JPH09130354A - パケット多重方法、パケット生成方法、多重データ復号方法および多重データ復号装置 - Google Patents

パケット多重方法、パケット生成方法、多重データ復号方法および多重データ復号装置

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JPH09130354A
JPH09130354A JP28477495A JP28477495A JPH09130354A JP H09130354 A JPH09130354 A JP H09130354A JP 28477495 A JP28477495 A JP 28477495A JP 28477495 A JP28477495 A JP 28477495A JP H09130354 A JPH09130354 A JP H09130354A
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Yoshinori Matsui
義徳 松井
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像、音声データを生成、多重および復号す
る際に、プログラム切り替えを迅速に行う。 【解決手段】 画像あるいは音声、またはその他のデジ
タルデータとデジタルデータを分類するための識別子を
含む第1のパケット列を入力し、映像あるいは音声、ま
たはその他のデジタルデータとデジタルデータを分類す
るための識別子を含む第2のパケット列を入力し、第1
のパケット列の識別子を変換して第1’のパケット列を
生成し、第2のパケット列の識別子を変換して第2’の
パケット列を生成し、第1’のパケット列と第2’のパ
ケット列を多重して第3のパケット列を生成し出力する
場合において、第1’のパケット列に不連続であること
を示すフラグを含むパケットを少なくとも1つ以上多重
して出力することを特徴とするパケット多重方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル画像、デ
ジタル音声、デジタルデータなどを多重して伝送する際
のパケット多重方法とパケット生成方法、および多重し
たデータを復号するための多重データ復号方法および装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】圧縮技術の進歩に伴い、衛星波や地上波
による放送、光ファイバを用いたCATVなどの分野で、デ
ジタル画像、音声のサービスが一部実用化されている。
デジタル画像、音声またその他のデータを伝送する際に
は、圧縮技術とともにそれらのデータを多重する方法も
重要な課題である。
【0003】以下図面を参考にしながら、データ多重方
法の国際規格であるMPEG2パケット多重方法および、多
重したデータを復号する多重データ復号装置について説
明する。
【0004】図10、11は従来のMPEG2パケット多重
方法の説明図である。図12は従来のMPEG2パケット多
重方法によるパケット多重装置、および多重データを復
号する多重データ復号装置のブロック図である。図12
において、1201は第1の記憶装置、1202は第2
の記憶装置、1203は多重部で、12031の第1の
バッファ、12032の第2のバッファ、12033の
CPU、12034のクロック、12035の多重スイッ
チより構成される。1204は分離部で12041のCP
U、12042のバッファ、12043の分離スイッチ
より構成される。また1205はクロック制御部、12
06は画像デコーダ、1207は音声デコーダである。
図13は分離部のCPU12041の動作を示すフローチ
ャートである。
【0005】以上のように構成された従来のMPEG2パケ
ット多重方法、多重装置および多重データ復号装置につ
いて、以下その動作を説明する。
【0006】図10はTSパケットのフォーマットの概略
である。図10(a)に示すように、TSは連続するTSパケ
ット列である。図10(b)に示すように、TSパケットは
ヘッダ、及び拡張ヘッダであるアダプテーションフィー
ルドと、圧縮した映像や音声のデータを格納するペイロ
ードに分かれる。ヘッダ部は図10(c)に示すように、
パケットの識別子であるPID、アダプテーションフィー
ルド制御フラグ、カウンタなどを含む。PIDは同一シー
ケンスのデータをペイロードに含む場合においては同一
の値となる。アダプテーションフィールド制御フラグ
は、アダプテーションフィールドと、ペイロードのそれ
ぞれの有無を指示する。TSパケット中にはアダプテーシ
ョンフィールドとペイロードの両方またはいずれか一方
が含まれる。カウンタは同一のPIDを持つTSパケットの
順序を示す。カウンタ値は4ビットで表し、1ずつ値を
増加させ15の次は0に戻る。図10(d)はアダプテー
ションフィールドの説明図であり、図に示すようにラン
ダムアクセスが可能であることを示すランダムアクセス
指示フラグ、TSパケットが不連続であることを示す不連
