JPH074620B2 - 円筒状物の製造方法 - Google Patents

円筒状物の製造方法

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JPH074620B2
JPH074620B2 JP60252803A JP25280385A JPH074620B2 JP H074620 B2 JPH074620 B2 JP H074620B2 JP 60252803 A JP60252803 A JP 60252803A JP 25280385 A JP25280385 A JP 25280385A JP H074620 B2 JPH074620 B2 JP H074620B2
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JP
Japan
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drum
cylindrical object
cylindrical
duct
reinforcing material
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進 石原
隆尚 元市
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バブコツク日立株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はボイラの排ガスダクト等の大型の円筒状物を製
造する方法に関する。
<従来の技術> 現在陸用のボイラの排ガスダクトの大半は断面角型の構
成となっているが、この構成は内部流体たる排ガスの性
質やその他の要因により必然的に決定されるものという
訳ではない。逆に断面が円形の丸型排ガスダクトの方が
内部流体の流れも円滑となり、かつコーナ部に対して未
燃分等の堆積もなくなる等の多くの利点を有している。
然るに、角型のダクトが主流を占めているのは主として
輸送上丸型排ガスダクトの方がコストが高くなるという
経済的な理由による。即ち丸型ダクトの場合は工場にお
いて半割りまたは3分割して曲げ加工し、これを組み立
て現地に発送する方法を採用しているが、排ガスダクト
が大型であるため、分割した各部材も大型となる。然も
各部材の形状は断面が半月形、扇型等の輸送に不適当な
形状となる。これに対して角型ダクトの場合には分割し
ても輸送し易い形状となるので輸送コストは安くなる。
第7図は従来型の角型ダクトの構成を示し、ダクト本体
を構成するケーシング1に対して補強材9を溶接して取
り付け、歪みを取った後仮組み立てを行い、かつ仮組み
立て後に分割して現地に発送する。現地ではコーナ補強
材11、ステー12を用いて組み立て据え付けを行う。
一方丸型ダクトの場合は第8図に示すようにケーシング
1をベンダーにより曲げて、円筒形の本体を2〜4分割
した状態の部材を形成し、これにステー12を取りつけて
現地に発送していた。しかしながら上述のように、この
ような部材を輸送するのはコスト高となるため、次に述
べるように現地において丸型ダクトを製作し、据え付け
る方法が提案されている。
この方法を第9図及び第10図を用いて説明する。図にお
いて、架台11により支持された半円形の補強材9に対し
てケーシング1を構成するための板材を吊具12を用いて
配置する。板材は吊り下げ時に自重により湾曲するので
補強材9に対して良好に密着する。この状態で補強材9
とケーシング1を溶接し第10図に示す様に、このダクト
の半径に当たる部分に対して別のケーシング材1aを接続
することにより蒲鉾型のダクトを構成する。この方法に
よれば現地において、特別な機器を用いることなく比較
的簡単に蒲鉾型のダクトを形成することができる。
<発明が解決しようとする問題点> しかし、上述の方法については次のような問題がある。
先ず、ケーシング1と補強材9との溶接は上向き姿勢
で、作業員に対して無理な姿勢を強いるため作業効率は
低いものとなってしまう。またダクトを完全な丸型ダク
