JPH0746535B2 - 低煙難燃性自己融着絶縁テ−プ - Google Patents

低煙難燃性自己融着絶縁テ−プ

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JPH0746535B2
JPH0746535B2 JP60275685A JP27568585A JPH0746535B2 JP H0746535 B2 JPH0746535 B2 JP H0746535B2 JP 60275685 A JP60275685 A JP 60275685A JP 27568585 A JP27568585 A JP 27568585A JP H0746535 B2 JPH0746535 B2 JP H0746535B2
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JP
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hydrate
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tape
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flame retardant
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清志 古川
博 小渕
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、燃焼してもハロゲン含有ガスを発生しない低
煙性で難燃性の自己融着絶縁テープに関するものであ
る。
従来の技術及び問題点 従来、電気絶縁性に優れ、燃焼してもハロゲン含有ガス
を発生しない低煙性で難燃性の自己融着絶縁テープは知
られていない。
問題点を解決するための手段 本発明は、電気絶縁性に優れ、燃焼してもハロゲン含有
ガスを発生しない低煙性で難燃性の自己融着絶縁テープ
を提供するものである。
本発明の低煙難燃性自己融着絶縁テープは、(A)有機
過酸化物で架橋される非ハロゲン系ポリマ並びにこのポ
リマ100重量部あたり、(B)有機過酸化物で分解され
る非ハロゲン系ポリマ15〜70重量部、(C)有機過酸化
物0.5〜10重量部、(D)無機マグネシウム塩及び金属
酸化物の水和物からなる難燃剤30〜300重量部を配合し
たものよりなっている。
なお、本発明においてテープは、広幅ないし狭幅のフィ
ルム状物、シート状物などの薄葉物を意味する。
作用 有機過酸化物で架橋される非ハロゲン系ポリマ(A成
分)と有機過酸化物で分解される非ハロゲン系ポリマ
(B成分)とを有機過酸化物(C成分)の存在下にその
有機過酸化物の分解温度に加熱することにより、A成分
は架橋してテープの強度を高める作用をなし、B成分は
分解して粘着性を有する低分子量物質を生成してテープ
に粘着性、即ち自己融着性を付与する作用をなす。一
方、D成分は良好な電気絶縁性を保持しつつ優れた難燃
性をテープに付与する。しかも、いずれの成分もハロゲ
ンを含有しないので燃焼によって毒性、腐食性の強いハ
ロゲン含有ガスを発生しない。さらに、前記の配合組成
とすることにより低煙性のテープとすることができる。
発明の構成要素の例示 本発明において用いられるA成分の有機過酸化物で架橋
される非ハロゲン系ポリマとしては、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレンのようなオレフィン
の単独重合体、エチレンープロピレンゴム(EPM)、エ
チレンープロピレンゴムージエンゴム(EPDM)のような
オレフィンの共重合体、スチレンーブタジエンゴム(SB
R)、イソブチレンーイソプレンゴム(IIR)、アクリロ
ニトリルーブタジエンゴム(NBR)、エチレンーエチル
アクリレート共重合体(EEA)、エチレンー酢酸ビニル
共重合体(EVA)のような非ハロゲン系ビニルモノマと
オレフィンとの共重合体などをあげることができる。エ
チレン/プロピレンの重量比が55/45〜70/30のEPM、ジ
エン成分がエチリデンノルボーネン、ジシクロペンタジ
エン、1,4ーヘキサジエンなどの環状又は鎖状の非共役
ジエンであり、かつ10〜24のヨウ素価を有するEPDMが好
ましく用いられる。
本発明においてB成分の有機過酸化物で分解される非ハ
ロゲン系ポリマとしては、有機過酸化物の共存下に加熱
されたとき架橋よりも分解反応が優先するもの、あるい
は分解反応のみが生じるものが用いられる。一般に第3
級炭素を分子中に、殊に主鎖中に含むものがかかる性質
を有する。その具体例としてはポリイソブチレン、イソ
ブチレンーイソプレン共重合体、ポリブテン、アタクチ
ックポリプロピレン、メルトインデックスが45g/10分以
上のポリプロピレンなどがあげられる。特に分子量が20
0未満のものは粘着性が高くテープ加工の際の作業性に
劣るので、B成分としては分子量200以上のものが好ま
しい。
前記B成分の配合量はA成分100重量部あたり、15〜70
重量部、好ましくは15〜50重量部が適当である。その配
合量が15重量部未満であると得られるテープの粘着力が
乏しくなり、70重量部を超えると得られるテープの難燃
性が乏しくなって好ましくない。
本発明において用いられるC成分の有機過酸化物として
は特に限定はない。例えばジーtーブチルパーオキシ
ド、ジクミルパーオキシド、tーブチルクミルパーオキ
シド、α,α′−ビス(t−ブチルパ−オキシ)p−ジ
イソプロピルベンゼン、2,5ージメチルー2,5ージ(t−
ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5ージメチルー2,5ージ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサンー3、1,1ービス
(tーブチルパーオキシ)3,3,5ートリメチルシクロヘ
キサン、nーブチルー4,4ービス(tーブチルパーオキ
