JPH0746975Y2 - フィルタ - Google Patents

フィルタ

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JPH0746975Y2
JPH0746975Y2 JP827588U JP827588U JPH0746975Y2 JP H0746975 Y2 JPH0746975 Y2 JP H0746975Y2 JP 827588 U JP827588 U JP 827588U JP 827588 U JP827588 U JP 827588U JP H0746975 Y2 JPH0746975 Y2 JP H0746975Y2
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capacitor
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康雄 坂巻
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Yokogawa Electric Corp
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Yokogawa Electric Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はフィルタにおける高周波領域での減衰特性の改
善に関するものである。
〔従来の技術〕
第4図と第5図を用いて入力端と出力端にコンデンサが
設けられた従来のフィルタ及びその課題を説明する。第
4図においてc1は入力端のコンデンサ、c5は出力端のコ
ンデンサ、1は各種フィルタ構成回路であり本明細書で
はこの部分の構成を限定しない。ブロック1は例えばイ
ンダクタンスLとコンデンサCで構成することができ、
その構成例を第2図の1に示す。
具体的に説明する。例えばLC素子により10MHzのバンド
パスフィルタを製作すると、理論上は10MHzを中心とし
た或る領域で減衰量が0に近くなり、このパス領域から
離れるにしたがって減衰量が次第に増大する筈である。
しかし、理論上はパス領域から離れるにしたがって増大
する減衰量が、実測すると或る領域で一旦低下する現象
が出現する。例えば、250MHz付近で70dB以上の減衰量が
得られる筈であるが、実測すると40dB位しか減衰が得ら
れない部分が生じている。
これは次の理由による。一般にフィルタを製作する場
合、設計理論上得られるコンデンサの値は半端なものと
なる。一方、市販されているコンデンサの容量値は、或
る決められたステップの値に限定されているので、フィ
ルタの設計理論上得られる容量値を持った1個のコンデ
ンサを入手することは困難である。従って、複数個のコ
ンデンサを接続することにより、所望の容量に近い値を
得るようにしている。例えば、700pFの容量値を得る場
合は、100pFのコンデンサを7個、並列に接続する。
第5図はコンデンサc1,c5をそれぞれ3個のコンデンサc
10,c11,c12とc50,c51,c52で構成した例である。このよ
うに或る容量を複数個のコンデンサで構成する場合、各
コンデンサc10,c11,…,c50,c51,…を本明細書ではコン
デンサ素子と記す。第5図でL10,L11,L12と、L50,L51,L
52はコンデンサ素子のリード線によるインダクタンスで
ある。またL15,L16,L55,L56は配線のインダクタンスで
ある。
第5図のような回路においては、或る周波数で、例えば
ループ回路l1に並列共振による大きな電流が流れる。こ
のループ電流により生じた磁束が出力端のコンデンサ素
子で形成されるループに誘導を生じさせ、この誘導によ
り生じた電気量が出力端P2から出力されるため、理論上
の減衰量と異なって来るのである。
〔考案が解決しようとする課題〕
以上のように、入力端と出力端のコンデンサ素子で形成
されるループ回路間に生ずる電磁結合を防ぐため、従来
はフィルタ回路全体を金属ケースに入れ、このケースと
フィルタのGNDを半田付けするか、又はフィルタ回路の
個々の部品にシールドを施していた。
しかし、熱容量の大きい金属ケースに半田付けする作業
は容易でなく、また、個々の部品をシールドするのは大
きなコスト上昇になってしまう課題がある。
本考案の目的は、簡単な手段で高周波領域での減衰特性
の局部的低下を防ぐことができるフィルタを提供するこ
とである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、上記課題を解決するために、 入力側と出力側の信号端子とアース端子間にそれぞれコ
ンデンサが設けられたフィルタにおいて、 前記各コンデンサをそれぞれ複数個のコンデンサ素子で
構成し、入力側と出力側における部品定数とパターン長
の少なくともいずれかが異なるように調整することによ
り、入力側と出力側におけるコンデンサの並列共振点を
互いに異ならせたことを特徴とするものである。
〔作用〕
本考案では入力端に形成されるループ回路の並列共振点
と、出力端に形成されるループ回路の並列共振点とが異
なるように構成している。従って、入力端に共振電流が
発生しても、出力端のループ回路の共振点が異なってい
るため、入出力間の電磁結合は生ぜず、減衰特性の異常
の低下を防ぐことができる。
〔実施例〕
以下、図面を用いて本考案を詳しく説明する。
第1図は本考案に係るフィルタの一実施例を示す図、第
2図は本考案に係るフィルタの具体的構成例を示す図、
第3図は本考案に係るフィルタの動作を説明するための
インピーダンス特性図である。
第2図から説明する。第2図は10MHzのバンドパスフィ
ルタの構成例でありフィルタを構成する各素子の定数は
図中に記載してある。なお各部のコンデンサC1〜C5は、
種々の値のコンデンサ素子を例えば並列接続して、第2
図に示した定数に近い値を作っている。ここでブロック
1の部分の構成は、とくに限定するものでなく、また、
この部分の構成は公知のもので良いため、本明細書では
ブロック1の構成・動作説明を省略する。
第2図において、本考案で注目する箇所は、入力端と出
力端のコンデンサC1とC5部分の構成である。
このコンデンサC1とC5の部分の構成例を第1図に示す。