続フラグ、復号に際して必要なPCRと呼ばれる基準時間
クロックの符号化の有無を示すPCRフラグなどを含む。
画像デコーダはシーケンススタートコードと呼ばれる特
別なコードを最初に検出する必要がある。画像の圧縮デ
ータを伝送するTSパケットにおいて、ランダムアクセス
指示フラグが1である場合、ペイロードにはシーケンス
スタートコードが存在することが明確になる。不連続フ
ラグは、図10(c)で示すカウンタやPCRの値に不連続が
発生することを明示する。PCRは、符号化装置またはデ
ータ多重装置のクロックにより生成されるカウンタ値
を、100ミリ秒など一定時間毎にサンプリングした値で
ある。PCRにより、エンコーダまたはデータ多重装置の
クロックと同期したクロックを復号側で再生することが
可能となる。
【0007】図10(a)で示すTSパケット列には、複数
の番組を多重することが可能である。複数の番組を含む
TSパケット列から一つの番組を選択して復号する場合、
PMTおよびPATとよばれるテーブルを参照する。PMTは図
11(a)に示すように、一つの番組に含まれる画像や音
声のデータを含むTSパケットのPIDを示したテーブルで
ある。PATは図11(b)に示すように、複数の番組の番号
と、各番組のPMTを含むTSパケットのPIDを示したテーブ
ルである。PMTおよびPATはTSパケットのペイロード部に
多重する。
【0008】図12は以上のような従来のMPEG2多重方
式で多重して伝送するパケット多重装置、および入力し
た多重データを分離してデータを再生する多重データ復
号装置の一例である。まず多重部1203の動作を説明
する。第1の記憶装置1201に格納されたパケット列
は多重部1203の第1のバッファ12031に入力さ
れ、第2の記憶装置1202に格納されたパケット列は
第2のバッファ12032に入力される。メモリ120
33にはテーブルパケットが記憶されている。CPU12
033はバッファ12031、12032を監視し、TS
パケットの入力があったバッファ側に多重スイッチ12
035を倒し、TSパケットを出力する。また、CPU12
033はテーブルパケットを一定の間隔でTS中に多重し
伝送する。次に分離部1204の動作を説明する。入力
したTSパケットはまずバッファ12041に格納する。
CPU10042は図13で示したフローチャートに基づ
いて動作し、まずPATを入力して復号するプログラムのP
MTを含むTSパケットのPIDを抽出し、さらにPMTを入力し
て選択したプログラムの画像や音声のデータを含むTSパ
ケットのPIDを抽出する。入力したTSパケットの中でPCR
を含んだパケットはクロック制御部1205に送り、画
像、音声信号の復号に必要な基準クロックを再生する。
画像、音声のデータを含むTSパケットは、分離スイッチ
12043によりそれぞれのデコーダ1206、120
7に出力する。デコーダでは再生した基準クロックを用
いて画像、音声データ復号、伸長しプログラムを再生す
る(例えば、ISO/IEC JTC1/SC29/WG11 N801, "ISO/IEC 1
3818-1 International Standard : INFORMATION TECHNO
LOGY - GENERIC CODING OF MOVING PICTURES AND ASSOC
IATED AUDIO : SYSTEMS", 1994.11)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成のみであっては復号装置に種々の問題が生ず
る。
【0010】まず多重装置において、記憶装置から送出
されるプログラムが途中でスキップされて伝送された場
合に、復号装置において図10におけるカウンタが不連
続となり、復号装置はカウンタの不連続を検出した時点
でエラーと見なし、TSパケットが破棄されるなど正常な
復号が行なえなくなる可能性がある。
【0011】また、画像データにシーケンススタートコ
ードが含まれていても、ランダムアクセス指示フラグが
1にセットされるとは限らないため、図12における分
離部はシーケンススタートコードの有無を判別するに
は、画像データを検索する必要がある。したがって、CP
Uに高い処理能力が必要となり多重データ復号装置が高
価になる可能性がある。
【0012】さらに多重データ復号装置において、複数
のプログラムを多重したパケット列が入力された場合、
図13に示すような手順でテーブルパケットを参照する
ことによって、1つのプログラムを構成するパケットだ
けを選択し、復号することが可能になる。しかしなが
ら、多重データ復号装置において途中で受信中のプログ
ラムを変更する場合を考えると、再度PATおよびPMTを取
得して解析する必要があり、プログラムを変更してから
実際に表示されるまでの時間を要する。PATおよびPMTの
パケット列への多重頻度はMPEG規格ではなんら規定され
ていない。テレビ放送のような形態を考慮すれば、多重
データ復号装置においてプログラムが変更されるタイミ