シ)バレレート、2,2ービス(4,4ージーtーブチルパー
オキシシクロヘキシル)プロパン、2,2ービスー(tー
ブチルパーオキシ)ブタン、1,1ージー(tーブチルパ
ーオキシ)シクロヘキサンなどのジアルキルパーオキシ
ド類、2,5−ジメチルヘキサンー2,5ージヒドロパーオキ
シド、クメンヒドロパーオキシド、ジイソピロピルベン
ゼンヒドロパーオキシド、tーブチルヒドロパーオキシ
ドなどのヒドロパーオキシド類、ベンゾイルパーオキシ
ド、pークロロベンゾイルパーオキシド、2,4ージクロ
ロベンゾイルパーオキシド、アセチルパーオキシド、プ
ロピオニルパーオキシド、オクタノイルパーオキシドな
どのジアシルパーオキシド類、tーブチルパーオキシド
アセテート、tーブチルパーオキシラウレート、tーブ
チルパーオキシベンゾネート、ジーtーブチルジパーオ
キシフタレート、2,5ージメチルー2,5ージ(ベンゾイル
パーオキシ)ヘキサン、tーブチルパーオキシマレイン
酸、tーブチルパーオキシーイソプロピルカーボネート
などのパーオキシエステル類などがあげられる。
C成分の使用量はA成分100重量部あたり、0.5〜10重量
部が適当である。
本発明において用いられるD成分の難燃剤は、無機マグ
ネシウム塩及び金属酸化物の水和物からなるハロゲンを
含有しないタイプのものである。電気特性の点より好ま
しい無機マグネシウム塩は塩基性マグネシウム塩であ
る。その具体例としては塩基性硫酸マグネシウムの水和
物、塩基性炭酸マグネシウムの水和物、塩基性リン酸マ
グネシウムの水和物などをあげることができる。塩基性
硫酸マグネシウムの水和物(MgSO4・5MgO・8H2O・MgO
・5Mg(OH)2・3H2O)が特に好ましく用いられる。
一方、金属酸化物の水和物としてはアルミニウム、マグ
ネシウム、アンチモン、ビスマス、ヒ素、スズなどの金
属の酸化物の水和物などをあげることができる。
本発明において用いる難燃剤は、無機マグネシウム塩又
は金属酸化物の水和物の粒子からなるものが適当であ
る。その粒径としては1μm以下が一般である。また、
粒子の比表面積としては一般に10m2/g以下が適当であ
る。本発明においては前記の粒径と比表面積を有する針
状又は繊維状の塩基性硫酸マグネシウムの水和物(例え
ば「MOS−PM」、「MOS−PS」、「MOS−PE」(いずれも
商品名、宇部興産社製)などの市販品があげられる。)
の単独物、あるいはこれとアルミナの水和物及び酸化マ
グネシウムの水和物の少なくとも1種との混合物が特に
好ましく用いられる。
なお、本発明では難燃剤はカップリング剤で表面処理さ
れて前記ポリマとの親和性が高められたものであっても
よい。
そのカップリング剤としては例えば含リンチタネート系
カップリング剤、ビニル系、メタクリロキシ系、環状エ
ポキシ系、グリシドキシ系等の有機官能基とメトキシ
系、エトキシ系等の無機官能基を有するシラン系カップ
リング剤、アルミニウム系カップリング剤などの公知の
ものをあげることができる。なお、カップリング剤は単
独で用いられてもよいし、2種以上が併用されてもよ
い。また、カップリング剤はモノアルコキシ型、ネオア
ルコキシ型、配位型、キレート型などいずれのタイプの
ものであってもよい。含リンチタネート系カップリング
剤は得られるテープの電気特性が向上する点で、他方、
シラン系カップリング剤、就中メタクリロキシ系とメト
キシ系の官能基を有するものは得られる架橋テープの抗
張力等の機械的強度が向上する点で好ましく用いられ
る。
D成分の配合量はA成分100重量部あたり0.1〜5重量
部、好ましくは0.3〜3重量部が適当である。その配合
量が0.1重量部未満であると得られるテープが難燃性に
乏しいものとなるし、5重量部を超えると得られる組成
物の成形加工性あるいはテープの機械的強度が乏しくな
る。
本発明においては上記したA〜D成分以外に、A成分の
配合剤として通常用いられるハロゲンを含有しない薬
剤、例えばカーボンブラック、老化防止剤、その他の薬
剤を通常量配合することは差し支えない。
上記した各成分の配合割合により、低煙度がNBSスモー
クチャンバにおける煙密度(ASTM E662)に基づいて250
以下、就中200以下であり、難燃度がJIS K7201の方法に
基づく0.I.値で25以上、就中30以上であり、自己融着度
が重ね合せ粘着力(JIS C2336)に基づいて1kg/19mm幅
以上、就中1.5kg/19mm幅以上であるテープが得られる。
本発明の低煙難燃性自己融着絶縁テープの製造は、上記
したA〜D成分及び必要に応じて用いられる常用薬剤を
通常の方法で混合し、得られた混合物をフィルム状ない
しシート状あるいは短冊状などの薄葉物に加工し、次い
でこれをC成分の分解温度以上に加熱してA成分を架橋
させると共にB成分を分解させることにより行うことが
できる。その加熱条件はA成分を架橋させるための通常
の温度、時間等の条件で十分である。
発明の効果 本発明によれば有機過酸化物で架橋されるポリマと有機
過酸化物で分解されるポリマを併用したので、腰が強く
てしかも自己融着性を有するテープを得ることができ
る。
また、無機マグネシウム塩及び金属酸化物の水和物から
なる難燃剤を用いたので電気絶縁性に優れかつ、難燃性
に優れるテープを得ることができる。
さらに、いずれの構成成分もハロゲンを含有しないので
燃焼してもハロゲン含有ガスを発生しないテープを得る
ことができる。
加えて、本発明のテープはその配合組成に基づいて燃焼
の際に発生する煙の量の少ないこと即ち、低煙性にも優
れている。
従って、本発明のテープは難燃性、低煙性及びハロゲン
含有ガスを発生しないことが要求される箇所に好ましく
適用することができる。
実施例 表に示す組成物を2本ロールで調合し、次いで得られた
シートをプレスにて150℃で120分間加熱して厚さ0.5mm
のシートに加工し、次に該シートを細断して、19mm幅の
テープを得た。
各テープの性能を同表に示す。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 33/00 LHR

