JPH0746198A - 復号方法と復号装置 - Google Patents

復号方法と復号装置

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JPH0746198A
JPH0746198A JP19051393A JP19051393A JPH0746198A JP H0746198 A JPH0746198 A JP H0746198A JP 19051393 A JP19051393 A JP 19051393A JP 19051393 A JP19051393 A JP 19051393A JP H0746198 A JPH0746198 A JP H0746198A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 プレーバックまたはチャネル切換されたビデ
オ信号を、短いスタートアップディレーで復号可能にす
る。 【構成】 復号装置10Cに、1つの復号器16と、バ
ッファメモリの蓄積データを無効にする疑似復号器2
1、復号器16、疑似復号器21の前段にデマルチプレ
クシング回路11からのビデオ信号を受け入れ、所定の
遅延時間でバッファリングするバッファメモリ12、1
3を設ける。チャネル1から2にチャネル切換がある
と、未使用のバッファメモリ13に、チャネル2のビデ
オ信号が蓄積され始め、復号器16はバッファメモリ1
3に蓄積されたビデオ信号を復号処理する。疑似復号器
21はまだバッファメモリ12に蓄積したチャネル1の
ビデオ信号のデータ蓄積状態を無効にする。チャネル切
換が行われても、バッファメモリ12の記憶データを排
出するまで待機しないでも復号器16は復号処理できる
からスタートアップディレーが短縮できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像信号(ビデオ信
号)、および、音響信号または音声信号(オーディオ信
号)の処理方法とその装置に関する。本発明は特定的に
は、MPEG(Motion Pictrure Image Coding Expert
Group )などの規格に基づいて、ビデオ信号とこのビデ
オ信号に同期しているオーディオ信号とを圧縮・符号化
してデータ伝送系またはデータ蓄積系にビットストリー
ムとして提供し、さらにデータ伝送系またはデータ蓄積
系からこのビットストリームを入力して伸長・復号する
オーディオ・ビデオ(AV)信号処理方法と装置に関す
る。さらに特定的には、本発明は上記復号信号処理を行
う際、プレーバックまたはチャネル切換時などにおける
スタートアップディレーを短縮する方法と装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コンパクトディスク・リードオンリーメ
モリ(CD−ROM)、レーザディスク(LD)、ビデ
オテープ、磁気光学式記録媒体(MO)、DCCなどの
ディジタルデータ蓄積媒体に映像信号(ビデオ信号)お
よび音声信号(オーディオ信号)を圧縮し多重化(マル
チプレクシング)してビットストリームとして直接記録
し、再び、データ蓄積媒体から多重化されたビットスト
リームを読み出してデマルチプレクシングをして圧縮と
逆の伸長処理をし、圧縮処理前の元のビデオ信号(原ビ
デオ信号)および元のオーディオ信号を再生する(復号
する)ことが、ビデオテープ記録再生装置、マルチメデ
ィアシステム、その他の画像および音声データ処理装置
において行われている。またテレビジョン放送、衛星放
送、マルチメディアシステムなどにおいても、ビデオ信
号とオーディオ信号とを圧縮して符号化し、多重化した
ビットストリームとしてデータ伝送系またはデータ蓄積
系に出力し、その後、多重化されたビットストリームを
入力してデマルチプレクシングした後、圧縮の逆の伸長
処理をして元のビデオ信号とオーディオ信号とを復号す
ることが行われている。
【0003】CD−ROM、LD、ビデオテープなどの
データ蓄積媒体にビデオ信号およびオーディオ信号を圧
縮して符号化して記録し、データ蓄積媒体に記録された
符号化されたビデオ信号およびオーディオ信号を伸長し
て元のビデオ信号およびオーディオ信号に復号する蓄積
用動画符号化標準としての国際的な規格として、ISO
とJECのデータ処理分野における共通事項を取り扱う
JTCIの傘下にあるSC2の中のワーキンググループ
(WG)11において、MPEG(Motion Pictrure Im
age Coding Expert Group )が定めた規格MPEG1、
および、規格MPEG2が知られている。
【0004】MPEGは、広範囲な適用を前提とした標
準であり、位相同期(フェーズロック)をとる場合と位
相同期をとらない(アンロックする)場合とを予定して
いる。位相同期をとる場合は、ビデオ信号符号化クロッ
ク(つまり、フレームレート)とオーディオ信号符号化
クロック(つまり、オーディオ信号サンプリングレー
ト)とが共通のシステムクロック基準(System Clock R
eference)SCRに位相同期される。MPEGはこの場
合、0.7秒の周期でタイムスタンプを多重化ビットス
トリームに付加することを要求している。位相同期をと
らない場合は、ビデオ信号とオーディオ信号とは独立に
処理され、これらは符号化の際付加されたそれぞれのタ
イムスタンプに基づいて復号される。
【0005】またMPEGは、システムターゲットデコ
ーダのバッファリング遅延時間として、1秒を規定して
いる。さらにMPEGは、復号の際、ビデオ信号および
オーディオ信号を検索するためのディレクトリを設ける
こと規定している。
【0006】図5は、そのようなMPEG1またはMP
EG2をビデオ信号およびオーディオ信号処理装置に適
用した場合の構成例を示す図であり、いかにして符号処
理系100が非圧縮ビデオ信号S2および非圧縮オーデ
ィオ信号S3を入力して、いかにして拘束パラメータシ
ステムターゲットデコーダ400についてのある情報を
生成し、いかにして種々の復号処理系に適した拘束ビッ
トストリームを形成するかについて示している。このビ
デオ信号およびオーディオ信号処理装置は、圧縮処理前
の元のビデオ信号(原ビデオ信号)を提供する非圧縮ビ
デオ信号源2、圧縮処理前の原オーディオ信号を提供す
る非圧縮オーディオ信号源3、これら非圧縮ビデオ信号
S2および非圧縮オーディオ信号S3を入力し、所定の
圧縮処理をして符号化しさらに多重化処理(マルチプレ
クシング)してビットストリーム形態の圧縮符号化信号
S100を出力する符号処理系100、および、この符
号処理系100からのビットストリーム形態の圧縮符号
化信号S1を伝送または蓄積するデータ伝送系またはデ
ータ蓄積系5を有する。データ伝送系またはデータ蓄積
系5としては、データ蓄積を行う場合はたとえば、CD
−ROM、LD、ビデオテープなどであり、データ伝送
を行う場合はたとえば、テレビジョン放送通信系、通信
衛星系、データ通信系などである。ビデオ信号およびオ
ーディオ信号処理装置はまた、データ伝送系またはデー
タ蓄積系5から送出されるビットストリーム形態の圧縮
符号化信号S5を入力し、符号処理系100における多
重化処理(マルチプレクシング)と逆の分解処理(デマ
ルチプレクシング)し、符号処理系100における圧縮
と逆の伸長処理をして、符号処理系100に入力される
前の非圧縮ビデオ信号S2および非圧縮オーディオ信号
S3と同等の復号化非圧縮ビデオ信号S6Aおよび復号
化非圧縮オーディオ信号S6Bを復号する復号処理系6
00を有する。ビデオ信号およびオーディオ信号処理装
置はさらに、符号処理系100および復号処理系600
の処理を規定するため、それぞれ、符号処理系100へ
のガイドライン(基準信号)S4Aおよび復号処理系6
Aへのガイドライン(基準信号)S4Bを送出する拘束
パラメータ(Constraint Parameter)・システムターゲ
ットデコーダ(STD:System Target Decoder )40
0を有する。
【0007】拘束パラメータシステムターゲットデコー
ダ400は、仮想的な(Hypothical) システムターゲッ
トデコーダ、システム基準(Reference)デコーダ、ある
いは、基準復号処理系などとも呼ばれるが、ここでは、
以下、拘束パラメータシステム・ターゲットデコーダ、
あるいは、簡単に、システムターゲットデコーダなどと
呼ぶ。拘束パラメータシステムターゲットデコーダ40
0は、CCITT H.261およびMPEG1ビデオ
標準などの国際標準規格において使用されており、ビデ
オ信号符号器およびビデオ信号復号器(デコーダ)の設
計者のための指針を与えている。MPEG1システム標
準において、システムターゲットデコーダ(STD)も
基準オーディオ信号デコーダを有している。これらの基
準モデルにおいて、各ビデオ信号およびオーディオ信号
