JPH074679B2 - 鋼板の板継ぎ溶接装置 - Google Patents

鋼板の板継ぎ溶接装置

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JPH074679B2
JPH074679B2 JP16635291A JP16635291A JPH074679B2 JP H074679 B2 JPH074679 B2 JP H074679B2 JP 16635291 A JP16635291 A JP 16635291A JP 16635291 A JP16635291 A JP 16635291A JP H074679 B2 JPH074679 B2 JP H074679B2
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速雄 石川
一成 武隈
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、橋梁箱桁,鈑桁部材と
して用いられる鋼板を板継ぎするための片面突合わせ溶
接装置に関する。
【0002】
【発明の背景】一般に橋梁箱桁,鈑桁部材として用いら
れる広幅鋼板は、図9で示すように夫々板厚の異った鋼
板を板継ぎ溶接し、仮想線で示すように切断されて使用
される。
【0003】板厚の異る鋼板を板継ぎ溶接する継手形式
としては、図11に示すように下面合わせ、図12のよ
うに上面合わせ、および、図13に示すように板厚中心
合わせがある。
【0004】
【従来技術とその課題】従来一般に行われている板継ぎ
溶接手段は、板厚の異る鋼板を開先を介して固定定盤、
または、搬送コンベア上にセットし、両面よりサブマー
ジアーク溶接などで板継ぎ溶接を行っていた。このた
め、無監視溶接ができないばかりか、反転作業に人手を
要したり、ガウジング作業による作業環境悪化に問題が
あり、一部で片面溶接の例があるが、対象継手の下面を
位置決めしてあらゆる継手形式に対応できるようにした
装置は皆無であった。(製鉄研究第280号P65〜P
741974年発行参照)
【0005】本発明の目的は、橋梁箱桁,鈑桁部材など
鋼構造物の流れ生産における板継ぎ溶接において、可能
な限りの無監視溶接を実現し、あらゆる継手形式に対応
できるMAG溶接による片面自動溶接装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】従来技術の課題を解決す
る本発明の構成は、板継ぎ形状に組み立てられた鋼板を
搬送する上流側搬入体と下流側搬出体との間に、水平姿
勢の旋回架台を配設するとともに、この旋回架台上に該
旋回架台の軸線方向と直交する方向に水平移動する移動
架台を乗載せしめ、この移動架台上に、上記旋回架台の
軸線にそい所要の間隙を介して各別に昇降しうる2個の
下部架台を搭載し、この両下部架台間の間隙部に、鋼板
の板継ぎ形式に対応して板継ぎ鋼板間に密接する裏当て
材を上下動可能に配設し、更に、上記移動架台の両側
に、上記上流側搬入体と下流側搬出体と同レベルのパス
ラインをもつ上記板継ぎ鋼板の搬送補助ローラ群列を配
設せしめ、一方、上記移動架台には、上記両下部架台の
上方に対応して配設され各別に昇降する2個の上部架台
を搭載し、この何れか一方の上部架台には、両上部架台
間の間隙の長手方向中心線にそって水平往復移動する溶
接トーチをとりつけるとともに、該溶接トーチの移動を
邪魔しない間隙部に上記鋼板の板継ぎ開先を検知する複
数のセンサーを適当の間隔を介して並設したものであ
る。
【0007】
【作用】搬送手段により対象部材を所定位置に引き込
み、装置全体を旋回、および、移動し、対象部材の溶接
継手に対して装置全体の芯合わせを制御信号により自動
的に行い、溶接段取り作業をシーケンス制御対象とす
る。
【0008】下部架台を各別に上面位置決めし、その位
置を基準として対象部材を挾みこんだ状態で上部架台を
各別に押しつけ、同様に継手形式の選択と継手拘束を制
御対象とする。
【0009】次に、芯合わせ、および、継手の拘束が完
了した継手下面より裏波溶接用の裏当て材を押しつける
ことを制御対象とすることにより、一連の板継ぎ溶接準
備作業を無監視で実行する。
【0010】
【実施例】次に、図面について本発明実施例の詳細を説
明する。図1は本発明装置の側面図、図2は一部切欠正
面図、図3は正面図、図4は旋回架台の平面図、図5は
板継ぎ開先を検知した状態の要部の一部切欠正面図、図