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)有機過酸化物で架橋される非ハロゲ
    ン系ポリマ並びにこのポリマ100重量部あたり、(B)
    有機過酸化物で分解される非ハロゲン系ポリマ15〜70重
    量部、(C)有機過酸化物0.5〜10重量部、(D)無機
    マグネシウム塩及び金属酸化物の水和物からなる難燃剤
    30〜300重量部を配合してなる低煙難燃性自己融着絶縁
    テープ。
  2. 【請求項2】無機マグネシウム塩が塩基性硫酸マグネシ
    ウムの水和物である特許請求の範囲第1項記載のテー
    プ。
  3. 【請求項3】難燃剤が塩基性硫酸マグネシウムの水和物
    及び、アルミナの水和物又は酸化マグネシウムの水和物
    である特許請求の範囲第1項記載のテープ。
  4. 【請求項4】難燃剤が塩基性硫酸マグネシウムの水和物
    並びにアルミナの水和物及び酸化マグネシウムの水和物
    である特許請求の範囲第1項記載のテープ。
JP60275685A 1985-12-07 1985-12-07 低煙難燃性自己融着絶縁テ−プ Expired - Lifetime JPH0746535B2 (ja)

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US6022914A (en) * 1995-11-27 2000-02-08 3M Innovative Properties Company Pressure-sensitive adhesive composition and tapes

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