JPH0745824Y2

JPH0745824Y2 - 自動販売機

Info

Publication number: JPH0745824Y2
Application number: JP15211889U
Authority: JP
Inventors: 隆宣青木; 周一松岡; 一夫窪田
Original assignee: グローリー工業株式会社; グローリー機器株式会社
Priority date: 1989-12-28
Filing date: 1989-12-28
Publication date: 1995-10-18
Anticipated expiration: 2004-12-28
Also published as: JPH0390390U

Description

【考案の詳細な説明】〔考案の目的〕（産業上の利用分野）本考案は、たばこ等の商品の自動販売機に係り、特に、
自動販売機の前面の広告装置に関する。

（従来の技術）自動販売機では、例えば実開昭64−170号公報に記載さ
れているように、前面に広告装置を備えた自動販売機が
ある。この自動販売機の広告装置は、ポスター等の平面
的な広告物を固定的に表示するディスプレイ部分と、複
数の三角柱の３面に３種類のポスター等の広告物の複数
に分割した一部を有しその複数の三角柱を一体的に回転
させることによって３種類の広告を可変表示する回転式
ディスプレイ装置を備えている。

（考案が解決しようとする課題）しかし、前記のような固定的なディスプレイ装置は、一
種類のポスター等の広告物しか表示できないので、複数
種類の広告をする場合には定期的にポスター等を取換え
ねばならず、取換え作業が非常に面倒である。また、固
定的なので人目を引きにくく広告効果が少ない。

一方、回転式ディスプレイ装置は、回転するので人目を
引き易く、複数種類の広告を行うことができるものの、
広告表示面が３角柱の一面である細長い面の組み合わせ
からなるため、各面の間に隙間が生じ、美しい広告表示
ができない。また、広告内容を変更する場合には、３枚
のポスター等の広告物を細長く切って３角柱状に構成し
なければならず、非常に面倒である。

本考案は、このような点に鑑みてなされたもので、複数
種類の広告を行うことにより、人目を引き易くして広告
効果の向上を図れ、かつ、切れ目等のない美しい広告表
示ができ、しかも、広告物の取換えを簡単に行うことが
できる自動販売機を提供することを目的とするものであ
る。

〔考案の構成〕

（課題を解決するための手段）本考案は、少なくとも前面を透明とした前後２枚の平面
板45,46で平面的な広告物48を収納できる空間49を形成
するとともに左右端に昇降用の係合部51を設けた昇降ホ
ルダ42,43を、自動販売機本体１の前面に設けられた広
告窓34の内側部にその広告窓34を通じて可視できる可視
位置Ａと可視できない不可視位置Ｂの間を昇降移動可能
に設け、かつ、広告物48を平面的に保持可能とする固定
ホルダ44を、前記昇降ホルダ42,43が不可視位置Ｂにあ
るときに可視できるとともに昇降ホルダ42,43が可視位
置Ａにあるときに昇降ホルダ42,43に遮られて可視でき
ない広告窓34の最奥部に設け、さらに、前記昇降ホルダ
42,43の係合部51に係合して昇降ホルダ42,43を可視位置
Ａと不可視位置Ｂの間を昇降させる昇降機構71を設ける
とともに、この昇降機構71を所定時間毎に作動させる制
御部91を設けたものである。

（作用）本考案では、昇降ホルダ42,43の平面板45,46間に形成さ
れた空間49に広告物48を挿入して簡単にセットすること
ができるとともに、固定ホルダ44に広告物48を平面的に
保持させて簡単にセットすることができる。

そして、昇降ホルダ42,43が広告窓34の内側の可視位置
Ａにある状態では、広告窓34を通じて昇降ホルダ42にセ
ットされた広告物48を可視することができる。

また、前回の昇降機構71の作動から所定時間経過する
と、制御部91によって昇降機構71が作動され、例えば昇
降ホルダ42,43が可視位置Ａから不可視位置Ｂに移動さ
れることにより、可視位置Ａの最奥部にある固定ホルダ
44が広告窓34に対向し、広告窓34を通じて固定ホルダ44
にセットされた広告物48を可視することができるように
なる。

さらに、前回の昇降機構71の作動から所定時間経過する
と、制御部91によって昇降機構71が作動され、例えば昇
降ホルダ42,43が不可視位置Ｂから可視位置Ａに移動さ
れることにより、可視位置Ａの最奥部にある固定ホルダ
44を遮って昇降ホルダ42が広告窓34に対向し、広告窓34
を通じて昇降ホルダ42にセットされた広告物48を可視す
ることができるようになる。

