JPH0745943Y2 - 同軸型ロータリートランス - Google Patents

同軸型ロータリートランス

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JPH0745943Y2
JPH0745943Y2 JP1988138237U JP13823788U JPH0745943Y2 JP H0745943 Y2 JPH0745943 Y2 JP H0745943Y2 JP 1988138237 U JP1988138237 U JP 1988138237U JP 13823788 U JP13823788 U JP 13823788U JP H0745943 Y2 JPH0745943 Y2 JP H0745943Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、例えばビデオテープレコーダ(以下、VTRと
略称する)等の磁気記録再生に用いられる同軸型ロータ
リートランスの改良に関するものである。
(従来の技術) ロータリートランスの中には、同軸的に組み合された一
対の円筒状コア体の各信号授受面に複数対のコイルを巻
回し、例えば内側に位置する固定側円筒状コア体に係る
リード端末を、この固定側コア体の下端部に形成した鍔
状の円形端子台の端子部材に絡げる形式の同軸型ロータ
リートランスのあることが知られている。
このような同軸型のロータリートランスは、たとえトラ
ンス自体を小型化した場合でも、多チャンネル間の信号
授受が或る程度可能となる構造である関係で、例えば、
VTR等のロータリートランスとして使用されることが多
い。
しかし、これをVTRに使用する際には、VTR側での設置ス
ペースの大きさやそのシリンダとの構造的な関係で、次
に記すような二律背反的な問題を生じる。即ち、 a 同軸型ロータリートランスでは、その高さを高くす
るほど信号授受面の面積が広くなって、多チャンネル化
を容易にする。
b 同軸型ロータリートランスの高さ方向の寸法は、小
型化を実現する際に、VTR側での設置スペースの大きさ
や、そのシリンダの大きさによって制約を受ける。
という問題を生じる。以下、この問題を第6図に示す従
来の同軸型ロータリートランスの構造を参照して説明す
る。
従来の同軸型ロータリートランスの固定側コア体20で
は、その円筒状コア21の外周面が信号授受面となって、
ここに所用数のコイルCが巻回されるようになってい
る。そして、これらのコイルCに係るリード端末Eが、
この円筒状コア21の下端部に形成した端子台22の下方に
垂直に立てられた端子部材23に絡げられるような構造と
なっている。
このような固定側コア20には内周面に同様の信号授受面
を形成された回転側コア体(図示せず)を組合せた後、
前記リード端末Eの絡げられた端子部材23を適宜のプリ
ント基板24の取付け孔25内に挿入し、その後、所定の半
田付け処理を施すことにより、両者の電気的且つ機械的
な結合を図るように構成されている。
ところがこの構造では、例えば円筒状コア21の上端から
端子部材23の下端までの高さHが、同軸型ロータリート
ランスの全高となり、高さh1で表される信号授受面の範
囲は、該トランスの全高Hに比べてかなり狭いものとな
っている。
(考案が解決しようとする課題) この結果、VTRの小型化及び多チャンネル化が要望され
るようになると、この信号授受面の範囲の狭さが基本的
な欠点として浮び上り、更には、VTRのシリンダの大き
さや取付け高さに寸法的な制約が加えられるようになる
と、従来の構造ではこれに対処しきれないという現状で
ある。
一方、VTRの小型化及び多チャンネル化が進んでくる
と、それにつれて、ロータリートランスの回路基板への
取付け時におけるコイルリード端末の絡げ処理作業や、
半田付け処理作業等の困難度が増してくることになる。
そのため、部品状態にある同軸型ロータリートランスの