ングを、パケット列の送出側からは把握することは不可
能である。したがって一定の頻度でPATおよびPMTなどの
テーブルをパケット列に多重する必要がある。これらテ
ーブルの多重頻度を大きくすれば、テーブルの取得に要
する時間を減少することができるが、一方でテーブルの
パケット列に占める割合が高くなり、伝送レートが増大
する。逆にPATおよびPMTの多重頻度を小さくすれば、伝
送レートの増大を回避できるが、一方でテーブルの取得
に時間を要することとなる。
【0013】本発明は上記課題に鑑み、多重データ復号
装置の動作を確実にするパケット多重方法、パケット生
成方法、多重データ復号方法および多重データ復号装置
を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のパケット多重方法は、画像あるいは音声、ま
たはその他のデジタルデータとデジタルデータを分類す
るための識別子を含む第1のパケット列を入力し、映像
あるいは音声、またはその他のデジタルデータとデジタ
ルデータを分類するための識別子を含む第2のパケット
列を入力し、第1のパケット列の識別子を変換して第
1’のパケット列を生成し、第2のパケット列の識別子
を変換して第2’のパケット列を生成し、第1’のパケ
ット列と第2’のパケット列を多重して第3のパケット
列を生成し出力する場合において、第1’のパケット列
に不連続であることを示すフラグを含むパケットを少な
くとも1つ以上多重して出力するものである。この際、
不連続であることを示すフラグは第1’のパケット列の
各識別子における第1番目に多重するパケットに付与す
る、あるいは第1’のパケット列の各識別子における最
後に多重するパケットに付与する、もしくは第1’のパ
ケット列の各識別子における第1番目のパケットを多重
する前に不連続であることを示すフラグを1にセットし
たパケットを生成し多重する、あるいは第1’のパケッ
ト列の各識別子における最後のパケットを伝送した後に
不連続であることを示すフラグを1にセットしたパケッ
トを生成し多重するものである。
【0015】また本発明のパケット生成方法は、入力さ
れたデジタル圧縮画像データをパケットに分割生成する
際に、パケットにシーケンススタートコードの最初のビ
ットが含まれる場合、前記パケットに必ずランダムアク
セスが可能であることを示すフラグを付与するものであ
る。
【0016】さらに本発明の多重データ復号方法は、少
なくとも1つ以上プログラムが多重されたパケット列を
入力し画像あるいは音声、またはその他のデータに分離
する多重データ復号装置において、各々のプログラムに
は映像または音声あるいはその他のデジタルデータを識
別するためのテーブルパケットが多重されている場合、
復号するプログラム以外のテーブルパケットもメモリに
記憶するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明は上記した構成によって、
記憶装置から送出されるプログラムが途中スキップされ
図10におけるカウンタが不連続となる場合であって
も、復号装置は不連続フラグを参照することによって復
号処理を続行することができる。また、画像データを伝
送するパケットにシーケンススタートコードが含まれて
いる場合、必ずランダムアクセスが可能であることを示
すフラグが付与されることによって、画像パケットから
シーケンススタートコードを検索する必要がなくなる。
さらに、複数のプログラムを含むパケット列からなるデ
ジタルデータを復号する際に、復号するプログラム以外
のテーブルパケットもメモリに記憶することによりプロ
グラムの切り替えが迅速に行なえる。
【0018】以下本発明の第1の実施例におけるパケッ
ト多重方法について、図面を参照しながら説明する。
【0019】図1は本発明の第1の実施例におけるパケ
ット多重装置のブロック図である。図1において101
は第1の記憶装置、102は第2の記憶装置、103は
パケット多重部で、10301の第1の識別子変換器、
10302の第2の識別子変換器、10303の第1の
バッファ、10304の第2のバッファ、10305の
第1のメモリ、10306の第2のメモリ、10307
の第1のスイッチ、10308の第2のスイッチ、10
309の第3のスイッチ、および10310のCPUよりな
る。図2は図1の記憶装置101から送出されるパケッ
ト列の例の説明図である。図3は図1の識別子変換器の
動作例の説明図である。図4はCPU10310の動作の
一部を説明するフローチャートである。図5は第1の実
施例によって出力されるパケット列の例の説明図であ
る。
【0020】以上のように構成されたパケット多重装置
におけるパケット多重方法について、図1、図2、図
3、図4および図5を用いて説明する。
【0021】記憶装置101は第1のパケット列を送出
し、記憶装置102は第2のパケット列を送出する。第
1および第2のパケット列は、従来例における図10に
示すようなパケット列である。第1のパケット列は第1
のプログラムを伝送し、第2のパケット列は第2のプロ
