JPH0745594B2 - 磁性ポリマーの製造方法 - Google Patents

磁性ポリマーの製造方法

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JPH0745594B2
JPH0745594B2 JP61185695A JP18569586A JPH0745594B2 JP H0745594 B2 JPH0745594 B2 JP H0745594B2 JP 61185695 A JP61185695 A JP 61185695A JP 18569586 A JP18569586 A JP 18569586A JP H0745594 B2 JPH0745594 B2 JP H0745594B2
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polymer
magnetic
magnetic polymer
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俊樹 小山
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、事務用品、包装材料などに応用可能な透明な
磁性ポリマーの製造方法に関する。
(従来の技術) 成形可能な磁性を有するポリマーとしては従来、ポリマ
ー中にフェライトなどの磁性物質を分散させたものや寒
天をマトリックスとしてマグネタイトを合成したものが
知られている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、前記のポリマー中に磁性物質を分散させ
たものにおいては、磁性物質がポリマー中で偏在する傾
向があり、磁性物質の含有量が多い部位は非常に脆くな
り、しかも透明性が低下するという問題点があった。一
方、寒天をマトリックスとしてマグネタイトを合成した
ものは、透明性は良好であるが機械的強度は極めて弱
く、成形加工性に乏しいという問題点があった。
(問題点を解決するための手段) 本発明者等は、前記の問題点を解決して、磁性を備え、
かつ光透過性の良好な成形加工性ポリマーを得るべく鋭
意検討した結果、本発明に到達したものである。
すなわち、本発明は前記問題点を解決するため、マグネ
タイトをポリマー水溶液中で合成することにより得られ
るポリマー中に平均粒子径が可視光線の波長以下である
マグネタイト微粒子を含有させた磁性ポリマーの製造方
法を提供するものである。
本発明で用いるポリマーとしては、実質的に完全けん化
したポリビニルアルコール(以下、PVAと略称する)を
はじめとして、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリアクリ
ル酸ソーダ、ポリグルタミン酸ソーダ、ポリエチレンオ
キサイド、ポリエチレングリコール、キサンタンガム、
タマリンドガム等の水溶性ポリマーが好適に使用される
が、これらの中でも後の工程での成形性が優れている点
でPVAが特に好ましい。
以下、ポリマーとしてPVAを用いた場合を例にあげて本
発明の磁性ポリマーの製造方法について説明する。PVA
水溶液中に2価の鉄イオンと3価の鉄イオンとを共存さ
せて、十分混合しながらアルカリ金属の水酸化物を添加
することにより、PVA中にマグネタイト微粒子を生成さ
せた後、乾燥することにより、磁性ポリマーが得られ
る。
本発明で用いるPVA水溶液の濃度は特に限定されない
が、0.1〜10重量%の範囲が取扱い易いので好ましい。
本発明でポリマーに添加する2価の鉄イオンおよび3価
の鉄イオンは、PVA1重量部に対してそれぞれ0.005〜0.2
5重量部および0.01〜0.5重量部であることが好ましい。
これらの鉄イオンの添加量が、この下限値より少ないと
得られる磁性ポリマーの磁性が弱くなり、一方この上限
値よりも多いと得られる磁性ポリマーの透明性が低下し
て所期の目的を達成することができない。また、3価の
鉄イオンの添加量は、得られるマグネタイトの組成の点
から2価の鉄イオンの2倍程度であることが好ましい。
本発明で前記鉄イオンを含有するPVA水溶液に滴下する
アルカリ金属水酸化物の量は、反応系のpHが12.0以上に
なるように加減する。このことにより、PVA水溶液中に
マグネタイトの微粒子が生成する。反応終了後、目視で
きる程度の粗大粒子は濾紙などにより濾別して、マグネ
タイト微粒子の直径が2000Å以下、好ましくは1000Å以
下になるようにして、純水を用いた透析法により不純物
イオン類を除去して目的とする磁性ポリマーの水溶液が
得られる。このとき水溶液中に直径2000Å以上の粒子が
多く含まれると、得られるポリマーの透明性が低下する
ので好ましくない。このようにして得られた水溶液を塊
状で、あるいは流延などの方法によってシート状その他
の形状に成形して乾燥し、磁性ポリマーとする。この磁
性ポリマーは磁性を備えるとともに透明性が良好なた
め、たとえばシート状に整形して事務用品、包装材料な
どとして利用することができる。
(実施例) 以下、実施例に基づいて本発明を具体的に説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例 1 強力な撹拌機を備えた容量500mlの丸底フラスコに完全
けん化PVA(平均重合度:2,000)の5重量%濃度の水溶
液100gを入れ、これに濃度15重量%の塩化第1鉄水溶液
3gと濃度20重量%の塩化第2鉄水溶液6gを加えた後、さ
らに水150gを追加して均一な水溶液になるまで撹拌し
た。
さらに強く撹拌しながら、濃度3規定の苛性ソーダ水溶
液を滴下してpHを12.0に調整した後、反応系を90℃にて
30分間加熱した。
反応終了後、ガラスフィルターを用いて沈澱物を濾別
し、セロハンチューブを用い蒸留水の交換を繰り返し行
って3〜5日間透析を続けて、未反応の鉄イオンや塩素
イオン、苛性ソーダなどを完全に除去した。このように
して得られた溶液をキャスティングによって成膜し、乾
燥したところ、厚さ60μmの褐色の透明なフィルムが得
られた。このフィルムの光透過率は90%であった。ま
た、磁化率はエバンス法により核磁気共鳴(NMR)の手
法を用いて測定したところ、磁性ポリマーとしての重量
磁化率は2〜5emμ/gであった。
得られたフィルムを蒸留水50ml、濃硫酸11ml、ボウ硝20
g、37%ホルマリン19mlおよびアセトン50mlからなるア
セタール化浴に投入し、約10分後、30分かけて60℃まで
昇温して、60℃で約2時間反応させた後、取出して水洗
しホルマール化フィルムを得た。
このフィルムは、水中に入れても溶解することなく、優
れた耐水性を示した。
実施例 2〜9 実施例1において、実施例2〜9に対応して、PVAの代
わりにそれぞれ、ヒドロキシエチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、ポリアクリル酸ソーダ、ポリグ
ルタミン酸ソーダ、ポリエチレンオキサイド、ポリエチ
レングリコール、キサンタンガムおよびタマリンドガム
を用いた他は、実施例1と同様にしてマグネタイト含有
磁性ポリマー水溶液を得た。このポリマー水溶液を水面
上に流延し、乾燥して厚さ約200μmのシートを得た。
これらのシートは、いずれも磁性を備え、かつ良好な透
明性を有するものであった。
(作用および効果) 本発明によれば、ポリマーの溶液状雰囲気の中で、磁性
体の溶液状原料を均一に混合、分散させた後、反応させ
て磁性体を合成することにより、生成する磁性体は極め
て微細な粒子となってポリマー中に含有されるため、磁
性を備えるとともに良好な透明性を有する磁性ポリマー
を得ることができる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−68247(JP,A) 特開 昭52−52978(JP,A) 特開 昭58−167660(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マグネタイトをポリマー水溶液中で合成す
    ることを特徴とする磁性ポリマーの製造方法。
  2. 【請求項2】前記ポリマーがポリビニルアルコールより
    なることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の磁性
    ポリマーの製造方法。
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