段階で何かとこれらの作業の簡略化が図れるような、例
えばユニット化された構造の同軸型ロータリートランス
が実現できないか、という作業上の要望も出てくる。
本考案は、この事情に鑑みてなされたもので、構造的に
は、第6図における高さh2で表される端子部材の突出分
を無くし、更に、h3で表される端子台の厚さを極力薄い
ものとすることによって、リード端末の絡げ処理及びト
ランス自体の組立作業の効率を大幅に向上しつつ、高さ
方向の短縮化を実現し得る新規な同軸型ロータリートラ
ンスを提供することを目的とするものである。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) この目的を達成するための本考案は、同軸的に組み合さ
れた一対の円筒状コアの各信号授受面に複数対のコイル
を巻回し、内側又は外側に位置する円筒状コアに係るリ
ード端末を、この内側又は外側円筒状コアの下端部に形
成した板状の端子台の端子部に絡げる形式の同軸型ロー
タリートランスにおいて、前記円筒状コアの下部には結
合用切欠部が設けられ、前記端子台には前記コアの結合
用切欠部が嵌合する取付け穴が設けられるとともに、こ
の端子台の側面には突出形成された端子部が絶縁材によ
って一体的に形成され、前記円筒状コアは、前記結合用
切欠部が前記端子台の取付け穴内に端子台とコアの各底
面が面一となるように嵌合することによって結合し、前
記内側又は外側円筒状コアに係るコイルのリード端末
を、この内側又は外側円筒状コアの外周面から前記端子
台の底面に沿って取出し得るように構成し、この取出し
経路に沿って取出した前記リード端末を、前記端子部に
絡げ得るようにしたものである。
(作用) この構成に基づく本考案の作用は、内側又は外側コア体
に設置したコイルのリード端末を該コア体の側方へ導出
するので、高さ方向の端子部材の突出部分を無くし、端
子台の厚さを極力薄いものとすることにより、ロータリ
ートランスの全高に対する円筒状信号授受面の占める高
さ比率を大きくすることができると共に、リード端末の
絡げ処理作業及びトランス自体の組立作業の能率を大幅
に向上しつつ、高さ方向の短縮化を図ることができる。
また、端子台と端子部を絶縁材による一体形成としたの
で端子部の必要強度を損わずに薄くすることができ、製
造効率が一層向上する。さらに、円筒状コアに結合用切
欠部を設け、この切欠部を端子台の取付け穴に嵌合する
こととしているので位置決め及び結合を確実に行える。
(実施例) 以下、本考案について図面を参照して説明するが、本来
同軸型ロータリートランスは、それ自体公知の手段によ
り相対回転可能に組合された一対のコア体、即ち、内側
コア体と外側コア体とから構成されるが、以下の説明で
は内側コア体を固定側とした場合の実施例を想定し、こ
れに基づいて本考案を詳細に説明する。
第1図は本考案に係る同軸型ロータリートランスの固定
側コア体の概略構成を示す主要図、第2図は第1図の主
要図に係る底面図である。
図中、本考案の一例に係るロータリートランスの内側
(固定側)コア体1は、適宜の磁性体材料から成る円筒
状コア2と、適宜の絶縁材料から成る円板状の端子台3
と、導電性材料から成る例えば3個(合計6本)の端子
部材4とから構成される。
この場合、前記円筒状コア2の下部には結合用切欠部2a
が形成され、また、信号授受面である外周面には、各チ
ャンネル間にクロストークが生じない程度の間隔で、例
えば3本のコイル巻回溝5a乃至5cが形成され、これらの
コイル巻回溝5a乃至5c内には、第3図に示すように、そ
れぞれコイルCが巻回されている。
更に、この外周面の例えば円周を等分した3個所には、
第3図にも示すように、この円筒状コア2の軸芯と平行
に上下の端面にまで延びる直線状のリード端末取出し溝
6a乃至6cが形成される。
そして、これらの直線状リード端末取出し溝6a乃至6cの
深さは、前述のコイル巻回溝5a乃至5cの深さよりも若干
深く設定され、その幅は、各コイルCのリード端末(巻
