JPH0746432Y2 - ボルトランナ用ボルト自動装填装置 - Google Patents

ボルトランナ用ボルト自動装填装置

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JPH0746432Y2
JPH0746432Y2 JP585390U JP585390U JPH0746432Y2 JP H0746432 Y2 JPH0746432 Y2 JP H0746432Y2 JP 585390 U JP585390 U JP 585390U JP 585390 U JP585390 U JP 585390U JP H0746432 Y2 JPH0746432 Y2 JP H0746432Y2
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runner
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catcher
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春久 高橋
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Kyoho Machine Works Ltd
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、ボルトの頭部を保持しつつ回転させてボルト
締めを行うボルトランナに自動的にボルトを装填する装
置に関するものである。
従来の技術 六角ボルトなどを相対回転不能に保持した状態で駆動源
からのトルクを加えて回転させることによりボルト締め
を行う装置としてボルトランナが知られており、たとえ
ば、ボルトランナの先端部において下方よりボルトの頭
部が挿入される挿入穴が形成されたソケットを備え、エ
アモータなどの駆動手段により軸心まわりに所定の締付
けトルクにて回転駆動するように構成されている。
そして、このようなボルトランナにボルトを供給するボ
ルト自動供給装置が種々提案されており、たとえば、前
記ソケットと一体的に設けられたチャックにより、管路
状のシュータ内を圧送されてきたボルトを受け止め、ね
じ部が下向きとなる姿勢で保持するとともに、そのチャ
ックが所定量開いてボルトの姿勢を保持したままボルト
を真下に降下させるように構成されたものなどがある。
このような装置においては、チャック内にボルトが保持
された状態でボルトランナがワークのボルト締め部分直
上に移動したあと、チャックから解放されてワークのめ
ねじ部上に乗せられた状態のボルトの頭部形状と、回転
しながら下降させられるソケットの挿入穴とが合致させ
られ、ボルトがソケットと一体的に回転させられてボル
ト締めが行われる。
考案が解決しようとする課題 しかし、上記のようなボルト自動供給装置においては、
ワークの形状等によってはチャックのボルト解放時にそ
のチャックがワークの一部と干渉してボルト締め作業が
できないことがあった。
本考案は以上の事情を背景として為されたものであり、
その目的とするところは、ワークとの干渉が生じること
のないボルトランナ用ボルト自動装填装置を提供するこ
とになる。
課題を解決するための手段 かかる目的を達成するため、本考案のボルトランナ用ボ
ルト自動装填装置は、(a)ボルトの頭部が相対回転不
能に挿入される挿入穴が形成されるとともに、その挿入
穴の底部に前記ボルトを吸着する磁石が設けられたソケ
ットを備え、そのソケットを前記挿入穴が下向きとなる
姿勢で軸心まわりに回転駆動するボルトランナと、
(b)前記ボルトのねじ部が下向きとなる姿勢でそのボ
ルトを保持するボルト保持部材と、(c)そのボルト保
持部材に設けられ、前記ボルトのねじ部の先端に係合さ
せられてボルトの回転を抑制する回転抑制部材と、
(d)前記ボルトを前記ねじ部が下向きとなる姿勢で落
下させることにより、前記ボルト保持部材にボルトを供
給する供給装置と、(e)前記ボルト保持部材が前記ボ
ルトランナの直下に位置させられ且つそのボルトランナ
が回転駆動された状態において、それらボルトランナと
ボルト保持部材とを相対的に接近させる昇降手段とを有
することを特徴とする。
