JPH0747311A - 車体の袋状構造部への防錆剤の塗布方法及び装置 - Google Patents
車体の袋状構造部への防錆剤の塗布方法及び装置Info
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- JPH0747311A JPH0747311A JP19566493A JP19566493A JPH0747311A JP H0747311 A JPH0747311 A JP H0747311A JP 19566493 A JP19566493 A JP 19566493A JP 19566493 A JP19566493 A JP 19566493A JP H0747311 A JPH0747311 A JP H0747311A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 防錆剤の垂れや漏れを防いで作業空間の環境
改善を達成するとともに、防錆剤のより効果的な浸透を
はかる。 【構成】 自動車の車体の袋状構造部へ高圧下の防錆剤
と低圧下の二液型発泡ポリウレタンを同時に注入するこ
とを特徴とする防錆剤の塗布方法、および、発泡ポリウ
レタンの主剤用のタンク・パイプ系と該発泡ポリウレタ
ンの発泡剤のタンク・パイプ系とからなる低圧スプレー
ノズルを有する二液型発泡ポリウレタンの混合低圧注入
装置と、高圧スプレーノズルを有する防錆剤の高圧注入
装置と、該低圧スプレーノズルと該高圧スプレーノズル
とが合わさって形成されている防錆剤塗布ガン部とから
なる防錆剤の塗布装置。
改善を達成するとともに、防錆剤のより効果的な浸透を
はかる。 【構成】 自動車の車体の袋状構造部へ高圧下の防錆剤
と低圧下の二液型発泡ポリウレタンを同時に注入するこ
とを特徴とする防錆剤の塗布方法、および、発泡ポリウ
レタンの主剤用のタンク・パイプ系と該発泡ポリウレタ
ンの発泡剤のタンク・パイプ系とからなる低圧スプレー
ノズルを有する二液型発泡ポリウレタンの混合低圧注入
装置と、高圧スプレーノズルを有する防錆剤の高圧注入
装置と、該低圧スプレーノズルと該高圧スプレーノズル
とが合わさって形成されている防錆剤塗布ガン部とから
なる防錆剤の塗布装置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の車体等のボデ
ィ及びドア、フード、トランクリッド等の袋状構造物の
内側へ、防錆のためのワックス、防錆油等の防錆剤を塗
布する方法及びその装置に関する。
ィ及びドア、フード、トランクリッド等の袋状構造物の
内側へ、防錆のためのワックス、防錆油等の防錆剤を塗
布する方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車の車体構造部、ドア、
フード等にある袋状部には、防錆油を加温して、その浸
透性を増大させたホットワックスなどの防錆剤を塗布
し、水がたまることによる錆の発生を抑えている。
フード等にある袋状部には、防錆油を加温して、その浸
透性を増大させたホットワックスなどの防錆剤を塗布
し、水がたまることによる錆の発生を抑えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなホットワ
ックスを用いた塗布方法によれば、ホットワックスが油
性であるため、乾燥性が悪く、部品取付時に取り付け作
業者の手足や服にホットワックスが付着し、かぶれ等の
原因となり、特にアレルギー体質の人に悪影響がでるこ
とがあった。また、加温してホットワックスの浸透性を
高めているため、車体の隙間や合わせ目等よりホットワ
ックスが流失し、作業環境を悪化させる問題があった。
ックスを用いた塗布方法によれば、ホットワックスが油
性であるため、乾燥性が悪く、部品取付時に取り付け作
業者の手足や服にホットワックスが付着し、かぶれ等の
原因となり、特にアレルギー体質の人に悪影響がでるこ
とがあった。また、加温してホットワックスの浸透性を
高めているため、車体の隙間や合わせ目等よりホットワ
ックスが流失し、作業環境を悪化させる問題があった。
【0004】本発明は、上記技術的課題を解決するため