デコーダもまた推奨されているバッファの大きさを有す
るバッファ、および、いかにビデオ信号およびオーディ
オ信号デコーダを動作させるかについて記述する標準を
有している。推奨されているバッファの大きさを有する
モデルは「拘束パラメータ・システムターゲットデコー
ダ(STD)」と呼ばれている。実用的には、拘束パラ
メータ・システムターゲットデコーダ(STD)以上の
性能を持たない非常に多くの実際の復号システムが存在
しないことが期待されている。したがって、ビットスト
リームが形成されたとき、そして、多くの数の実際のデ
コーダに到達することが必要なとき、符号化システムが
一般的に、拘束パラメータ・システムターゲットデコー
ダに適したビットストリームを作成する。これらの多重
化ビットストリームは拘束システムパラメータ・ストリ
ーム:Constraint System Parameter Stream:CSP
S)と呼ばれている。
【0008】拘束パラメータシステムターゲットデコー
ダ400は、デマルチプレクシング部401、ビデオ信
号バッファ402、オーディオ信号バッファ403、ビ
デオ信号デコーダ404、および、オーディオ信号デコ
ーダ405を有する。この例においては、ビデオ信号バ
ッファ402は46Kバイトの記憶容量を有し、オーデ
ィオ信号バッファ403は4Kバイトの記憶容量を有す
る。デマルチプレクシング部401はスイッチング回路
を有し、ビデオ信号デコーダ404、および、オーディ
オ信号デコーダ405は高速演算処理に適した構成をと
る高速ディジタル信号処理装置(DSP)で一体構成さ
れることが、装置構成の面、フレキシブルの観点から望
ましい。
【0009】図6(A)は拘束パラメータシステムター
ゲットデコーダ400に入力される拘束パラメータ(マ
ルチプレクシング)・システムビットストリームCPS
Pのフォーマットを示す。このビットストリームは、時
系列的に配置された複数のパック(PACK)で構成さ
れ、それぞれのパックは、ヘッダ(HEADER)、ビ
デオ信号パッケット(PACKET)、および、オーデ
ィオ信号パッケットを含んでいる。それぞれのビデオ信
号パッケットは、ビデオ信号のフレームごとのビデオ信
号と、そのフレームの時刻を示すタイムスタンプ(TI
ME STAMP)を含むパッケットヘッダ(PACK
ET HEADER)から構成されている。それぞれの
オーディオ信号パッケットは、所定の単位(ユニット)
ごとのオーディオ信号とそのユニットの時刻を示すタイ
ムスタンプを含むパッケットヘッダとで構成されてい
る。ビデオ信号についてのフレームn+1のタイムスタ
ンプをビデオタイムスタンプvtsと呼び、オーディオ
信号についてユニットm+1のタイムスタンプをオーデ
ィオタイムスタンプatsと呼ぶ。つまり、符号処理系
100は、非圧縮ビデオ信号S2および非圧縮オーディ
オ信号S3を符号化して、図6(A)に示したフォーマ
ットのマルチプレクシング・ビットストリームにしてデ
ータ伝送系またはデータ蓄積系5に送出し、拘束パラメ
ータシステムターゲットデコーダ400はこのビットス
トリームに基づく圧縮符号化信号を含む多重化ビットス
トリームS5を入力して復号する。
【0010】符号処理系100に入力される非圧縮ビデ
オ信号S2と非圧縮オーディオ信号S3とは、データ
数、速度が異なる他、圧縮率も異なる。したがって、同
じ時刻に符号処理系100に入力されたビデオ信号とオ
ーディオ信号を圧縮処理しても同じ速度、同じ大きさの
符号化ビデオ信号と符号化オーディオ信号が提供される
訳ではない。また、たとえば、ビデオ信号についてみて
も、ビデオ信号の内容によって圧縮率は異なる。オーデ
ィオ信号についても同様である。したがって、符号処理
系100からは固定した状態(条件)の符号化ビデオ信
号および符号化オーディオ信号が出力される訳ではな
い。復号処理系600において、これら元のビデオ信号
およびオーディオ信号を復号化非圧縮ビデオ信号S6A
および復号化非圧縮オーディオ信号S6Bとして復号す
る際、タイミング的に同期をとる必要がある。そこで、
そのような同期を実現するため、MPEGは上述したタ
イムスタンプをビデオ信号とオーディオ信号のそれぞれ
にフレームごとに付加することを規定している。つま
り、ビデオ信号タイムスタンプとオーディオ信号タイム
スタンプとはビデオ信号とオーディオ信号との同期をと
った復号を行うためのクロックを規定する時刻を示して
おり、オーディオ信号タイムスタンプはオーディオ信号
の復号を行うためのクロックを生成する時刻を示してい
る。なお、タイムスタンプを用いる目的は、上述した同
期をとるための他に、バッファリングの問題を解消する
ため、および、符号系におけるデータの複写のためであ
る。
【0011】図7は復号処理系600の構成図である。
復号処理系600は、デマルチプレクシング部601、
ビデオ信号ビットストリーム構成変換処理部602、ビ
デオ信号受信バッファ603、ビデオ信号復号器(デコ
ーダ)604、ピクチャーレート制御回路605、オー
ディオ信号ビットストリーム構成変換処理部606、オ
ーディオ信号受信バッファ607、オーディオ信号復号
器(デコーダ)608、および、サンプリングレート制
御回路609を有する。デマルチプレクシング部601
は、上述したフォーマットの多重化ビットストリームS
5を入力し、ビデオ信号、ビデオタイムスタンプvt
s、オーディオ信号、オーディオタイムスタンプats
に分解(分離)する。ビデオ信号ビットストリーム構成
変換処理部602は分離されたビデオ信号とビデオタイ
ムスタンプvtsを入力し、図6(B)に示すフォーマ
ットに変換する。ビデオ信号受信バッファ603は変換
されたビデオ信号を順次記憶し、記憶した順序に従って
ビデオ信号復号器604に出力する。同様に、オーディ
オ信号ビットストリーム構成変換処理部606は分解さ
れたオーディオ信号とオーディオタイムスタンプats
を入力して図6(B)に示すフォーマットに変換する。
オーディオ信号受信バッファ607は変換されたオーデ
ィオ信号を順次記憶し、記憶した順序に従ってオーディ
オ信号復号器608に出力する。ビデオ信号復号器60
4は、ピクチャーレート制御回路605から出力される
タイミング信号に基づいてビデオ信号受信バッファ60
3から出力されたビデオ信号を復号する。オーディオ信
号復号器608は、サンプリングレート制御回路609
から出力されるタイミング信号に基づいてオーディオ信
号受信バッファ607から出力されたオーディオ信号を
復号する。
【0012】上述したビデオ信号受信バッファ603お
よびオーディオ信号受信バッファ607について述べ
る。復号に際して完全に一致したクロックを用いてビデ
オ信号とオーディオ信号とを復号することはできない。
第1の理由は、上述したように圧縮率が異なるからであ
る。第2の理由について、たとえば、オーディオ信号復
号器608におけるオーディオ信号の復号について述べ
る。固定のビデオレートで復号するオーディオ信号復号
器608に入力されるオーディオ信号の入力データレー
トと、データ伝送系またはデータ蓄積系5から出力され
たオーディオ信号の転送ビデオレートとはサンプリング
レートクロックの誤差に依存して変化する。さらに、オ
ーディオ信号復号器608には一般に、一度に1つのオ
ーディオ信号、アクセスユニットが入力されるので、デ
ータ伝送系またはデータ蓄積系5からの多重化ビットス
トリームS5の転送レートと、オーディオ信号復号器6
08に入力されるオーディオ信号とのデータレートとは
一致しない。そこで、オーディオ信号復号器608の前
段にオーディオ信号受信バッファ607が設けられ、上
述したデータレートの不一致を調整するように構成され
ている。図8に上述した関係を図解する。
【0013】また図9に図解したように、ビデオ信号は
符号処理系100においてフレームごとに(あるいは、
フィールドごとに)圧縮され、可変長符号化処理される
ために、ビデオ信号復号器604に対する入力データレ
ートは符号処理系100におけるビデオ信号の圧縮に依
存して大きく変化する。したがって、ビデオ信号受信バ
ッファ603の記憶容量はオーディオ信号受信バッファ
607の記憶容量より大きくなる。たとえば、ビデオ信
号受信バッファ603の記憶容量は46Kバイトに対し
て、オーディオ信号受信バッファ607の記憶容量は4
Kバイトである。図10にビデオ信号受信バッファ60
3またはオーディオ信号受信バッファ607の受信バッ
ファとしては(以下、ビデオ信号受信バッファ603を
例示する)のバッファリングタイミングを示す。図10
(A)に示したように、このバッファリングとしては、
ビデオ信号受信バッファ603に入力されたデータの量
から、破線で示したビデオ信号受信バッファ603の記
憶容量を減じたデータ量がビデオ信号受信バッファ60
3から読み出されるデータの量を越えない状態、つま