始め端末と巻終り端末)Eを、1組分または数組分まと
めて取出し得る程度の幅に設定される。
一方、前記円板状の端子台3の中央部分には、前記円筒
状コア2の結合用切欠部2aと精密に嵌合し得る取付け穴
3aが形成され、更に、端子台3の下面には、前記3本の
直線状リード端末取出し溝6a乃至6cと対応する位置を起
点として、放射状に側面3bに達するまでの3本の放射状
リード端末取出し溝7a乃至7cが形成される。
これらの放射状リード端末取出し溝7a乃至7cの深さ及び
幅は、前述の各コイルCのリード端末Eを、1組分また
は数組分まとめて取出し得る程度の深さ及び幅に設定さ
れる。
そして、このような構成の円筒状コア2と端子台3と
は、製造時に適宜の接着手段によって結合される。つま
り、第1図に示すように、円筒状コア2の下部の結合用
切欠部2aが端子台3の取付け穴3a内に嵌合され、それぞ
れ結合用切欠部2aの上端と取付け穴3aの上端とが接触し
た状態で位置決め結合される。このとき、円筒状コア2
の底面と端子台3の底面とは面一になる。
また、前述の例えば6本の端子部材4は、コイルCのリ
ード端末Eを絡げるのに充分な強度を維持するように、
また、可能な限り細い棒状の部材として作られる。そし
て、適宜の手段によって前記端子台3の側面3bに突出的
に植設されるが、その植設位置は、例えば前記放射状リ
ード端末取出し溝7a乃至7cに対応した位置とする。
尚、前記端子台3の厚さ寸法は、この細い棒状の端子部
材4を植設し得るだけの薄い値に設定するものとする。
そのためには、端子部材4の植設位置と放射状リード端
末取出し溝7a乃至7cの形成位置とを、平面的に多少異な
る位置に選定してもよい。
次に、この構成から成る固定側コア体1を製造する場合
の原則的な一製造方法を説明する。
先ず、円筒状コア2と端子台3とを、それぞれ別個
に成形する。
次に、円筒状コア2の結合用切欠部2aを端子台3の
取付け穴3aに精密に嵌合させ、円筒状コア2の直線状リ
ード端末取出し溝6a乃至6cと、端子台3の放射状リード
端末取出し溝7a乃至7cとが互いに合致するような状態
に、例えば適宜の接着剤によって接合する。
次に、円筒状コア2の各コイル巻回溝5a乃至5cに対
してコイルCの巻回作業を実施する。
この場合の巻回作業はそれ自体公知の巻回技術を利用し
て行い得るので、作業は容易となり、その能率も向上す
る。
各コイル巻回溝5a乃至5cに対するコイルCの巻回作
業が終了した後は、各コイルCのリード端末Eを、1組
ずつまたは数組分まとめて、直線状リード端末取出し溝
6a乃至6c内に入れ、端子台3の下面側に取出す(第3図
参照)。
端子台3の周側面3bに所定数の端子部材4を植立す
る。
この場合、予め端子台3の周側面3bに端子部材4用の挿
入孔を形成しておけば、端子部材4の植立作業を容易に
行うことができる。
そして、端子台3の下面側に取出された各コイルC
のリード端末Eを、そのまま対応する放射状リード端末
取出し溝7a乃至7c内に配線して端子台3の側面3bに導出
し、それぞれの端子部材4に絡げると共に、例えば半田
付け処理を施して両者を電気的に接続する(第3図参
照)。
最後に、この状態の固定側コア体1に図示なき回転
側コア体を組合せることにより、部品として同軸型ロー
タリートランスを完成させる。
尚、各コイル巻回溝5a乃至5cに対するコイル巻回作業を
先に実施し、その後、コイル巻回済みの円筒状コア2の
結合段部2aを端子台3の取付け孔3aに嵌合させるという
順序で作業を実施しても、また、端子部材4の端子台3
の周側面3bに対する植立作業を、コイル巻回作業や固定
側コア体1と端子台3との結合作業に先立って行うよう
にしてもよい。これらは、製造上の都合に従って決定す
るものとする。
しかして、第2の実施例は、前述した導電性材の端子部
材4の代りに絶縁性材から成る端子突起を用いた例で、
特に図示はしないが、第4図(A)及び(B)に示す端