のより優れた防錆剤の塗布方法および塗布装置を提供す
ることを目的とする。
のより優れた防錆剤の塗布方法および塗布装置を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、防錆剤
の注入時に、ダッシュパネル、シート等に使用されてい
るような二液型発泡性ポリウレタンを共に注入し、発泡
時の発熱と体積膨張を利用して防錆剤の浸透性を上げ、
防錆剤が細部までゆきわたるようにし、発泡終了後は余
分な防錆剤を発泡ポリウレタンに吸収させる。
の注入時に、ダッシュパネル、シート等に使用されてい
るような二液型発泡性ポリウレタンを共に注入し、発泡
時の発熱と体積膨張を利用して防錆剤の浸透性を上げ、
防錆剤が細部までゆきわたるようにし、発泡終了後は余
分な防錆剤を発泡ポリウレタンに吸収させる。
【0006】すなわち、本発明は、車体の袋状構造部へ
高圧下の防錆剤と低圧下の二液型発泡ポリウレタンを共
に注入することを特徴とする防錆剤の塗布方法を提供す
る。
高圧下の防錆剤と低圧下の二液型発泡ポリウレタンを共
に注入することを特徴とする防錆剤の塗布方法を提供す
る。
【0007】また、本発明は、発泡ポリウレタンの主剤
用のタンク・パイプ系と該発泡ポリウレタンの発泡剤の
タンク・パイプ系とからなる低圧スプレーノズルを有す
る二液型発泡ポリウレタンの混合低圧注入装置と、高圧
スプレーノズルを有する防錆剤の高圧注入装置と、該低
圧スプレーノズルと該高圧スプレーノズルとが合わさっ
て形成されている防錆剤塗布ガン部とからなる車体の袋
状構成部への防錆剤の塗布装置を提供する。
用のタンク・パイプ系と該発泡ポリウレタンの発泡剤の
タンク・パイプ系とからなる低圧スプレーノズルを有す
る二液型発泡ポリウレタンの混合低圧注入装置と、高圧
スプレーノズルを有する防錆剤の高圧注入装置と、該低
圧スプレーノズルと該高圧スプレーノズルとが合わさっ
て形成されている防錆剤塗布ガン部とからなる車体の袋
状構成部への防錆剤の塗布装置を提供する。
【0008】
【作用】本発明の方法によれば、比較的低圧の圧力下に
ある二液型発泡ポリウレタンの主剤と発泡剤を混合し
て、防錆剤を塗布するべき袋状構造部に注入し、それと
同時に比較的高圧下にある防錆剤をスプレーする。
ある二液型発泡ポリウレタンの主剤と発泡剤を混合し
て、防錆剤を塗布するべき袋状構造部に注入し、それと
同時に比較的高圧下にある防錆剤をスプレーする。
【0009】防錆剤と発泡ポリウレタン主剤と発泡剤の
注入の直後には、発泡ポリウレタンの主剤の比重の方が
防錆剤の比重よりも軽いため、高圧でスプレーされた防
錆剤の一部は主剤と混ざるが、主剤のほとんどは、被塗
布体表面に付着する。典型的には、発泡ポリウレタン主
剤の比重は約1.2〜1.3、防錆剤の比重は約0.8
〜0.9である。
注入の直後には、発泡ポリウレタンの主剤の比重の方が
防錆剤の比重よりも軽いため、高圧でスプレーされた防
錆剤の一部は主剤と混ざるが、主剤のほとんどは、被塗
布体表面に付着する。典型的には、発泡ポリウレタン主
剤の比重は約1.2〜1.3、防錆剤の比重は約0.8
〜0.9である。
【0010】その後、主剤と発泡剤が反応して、発熱し
ながら発泡を開始する。そのときの熱によって防錆剤の
流動性が上がり、隙間、鉄板の合わせ目への浸透が行わ
れる。さらに、発泡時のポリウレタンの体積膨張によ
り、合わせ目へと防錆剤がより強力に入り込むことがで
きる。
ながら発泡を開始する。そのときの熱によって防錆剤の
流動性が上がり、隙間、鉄板の合わせ目への浸透が行わ
れる。さらに、発泡時のポリウレタンの体積膨張によ
り、合わせ目へと防錆剤がより強力に入り込むことがで
きる。
【0011】この発泡が終了すると、発泡ポリウレタン
と防錆剤の比重差により、発泡ポリウレタン表面は、主
剤に混ざった防錆剤で覆われ、発泡ポリウレタンの吸湿
を阻止する利点がある。防錆剤の浸透性及び発泡ポリウ
レタンを若干溶かす性質により、隙間より流出するよう
な余剰の防錆油は、発泡ポリウレタンに吸収され、防錆
剤が環境を汚染することが避けられる。
と防錆剤の比重差により、発泡ポリウレタン表面は、主
剤に混ざった防錆剤で覆われ、発泡ポリウレタンの吸湿
