JP2000280070A - ビルトアップロンジ製作方法およびその装置 - Google Patents
ビルトアップロンジ製作方法およびその装置Info
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Abstract
あるいは連続して行わせることができて、ビルトアップ
ロンジの移送を含む製造工程数を減らすことができるよ
うにする。 【解決手段】 フェース材1とウェブ材2を逆T状に配
材し、先端のみこれらの関係位置を正規位置に固定24
し、コンベア22にて固定式のロンジ製作装置21に送
り込み、流れを止めることなく、フェース材1とウェブ
材2のT継手部の関係位置を規定しつつ、T継手部の両
面隅肉溶接(本溶接)28とウェブ材2の反溶接側縁部
の加熱による歪取りを同時あるいは連続して行わせる。
Description
造に必要なビルトアップロンジの製作方法およびその装
置に関するものである。
るフェース材にウェブ材を溶接することによりT形もし
くはL形に製作される。
図3に示すような工程を経て製作されていた。まず、フ
ェース材1を配材し、その表面にウェブ材2の取付線3
を罫書く(図3(a))。次に、このフェース材1の取
付線3に合わせてウェブ材2を配材し(図3(b))、
図示しないT定規およびクランパでウェブ材2の長手方
向の複数個所をフェース材1に固定するとともに、隅肉
部の複数箇所を仮付け溶接4で固定したのち、前記のT
定規およびクランパを取り外す(図3(c))。その
後、仮付け溶接されたロンジ材5をクレーン等で搬送
し、図3(d)のように自走式溶接機6にセットしたの
ち、自走式溶接機6をレール7に沿って走行させ、左右
の溶接トーチ8a,8bにより隅肉部の全長に亘って両
側を同時に溶接(本溶接)9する。
の(a)(b)に矢印で示す如く熱歪みによる曲がりを
生じる。図4(a)は溶接中に生じる曲がりであり、溶
接部(下部)が加熱により膨張し、上反りとなる。図4
(b)は溶接後、常温に戻る過程で生じる曲がりであ
り、溶接部(下部)が収縮し、下反りとなる。従って、
本溶接後、直ちにロンジ5を図示しない加熱装置までク
レーン等で移送し、図5(a)のようにウェブ部の上部
を長手方向に沿って数カ所加熱11し、図5(b)に矢
印で示す如くウェブ部の上部をも膨張させて歪取りを行
う。これにより、常温に戻る過程では、図5(c)に矢
印で示す如くウェブ部の上下部が共に収縮し、下反りの
発生が防止される。
ンジ材5のT継手部を本溶接9した後に、加熱装置まで
クレーン等で移送しなければならず、移送を含む工程数
が多く、能率が悪いばかりでなく、安全性にも問題があ
った。即ち、従来はビルトアップロンジを、フェースと
ウェブの配材(第1工程)→全長に亘る仮付け溶接(第
2工程)→本溶接(第3工程)→歪取り(第4工程)の
4工程で製作し、各工程間はロンジ材をクレーン等で移
送していた。
接が不要で、かつ本溶接と歪取りを同時あるいは連続し
て行わせることができて、ビルトアップロンジの移送を
含む製造工程数を減らすことができるようにすることに
ある。
プロンジ製作方法は、フェース材とウェブ材を逆T状に
配材し、先端のみこれらの関係位置を正規位置に固定
し、コンベアにて固定式のロンジ製作装置に送り込み、
ロンジ製作装置にて、これの持つフェース材とウェブ材
のコンベア幅方向の位置決め機能、ウェブ材をフェース
材に押し付ける機能、フェース材とウェブ材のT継手部
を両面隅肉溶接する機能、及びウェブ材の反溶接側縁部
を加熱する機能により、コンベア上を搬送されるフェー
ス材とウェブ材のT継手部の関係位置を規定しつつ、T
継手部の両面隅肉溶接とウェブ材の反溶接側縁部の加熱
による歪取りを同時あるいは連続して行わせることを特
徴としている。
ロンジ製作装置は、逆T状に配材されて先端のみ関係位
置が正規位置に固定されたフェース材とウェブ材を搬送
するコンベアと、このコンベアライン上に固定設置され
た門型本体と、この門型本体に装備され、コンベアライ
ンを挟んで対向し、コンベア上を搬送されてくるフェー
