JPH0745670Y2 - 金属製グレーチング - Google Patents

金属製グレーチング

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JPH0745670Y2
JPH0745670Y2 JP8625592U JP8625592U JPH0745670Y2 JP H0745670 Y2 JPH0745670 Y2 JP H0745670Y2 JP 8625592 U JP8625592 U JP 8625592U JP 8625592 U JP8625592 U JP 8625592U JP H0745670 Y2 JPH0745670 Y2 JP H0745670Y2
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豊 小森
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岡島工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、滑り止め機能を備える
金属製グレーチングに関する。屋外の雨水用溝蓋やプラ
ント架台の床面等に利用される。
【0002】
【従来の技術】通路の雨水用溝蓋やプラント床面等は排
水を良くするためグレーチングが用いられ、特に、機械
的強度に優れる金属製グレーチングが多用されてきた。
しかるに、金属製であるため、人が歩いてこのグレーチ
ング上に乗ったり、靴の踵が触れたりすると滑り易い欠
点があった。とりわけ、雨天の場合に滑り易かった。こ
の滑り防止対策として、これまでいくつかの方法が考案
された。例えば、グレーチング上面になる主部材の上端
面が凹凸形状となるように、熱間ロール圧延で鉄の熱い
うちに造りあげる方法があった(従来技術1)。また、
グレーチング上面に凹凸形状をつけるべく機械加工によ
って削る方法もあった(従来技術2)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、従来のいずれ
の方法も欠点があった。従来技術1は、製鉄所の圧延設
備で行う何千トン単位の大量生産向きで、まとまった量
しか対応できなかった。小口注文や、使用目的によって
凹凸形状を異にする少量多品種の要望には応えられなか
った。そして、出来上った製品は画一的であるため、使
用場所によっては、歩いていて、靴がグレーチングに吸
い寄せられるような感じを与える不具合もあった。ま
た、従来技術2によれば、機械加工で凹凸をつけるのに
手間どり、多くの工数を必要とした。従って、特殊用途
しか使われることがなかった。
【0004】本考案は上記問題点を克服するもので、簡
便に製作でき、使用場所や顧客ニーズにあわせて小ロッ
トにも柔軟対応できる滑り止め機能付き金属製グレーチ
ングを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の金属製グレーチ
ングは、複数の板状の金属製主部材と複数の金属製連結
材とで格子状に形成するグレーチングにあって、上記主
部材の上縁から上側縁寄りの一定深さまでを所定ピッチ
で両側へ交互に折曲げることによって、主部材の上面に
起伏を形成し、該主部材の上端面と側面とが交わる角部
からなる山が滑止部を構成するようにしたことを特徴と
する。ここで、「所定ピッチで両側へ交互に折曲げる」
とは、上縁長手方向に向って一定長さごとに交互に折曲
げる他、連続的に円弧を互い違いに描くようにして折曲
げる場合も含む。主部材の上縁上方から眺めた場合にジ
グザグ状となっていてもよい。また、「折曲げる」と
は、連結材とで格子状に形成すべく立設する主部材の縦
軸に対し、プレス成形により90度未満の角度で折曲げ
ることをいう。好ましくは、5〜45度の範囲である。
45度を越えると、一旦大きくなった滑り止め機能が低
下するからである。
【0006】
【作用】主部材の上縁から上側縁寄りの一定深さまでを
折曲げると、上端面と側面とが交わる両角の一方が加工
前の上端面から突出し、他方が沈む。これを所定ピッチ
で交互に折曲げると、グレーチング上面に多数の凹凸が
でき、起伏を形成する。斯るグレーチング上を靴をはい
て歩くと、上端面から突出したゴツゴツした山がスリッ
プするのを止める働きをするので、滑り転ぶことはな
い。また、自動車のタイヤ等に対しても上記凹凸が滑り