作用 上記のボルト自動装填装置においては、まず、供給装置
から落下させられたボルトがボルト保持部材に受け取ら
れることにより供給され、ねじ部が下向きとなる姿勢で
そのねじ部の先端とボルト保持部材内の回転抑制部材と
が係合されられる。次に、上記ボルト保持部材がボルト
ランナの直下に位置させられ且つボルトランナが所定の
速度で回転駆動されている状態において、それらのボル
トランナとボルト保持部材とが前記昇降手段によって接
近させられることにより、前記回転抑制部材によりボル
トランナと共に連れ回ることが抑制されているボルトの
頭部が、ボルトランナの前記挿入穴内に確実且つ速やか
に嵌まり込んで挿入されるとともに、前記磁石によって
吸着されることによりボルトとボルトランナから離脱し
ない状態とされる。その後はボルトランナとボルト保持
部材とが離間させられ、ボルトと装填されたボルトラン
ナは所定のボルト締付け位置へ移動させられ、ワークへ
のボルト締めが行われる。
考案の効果 このように、本考案のボルト自動装填装置によれば、前
記ボルトランナのソケットに直接ボルトが装填されるこ
とにより、そのボルトランナの先端部分にチャックなど
のボルト保持部材を付随して設ける必要がないことか
ら、ボルト締め箇所の近傍において余分なスペースを取
ることがなく、様々な形状のワークに対しても干渉が生
じないので、ワークの形状等によってボルトの締付けが
不可能となるという問題が解消されるのである。
また、ボルトの頭部がソケットの挿入穴に嵌まり込む際
には、ボルトが前記ボルト保持部材内においてその頭部
が挿入穴形状に合致しないままソケットと連れ回ること
が前記回転抑制部材により抑制されているため、ボルト
が確実且つ迅速にボルトランナに受け渡される利点があ
る。
実施例 以下、本考案の一実施例を示す図面に基づいて詳細に説
明する。
第1図において、コラム10に設けられたガイドレール12
に沿って上下方向の摺動可能に配設されたボルトランナ
ユニット14は、コラム10に固設されたユニット昇降用の
エアシリンダ16によって上下方向であるZ軸方向に駆動
されるようになっている。ボルトランナユニット14に
は、下方における図示しないワークの2ヵ所に第2図に
示す六角ボルト20を同時にボルト締めする2つのボルト
ランナ18が、ワーク上のボルト締めピッチに等しい間隔
をあけて図におけるX軸方向に並列させられ、且つ正面
より見たコラム10の中央に対して対称配置となるように
それぞれ固定されている。それらボルトランナ18はそれ
ぞれの下端部に、第2図のボルト20の頭部20aが下方よ
り挿入されるとともに所定の速度および締付けトルクに
て回転駆動されるソケット22を備えている。
ソケット22は、第3図に示すように、下端が開口させら
れるとともに前記ボルト20の頭部20aの六角形状に対応
して凹ませられた有底の挿入穴23が形成されており、そ
の挿入穴23内にボルト20の頭部20aが挿入された場合に
は、ボルト20とソケット22との相対回転が不能とされ
る。また、挿入穴23の底部23aには磁石25が設けられて
おり、挿入穴23内に挿入されたボルト20を吸着してソケ
ット22からの離脱を防止する機能を備えている。
第1図に戻って、上記ボルトランナユニット14の下方に
隣接して、本実施例のボルトランナ用ボルト自動装填装
置24が図におけるX軸方向に張り出した状態でコラム10
の前面に設けられている。コラム10には前記ワークの上
方において受け棚状のテーブル27が固設されており、ボ
ルト自動装填装置24は、第4図乃至第6図にその正面
図、平面図、および右側面図をそれぞれ示すように、そ
のテーブル27を介してコラム10に対し水平に固定された
ベースプレート26上に、前記ボルトランナ18にボルト20
を装填するための各要素がそれぞれ配設されて一体的に
構成されている。
ベースプレート26の手前寄りの端縁部にはガイドレール
28がX軸方向に配設されており、そのガイドレール28を
介して移動フレーム30がX軸方向の摺動可能に設けられ
ている。移動フレーム30は、その底板30aの一端におい
てベースプレート26上に上記ガイドレール28と平行に固
設されたエアシリンダ32のロッド34と連結されていると
ともに、ガイドレール28に沿ってベースプレート26上に
