JPH0745553Y2 - 装飾用粘着シート - Google Patents
装飾用粘着シートInfo
- Publication number
- JPH0745553Y2 JPH0745553Y2 JP1987019602U JP1960287U JPH0745553Y2 JP H0745553 Y2 JPH0745553 Y2 JP H0745553Y2 JP 1987019602 U JP1987019602 U JP 1987019602U JP 1960287 U JP1960287 U JP 1960287U JP H0745553 Y2 JPH0745553 Y2 JP H0745553Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- transparent
- sheet
- back surface
- adhesive sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、文字や図柄等に立体感を持たせたことを特徴
とする装飾用粘着シートに関する。
とする装飾用粘着シートに関する。
〈従来技術とその問題点〉 従来、立体感を持たせた粘着剤付シートとしては、透明
塩化ビニルシートの裏面に印刷を施したもの、或いは着
色された粘着剤を塗布したものにエンボス等を施したも
の等があるが、裏面の印刷が文字の場合は輪郭が不明確
になり、十分な立体感が得られない。又、図柄の場合
も、図柄とエンボスを同調させても十分な立体感が得ら
れなかった。
塩化ビニルシートの裏面に印刷を施したもの、或いは着
色された粘着剤を塗布したものにエンボス等を施したも
の等があるが、裏面の印刷が文字の場合は輪郭が不明確
になり、十分な立体感が得られない。又、図柄の場合
も、図柄とエンボスを同調させても十分な立体感が得ら
れなかった。
本考案は、従来のような単に表面層の裏面に印刷模様等
を表わし、単純な立体感を得るものとは異なり、深い立
体感を浮き出さんとするものであり、しかもその浮き出
る装飾体の耐久性の向上も図ることのできる装飾用粘着
シートを提供することを目的とするものである。
を表わし、単純な立体感を得るものとは異なり、深い立
体感を浮き出さんとするものであり、しかもその浮き出
る装飾体の耐久性の向上も図ることのできる装飾用粘着
シートを提供することを目的とするものである。
〈問題点を解決するための手段〉 上記問題点を解決するため、本考案は、透明表面層と裏
面層の中間に透明又は半透明の印刷台紙層を多数層設
け、そのうちの２層以上の印刷台紙層の表面又は裏面で
且つシート表面からの位置を異ならせて複数の装飾体を
添着し、上記裏面層の外面に接着性を与えたことを特徴
とする。
面層の中間に透明又は半透明の印刷台紙層を多数層設
け、そのうちの２層以上の印刷台紙層の表面又は裏面で
且つシート表面からの位置を異ならせて複数の装飾体を
添着し、上記裏面層の外面に接着性を与えたことを特徴
とする。
上記透明又は半透明の印刷台紙層としては、紫外線吸収
能を有し、且つ耐候性に優れた透明塩化ビニル層とする
ことができる。
能を有し、且つ耐候性に優れた透明塩化ビニル層とする
ことができる。
〈作用〉 透明表面層を通して裏面層との中間に多数層設けられた
印刷台紙層が透視され、その印刷台紙層も透明又は半透
明であることにより、透明表面層を通して多数層の印刷
台紙層が透視可能となる。同時に、透明表面層を通して
２層以上の印刷台紙層の表面又は裏面に位置して添着さ
れた複数の装飾体が視認されるが、それら装飾体はシー
ト表面からの位置を異ならせて添着されているため、装
飾体がシート表面から異なった深さ位置を占め、装飾体
に遠近感を生ずる。
印刷台紙層が透視され、その印刷台紙層も透明又は半透
明であることにより、透明表面層を通して多数層の印刷
台紙層が透視可能となる。同時に、透明表面層を通して
２層以上の印刷台紙層の表面又は裏面に位置して添着さ
れた複数の装飾体が視認されるが、それら装飾体はシー
ト表面からの位置を異ならせて添着されているため、装
飾体がシート表面から異なった深さ位置を占め、装飾体
に遠近感を生ずる。
〈実施例〉 図面と共に本考案の一実施例を説明するに、装飾用粘着
シートＡは、透明表面層ａと裏面層ｃの中間に多数層か
らなる印刷台紙層ｂを挾着し、裏面層ｃの外側に接着層
ｄを塗工して構成する。
シートＡは、透明表面層ａと裏面層ｃの中間に多数層か
らなる印刷台紙層ｂを挾着し、裏面層ｃの外側に接着層
ｄを塗工して構成する。
上記印刷台紙層ｂは、実施例では第１印刷台紙層b1と第
２印刷台紙層b2の２層により構成したもので、その各層
の素材は透明塩化ビニル樹脂シート若しくは紫外線吸収
能を有し且つ耐候性に優れた透明塩化ビニル樹脂シート
である。
２印刷台紙層b2の２層により構成したもので、その各層
の素材は透明塩化ビニル樹脂シート若しくは紫外線吸収
能を有し且つ耐候性に優れた透明塩化ビニル樹脂シート
である。
この透明塩化ビニル樹脂シートとは、一般硬貨シート，