6は板継ぎ溶接状態の要部の一部切欠正面図、図7はシ
ールドガスノズルのスパッターの除去を示す要部の一部
切欠正面図、図8は同上一部切欠平面図、図9は鋼板の
板継ぎ状態を示す平面図、図10は板継ぎ鋼板を使用し
た橋梁箱桁の斜視図、図11は下面合わせの継手形式を
示す説明図、図12は上面合わせの継手形式を示す説明
図、図13は板厚中心合わせの継手形式を示す説明図で
ある。
【0011】図9,図10で示すような、橋梁箱桁,鈑
桁部材として用いられる板継ぎ鋼板AのMAG溶接片面
溶接への適用例に基いて本実施例を説明する。
【0012】図2に示す1は、板継ぎ形状に組み立てら
れた板厚の異る鋼板2a,2b(図9〜図13参照)を
搬送する上流側搬入体であって、該上流側搬入体1と所
要の間隔を介して下流側搬出体3が基礎4上に設けてあ
る。
【0013】上記上流側搬入体1と下流側搬出体3との
間の基礎4には、図4に示すように平面形状が長方形の
ピット5が形成してあり、このピット5の中心部に軸受
6を設け、これに平面形状が長方形の旋回架台7の中心
部を旋回可能に軸支せしめる。そして、上記旋回架台7
の長手方向両端部の下面には、図1,図3,図4に示す
ように複数の転輪8が設けてあり、この両転輪8は、上
記軸受6を中心とした曲率半径をもち、かつ、上記ピッ
ト5内に敷設された案内レール9上に乗載せしめられて
いる。図4に示す10は、上記所定の転輪8に直結した
ギャードモータで、このギャードモータ10の正,逆転
駆動により軸受6を中心として旋回架台7が旋回回動し
うるようにしたものである。
【0014】図1,図2,図3に示すように、上記旋回
架台7の上面にはこれと略同形同大の移動架台11が搭
載されている。この移動架台11の下面には、特に図1
で明らかなように、上記移動架台11を旋回架台7の長
手軸線方向と直交する方向に往復移動させるためのリニ
アガイド12が複数列とりつけられている。そして、移
動架台11を旋回架台7の長手軸線方向と直交する方向
に移動させるために、旋回架台7の上面に設けられたラ
ック杆(図示略)に噛合するピニオン(図示略)を移動
架台11にとりつけ、このピニオンがシーケンス制御さ
れるギャードモータ13によって駆動されるようにした
ものである。図中14は、移動架台11の少くとも長辺
側にとりつけられ、上記ピット5の上面を被覆するピッ
トカバーである。
【0015】図2,図3に示すように、上記移動架台1
1の上部には、上記旋回架台、つまり、移動架台11の
長手軸線方向にそい、かつ、所要の間隙15を介して各
別に昇降しうる2個の下部架台16a,16bを搭載す
る。この両下部架台16a,16bの両端部には、図1
に示すように、移動架台11に設置したシーケンス制御
されるギャードモータ17によって昇降駆動するスクリ
ュージャッキ18が各別にとりつけられている。また、
上記下部架台16a,16bは上流側と下部側に構成さ
れるとともに、上述のように両端支持であるためにたわ
みが生ずる。このたわみにより鋼板2a,2bの位置決
め、および、拘束が不均一になることから、当り面に図
2に示すように多数条、つまり、各下部架台16a,1
6bの長手軸線方向と直交する方向に多数条のたわみ調
整フィラー19がとりつけられている。
【0016】上記下部架台16a,16b間の間隙15
には、図5,図6に示すように、間隙15の上部で相対
向する面に側面形状がL字形で長尺の受片20を対称的
にとりつけ、この両受片20間に取付片21を垂設した
長尺の受座22を橋架的に載置する。上記取付片21に
は長尺の支持座23に垂下した取付片24が首振り可能
に軸支してあり、また、上記支持座23上には比較的肉
厚の耐熱材料よりなる長尺のホース25が載設されてい
る。また、上記支持座23の上面両縁部には複数の案内
ピン26が対称的に立設されており、この各案内ピン2
6には、上記ホース25の膨縮作用により上下動する台
座27が挿入支持されている。そして、この台座27上
には、人手によって挿入され、かつ、図6に示すように
鋼板2a,2bに密接する裏波溶接用の裏当て材28を
交換可能に保持する長尺のケース29が乗載してある。
【0017】図1,図2に示すように、上記移動架台1
1の上流側と下流側の端縁部上面には、この移動架台1
1の長手軸線方向にそった支持杆30が脚杆31によっ
て夫々立設されており、この両支持杆30の上面には、
上記上流側搬入体1,下流側搬出体3のパスラインと同