同図では設計理論上得られた703pFの容量を1個100pFの
コンデンサ素子を7個ずつ(C10〜C16と,C50〜C56)を
並列に構成して実現したものである。L10〜L16とL50〜L
56はコンデンサ素子のリード線のインダクタンスであ
り、L17〜L19とL57〜L59は接続パターンのインダクタン
スである。なお、同図に示す黒丸は入出力端子であり、
その外側はガード端子である。これらは第2図のP1,P2,
Q1,Q2に相当する。即ち、第1図では入力端のコンデン
サc1(容量703pF)として、黒丸の入力端子P1とその外
側のガード端子Q1の間に1個100pFのコンデンサ素子7
個(c10〜c16)を並列に接続し、実現したものである。
なお、コンデンサc5の構成接続は、第1図の図面上では
コンデンサc1と同一であるが、各コンデンサ素子C50〜C
56の値等は、コンデンサ素子C10〜C16と異なるものであ
る。
第1図のようにリード線と接続パターンのインダクタン
スを考慮すると入力端と出力端のコンデンサC1とC5の部
分はいろいろな直列,並列共振回路が形成される。第3
図(1)にコンデンサC1部分のインピーダンス特性を示
す。
ここで、従来例の問題点を再度説明する。第4図(第1
図でもある)に示すようなフィルタ回路においては、一
般に出力端のコンデンサC5の容量値は入力端のコンデン
サC1の容量と同じであるため、もし、C1とC5を構成する
各コンデンサ素子を同じ組合せとし、実装上のパターン
構成もほぼ同じにするとすれば、コンデンサC5の部分の
インピーダンス特性は第3図(2)のようになり、第3
図(1)の特性と同じになる。従ってコンデンサC5部分
の並列共振点では、出力端子P2の対アース間インピーダ
ンスが高くコンデンサC1の磁界は出力に影響してしま
う。
一方、本考案では入力端に設けられるコンデンサc1を複
数個のコンデンサ素子で構成した結果形成される各ルー
プ回路における並列共振点と、出力端に設けられるコン
デンサc5を複数個のコンデンサ素子で構成した結果形成
される各ループ回路における並列共振点とが異なるよう
に構成している。
即ち、各コンデンサ素子の値、及び又は各コンデンサ素
子の実装配置を適切に定めることにより、第3図(1)
と(3))に示す如く、コンデンサC1とC5のループ回路
の並列共振点を異なるようにしている。
具体的には、実装するコンデンサ素子の容量値Cとリー
ド線、パターン長などのインダクタンス値Lの積C×L
の近い値にならないように、部品定数やパターン長を調
整する。従って、入力端のコンデンサC1の並列共振時に
は(第3図(1)参照)、第3図(3)に示すように出
力端のコンデンサC5部分の対GND間インピーダンスが、
第3図(2)の場合(従来例)と比較して低いので、入
力端コンデンサC1における共振電流により出力端コンデ
ンサC5のループ回路に生じた電流は、インピーダンスの
低いガード回路Q2側に流れ出力端子P2に及ぼす影響は低
減する。
更に、第3図(4)に示す如く、入力端コンデンサC1の
並列共振点と、出力端コンデンサC5の直列共振点とが合
うようにそれぞれのコンデンサ素子の組合せ、実装位置
を選べば、出力端コンデンサC5の対GND間インピーダン
スが入力端コンデンサC1の並列共振時において最も低い
ため、出力への影響は最も低減できる。
なお、入力端のコンデンサC1と出力端のコンデンサC5の
構成接続図は第1図に限定するものではないことは明ら
かである。
〔本考案の効果〕
以上述べたように本考案によれば入力端のコンデンサと
出力端のコンデンサ素子の組合せと、実装位置を変える
だけでフィルタの減衰特性の減衰量の局部的低下を防ぐ
ことができる。しかもシールドケース等を必要としない
ので安価であり、かつフィルタ自身を小形化できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るフィルタの一実施例を示す図、第
2図は本考案に係るフィルタの具体的構成例を示す図、
第3図は本考案に係るフィルタの動作を説明するための
インピーダンス特性図、第4図と第5図は従来フィルタ
の課題を説明するための図である。 C1……入力端コンデンサ、C5……出力端コンデンサ、c1
0〜c56……コンデンサ素子、P1……入力端子、P2……出
力端子、Q1,Q2……ガード端子、1……ブロック。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力側と出力側の信号端子とアース端子間
    にそれぞれコンデンサが設けられたフィルタにおいて、 前記各コンデンサをそれぞれ複数個のコンデンサ素子で
    構成し、入力側と出力側における部品定数とパターン長
    の少なくともいずれかが異なるように調整することによ
    り、入力側と出力側におけるコンデンサの並列共振点を
    互いに異ならせたことを特徴とするフィルタ。
JP827588U 1988-01-26 1988-01-26 フィルタ Expired - Lifetime JPH0746975Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP827588U JPH0746975Y2 (ja) 1988-01-26 1988-01-26 フィルタ

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JP827588U JPH0746975Y2 (ja) 1988-01-26 1988-01-26 フィルタ

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JPH01113412U JPH01113412U (ja) 1989-07-31
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JP2773603B2 (ja) * 1993-07-06 1998-07-09 松下電器産業株式会社 積層型フィルタ
JP6489859B2 (ja) * 2014-02-13 2019-03-27 三菱電機株式会社 フィルタ装置

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