JPH0746473B2 - 磁気録画再生装置のワウフラツタ除去装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〈技術分野〉 本発明は、磁気テープ等の記録媒体に記録した画像信号
のFM変調信号を再生する際に生じるワウフラツタによる
レベル変動を除去する磁気録画再生装置のワウフラツタ
除去装置に関するものである。

〈従来技術〉 従来の磁気録画再生装置では、画像信号をFM変調して磁
気テープに記録した場合、再生信号はテープ走行のワウ
フラツタによりFM変調を受けるため、FM復調された再生
画像信号は、レベルが変動するという問題があつた。

〈目的〉 本発明は、上記に鑑み、ワウフラツタによつて生じる再
生画像信号のレベル変動を除去することを目的とし、ワ
ウフラツタの周波数の高い成分に関しては、信号記録時
に信号にエンフアシスをかけ再生時にデエンフアシスを
かけることにより除去し、周波数の低い成分に関して
は、別のチヤンネルに基準信号を記録し、再生時にこの
再生基準信号により再生画像信号のレベルを補正するも
のである。

〈実 施 例〉 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は磁気録画再生装置の全体のブロツク図であり、
本発明に係る磁気録画再生装置のワウフラツタ除去装置
は、画像信号をFM変調して磁気記録媒体に記録する画像
記録回路Ａに、記録信号にエンフアシスをかけるエンフ
アシス回路１が設けられ、記録媒体からの画像信号を再
生する画像再生回路Ｂに再生信号にデエンフアシスをか
けるデエンフアシス回路２が設けられ、記録媒体として
の磁気テープの別のチヤンネルに基準信号を記録する基
準信号記録回路Ｃと、基準信号を再生する基準信号再生
回路Ｄとが設けられ、該基準信号再生回路Ｄからの再生
基準信号と前記デエンフアシス回路２からの再生信号と
により再生画像信号のレベルを補正するワウフラツタ補
正回路３が設けられたものである。

前記画像記録回路Ａは、エンフアシス回路１を経て画像
信号をFM変調するFM変調器４と、該FM変調器４の信号を
増幅する記録アンプ５と、該記録アンプ５からの信号を
記録媒体としての磁気テープに記録する記録再生ヘツド
６とを具えている。

前記画像再生回路Ｂは、前記記録再生ヘツド６からの再
生信号を増幅する再生アンプ７と、該再生アンプ７から
の信号をFM復調するFM復調器８とを具え、前記デエンフ
アシス回路２はFM復調器８の信号を入力して前記ワウフ
ラツタ補正回路３に出力するよう接続される。

そして、前記記録再生ヘツド６には、該ヘツド６を前記
画像記録回路Ａおよび画像再生回路Ｂのうちのどちらか
一方に接続するよう切換える切換スイツチ９が設けられ
る。

前記基準信号記録回路Ｃは、周波数の安定した基準信号
を発振する基準発振器10と、該発振器10からの信号を増
幅する記録アンプ11と、該記録アンプ11からの信号を磁
気テープに記録する基準ヘツド12とを具えている。

前記基準信号再生回路Ｄは、基準ヘツド12からの再生基
準信号を増幅する再生アンプ13と、該アンプ13からの信
号をFM復調するFM復調器14とを具え、FM復調器14の信号
は前記ワウフラツタ補正回路３に入力される。

そして、前記基準ヘツド12には、該ヘツド12を前記基準
信号記録回路Ｃおよび基準信号再生回路Ｄのうちのどち
らか一方に接続するよう切換る切換スイツチ15が設けら
れている。

前記ワウフラツタ補正回路３は、たとえば第４図のごと
く、画像再生回路ＢのFM復調器８からの信号のプラス側
入力端子と、基準信号再生回路Ｄからの信号のマイナス
側入力端子とを有し、両入力端子に入力された信号によ
りプラス側入力レベルを補正することが可能な差動アン
プ3Aから構成される。

なお、図中16はバイアス発振器で、画像記録回路Ａおよ
び基準信号記録回路Ｃに接続される。

上記構成において、画像信号はエンフアシス回路１に入
力され、高周波分が強調される。第２図にこのエンフア
シス特性を示す。さらにこの信号は、FM変調器４により
変調され、記録アンプ５によりヘツド６を駆動し、磁気
テープに記録する。もう片方のチヤンネルでは基準発振
器10から基準信号（周波数の安定した発振信号）を記録
アンプ11によりヘツド12を駆動し、磁気テープに記録す
る。