子台3′と端子突起4′とをもって固定側コア体1′を
構成する例である。
即ち、所要数の端子突起4′を、端子台3′と同じ材料
をもって端子台3′の側面3b′と一体成型するというも
のである。この場合、各コイルCのリード端末Eはこの
絶縁性の端子突起4′に絡げられるが、この絡げた部分
に半田付け処理を施すことによって電極機能を付与す
る。
従って、この第2実施例では、半田付け処理に耐え得る
だけの耐熱性を持った絶縁材料で、端子台3′と端子突
起4′とを一体成型する必要があるが、このような材料
の一例としては、液晶ポリマーを基本部分とする樹脂材
料が好ましい。
この材料は、耐熱性が良好で半田付けのために400℃の
半田槽内にディップした場合でも、充分にその熱に耐え
ることができる。
また、この第2実施例では、端子突起4′を扁平な突出
物として成形し得るので、端子台3′としての必要強度
を損なわずに、端子台3′自体を薄くすることが可能に
なる。
以上説明したような構成であるので、各コイルCのリー
ド端末Eの処理を容易に且つ手際よく行うことが可能に
なる。
しかして、第4図(A)及び(B)に示すのは、可撓性
の取出し端子板を備えた本考案の第3実施例である。こ
の第3実施例に係る取出し端子板付き固定側コア体1″
は、第1実施例の固定側コア体1または第2実施例の固
定側コア体1′と、後述する取出し端子板10とから構成
されるが、説明の重複を避けるため、第2実施例の固定
側コア体1′を利用したケースについて説明する。
先ず、この第3実施例の特徴部分である、可撓性の取出
し端子板10の構造について説明する。
この取出し端子板10は、それ自体公知である絶縁材料
(好ましくは、ポリイミド系を基本成分とする樹脂材
料)から作られる可撓性の絶縁薄板(可撓性シート)11
と、その上面に例えば印刷工法で形成される導電路パタ
ーン12とから構成される。
この場合、絶縁薄板11は、前記固定側コア体1′を載置
する部分11aが、前記端子突起4′の先端を超える大き
さのほぼ円形状のものとして形成され、また、この載置
部分11aと反対の側に位置する他端部分11bは、例えば一
方の横方向へ広がった形状に形成される。そして、それ
らの中間部分11cは、任意の長さを持つ帯状のものとし
て形成される。
一方、導電路パターン12は、前記絶縁薄板11の可撓機能
に追従し得る柔軟な導電体をもって形成される。
そして、絶縁薄板11の載置部分11aには、載置する前記
固定側コア体1′の端子突起4′に対応する各個所には
それぞれの接続導電部12a群が形成され、また、絶縁薄
板11の他端部分11bには、図示なき取付け対象機器に接
続する際の端子導電部(外部取出し電極)12b群が形成
される。更に、前記中間部分11cには、この両群12a,12b
をそれぞれ電気的に連絡するための連絡導電部12cが形
成される。
そして、第3実施例の取出し端子板付き固定側コア体1
1″は、このような構造の取出し端子板10の上面に、第
2実施例の構成を持つ固定側コア体1′を載置し、しか
も、各コイルCの端末Eを絡げられたコア体1′の側の
各々の端子突起4′と、これらに対応する取出し端子板
10側の接続導電部12aとを、例えば半田付け処理Dによ
り結合することによって製造する。
この結果、第3実施例では、各コイルCの端末Eが、電
気構造的に導電路パターン12の端子導電部12bにまで延
設されることになる。
そのため、取出し端子板10の平面的形状を、取付け対象
機器の設置構造部の形に適合する形に作ることにより、
端子導電部12bと取付け対象機器との間の電気的接続作
業が著しく容易化されることになる。
第5図(A)乃至(C)は本考案の第4実施例を示す平
面図,正面図,底面図である。
本実施例は、実際の量産に於いて自動機械巻線作業が可
能となるようにしたもので、同図に示す同軸型ロータリ
ートランスは、第1図乃至第3図に示すものとほぼ同様
の構成からなるが、その主な相違点は円筒状コア15と、