り、アンダーフローを生じさせず、かつ、ビデオ信号受
信バッファ603から読み出されたデータの量がビデオ
信号受信バッファ603に入力されるデータの量を越え
ない状態、つまり、オーバーフローを生じさせない状態
が理想的である。しかしながら、図10(B)に図解し
たように、このバッファリングにはオーバーフローまた
はアンダーフローが生ずることがある。
【0014】このバッファリングにおけるオーバーフロ
ーまたはアンダーフローを防止する方法としては、たと
えば、図11(A)〜図11(C)に図解した処理が考
えられている。第1の方法は、図11(A)に図解した
ように、「蓄積メディアスレーブ方法」と呼ばれるもの
であり、ビデオ信号受信バッファ603に入力されたデ
ータ量L1からビデオ信号受信バッファ603の記憶容
量がビデオ信号受信バッファ603から読み出されたデ
ータの量L3を越えず、かつ、ビデオ信号受信バッファ
603から読み出されたデータの量L3がビデオ信号受
信バッファ603に入力されたデータの量L1を越えな
いように曲線L1’で示したようにビデオ信号受信バッ
ファ603に入力されるデータの量を制御する。曲線L
2はビデオ信号受信バッファ603に入力されたデータ
L1からビデオ信号受信バッファ603の記憶容量を減
じた量の変化を示し、曲線L2’は制御された実際にビ
デオ信号受信バッファ603に入力されたデータの量の
変化を示す。第2の方法は、図11(B)に図解したよ
うに、「デコーダスレーブ方法」と呼ばれるものであ
り、ビデオ信号受信バッファ603に入力されたデータ
量L1が、ビデオ信号受信バッファ603の記憶容量を
減じたデータ量L2が、ビデオ信号受信バッファ603
から読み出されるデータの量L3を越えず、かつ、ビデ
オ信号受信バッファ603から読み出されたデータの量
L3がビデオ信号受信バッファ603に入力されるデー
タの量L1を越えないようにビデオ信号復号器604の
フレームレートを変更してビデオ信号受信バッファ60
3からデータを読み出す。実際にビデオ信号受信バッフ
ァ603から読み出されたデータの量の変化を曲線L
3’として示す。以上、ビデオ信号について述べたが、
オーディオ信号の場合も、オーディオ信号復号器608
のサンプリングレートを変化させてオーディオ信号受信
バッファ607から読み出すデータの量を調整する。第
3の方法は、図11(C)に図解したように、ビデオ信
号受信バッファ603から読み出すデータの量を調整す
るものであり、たとえば、アクセスユニットをスキップ
したり、再表示してビデオ信号受信バッファ603から
読み出されるデータの量を調整する。曲線L3’が調整
されてビデオ信号受信バッファ603から読み出された
データの量の変化を示す。
【0015】しかしながら、上述したデコーダ(復号
器)のフレームレートまたはサンプリングレート、ある
いは、データ伝送系またはデータ蓄積系5からの転送レ
ートを変更することは、ビデオ信号およびオーディオ信
号処理装置の外部の関連する装置に影響を与えるから、
自由には変更することができず、ある範囲に制限され
る。その結果、バッファリングにおいてオーバーフロー
またはアンダーフローが頻繁に発生するような場合に
は、それを完全に防止することができない。バッファリ
ングにおけるオーバーフローまたはアンダーフローに起
因する復号処理の誤動作は、特に、復号開始時点に生ず
る。よって、デコーダにおいて、「スタートアップディ
レー(開始時点遅延)」という、再生初期時に復号処理
を遅延する処理を行ってこの問題を解決する方法が考え
られている。
【0016】図12にスタートアップディレーに基づく
バッファリングの諸態様を示す。図12(A)は、スタ
ートアップディレーに無関係に理想的にバッファリング
が行われた場合、図12(B)は、適切にスタートアッ
プディレーが行われた場合のバッファリング、図12
(C)はスタートアップディレーが長くビデオ信号受信
バッファ603がオーバーフローする場合、図12
(D)はスタートアップディレーが短くアンダーフロー
が生じる場合を示す。
【0017】MPEGにおいては、上述したようにそれ
ぞれのパックのヘッダに位相同期をとるためのシステム
クロック基準SCRを記述することができ、システムク
ロック基準SCRは転送ビットレートを定義するために
使用できる。さらにMPEGにおいては、ビデオ信号パ
ッケットはオーディオ信号パッケットのヘッダに記述さ
れるタイムスタンプは、フレームレートまたはサンプリ
ングレートを制御するために使用できる。つまり図13
に図解したように、システムクロック基準SCRはデー
タ伝送系またはデータ蓄積系5から復号処理系600に
入力された多重化ビットストリームS5の時刻を示し、
ビデオ信号パッケットまたはオーディオ信号パッケット
のタイムスタンプはビデオ信号またはオーディオ信号が
ビデオ信号受信バッファ603またはオーディオ信号受
信バッファ607から出力された時刻を示す。これらの
時刻は、たとえば、水晶発振器を用いて90KHZ の基
準クロックを用いて絶対時刻で記録することができる。
このように、システムクロック基準SCRとタイムスタ
ンプとの差をスタートアップディレーに使用できる。図
13において、記号DTSは復号時刻を意味するデコー
ダタイムスタンプを示し、記号PTSはビデオ信号、つ
まり、ピクチャーの復号時刻を意味するピクチャータイ
ムスタンプを示し、記号Hはヘッダを示す。
【0018】上述したように、MPEGにおけるオーデ
ィオ信号の復号とビデオ信号の復号に際しては、これら
両者の復号結果を同期させる必要があり、この同期にタ
イムスタンプを用いる。ビデオ信号およびオーディオ信
号の復号処理時刻を0秒と仮定する。図14に示したよ
うに、IピクチャーおよびPピクチャーとしてのフレー
ム以外、つまり、Bピクチャーとしてのフレームにおい
ては、タイムスタンプによって示されるアクセスユニッ
トの復号時刻は、Bピクチャーが表示される表示時刻と
同じになる。つまり、デマルチプレクシング部601を
介してビデオ信号受信バッファ603に順次入力されて
いるビデオ信号のうち、第m番目のビデオ信号パッケッ
トの第i番目のフレームのIピクチャーのビデオ信号:
Frame i(I)が時刻DTSm にビデオ信号受信
バッファ603から読み出されて復号された後、ビデオ
信号復号器604の後段に設けられたIピクチャーおよ
びPピクチャーのビデオ信号(フレーム)を一時的に記
憶するI/Pバッファに記憶する。Iピクチャーのビデ
オ信号とPピクチャーのビデオ信号とでは復号時刻と表
示時刻とが異なる。そこで、そのビデオ信号に対応する
ビデオ信号パッケットのヘッダには、それぞれ復号時刻
および表示時刻を示すタイムスタンプとしてのDTSと
PTSとが記録されるが、IピクチャーとPピクチャー
のビデオ信号の表示時刻PTSとは次のIピクチャーと
PピクチャーのDTSとは同じであるから、表示時刻P
TSは省略できる。
【0019】しかしながら、上述したMPEGに基づく
ビデオ信号およびオーディオ信号処理装置においては、
ビデオ信号ビットストリーム構成変換処理部602およ
びオーディオ信号ビットストリーム構成変換処理部60
6の回路構成が複雑になるという問題に遭遇している。
さらに上述したビデオ信号およびオーディオ信号処理装
置は、復号処理系600に入力されるデータがマルチプ
レクシングされたビットストリームであることを前提と
しており、たとえば、ビデオ信号またはオーディオ信号
のいずれかがマルチプレクシングされずに入力された場
合には、復号することができず、復号処理系として種々
の復号処理を行うことを考慮すると、その汎用性に問題
があった。
【0020】そこで本願出願人(本願発明者)は、上述
した問題を解決するビデオ信号およびオーディオ信号復
号装置を提案した(たとえば、平成5年2月26日出願
の特願平5−63293号、「データ復号化装置」を参
照)。図15にこの復号装置の構成を示す。このときの
ビットストリームを図6または図16に示す。図16に
示したビットストリームは、複数のビデオ信号パッケッ
トと、オーディオ信号パッケットとが連続し、それぞれ
の複数のビデオ信号パッケットは、第1のビデオ信号パ
ッケットヘッダ、第1のピクチャーグループGOP0〜
第4のビデオ信号パッケットヘッダ、第4のピクチャー
グループGOP3が配列されている。各々のビデオ信号
パッケットヘッダにはこのビデオ信号のタイムスタンプ
が格納されている。それぞれのピクチャーグループには
20個のフレームのビデオ信号が格納されている。オー
ディオ信号パッケットにはオーディオ信号タイムスタン
プ、および、オーディオ信号アクセスユニットAAUが
格納されている。
【0021】この復号装置は、デマルチプレクシング5
01、DSP502、90KHZ のクロックを発生する
クロック発生器503、全体時刻レジスタ504、ビデ