を阻止する利点がある。防錆剤の浸透性及び発泡ポリウ
レタンを若干溶かす性質により、隙間より流出するよう
な余剰の防錆油は、発泡ポリウレタンに吸収され、防錆
剤が環境を汚染することが避けられる。
【0012】本発明で用いることができる防錆剤として
は、従来からある錆止め処理のために塗布されるものを
使用することができる。具体例として、例えばブチル化
アミノ樹脂、アルキド樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、熱硬
化型アクリル樹脂、エポキシ樹等の合成樹脂、天然樹
脂、加工樹脂、セルロース誘導体、乾性油等の塗膜形成
ワックス材料またはそれに鉛丹、酸化亜鉛等の錆止め顔
料を、あるいはさらに溶剤、可塑剤、乾燥剤、硬化剤、
増粘剤等を適宜選択して配合した防錆塗料を挙げること
ができる。また、防錆剤に代えて、シール剤、接着剤等
を本発明において使用することができる。
は、従来からある錆止め処理のために塗布されるものを
使用することができる。具体例として、例えばブチル化
アミノ樹脂、アルキド樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、熱硬
化型アクリル樹脂、エポキシ樹等の合成樹脂、天然樹
脂、加工樹脂、セルロース誘導体、乾性油等の塗膜形成
ワックス材料またはそれに鉛丹、酸化亜鉛等の錆止め顔
料を、あるいはさらに溶剤、可塑剤、乾燥剤、硬化剤、
増粘剤等を適宜選択して配合した防錆塗料を挙げること
ができる。また、防錆剤に代えて、シール剤、接着剤等
を本発明において使用することができる。
【0013】本発明で用いることができる発泡性ポリウ
レタンは、市販のものでよく、たとえば二液型発泡性ポ
リウレタンが好ましい。たとえば、ダッシュパネル、シ
ート等に使用されている二液型発泡ポリウレタンを利用
することができる。発泡性ポリウレタン以外の、発泡性
の合成樹脂を用いることもできる。
レタンは、市販のものでよく、たとえば二液型発泡性ポ
リウレタンが好ましい。たとえば、ダッシュパネル、シ
ート等に使用されている二液型発泡ポリウレタンを利用
することができる。発泡性ポリウレタン以外の、発泡性
の合成樹脂を用いることもできる。
【0014】本発明の防錆剤の塗布装置は、二液型発泡
ポリウレタン混合低圧注入装置と防錆剤注入装置とから
なる。この二液型発泡ポリウレタン混合低圧注入装置
は、発泡ポリウレタン主剤用のタンク、ポンプ、流量調
節弁とからなる発泡ポリウレタン主剤系と、発泡剤用の
タンク、ポンプ、流量調節弁とからなる発泡剤系とから
なり、これらの両系からの流れをまとめて主剤と発泡剤
とを混合し、弁により流量を調節しながら、単一のホー
スの先端部に取り付けられたノズルから発泡ポリウレタ
ンを排出する。発泡ポリウレタン混合物の流れをオンオ
フするためには、ニードル弁を使用することができる。
また、防錆剤注入装置は、防錆剤タンク、ポンプ、流量
調節用弁とからなり、防錆剤は、ホースの先端に取り付
けられたノズルから放出される。これらの発泡ポリウレ
タン用と防錆剤用のホースは、一つにまとめられて防錆
剤塗布ガンを形成し、発泡ポリウレタンと防錆剤の同時
注入ができるように構成されている。
ポリウレタン混合低圧注入装置と防錆剤注入装置とから
なる。この二液型発泡ポリウレタン混合低圧注入装置
は、発泡ポリウレタン主剤用のタンク、ポンプ、流量調
節弁とからなる発泡ポリウレタン主剤系と、発泡剤用の
タンク、ポンプ、流量調節弁とからなる発泡剤系とから
なり、これらの両系からの流れをまとめて主剤と発泡剤
とを混合し、弁により流量を調節しながら、単一のホー
スの先端部に取り付けられたノズルから発泡ポリウレタ
ンを排出する。発泡ポリウレタン混合物の流れをオンオ
フするためには、ニードル弁を使用することができる。
また、防錆剤注入装置は、防錆剤タンク、ポンプ、流量
調節用弁とからなり、防錆剤は、ホースの先端に取り付
けられたノズルから放出される。これらの発泡ポリウレ
タン用と防錆剤用のホースは、一つにまとめられて防錆
剤塗布ガンを形成し、発泡ポリウレタンと防錆剤の同時
注入ができるように構成されている。
【0015】ポンプにより、二液型発泡ポリウレタンの
