8に接続されてい
る。
35は潤滑油のための油路であり、出力軸29のためのベア
リング抑え36に形成した通路36Aを介して従動盤12に形
成した油路37に連通されており、これ又、制御バルブを
介して油圧ポンプに接続されている。
39は油貯り部であり、クラッチ軸3の軸端内方側に、油
路37と連通して軸方向に入込み状として形成しており、
その入込み奥部にはシール40を有するとともに、シール
40の奥部に、ニードルベアリング41を有して推進軸4と
クラッチ軸3とを相対回転自在に支持している。
油貯り部39は、推進軸4の外周面との間に形成されてお
り、第2図で示す如く円環形状であって、この油貯り部
39の径外位置に、通孔23,24に連通する油路44がクラッ
チ軸3の軸方向に形成してあり、該油路44はニードルベ
アリング15をも潤滑するための油を送液する。
第1、2図において、前記油路31の一方、油路32a及
び、通孔33aはシリンダ室7への圧油給排用であり、前
記油路31の他方、油路32bおよび通孔33bはシリンダ室8
への圧油給排用であり、油路32a,32bはクラッチ軸3内
で周方向に位相を変えて位置し、それに伴なって、通孔
33a,33bも変位している。
油路32a,32b及び通孔33a,33bは、クラッチ軸3と原動盤
5とをキー着しているキー6を挟んで位置し、それらは
クラッチ軸3の周方向の略半周の範囲内にあり、従っ
て、周面は近距離側αと遠距離側βとに区分されてい
る。一方の油路、例えば油路32aから洩れた油が、クラ
ッチ軸3と原動盤5との間の僅少間隙を通って、他方の
通孔33、例えば通孔33bへ至ろうとしても、近距離側α
では、その間のキー溝6a内に入り、キー溝6aとキー6と
の間の間隙をつたって原動盤5の軸外方向へ流れ出るよ
うになっており、遠距離側βではキー溝6aはないが、距
離が長いので洩れ油が通孔33bに至る可能性が極めて少
なくなっている。油路32bから通孔33aへの油洩れも上記
同様である。
(考案の効果) 以上詳述した本考案によれば、一方のシリンダ室7に連
通する油路32a及び通孔33aと他方のシリンダ室8に連通
する油路32b及び通孔33bとは、クラッチ軸3の周方向略
半周内でキー6を挟んで位置しているので、圧油供給側
となった油路32からクラッチ軸3と原動盤5との間に圧
油が洩れても、クラッチ軸3の周方向近距離側ではキー
6のキー溝に入って外部へ流出し非作動側の通孔33には
流れ込むことがなく、また、クラッチ軸3の周方向遠距
離側では油が洩れても距離が長いために非作動側の通孔
33に至る可能性は極めて少なく、よって、非作動側ピス
トンが洩れ油によって不本意に作動されるのを防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示しており、第1図は第2図の
II-II線断面に相当する要部断面正面図、第2図は全体
断面側面図である。 2……油圧クラッチ、3……クラッチ軸、5……原動
盤、6……キー、6a……キー溝、7,8……シリンダ室、
9,10……ピストン、11,12……従動盤、19,20……クラッ
チ板、31,32……油路、33,34……通孔、α……近距離
側、β……遠距離側。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】クラッチ軸(3)上にキー(6)を介して
    原動盤(5)を取付け、この原動盤(5)にクラッチ板
    (19)(20)押動用のピストン(9)(10)を配置した
    1対のシリンダ室(7)(8)を形成し、クラッチ軸
    (3)に圧油給排用の1対の油路(32a)(32b)を形成
    し、原動盤(5)に各油路(32a)(32b)をシリンダ室
    (7)(8)に連通する通孔(33a)(33b)を形成した
    油圧クラッチ装置において、 一方のシリンダ室(7)に連通する油路(32a)及び通
    孔(33a)と他方のシリンダ室(8)に連通する油路(3
    2b)及び通孔(33b)とは、クラッチ軸(3)の周方向
    略半周内でキー(6)を挟んで位置していることを特徴
    とする油圧クラッチ装置。
JP12607789U 1989-10-27 1989-10-27 油圧クラッチ装置 Expired - Lifetime JPH0747621Y2 (ja)

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JPH0365027U JPH0365027U (ja) 1991-06-25
JPH0747621Y2 true JPH0747621Y2 (ja) 1995-11-01

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JP2011038554A (ja) * 2009-08-07 2011-02-24 F C C:Kk 動力伝達装置

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