（実施例）以下、本考案の一実施例の構成を図面を参照して説明す
る。

まず、自動販売機の構成を第１図および第２図を参照し
て簡単に説明する。

図において、１は自動販売機本体で、この自動販売機本
体１の前面開口部に扉体２が開閉自在に設けられてい
る。

前記自動販売機本体１の内部には、例えばたばこ等の商
品を積層状態で収納する商品収納部５が上下方向に２段
で自動販売機本体１の幅方向に複数並んで設けられ、こ
の各商品収納部５の下部に投出部材６が前後方向に交互
に移動して最下位の商品を前後方向に交互に投出する投
出手段７がそれぞれ設けられ、また、商品収納部５の下
方に各商品収納部５から投出される商品を立位状態で案
内するシュート８が設けられ、さらに、商品収納部５お
よびシュート８の前面にシュート８で案内される商品を
受取って上部の商品取出口９に搬出する商品搬出装置10
が設けられている。この商品搬出装置10は、受入れた商
品を商品取出口９にガイドする商品搬出樋11と、この商
品搬出樋11内を移動して受入れた商品を商品取出口９に
押出す押出部材12を有している。

前記扉体２は、外扉21と内扉22とからなり、この外扉21
と内扉22とは自動販売機本体１に対してそれぞれ別々に
開閉することができるようになっている。

前記外扉21には、前面一側の上部側に硬貨投入口23、紙
幣投入口24、返却レバー25、投入金額等を表示する表示
部26が設けられ、その下側に前記商品取出口９が開口し
て設けられている。一方、前面他側の最上段部には電照
板27が設けられ、内側に配設された蛍光灯28の光が電照
板27を透過するようになっており、また、中段部には、
アクリル等の透明板29が嵌込まれた商品陳列窓30が上下
方向に３段設けられ、この各商品陳列窓30の内側に複数
の商品のサンプル31が配置されているとともに、各商品
陳列窓30の下側に各サンプル31に対応して選択ボタン32
がそれぞれ設けられており、さらに、最下段部にはアク
リル等の透明板33が嵌込まれた広告窓34が設けられてい
る。

前記内扉22には、前記商品搬出装置10が設けられている
とともに、広告装置41が設けられている。

次に、広告装置41の構成を第１図ないし第７図を参照し
て説明する。

前記外扉21に設けられた広告窓34の内側に、広告窓34か
ら可視できる可視位置Ａと広告窓34の上方の電照板27や
商品陳列窓30等の内側で可視できない不可視位置Ｂの間
を昇降移動可能に設けられた第１および第２の昇降ホル
ダ42,43と、広告窓34から可視できる可視位置Ａの最奥
部に設けられた固定ホルダ44とを備えている。

前記昇降ホルダ42,43は、第４図に示すように、少なく
とも前面が例えばアクリル板等の透明板からなる前後一
対の平面板45,46と、この平面板45,46の左右両縁部間に
挟持固定された係合板47とを有し、前後の平面板45,46
の間にポスター等の平面的な広告物48を収納できる空間
49が形成されている。この平面板45,46間に形成される
空間49の底部には広告物48を支持する図示しない閉塞部
材が設けられ、平面板45,46の上縁部には空間49に収納
された広告物48の上縁部が臨んでその広告物48の取出し
を容易に行えるようにする切欠部50が形成されている。
また、係合板47は平面板45,46に対して上方に長く突出
する状態に取付けられており、この係合板47には昇降用
係合部として係合孔51が上下方向に沿って複数連続して
設けられている。なお、昇降ホルダ42,43は広告窓34の
大きさと略同じ大きさに構成されているが、第１の昇降
ホルダ42よりも第２の昇降ホルダ43の横幅が広く形成さ
れている。

前記固定ホルダ44は、第５図に示すように、例えばアク
リル板等の透明板からなる平面板52と、前記内扉22の商
品搬出装置10の前面側に架設される平板状の支持枠53
と、平面板52の左右両縁部と支持枠53との間に挟持固定
されたスペーサ54とを有し、その平面板52と支持枠53と
の間にポスター等の平面的な広告物48を収納できる空間
55を形成している。なお、この固定ホルダ44の平面板52
は広告窓34の大きさと略同じ大きさに構成され、空間55
の底部には広告物48を支持する図示しない閉塞部材が設
けられているとともに、平面板52の上縁部には空間55に
収納された広告物48の上縁部が臨んでその広告物48の取
出しを容易に行えるようにする図示しない切欠部が形成
されている。