主剤と発泡剤とが押し出され、流量調節弁を経たのち、
それぞれ0.1〜1.0kgf/cm2 程度の圧力で混
合され、フレキシブルホースの先端のノズルから混合物
が吐出される。これと同時に、防錆剤のタンクからは、
ポンプにより防錆剤が押し出されて、5〜10kgf/
cm2 程度の圧力で、ホースの先端に取り付けられたノ
ズルから吐出される。
主剤と発泡剤とが押し出され、流量調節弁を経たのち、
それぞれ0.1〜1.0kgf/cm2 程度の圧力で混
合され、フレキシブルホースの先端のノズルから混合物
が吐出される。これと同時に、防錆剤のタンクからは、
ポンプにより防錆剤が押し出されて、5〜10kgf/
cm2 程度の圧力で、ホースの先端に取り付けられたノ
ズルから吐出される。
【0016】ここで使用されるノズルは、特に限定され
ないが、防錆剤用のノズルは、塗布対象の構造物の内部
形状に適合する塗布パターンを有するものや、拡散用チ
ップ形状になっているものが好ましい。また、ポンプを
用いる代わりに、加圧気体によって防錆剤等を吐出させ
ることができる。
ないが、防錆剤用のノズルは、塗布対象の構造物の内部
形状に適合する塗布パターンを有するものや、拡散用チ
ップ形状になっているものが好ましい。また、ポンプを
用いる代わりに、加圧気体によって防錆剤等を吐出させ
ることができる。
【0017】このようにして、本発明の装置によれば、
発泡ポリウレタンと防錆剤を、自動車の車体の袋状部分
に、効率的に同時注入することができる。
発泡ポリウレタンと防錆剤を、自動車の車体の袋状部分
に、効率的に同時注入することができる。
【0018】
【実施例】以下に、図面を参照しつつ本発明の装置と方
法を、さらに具体的に説明する。
法を、さらに具体的に説明する。
【0019】図1は、本発明装置の実施例の概略構成を
示すブロック図である。発泡ウレタン主剤は、主剤用タ
ンク1からポンプ2ににより加圧され、流量調節弁3を
とおって、発泡剤と混合される。この発泡剤は、発泡剤
用タンク4からポンプ5により主剤と同程度の圧力に加
圧され、流量調節弁6をとおって、主剤と混合される。
混合は、ニードルバルブ7を設置したトリガー部8でお
こない、このニードルバルブにより、注入のオンオフ切
り替えを行う。主剤と発泡剤が混合されたのち、混合物
は、フレキシブルホース9を通って、ノズル10から放
出される。
示すブロック図である。発泡ウレタン主剤は、主剤用タ
ンク1からポンプ2ににより加圧され、流量調節弁3を
とおって、発泡剤と混合される。この発泡剤は、発泡剤
用タンク4からポンプ5により主剤と同程度の圧力に加
圧され、流量調節弁6をとおって、主剤と混合される。
混合は、ニードルバルブ7を設置したトリガー部8でお
こない、このニードルバルブにより、注入のオンオフ切
り替えを行う。主剤と発泡剤が混合されたのち、混合物
は、フレキシブルホース9を通って、ノズル10から放
出される。
【0020】同じようにして防錆剤用タンク11から、
ポンプ12により加圧された防錆剤がフレキシブルホー
ス13を通って、ノズル14から放出される。このノズ
ル14は、防錆剤拡散用のチップ形状になっている。発
泡ウレタン用の配管と同様に、ニードルバルブ15をト
リガー部8に設けることにより、塗布のオンオフ切り替
えが容易にできる。ポンプ2および5による加圧によ
り、流量調節弁を経たのち、発泡ウレタンの主剤と発泡
剤は、それぞれ0.1〜1.0kgf/cm2 程度の圧
力下にある。
ポンプ12により加圧された防錆剤がフレキシブルホー
ス13を通って、ノズル14から放出される。このノズ
ル14は、防錆剤拡散用のチップ形状になっている。発
泡ウレタン用の配管と同様に、ニードルバルブ15をト
リガー部8に設けることにより、塗布のオンオフ切り替
えが容易にできる。ポンプ2および5による加圧によ
り、流量調節弁を経たのち、発泡ウレタンの主剤と発泡
剤は、それぞれ0.1〜1.0kgf/cm2 程度の圧
力下にある。
【0021】またフレキシブルホース9、13は、直径
5mmから10mm程度の一般的に使用されているもの
でよい。ただし、発泡ウレタン用のホース9は、比較的
太い方が好ましく、直径8mm程度のものが好適であ