止めになり、空回りしなくなる。
【0007】
【実施例】以下、本考案を実施例に基づいて詳述する。 (1)実施例1 図1〜図3は、本考案に係る金属製グレーチングの一実
施例を示す。主部材1と連結材2と側板3とから構成さ
れる。図中、符号4は、グレーチングAが載置される雨
水用溝を示す。
【0008】主部材1は、板厚4,5mm、板幅25m
mの平鋼からなる。帯板状の平鋼を購入し、後加工によ
って滑り止め機能を付与する。具体的には、主部材1の
上縁から3mmの深さh(以下、「食違い深さ」とい
う。)の位置を支点として、上縁長手方向に略10mm
のピッチで両側へ交互に折曲げることで、主部材1の上
面に角部11を突出させたり、上面から角部11を引っ
込めたりして起伏を形成し、滑止部12を付与する。角
部11とは、主部材1の上端面15と側面16とが交わ
る両隅部をいう。40tプレス機によって斯る構造とし
た。両側に交互に折曲げる食違い角度θは15度であ
る。滑り止めになる角部11が加工前の上端面から程よ
く突出すためである。
【0009】主部材の加工前の上端面から突出す角部1
1は、略10mmピッチで互い違いに一つ一つの山13
を形成する。ここで、上面に突出した角部11からなる
山13のみが滑止部12となる。山13と山13との間
の食違い部14は、プレス成形によって捩られた状態に
あって、切断されてはいない(図1)。また、食違い深
さhたる上縁から3mmの深さまでは、上記のように1
5度の角度で両側へ交互に折曲げられているが、それよ
り下方の主部材1は平板状のままである(図2)。
【0010】連結材2(通称、「クロスバー」とい
う。)は、約5mmの金属製棒状材を捩ったツイスト棒
からなる(図10参照)。連結材2は、滑止部12を上
方にした主部材1を複数立設した状態として、これらに
直交するようにして、且つ一定間隔W毎に主部材上面へ
載置される。そして、主部材1と連結材2とを電気圧接
固定して格子状のグレーチングAが組立てられる(図
3)。製造段階では、定尺ものの大きなグレーチングを
製作し、その後、使用場所に応じて切断していく。図3
は、側溝用に切断したものである。
【0011】符号3は側板を示す。使用場所に応じて、
所定大きさに切断したグレーチングの4側面を補強する
ものである。溶接によって主部材1,連結材2と接合す
る。本実施例では、側板3は平鋼からなる。
【0012】尚、図3では、グレーチングを構成するす
べての主部材1の上面に起伏を形成したが、これに限定
するものではない。使用場所によっては、複数の主部材
1のうち一定割合に起伏を設けることもできる。例え
ば、靴幅内の距離間隔で本考案に係る主部材1を一列づ
つグレーチング組立て時に組入れるだけでもよい。滑り
止め機能は付与されるからである。
【0013】(2)実施例2 本実施例を図4〜図7に示す。平鋼からなる主部材1
に、実施例1に代えて縦断面が図4のようなI型鋼を使
用した。この主部材1の上縁肉厚は7mmである。食違
い深さhは約4mmである。ピッチ間隔Tは略15mm
とした。また、食違い角度θを15度とした。符号15
は、食違い深さの屈曲線を示す。本実施例もプレス型を
使って滑止部12を形成した。食違い部14は、実施例
1と同様、単に捩られた状態にある。図7は、上面から
僅か下方での主部材1の横断面を示すが、主部材1は食
違い部14で切られてはおらず、断面全体が一体化して
いる。
【0014】(3)実施例3 図8〜図10に別態様を示す。主部材1として4,5m
m厚の平鋼を用いるが、主部材1の上縁で波模様を描く
ようにして両側へ交互に折曲げたものである。実施例
1,2と異なり、波状の山13が現われ、滑止部12を
形成する。
【0015】(4)実施例の効果 前記態様からなる金属製グレーチングは、いずれも主部
材1の上縁から食違い深さhまでを所定ピッチで両側へ
交互に折曲げることによって主部材1の上面に多くの起
伏が形成されるので、グレーチング上を歩いても主部材
上面の山13がスリップするのを防ぐ役目を果たし、滑
るようなことはなかった。特に、主部材1の上端面と側
面とで作る山13は、断面が直角三角形になっているた
め、靴底にどのような溝が掘られていても入り込み易
く、滑りを阻止するのに都合良かった。また、鋭角では
ないので、万一転んでも危険でない。
【0016】そして、市販の平鋼等の帯状鋼を利用すれ
ば、プレス成形の1工程を加えるだけで目的に応じたも