ス材のコンベア幅方向の位置を正規位置に位置決めする
複数対のフェース位置決め手段と、前記門型本体に装備
され、コンベアラインを挟んで対向し、コンベア上を搬
送されてくるウェブ材のコンベア幅方向の位置を正規位
置に位置決めする複数対のウェブ位置決め手段と、前記
門型本体に装備され、コンベア上を搬送されてくるフェ
ース材とウェブ材のT継手部が浮き上がらないように、
ウェブ材をフェース材に押し付けるウェブ押下手段と、
前記門型本体に装備され、前記のフェース位置決め手
段、ウェブ位置決め手段、及びウェブ押下手段により位
置決めされてコンベア上を搬送されるフェース材とウェ
ブ材のT継手部を両面隅肉溶接する溶接機と、ウェブ材
におけるT継手部の両面隅肉溶接中あるいは両面隅肉溶
接を終えた部位の反溶接側縁部を加熱して歪取りする加
熱手段と、から構成されて成るものである。
明のビルトアップロンジ製作方法およびこの方法に用い
られる装置を説明する。図1は本実施形態に係るビルト
アップロンジの製作装置の要部を示す構成図、図2は本
実施形態装置を用いてビルトアップロンジを製作する方
法を説明するための工程図であり、各図中、前述の従来
例に相当する部分には、同一符号を付してある。また図
2(d)では本実施形態装置を簡略化して示し、詳細を
図1に示す。
装置21は、逆T状に配材されたフェース材1とウェブ
材2を搬送するローラコンベア22を跨ぐ固定式の門型
本体23に装備され、後述するようにフェース材1とウ
ェブ材2のコンベア幅方向の関係位置を正規位置に位置
決めしながら、フェース材1とウェブ材2のT継手部の
両面隅肉溶接(本溶接)を行い、かつ連続してウェブ材
2におけるT継手部の両面隅肉溶接中または両面隅肉溶
接を終えた部位の反溶接側縁部を加熱して歪取りする機
能を有している。
材2は、先端のみ隅肉溶接24により関係位置が正規位
置に固定され(図2(c))、コンベア22上を搬送さ
れる。フェース材1とウェブ材2の先端部を固定するの
は、あくまで搬送上の都合からであり、これらを逆T状
に配材して本実施形態装置へ導入できるのであれば、そ
の先端部の固定手段に如何様な手法を採用してもよく、
またこれらフェース材1とウェブ材2を完全にフリー状
態にしてもよい。もし、フェース材1とウェブ材2のT
継手部が従来のように全長に亘り仮付け溶接されている
と、仮付け溶接されたフェース材2とウェブ材3の関係
位置が全長に亘り正確でない限り、本実施形態による高
精度の位置決め作業や本溶接作業の妨げになる。
ジ製作装置21は、コンベア22を挟んで対向し、コン
ベア22上を搬送されてくるフェース材1のコンベア幅
方向の関係位置を正規位置に位置決めする、コンベアラ
イン方向に複数対配置されたフェース位置決め手段25
と、コンベア22上を搬送されてくるウェブ材2のコン
ベア幅方向の関係位置を正規位置に位置決めする、上下
およびコンベアライン方向に複数対配置されたウェブ位
置決め手段26と、コンベア22上を搬送されてくるフ
ェース材1とウェブ材2のT継手部が浮き上がらないよ
うにウェブ材2をフェース材1に押し付ける、コンベア
ライン方向に複数配置されて垂直方向に進退可能なウェ
ブ押下手段27と、フェース位置決め手段25とウェブ
位置決め手段26とウェブ押下手段27とにより位置決
めされてコンベア22上を搬送されるフェース材1とウ
ェブ材2のT継手部を両面隅肉溶接(本溶接)28する
溶接機すなわちトーチ8a,8bと、ウェブ押下手段2
7に装備され、ウェブ材2におけるT継手部の両面隅肉
溶接中または両面隅肉溶接を終えた部位の反溶接側縁部
を両側より加熱して歪取りする加熱手段すなわちバーナ
29a,29bと、バーナ29a,29bの高さ位置を
調整する加熱位置調整手段50a,50bと、を有して
いる。
2の一側に配置された側が基準フェース位置決め手段2
5a、他側に配置された側が押し付けフェース位置決め
手段25b、として構成されている。更に基準フェース
位置決め手段25aは、門型本体23に対する位置が固
定され、図示しないモータにより駆動されるフェース基