軟質シートの使用が可能であるが、粘着シートの塗工性
から可塑剤部数は16PHR以上が好ましい。又、紫外線吸
収能を有し且つ耐候性を優れた透明塩化ビニル樹脂シー
トとは、紫外線吸収剤を0.1PHR以上を添加したもので、
紫外線吸収剤としては、ベンゾエート系，サリチル酸
系，ベンゾフェノン系，ベンゾトリアゾール系，シアノ
アクリレート系のうちの１種類若しくは２種類以上をブ
レンドしたものを0.1PHR以上添加したもので、可塑剤部
数は同様に16PHR以上が好ましい。
軟質シートの使用が可能であるが、粘着シートの塗工性
から可塑剤部数は16PHR以上が好ましい。又、紫外線吸
収能を有し且つ耐候性を優れた透明塩化ビニル樹脂シー
トとは、紫外線吸収剤を0.1PHR以上を添加したもので、
紫外線吸収剤としては、ベンゾエート系，サリチル酸
系，ベンゾフェノン系，ベンゾトリアゾール系，シアノ
アクリレート系のうちの１種類若しくは２種類以上をブ
レンドしたものを0.1PHR以上添加したもので、可塑剤部
数は同様に16PHR以上が好ましい。
而して、本考案の装飾用粘着シートＡは、中間の印刷台
紙層ｂの表面又は裏面に位置して複数の装飾体ｅを添着
するものである。
紙層ｂの表面又は裏面に位置して複数の装飾体ｅを添着
するものである。
装飾体ｅは、文字や図柄等の印刷物、又は着色されたシ
ート若しくはプリントされたシートより切り抜かれた文
字，図柄、或いはアルミ，金箔，銀箔等の金属箔より切
り抜かれた文字や図柄よりなるものである。着色された
シートもしくはプリントされたシートに関しては、塩化
ビニル樹脂シートと熱若しくは接着剤により積層可能な
もので、ウレタン，アクリル，硬質塩ビ，軟質塩ビ等か
らの選択ができる。
ート若しくはプリントされたシートより切り抜かれた文
字，図柄、或いはアルミ，金箔，銀箔等の金属箔より切
り抜かれた文字や図柄よりなるものである。着色された
シートもしくはプリントされたシートに関しては、塩化
ビニル樹脂シートと熱若しくは接着剤により積層可能な
もので、ウレタン，アクリル，硬質塩ビ，軟質塩ビ等か
らの選択ができる。
そして、このような装飾体ｅを多数層からなる印刷台紙
層ｂのうちの２層以上の表面又は裏面に配置して複数添
着するものであるが、装飾体ｅの位置をシート表面から
異ならせて添着するようにし、それら装飾体ｅがシート
表面から異なった深さ位置を占めるようにする。即ち、
図示実施例では、第１印刷台紙層b1の表面に添着した装
飾体e1と、同層b1の裏面に添着した装飾体e1′と、第２
印刷台紙層b2の表面に添着した装飾体e2と、同層b2の裏
面に添着した装飾体e2′との４枚の装飾体ｅを夫々設
け、シート表面から異なった深さに位置するようにして
いる。
層ｂのうちの２層以上の表面又は裏面に配置して複数添
着するものであるが、装飾体ｅの位置をシート表面から
異ならせて添着するようにし、それら装飾体ｅがシート
表面から異なった深さ位置を占めるようにする。即ち、
図示実施例では、第１印刷台紙層b1の表面に添着した装
飾体e1と、同層b1の裏面に添着した装飾体e1′と、第２
印刷台紙層b2の表面に添着した装飾体e2と、同層b2の裏
面に添着した装飾体e2′との４枚の装飾体ｅを夫々設
け、シート表面から異なった深さに位置するようにして
いる。
尚、装飾体e1′とe2のように、装飾体ｅを第１印刷台紙
層b1の裏面と第２印刷台紙層b2の表面とに夫々添着した
場合では、装飾体相互のシート表面からの位置の相違が
余り目立たないため、少なくとも第１印刷台紙層b1の表
面若しくは第２印刷台紙層b2の裏面にも装飾体ｅを添着
し、それら装飾体e1′,e2と上下方向に位置の異なる装
飾体e1若しくは２′を設けるようにする。
層b1の裏面と第２印刷台紙層b2の表面とに夫々添着した
場合では、装飾体相互のシート表面からの位置の相違が
余り目立たないため、少なくとも第１印刷台紙層b1の表
面若しくは第２印刷台紙層b2の裏面にも装飾体ｅを添着
し、それら装飾体e1′,e2と上下方向に位置の異なる装
飾体e1若しくは２′を設けるようにする。
このようにして得られた装飾用粘着シートＡは、各装飾
体ｅによる文字や図柄が夫々シート表面から異なった深
さ位置にあるために遠近感を生じ、したがって、それら
文字や図柄に立体感を持たせることができる。
体ｅによる文字や図柄が夫々シート表面から異なった深
さ位置にあるために遠近感を生じ、したがって、それら
文字や図柄に立体感を持たせることができる。
このような装飾用粘着シートＡの具体的用途としては、
車のサイドモールプロテクター，エンブレム等がある。
車のサイドモールプロテクター，エンブレム等がある。
更に具体的に説明するに、印刷台紙層ｂはポリ塩化ビニ
ル100重量部に対し、DOPを20重量部,Ba-Zn系安定剤2.0
重量部，エポキシ大豆油3.0重量部を添加した配合系に
下記の紫外線吸収剤を添加し、ロールにて100μの厚み
にてシート出しを行ない、この上下面に透明表面層及び
裏面層と熱接着を行ない、得られたシートについて耐候