再生時はヘツド６より再生された信号20をアンプ７で増
幅し、FM復調器８を通して信号21を得る。信号20,21は
テープスピードにより影響をうけ、テープスピードが早
くなると信号20は周波数が高くなり、信号21はレベルが
高くなる。なお信号21はFM復調のタイプによりレベルが
低くなるものもある。テープスピードが遅くなると、上
記の逆となる。信号21はデエンフアシス回路２により高
周波分が圧縮され、画像信号の高周波分がおさえられる
とともにワウフラツタの高周波分がおさえられ信号22と
なる。第３図にこのデエンフアシス特性を示す。

一方、ヘツド12より再生された基準信号23はアンプ13に
より増幅され、FM復調器14により信号24を得る。信号24
は、テープスピードが早くなると、レベルが高くなり、
テープスピードが遅くなると、レベルが低くなる。

信号22と信号24はともに同様にテープスピードの影響を
うける。これらの信号22,24はワウフラツタ補正回路３
に入力される。

ワウフラツタ補正回路３ではテープスピードが速くなる
と再生画像信号の周波数が高くなり、FM復調器８の出力
はレベルが上がり、ワウフラツタ補正回路３のプラス側
へ入力される。一方、基準信号の再生周波数も高くな
り、ワウフラツタ補正回路３のマイナス側入力のレベル
が上がり、両入力の差は常に一定レベルとなり作動アン
プ3Aによりプラス側入力のレベルの上昇を補正すること
ができる。テープスピードが遅い時は上記の逆となる。
このように信号24により信号22を補正すれば、テープス
ピードの影響を除去した信号25を得る。

したがつて、磁気テープへの画像信号のFM変調記録およ
び再生の際のワウフラツタの影響を除去することができ
る。

なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではな
く、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修正および変
更を加え得ることは勿論である。

〈効 果〉 以上の説明から明らかな通り、本発明によると、画像記
録回路に記録信号にエンフアシスをかけるエンフアシス
回路が設けられ、画像再生回路にFM復調した再生信号に
デエンフアシスをかけるデエンフアシス回路が設けら
れ、記録媒体の別のチヤンネルに基準信号を記録する基
準信号記録回路と、基準信号をFM復調して再生する基準
信号再生回路とが設けられ、基準信号再生回路からの再
生基準信号と前記デエンフアシス回路からの再生信号と
により再生画像信号のレベルを補正するワウフラツタ補
正回路が設けられているので、ワウフラツタにより生じ
る再生画像信号のレベル変動を、その周波数の高い成分
に関しては、信号記録時に信号にエンフアシスをかけ再
生時にデエンフアシスをかけることにより除去し、周波
数の低い成分に関しては、別のチヤンネルに基準信号を
記録し、再生時この再生基準信号により再生画像信号の
レベルを補正することができる。

したがつて、高周波域および低周波域でのノイズを除去
した後において再生画像信号のレベル補正が行なわれる
ので、磁気記録媒体への画像信号のFM変調記録および再
生の際のワウフラツタの影響を高周波域から低周波域に
かけて完全に除去することができるといつた優れた効果
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す磁気録画再生装置の全
体ブロツク図、第２図はエンフアシス特性図、第３図は
デエンフアシスの特性図、第４図はワウフラツタ補正回
路の構成図である。 1:エンフアシス回路、2:デエンフアシス回路、3:ワウフ
ラツタ補正回路、4:FM変調器、5:記録アンプ、6:記録再
生ヘツド、7:再生アンプ、8:FM復調器、9:切換スイツ
チ、10:基準発振器、11:記録アンプ、12:基準ヘツド、1
3:再生アンプ、14:FM復調器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】画像信号をFM変調して磁気記録媒体に記録
   する画像記録回路と、前記記録媒体からの画像信号をFM
   変調して再生する画像再生回路とを備えた磁気録画再生
   装置において、再生時に生じるワウフラツタによる再生
   画像信号のレベル変動のうち周波数の高い成分を除去す
   るために、前記画像記録回路に記録信号にエンフアシス
   をかけるエンフアシス回路が設けられ、前記画像再生回
   路にFM復調した再生信号にデエンフアシスをかけるデエ
   ンフアシス回路が設けられ、前記レベル変動のうち周波
   数の低い成分を除去するために記録媒体の別のチヤンネ
   ルに基準信号を記録する基準信号記録回路と、基準信号
   をFM復調して再生する基準信号再生回路とが設けられ、
   該基準信号再生回路からの再生基準信号と前記デエンフ
   アシス回路からの再生信号とにより再生画像信号のレベ
   ルを補正するワウフラツタ補正回路が設けられたことを
   特徴とする磁気録画再生装置のワウフラツタ除去装置。