準ローラ31から構成され、押し付けフェース位置決め
手段25bは、油圧シリンダ32によりフェース基準ロ
ーラ31に向かって水平方向に進退駆動されるフェース
押し付けローラ33から構成されており、各ローラ3
1,33によりフェース材2をコンベア幅方向で挟み付
けて拘束し、コンベア22の回転とフェース基準ローラ
31のモータによる送り機能により、フェース材1をコ
ンベアライン方向に搬送するようになっている。
の一側に配置された側(基準フェース位置決め手段側)
が基準ウェブ位置決め手段26a、他側に配置された側
が押し付けウェブ位置決め手段26b、として構成され
ている。更に基準ウェブ位置決め手段26aは、油圧シ
リンダ34によりウェブ面に向かって水平方向に進退駆
動されるウェブ基準ローラ35から構成され、押し付け
ウェブ位置決め手段26bは、油圧シリンダ36により
ウェブ基準ローラ35に向かって水平方向に進退駆動さ
れるウェブ押し付けローラ37から構成されており、各
ローラ35,37によりウェブ材2をコンベア幅方向で
挟み付けて拘束するが、ウェブ材2のコンベアライン方
向移動は許容するようになっている。
圧シリンダ34は、モータ38により駆動されるシリン
ダ位置調整機構39を介して門型本体23へ取り付けら
れ、門型本体23に対する固定位置をコンベア幅方向で
調整できるようになっているとともに、その発生油圧
が、押し付けウェブ位置決め手段26bの油圧シリンダ
36が発生する油圧よりも大きくなるように設定され、
ウェブ材2の位置決め時には、ウェブ基準ローラ35が
常にストロークエンドまで伸長されるようになってい
る。基準ウェブ位置決め手段26aの油圧シリンダ34
の門型本体23に対する固定位置、すなわちウェブ基準
ローラ35の位置は、フェース材1の幅、ウェブ材2の
肉厚、これらの接合位置、によって決定されるが、全て
フェース基準ローラ31の位置を基準にしている。ウェ
ブ基準ローラ35の位置データは、ここでは図示しない
操作盤によりオペレータが入力しているが、予めデータ
を作成しておいて、自動的に取り込ませるようにしても
よい。
によりウェブ上面に向かって垂直方向に進退駆動される
ブロック体42と、コンベアライン方向に直列に配置さ
れてブロック体42の下端に取り付けられた複数のウェ
ブ垂直押しローラ43とから構成され、各ウェブ垂直押
しローラ43により、ウェブ材2とフェース材1をコン
ベア22との間で挟み付けて拘束するが、これらウェブ
材2とフェース材1のコンベアライン方向移動は許容す
るようになっている。
置調整機構39の可動部39aと連結棒44を介して連
結されているとともに、コンベア幅方向に移動可能な図
示しないスライダを介して門型本体23に取り付けられ
ており、ウェブ基準ローラ35がストロークエンドまで
伸長されたときのウェブ基準ローラ35の位置との関係
がコンベア幅方向で固定されるようになっている。その
ため、ウェブ垂直押しローラ43は、各種厚みのウェブ
材2に対応できるように、その軸方向長さが長めに設定
されている。
置調整手段50a,50bを介して高さ位置調整可能に
ウェブ押下手段27のブロック体42に取り付けられて
いる。加熱位置調整手段50a,50bは、それぞれモ
ータ51a,51bにより駆動される例えばラックとピ
ニオンから構成され、バーナ29a,29bの水平面内
での自由回動が規制されている。
プロンジを製作する方法について図2に基づき図1を参
照しながら説明する。なお、ここではシリンダ位置調整
機構39によるウェブ基準位置の調整は終了し、各ウェ
ブ基準ローラ35はストロークエンドまで伸長されてい
るものとする。またバーナ29a,29bの高さ位置の
調整も終了しているものとする。
に配材し(図2(a)(b))、この状態でコンベア2
2上を搬送できるようにするために、先端のみ隅肉溶接
24してこれらの先端部の関係位置を正規位置に固定す
る(図2(c))。次いで、コンベア22にて本実施形
態に係るビルトアップロンジ製作装置21に送り込む。
ェース材1とウェブ材2が送られてくると、流れを止め