グラムを伝送するものとする。ここでは第1のパケット
列に着目して説明を行なう。第1のパケット列は、図2
に示すように画像、音声、データのパケット、および従
来例の図11に示すようなテーブルパケットが多重され
ている。パケットは、それぞれ図1に示すような識別子
(PID)とカウンタを含んでいる。パケット多重部103
は図4のフローチャートに示すように、記憶装置101
から送出された第1のパケット列を入力し、ステップ4
02でPID変換を行なう。これは、第1のパケット列と
第2のパケット列のPIDが重複しないようにするためで
ある。図3(a)に示すような第1のパケット列と、図3
(b)に示すような第2のパケット列に重複するPIDがあっ
た場合、図3(c)に示すようにPIDの変換を行なわずに多
重しては、復号装置では正しく画像、音声のデータを復
号することができなくなる。PID変換されたパケット列
はバッファ10303に入力される。各PIDで第1番目
に入力したパケットであれば、ステップ406のよう
に、入力したパケットと同値のPIDと、入力したパケッ
トのカウンタより1だけ少ないまたは入力したパケット
のカウンタ値が0の時は15であるようなカウンタ値
と、1にセットした不連続フラグとを含むパケットを生
成してメモリ10305に格納し、メモリから生成した
パケットを出力した後、バッファから入力したパケット
を出力する。また、各PIDで最後にバッファに入力され
たパケットであれば、入力したパケットを出力した後、
ステップ410のように、入力したパケットと同値のPI
Dと、入力したパケットのカウンタより1だけ大きいま
たは入力したパケットのカウンタ値が15の時は0であ
るようなカウンタ値と、1にセットした不連続フラグと
を含むパケットを生成してメモリに格納し、メモリから
生成したパケットを出力する。第1番目に入力したパケ
ットであることを判断する方法としては、CPUが記憶装
置にパケット送出リクエストを出した後、バッファに入
力したパケットとする方法や、多重部103の外部から
指示を与えられた後、バッファに入力したパケットとす
る方法などがある。また、最後に入力したパケットであ
ることを判断する方法としては、一定時間そのPIDのパ
ケットの入力がない時とする方法や、多重部103の外
部から指示を与える方法、あるいは記憶装置101にパ
ケット送出をリクエストしてもパケット列が送出されな
い時とする方法などがある。
【0022】以上は第1のパケット列に着目して説明し
たが、第2のパケット列に対しても同様の手順で不連続
フラグを付与する。スイッチ10307から出力される
第1のパケット列は、スイッチ10308から出力され
る第2のパケット列と多重されて伝送される。
【0023】本実施例による、記憶装置が現在送出して
いるパケット列の箇所から指定した時間の箇所までジャ
ンプして再送出する場合のスイッチ10307から出力
されるパケット列の例を図5に示す。記憶装置はジャン
プ動作を行なうため、図5に示すパケット(a)を送出し
た後パケット列の送出を中断する。多重部103のバッ
ファ10303にパケットが入力されないため、CPU1
0310は図4のステップ410のように、パケット
(b)を生成して出力する。記憶装置は指定した位置にジ
ャンプした後パケット(c)から送出を再開する。CPU10
310は図4のステップ406のように、パケット(d)
を生成し(c)を出力する前に(d)を出力する。図5に示す
ようなパケット列であれば、カウンタの不連続はあって
も、復号装置は不連続フラグを参照することによって、
パケット破棄などの問題は発生しない。
【0024】以上のように本実施例によれば、復号装置
においてカウンタの不連続によるパケット破棄等のない
パケット多重が実現できる。なお本実施例では、第1番
目に多重するパケットの前と最後に多重するパケットの
後に、それぞれ不連続フラグを1にセットしたパケット
を1個多重することとしたが、1個に限らず複数多重し
ても良い。
【0025】図6は本発明の第2の実施例におけるパケ
ット多重方法の説明図である。以下図6を用いて説明す
る。
【0026】本実施例が第1の実施例と異なる点は、第
1の実施例が図4のステップ406に示したように、第
1番目のパケットを多重する前に不連続フラグを1にセ
ットしたパケットを生成して多重するのではなく、ステ
ップ606に示すように第1番目のパケットの不連続フ
ラグを1にセットして多重する点、およびステップ41
0に示したように、最後のパケットを多重した後に不連
続フラグを1にセットしたパケットを生成して多重する
のではなく、ステップ608に示すように最後のパケッ
トの不連続フラグを1にセットして多重する点である。
本実施例によれば、不連続フラグは図10に示すように
オプショナルなフィールドであるアダプテーションフィ
ールドに存在するため、アダプテーションフィールドの
有無を調べることによるCPU10310の若干の負荷の
増大はあるが、新たなパケットを生成して多重する必要