オ信号受信バッファ505a、オーディオ信号受信バッ
ファ505b、ビデオ信号復号器506a、オーディオ
信号復号器506b、ビデオ信号タイムスタンプバッフ
ァ507a、オーディオ信号タイムスタンプバッファ5
07b、ビデオ信号クロック用位相同期回路(PLL)
508a、オーディオ信号クロック用PLL508bを
有する。デマルチプレクシング501においてビットス
トリームから分解されたビデオ信号タイムスタンプがビ
デオ信号タイムスタンプバッファ507a、オーディオ
信号タイムスタンプがオーディオ信号タイムスタンプバ
ッファ507bに格納される。またビットストリームか
ら分解されたビデオ信号がビデオ信号受信バッファ50
5aに格納され、分解されたオーディオ信号がオーディ
オ信号受信バッファ505bに格納される。これらバッ
ファ505a、505bに格納されたデータがそれぞ
れ、PLL508a、508bからのクロックによって
復号器506a、506bにおいて同期状態で復号され
る。このように、簡単な回路構成にすることができる。
【0022】図17に多重化ビットストリームのフォー
マットとその処理を図解する。ただし、このビットスト
リームはビデオ信号についてのみ示し、オーディオ信号
については省略している。図18にこのビットストリー
ムに基づくMPEGによるビデオ信号およびオーディオ
信号処理装置の構成を示す。拘束パラメータシステムタ
ーゲットデコーダ410はデマルチプレクシング部41
1、ビデオ信号バッファ412、オーディオ信号バッフ
ァ413、ディレクトリデータバッファ414、ビデオ
信号デコーダ415、オーディオ信号デコーダ416、
ディレクトリデコーダ417を有する。復号処理系61
0は拘束パラメータシステムターゲットデコーダ410
と同様に構成されている。符号処理系110は、図17
(A)に図解したビットストリームを生成する。このビ
ットストリームは、第1のディレクトリパッケットとこ
のディレクトリパッケットに対応する第1のビデオ信号
パッケットとが一対になっている。ディレクトリパッケ
ット内は最初の位置にディレクトリパッケットヘッダ、
続いて、第1〜第20のポインタP0〜P19が格納さ
れている。ビデオ信号パッケットの最初の位置にビデオ
信号パッケットヘッダ、続けて第1〜第20のピクチャ
ーグループGOP0〜GOP19が格納されている。第
1のポインタP0が第1のピクチャーグループGOP0
の記録位置などを指定している。他のポインタも対応す
るピクチャーグループの位置を指定している。
【0023】具体例として、ビデオテープ記録再生装置
における再生動作を例示する。この場合、符号処理系1
10はビデオテープ記録再生装置の記録系であり、デー
タ伝送系またはデータ蓄積系5はビデオテープであり、
復号処理系610は再生系である。図17(B)に示す
ように、ユーザーがファーストフォワード(First Forw
ard :FF)動作またはファーストリバース(First Re
verse :FR)動作を要求する前は、復号処理系610
はビデオテープ5から、順次、ディレクトリパッケット
ヘッダの記録内容、ポインタの指定内容に基づいて、ピ
クチャーグループが連続的に読みだし、ディレクトリバ
ッファにポインタ、ビデオ信号バッファにビデオ信号を
格納し、ビデオ信号復号器においてビデオ信号を復号す
る。図17(C)に示すように、ユーザーがファースト
フォワード動作を要求すると、ディレクトリバッファに
格納されたディレクトリデータが空になるまでスキップ
動作が行われ、ピクチャーグループを飛ばしていく。そ
して、図17(D)に示したように、ディレクトリバッ
ファに新たなディレクトリが格納された位置のポインタ
まで戻る。図17(E)に示したように、ファーストフ
ォワード動作においては上述した動作、つまり、フィー
ドバック動作が行われる。
【0024】また、MPEGにおいては、上述したよう
にバッファリングの遅延時間を規定しており、位相同期
をとらない場合のこのバッファリング遅延時間は1秒以
内と制限している。
【0025】図19(A)は上述した復号処理系の概略
構成図である。この図解は、たとえば、上述した復号処
理系の1例としてテレビジョン受像機において、圧縮さ
れている複数のチャネルのビデオ信号の1つをデマルチ
プレクシング回路11でチャネル選択して、ビデオ信号
バッファメモリ12に一旦蓄積し、ビデオ信号復号器1
6で圧縮されているビデオ信号を伸長などの復号処理を
行い、再生装置20に出力する場合を例示している。デ
マルチプレクシング回路11は、機能的には、図7に示
したデマルチプレクサ601、図15に図解したデマル
チプレクサ501に対応しているが、これらの例におけ
るデマルチプレクサ501、601がビデオ信号とオー
ディオ信号とをデマルチプレクシングしているのに対し
て、デマルチプレクシング回路11は複数のチャネルの
ビデオ信号をデマルチプレクシングする。ビデオ信号バ
ッファメモリ12は、図7に図解したビデオ信号受信バ
ッファ603、図15に図解したビデオ信号受信バッフ
ァ505aと同様に動作する。ビデオ信号復号器16
は、図7および図15に図解したビデオ復号器と同様の
機能を有する。ビデオ信号バッファメモリ12とビデオ
信号復号器16とのバッファリング処理は、図9を参照
して述べたと同様の処理を行う。図解の関係でビデオ信
号の処理系についてだけ述べたが、オーディオ信号につ
いても上記同様の構成および処理を行うことができる。
【0026】図19(A)に図解したように、デマルチ
プレクシング回路11を介して、チャネル1のビデオ信
号がビデオ信号バッファメモリ12に入力され、このビ
デオ信号バッファメモリ12にバッファリングされたビ
デオ信号をビデオ信号復号器16が復号処理して、復号
処理結果を再生装置20に出力する。図19(B)に図
解したように、次に、チャネル1からチャネル2にチャ
ネル切換が生じた場合、デマルチプレクシング回路11
を介してチャネル2のビデオ信号がビデオ信号バッファ
メモリ12にバッファリングされ、ビデオ信号復号器1
6はこの新たなバッファリングビデオ信号について復号
処理を行う。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図19
に図解した復号装置においては、複数のチャネルについ
て、1系統のバッファメモリ12およびビデオ信号復号
器しか有していないから、チャネル切換時に、上述した
1秒のスタートアップディレーの問題に遭遇する。つま
り、バッファメモリ12には上述した方法でビデオ信号
が蓄積され、ビデオ信号復号器16で復号処理のために
排出されていくが、ある時点においてチャネル切り換え
が行われた時、以前に選択されていたチャネルのビデオ
信号を全てバッファメモリ12から排出しないと新たに
選択されたチャネルについてのビデオ信号をバッファメ
モリ12に入力できず、ビデオ信号復号処理ができな
い。このため、スタートアップディレーが起こる。ビデ
オ信号と同様にオーディオ信号が再生されるから、オー
ディオ信号についても上記同様のスタートアップディレ
ーが起こる。このスタートアップディレーの間は、再生
装置20には新たに選択されたチャネルのビデオ信号お
よびオーディオ信号が再生されないから、ユーザーはチ
ャネル切り換えを行ったにも係わらず、新たに切り換え
たチャネルの映像および音響が得られない。つまり、現
在の復号処理系にはチャネル切り換え時の応答性に問題
がある。
【0028】上述した問題とテレビジョン受像機などに
おけるチャネル切り換えに限らず、ビデオ信号のプレー
バック時にも起こる。図20を参照して、プレーバック
時のスタートアップディレーの問題を述べる。この例
は、曲線CV1に示すように、第1の部分を復号処理す
るビットレートが3メガ(M)ビット/秒であり、第2
の部分を復号するビットレートが6Mビット/秒であ
る。第1の部分の開始時点において、ビデオ信号復号器
16がプレーバック処理を開始したとき、このビットス
トリームについては、スタートアップディレーは殆どな
く問題はない。しかしながら、第2の部分の開始時点に
おいて、ビデオ信号復号器16がプレーバック処理を開
始したとき、このビットストリームについては、上述し
たように、1秒のスタートアップディレーが必要であ
る。
【0029】図21は1秒のスタートアップディレーを
行った後に、バッファメモリ12にビデオ信号が蓄積さ
れる状態を示すグラフである。図21において、アクセ
スポイントが画像データ量の多いイントラ(intra)・
ピクチャーの場合、第2の部分の開始時点に対するアク
セスのみ可能である。一般的に、イントラ・ピクチャー
はビデオ信号のビットストリームに規則的に発生する。
そこで、ユーザーが第2の部分の開始時点においてプレ
ーバックの始まりを要求すると、少なくとも1秒のスタ
ートアップディレーによって、ユーザーは少なくとも1