高のパスラインをもつ多数の搬送補助ローラ32が設け
られている。尚、上記下部架台16a,16bの上面、
詳しくは、たわみ調整フィラー19の上面は、常時は上
記パスラインより下位におかれることは当然である。
【0018】図2,図3から明らかなように、上記両下
部架台16a,16bの上側には、断面形状がL字形で
ボックス構造をした2個の上部架台33a,33bが昇
降可能に、かつ、対称的に配設されている。上記両上部
架台33a,33bは上流側と下流側に配設され、両架
台間には上記下部架台16a,16b間の間隙15と略
同等の間隙34が設けてある。
【0019】図1に示すように、上記両上部架台33
a,33bの両端は、上記移動架台11上に設けたシー
ケンス制御される油圧シリンダ35に支持され、この油
圧シリンダ35によって昇降するようにしてある。この
ように、上部架台33a,33bは油圧シリンダ35に
よる両端支持構造であるため、たわみが生ずる。このた
わみにより鋼板2a,2bの拘束が不均一になることか
ら、当り面に図1,図2に示すように多数条、つまり、
各上部架台33a,33bの長手軸線方向と直交する方
向に多数条のたわみ調整フィラー36がとりつけられて
いる。また、通常の状態では、両上部架台33a,33
bの当り面は、上記搬送手段のパスラインより上方にあ
り、鋼板2a,2bの搬入を妨げない位置にあることは
当然のことである。
【0020】図2に示すように、上記下流側の上部架台
33bの段部上面には、シーケンス制御されるサーボモ
ータ(図示略)によって往復自走する台車37を設け、
この台車37にはシーケンス制御されるギャードモータ
38によってワイヤ突き出し長さが調整されるMAG溶
接などの溶接トーチ39を設ける。該溶接トーチ39は
図2,図5,図6などから明らかなように、溶接作業時
は常に両上部架台33a,33b間の間隙34の中央に
位置させるものである。40は揺動ベースで、サーボモ
ータ(図示略)によって溶接トーチ39を間隙34の長
手方向と直交する方向にシフトすることも可能である。
図中39aは溶接ワイヤである。
【0021】図1,図2,図3に示すように、上記下流
側の上部架台33bの上方には、支杆41によって支持
され、かつ、上部架台33bの長手軸線方向にそった支
持台42が設けてあり、この支持台42上にはこれの長
手方向にそった平行2条の案内レール43が敷設されて
いる。該案内レール43には、シーケンス制御されるサ
ーボモータ44によって上記溶接トーチ39の台車37
と同期走行する台車45を乗載し、この台車45上には
溶接ワイヤドラム46を搭載する。図中47は溶接ワイ
ヤ39aのガイド、48は溶接ワイヤ39aの送給器,
49は操作盤で、板継ぎされる鋼板2a,2bの板厚,
継手形式、および、各部材のシーケンス制御の入出力を
司るものである。
【0022】図2に示すように、上記下流側の上部架台
33bの下流側には取付台50を設け、この取付台50
上に冷却ユニット,溶接機制御盤51と溶接材用の炭酸
ガスヘッダーを搭載し、溶接トーチ39への炭酸ガスの
供給を管理する。
【0023】図2,図5,図6に示すように、上記間隙
34に臨む上流側の上部架台33aの壁面下部には、適
当の間隔を介して複数、例えば、3個のセンサー、つま
り、光電スイッチS1,S2,S3(S2,S3につい
ては図示略)を設ける。この光電スイッチS1,S2,
S3は、上流側搬入体1から搬入される鋼板2a,2b
の板継ぎ開先を検知するもので、上記制御盤51に接続
されている。
【0024】図1,図2に示す52は油圧ユニットで、
これには油圧を必要とする各部材の配管(図示略)が設
けてあり、該油圧ユニット52は上記上部架台33aの
上流側にとりつけた取付台53上に搭載設置されてい
る。
【0025】図7,図8は、MAG溶接などシールドガ
スノズル54に付着したスパッタ55を人手を要するこ
となく付着スパッタ55を除去する手段を示している。
上記両上部架台33a,33b間に構成されている間隙
34に臨む上部架台33a,33bの壁面端部に、上記
シールドガスノズル54の外径に適合する円弧状のかき
落し爪56a,56bを上下に、而も、夫々対向的にと
りつける。
【0026】上記台車37によって溶接トーチ39のシ
ールドガスノズル54を相対向するかき落し爪56a,
56b間に位置させ、次いで、揺動ベース40によって
シールドガスノズル54を矢印方向に移動させて一方の