のが簡単に造り出せるので、従来の機械加工によるもの
に比し、生産性がアップした。また、山13の突出し具
合,食違い角度θ,ピッチ間隔等を変えれば、滑止部1
2のストッパ度合や靴と山13との接触度合が微妙に変
化するので、用途別に適合商品を取り揃えることができ
た。例えば、標準品の他に、小さな山13の滑止部12
からなる小学生向け校舎周り用のものや、作業靴でもス
リップしないよう山13を高く、且つ荒くした工場内用
のもの等である。
【0017】更に、主部材を交互に折曲げることで断面
係数が大きくなり、グレーチングAの平面性を長期保持
できた。即ち、従来の平鋼からなる主部材で造ったグレ
ーチングは、工場玄関等を横断する排水溝に敷設された
場合、トラック等が頻繁に通ることによってグレーチン
グの平面性が保てず、ゆがみを招く欠陥があった。この
欠陥により車が通る度に耳障りなカタン,カタンといっ
た音がした。しかし、本考案の金属製グレーチングは、
同じ材料であっても滑止部12の形成により断面係数が
大きくなるので、曲げモーメントに対する歪みは小さく
なり、以前のような不快音も減少した。
【0018】加えて、所定ピッチで両側に交互に折りな
したグレーチング表面は、デザイン的にも優れ、機能美
を呈した。駐車場周囲の雨水溝に敷設したところ、本考
案のグレーチングが駐車場区画を美しく主張できた。建
物に調和するグレーチングデザインを提供することも可
能になる。
【0019】尚、本考案においては、前記実施例に示す
ものに限られず、目的、用途に応じて本考案の範囲内で
種々変更できる。即ち、主部材1は板状形態であればよ
く、主部材1を所定ピッチで両側に交互に折曲げること
で主部材1の上面に起伏が形成されればいかなるもので
もよい。主部材1の上面に起伏を形成するプレス成形
は、プレス型によるものに限定しない。汎用機等により
滑止部12を形成してもよい。連結材2の形状も主部材
1とで格子状にグレーチングを形成できればよく棒材,
角材等の種別を問わない。主部材1と連結材2との接合
も、実施例に限定されることはない。主部材1の側面に
透孔を設け、これに連結材2を挿通する固定法でもよ
い。側板3も、実施例のごとく平鋼に限ることなく、目
的に応じてアングルタイプや滑止部12を有する主部材
1に代えてよい。食違い深さhも主部材長手方向で変化
させてもよいし、断続的に交互に折曲げてもよい。ねじ
り荷重が少なければ、食違い部14に切込みが入っても
構わない。
【0020】
【考案の効果】以上のように本考案の金属製グレーチン
グは、滑止部を新たに設けるのではなく、主部材を折曲
げるだけで角部の山が優れた滑り止め機能を発揮する。
そして、主部材の上面に滑らないようにする起伏が要望
に応じた形態で簡単に形成されるので、滑り止め機能付
きグレーチングを用途にあわせて製作できる利点を有す
る。更には、本考案の滑り止め加工を加えることが、
即、断面係数を大きくすることにつながるので、グレー
チングのねじれが少なくなり、グレーチング平面性を長
期保持するのに多大な効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に用いた主部材の上縁付近の斜視図で
ある。
【図2】実施例1に用いた主部材の側面図である。
【図3】実施例1の金属製グレーチングの全体斜視図で
ある。
【図4】実施例2に用いた主部材の側面図である。
【図5】図4の主部材の正面図である。
【図6】図4の主部材の平面図である。
【図7】図5のA−A矢視図である。
【図8】実施例3で用いた主部材の側面図である。
【図9】図8の平面図である。
【図10】実施例3で用いた主部材で組立てたグレーチ
ングの部分拡大図である。
【符号の説明】
1 主部材 11 角部 12 滑止部 13 山 14 食違い部 2 連結材 A グレーチング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の板状の金属製主部材と複数の金属
    製連結材とで格子状に形成するグレーチングにあって、
    上記主部材の上縁から上側縁寄りの一定深さまでを所定
    ピッチで両側へ交互に折曲げることによって、主部材の
    上面に起伏を形成したことを特徴とする金属製グレーチ
    ング。
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