秒程度、再生情報、つまり、再生ビデオ信号および再生
オーディオ信号を得られない。
【0030】図22は、ビットストリームが1秒よりも
さらに長いスタートアップディレーを有する場合のバッ
ファリングを説明するグラフである。ビットストリーム
が1秒よりも長い場合、通常の伝送レートよりも高い伝
送レートを用いて迅速なスタートアップディレーを可能
にする高速な、換言すれば、高価なバッファメモリ(記
憶媒体)が必要になる。*を結んだ曲線abi(actual
decoder buffer input )は実際のバッファメモリへの
ビデオ信号の入力を示し、黒点を結んだ曲線abo(ac
tual decoder buffer output)は実際のバッファメモリ
へのビデオ信号の出力を示し、○印を結んだ曲線ibo
(intended decoder buffer output)は設計値としての
バッファメモリへのビデオ信号の出力を示し、+を結ん
だ曲線ovfはバッファのオーバーフロー限界を示す。
復号処理系が高性能の記憶媒体を持っているこの例にお
いて、たとえば、15Mビット/秒のレートでバッファ
メモリにビデオ信号の蓄積が始まる。その結果、0.5
秒後にバッファメモリには7.5Mビットのビデオ信号
が蓄積される。このビデオ信号の蓄積量は、4.5Mビ
ット/秒のレートで1.67秒、ビデオ信号を蓄積した
量に等しい。つまり、この例では、バッファメモリの開
始としては0.5秒で充分である。この例においては、
6Mビット/秒のレートでビデオ信号の読みだしが始ま
るまで15Mビット/秒のレートでビデオ信号の蓄積が
行われ、バッファメモリが満杯になったら、6Mビット
/秒のレートでビデオ信号を蓄積するようにレートを変
化させる。しかしながら、この方法はスタートアップデ
ィレーを短縮するものの、高価な記憶手段を必要とし、
レート制御を行うので、処理が複雑になる。
【0031】本発明は上述した、圧縮されたビデオ信
号、および、圧縮されたオーディオ信号、またはいずれ
か一方の復号に関して、チャネル切換時、または、プレ
ーバック時などにおけるスタートアップディレーを短縮
する復号処理方法および復号処理系(装置)を提供する
ことを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明においては、所定
の遅延時間で画像信号および音響信号をバッファリング
する1つのバッファメモリ手段と1つの復号手段の他
に、少なくとも1つの上記同様のバッファメモリ手段
と、バッファメモリ手段に蓄積されたデータを無効化す
る少なくとも1つの疑似復号器を用いる。バッファメモ
リ手段は上述したように、圧縮されている画像信号、お
よび、圧縮されている音響(音声)信号またはいずれか
について所定の遅延時間でバッファリングする。復号手
段はバッファメモリ手段に蓄積されたデータを伸長など
の復号処理を行う。疑似復号手段はバッファメモリ手段
に蓄積されているデータを無効化する。以下、チャネル
選択の場合とプレーバックの場合とについて例示する。
【0033】チャネル切換の場合について述べる。本発
明の復号装置は、少なくとも圧縮された画像信号を複数
チャネルについて受入れ、該複数チャネルのうち選択さ
れたチャネルについての圧縮された画像信号を出力する
手段と、該選択出力手段から出力される画像信号を受け
入れるように前記選択出力手段に作動的に接続された、
少なくとも2つの並列動作可能なバッファメモリ手段
と、該バッファメモリ手段のいずれかに作動的に接続さ
れ、該接続されたバッファメモリ手段に蓄積された画像
信号を読み出して復号処理する少なくとも1つの復号手
段と、前記バッファメモリ手段のうち、前記復号手段が
作動的に接続されてないほうのいずれかのバッファメモ
リ手段に作動的に接続され、該接続されたバッファメモ
リ手段に蓄積された画像信号を無効化処理する少なくと
も1つの疑似復号手段とを有する。好適には、連続的な
チャネル切換に則して、前記復号手段が1つ設けられ、
前記疑似復号手段が、チャネル位置的に前記復号手段を
挟んで前後に2つ設けられ、前記バッファメモリ手段が
3つ設けられ、前記復号手段に作動的に接続されるバッ
ファメモリ手段に、前記選択出力手段から選択されたチ
ャネルの画像信号が印加されて画像信号が蓄積され、前
記復号手段は該画像信号が蓄積されているバッファメモ
リ手段に蓄積された画像信号を復号処理し、前記疑似復
号手段のうちのチャネル選択に後行する位置の疑似復号
手段がチャネル選択直前に画像信号が蓄積されていたバ
ッファメモリ手段の画像信号を無効化する。さらに好適
には、前記復号処理を、前記圧縮された画像信号と同時
的に圧縮された音声信号についても行う。また、特定的
には、前記画像信号および前記音声信号がビットストリ
ーム形態である。
【0034】プレーバックの場合について述べる。本発
明の復号装置は、少なくとも圧縮された画像信号を受入
れる並列動作可能な少なくとも2つのバッファメモリ手
段と、該バッファメモリ手段のいずれかに作動的に接続
され、該接続されたバッファメモリ手段に蓄積された画
像信号を読み出して復号処理する少なくとも1つの復号
手段と、前記バッファメモリ手段のうち、前記復号手段
が作動的に接続されてないほうのいずれかのバッファメ
モリ手段に作動的に接続され、該接続されたバッファメ
モリ手段に蓄積された画像信号を無効化処理する少なく
とも1つの疑似復号手段とを有する。この復号装置にお
いて、プレーバックが要求されたとき、要求されたプレ
ーバック時点からの画像信号を前記疑似復号手段に作動
的に接続されているバッファメモリ手段にバッファリン
グし、前記復号手段が該新たにバッファリングされてい
る画像信号を復号し、前記疑似復号手段がプレーバック
要求前の画像信号が蓄積されているバッファメモリ手段
に蓄積された画像信号を無効化する。好適には、前記復
号処理を、前記圧縮された画像信号と同時的に圧縮され
た音声信号についても行う。また特定的には、前記画像
信号および前記音声信号がビットストリーム形態であ
る。
【0035】
【作用】チャネル切換の作用について述べる。チャネル
切換があったとき、選択出力手段は新たに選択されたチ
ャネルの画像信号を未使用状態のバッファメモリ手段に
バッファリングし、復号手段は該新たにバッファリング
されている画像信号を復号する。疑似復号手段は、選択
前のチャネルの画像信号がまだ蓄積されているバッファ
メモリ手段に蓄積された画像信号を無効化する。これに
より、復号手段が選択前のバッファメモリ手段に蓄積さ
れている画像信号を排出する時間、つまり、スタートア
ップディレーを待たずに、新たに選択されたチャネルの
画像信号を復号できる。疑似復号手段は実際に復号処理
を行う機能を有している必要はなく、単にバッファメモ
リ手段内のデータを無効化処理するものであり、その構
成は簡単である。
【0036】プレーバックの作用について述べる。プレ
ーバックが要求されたとき、要求されたプレーバック時
点からの画像信号を未使用状態のバッファメモリ手段に
バッファリングし、復号手段が該新たにバッファリング
されている画像信号を復号する。疑似復号手段がプレー
バック要求前の画像信号がまだ蓄積されているバッファ
メモリ手段に蓄積されている画像信号を無効化する。
【0037】
【実施例】本発明の復号方法および復号装置の実施例を
述べる。図1は本発明の復号装置の第1実施例として
の、ビデオ信号を復号処理するビデオ信号復号装置10
の構成図である。図1に示した復号装置は、従来技術と
して、図19を参照して述べた復号装置に対応してい
る。つまり、このビデオ信号復号装置10は、たとえ
ば、圧縮されたビデオ信号を伸長などの復号処理を行う
テレビジョン受像機などにおいて、複数チャネルについ
てのチャネル切換がある場合の復号処理を例示する。オ
ーディオ信号についても同様の構成となるが、図解の関
係で省略する。
【0038】なお、ビデオ信号復号装置10にビデオ信
号およびオーディオ信号を提供する信号処理系として
は、図5および図18に図解した信号処理系であり、符
号化処理系100において、ビデオ信号とオーディオ信
号とを同時的に圧縮し、タイムスタンプをつけてデータ
蓄積系5またはデータ伝送系5に送出し、復号処理系6
00において、ビデオ信号復号装置10がそのような圧
縮されたビデオ信号とオーディオ信号を復号する。デー
タ伝送系またはデータ蓄積系5としては、データ伝送系
として、たとえば、衛星通信系、データ通信系などが対
象となり、データ蓄積系として、たとえば、CD−RO
M、LD、ビデオテープなどが対象となる。以下、本実
施例においては、データ伝送系またはデータ蓄積系5と
して、衛星通信系、または、CD−ROM、LDなどを
用いる場合について述べる。
【0039】図1に示したビデオ信号復号装置10は、
デマルチプレクシング回路11、4個並列に設けられた
第1のビデオ信号バッファメモリ12〜第4のビデオ信
