JPH074536A - 流量制御弁 - Google Patents
流量制御弁Info
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- JPH074536A JPH074536A JP35382993A JP35382993A JPH074536A JP H074536 A JPH074536 A JP H074536A JP 35382993 A JP35382993 A JP 35382993A JP 35382993 A JP35382993 A JP 35382993A JP H074536 A JPH074536 A JP H074536A
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- JP
- Japan
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- muffler
- plug member
- guide bush
- control valve
- valve rod
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 大型の蒸気加減弁の如き流量制御弁におい
て、プラグ部材の微開の状態におけるプラグ部材の振動
を防止すること。 【構成】 弁本体ケーシング1内のマフラー2にプレッ
シャシールリング8を有するプラグ部材7が摺接し、こ
のプラグ部材7を上下動させる弁棒9を弁棒ガイドブッ
シュ10で気密に支持している流量制御弁において、弁
棒ガイドブッシュ10の外面に摺接するようにガイドブ
ッシュシールリング22をプラグ部材7の上部に支持さ
せた支持部材21に設けたもの。又は、このような支持
部材21に代えて、マフラー2の上端(ボンネット3)
とプラグ部材7の底部7aとの間に複数の制振棒を設
け、この制振棒にプラグ部材7の内面と弁棒ガイドブッ
シュ10の外面とに同時に接触する制振部材(単一の制
振円板又は複数の制振リング)を取付けたもの。
て、プラグ部材の微開の状態におけるプラグ部材の振動
を防止すること。 【構成】 弁本体ケーシング1内のマフラー2にプレッ
シャシールリング8を有するプラグ部材7が摺接し、こ
のプラグ部材7を上下動させる弁棒9を弁棒ガイドブッ
シュ10で気密に支持している流量制御弁において、弁
棒ガイドブッシュ10の外面に摺接するようにガイドブ
ッシュシールリング22をプラグ部材7の上部に支持さ
せた支持部材21に設けたもの。又は、このような支持
部材21に代えて、マフラー2の上端(ボンネット3)
とプラグ部材7の底部7aとの間に複数の制振棒を設
け、この制振棒にプラグ部材7の内面と弁棒ガイドブッ
シュ10の外面とに同時に接触する制振部材(単一の制
振円板又は複数の制振リング)を取付けたもの。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば大型蒸気タービ
ンの蒸気加減弁として用いられ、蒸気流量を制御するの
に好適な流量制御弁に関する。
ンの蒸気加減弁として用いられ、蒸気流量を制御するの
に好適な流量制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】大型の蒸気タービン用の流量制御弁とし
て、図9に示すようなものが知られていた。すなわち、
弁本体ケーシング1内に上方から下端が流体通路に向け
て開口したマフラー2が嵌入されていて、その閉じた上
端のボンネット3が複数のボルト4により弁本体ケーシ
ング1に固定されている。このマフラー2の側壁には下
端開口部の近くに細孔5が千鳥状に穿設されており、そ
の上部に流量調整用穴6が設けられている。このマフラ
ー2の内側にプラグ部材7が設けられており、マフラー
2の内面にプラグ部材7の外面が摺接しているととも
に、プラグ部材7の外壁に2つのプレッシャシールリン
グ8が嵌め込まれていて、マフラー2の内周面の気密を
保持するようにしている。また、プラグ部材7の底部7
aには、マフラー2の下端開口部の反対側へ向けて延び
てマフラー上端のボンネット3から延出する弁棒9が、
例えば自在継手手段などによって結合されており、この
弁棒9は、マフラー2の内側に同心的に設けられた弁棒