がないので、メモリ10305およびスイッチ1030
7が不要になり、かつ第1の実施例と同様の効果を得る
ことができる。
【0027】図7は本発明の第3の実施例におけるパケ
ット生成方法の説明図である。以下図7を用いて説明す
る。
【0028】MPEG画像圧縮方式において圧縮された画像
データは各画像フレームのデータの他にシーケンスヘッ
ダ、ピクチャヘッダ等のヘッダ情報を含む。これらのヘ
ッダは必ずユニークなスタートコードと呼ばれるビット
パターンから始まっており、例えばシーケンスヘッダ
は'000000000000000111010011'なるビットパターンから
なるシーケンススタートコードから始まる。画像復号装
置は画像フレームデータの復号を開始する前に、シーケ
ンススタートコードを検出し、シーケンスヘッダを解析
して画像データの属性を得る必要がある。一方、入力し
たパケット列から画像あるいは音声データを分離する多
重データ分離装置においては、一般的に画像データを参
照してパケット内にシーケンススタートコードを含むか
否かを判断することは、CPUの負荷が高くなり現実的で
ない。MPEGでは図10に示すTSパケットのアダプテーシ
ョンフィールドにランダムアクセス指示フラグを設けて
おり、このフラグが1にセットされた場合は、パケット
がシーケンススタートコードを含むことが明確になる。
しかしながら、従来例のMPEG2規格ではランダムアクセ
ス指示フラグはオプションであり、必ずしも付与する必
要はない。例えば一連のストリーム中にランダムアクセ
ス指示フラグが1にセットされることが全くなくても良
い。
【0029】しかしながら、上記のような従来例のMPEG
2規格では、入力したパケット列はランダムアクセス指
示フラグが1にセットされたパケットが全くないことも
ありうるため、多重データ復号装置はランダムアクセス
指示フラグによる画像復号装置への出力制御が行なえな
い。そこで本発明のパケット生成方法では、シーケンス
スタートコードを含むTSパケットにおいて、必ずランダ
ムアクセス指示フラグを1にセットして送出する。
【0030】図7のフローチャートによれば、まずステ
ップ701で1フレームの画像データを入力する。フレ
ームデータに先だちピクチャヘッダやシーケンスヘッダ
等各種のヘッダを含む場合には、これらのヘッダも含め
て1フレームとして扱う。次にステップ702において
PESパケットを生成する。1フレームで1PESパケットを
生成しても良いし、1フレームを分割して複数のPESパ
ケットを生成しても良い。ステップ703ではPESパケ
ットを切り出してTSパケットヘッダを付与し、188バイ
ト長のTSパケットを生成する。TSパケットがシーケンス
スタートコードを含む場合、ステップ705においてラ
ンダムアクセス指示フラグを1にセットする。ステップ
702で生成したPESパケットの全データをTSパケット
にするまで、ステップ703から705まで繰り返す。
【0031】以上のように、TSパケットを生成する際
に、画像データのシーケンススタートコードを含む場
合、ランダムアクセス指示フラグを必ず1にセットする
ことで、多重データ復号装置は、画像データパケットの
内容を検索することなしに、ランダムアクセス指示フラ
グによってシーケンススタートコードの有無を判別し
て、出力制御を行なえるようになる。
【0032】なお、本実施例においては画像データの例
について説明したが、音声データに対しても本実施例を
適用することが可能である。ただしその際は、画像デー
タのシーケンススタートコードのかわりに音声フレーム
の始まりを示すフレーム同期ワードを用いる。
【0033】図8は本発明の第4の実施例における多重
データ復号方法および復号装置の説明図である。図8に
おいて81は多重データ復号装置であり、811の入力
部、812の分離部、813の出力部、814のCPU、
および815のメモリより構成される。813の出力部
は8131の第1のバッファ、8132の第2のバッフ
ァ、8133の第3のバッファよりなる。また、82は
画像復号装置、83は音声復号装置、84はデータ復号
装置である。図9はCPU814の動作を説明するフロー
チャートである。
【0034】以上のように構成された多重データ復号方
法および復号方法について図8および図9を用いて説明
する。
【0035】入力部811は、画像あるいは音声、また
はその他のデータよりなるプログラムを少なくとも1つ
以上多重したパケット列を入力する。多重パケット列に
は従来例の図11に示すようなプログラムを構成する画
像、音声等のPIDを記述したPMTが多重される。分離部8
12は図9のフローチャートに示すように、ステップ9
03において、PATに記載されている全てのプログラム
番号とPMTのPIDをメモリに記憶する。以下、ステップ9
05においていずれかのプログラムのPMTを入力すれ
ば、PMTからそのプログラムに関する画像、音声、また
はその他のデータを伝送するPIDをメモリに記憶する。
復号するプログラムの画像、音声、またはその他のデー