号バッファメモリ15、4個並列に設けられた第1のビ
デオ信号復号器16〜第4のビデオ信号復号器19、お
よび、1つの再生装置20を有する。このビデオ信号復
号装置10において、デマルチプレクシング回路11は
チャネル切換に応じて、選択されたチャネルのビデオ信
号をそのチャネルに対応するビデオ信号バッファメモリ
に出力する。本実施例は、チャネル数として4チャネル
ある場合を例示する。第1のビデオ信号バッファメモリ
12〜第4のビデオ信号バッファメモリ15は、対応す
るビデオ信号復号器と協働して、上述した所定時間の遅
延時間でバッファリング動作を行う。バッファメモリ
は、図22を参照して述べたような特に高速動作をする
ものを用いる必要はない。第1のビデオ信号復号器16
〜第4のビデオ信号復号器19のそれぞれは、基本的に
図19を参照して述べた復号器と同じ構成および機能を
有しており、その前段に設けられた対応するバッファメ
モリ12〜19に蓄積されたビデオ信号を、上述した復
号処理方法に基づいて復号する。選択されたチャネルに
対応するビデオ信号復号器において復号されたビデオ信
号が再生装置20において再生される。再生装置20は
本実施例においてはビデオ信号の再生のみであるが、オ
ーディオ信号の復号をも行う場合は再生装置20はオー
ディオ信号の再生をも行う。
【0040】図1は、チャネル2が選択されている状態
を示している。したがって、この状態においては、デマ
ルチプレクシング回路11から第2のビデオ信号バッフ
ァメモリ13にビデオ信号が蓄積され、第2のビデオ信
号復号器17が第2のビデオ信号バッファメモリ13に
蓄積されているビデオ信号を復号処理して、その復号結
果を再生装置20に出力する。ユーザーがチャネル2か
らチャネル1に切り換えた場合、デマルチプレクシング
回路11からチャネル1のビデオ信号が第1のビデオ信
号バッファメモリ12に出力され、第1のビデオ信号バ
ッファメモリ12にチャネル1のビデオ信号が蓄積され
ている。これに伴って、第1のビデオ信号復号器16が
復号処理に関して起動され、第2のビデオ信号復号器1
7は復号処理に関して停止される。これにより、再生装
置20が第1のビデオ信号復号器16に作動的に接続さ
れ、第2の実ビデオ信号復号器17は再生装置20から
切り離される。第1のビデオ信号復号器16は第1のビ
デオ信号バッファメモリ12に蓄積されたビデオ信号を
復号処理し、再生装置20にその復号結果を出力する。
この切換にはスタートアップディレーが存在しない。な
お、以前に選択されていたチャネル2に対応する第2の
ビデオ信号バッファメモリ13にはもはや新たなビデオ
信号の入力はなくなるが、依然として第2のビデオ信号
バッファメモリ13にはチャネル切換前に蓄積されたビ
デオ信号が残っている。そこで、第2のビデオ信号復号
器17は、スタートアップディレー機能によって、第2
のビデオ信号バッファメモリ13に残っているビデオ信
号を排出し、次のチャネル切換があっても、第2のビデ
オ信号バッファメモリ13をスタートアップディレーな
しで使用可能にしておく。
【0041】以上のように、チャネル数に対応して、バ
ッファメモリとビデオ信号復号器を設けると、スタート
アップディレーなしでチャネル切換に即応できる。しか
しながら、図1に図解したビデオ信号復号装置10は、
チャネル数だけ、バッファメモリおよび実ビデオ信号復
号器を設けているが、ビデオ信号復号器のそれぞれは上
述したように、バッファメモリと協働してバッファ処理
を行う他、タイムスタンプに基づく同期処理、伸長処理
などの復号処理を高速に行うから、回路構成が複雑であ
り、DSPなどを用いて構成すると高価格となる。そこ
で、上述した問題を解決する他の実施例を述べる。
【0042】図2は本発明の復号装置の第2実施例とし
てのビデオ信号復号装置10Aの構成図である。このビ
デオ信号復号装置10Aは、デマルチプレクシング回路
11、第1のビデオ信号バッファメモリ12〜第4のビ
デオ信号バッファメモリ15、および、第1の実ビデオ
信号復号器16および第2の実ビデオ信号復号器17、
第1の疑似ビデオ信号復号器21および第2の疑似ビデ
オ信号復号器22、および、再生装置20を有する。第
2実施例においても、チャネル数は4であるから、バッ
ファメモリを4系統設けている。第1の実ビデオ信号復
号器16および第2の実ビデオ信号復号器17は、図1
に図解した第1のビデオ信号復号器16および第2のビ
デオ信号復号器17と実質的に同じ構成および機能を有
しているが、第2実施例において、「実(real)」を付
加したのは、実際に復号処理を行うことを意味し、実際
に復号処理を行わない、第1の疑似ビデオ信号復号器2
1および第2の疑似ビデオ信号復号器22の「疑似(Qu
asi)」と区別するためである。
【0043】第1の疑似ビデオ信号復号器21および第
2の疑似ビデオ信号復号器22は、その前段に作動的に
接続されたバッファメモリに蓄積されているビデオ信号
を実質的に無効化にするものである。この無効化処理の
具体的処理例をいくつか例示する。第1の無効化方法
は、疑似ビデオ信号復号器21(または22)は、上述
したパケットヘッダからのタイムスタンプ、および、ビ
デオ信号シーケンスレイヤーからのピクチャーレートに
基づいてバッファメモリに蓄積されているピクチャーの
ヘッダ(先頭位置)を検出し、それ以降のビデオ信号を
無効化する。第2の無効化方法は、疑似ビデオ信号復号
器21(または22)は、バッファメモリに蓄積されて
いるビデオ信号の蓄積状態を示す制御ワードを強制的に
クリアしてそのバッファメモリにはビデオ信号が存在し
ていないようにする。第3の無効化方法は、疑似ビデオ
信号復号器21(または22)は、バッファメモリは通
常、FIFO(First-in First-out) 動作する場合が多
いので、このFIFO処理状態をクリアしてそのバッフ
ァメモリにはビデオ信号が存在していないようにする。
第1の疑似ビデオ信号復号器21および第2の疑似ビデ
オ信号復号器22はこのように、簡単なメモリ制御処理
であるから、簡単な構成でよく、安価に構成できる。つ
まり、第1の実ビデオ信号復号器16および第2の実ビ
デオ信号復号器17のような複雑な回路構成とはならな
い。しかも、第1の疑似ビデオ信号復号器21および第
2の疑似ビデオ信号復号器22は強制的にバッファメモ
リのビデオ信号を無効化するから、次のチャネル選択が
あっても、即応できる。
【0044】図2(A)は、第1の実ビデオ信号復号器
16と第2の実ビデオ信号復号器17とがそれぞれ、チ
ャネル1のビデオ信号とチャネル2のビデオ信号を処理
している状態を示す。図2(B)に示したように、ユー
ザーがチャネル3を選択すると、デマルチプレクシング
回路11が第1の疑似ビデオ信号復号器21によってす
でに空き状態になっている第3のビデオ信号バッファメ
モリ14にチャネル2のビデオ信号を出力する。これに
より、第3のビデオ信号バッファメモリ14にビデオ信
号が蓄積され始める。同時に第1の実ビデオ信号復号器
16が、作動的に接続されていた第1のビデオ信号バッ
ファメモリ12から切り離され、第3のビデオ信号バッ
ファメモリ14に作動的に接続されて、第3のビデオ信
号バッファメモリ14に蓄積されているビデオ信号を復
号処理する。この復号処理により、再生装置20は第2
の実ビデオ信号復号器17から第1の実ビデオ信号復号
器16に作動的に接続され、第1の実ビデオ信号復号器
16で復号処理したビデオ信号が再生装置20に出力さ
れる。一方、第1の実ビデオ信号復号器16から切り離
された第1のビデオ信号バッファメモリ12には第1の
疑似ビデオ信号復号器21が作動的に接続され、第1の
ビデオ信号バッファメモリ12に残っているビデオ信号
を無効化する。
【0045】第2実施例において、チャネル数だけバッ
ファメモリが設けられているから、デマルチプレクシン
グ回路11と第1のビデオ信号バッファメモリ12〜第
4のビデオ信号バッファメモリ15との接続関係は固定
しておき、第1のビデオ信号バッファメモリ12〜第4
のビデオ信号バッファメモリ15と第1の実ビデオ信号
復号器16および第2の実ビデオ信号復号器17、並び
に、第1の疑似ビデオ信号復号器21と第2の疑似ビデ
オ信号復号器22との接続関係を作動的に接続する場合
を例示した。第2実施例においては、第1の疑似ビデオ
信号復号器21は第1の実ビデオ信号復号器16に作動
的に接続されていたバッファメモリのビデオ信号の無効
化処理を行い、第2の疑似ビデオ信号復号器22は第2
の疑似ビデオ信号復号器22に作動的に接続されていた
バッファメモリのビデオ信号の無効化を行う。第2実施
例のビデオ信号復号装置10Aには2つの実ビデオ信号
復号器16、17が設けられているから、チャネル選択
が任意に行われても、迅速に選択されたチャネルについ
て、スタートアップディレーなしに、復号処理ビデオ信