かき落し爪56aに押し当てる。次に、ギャードモータ
38によって溶接トーチ39を上昇させ付着せるスパッ
タ55をかき落す。次に、ギャードモータ38によって
溶接トーチ39を旧位に下降させ、揺動ベース40でシ
ールドガスノズル54を他方のかき落し爪56bに押し
つけ、上記と同様な動作でスパッタ55をかき落す。こ
のかき落し操作は、溶接トーチ39による溶接パスごと
に行うか、あるいは、数溶接パスごとに行うものであ
る。これらの作業は上記制御盤51のシーケンス制御に
よって行われる。
【0027】
【作用の説明】次に、上記実施例に基いて板継ぎ溶接作
業を説明する。初期状態としては、ラインに対して旋回
架台7,移動架台11の長手軸線は直交状態にあり、搬
送補助ローラ32は上流側搬入体1,下流側搬出体3と
同一のパスラインにある。また、裏当て材28は所定の
ケース29にセットされてパスラインより下位にあり、
下部架台16a,16bの当り面もまたパスラインより
下位で、上部架台33a,33bの当り面はパスライン
より上方に位置し、板継ぎ溶接を行う鋼板2a,2bが
パスラインにそって通過するようにしてある。
【0028】上流側搬入体1上に片面溶接に適した継手
形状に組み立てられた鋼板2a,2bをセットする。そ
して、まず操作盤49より鋼板2aの板厚,鋼板2bの
板厚,図11,図12,図13で示す何れかの継手形
式、および、部材セットを入力する。
【0029】この状態で作業を開始し、継手形状に組み
立てられた鋼板2a,2bを搬送補助ローラ32に搬入
する。鋼板2aと2bの継手形状がライン、即ち、架台
間隙15,34に対して斜交していることから、継手形
状の先行部分が上記間隙15と34の間に至ると、例え
ば、光電スイッチS1がこの継手形状、つまり、開先を
検知する。この検知信号により上流側搬入体1は停止
し、鋼板2a,2bの搬送を中断する。そして、オーバ
ーランした分は上記移動架台11の下流側移動調整によ
って補正され、光電スイッチS1が開先を検知した状態
になる。光電スイッチS1による信号がシーケンス制御
され、ギャードモータ10の駆動で旋回架台7がゆっく
りと旋回し、光電スイッチS2,S3の順で全ての光電
スイッチが開先を検知したアンド信号で旋回架台7は停
止する。
【0030】上記全ての光電スイッチS1,S2,S3
が開先を検知したアンド信号により図5に示すトーチ3
9と光電スイッチS1,S2,S3間の距離を補正する
ため、ギャードモータ13を駆動して架台11を上流方
向に一定距離移動させてトーチ39の直下に溶接開先を
合わせる。
【0031】次に、ギャードモータ17,スクリュージ
ャッキ18が働き、下部架台16a,16bがキーイン
された継手形式に応じて上昇し、当り面が鋼板2a,2
bに対して各別に当接する。例えば、図11の下面合わ
せの場合は各下部架台16a,16bの当り面はパスラ
インより若干上方で停止し、また、図12の上面合わせ
の場合には上流側の下部架台16aの当り面はパスライ
ンより若干上方で停止するが、下流側の下部架台16b
の当り面は両鋼板2a,2bの肉厚さ分だけそれより上
方で停止する。また、図13で示す板厚中心合わせの場
合には、上流側の下部架台16aの当り面はパスライン
より若干上方で停止し、下流側の下部架台16bの当り
面は、両鋼板2a,2bの肉厚差の1/2分だけそれよ
り上昇した位置で停止する。
【0032】下部架台16a,16bの位置決めが完了
した信号により、シーケンス制御される油圧シリンダ3
5が働き、両上部架台33a,33bが下降し、その当
り面が鋼板2a,2bの上面に各別に当接され、鋼板2
a,2bは夫々上下の架台16aと33a,および、1
6bと33bとの間に各別に挟着固定せしめられる。
【0033】開先が上述のように定位置にセットされた
信号により、上記ホース35に高圧流体が送入されてこ
のホース35が図6に示すように膨張し、台座27を案
内ピン26を案内として上昇させ、裏当て材28を開先
を構成する鋼板2a,2b間に橋架的に密接させる。図
6の場合は下面合わせであるが、図12,図13のよう
な上面合わせや板厚中心合わせの場合には、受座22の
傾きと支持座23の首振り作用によって裏当て材28は
開先部に密接される。
【0034】上述のように、上,下部架台16a,33
aと16b,33bとによる鋼板2a,2bの拘束、裏
当て材28の密接が完了し、溶接施工が可能な状態であ