タのパケットであれば、ステップ907において、それ
ぞれの出力バッファにに送出する。なお、PATあるいはP
MTが一定の頻度で多重されて複数回入力される場合入力
の度にメモリに上書きする、またはPATあるいはPMTの内
容が更新された場合にメモリの内容も更新する。出力部
813に入力された画像、音声、あるいはその他のデー
タはそれぞれの復号装置に入力し、復号することによっ
てプログラムが再生される。
【0036】以上のように本実施例によれば、復号する
プログラムを切り替えた際に、PATおよびPMTなどのテー
ブルを迅速に取得することができ、したがって切り替え
後から表示までの時間が短縮されることになる。また、
多重データ復号装置は復号するプログラム以外のテーブ
ルをメモリに記憶するため、PATおよびPMTの多重頻度を
減少させることが可能となり、より効率の高いデータ伝
送を行なうことが可能となる。
【0037】なお、以上の実施例では復号するプログラ
ム以外の画像、音声、その他のデータのPIDをPMTより抽
出してメモリに記憶するとしたが、復号するプログラム
以外のPMTを入力した時は単にメモリに記憶するように
しても良い。1つのPMTはMPEG規格によれば最長でも102
4バイト以下であるため、現在のCPUの処理能力をもって
すれば、プログラム切り替え後にPMTを検索するのに何
ら問題はない。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明は、不連続フラグを
適切なパケットに付与することが可能になるので復号装
置の動作に支障を来たすことがない。また、シーケンス
スタートコードを含む画像パケットに必ずランダムアク
セス指示フラグを付与するので復号装置において画像デ
ータからシーケンススタートコードを検索する必要がな
い。さらに、復号するプログラム以外のテーブルパケッ
トもメモリに記憶するので、プログラムの切り替えから
表示までを迅速に行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるパケット多重装
置のブロック図
【図2】パケット列の例を示す説明図
【図3】パケット列の多重の例を示す説明図
【図4】本発明の第1の実施例におけるパケット多重部
103におけるCPU1310の動作の一部を示す説明図
【図5】本発明の第1の実施例におけるパケット多重部
103において出力されるパケット列の例を示す説明図
【図6】本発明の第2の実施例を示す説明図
【図7】本発明の第3の実施例におけるパケット生成方
法を示す説明図
【図8】本発明の第4の実施例における多重データ復号
装置のブロック図
【図9】本発明の第4の実施例における多重データ復号
方法を示す説明図
【図10】従来のパケット多重方法を示す説明図
【図11】従来のパケット多重方法を示す説明図
【図12】従来のパケット多重装置および復号装置の例
を示す説明図
【図13】従来の多重データ復号方法を示す説明図
【符号の説明】
101 第1の記憶装置 102 第2の記憶装置 103 パケット多重部 10301 第1の識別子変換器 10302 第2の識別子変換器 10303 第1のバッファ 10304 第2のバッファ 10305 第1のメモリ 10306 第2のメモリ 10307 第1のスイッチ 10308 第2のスイッチ 10309 第3のスイッチ 10310 CPU

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像あるいは音声、またはその他のデジタ
    ルデータとデジタルデータを分類するための識別子を含
    む第1のパケット列を入力し、映像あるいは音声、また
    はその他のデジタルデータとデジタルデータを分類する
    ための識別子を含む第2のパケット列を入力し、第1の
    パケット列の識別子を変換して第1’のパケット列を生
    成し、第2のパケット列の識別子を変換して第2’のパ
    ケット列を生成し、第1’のパケット列と第2’のパケ
    ット列を多重して第3のパケット列を生成し出力する場
    合において、第1’のパケット列に不連続であることを
    示すフラグを含むパケットを少なくとも1つ以上多重し
    て出力することを特徴とするパケット多重方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の第3のパケット列を生成し
    出力する場合において、前記第1’のパケット列の少な
    くとも第1番目に多重するパケットに、不連続であるこ
    とを示すフラグを付与することを特徴とする請求項1記
    載のパケット多重方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の第3のパケット列を生成し
    出力する場合において、前記第1’のパケット列の第1
    番目のパケットを多重する前に、第1’の識別子および
    不連続であることを示すフラグを含むパケットを少なく