号が提供できる。
【0046】図3は本発明の復号装置の第3実施例とし
てのビデオ信号復号装置10Bの構成図である。このビ
デオ信号復号装置10Bは、特に、チャネルが順番に切
り換えられる方式に適した構成である。つまり、チャネ
ル選択スイッチ(図示せず)内の上シフトボタンを1回
押すと、チャネル数が1つ増加し、下シフトボタンを1
回押すとチャネル数が1つ減少するチャネル選択方式に
適した構成である。ビデオ信号復号装置10Bは、デマ
ルチプレクシング回路11、第1のビデオ信号バッファ
メモリ12〜第3のビデオ信号バッファメモリ14、実
ビデオ信号復号器16、第1の疑似ビデオ信号復号器2
1および第2の疑似ビデオ信号復号器22、および、再
生装置20を有する。つまり、このビデオ信号復号装置
10Bには、チャネル数に依存せず、3個のバッファメ
モリ12〜15と、1個の実ビデオ信号復号器16と、
2個の疑似ビデオ信号復号器21、22が設けられてい
る。実ビデオ信号復号器16は選択されたチャネルのビ
デオ信号について復号処理を行う。第1の疑似ビデオ信
号復号器21は、チャネルが1つ増加したとき、それま
で実ビデオ信号復号器16が読み出していたバッファメ
モリに残っているビデオ信号を無効化する。第2の疑似
ビデオ信号復号器22は、チャネルが1つ減少したと
き、それまで実ビデオ信号復号器16が読み出していた
バッファメモリに残っているビデオ信号を無効化する。
【0047】図3(A)は、チャネル2が選択されてお
り、実ビデオ信号復号器16がチャネル2のビデオ信号
を蓄積している第2のビデオ信号バッファメモリ13か
らビデオ信号を読みだし、復号処理して、再生装置20
に復号処理結果を出力している状態を示している。ユー
ザーがチャネル選択スイッチ内の上シフトボタンを押す
と、図3(B)に示したように、チャネル3が選択され
る。デマルチプレクシング回路11は、第2の疑似ビデ
オ信号復号器22によって事前に無効化されている第3
のビデオ信号バッファメモリ14にチャネル3のビデオ
信号を出力しはじめる。チャネル切換によって実ビデオ
信号復号器16とバッファメモリとの接続関係は、第2
のビデオ信号バッファメモリ13から第3のビデオ信号
バッファメモリ14に切り換わる。実ビデオ信号復号器
16は新たな接続関係の第3のビデオ信号バッファメモ
リ14に蓄積されたビデオ信号を復号処理する。一方、
第1の疑似ビデオ信号復号器21は切り換えられたチャ
ネル2のビデオ信号が残っている第2のビデオ信号バッ
ファメモリ13のビデオ信号を無効化する。さらに、ユ
ーザーがチャネル選択スイッチ内の上シフトボタンを押
すと、図3(C)に示したように、チャネル4が選択さ
れる。デマルチプレクシング回路11は、第2の疑似ビ
デオ信号復号器22によって事前に無効化されている第
1のビデオ信号バッファメモリ12にチャネル4のビデ
オ信号を出力しはじめる。チャネル切換によって実ビデ
オ信号復号器16とバッファメモリとの接続関係は、第
3のビデオ信号バッファメモリ14から第1のビデオ信
号バッファメモリ12に切り換わる。実ビデオ信号復号
器16は新たな接続関係の第1のビデオ信号バッファメ
モリ12に蓄積されたビデオ信号を復号処理する。一
方、第1の疑似ビデオ信号復号器21は切り換えられた
チャネル3のビデオ信号が残っている第3のビデオ信号
バッファメモリ14のビデオ信号を無効化する。
【0048】ユーザーがチャネル選択スイッチ内の上シ
フトボタンを押していった場合を述べたが、下シフトボ
タンを押していった場合は、上述した順序と逆に、第2
の疑似ビデオ信号復号器22が実ビデオ信号復号器16
から切り離されたバッファメモリの無効化処理を行う。
このように、第3実施例においては、バッファメモリ、
実ビデオ信号復号器16、および、疑似ビデオ信号復号
器21、22がチャネル選択状態に依存して、接続状態
が変化する。第3実施例によれば、チャネル数に依存さ
れずに、3並列のバッファメモリ、1つの実ビデオ信号
復号器16、2つの疑似ビデオ信号復号器21、22を
設けるだけでよいから、回路構成が簡単であり、低価格
でビデオ信号復号装置10Bを実現できる。
【0049】図4は本発明の復号装置の第4実施例とし
てのビデオ信号復号装置10Cの構成図である。ビデオ
信号復号装置10Cは、デマルチプレクシング回路1
1、第1のビデオ信号バッファメモリ12および第2の
ビデオ信号バッファメモリ13、実ビデオ信号復号器1
6、疑似ビデオ信号復号器21、および、再生装置20
を有する。つまり、このビデオ信号復号装置10Bに
は、チャネル数に依存せず、2個のバッファメモリ12
〜15と、1個の実ビデオ信号復号器16と、1個の疑
似ビデオ信号復号器21が設けられている。実ビデオ信
号復号器16は選択されたチャネルのビデオ信号につい
て復号処理を行う。疑似ビデオ信号復号器21は、それ
まで実ビデオ信号復号器16が読み出していたバッファ
メモリに残っているビデオ信号を無効化する。
【0050】図4(A)は、チャネル1が選択されてお
り、実ビデオ信号復号器16がチャネル1のビデオ信号
を蓄積している第1のビデオ信号バッファメモリ12か
らビデオ信号を読みだし、復号処理して、再生装置20
に復号処理結果を出力している状態を示している。ユー
ザーがチャネル2を選択すると、図4(B)に示したよ
うに、チャネル2が選択される。デマルチプレクシング
回路11は、疑似ビデオ信号復号器21によって事前に
無効化されている第2のビデオ信号バッファメモリ13
にチャネル2のビデオ信号を出力しはじめる。チャネル
切換によって実ビデオ信号復号器16とバッファメモリ
との接続関係は、第1のビデオ信号バッファメモリ12
から第2のビデオ信号バッファメモリ13に切り換わ
る。実ビデオ信号復号器16は新たな接続関係の第2の
ビデオ信号バッファメモリ13に蓄積されたビデオ信号
を復号処理する。一方、疑似ビデオ信号復号器21は切
り換えられたチャネル1のビデオ信号が残っている第1
のビデオ信号バッファメモリ12のビデオ信号を無効化
する。
【0051】このように、第4実施例においては、バッ
ファメモリ12、13、実ビデオ信号復号器16、およ
び、疑似ビデオ信号復号器21がチャネル選択状態に依
存して、接続状態が変化する。第4実施例によれば、チ
ャネル数に依存されずに、2並列のバッファメモリ、1
つの実ビデオ信号復号器16、1つの疑似ビデオ信号復
号器21を設けるだけでよいから、回路構成が簡単であ
り、低価格でビデオ信号復号装置10Cを実現できる。
【0052】上述した第1〜第4の実施例は、チャネル
選択を行う場合について例示したが、プレーバックを行
う場合も、上述したビデオ信号復号装置を適用できる。
チャネル選択とプレーバックとの相違は、プレーバック
場合は、プレーバック前のビデオ信号が以前に選択され
ているチャネルのビデオ信号に相当し、プレーバック後
のビデオ信号が新たに選択されたチャネルのビデオ信号
に相当する。つまり、たとえば、図4のビデオ信号復号
装置10Cを例示すると、図4(A)において、チャネ
ル1としてプレーバック前のビデオ信号を復号処理して
いる場合に、プレーバックがあった場合、チャネル2と
してプレーバックが行われるビデオ信号を復号処理す
る。これにより、実ビデオ信号復号器16はプレーバッ
クされた時点から第2のビデオ信号バッファメモリ13
に蓄積されたビデオ信号を復号処理し、疑似ビデオ信号
復号器21は第1のビデオ信号バッファメモリ12に蓄
積されたビデオ信号を無効化し、次のプレーバックに備
える。本発明によれば、プレーバックにおいても、スタ
ートアップディレーなしにプレーバック後のビデオ信号
が再生できる。
【0053】プレーバック処理について、図4に図解し
たビデオ信号復号装置に限らず、図1〜図3に図解した
ビデオ信号復号装置を適用できることは言うでもない。
【0054】以上の実施例は、圧縮されて入力されるビ
デオ信号をバッファリングし伸長などの復号処理を行う
場合について述べたが、本発明は、そのようなビデオ信
号の処理に限らず、圧縮されて入力されるオーディオ信
号をバッファリングし伸長などの復号処理を行う場合、
および、圧縮されて入力されるビデオ信号およびオーデ
ィオ信号の両者についても、上記同様に処理できる。
【0055】
【発明の効果】以上、本発明によれば、プレーバックま
たはチャネル切換のいずれの場合も、スタートアップデ
ィレーなしでビデオ信号およびオーディオ信号を再生で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の復号装置の第1実施例としての、ビデ
オ信号復号装置の構成図である。
【図2】本発明の復号装置の第2実施例としての、ビデ
オ信号復号装置の構成図である。
【図3】本発明の復号装置の第3実施例としての、ビデ
オ信号復号装置の構成図である。
【図4】本発明の復号装置の第4実施例としての、ビデ