り、防錆剤用のホース13は、直径6mm程度のものが
好適に使用できる。これらのフレキシブルホース9、1
3は、適当な方法で、一本に束ねることができる。ま
た、これらのホース9、13の回りに金属線を巻いて、
その一端をアース16することにより、静電気のホース
への蓄積と、蓄積した静電気による発火等の事故を防ぐ
ことができる。
5mmから10mm程度の一般的に使用されているもの
でよい。ただし、発泡ウレタン用のホース9は、比較的
太い方が好ましく、直径8mm程度のものが好適であ
り、防錆剤用のホース13は、直径6mm程度のものが
好適に使用できる。これらのフレキシブルホース9、1
3は、適当な方法で、一本に束ねることができる。ま
た、これらのホース9、13の回りに金属線を巻いて、
その一端をアース16することにより、静電気のホース
への蓄積と、蓄積した静電気による発火等の事故を防ぐ
ことができる。
【0022】図2から図4に、本発明の方法により防錆
剤を塗布した結果を示す。図2には、先端部に本発明に
より防錆剤と発泡ポリウレタンを塗布したフードの先端
の断面図を示す。図3および図4は、それぞれ本発明の
処理を行ったドアの下部とボディのサイドシール部の断
面を示す。
剤を塗布した結果を示す。図2には、先端部に本発明に
より防錆剤と発泡ポリウレタンを塗布したフードの先端
の断面図を示す。図3および図4は、それぞれ本発明の
処理を行ったドアの下部とボディのサイドシール部の断
面を示す。
【0023】図2から図4に、本発明の方法により防錆
剤を塗布した結果を示す。図2には、先端部に本発明に
より防錆剤と発泡ポリウレタンを塗布したフードの先端
の断面図を示す。図3および図4は、それぞれ本発明の
処理を行ったドアの下部とボディのサイドシール部の断
面を示す。
剤を塗布した結果を示す。図2には、先端部に本発明に
より防錆剤と発泡ポリウレタンを塗布したフードの先端
の断面図を示す。図3および図4は、それぞれ本発明の
処理を行ったドアの下部とボディのサイドシール部の断
面を示す。
【0024】図2の(a)において、21はフード20
のアウター、22はインナーを示す。発泡ポリウレタン
23は、最先端部から10cm程度の先端部分のみにあ
る。防錆剤と発泡ポリウレタンは、インナー22にある
穴から注入される。防錆油は、発泡ポリウレタン23の
上表面の上、フードの各構成部分の表面、発泡ポリウレ
タンの下表面とそれに接する金属面に多く存在する。ま
た、発泡ポリウレタン自体の中にも防錆剤が気泡中など
に閉じ込められたり、発泡ポリウレタンに防錆剤が幾分
でもとけ込むこともあるであろう。発泡ポリウレタンが
発泡して、固化するときに、ドアの下部、フードの先端
などに防錆油を押し込むこととなるので、死角の少ない
防錆剤の塗布を行うことができる。図2の(b)には、
このフードを上方より見おろした、縮小した平面図を示
す。斜線の部分に発泡ポリウレタン23がある。防錆剤
は、この発泡ポリウレタン23とインナー22およびア
ウター21の間にあって、各部の錆を防ぐ。本発明によ
れば、特に、フード20の先端部の狭い領域にも、防錆
剤が効率よく進入して、錆を防ぐことができる。なお、
剰余の防錆剤は、発泡ポリウレタン23の上表面および
気泡中にも存在する。また、発泡ポリウレタン23が防
錆剤におおわれているため、発泡ポリウレタンの吸湿を
防ぐことができる。
のアウター、22はインナーを示す。発泡ポリウレタン
23は、最先端部から10cm程度の先端部分のみにあ
る。防錆剤と発泡ポリウレタンは、インナー22にある
穴から注入される。防錆油は、発泡ポリウレタン23の
上表面の上、フードの各構成部分の表面、発泡ポリウレ
タンの下表面とそれに接する金属面に多く存在する。ま
た、発泡ポリウレタン自体の中にも防錆剤が気泡中など
に閉じ込められたり、発泡ポリウレタンに防錆剤が幾分
でもとけ込むこともあるであろう。発泡ポリウレタンが
発泡して、固化するときに、ドアの下部、フードの先端
などに防錆油を押し込むこととなるので、死角の少ない
防錆剤の塗布を行うことができる。図2の(b)には、
このフードを上方より見おろした、縮小した平面図を示
す。斜線の部分に発泡ポリウレタン23がある。防錆剤