また、第５図および第６図に示すように、固定ホルダ44
の左右両側部の支持枠53の前面に支持枠53の前面と平行
に配置されるガイド板56を有するガイド部材57がそれぞ
れ取付けられ、このガイド部材57のガイド板56の後面に
スペーサ58を介してガイド板59が取付けられ、両ガイド
板56,59間に第１の昇降ホルダ42の両側の係合板47が昇
降移動可能に嵌合する第１のガイド溝60が形成され、ま
た、ガイド板59の後面にスペーサ61を介してガイド板62
が取付けられているとともにこのガイド板62の後面にス
ペーサ63を介してガイド板64が取付けられ、両ガイド板
62,64間に第２の昇降ホルダ43の係合板47が昇降移動可
能に嵌合する第２のガイド溝65が形成されている。な
お、図には昇降ホルダ42,43の一側のガイド構造を示す
が他側のガイド構造も同様に設けられ、また、このガイ
ド構造は昇降ホルダ42,43が昇降移動する全域にわたっ
て形成されている。

また、昇降ホルダ42,43の前側にはその昇降ホルダ42,43
を昇降移動させる昇降機構71が設けられている。この昇
降機構71は、前記両側の各ガイド部材57に略コ字状の支
持枠72が取付けられ、この両支持枠72の対向する軸受板
部73に一対の回転軸74,75が回転自在に架設され、一方
の回転軸74の両端には第１の昇降ホルダ42の係合板47の
係合孔51に係合するスプロケット76がそれぞれ取付けら
れ、他方の回転軸75の両端には第２の昇降ホルダ43の係
合板47の係合孔51に係合するスプロケット77が取付けら
れている。なお、スプロケット76との干渉を防止するた
めにガイド板59に逃げ孔59aが形成されているととも
に、スプロケット77との干渉を防止するためにガイド板
56,59,64に逃げ孔56a,59b,64aがそれぞれ形成されてい
る。

また、一側の支持枠72にブラケット78が取付けられ、こ
のブラケット78に第１の昇降ホルダ42を昇降駆動するた
めのモータM₁が取付けられ、このモータM₁の駆動軸79に
取付けられたプーリ80と一方の回転軸74に取付けられた
プーリ81との間にベルト82が張設されており、そして、
モータM₁の正逆回転駆動によって、ベルト82を介して回
転軸74およびスプロケット76が正逆回転し、第１の昇降
ホルダ42が昇降移動する。なお、他側の支持枠72には第
２の昇降ホルダ43を昇降駆動するためのモータM₂を備え
た駆動機構が同様に取付けられており、モータM₂の正逆
回転駆動により、他方の回転軸75を正逆回転させて第２
の昇降ホルダ43を昇降移動させることができる。

また、第７図は広告装置41の制御部91の構成を示し、こ
の制御部91は、タイマ92を備え、所定時間毎にモータ
M₁，M₂の駆動を制御して昇降ホルダ42,43を昇降移動さ
せる。

次に、本実施例の広告装置41の作用を説明する。

まず、ポスター等の広告物48をセットするには、外扉21
を開放して内扉22の前面を露出させ、昇降ホルダ42,43
の空間49および固定ホルダ44の空間55に上方から表面の
広告面を前面として広告物48を挿入し、外扉21を閉じ
る。

そして、例えば、第１の昇降ホルダ42→第２の昇降ホル
ダ43→固定ホルダ44→第１の昇降ホルダ42の順にそれら
にセットされた広告物48による広告が行われる。

まず、両昇降ホルダ42,43とも下降して広告窓34の内側
の可視位置Ａにある状態では、広告窓34を通じて第１の
昇降ホルダ42にセットされた広告物48を可視することが
できる。

そして、第１の昇降ホルダ42にセットされた広告物48に
よる広告が開始されてから（第１の昇降ホルダ42が可視
位置Ａに移動してから）所定時間が経過すると、制御部
91によってモータM₁が駆動され、第１の昇降ホルダ42が
上昇されて可視位置Ａから電照板27や商品陳列窓30等の
内側の不可視位置Ｂに移動される。そのため、可視位置
Ａにある第２の昇降ホルダ43が広告窓34に対向し、広告
窓34を通じて第２の昇降ホルダ43にセットされた広告物
48を可視することができるようになる。

