JPH0747108B2 - 火力発電所排煙脱硝装置の触媒管理法 - Google Patents

火力発電所排煙脱硝装置の触媒管理法

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JPH0747108B2
JPH0747108B2 JP3109136A JP10913691A JPH0747108B2 JP H0747108 B2 JPH0747108 B2 JP H0747108B2 JP 3109136 A JP3109136 A JP 3109136A JP 10913691 A JP10913691 A JP 10913691A JP H0747108 B2 JPH0747108 B2 JP H0747108B2
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concentration
denitration
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宏樹 鎌倉
英作 中島
幸弘 副島
武信 古賀
洋記 藤原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は火力発電に用いられる大
形ボイラの排ガスからNOx を乾式アンモニア接触選択
還元法(触媒作用)によって分解処理する排煙脱硝装置
の触媒管理法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】九州電力株式会社港発電所の脱硝装置
は、石炭専焼化に伴い昭和58年4月に第1〜第3層の
触媒層が設置されたもので、その後空気予熱器閉塞対策
(未反応NH3 低減対策)として昭和60年7月にA層
(元ダミー層)及び第4層として触媒を追設し、昭和6
1年12月に第1層触媒を取替えて現在に至っている
(図1参照)。
【0003】当初触媒の性能管理としては、脱硝装置の
出入口(2箇所)のみのガス測定(NOx 濃度及び未反
応NH3 濃度)によって管理していたが、それだけでは
各触媒層の触媒性能の低下を把握することが出来ず触媒
の適時、的確な補修又は改良が困難である等の問題があ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は脱硝率を低下
させる主要因が触媒表面への石炭灰の附着触媒の破
損、欠落触媒そのものの経年劣化(Na、K等による
触媒の被毒等)によるものであることに鑑み、複数触媒
層の各層についてNOx 濃度及び未反応NH3 濃度を測
定して、NOx 濃度からは触媒各層毎の脱硝率を算出す
ることにより触媒性能の管理を強化し、触媒性能の再生
及び耐用命数の延伸を計ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は複数触媒層の上流側排ガスにアンモニアを添
加する排煙脱硝装置において、複数の排ガス測定孔を同
排ガスの流れの方向に間隔を介して複数触媒層間に配設
し、同複数触媒層の各層について上記測定孔から挿入し
た測定器によってNOx 濃度及び未反応NH3 濃度を定
期的に測定する。NOx 濃度からは各触媒層の脱硝率及
び負担率を算出することにより、 (1) 触媒の性能低下状況の監視 (2) 性能の低下した触媒の特定 を行なうことを特徴とする火力発電所排煙脱硝装置の触
媒管理法によって構成される。
【0006】
【作用】図1に示すようにボイラ排ガスにアンモニアを
添加し複数の触媒層を通過させると次の反応が行われて
排ガス中のNOx は窒素と水に分解される。
【0007】 4NO+4NH3 +O2 →4N2 +6H2 O 2NO2 +4NH3 +O2 →3N2 +6H2 O この場合、ボイラ排ガスには石炭灰(微細粉体)が含ま
れており、同微細粉体が各触媒層A、1、2、3、4の
表面に堆積したり、又前述のように触媒の破損欠落及び
経年劣化等によって各触媒層A、1、2、3、4の触媒
性能が低下する。そのため各触媒層間の間隔tにおいて
NOx 濃度及び未反応NH3 濃度を定期的に測定しNO
x 濃度からは各層A、1、2、3、4の脱硝率(%)及
び負担率(%)を算出することにより性能の低下状況を
監視し、又性能の低下した触媒層を特定することができ
る。
【0008】
【実施例】図4に示すようにボイラの燃焼炉7に接続し
た排ガスダクト6は煙突8に接続し、同ダクト6に脱硝
触媒層収容室9を介設する。そして同収容室9の上流側
にアンモニア供給管10をダクト6内に開口し、アンモ
ニアを添加するものである。上記収容室9には図1に示
すように複数の触媒層A、1、2、3、4及び複数(5
個)のガス測定孔12を間隔tを介して複数段に配設し
て複数触媒層が形成される。上記ガス測定孔12から挿
入したガス測定器によってNOx 濃度及び未反応NH3
濃度を定期的に測定する。NOx 濃度からは各触媒層
A、1、2、3、4の脱硝率(%)及び負担率(%)を
定期的に算出することにより性能の低下状況を監視し性
能の低下した触媒を特定できる。前述の石炭灰(微細粉
体)の附着により性能の低下している触媒層について
は、それらをエヤー吹かし等の処理により触媒収容室9
外に除去することによって脱硝率及び未反応NH3 を改
善することが出来る。