トとするためには、前記蒲鉾型のダクトを2つ結合する
必要があるが、この場合各蒲鉾型ダクトに対して温度の
異なるガスを別個に流すと伸び差が生じ、この熱応力に
よりダクトが破損する虞れがある。また両蒲鉾型ダクト
を完全に一体化するためにはケーシング材1aを除去せね
ばならず、現地における建設は事実上不可能となるほど
の問題がある。
また特開昭50−60826号公報に、複数に分割した板材を
ドラムに順次取り付けて板材の端部どうしを溶接しなが
ら円筒状物を形成し、その筒状物に予め環状に形成され
た補強環を嵌合して、筒状物に補強環を溶接する方法が
記載されている。
しかしこの方法では、補強環の内径が筒状物の外径より
小さかったりあるいは筒状物が楕円状に変形している
と、補強環の嵌合ができなかったり嵌合作業が困難であ
ったり、また筒状物の外周面に摩り傷を生じる。
さらに、補強環の内径が筒状物の外径より大きいと、補
強環と筒状物の間に隙間が形成され、その隙間を埋める
ために溶接に時間がかかり、溶接材の消費量も多くな
る。
さらにまたこの方法では、ドラム上に複数の板材を取り
付けて板材どうしを溶接し、形成された筒状物に補強環
を嵌合して、筒状物に補強環を本溶接し、しかる後に筒
状物からドラムを外す順序になっている。そのため、補
強環付きの筒状物を完成するまでドラムを専用すること
になり、所謂、並行作業ができないため能率が悪いなど
の欠点を有している。
さらに特開昭53−146252号公報には、心金に長尺状の板
材をスパイラル状に巻付けながら溶接する方法が記載さ
れている。
しかしこの方法では、板材の側端どうしの接合が難し
く、側端どうしが部分的に重なり合ったり、側端間に隙
間が形成されたり、さらに板材に無理な内部応力が発生
したりするなどの欠点を有している。
<課題を解決するための手段> 本発明は上述した問題点を解決すべく構成したものであ
り、径方向に伸縮可能なドラムの外径を形成しようとす
る円筒状物の内径と当しくして、そのドラムの外周に円
筒状物の周長とほぼ等しい長さに予め切断された板材を
巻き付け、その円筒状物の外周に例えば半円形に分割し
た補強材を順次仮止めして円環状の補強材を構成し、前
記ドラムを径方向に縮小して円筒状物からドラムを外
し、しかる後に前記補強材を円筒状物に本溶接すること
を特徴とするものである。
<作用> 本発明は上述したように、ドラムの外周に円筒状物形成
用板材を巻き付け、その円筒状物の外周に補強材を順次
仮止めして円環状の補強材を構成し、そのドラムを円筒
状物から外して、前記補強材を円筒状物に本溶接する方
法を採用している。
そのため仮止めした補強材によって板材の円筒状物が確
実に保持されるから、ドラムを円筒状物から外して補強
材を円筒状物に本溶接できるともに、他方で次の円筒状
物形成用板材をドラムに巻き付ける作業ができ、所謂、
並行作業が可能であるから、現地での作業能率の向上が
図れる。
また、分割した補強材を円筒状物の外周に順次仮止めし
て円環状の補強材を構成するから、予め円環状になった
補強材を円筒状物に嵌める場合に比べて円筒状物に対す
る補強材の装着が容易、かつ確実である。このことは特
に円筒状物の外径が大きくなると、顕著な効果を発揮す
る。
さらに板材をスパイラル状に巻き付けて円筒状物を形成
するものに比較して、端部どうしの重なりや隙間の形成
がなく、また無理な内部応力の発生もない。
〔実施例〕
以下本発明の実施例につき図面を用いて具体的に説明す
る。
第1図ないし第5図において、2はドラムであり、この
ドラム2は軸心方向に対して複数個(図示の場合は4
個)に分割されたドラム構成部材2aから成っている。各
ドラム構成部材2aは支持部材10を介して軸11により支持
され、かつこの軸11を中心として回転するよう構成して
ある。8はこの支持部材に取り付けた油圧シリンダなど
の伸縮部材であり、各ドラム構成部材2aはこの伸縮部材
8によりドラム半径方向に移動可能なよう構成してあ
る。なお図中符号3はドラム回転用モータ、6はクラン
プ装置、7はモータ3の回転力をドラム2に伝達するベ
ルトである。