は、この発泡ポリウレタン23とインナー22およびア
ウター21の間にあって、各部の錆を防ぐ。本発明によ
れば、特に、フード20の先端部の狭い領域にも、防錆
剤が効率よく進入して、錆を防ぐことができる。なお、
剰余の防錆剤は、発泡ポリウレタン23の上表面および
気泡中にも存在する。また、発泡ポリウレタン23が防
錆剤におおわれているため、発泡ポリウレタンの吸湿を
防ぐことができる。
【0025】図3の(a)において、ドア25のアウタ
ー26、インナー27を示す。図2の場合と同様に、ド
アの下部10cm程度のところのみに発泡ポリウレタン
28があるため、発泡ポリウレタンが他の取付部品等と
干渉する恐れはない。防錆剤と発泡ポリウレタンの注入
は、インナー27にある部品取り付けるための開口部や
穴から行うことができる。図3の(b)には、このドア
の外側から見た、縮小した平面図を示す。斜線の部分に
発泡ポリウレタン28がある。
ー26、インナー27を示す。図2の場合と同様に、ド
アの下部10cm程度のところのみに発泡ポリウレタン
28があるため、発泡ポリウレタンが他の取付部品等と
干渉する恐れはない。防錆剤と発泡ポリウレタンの注入
は、インナー27にある部品取り付けるための開口部や
穴から行うことができる。図3の(b)には、このドア
の外側から見た、縮小した平面図を示す。斜線の部分に
発泡ポリウレタン28がある。
【0026】図4において、ボディ30のサイドシール
部は、アウター31とインナー32とからなっている。
インナー32の側から注入された防錆剤は、ボディ30
の内面に広がり、発泡ポリウレタン33は、自重により
ボディの下部10cm位のところに蓄積し、他の取付部
品等と干渉することもない。
部は、アウター31とインナー32とからなっている。
インナー32の側から注入された防錆剤は、ボディ30
の内面に広がり、発泡ポリウレタン33は、自重により
ボディの下部10cm位のところに蓄積し、他の取付部
品等と干渉することもない。
【0027】
【発明の効果】上述のように、本発明の方法及び装置に
よれば、防錆剤の注入時に、二液型発泡ポリウレタンを
同時に注入することにより、発泡時の発熱と体積膨張を
利用して防錆剤の浸透性を上げ、発泡終了後は余分な防
錆剤を発泡ポリウレタンに吸収させることができる。ま
た、常温での発泡時の反応熱を利用することができるた
め、防錆剤の加温(ホットワックス)が不要となり、そ
のための装置を省略することができる。また、剰余の防
錆剤の一部または全部が、その浸透性のために、発泡ポ
リウレタンに吸収されるので、次工程への持ち込み等の
防錆液の二次的な垂れ落ちが少なくなり、作業環境の向
上をはかることができる。さらに、サイドシール部等車
体騒音の共鳴部分となる部分が発泡ポリウレタンにより
覆われるため、消音効果が期待できる。
よれば、防錆剤の注入時に、二液型発泡ポリウレタンを
同時に注入することにより、発泡時の発熱と体積膨張を
利用して防錆剤の浸透性を上げ、発泡終了後は余分な防
錆剤を発泡ポリウレタンに吸収させることができる。ま
た、常温での発泡時の反応熱を利用することができるた
め、防錆剤の加温(ホットワックス)が不要となり、そ
のための装置を省略することができる。また、剰余の防
錆剤の一部または全部が、その浸透性のために、発泡ポ
リウレタンに吸収されるので、次工程への持ち込み等の
防錆液の二次的な垂れ落ちが少なくなり、作業環境の向
上をはかることができる。さらに、サイドシール部等車
体騒音の共鳴部分となる部分が発泡ポリウレタンにより
覆われるため、消音効果が期待できる。
【図1】本発明装置の実施例の構成を示すブロック図。
【図2】本発明により防錆剤と発泡ポリウレタンを塗布
したフードの先端部の縦断面図(a)およびフード先端
部の平面図(b)。
したフードの先端部の縦断面図(a)およびフード先端
部の平面図(b)。
【図3】本発明による処理を行ったドアの下部とボディ
のサイドシール部の縦断面図(a)およびドアの下部の
側面図(b)。
のサイドシール部の縦断面図(a)およびドアの下部の
側面図(b)。
【図4】本発明による処理を行ったドアの下部とボディ
のサイドシール部の断面図。
のサイドシール部の断面図。