端子台14にある。また、前記実施例のものは3チャンネ
ルであったが、この実施例では5チャンネルのものにつ
いて説明する。
図示円筒状コア15は、第1図乃至第3図に示す円筒状コ
ア2と同様の外観構成を備えるが、信号授受面である外
周面には各チャンネル間にクロストークが生じない程度
の間隔で、5本のコイル巻回溝15a乃至15eが形成され、
また、この各コイル巻回溝15a乃至15eには前記と同様に
コイルC(図示しない)が巻回され、さらに、この外周
面には端末取出し溝16a乃至16cが設けられている。
また、円筒状コア15には端子台14の突出部18a乃至18cが
嵌合し得る切欠部19a乃至19cが形成され、両者は接着剤
等で接着される。
さらに端子台14には、前記3本のリード端末取出し溝16
a乃至16cと対応する位置を起点として放射状に側面に達
するまでの切欠部17a乃至17cが形成されている。
そしてこの各切欠部17a乃至17cと側面との交差端部の両
側には5つの端子突起26乃至30がそれぞれ形成されてい
る。
すなわち、本実施例では切欠部17aと側面との交差端部
の両側にはそれぞれ突起部材26a,26b,30a,30bからなる
端子突起26,30が、同様に切欠部17bにはそれぞれ突起部
材27a,27b、28a,28bからなる端子突起27,28が形成さ
れ、更に切欠部17cと周側面との交差端部の両側には端
子突起29をなす2つの突起部材29a,29bが形成されてい
る。また、前記切欠部17a乃至17cの奥部側の両側であっ
て端子台14の下面(同図(C))には、各コイルCのリ
ード端末Eを前記各端子突起26乃至30にそれぞれ導出す
るために、同図破線部Yの拡大図である同図(D)に示
すような突起部31が形成されている。即ち、各リード端
末取出し溝16a乃至16cから取り出された各コイルCのリ
ード端末E(本実施例では、1本のリード端末取出し溝
を利用して複数組のリード端末を取出すようにしてい
る)は、各突起部31の一端部にひっかけられて巻き回さ
れてその取り出し方向を変更され、前記各端子突起26乃
至30に絡げられるようになる。従って、本実施例に示す
ように1つの突起部31に2本以上のリード端末が巻き回
されるものでもよい。
また突起部31と同様に、前記破線で囲まれた部分Yの拡
大図を示す同図(E)の如くリード端末Eをひっかれる
目的で凹部32を設けても同様の効果がある。
ところで、図示取出し端末板13の構成は前記取出し端末
板10の構成とほぼ同様であるが、その相違点は上面に形
成された導電路パターンが本実施例では端子突起26乃至
30の各端子部材に対応して形成されている点である。従
って、前述したような導電接続部12aは本実施例では10
箇所設けられている。
このような構成とした同軸型ロータリートランスであっ
ても、前記実施例と同様な効果を得るとともに、突起部
31又は凹部32にリードをひっかけることによりコイルの
リード端末Eの端子突起26乃至30への絡げ処理をさらに
容易にできる。
以上、幾つかの実施例について説明したが、本考案はこ
れに限定されることなく、その要旨を変更せざる範囲内
で種々に変形実施することが可能である。
例えば、固定側コア体に形成するコイル巻回溝の数は、
必要に応じて決定することができる。
更に、固定側コア体の形状,構造についても、適宜のも
のを採用することが出来る。また、前記実施例では内側
コア体を固定側としたものを説明したが、外側コア体
(図示しない)を固定側とした場合であっても同様の作
用,効果を得ることができる。
[考案の効果] 以上詳述した本考案によれば、内側又は外側コア体に設
置したコイルのリード端末を該コア体の側方へ導出する
ので、高さ方向の端子部材の突出部分を無くし、端子台
の厚さを極力薄いものとすることにより、ロータリート
ランスの全高に対する円筒状信号授受面の占める高さ比
率を大きくすることができると共に、リード端末の絡げ
処理作業及びトランス自体の組立作業の能率を大幅に向