以上の構成において、ドラム2の外径が丸型ダクトの内
径と等しくなるよう、伸縮装置8により各ドラム構成部
材2aを所定の位置に設定する。次にドラム2の周長、つ
まり丸型ダクトの内周長と等しい長さに切断したケーシ
ング構成用の板材1の一端Aをクランプ装置6によりク
ランプし、かつこの端部Aをドラム2に圧接し、止め金
具5より端部Aをドラム2に対して仮止めする(第4図
参照)。この状態でドラム2を回転させて前記板材1を
ドラム2の表面に対して巻きつけ、巻きつけが完了した
ならば半円形の補強材9をこの円筒状物の外周部に対し
て各々配置し、各補強材9の両端部9a,9bを仮付け溶接
する。この状態で伸縮装置8を作動させて各ドラム構成
部材2aを軸心方向に移動させ(第3図参照)、第5図の
如く円筒状物をドラム2から外す。この円筒状物は丸型
ダクトを構成するブロックとなるものであり、ドラムか
ら外した後に補強材9と円筒状物とを確実に溶接しブロ
ックを完成する。
第6図は以上に示した装置により製作した丸型ダクト構
成用のブロックを示し、12はこのブロック表面に対して
立設形成した保温材掛止用の金具である。
以上本発明を丸型ダクトを例に説明したが、これに限る
ものではなく、円筒状物の形成に於いて広く応用可能で
ある。
<効果> 本発明は上述したように、ドラムの外周に円筒状物形成
用板材を巻き付け、その円筒状物の外周に補強材を順次
仮止めして円環状の補強材を構成し、そのドラムを円筒
状物から外して、前記補強材を円筒状物に本溶接する方
法を採用をしている。
そのため仮止めした補強材によって板材の円筒状物が確
実に保持されるから、ドラムを円筒状物から外して補強
材を円筒状物に本溶接できるともに、他方で次の円筒状
物形成用板材をドラムに巻き付ける作業ができ、所謂、
並行作業が可能であるから、現地での作業能率の向上が
図れる。
また、分割した補強材を円筒状物の外周に順次仮止めし
て円環状の補強材を構成するから、予め円環状になった
補強材を円筒状物に嵌める場合に比べて円筒状物に対す
る補強材の装着が容易、かつ確実である。このことは特
に円筒状物の外径が大きくなると、顕著な効果を発揮す
る。
さらに板材をスパイラル状に巻き付けて円筒状物を形成
するものに比較して、端部どうしの重なりや隙間の形成
がなく、また無理な内部応力の発生もない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す丸型ダクト製造装置の側
面図、第2図は円筒状に構成したダクト構成用板材に対
して補強部材を取り付けた状態のドラム側面図、第3図
はドラムの外径を縮小した状態のドラム側面図、第4図
はドラムに対するダクト構成用板材の取り付け状態を示
す、ドラムの斜視部分図、第5図はドラム及びこのドラ
ムから引き抜いた状態の丸型ダクト構成用ブロックの斜
視図、第6図は丸型ダクト構成用ブロックの完成状態の
斜視図、第7図は従来の角型ダクトの斜視図、第8図は
輸送用に分割した従来の丸型ダクトの側面図、第9図は
従来の丸型ダクトの製造方法を示す架台側面図、第10図
は第9図に示す方法により製造した蒲鉾型ダクトの斜視
図である。 1……円筒状物構成用板材、2……ドラム 2a……ドラム構成部材、8……伸縮装置 9……補強材、10……支持部材 11……回転軸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】径方向に伸縮可能なドラム(2)の外径を
    形成しようとする円筒状物の内径と等しくして、そのド
    ラム(2)の外周に前記円筒状物の周長とほぼ等しい長
    さに予め切断された板材(1)を巻き付け、その円筒状
    物の外周に分割した補強材(9)を仮付けして円環状の
    補強材(9)を構成し、前記ドラム(2)ほ径方向に縮
    小して円筒状物からドラム(2)を外し、しかる後に前
    記補強材(9)を円筒状物に本溶接することを特徴とす
    る円筒状物の製造方法。
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