1 主剤用タンク 2,5,12 ポンプ 3,6 流量調節弁 4 発泡剤用タンク 6 流量調節弁 7,15 ニードルバルブ 8 トリガー部 9,13 ホース 10,14 ノズル 11 防錆剤タンク 16 静電アース
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B05D 7/24 302 T 8720−4D
Claims (2)
- 【請求項1】車体の袋状構造部へ高圧下の防錆剤と低圧
下の二液型発泡性ポリウレタンを共に注入することを特
徴とする車体の袋状構造部への防錆剤の塗布方法。 - 【請求項2】発泡ポリウレタンの主剤用のタンク・パイ
プ系と該発泡ポリウレタンの発泡剤のタンク・パイプ系
とからなる低圧スプレーノズルを有する二液型発泡ポリ
ウレタンの混合低圧注入装置と、高圧スプレーノズルを
有する防錆剤の高圧注入装置と、該低圧スプレーノズル
と該高圧スプレーノズルとが合わさって形成されている
防錆剤塗布ガン部とからなる車体の袋状構造部への防錆
剤の塗布装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19566493A JPH0747311A (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | 車体の袋状構造部への防錆剤の塗布方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19566493A JPH0747311A (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | 車体の袋状構造部への防錆剤の塗布方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0747311A true JPH0747311A (ja) | 1995-02-21 |
Family
ID=16344946
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19566493A Pending JPH0747311A (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | 車体の袋状構造部への防錆剤の塗布方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0747311A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008542551A (ja) * | 2005-06-09 | 2008-11-27 | ソシエテ・ナシオナル・デ・シュマン・ドゥ・フェル・フランセ | 中空体に防食処理を施す方法、この方法によって処理される金属構造体の製造方法、この構造体のメンテナンス方法 |
JP2009125667A (ja) * | 2007-11-22 | 2009-06-11 | Mazda Motor Corp | 車体部材の防錆処理方法 |
-
1993
- 1993-08-06 JP JP19566493A patent/JPH0747311A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008542551A (ja) * | 2005-06-09 | 2008-11-27 | ソシエテ・ナシオナル・デ・シュマン・ドゥ・フェル・フランセ | 中空体に防食処理を施す方法、この方法によって処理される金属構造体の製造方法、この構造体のメンテナンス方法 |
JP4903198B2 (ja) * | 2005-06-09 | 2012-03-28 | ソシエテ・ナシオナル・デ・シュマン・ドゥ・フェル・フランセ | 鉄道車両の金属構造体のメンテナンス方法 |
JP2009125667A (ja) * | 2007-11-22 | 2009-06-11 | Mazda Motor Corp | 車体部材の防錆処理方法 |
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