JPH0746408Y2 - コレットチャック - Google Patents
コレットチャックInfo
- Publication number
- JPH0746408Y2 JPH0746408Y2 JP1989148324U JP14832489U JPH0746408Y2 JP H0746408 Y2 JPH0746408 Y2 JP H0746408Y2 JP 1989148324 U JP1989148324 U JP 1989148324U JP 14832489 U JP14832489 U JP 14832489U JP H0746408 Y2 JPH0746408 Y2 JP H0746408Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- collet
- core rod
- open core
- work
- collet chuck
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Gripping On Spindles (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、旋盤等の工作機械においてワークを固定する
際に使用するコレットチャックに関する。
際に使用するコレットチャックに関する。
（従来の技術） 工作機械で使用するコレットチャックについては、切削
物の高精度化が進むにつれてコレットチャック自体に対
しても高精度を要求されるようになってきた。
物の高精度化が進むにつれてコレットチャック自体に対
しても高精度を要求されるようになってきた。
しかしながら従来のコレットチャックにおいては、コレ
ットを拡開するための開き芯棒は、同開き芯棒を背面側
に引っぱる引き棒と一体化して連結されていたので、同
開き芯棒は自由に動くことはできなかった。このため同
コレットと同開き芯棒との間に芯ずれがあってもそのま
まの状態で同コレットを拡開することになるので同コレ
ットに均等に力が加わらず、同コレットの外周部にセッ
トするワークを正確に固定することができなかった。従
って芯ずれや平行度不良に起因するワークの加工精度不
良が数多く発生していた。
ットを拡開するための開き芯棒は、同開き芯棒を背面側
に引っぱる引き棒と一体化して連結されていたので、同
開き芯棒は自由に動くことはできなかった。このため同
コレットと同開き芯棒との間に芯ずれがあってもそのま
まの状態で同コレットを拡開することになるので同コレ
ットに均等に力が加わらず、同コレットの外周部にセッ
トするワークを正確に固定することができなかった。従
って芯ずれや平行度不良に起因するワークの加工精度不
良が数多く発生していた。
このように従来のコレットチャックではコレットチャッ
ク自身の精度がワークの加工精度を左右していたので、
芯ずれや平行度不良をなくして加工精度を向上させるた
めに各部品の加工精度・組立精度を高めたり、インロー
部を設けたりして対処してきたが、いずれも不十分であ
り、加工コスト及び組立コストがかかる等の問題点も多
かった。又、有底の円筒状ワークの両端を先端コーン状
に傾斜させた主軸センターと心押センターで支持し、ワ
ークの内側の環状弾性体を配し、これをテーパ状のコッ
タでワークの内面に押し当ててワークを回転させるよう
にしたワークチャック構造が実開昭57-126905号公報開
示されている。
ク自身の精度がワークの加工精度を左右していたので、
芯ずれや平行度不良をなくして加工精度を向上させるた
めに各部品の加工精度・組立精度を高めたり、インロー
部を設けたりして対処してきたが、いずれも不十分であ
り、加工コスト及び組立コストがかかる等の問題点も多
かった。又、有底の円筒状ワークの両端を先端コーン状
に傾斜させた主軸センターと心押センターで支持し、ワ
ークの内側の環状弾性体を配し、これをテーパ状のコッ
タでワークの内面に押し当ててワークを回転させるよう
にしたワークチャック構造が実開昭57-126905号公報開
示されている。
しかしながら、このワークチャック構造では有底でない
リング、短かいリング、薄いリングのチャックが難しい
ものであった。
リング、短かいリング、薄いリングのチャックが難しい
ものであった。
（考案が解決しようとする課題） 本考案が解決しようとする課題は、従来のコレットチャ
ックに改良を加え、コレットチャック自体の精度に左右
されることなくワークを正確にセットして固定すること
が可能で、シンプルな構造で加工コストや組立コストも
低いコレットチャックを提供することにある。又、本考