ガイドブッシュ10によって気密に支持されている。更
に、プラグ部材7の底部7aには複数の圧力バランス穴
11が穿設されている。
て、図9に示すようなものが知られていた。すなわち、
弁本体ケーシング1内に上方から下端が流体通路に向け
て開口したマフラー2が嵌入されていて、その閉じた上
端のボンネット3が複数のボルト4により弁本体ケーシ
ング1に固定されている。このマフラー2の側壁には下
端開口部の近くに細孔5が千鳥状に穿設されており、そ
の上部に流量調整用穴6が設けられている。このマフラ
ー2の内側にプラグ部材7が設けられており、マフラー
2の内面にプラグ部材7の外面が摺接しているととも
に、プラグ部材7の外壁に2つのプレッシャシールリン
グ8が嵌め込まれていて、マフラー2の内周面の気密を
保持するようにしている。また、プラグ部材7の底部7
aには、マフラー2の下端開口部の反対側へ向けて延び
てマフラー上端のボンネット3から延出する弁棒9が、
例えば自在継手手段などによって結合されており、この
弁棒9は、マフラー2の内側に同心的に設けられた弁棒
ガイドブッシュ10によって気密に支持されている。更
に、プラグ部材7の底部7aには複数の圧力バランス穴
11が穿設されている。
【0003】次に、このような構成の従来の流量制御弁
の動作を説明する。蒸気Aは図9の左側の入口ポート1
2から図9の下方の出口ポート13側へ流れるのである
が、流量制御弁を通過する蒸気の量は、弁棒9に結合さ
れたプラグ部材7の位置によって決められる。すなわ
ち、図示の状態は蒸気Aの流れがほとんど遮断された状
態を示しているが、弁棒9を図示しない駆動手段を介し
て引き上げると、それに追従したプラグ部材7が上方へ
引き上げられ、プラグ部材7で塞がれていたマフラー2
の流量調整用穴6が徐々に開き、その程度に応じて蒸気
Aが通過することになる。
の動作を説明する。蒸気Aは図9の左側の入口ポート1
2から図9の下方の出口ポート13側へ流れるのである
が、流量制御弁を通過する蒸気の量は、弁棒9に結合さ
れたプラグ部材7の位置によって決められる。すなわ
ち、図示の状態は蒸気Aの流れがほとんど遮断された状
態を示しているが、弁棒9を図示しない駆動手段を介し
て引き上げると、それに追従したプラグ部材7が上方へ
引き上げられ、プラグ部材7で塞がれていたマフラー2
の流量調整用穴6が徐々に開き、その程度に応じて蒸気
Aが通過することになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上述べた
従来の流量制御弁にあっては、プラグ部材7を少しだけ
上方へ引き上げた微開の状態では、マフラー2の先端か
ら蒸気Aが流れるいわゆる隙間流れA′の状態となり、
プラグ部材7を激しく振動させる減少を生ずるという問
題があった。この振動モードは、プラグ部材7の底部7
aと弁棒9との結合部が自在継手手段などによるピン結
合状態であることから図10に示すようなものとなる。
この振動を押さえる役目は、プラグ部材7の外壁に嵌め
込まれている2つのプレッシャシールリング8のみに負
わされており、発生した振動を押さえるには十分ではな
く、振動に伴う騒音の発生や振動による損傷を発生させ
るという問題があった。
従来の流量制御弁にあっては、プラグ部材7を少しだけ
上方へ引き上げた微開の状態では、マフラー2の先端か
ら蒸気Aが流れるいわゆる隙間流れA′の状態となり、
プラグ部材7を激しく振動させる減少を生ずるという問
題があった。この振動モードは、プラグ部材7の底部7
aと弁棒9との結合部が自在継手手段などによるピン結
合状態であることから図10に示すようなものとなる。
この振動を押さえる役目は、プラグ部材7の外壁に嵌め
込まれている2つのプレッシャシールリング8のみに負
わされており、発生した振動を押さえるには十分ではな
く、振動に伴う騒音の発生や振動による損傷を発生させ
るという問題があった。
【0005】本発明は、このような従来技術の課題を解
決するためになされたもので、プラグ部材の微開の状態
におけるプラグ部材の振動を防止した流量制御弁を提供
することを目的とする。
決するためになされたもので、プラグ部材の微開の状態
におけるプラグ部材の振動を防止した流量制御弁を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、第1の本発明は、流体通路に設けられる流量制御
弁において、弁本体ケーシングと、この弁本体ケーシン
グ内に設けられ、上端が閉じており、かつ下端が流体通
路に向けて開口しているとともに、この開口部の側壁に
細孔及びその上部に流量調整用穴を有するマフラーと、
このマフラーの内面に外面が摺接し、外壁にプレッシャ
シールリングを有するプラグ部材と、このプラグ部材の
底部に結合され、前記マフラーの下端開口部の反対側へ
向けて延びてマフラー上端から延出する弁棒と、この弁
棒を気密に支持する、前記マフラーの内側に同心的に設
けられた弁棒ガイドブッシュと、この弁棒ガイドブッシ
ュの外面に摺接するガイドブッシュシールリングを有
し、前記プラグ部材の上部を前記弁棒ガイドブッシュの
外面に支持させる支持部材とを具備する。
めに、第1の本発明は、流体通路に設けられる流量制御
弁において、弁本体ケーシングと、この弁本体ケーシン
グ内に設けられ、上端が閉じており、かつ下端が流体通
路に向けて開口しているとともに、この開口部の側壁に
細孔及びその上部に流量調整用穴を有するマフラーと、
このマフラーの内面に外面が摺接し、外壁にプレッシャ
シールリングを有するプラグ部材と、このプラグ部材の
底部に結合され、前記マフラーの下端開口部の反対側へ
向けて延びてマフラー上端から延出する弁棒と、この弁
棒を気密に支持する、前記マフラーの内側に同心的に設
けられた弁棒ガイドブッシュと、この弁棒ガイドブッシ
ュの外面に摺接するガイドブッシュシールリングを有
し、前記プラグ部材の上部を前記弁棒ガイドブッシュの
外面に支持させる支持部材とを具備する。
【0007】また、第2の本発明は、流体通路に設けら
れる流量制御弁において、弁本体ケーシングと、この弁
本体ケーシング内に設けられ、上端が閉じており、かつ
下端が流体通路に向けて開口しているとともに、この開
口部の側壁に細孔及びその上部に流量調整用穴を有する
マフラーと、このマフラーの内面に外面が摺接し、外壁
にプレッシャシールリングを有するプラグ部材と、この
プラグ部材の底部に結合され、前記マフラーの下端開口
部の反対側へ向けて延びてマフラー上端から延出する弁
棒と、この弁棒を気密に支持する、前記マフラーの内側
に同心的に設けられた弁棒ガイドブッシュと、上端が前
記マフラーの上端にまた下端が前記プラグ部材の底部に
それぞれ固定された複数の制振棒と、これら制振棒の途
中部分に取付けられ、前記プラグ部材の内面と前記弁棒
ガイドブッシュの外面とに同時に接触する制振部材とを
具備する。
れる流量制御弁において、弁本体ケーシングと、この弁
本体ケーシング内に設けられ、上端が閉じており、かつ
下端が流体通路に向けて開口しているとともに、この開
口部の側壁に細孔及びその上部に流量調整用穴を有する
マフラーと、このマフラーの内面に外面が摺接し、外壁
にプレッシャシールリングを有するプラグ部材と、この
プラグ部材の底部に結合され、前記マフラーの下端開口
部の反対側へ向けて延びてマフラー上端から延出する弁
棒と、この弁棒を気密に支持する、前記マフラーの内側
に同心的に設けられた弁棒ガイドブッシュと、上端が前
記マフラーの上端にまた下端が前記プラグ部材の底部に
それぞれ固定された複数の制振棒と、これら制振棒の途
中部分に取付けられ、前記プラグ部材の内面と前記弁棒
ガイドブッシュの外面とに同時に接触する制振部材とを
具備する。
【0008】
【作用】第1の本発明によれば、プラグ部材の外壁に設
けられ、マフラーの内面に摺接するプレッシャシールリ
ングと、プラグ部材上部の支持部材に設けられ、弁棒ガ
イドブッシュの外面に摺接するガイドブッシュシールリ
ングとに、流体圧(例えば蒸気力)が作用することによ
って、プラグ部材をマフラーと弁棒ガイドブッシュとに
強固に保持するので、プラグ部材の微開の状態における
プラグ部材の振動を防止させることができる。
けられ、マフラーの内面に摺接するプレッシャシールリ
ングと、プラグ部材上部の支持部材に設けられ、弁棒ガ
イドブッシュの外面に摺接するガイドブッシュシールリ
ングとに、流体圧(例えば蒸気力)が作用することによ
って、プラグ部材をマフラーと弁棒ガイドブッシュとに
強固に保持するので、プラグ部材の微開の状態における
プラグ部材の振動を防止させることができる。
【0009】また、第2の本発明によれば、プラグ部材
の底部とマフラーの上端との間に延びるように設けた複
数の制振棒に取付けた制振部材がプラグ部材の内面と弁
棒ガイドブッシュの外面とに同時に接触しているので、
プラグ部材の微開の状態においてプラグ部材の振動が発
生してもその振動を押えるようにする。そして、各制振
棒の下端はプラグ部材の底部に固定されているので、プ
ラグ部材の回転運動を完全に防止する。
の底部とマフラーの上端との間に延びるように設けた複
数の制振棒に取付けた制振部材がプラグ部材の内面と弁
棒ガイドブッシュの外面とに同時に接触しているので、
プラグ部材の微開の状態においてプラグ部材の振動が発
生してもその振動を押えるようにする。そして、各制振
棒の下端はプラグ部材の底部に固定されているので、プ
ラグ部材の回転運動を完全に防止する。
【0010】
【実施例】以下本発明に係る流量制御弁の実施例につい
て、図1ないし図8を参照して詳細に説明する。なお、
これらの図において、図9と同一部分には同一符号を付
してあるのでその部分の説明は省略する。
て、図1ないし図8を参照して詳細に説明する。なお、
これらの図において、図9と同一部分には同一符号を付
してあるのでその部分の説明は省略する。
【0011】図1は本発明に係る流量制御弁の一実施例
を示す断面斜視図、図2は図1の正面から見た断面図で
ある。すなわち、本実施例に係る流量制御弁は、図9に
示した従来の構成に加えて、プラグ部材7の上部に支持
部材(円板)21を弁棒ガイドブッシュ10の外面に摺
接するように設けるとともに、支持部材21の内周面に
ガイドブッシュシールリング22を嵌め込んで、気密を
保持するようにしている。従って、プラグ部材7は、マ
フラー2の内面に摺接するプレッシャシールリング8
と、プラグ部材7上部の支持部材21に設けられ、弁棒
ガイドブッシュ10の外面に摺接するガイドブッシュシ
ールリング22とによって、マフラー2と弁棒ガイドブ
ッシュ10とに保持される。また、支持部材21には、
複数の圧力バランス穴23が穿設されている。
を示す断面斜視図、図2は図1の正面から見た断面図で
ある。すなわち、本実施例に係る流量制御弁は、図9に
示した従来の構成に加えて、プラグ部材7の上部に支持
部材(円板)21を弁棒ガイドブッシュ10の外面に摺
接するように設けるとともに、支持部材21の内周面に
ガイドブッシュシールリング22を嵌め込んで、気密を
保持するようにしている。従って、プラグ部材7は、マ
フラー2の内面に摺接するプレッシャシールリング8
と、プラグ部材7上部の支持部材21に設けられ、弁棒
ガイドブッシュ10の外面に摺接するガイドブッシュシ
ールリング22とによって、マフラー2と弁棒ガイドブ
ッシュ10とに保持される。また、支持部材21には、
複数の圧力バランス穴23が穿設されている。
【0012】なお、この図1、図2に示した本発明に類
似した先行技術として、実開昭61−3904号公報お
よび特開昭63−293367号公報に記載されたもの
が知られている。すなわち、実開昭61−3904号公
報には、薄板で発条作用をもった菊花状の調整輪を、弁
棒ガイドブッシュの外周面に係合させた蒸気タービンの
蒸気加減弁が示されている。しかし、この蒸気加減弁に
設けられている調整輪は、機械的な廻り防止を目的とし
たものであり、本発明におけるプラグ部材の振動を防止
することを目的としたものではなく、押さえる力も十分
なものではない。もし調整輪を強固なものにすると、調
整輪は点で接触しているのでくい込みなどによってプラ
グ部材が動かなくなる恐れがでてくるものである。
似した先行技術として、実開昭61−3904号公報お
よび特開昭63−293367号公報に記載されたもの
が知られている。すなわち、実開昭61−3904号公
報には、薄板で発条作用をもった菊花状の調整輪を、弁
棒ガイドブッシュの外周面に係合させた蒸気タービンの
蒸気加減弁が示されている。しかし、この蒸気加減弁に
設けられている調整輪は、機械的な廻り防止を目的とし
たものであり、本発明におけるプラグ部材の振動を防止
することを目的としたものではなく、押さえる力も十分
なものではない。もし調整輪を強固なものにすると、調
整輪は点で接触しているのでくい込みなどによってプラ
グ部材が動かなくなる恐れがでてくるものである。
【0013】一方、特開昭63−293367号公報に
は、ブッシュの外周に沿って滑る弁体ガイドを有する流
量制御弁が示されている。しかし、この流量制御弁は、
ブッシュの同心性を改善することを目的としたものであ
り、かつ弁体ガイドがブッシュの周りを単に滑る構造の
ため、両者の間に隙間が存在しこの隙間を埋めることは
できない。従って、上記2つの先行技術は、本発明と構
造的には類似点があるものの、発明の目的や作用効果に
おいて相違するものである。
は、ブッシュの外周に沿って滑る弁体ガイドを有する流
量制御弁が示されている。しかし、この流量制御弁は、
ブッシュの同心性を改善することを目的としたものであ
り、かつ弁体ガイドがブッシュの周りを単に滑る構造の
ため、両者の間に隙間が存在しこの隙間を埋めることは
できない。従って、上記2つの先行技術は、本発明と構
造的には類似点があるものの、発明の目的や作用効果に
おいて相違するものである。
【0014】次に、本発明に係る流量制御弁の作用を説
明する。図1、図2の状態は蒸気Aの流れがほとんど遮
断された状態を示しているが、プラグ部材7を上方へ引
き上げるにしがたって、プラグ部材7で塞がれたいたマ
フラー2の流量調整用穴6が徐々に開き、蒸気Aは入口
ポート12からマフラー2の流量調整用穴6を経て出口
ポート13側へ流れる。
明する。図1、図2の状態は蒸気Aの流れがほとんど遮
断された状態を示しているが、プラグ部材7を上方へ引
き上げるにしがたって、プラグ部材7で塞がれたいたマ
フラー2の流量調整用穴6が徐々に開き、蒸気Aは入口
ポート12からマフラー2の流量調整用穴6を経て出口
ポート13側へ流れる。
【0015】ここで、先行技術における調整輪や本発明
におけるガイドブッシュシールリング22の組立てられ
た状態での反力は、10ないし50kgが限界である
が、本発明におけるガイドブッシュシールリング22で
は、シールリングであるが故に、この反力に加えて蒸気
圧力差に基づく極めて大きな力でプラグ部材7を保持す
ることが可能となる。すなわち、例えばガイドブッシュ
シールリング22の直径Dを10cm、高さHを2cm
とすると、ガイドブッシュシールリング22の受圧面積
Aは、
におけるガイドブッシュシールリング22の組立てられ
た状態での反力は、10ないし50kgが限界である
が、本発明におけるガイドブッシュシールリング22で
は、シールリングであるが故に、この反力に加えて蒸気
圧力差に基づく極めて大きな力でプラグ部材7を保持す
ることが可能となる。すなわち、例えばガイドブッシュ
シールリング22の直径Dを10cm、高さHを2cm
とすると、ガイドブッシュシールリング22の受圧面積
Aは、
【数1】A=πDH=π×10×2cm2 となる。
【0016】ここで、蒸気圧力を60kg/cm2と
し、プラグ部材7にプレッシャシールリング8が2本設
置されているので、ガイドブッシュシールリング22が
3本目のシールリングとして、ガイドブッシュシールリ
ング22で1/3の蒸気圧力を受止めるものと仮定すれ
ば、蒸気力Pは、
し、プラグ部材7にプレッシャシールリング8が2本設
置されているので、ガイドブッシュシールリング22が
3本目のシールリングとして、ガイドブッシュシールリ
ング22で1/3の蒸気圧力を受止めるものと仮定すれ
ば、蒸気力Pは、
【数2】P=Acm2×60kg/cm2×1/3 から、約1200kgとなる。すなわち、蒸気力Pによ
る力は、ガイドブッシュシールリング22や先行技術に
おける調整輪単体から発生する力と比較すると、全く問
題にならない程大きな力となることが分かる。
る力は、ガイドブッシュシールリング22や先行技術に
おける調整輪単体から発生する力と比較すると、全く問
題にならない程大きな力となることが分かる。
【0017】図3は本発明の効果を明らかにするため
に、振動応答加速度のモデル試験結果を、従来例、先行
技術(実開昭61−3904号公報)における調整輪を
設けたものおよび図1、図2に示した本発明のものにつ
いて比較して示したものである。この図3から明らかな
ように、ガイドブッシュシールリング22を設置するこ
とにより、プラグ部材7の振動が約2/3に減少するこ
とが確認された。また、振動数も約1.5倍に上昇し、
剛性が強化されることも確認された。
に、振動応答加速度のモデル試験結果を、従来例、先行
技術(実開昭61−3904号公報)における調整輪を
設けたものおよび図1、図2に示した本発明のものにつ
いて比較して示したものである。この図3から明らかな
ように、ガイドブッシュシールリング22を設置するこ
とにより、プラグ部材7の振動が約2/3に減少するこ
とが確認された。また、振動数も約1.5倍に上昇し、
剛性が強化されることも確認された。
【0018】次に、図4〜図6を参照して本発明の他の
実施例について説明する。図4は本発明に係る流量制御
弁の他の実施例を示す断面斜視図、図5は図4の正面か
ら見た断面図、図6は本実施例で用いられる制振円板を
一部切り欠いて示す斜視図である。
実施例について説明する。図4は本発明に係る流量制御
弁の他の実施例を示す断面斜視図、図5は図4の正面か
ら見た断面図、図6は本実施例で用いられる制振円板を
一部切り欠いて示す斜視図である。
【0019】本実施例に係る流量制御弁は、図9に示し
た従来の構成に加えて、複数の制振棒(ボルト)31が
マフラー2の上端のボンネット3とプラグ部材7の底部
7aとの間に配置され、各制振棒31の上下端はボンネ
ット3及びプラグ部材7の底部7aにそれぞれナット3
2,33により固定されている。また、各制振棒31は
単一の制振円板34に穿設されている複数の穴35(図
6を参照)を貫通して延び、この貫通部分に制振円板3
4が上下のナット36,37により固定されている。そ
して、制振円板34は、プラグ部材7の内面と弁棒ガイ
ドブッシュ10の外面とに同時に接触するように配置さ
れている。
た従来の構成に加えて、複数の制振棒(ボルト)31が
マフラー2の上端のボンネット3とプラグ部材7の底部
7aとの間に配置され、各制振棒31の上下端はボンネ
ット3及びプラグ部材7の底部7aにそれぞれナット3
2,33により固定されている。また、各制振棒31は
単一の制振円板34に穿設されている複数の穴35(図
6を参照)を貫通して延び、この貫通部分に制振円板3
4が上下のナット36,37により固定されている。そ
して、制振円板34は、プラグ部材7の内面と弁棒ガイ
ドブッシュ10の外面とに同時に接触するように配置さ
れている。
【0020】なお、制振円板34にも複数の圧力バラン
ス穴38が穿設されている。また、各制振棒31の下端
はプラグ部材7の底部7aに従来から穿設されている複
数の圧力バランス穴11の幾つかを利用して固定するこ
とができる。ただし、この場合には残りの圧力バランス
穴11の径を従来よりも大きくして、圧力バランス穴の
総面積を従来と同じように保持することが必要である。
ス穴38が穿設されている。また、各制振棒31の下端
はプラグ部材7の底部7aに従来から穿設されている複
数の圧力バランス穴11の幾つかを利用して固定するこ
とができる。ただし、この場合には残りの圧力バランス
穴11の径を従来よりも大きくして、圧力バランス穴の
総面積を従来と同じように保持することが必要である。
【0021】以上図4〜図6に示した構成によれば、プ
ラグ部材7の底部7aとマフラー2の上端(ボンネット
3)との間に延びるように設けた複数の制振棒31に取
付けた制振円板34がプラグ部材7の内面と弁棒ガイド
ブッシュ10の外面とに同時に接触しているので、プラ
グ部材7の微開の状態においてプラグ部材7の振動が発
生してもその振動を押えるようにし、その作用効果は図
1、図2に示したものとほぼ同じである。そして、各制
振棒31の下端はプラグ部材7の底部7aに固定されて
いるので、プラグ部材7の回転運動を完全に防止する。
ラグ部材7の底部7aとマフラー2の上端(ボンネット
3)との間に延びるように設けた複数の制振棒31に取
付けた制振円板34がプラグ部材7の内面と弁棒ガイド
ブッシュ10の外面とに同時に接触しているので、プラ
グ部材7の微開の状態においてプラグ部材7の振動が発
生してもその振動を押えるようにし、その作用効果は図
1、図2に示したものとほぼ同じである。そして、各制
振棒31の下端はプラグ部材7の底部7aに固定されて
いるので、プラグ部材7の回転運動を完全に防止する。
【0022】図7及び図8は図4〜図6に示した実施例
の変形例を示し、図7はこの変形例に係る流量制御弁の
断面斜視図、図8は図7の正面から見た断面図である。
の変形例を示し、図7はこの変形例に係る流量制御弁の
断面斜視図、図8は図7の正面から見た断面図である。
【0023】この変形例は、図4〜図6に示した実施例
における単一の制振円板34に代えて、複数の制振棒3
1の各々に制振リング41を独立して取付け、これらの
各制振リング41をプラグ部材7の内面と弁棒ガイドブ
ッシュ10の外面とに同時に接触するように配置したも
のである。このような構成によっても、図4〜図6に示
した構成と同様な作用効果が得られる。
における単一の制振円板34に代えて、複数の制振棒3
1の各々に制振リング41を独立して取付け、これらの
各制振リング41をプラグ部材7の内面と弁棒ガイドブ
ッシュ10の外面とに同時に接触するように配置したも
のである。このような構成によっても、図4〜図6に示
した構成と同様な作用効果が得られる。
【0024】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
大型の蒸気加減弁の如き流量制御弁において、プラグ部
材の微開状態におけるプラグ部材の振動を防止し、振動
に伴う騒音の発生や振動による損傷の発生を防止できる
とともに、振動剛性を強化できるという顕著な作用効果
が奏される。
大型の蒸気加減弁の如き流量制御弁において、プラグ部
材の微開状態におけるプラグ部材の振動を防止し、振動
に伴う騒音の発生や振動による損傷の発生を防止できる
とともに、振動剛性を強化できるという顕著な作用効果
が奏される。
【図1】本発明に係る流量制御弁の一実施例を示す断面
斜視図である。
斜視図である。
【図2】図1の正面から見た断面図である。
【図3】本発明の効果を説明するために示す特性図であ
る。
る。
【図4】本発明に係る流量制御弁の他の実施例を示す断
面斜視図である。
面斜視図である。
【図5】図4の正面から見た断面図である。
【図6】図4の実施例で用いられる制振円板を一部切り
欠いて示す斜視図である。
欠いて示す斜視図である。
【図7】図4の実施例の変形例を示す流量制御弁の断面
斜視図である。
斜視図である。
【図8】図7の正面から見た断面図である。
【図9】従来の流量制御弁を示す断面斜視図である。
【図10】従来の流量制御弁におけるプラグ部材の振動
モードを示す特性図である。
モードを示す特性図である。
A 蒸気 1 弁本体ケーシング 2 マフラー 5 細孔 6 流量調整用穴 7 プラグ部材 8 プレッシャシールリング 9 弁棒 10 弁棒ガイドブッシュ 21 支持部材 22 ガイドブッシュシールリング 31 制振棒 34 制振円板 41 制振リング
Claims (4)
- 【請求項1】流体通路に設けられる流量制御弁におい
て、弁本体ケーシングと、この弁本体ケーシング内に設
けられ、上端が閉じており、かつ下端が流体通路に向け
て開口しているとともに、この開口部の側壁に細孔及び
その上部に流量調整用穴を有するマフラーと、このマフ
ラーの内面に外面が摺接し、外壁にプレッシャシールリ
ングを有するプラグ部材と、このプラグ部材の底部に結
合され、前記マフラーの下端開口部の反対側へ向けて延
びてマフラー上端から延出する弁棒と、この弁棒を気密
に支持する、前記マフラーの内側に同心的に設けられた
弁棒ガイドブッシュと、この弁棒ガイドブッシュの外面
に摺接するガイドブッシュシールリングを有し、前記プ
ラグ部材の上部を前記弁棒ガイドブッシュの外面に支持
させる支持部材とを具備することを特徴とする流量制御
弁。 - 【請求項2】流体通路に設けられる流量制御弁におい
て、弁本体ケーシングと、この弁本体ケーシング内に設
けられ、上端が閉じており、かつ下端が流体通路に向け
て開口しているとともに、この開口部の側壁に細孔及び
その上部に流量調整用穴を有するマフラーと、このマフ
ラーの内面に外面が摺接し、外壁にプレッシャシールリ
ングを有するプラグ部材と、このプラグ部材の底部に結
合され、前記マフラーの下端開口部の反対側へ向けて延
びてマフラー上端から延出する弁棒と、この弁棒を気密
に支持する、前記マフラーの内側に同心的に設けられた
弁棒ガイドブッシュと、上端が前記マフラーの上端にま
た下端が前記プラグ部材の底部にそれぞれ固定された複
数の制振棒と、これら制振棒の途中部分に取付けられ、
前記プラグ部材の内面と前記弁棒ガイドブッシュの外面
とに同時に接触する制振部材とを具備することを特徴と
する流量制御弁。 - 【請求項3】制振部材は複数の制振棒が貫通固定される
複数の穴を有する単一の制振円板から成ることを特徴と
する請求項2記載の流量制御弁。 - 【請求項4】制振部材は複数の制振棒の各々に取付けら
れた複数の制振リングから成ることを特徴とする請求項
2記載の流量制御弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5353829A JP2977433B2 (ja) | 1993-04-20 | 1993-12-29 | 流量制御弁 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5-116347 | 1993-04-20 | ||
JP11634793 | 1993-04-20 | ||
JP5353829A JP2977433B2 (ja) | 1993-04-20 | 1993-12-29 | 流量制御弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH074536A true JPH074536A (ja) | 1995-01-10 |
JP2977433B2 JP2977433B2 (ja) | 1999-11-15 |
Family
ID=26454697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5353829A Expired - Fee Related JP2977433B2 (ja) | 1993-04-20 | 1993-12-29 | 流量制御弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2977433B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010535991A (ja) * | 2007-08-07 | 2010-11-25 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 電磁弁 |
US8483873B2 (en) | 2010-07-20 | 2013-07-09 | Innvo Labs Limited | Autonomous robotic life form |
CN111810668A (zh) * | 2020-07-25 | 2020-10-23 | 浙江中德自控科技股份有限公司 | 一种密封圈可更换的球阀 |
-
1993
- 1993-12-29 JP JP5353829A patent/JP2977433B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010535991A (ja) * | 2007-08-07 | 2010-11-25 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 電磁弁 |
US8483873B2 (en) | 2010-07-20 | 2013-07-09 | Innvo Labs Limited | Autonomous robotic life form |
CN111810668A (zh) * | 2020-07-25 | 2020-10-23 | 浙江中德自控科技股份有限公司 | 一种密封圈可更换的球阀 |
CN111810668B (zh) * | 2020-07-25 | 2022-02-22 | 浙江中德自控科技股份有限公司 | 一种密封圈可更换的球阀 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2977433B2 (ja) | 1999-11-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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