る旨をマンマシンインターフェイスにより作業者に知ら
せ、次の入力を待つ。作業者が溶接長さ、溶接トーチ3
9を確認してスタート位置にセットした状態で溶接開始
を入力する。油圧による拘束力,流体圧による裏当て材
28の密接状態,シールドガス圧,冷却水圧、および、
溶接機入力を確認後、入力板厚と溶接長さに従い前述の
機能を制御しながら順次溶接を行う。
【0035】例えば、板厚が15mmの場合には3回の
積層を行い、スパッター除去位置に溶接トーチ39を移
動してかき落し爪56a,56bによってスパッターを
除去したのち、溶接が完了したことを作業者に知らせ
る。作業者はヒード外観を確認したのち、リセットを入
力すると本装置は初期状態に復帰し、対象部材を搬出し
次の入力待機状態に入る。
【0036】
【発明の効果】上述のように本発明の構成によれば、次
のような効果が得られる。 (a)継手位置の検知、溶接トーチと開先の芯合わせが
自動的に行える。 (b)あらゆる継手形式に対応した鋼板の拘束,裏当て
材の密接が自動的に行え、片面溶接が無人化される。 (c)裏当て材などの消耗材の変換作業を除き、無監視
溶接が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の側面図である。
【図2】本発明装置の一部切欠正面図である。
【図3】本発明装置の正面図である。
【図4】旋回架台の平面図である。
【図5】裏当て材部と開先検知を示す一部切欠正面図で
ある。
【図6】裏当て材と溶接トーチの芯合わせ状態の一部切
欠正面図である。
【図7】スパッター除去部の一部切欠正面図である。
【図8】図7の一部切欠平面図である。
【図9】板継ぎ形状を示す鋼板の平面図である。
【図10】板継ぎ鋼板を使用した橋梁箱桁の斜視図であ
る。
【図11】下面合わせの継手形式を示す説明図である。
【図12】上面合わせの継手形式を示す説明図である。
【図13】板厚中心合わせの継手形式を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
A 板継ぎ鋼板 1 上流側搬入体 2a 鋼板 2b 鋼板 3 下流側搬出体 6 軸受 7 旋回架台 8 転輪 9 案内レール 10 ギャードモータ 11 移動架台 12 リニアガイド 13 ギャードモータ 15 間隙 16a 下部架台 16b 下部架台 17 ギャードモータ 18 スクリュージャッキ 28 裏当て材 29 ケース 32 搬送補助ローラ 33a 上部架台 33b 上部架台 34 間隙 35 油圧シリンダ 37 台車 38 ギャードモータ 39 溶接トーチ 40 揺動ベース 45 台車 46 溶接ワイヤドラム 49 操作盤 S1 光電スイッチ 56a かき落し爪 56b かき落し爪

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板継ぎ形状に組み立てられた鋼板を搬送
    する上流側搬入体と下流側搬出体との間に、水平姿勢の
    旋回架台を配設するとともに、この旋回架台上に該旋回
    架台の軸線方向と直交する方向に水平移動する移動架台
    を乗載せしめ、この移動架台上に、上記旋回架台の軸線
    にそい所要の間隙を介して各別に昇降しうる2個の下部
    架台を搭載し、この両下部架台間の間隙部に、鋼板の板
    継ぎ形式に対応して板継ぎ鋼板間に密接する裏当て材を
    上下動可能に配設し、更に、上記移動架台の両側に、上
    記上流側搬入体と下流側搬出体と同レベルのパスライン
    をもつ上記板継ぎ鋼板の搬送補助ローラ群列を配設せし
    め、一方、上記移動架台には、上記両下部架台の上方に
    対応して配設され各別に昇降する2個の上部架台を搭載
    し、この何れか一方の上部架台には、両上部架台間の間
    隙の長手方向中心線にそって水平往復移動する溶接トー
    チをとりつけるとともに、該溶接トーチの移動を邪魔し
    ない間隙部に上記鋼板の板継ぎ開先を検知する複数のセ
    ンサーを適当の間隔を介して並設したことを特徴とする
    鋼板の板継ぎ溶接装置。
JP16635291A 1991-06-11 1991-06-11 鋼板の板継ぎ溶接装置 Expired - Lifetime JPH074679B2 (ja)

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