案の他の課題は、リング状ワーク、短かいワーク、厚み
の薄いワークでも自在に固定できるコレットチャックを
提供することにある。
ックに改良を加え、コレットチャック自体の精度に左右
されることなくワークを正確にセットして固定すること
が可能で、シンプルな構造で加工コストや組立コストも
低いコレットチャックを提供することにある。又、本考
案の他の課題は、リング状ワーク、短かいワーク、厚み
の薄いワークでも自在に固定できるコレットチャックを
提供することにある。
（課題を解決するための手段） かかる課題を解決した本考案の要旨は、コレット前端の
内周面に線接触して同コレットを拡開する開き芯棒の背
面側の軸端と、同コレット内で同開き芯棒を背面側に引
っぱる引き棒の先端とを自在継手で連結し、同開き芯棒
を全方向にわたって微小角度傾動自在及び平行移動自在
としたコレットチャックにある。
内周面に線接触して同コレットを拡開する開き芯棒の背
面側の軸端と、同コレット内で同開き芯棒を背面側に引
っぱる引き棒の先端とを自在継手で連結し、同開き芯棒
を全方向にわたって微小角度傾動自在及び平行移動自在
としたコレットチャックにある。
（作用） 本考案のコレットチャックにおいては、開き芯棒の背面
側の軸端と引き棒の先端とを自在継手で連結しているの
で同開き芯棒は同自在継手部分を中心として全方向にわ
たって微小角度傾動自在及び平行移動自在となってい
る。また同開き芯棒の外周部はコレット前端の内周面と
線接触するようになっている。
側の軸端と引き棒の先端とを自在継手で連結しているの
で同開き芯棒は同自在継手部分を中心として全方向にわ
たって微小角度傾動自在及び平行移動自在となってい
る。また同開き芯棒の外周部はコレット前端の内周面と
線接触するようになっている。
同引き棒を作動させて同開き芯棒を背面側に引っぱると
同コレットは外側に拡開するので同コレットの外周部に
セットしたリング状又は円筒状のワークを固定すること
ができる。このとき同コレットと同引き棒との間に芯ず
れがあっても、同開き芯棒はそれに合わせて傾動及び平
行移動して同コレット前端の内周面に均等に力を加える
ことができるような位置にくるようになっている。
同コレットは外側に拡開するので同コレットの外周部に
セットしたリング状又は円筒状のワークを固定すること
ができる。このとき同コレットと同引き棒との間に芯ず
れがあっても、同開き芯棒はそれに合わせて傾動及び平
行移動して同コレット前端の内周面に均等に力を加える
ことができるような位置にくるようになっている。
すなわち同コレットと同開き芯棒との芯ずれは同開き芯
棒の傾動及び平行移動によって自動的に修正されるよう
になっている。従って同開き芯棒は同コレットを全方向
に均等に拡開することができることになり、同コレット
の外周部にセットしたワークを正確に固定することがで
きる。
棒の傾動及び平行移動によって自動的に修正されるよう
になっている。従って同開き芯棒は同コレットを全方向
に均等に拡開することができることになり、同コレット
の外周部にセットしたワークを正確に固定することがで
きる。
（実施例） 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第１図は実施例の一部切欠斜視図、第２図は同一部切欠
断面図である。
断面図である。
第３図及び第４図は他の実施例の一部切欠断面図であ
る。
る。
本実施例では、コレット（１）前端の内周面（２）に線
接触してコレット（１）を拡開する開き芯棒（３）の背
面側の軸（４）に一本化したボール（５）を設け、ボー
ル（５）をリング（６）、（７）で挟持し、リング
（６）、（７）は連結棒（８）とケース（９）により引
き棒（10）に固定している。ボール（５）、リング
（６）、（７）、ケース（９）及び連結棒（８）により
自在継手を構成しているので、開き芯棒（３）はボール
（５）を中心として全方向にわたって微小角度傾動自在
及び平行移動自在となっている。
接触してコレット（１）を拡開する開き芯棒（３）の背
面側の軸（４）に一本化したボール（５）を設け、ボー
ル（５）をリング（６）、（７）で挟持し、リング
（６）、（７）は連結棒（８）とケース（９）により引
き棒（10）に固定している。ボール（５）、リング
（６）、（７）、ケース（９）及び連結棒（８）により
自在継手を構成しているので、開き芯棒（３）はボール
（５）を中心として全方向にわたって微小角度傾動自在
及び平行移動自在となっている。
引き棒（10）を作動させて開き芯棒（３）を背面側に引
っぱるとコレット（１）は外側に拡開するのでコレット
（１）の外周部にセットしたワーク（11）を固定するこ