試験を行ない変色特徴を説明する。
ル100重量部に対し、DOPを20重量部,Ba-Zn系安定剤2.0
重量部，エポキシ大豆油3.0重量部を添加した配合系に
下記の紫外線吸収剤を添加し、ロールにて100μの厚み
にてシート出しを行ない、この上下面に透明表面層及び
裏面層と熱接着を行ない、得られたシートについて耐候
試験を行ない変色特徴を説明する。
紫外線吸収剤 ベンゾエー バイオソルブ80 共同薬品（株）製 ト系 サリチル酸 〃 90 〃 系 ベンゾフェ 〃 130 〃 ノン系 ベンゾトリ 〃 520 〃 アゾール系 シアノアク 〃 910 〃 リレート系 〈考案の効果〉 本考案は以上の如く構成してなるので、装飾体によって
表現される文字や図柄がシート表面から異なった深さに
位置して遠近感を生ずることにより、それら文字や図柄
が全体として立体感を有し、深みを持った従来にない装
飾機能を有することができる。
表現される文字や図柄がシート表面から異なった深さに
位置して遠近感を生ずることにより、それら文字や図柄
が全体として立体感を有し、深みを持った従来にない装
飾機能を有することができる。
また、印刷台紙層として紫外線吸収能を有する塩化ビニ
ル樹脂シートを選択することで、シート中に介在する文
字や図柄の紫外線劣化を抑えることができ、屋外での使
用に際し、変退色等の防止ができて耐候性の優れた装飾
用粘着シートとすることができる。
ル樹脂シートを選択することで、シート中に介在する文
字や図柄の紫外線劣化を抑えることができ、屋外での使
用に際し、変退色等の防止ができて耐候性の優れた装飾
用粘着シートとすることができる。
図面は本考案の一実施例を示し、第１図は一部切欠して
示す正面図、第２図は第１図のI-I線における断面図を
示す。 A:装飾用粘着シート、a:透明表面層 b:印刷台紙層、c:裏面層 d:接着層、e:装飾体
示す正面図、第２図は第１図のI-I線における断面図を
示す。 A:装飾用粘着シート、a:透明表面層 b:印刷台紙層、c:裏面層 d:接着層、e:装飾体
Claims (2)
- 【請求項１】透明表面層と裏面層の中間に透明又は半透
明の印刷台紙層を多数層設け、そのうちの２層以上の印
刷台紙層の表面又は裏面で且つシート表面からの位置を
異ならせて複数の装飾体を添着し、上記裏面層の外面に
接着性を与えて成ることを特徴とする装飾用粘着シー
ト。 - 【請求項２】透明又は半透明の印刷台紙層を紫外線吸収
能を有し、且つ耐候性に優れた透明塩化ビニル層とした
ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の
装飾用粘着シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987019602U JPH0745553Y2 (ja) | 1987-02-13 | 1987-02-13 | 装飾用粘着シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987019602U JPH0745553Y2 (ja) | 1987-02-13 | 1987-02-13 | 装飾用粘着シート |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63127950U JPS63127950U (ja) | 1988-08-22 |
| JPH0745553Y2 true JPH0745553Y2 (ja) | 1995-10-18 |
Family
ID=30814346
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1987019602U Expired - Lifetime JPH0745553Y2 (ja) | 1987-02-13 | 1987-02-13 | 装飾用粘着シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0745553Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2613020B2 (ja) * | 1994-05-23 | 1997-05-21 | バンドー化学株式会社 | 熱転写マーキングシート |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5927584U (ja) * | 1982-08-13 | 1984-02-21 | 近藤 博一 | 立体観と透明感を有する塩ビ製飾り用ワツペン |
-
1987
- 1987-02-13 JP JP1987019602U patent/JPH0745553Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63127950U (ja) | 1988-08-22 |
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