配設されたストッパ36および38と上記底板30aの一部と
が当接可能とされている。したがって、この移動フレー
ム30は、上記エアシリンダ32が駆動されることにより、
ストッパ36および38によって規定されるX軸方向のスト
ロークの一端側および他端側に択一的に位置させられる
ようになっている。第4図乃至第6図に示す状態は、エ
アシリンダ32がそのロッド34を突き出す状態に駆動さ
れ、移動フレーム30がストッパ36に当接する上記一端側
に位置している状態である。
また、前記底板30aと共に移動フレーム30を構成してい
るX軸方向に並列した側壁30bおよび30cの間には、2本
のガイドロッド40がX軸方向と平行に且つY軸方向に並
列してそれぞれ固設されている。そして、それらガイド
ロッド40を介してサブフレーム42が移動フレーム30に対
してX軸方向の摺動可能に設けられている。サブフレー
ム42の上面にはロッド端が上記側壁30bに連結されたエ
アシリンダ44が取り付けられているとともに、その側壁
30bおよび反対側の側壁30cにはサブフレーム42の一部と
当接可能とされたストッパ46および48がそれぞれ設けら
れており、サブフレーム42は、上記エアシリンダ44が駆
動されることによりストッパ46および48によって規定さ
れるX軸方向のストロークの一端側および他端側に択一
的に位置させられるようになっている。図に示す状態
は、エアシリンダ44がロッドを引き込む状態に駆動さ
れ、サブフレーム42がストッパ46に当接する上記一端側
に位置している状態である。
そして、サブフレーム42の側面に一体的に固定されたブ
ラケット50には、Z軸方向にガイドレール52が配設され
ており、そのガイドレール52を介して昇降台54がサブフ
レーム42に対してZ軸方向の摺動可能に設けられてい
る。上記ブラケット50と一体的に設けられた底板50aに
は、本実施例における昇降手段に対応するエアシリンダ
56が上記ガイドレール52と平行に配設されているととも
に、そのロッド端が上記昇降台54に連結されている。こ
のエアシリンダ56が駆動されることにより、昇降台54は
エアシリンダ56の所定のストロークをZ軸方向の上下に
昇降移動させられるようになっている。
昇降台54には、本実施例におけるボルト保持部材である
キャッチャー60が、前記ボルトランナ18のピッチと等し
い間隔でX軸方向に2つ並列して一体的に設けられてい
る。キャッチャー60は、第7図に断面図を示すように、
昇降台54に形成された嵌合穴58内に嵌め入れられる円柱
部60aと昇降台54の上面に突出させられるフランジ部60b
とからなり、中央の軸心を中心として、円柱部60a側に
は、内径がボルト20のねじ部外径よりも若干大きい寸法
となるめねじ部62が形成されている一方、フランジ部60
b側には、そのめねじ部62から径寸法が開口端に向かっ
て徐々に大きくなっている円錐状のテーパ面64が形成さ
れている。テーパ面64は、後に説明するシュータ78から
落下させられる前記ボルト20を、そのねじ部20bが下向
きとなる姿勢を保ちつつ上記めねじ部62内にねじ部20b
が嵌まり込むように案内する機能を備えている。
なお、第4図および第5図の状態においては、上記2つ
のキャッチャー60のうち、図における右側のキャッチャ
ー60が、シュータ78からボルト20を受け取るボルト受取
位置に位置させられている。そして、前記エアシリンダ
44が駆動されてサブフレーム42が前記ストロークの他端
側へ移動させられたときには、左側のキャッチャー60が
上記受取位置に位置させられるようになっている。
一方、前記めねじ部62の第7図における下寄りの部分に
は、本実施例における回転抑制部材である回り止め66が
予め配設されている。この回り止め66は、その外周に形
成されたおねじ66aを介して上記めねじ部62に螺合され
ており、前記ボルト20の長さ寸法等に応じてキャッチャ
ー60内における上下位置が調整され、ロックナット69に
より回転不能に固定されている。
回り止め66は管状の工具鋼材に加工が施されたものであ
り、その一端において、前記ボルト20のねじ部先端20c
と係合してそのボルト20の回転を抑制するバイト部68を
備えている一方、他端にはその回り止め66を回転させて
上下移動させる際にドライバなどの工具が係合させられ