ることなく、各油圧シリンダ32により各フェース押し
付けローラ33を伸長させて、これらフェース押し付け
ローラ33と各フェース基準ローラ31によりフェース
材1を挟み付けて、そのコンベア幅方向の位置決めを行
う。
止めることなく、各油圧シリンダ36により各ウェブ押
し付けローラ37を伸長させて、これらウェブ押し付け
ローラ37と各ウェブ基準ローラ35によりウェブ材2
を挟み付けて、フェース基準位置に対するコンベア幅方
向の位置決めを行う。
止めることなく、油圧シリンダ41により各ウェブ垂直
押しローラ43を伸長させて、これらウェブ垂直押しロ
ーラ43とコンベア22によりウェブ材2とフェース材
1を挟み付けて、フェース材1とウェブ材2のT継手部
の浮き上がりを防止する。
に複数配置されている位置決めローラ間の中間位置に配
置され、コンベア22上を流れてくるフェース材1とウ
ェブ材2の位置決めが成された部位を両面隅肉溶接(本
溶接)28する。そして、ウェブ材2における前記両面
隅肉溶接中あるいは両面隅肉溶接を終えた部位の反溶接
側縁部がバーナ29a,29bにより両側から加熱され
ることで、歪取りされる。
ェース材とウェブ材を逆T状に配材し、先端のみこれら
の関係位置を正規位置に固定し、コンベアにて固定式の
ロンジ製作装置に送り込むだけで、ロンジ製作装置がコ
ンベア上を搬送されるフェース材とウェブ材の流れを止
めることなくそのT継手部の関係位置を規定しつつ、T
継手部の両面隅肉溶接(本溶接)とウェブ材の反溶接側
縁部の加熱による歪取りを同時あるいは連続して行うよ
うに構成したので、従来に比しビルトアップロンジの製
造工程数を実質2工程にまで減らすことができるととも
に、各工程間でロンジのクレーンによる移送がなくなっ
て、安全性の確保が容易となる。
製作装置の構成図である。
製作する方法を説明するための工程図である。
程図である。
程図である。
程図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 フェース材とウェブ材を逆T状に配材
し、先端のみこれらの関係位置を正規位置に固定してコ
ンベアに載せる工程と、 フェース材とウェブ材のコンベア幅方向の位置決め機
能、ウェブ材をフェース材に押し付ける機能、フェース
材とウェブ材のT継手部を両面隅肉溶接する機能、ウェ
ブ材の反溶接側縁部を加熱する機能、を有する固定式の
ロンジ製作装置により、コンベア上を搬送されるフェー
ス材とウェブ材のT継手部の関係位置を規定しつつ、T
継手部の両面隅肉溶接とウェブ材の反溶接側縁部の加熱
による歪取りを同時あるいは連続して行う工程と、を有
することを特徴とするビルトアップロンジ製作方法。 - 【請求項2】 逆T状に配材されて先端のみ関係位置が
正規位置に固定されたフェース材とウェブ材を搬送する
コンベアと、 該コンベアライン上に固定設置された門型本体と、 該門型本体に装備され、前記コンベアラインを挟んで対
向し、前記コンベア上を搬送されてくるフェース材のコ
ンベア幅方向の位置を正規位置に位置決めする複数対の
フェース位置決め手段と、 前記門型本体に装備され、前記コンベアラインを挟んで
対向し、前記コンベア上を搬送されてくるウェブ材のコ
ンベア幅方向の位置を正規位置に位置決めする複数対の
ウェブ位置決め手段と、 前記門型本体に装備され、前記コンベア上を搬送されて
くるフェース材とウェブ材のT継手部が浮き上がらない
ように、ウェブ材をフェース材に押し付けるウェブ押下
手段と、 前記門型本体に装備され、前記フェース位置決め手段、
前記ウェブ位置決め手段、及び前記ウェブ押下手段によ
り位置決めされて前記コンベア上を搬送されるフェース
材とウェブ材のT継手部を両面隅肉溶接する溶接機と、 ウェブ材におけるT継手部の両面隅肉溶接中あるいは両
面隅肉溶接を終えた部位の反溶接側縁部を加熱して歪取
りする加熱手段と、から構成されて成ることを特徴とす
るビルトアップロンジ製作装置。
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