また、第１の昇降ホルダ42が不可視位置Ｂに移動してか
ら所定時間が経過すると、制御部91によってモータM₂が
駆動され、第２の昇降ホルダ43が上昇されて可視位置Ａ
から不可視位置Ｂに移動される。そのため、可視位置Ａ
にある固定ホルダ44が広告窓34に対向し、広告窓34を通
じて固定ホルダ44にセットされた広告物48を可視するこ
とができるようになる。

また、第２の昇降ホルダ43が不可視位置Ｂに移動してか
ら所定時間が経過すると、制御部91によってモータM₁，
M₂が逆転駆動され、第１および第２の昇降ホルダ42,43
が下降されて不可視位置Ｂから可視位置Ａに移動され
る。そのため、可視位置Ａに移動した第１の昇降ホルダ
42が固定ホルダ44を遮って広告窓34に対向し、広告窓34
を通じて第１の昇降ホルダ42にセットされた広告物48を
可視することができるようになる。

このように、第１の昇降ホルダ42→第２の昇降ホルダ43
→固定ホルダ44→第１の昇降ホルダ42の順にそれらにセ
ットされた広告物48によって広告が行われる。従って、
１つの広告窓34を通じて複数種類の広告を行うことがで
き、昇降ホルダ42,43が昇降移動することで人目を引き
易く、広告効果を良くでき、しかも、広告物48は切れ目
等がなく、美しい広告表示ができる。

また、広告内容を変更する場合には、外扉21を開放して
内扉22の前面を露出させ、昇降ホルダ42,43の空間49お
よび固定ホルダ44の空間55にそれぞれ収納されている広
告物48を上方へ抜き取るとともに、昇降ホルダ42,43の
空間49および固定ホルダ44の空間55の上方から変更する
広告物48を挿入すればよく、広告物48の取換えを非常に
簡単に行うことができる。

なお、前記実施例では第１の昇降ホルダ42→第２の昇降
ホルダ43→固定ホルダ44→第１の昇降ホルダ42の順にそ
れらにセットされた広告物48による広告が行われるよう
にしたが、その順序は逆でもよく、あるいは他の順序で
もよく、さらにはランダムとしてもよく、それらは制御
部91によって設定することができる。

また、昇降ホルダは１つあるいは３つ以上設けてもよ
い。

〔考案の効果〕

本考案によれば、広告物がセットされる昇降ホルダを可
視位置と不可視位置との間を昇降移動可能に設けるとと
もに、可視位置の最奥部に広告物がセットされる固定ホ
ルダを設け、その昇降ホルダを所定時間毎に昇降移動さ
せることにより、複数種類の広告を行うことができ、人
目を引き易くして広告効果の向上を図れ、かつ、切れ目
等のない美しい広告表示ができ、しかも、昇降ホルダの
平面板間に形成された空間に広告物を挿入して簡単にセ
ットすることができるとともに、固定ホルダに広告物を
平面的に保持させて簡単にセットすることができ、広告
物の取換えを簡単に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の自動販売機の一実施例を示す断面図、
第２図はその正面図、第３図は広告装置の斜視図、第４
図は昇降ホルダの斜視図、第５図は広告装置の一部の平
面図、第６図はその一部の正面図、第７図は広告装置の
制御ブロック図である。１……自動販売機本体、34……広告窓、42,43……昇降
ホルダ、44……固定ホルダ、45,46……平面板、48……
広告物、49……空間、51……係合部としての係合孔、71
……昇降機構、91……制御部、Ａ……可視位置、Ｂ……
不可視位置。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】自動販売機本体の前面に設けられた広告窓
と、この広告窓の内側に広告窓を通じて可視できる可視位置
と可視できない不可視位置の間を昇降移動可能に設けら
れ、少なくとも前面を透明とした前後２枚の平面板で平
面的な広告物を収納できる空間を形成するとともに左右
端に昇降用の係合部を設けた昇降ホルダと、この昇降ホルダが不可視位置にあるときに可視できると
ともに昇降ホルダが可視位置にあるときに昇降ホルダに
遮られて可視できない広告窓の最奥部に設けられ、広告
物を平面的に保持可能とする固定ホルダと、前記昇降ホルダの係合部に係合して昇降ホルダを可視位
置と不可視位置の間を昇降させる昇降機構と、この昇降機構を所定時間毎に作動させる制御部とを具備したことを特徴とする自動販売機。