上しつつ、高さ方向の短縮化を図ることができる。ま
た、端子台と端子部を絶縁材による一体形成としたので
端子部の必要強度を損わずに薄くすることができ、製造
効率が一層向上する。さらに、円筒状コアに結合用切欠
部を設け、この切欠部を端子台の取付け穴に嵌合するこ
ととしているので位置決め及び結合を確実に行えること
ができる。このようにコアと端子台との結合に関して、
切欠部をコア側に設け、端子台側には単に取付け穴を設
けるだけとしたので端子台の強度を損うことがないか
ら、この端子台をより薄くすることができ、しかも、端
子台と円筒状コアの底面とを面一にしたので、このトラ
ンス全体の高さをコアの高さで規定することができ、高
さ方向の短縮化をより一層図れるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る同軸型ロータリートランスの固定
側コア体の概略構成を示す主要図、第2図は第1図の主
要図に係る底面図、第3図はコイルのリード端末の取出
し動作と、リード端末を端子部材へ絡げる処理とを説明
するための説明図、第4図(A)及び(B)は、フレキ
シブル取出し端子板を備えた本考案の第3実施例に係る
概略構成図で、同図(A)は側面図を、同図(B)はそ
の平面図をそれぞれ示す説明図、第5図(A)乃至
(C)は本発明の第4の実施例を示す平面図、正面図、
底面図、同図(D),(E)は前記(C)図のY部分の
拡大図、第6図は従来の同軸型ロータリートランスに係
る固定側コア体の構造を説明するための構造説明図であ
る。 1,1′……内側(固定側)コア体、2……円筒状コア、2
a……結合用切欠部、3,3′……端子台、3a……取付け
孔、3b,3b′……側面、4……端子部材、4′,26乃至30
……端子突起、5a乃至5c,15a乃至15e……コイル巻回
溝、C……コイル、E……リード端末、D……半田付け
処理、 6a乃至6c……直線状リード端末取出し溝、7a乃至7c……
放射状リード端末取出し溝、1″……取出し端子板付き
固定側コア体、10,13……取出し端子板(可撓性シー
ト)、11……絶縁薄板、11a……載置部分、11b……他端
部分、11c……中間部分、12……導電路パターン、12a…
…接続導電部、12b……端子導電部、12c……連絡導電
部、17a乃至17c……端子台切欠部、31……リードひっか
け用突起部、32……リードひっかけ用凹部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】同軸的に組み合された一対の円筒状コアの
    各信号授受面に複数対のコイルを巻回し、内側又は外側
    に位置する円筒状コアに係るリード端末を、この内側又
    は外側円筒状コアの下端部に形成した板状の端子台の端
    子部に絡げる形式の同軸型ロータリートランスにおい
    て、前記円筒状コアの下部には結合用切欠部が設けら
    れ、前記端子台には前記コアの結合用切欠部が嵌合する
    取付け穴が設けられるとともに、この端子台の側面には
    突出形成された端子部が絶縁材によって一体的に形成さ
    れ、前記円筒状コアは、前記結合用切欠部が前記端子台
    の取付け穴内に端子台とコアの各底面が面一となるよう
    に嵌合することによって結合し、前記内側又は外側円筒
    状コアに係るコイルのリード端末を、この内側又は外側
    円筒状コアの外周面から前記端子台の底面に沿って取出
    し得るように構成し、この取出し経路に沿って取出した
    前記リード端末を、前記端子部に絡げ得るように構成し
    た同軸型ロータリートランス。
JP1988138237U 1988-10-20 1988-10-20 同軸型ロータリートランス Expired - Lifetime JPH0745943Y2 (ja)

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