るスリット66bを備えている。上記バイト部68は、第8
図に示すように、先端に一対の歯先68aを有しており、
キャッチャー60内に嵌まり込んだボルト20の先端20cが
その歯先68aに当接させられた状態において、そのボル
ト20の頭部20aが回転している前記ボルトランナ18のソ
ケット22と接触させられたときに、その接触圧下でバイ
ト部68とボルト20とが係合させられ、そのボルト20が前
記挿入穴23内に嵌まり込まないまま摩擦接触によりソケ
ット22と連れ回ることを抑制する機能を備えている。
第4図乃至第6図に戻って、ベースプレート26上の前記
ガイドレール28と反対側の位置には支柱70が立設されて
いるとともに、その支柱70の上端部から連続して前記移
動フレーム30の移動空間の上方においてY軸方向に延び
た梁72が延設されている。そして、さらにその先端部に
はブラケット74を介して固定されたクランパ76がシュー
タ78の一端における開口部を前記ボルト受取位置の真上
において支持している。
シュータ78はパイプ材にて構成され、図示しない他端に
おいてボルト20を圧送する図示しない送給装置に接続さ
れている。シュータ78内を送られてくるボルト20は、そ
のねじ部20bを先にして頭部20aの背後から圧力を受ける
とともにその姿勢を保ちつつパイプ内面に沿って滑り移
動させられる。送給装置からボルト20が圧送されるタイ
ミイングは、前記ボルト受取位置にあるキャッチャー60
が前記開口部に接近させられる動作などに同期させられ
るようになっている。また、シュータ78からキャッチャ
ー60上に落下させられたボルト20は、前述の如く、前記
テーパ面64により案内されてそのねじ部20bが下向きと
なる姿勢を保ちつつ前記めねじ部62内にねじ部20bが嵌
まり込むことによりキャッチャー60内に供給される。本
実施例においては、上記シュータ78および送給装置が供
給装置に相当する。
なお、上記クランパ76は、ブラケット74の取付けボルト
を緩めることによりX軸方向およびY軸方向にその位置
を調整することが可能とされているとともに、シュータ
78を把持するためのボルトを緩めることにより、シュー
タ78のZ軸方向の位置を調整することが可能とされてい
る。これにより、上記シュータ78のX軸方向およびY軸
方向の位置は、上記ボルト受取位置に予めセットされる
とともに、上記シュータ78の下端開口部のZ軸方向の位
置は、前記昇降台54が上昇させられた第6図において二
点鎖線で示す上端位置にあるときのキャッチャー60の上
端面に対応して予めセットされている。
ここで、前記サブフレーム42がエアシリンダ44の作動に
よりストッパ48に当接して前記ストロークの他端側に位
置させられ、前記移動フレーム30がエアシリンダ32の作
動によりストッパ38に当接する前記ストロークの他端側
に位置させられることにより、前記昇降台54が移動フレ
ーム30と共にコラム10の前方へ移動させられた状態にお
いては、前記昇降台54およびキャッチャー60は、第4図
および第5図において二点鎖線で示す位置、すなわち、
キャッチャー60に装填されたボルト20の軸心位置が前記
ボルトランナ18の直下におけるソケット22の軸心位置と
一致するボルト受渡位置に位置させられるようになって
いる。すなわち、第4図および第5図の状態は、前記ボ
ルトランナ18のボルト締め動作に対して昇降台54などが
退避させられている状態であり、そのような位置関係が
得られるように前記した各部材の配置および移動ストロ
ークが設定されているのである。第1図に示す状態は、
上記のように昇降台54およびキャッチャー60がボルト受
渡位置にある状態である。
以上のように構成されたボルト自動装填装置24の作動を
説明する。
先ず、前記移動フレーム30およびサブフレーム42を第4
図および第5図に示す初期状態とすることにより、一方
のキャッチャー60をボルト受取位置に位置させた上で前
記エアシリンダ56により昇降台54を下端位置から第6図
の二点鎖線で示す上端位置まで上昇させる。この状態に
おいて前記シュータ78からボルト20を落下させることに
より上記キャッチャー60内にそのボルト20が受け取られ
る。この状態においては、第9図に示すように、ボルト
20のねじ部20bが下向きとなる姿勢であるとともにその
先端20cが前記回り止め66の歯先68aと係合可能な状態に
当接させられている。そして、エアシリンダ56が逆方向
に駆動されて昇降台54を下端位置まで一旦降下させた
後、エアシリンダ44をロッドが突き出す方向に駆動させ
ることによりサブフレーム42を前記他端側へ位置させて
昇降台54上の他方のキャッチャー60をボルト受取位置に
位置させ、上記と同様にして他方のキャッチャー60内に
もボルト20を供給する。
次に、エアシリンダ32をロッド34が引っ込む方向に駆動
し、移動フレーム30をストッパ38に当接する前記ストロ
ークの他端側に位置させて2つのキャッチャー60をそれ
ぞれ前記ボルト受渡位置へ移動させる。一方、前記2つ
のボルトランナ18を駆動させてそれぞれのソケット22を
所定の回転速度にて回転させる。そして、エアシリンダ
56を駆動させて昇降台54を上方に持ち上げ、上記キャッ
チャー60およびボルト20をソケット22に接近させると、
その途中においてボルト20の頭部20aがソケット22の挿
入穴23の開口部に接触させられ、頭部20aと挿入穴23の
六角形状が合致した瞬間にその頭部20aが挿入穴23内に
嵌まり込み、ボルト20はソケット22と一体的に回転させ
られる。このときの状態を第10図に示す。
ここで、上記挿入穴23内にボルト20の頭部20aが嵌まり
込む直前において、双方の接触のタイミングによって
は、ボルト20はその開口部に接触したまま摩擦によりソ
ケット22と連れ回ろうとするが、その接触圧によってボ
ルト20のねじ部先端20cが前記回り止め66のバイト歯先6
8aと係合させられることから、ボルト20とソケット22と
の相対回転が生じ、その頭部20aが上記挿入穴23内にス
ムーズに嵌まり込むこととなるのである。なお、上記ボ
ルト20を嵌まり込ませる際のソケット22の回転速度およ
びエアシリンダ56の動作速度は、上記のように頭部20a
が円滑に挿入穴23内に嵌まり込むようにそれぞれ予め定
められている。
そして、さらに昇降台54がストロークの上端位置に近づ
く途中で、第10図に一点鎖線で示すように、ボルト20は
前記磁石25に吸着されてキャッチャー60から浮き上が
り、ボルトランナ18への受渡しが完了する。
ボルト20がボルトランナ18側に受け渡された後は、昇降
台54を下端位置へ降下させ、エアシリンダ32をロッド34
が突き出す方向に駆動させて移動フレーム30をボルト受
取位置側へ戻すとともに、エアシリンダ44をロッドが引
っ込む方向に駆動させてサブフレーム42を初期の状態に
戻す。一方、ボルト20を装填した状態のボルトランナ18
は、前記ボルトランナユニット14が前記エアシリンダ16
の駆動によりそのまま下方へ降下させられることによ
り、コラム10前方に搬送された図示しないワークに対し
てボルト締めを行うのである。
なお、上記ボルト受取位置におけるボルト20の供給動作
とボルトランナ18によるボルト締め動作とが、部分的に
同時進行されて工程時間の短縮が図られている。また、
エアシリンダ44の駆動方向を上記と逆にして、前記2つ
のキャッチャー60に対するボルト供給順序を変更しても
よく、その場合には受取位置から受渡位置への移動の際
にサブフレーム42がストロークの他端へ位置するように
エアシリンダ32と同時駆動される一方、受渡位置から受
取位置への移動の際にはそのままで戻されることとな
る。
以上詳述したように、本実施例によれば、ボルトランナ
18の位置からシフトされたボルト受取位置においてボル
ト20がシュータ78から昇降台54上のキャッチャー60に供
給されたあと、それらがボルト受渡位置へスライドさせ
られるとともに迅速且つ確実にボルトランナ18のソケッ
ト22に受け渡され、その後は昇降台54等が初期位置へ退
避させられた状態でボルトランナ18によるボルト締めが
行われることから、従来の開閉式のチャックを設ける場
合のようにボルトランナ18の先端部分において余分なス
ペースを取ることがなく、ボルト締め箇所の近傍におい
てワークと干渉することがないので、ワークの形状等に
よってボルトの締付けが不可能となるという問題が解消
される。
また、本実施例によれば、上記の如くボルトランナ18か
ら離れた位置にてキャッチャー60の真上に位置するシュ
ータ78からのボルト供給が可能であるため、従来のよう
にチャックの斜め上方から供給する場合に比較して、ボ
ルト20のねじ部20bが下向きとなる姿勢を規制しやす
く、前記テーパ面64により若干の案内をするだけで確実
にボルト20をキャッチャー60内に嵌まり込んで状態に保
持することが容易となる。
また、本実施例によれば、ボルト20の頭部20aがソケッ
ト22の挿入穴23内に挿入される際には、前記回り止め66
により昇降台54のキャッチャー60内におけるボルト20の
ソケット22との連れ回りが抑制されているので、ボルト
20がスムーズにボルトランナ18に受け渡される利点があ
る。
また、本実施例によれば、前記した各部材の如く簡単な
要素から容易に設計製作が可能であることから、制約条
件の多い従来のチャックを設ける場合に比べて安価に装
置が構成され得る。
以上、本考案の一実施例を図面に基づいて説明したが、
本考案はその他の態様においても適用され得る。
たとえば、前述の実施例に加えて、前記昇降台54のキャ
ッチャー60内にボルト20が供給されている状態を検出す
るセンサを上記昇降台54と一体的に設けてもよい。例え
ば第11図および第12図にその平面図および縦断面図をそ
れぞれ示すように、キャッチャー60の前記フランジ部60
bの径方向に貫通孔80を形成し、その軸方向においてブ
ラケット82を介してフランジ部60bの両側にそれぞれ配
置された投光器84および受光器86により、ボルト20の有
無を検出するように構成されてもよい。また、図示はし
ないが、前記回り止め66の中空部分などに近接スイッチ
が配設されたりしてもよい。このようにすれば、ボルト
ランナ18への空装填が確実に防止できるとともに、その
検出信号を用いて前記サブフレーム42や移動フレーム30
のスライド動作を敏速に行うように制御することが可能
となる。
また、前述の実施例における前記回り止め66の歯先68a
の数やその形状は適宜変更され得ることは勿論のことで
あり、たとえば、第13図に示すように1つの歯先88aを
有するバイト部88を備えた回り止め90が、前記回り止め
66に替えて用いられてもよい。この場合には、回り止め
66と同様の効果が得られることに加えて、キャッチャー
60内に嵌まり込んだボルト20が積極的に僅かに傾斜させ
られた姿勢で保持されるため、ソケット22への挿入の際
に、ボルト頭部20aの面取り部20d(第2図参照)と挿入
穴23の開口部とが互いに局部的に接触させられ、その面
取り部20dに案内されることによりボルト頭部20aの挿入
穴23内への嵌まり込みが一層円滑に行われ得る利点があ
る。なお、この場合には、円滑な挿入が可能なボルト20
の傾斜角度が得られるように、キャッチャー60の前記め
ねじ部62の内径がボルト20のねじ径や長さなどに対応し
て予め設定される。
また、これらの回り止め66,69に替えて、たとえば、ボ
ルト20の先端20cと摩擦係合することにより回転抵抗を
付与する他の回転抑制部材が用いられてもよい。
また、前述の実施例においては、1つのシュータ78から
2つのキャッチャー60にボルト20を供給するため、サブ
フレーム42およびエアシリンダ44が設けられていたが、
キャッチャー60の個数と同数のシュータ78が配設された
り、或いは、シュータ78がキャッチャー60の位置に対応
して駆動装置により移動可能に配設されていれば、サブ
フレーム42やエアシリンダ44を設けなくともよい。
また、前述の実施例においては、前記ボルトランナ18と
キャッチャー60とを相対的に接近させる昇降手段とし
て、昇降台54を上昇させるエアシリンダ56が設けられて
いたが、静止状態のキャッチャー60に対してボルトラン
ナ18を下降させるようにエアシリンダ16或いは他の昇降
手段が駆動制御されても差支えない。
また、前述の実施例においては、X軸方向において静止
状態であるシュータ78やボルトランナ18に対して移動フ
レーム30が移動させられるように構成されていたが、移
動フレーム30を移動不能に配設するとともにシュータ78
やボルトランナ18を交互に移動フレーム30の位置へ移動
させるような構成とされてもよい。
また、前述の実施例においては、2つのボルトランナ18
にボルト20が同時に装填される構成であったが、このほ
かにも、1つ或いは3つ以上のボルトランナ18にボルト
20が装填されるように構成することは勿論、前記コラム
10の左右に移動フレーム30やキャッチャー60、およびシ
ュータ78がそれぞれ配設されて上記の倍数のボルトラン
ナ18にボルト20が同時に或いはタイミングをずらして装
填されるような構成などとされてもよいのである。
また、前述の実施例においては、頭部20aおよびねじ部2
0bを有する単体のボルト20を装填する場合であったが、
たとえば、頭部およびねじ部を有するボルトとともに、
それら頭部とねじ部との中間において離脱不能に嵌合さ
れたスプリングワッシャや平座金を一体的に備えた複合
部品が装填される場合であってもよい。要するに、前記
磁石25によってソケット22から脱落せずに吸着され得る
ものであればよいのである。
また、前述の実施例においては、頭部形状が六角形のボ
ルト20を装填する場合であったが、それ以外の頭部形状
を持つとともに挿入穴内に相対回転不能に挿入されるこ
とが可能なボルトであれば、そのようなボルトをボルト
ランナに装填する場合についても同様に本考案が適用さ
れ得る。
なお、上述したのはあくまで本考案の一実施例であり、
本考案はその精神を逸脱することなく当業者の知識に基
づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することが
できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案のボルトランナ用ボルト自動装填装置
が適用された一実施例を示す斜視図である。第2図は、
第1図の実施例において用いられるボルトを示す図であ
る。第3図は、第1図の実施例におけるボルトランナの
ソケットを一部を切り欠いて示す図である。第4図、第
5図、および第6図は、第1図の実施例におけるボルト
自動装填装置を詳しく示す図であり、それぞれ正面図、
平面図、および右側面図である。第7図は、第1図の実
施例におけるキャッチャーを示す断面図である。第8図
は、第1図の実施例における回り止めの一部を示す斜視
図である。第9図および第10図は、第1図の実施例の作
動を説明する図であり、それぞれボルト受取位置および
ボルト受渡位置における状態を示す図である。第11図お
よび第12図は、本考案による保持部材の他の態様を説明
する図であり、それぞれ平面図および縦断面図である。
第13図は、本考案による回転抑制部材の他の態様を説明
する図であり、第8図に相当する図である。 18:ボルトランナ 20:ボルト、20a:頭部 20b:ねじ部、20c:先端 22:ソケット、23:挿入穴 24:ボルト自動装填装置 25:磁石 56:エアシリンダ(昇降手段) 60:キャッチャー(保持部材) 66:回り止め(回転抑制部材) 78:シュータ(供給装置)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボルトの頭部が相対回転不能に挿入される
    挿入穴が形成されるとともに、該挿入穴の底部に前記ボ
    ルトを吸着する磁石が設けられたソケットを備え、該ソ
    ケットを前記挿入穴が下向きとなる姿勢で軸心まわりに
    回転駆動するボルトランナと、 前記ボルトのねじ部が下向きとなる姿勢で該ボルトを保
    持するボルト保持部材と、 該ボルト保持部材に設けられ、前記ボルトのねじ部の先
    端に係合させられて該ボルトの回転を抑制する回転抑制
    部材と、 前記ボルトを前記ねじ部が下向きとなる姿勢で落下させ
    ることにより、前記ボルト保持部材に該ボルトを供給す
    る供給装置と、 前記ボルト保持部材が前記ボルトランナの直下に位置さ
    せられ且つ該ボルトランナが回転駆動された状態におい
    て、該ボルトランナと該ボルト保持部材とを相対的に接
    近させる昇降手段と を有することを特徴とするボルトランナ用ボルト自動装
    填装置。
JP585390U 1990-01-25 1990-01-25 ボルトランナ用ボルト自動装填装置 Expired - Lifetime JPH0746432Y2 (ja)

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