【0009】(測定結果)性能の低下状況の監視及び性
能の低下した触媒の特定を実機で検証するため、あらか
じめ清掃を行った脱硝装置(触媒)の各排ガス測定孔に
おいてNOx 濃度及び未反応NH3 濃度を測定し、NO
x 濃度からは各触媒層の脱硝率及び負担率を算出した。
【0010】(1) 脱硝装置清掃直後の各触媒層脱硝率各
触媒層の脱硝率は、図2に示す様にガス上流側ほど高く
なっており、ガス上流側ほど脱硝反応が進むことを示し
ている。
【0011】(2) 脱硝装置清掃直後の各触媒層負担率各
層の脱硝率について、総合脱硝率を100%とした場合
の各層脱硝負担率を図2に示す。これから触媒層Aで5
0%、触媒層1で30%負担しており、ガス上流側の2
つの触媒層A、1で約80%の脱硝効果を示している。
【0012】(3) 脱硝装置清掃直後の未反応NH3触媒
層2、3及び4の出口のNH3 (未反応NH3 )は図2
に示すようにそれぞれ4.4ppm、1.8ppm、
0.6ppmと順次低下している。最終触媒層4の未反
応NH3 は、脱硝装置の後に設置されている空気予熱器
の閉塞を防止するための制限値(3ppm)をクリヤし
ている。
【0013】(4) 脱硝装置清掃後1箇月後の各触媒層脱
硝率a.触媒層A及び触媒層1の脱硝率清掃直後と比較
すると触媒層A及び触媒層1の脱硝率は図3に示すよう
にそれぞれ(22%→14%、18%→10%)低下し
ている。これにより、触媒の性能の低下を監視でき、且
つ性能の低下した触媒を特定することが出来る。 b.触媒層2の脱硝率触媒層A及び触媒層1の脱硝率が
低下したため、触媒層2に濃度の高いNOx が流入し
て、触媒層2の脱硝率が高くなっている。 c.触媒層3及び触媒層4の脱硝率特に変化はない。
【0014】(5) 脱硝装置清掃後1箇月の各触媒層負担
率各触媒層負担率を図3に示す。これから触媒層A及び
触媒層1の脱硝率が低下したため、濃度の高いNOx
触媒層2に流入し触媒層2の脱硝反応が増加し触媒層2
の負担率は、清掃直後と比較すると11%から44%と
大幅に増加している。
【0015】(6) 脱硝装置清掃後1箇月後の未反応NH
3触媒層2、3、及び4の出口の未反応NH3 は、図3
に示すようにそれぞれ5.4ppm、2.9ppm、
1.3ppmと順次低下している。最終触媒層4の未反
応NH3 は、空気予熱器の閉塞を防止するための制限値
(3ppm)をクリヤしているものの脱硝装置清掃直後
に比べてやや増加している。これは触媒層1、2の性能
が低下したことに起因するものである。
【0016】性能の低下が特定された触媒層の内、石炭
灰附着によるものについては、エヤー吹かし、触媒の破
損欠落によるものについては定期修理での触媒取替え、
及び触媒そのものの経年劣化(Na、K等による触媒の
被毒等)については被毒物質の除去技術の確立(触媒の
再生)等の対策が考えられる。尚図1の11は石炭灰捕
集ホッパ、12はガス測定孔である。
【0017】
【発明の効果】本発明により (1) 触媒の性能低下状況の監視 (2) 性能の低下した触媒の特定 が出来ることから、当該触媒層のエヤー吹かし等の処理
により触媒性能の再生及び耐用命数の延伸が可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ) 図は本発明の複数触媒層の配置状態の側面
図、(ロ) 図は(イ) 図中の本発明の排ガス測定孔、(ハ) 図
は(イ) 図中の従来の排ガス測定孔である。
【図2】清掃直後の各触媒層の脱硝率、負担率及び未反
応NH3 濃度図である。
【図3】清掃後1箇月後の各触媒層の脱硝率、負担率及
び未反応NH3 濃度図である。
【図4】排煙脱硝装置の説明斜視図である。
【符号の説明】
6 排ガスダクト 7 ボイラ燃焼炉 8 煙突 9 脱硝触媒層収容室 10 アンモニア供給管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 53/56 53/86 ZAB B01D 53/34 129 B ZAB (72)発明者 藤原 洋記 福岡県福岡市南区平和4丁目1−20−216 (56)参考文献 九州電力株式会社第16回全社技術研究発 表会予稿集−火力・原子力部門分科会予稿 集P.21−22(平2−11)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数触媒層の上流側排ガスにアンモニア
    を添加する排煙脱硝装置において、複数の排ガス測定孔
    を同排ガスの流れの方向に間隔を介して複数触媒層間に
    配設し、同複数触媒層の各層について上記測定孔から挿
    入した測定器によってNOx 濃度及び未反応NH3 濃度
    を定期的に測定する。NOx 濃度からは各触媒層の脱硝
    率及び負担率を算出することにより、 (1) 触媒の性能低下状況の監視 (2) 性能の低下した触媒の特定 を行なうことを特徴とする火力発電所排煙脱硝装置の触
    媒管理法。
JP3109136A 1991-05-14 1991-05-14 火力発電所排煙脱硝装置の触媒管理法 Expired - Lifetime JPH0747108B2 (ja)

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