オ信号復号装置の構成図である。
【図5】従来のMPEGに基づくビデオ信号およびオー
ディオ信号処理装置の構成図である。
【図6】図5における拘束パラメータビットストリーム
のフォーマットを示す図であり、(A)は図5における
符号処理系においてマルチプレクシングしたビットスト
リームを示し、(B)は復号処理系においてフォーマッ
ト変換した信号フォーマットを示す。
【図7】図5に示した復号処理系の構成図である。
【図8】従来の復号処理系におけるオーディオ信号受信
バッファに入力されるオーディオ信号とオーディオ信号
復号器に入力されるオーディオ信号とのタイミングの関
係を示す図である。
【図9】従来の復号処理系におけるオーディオ信号受信
バッファに入力されるオーディオ信号とオーディオ信号
復号器に入力されるオーディオ信号との他のタイミング
の関係を示す図である。
【図10】バッファにおけるオーバーフローとアンダー
フローを示す図である。
【図11】図10に示したオーバーフローまたはアンダ
ーフローを防止する方法を示す図である。
【図12】スタートアップディレーを説明する図であ
る。
【図13】他のバッファリング処理を示す図である。
【図14】さらに他のバッファリング処理を示す図であ
る。
【図15】先行出願の復号器の構成図である。
【図16】図15に示した復号器で処理するビットスト
リームを示す図である。
【図17】従来の他のビットストリームを示す図であ
る。
【図18】MPEGに基づく他の従来のビデオ信号およ
びオーディオ信号処理装置の構成図である。
【図19】従来の復号装置の概要を示す図である。
【図20】スタートアップディレーを示す第1のグラフ
である。
【図21】スタートアップディレーを示す第2のグラフ
である。
【図22】スタートアップディレーを示す第3のグラフ
である。
【符号の説明】
1・・符号処理系 2・・非圧縮ビデオ信号源 3・・非圧縮オーディオ信号源 4・・拘束パラメータシステムターゲットデコーダ 5・・データ伝送系またはデータ蓄積系 6・・復号処理系 10〜10C・・ビデオ信号復号装置 11・・デマルチプレクシング回路 12〜15・・ビデオ信号バッファメモリ 16〜19・・実ビデオ信号復号器 20・・再生装置 21〜24・・疑似ビデオ信号復号器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正19】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正内容】
【図19】
【手続補正20】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図20
【補正方法】変更
【補正内容】
【図20】
【手続補正21】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図21
【補正方法】変更
【補正内容】
【図21】
【手続補正22】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図22
【補正方法】変更
【補正内容】
【図22】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 7/24

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも圧縮された画像信号を複数チャ
    ネルについて受入れ、該複数チャネルのうち選択された
    チャネルについて圧縮された画像信号をバッファメモリ
    手段において所定の遅延時間でバッファリングし、この
    バッファリングされた画像信号を復号する方法であっ
    て、 新たに選択されたチャネルの画像信号を未使用状態のバ
    ッファメモリ手段にバッファリングし、 該新たにバッファリングされている画像信号を復号し、 選択前のチャネルの画像信号が蓄積されているバッファ
    メモリ手段に蓄積された画像信号を無効化する復号方
    法。
  2. 【請求項2】前記復号処理を、前記圧縮された画像信号
    と同時的に圧縮された音声信号についても行う、請求項
    1記載の復号方法。
  3. 【請求項3】前記画像信号および前記音声信号がビット
    ストリーム形態である請求項2記載の復号方法。
  4. 【請求項4】少なくとも圧縮された画像信号を複数チャ
    ネルについて受入れ、該複数チャネルのうち選択された
    チャネルについての圧縮された画像信号を出力する手段
    と、 該選択出力手段から出力される画像信号を受け入れるよ
    うに前記選択出力手段に作動的に接続され、所定の遅延
    時間をもって該画像信号をバッファリングする少なくと
    も2つの並列動作可能なバッファメモリ手段と、 該バッファメモリ手段のいずれかに作動的に接続され、
    該接続されたバッファメモリ手段に蓄積された画像信号
    を読み出して復号処理する少なくとも1つの復号手段
    と、 前記バッファメモリ手段のうち、前記復号手段が作動的
    に接続されてないほうのいずれかのバッファメモリ手段
    に作動的に接続され、該接続されたバッファメモリ手段
    に蓄積された画像信号を無効化処理する少なくとも1つ
    の疑似復号手段とを有する復号装置。
  5. 【請求項5】前記復号手段が1つ設けられ、 前記疑似復号手段が、チャネル位置的に前記復号手段を
    挟んで前後に2つ設けられ、 前記バッファメモリ手段が3つ設けられ、 前記チャネル切換が順次連続的に行われ、 前記復号手段に作動的に接続されるバッファメモリ手段
    に、前記選択出力手段から選択されたチャネルの画像信
    号が印加されて画像信号が蓄積され、 前記復号手段は該画像信号が蓄積されているバッファメ
    モリ手段に蓄積された画像信号を復号処理し、 前記疑似復号手段のうちのチャネル選択に後行する位置
    の疑似復号手段がチャネル選択直前に画像信号が蓄積さ
    れていたバッファメモリ手段の画像信号を無効化する請
    求項4記載の復号装置。
  6. 【請求項6】前記復号処理を、前記圧縮された画像信号
    と同時的に圧縮された音声信号についても行う、請求項
    4または5記載の復号装置。
  7. 【請求項7】前記画像信号および前記音声信号がビット
    ストリーム形態である請求項6記載の復号装置。
  8. 【請求項8】少なくとも圧縮された画像信号を受入れ、
    圧縮された画像信号をバッファメモリ手段において所定
    の遅延時間でバッファリングし、このバッファリングさ
    れた画像信号を復号する方法であって、 プレーバックが要求されたとき、要求されたプレーバッ
    ク時点からの画像信号を未使用状態のバッファメモリ手
    段にバッファリングし、 該新たにバッファリングされている画像信号を復号し、 プレーバック要求前の画像信号が蓄積されているバッフ
    ァメモリ手段に蓄積されている画像信号を無効化する復
    号方法。
  9. 【請求項9】前記復号処理を、前記圧縮された画像信号
    と同時的に圧縮された音声信号についても行う、請求項
    8記載の復号方法。
  10. 【請求項10】少なくとも圧縮された画像信号を受入
    れ、所定の遅延時間をもって該画像信号をバッファリン
    グする並列動作可能な少なくとも2つのバッファメモリ
    手段と、 該バッファメモリ手段のいずれかに作動的に接続され、
    該接続されたバッファメモリ手段に蓄積された画像信号
    を読み出して復号処理する少なくとも1つの復号手段
    と、 前記バッファメモリ手段のうち、前記復号手段が作動的
    に接続されてないほうのいずれかのバッファメモリ手段
    に作動的に接続され、該接続されたバッファメモリ手段
    に蓄積された画像信号を無効化処理する少なくとも1つ
    の疑似復号手段とを有し、 プレーバックが要求されたとき、要求されたプレーバッ
    ク時点からの画像信号を前記疑似復号手段に作動的に接
    続されているバッファメモリ手段にバッファリングし、 前記復号手段が該新たにバッファリングされている画像
    信号を復号し、 前記疑似復号手段がプレーバック要求前の画像信号が蓄
    積されているバッファメモリ手段に蓄積された画像信号
    を無効化する復号装置。
  11. 【請求項11】前記復号処理を、前記圧縮された画像信
    号と同時的に圧縮された音声信号についても行う、請求
    項10記載の復号装置。
  12. 【請求項12】前記画像信号および前記音声信号がビッ
    トストリーム形態である請求項11記載の復号方法。
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