    とも1つ以上多重して出力することを特徴とする請求項
    1記載のパケット多重方法。
  4. 【請求項4】請求項1記載の第3のパケット列を生成し
    出力する場合において、前記第1’のパケット列の少な
    くとも最後に多重するパケットに、不連続であることを
    示すフラグを付与することを特徴とする請求項1記載の
    パケット多重方法。
  5. 【請求項5】請求項1記載の第3のパケット列を生成し
    出力する場合において、前記第1’のパケット列の最後
    のパケットを多重した後に、第1’の識別子および不連
    続であることを示すフラグを含むパケットを少なくとも
    1つ以上多重して出力することを特徴とする請求項1記
    載のパケット多重方法。
  6. 【請求項6】請求項1、2、3、4、5のいずれかに記
    載のパケット多重方法で出力されたパケット列を入力し
    て、画像もしくは音声またはその他のデジタルデータを
    復号、再生する多重データ復号方法。
  7. 【請求項7】デジタルデータを入力し、一定の長さのパ
    ケットに分割生成する際に、パケット内に前記デジタル
    データの特定のコードの第1番目のビットが含まれる場
    合、ランダムアクセスが可能であることを示すフラグを
    パケットに付与することを特徴とするパケット生成方
    法。
  8. 【請求項8】前記デジタルデータの特定のコードを画像
    シーケンスの始まりを示すコードとすることを特徴とす
    る請求項7記載のパケット生成方法。
  9. 【請求項9】前記デジタルデータの特定のコードを音声
    フレームの始まりを示すコードとすることを特徴とする
    請求項7記載のパケット生成方法。
  10. 【請求項10】請求項7、8、9のいずれかに記載のパ
    ケット生成方法で生成されたパケット列を入力して、画
    像、あるいは音声データを復号、再生する多重データ復
    号方法。
  11. 【請求項11】少なくとも1つ以上の音声または画像、
    あるいはその他のデジタルデータからなるプログラムを
    1つ以上多重したパケット列を入力し、前記パケット列
    より少なくとも1つのプログラムを選択し、画像あるい
    は音声、またはその他のデジタルデータを分離して出力
    する多重データ復号方法において、入力するパケット列
    に画像あるいは音声、またはその他のデジタルデータを
    分類するための情報を有するテーブルパケットを入力し
    た際に、復号しないプログラムのテーブルパケットをメ
    モリに記憶することを特徴とする多重データ復号方法。
  12. 【請求項12】少なくとも1つ以上の音声または画像、
    あるいはその他のデジタルデータからなるプログラムを
    1つ以上多重したパケット列を入力する入力ブロック
    と、前記パケット列より少なくとも1つのプログラムを
    選択し、画像あるいは音声、またはその他のデジタルデ
    ータを分離する分離ブロックと、前記分離ブロックを制
    御するCPUと、前記分離したデータを出力するための出
    力部とを備えた多重データ復号装置において、画像ある
    いは音声、またはその他のデジタルデータを分類するた
    めの情報を有するテーブルパケットを入力した際に、復
    号しないプログラムのテーブルパケットを記憶するメモ
    リを備えることを特徴とする多重データ復号装置。
JP28477495A 1995-06-20 1995-11-01 パケット多重方法、パケット生成方法、多重データ復号方法および多重データ復号装置 Pending JPH09130354A (ja)

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JP28477495A JPH09130354A (ja) 1995-11-01 1995-11-01 パケット多重方法、パケット生成方法、多重データ復号方法および多重データ復号装置
US08/666,784 US6449352B1 (en) 1995-06-20 1996-06-19 Packet generating method, data multiplexing method using the same, and apparatus for coding and decoding of the transmission data

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7756655B2 (en) 2006-02-28 2010-07-13 International Business Machines Corporation Observation apparatus, observation method and program

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