とができる。このときコレット（１）と引き棒（10）と
の間に芯ずれがあっても、開き芯棒（３）はそれに合わ
せて傾動及び平行移動してコレット（１）前端の内周面
（２）に均等に力を加えることができるような位置にく
るようになっている。
っぱるとコレット（１）は外側に拡開するのでコレット
（１）の外周部にセットしたワーク（11）を固定するこ
とができる。このときコレット（１）と引き棒（10）と
の間に芯ずれがあっても、開き芯棒（３）はそれに合わ
せて傾動及び平行移動してコレット（１）前端の内周面
（２）に均等に力を加えることができるような位置にく
るようになっている。
すなわちコレット（１）と開き芯棒（３）との芯ずれは
開き芯棒（３）の傾動及び平行移動によって自動的に修
正されるようになっている。従って開き芯棒（３）はコ
レット（１）を全方向に均等に拡開することができるこ
とになり、コレット（１）の外周部にセットしたワーク
（11）を正確に固定することができる。なおケース
（９）の前面部にはゴム等の弾性材料を用いてカバー
（12）を設けている。
開き芯棒（３）の傾動及び平行移動によって自動的に修
正されるようになっている。従って開き芯棒（３）はコ
レット（１）を全方向に均等に拡開することができるこ
とになり、コレット（１）の外周部にセットしたワーク
（11）を正確に固定することができる。なおケース
（９）の前面部にはゴム等の弾性材料を用いてカバー
（12）を設けている。
第３図及び第４図は他の実施例を示している。
第３図は２重構造の球体で自在継手（13）を構成した実
施例を示している。自在継手（13）の作用及び他の部分
の構造等については前出の実施例と同様である。
施例を示している。自在継手（13）の作用及び他の部分
の構造等については前出の実施例と同様である。
第４図は、２軸が直交した形状の十字軸（14）を用いて
自在継手（15）を構成した実施例を示している。自在継
手（15）の作用及び他の部分の構造等については前出の
実施例と同様である。
自在継手（15）を構成した実施例を示している。自在継
手（15）の作用及び他の部分の構造等については前出の
実施例と同様である。
以上のように本実施例のコレットチャックにおいては、
ワークをセットして固定する際に開き芯棒の作用により
芯ずれ等を自動的に修正するのでコレットチャック自体
の精度に左右されることもなくワークを正確にセットし
て固定することができる。またシンプルな構造であるの
で、加工コストや組立コストも低くすることが可能であ
り、コレット部品の製作時間も短縮することができる。
ワークをセットして固定する際に開き芯棒の作用により
芯ずれ等を自動的に修正するのでコレットチャック自体
の精度に左右されることもなくワークを正確にセットし
て固定することができる。またシンプルな構造であるの
で、加工コストや組立コストも低くすることが可能であ
り、コレット部品の製作時間も短縮することができる。
（考案の効果） 本考案により、コレットチャック自体の精度に左右され
ることなくワークを正確にセットして固定することが可
能で、シンプルな構造で加工コストや組立コストも低い
コレットチャックを提供することができる。又、リング
状ワーク、短かいワーク、厚みの薄いワークでも支障な
く固定して加工でき、又ワーク内面基準の加工を行うこ
とができるという効果がある。
ることなくワークを正確にセットして固定することが可
能で、シンプルな構造で加工コストや組立コストも低い
コレットチャックを提供することができる。又、リング
状ワーク、短かいワーク、厚みの薄いワークでも支障な
く固定して加工でき、又ワーク内面基準の加工を行うこ
とができるという効果がある。
第１図は実施例の一部切欠斜視図、第２図は同一部切欠
断面図である。 第３図及び第４図は他の実施例の一部切欠断面図であ
る。 （１）：コレット、（２）：内周面 （３）：開き芯棒、（４）：軸 （５）：ボール、（６）、（７）：リング （８）：連結棒、（９）：ケース （10）：引き棒、（11）：ワーク （12）：カバー、（13）：自在継手 （14）：十字軸、（15）：自在継手
断面図である。 第３図及び第４図は他の実施例の一部切欠断面図であ
る。 （１）：コレット、（２）：内周面 （３）：開き芯棒、（４）：軸 （５）：ボール、（６）、（７）：リング （８）：連結棒、（９）：ケース （10）：引き棒、（11）：ワーク （12）：カバー、（13）：自在継手 （14）：十字軸、（15）：自在継手
Claims (1)
- 【請求項１】コレット前端の内周面に線接触して同コレ
ットを拡開する開き芯棒の背面側の軸端と、同コレット
内で同開き芯棒を背面側に引っぱる引き棒の先端とを自
在継手で連結し、同開き芯棒を全方向にわたって微小角
度傾動自在及び平行移動自在としたコレットチャック。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989148324U JPH0746408Y2 (ja) | 1989-12-22 | 1989-12-22 | コレットチャック |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989148324U JPH0746408Y2 (ja) | 1989-12-22 | 1989-12-22 | コレットチャック |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0387512U JPH0387512U (ja) | 1991-09-05 |
| JPH0746408Y2 true JPH0746408Y2 (ja) | 1995-10-25 |
Family
ID=31694781
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989148324U Expired - Fee Related JPH0746408Y2 (ja) | 1989-12-22 | 1989-12-22 | コレットチャック |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0746408Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5272499B2 (ja) * | 2007-05-02 | 2013-08-28 | 三菱マテリアル株式会社 | 管材切断装置、リング材の製造方法及びシンクロナイザーリング素材の製造方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6131770Y2 (ja) * | 1981-01-29 | 1986-09-16 |
-
1989
- 1989-12-22 JP JP1989148324U patent/JPH0746408Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0387512U (ja) | 1991-09-05 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR20010093805A (ko) | 중심에 형상오차를 갖는 공작물의 연마방법과 장치 | |
| JPH08155770A (ja) | パレット等の着座装置 | |
| US2732213A (en) | Expanding mandrel chuck | |
| JP3785225B2 (ja) | コレットチャック | |
| JPH0746408Y2 (ja) | コレットチャック | |
| JP4256029B2 (ja) | 工作機械の駆動装置 | |
| JP3096837B2 (ja) | 旋盤の被加工物保持装置 | |
| JP2004042198A (ja) | 精密鋳造部品の仕上げ加工用治具 | |
| JPH07299614A (ja) | 工 具 | |
| US3437342A (en) | Chuck construction | |
| JPH0448884Y2 (ja) | ||
| JPH0525767Y2 (ja) | ||
| JP2740939B2 (ja) | 内径コレットチャック | |
| JPS601924Y2 (ja) | コレットチャツク装置 | |
| JPH07106517B2 (ja) | ワークのクランプ装置 | |
| JPH0524406Y2 (ja) | ||
| JP3025097B2 (ja) | 円筒状被加工物の保持装置 | |
| JPH0418730Y2 (ja) | ||
| JPS6338966Y2 (ja) | ||
| JPH0318086Y2 (ja) | ||
| JPH0131365Y2 (ja) | ||
| JPH0224569Y2 (ja) | ||
| US3935763A (en) | Machining vulcanized fibre | |
| JPS5817681Y2 (ja) | 工具保持チヤツク | |
| JPH0611716Y2 (ja) | クランプ装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |