JPH0745261A - アルカリ乾電池 - Google Patents
アルカリ乾電池Info
- Publication number
- JPH0745261A JPH0745261A JP18604893A JP18604893A JPH0745261A JP H0745261 A JPH0745261 A JP H0745261A JP 18604893 A JP18604893 A JP 18604893A JP 18604893 A JP18604893 A JP 18604893A JP H0745261 A JPH0745261 A JP H0745261A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gasket
- current collector
- negative electrode
- electrode current
- battery
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- Y02E60/12—
Abstract
(57)【要約】
【目的】 アルカリ乾電池において、ガスケット中央孔
からの負極集電体の抜け出しを防止し、電池封口時に発
生するガスケットの薄肉部の応力クラックによる電池漏
液を防ぐことを目的とする。 【構成】 組立封口板を構成する過程で、ガスケット７
と負極集電体６との接触面１０に封止剤１１を介在さ
せ、その封止剤１１を接触面１０の全面に対する塗布面
積比率を５０％〜７５％の範囲にした。これにより、ガ
スケット７と負極集電体６の面が封止剤１１を介在させ
ず直接に接する部分ができ、その部分が抵抗となり負極
集電体６の抜け出しを防ぎ、電池組立後のガスケット薄
肉部１２の応力クラックによる漏液を防ぐことができ
る。
からの負極集電体の抜け出しを防止し、電池封口時に発
生するガスケットの薄肉部の応力クラックによる電池漏
液を防ぐことを目的とする。 【構成】 組立封口板を構成する過程で、ガスケット７
と負極集電体６との接触面１０に封止剤１１を介在さ
せ、その封止剤１１を接触面１０の全面に対する塗布面
積比率を５０％〜７５％の範囲にした。これにより、ガ
スケット７と負極集電体６の面が封止剤１１を介在させ
ず直接に接する部分ができ、その部分が抵抗となり負極
集電体６の抜け出しを防ぎ、電池組立後のガスケット薄
肉部１２の応力クラックによる漏液を防ぐことができ
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、アルカリ乾電池の漏液
防止のための構造に関するものである。
防止のための構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、アルカリ乾電池は図１に示す様に
正極端子を兼ねる金属容器１の中に筒状の正極合剤２を
充填し、その内側に筒状のセパレータ３を挿入配置し、
このセパレータの内側にアルカリ電解液を注入し、ゲル
状電解液に粉末状活物質を分散させたゲル負極４を充填
する。ついでゲル負極中に組立封口板５を挿入し、前記
金属容器１を封口することが行われている。なお、前記
組立封口板５は、負極集電体６と、金属容器１の開口部
を閉塞するガスケット７と、金属製ワッシャー８と、負
極端子を兼ねる底板９から構成されたものである。この
アルカリ乾電池における電解液の漏出に関しては、組立
封口板５の負極集電体６とガスケット７との接触面１０
の封止性が重要であるとされている。
正極端子を兼ねる金属容器１の中に筒状の正極合剤２を
充填し、その内側に筒状のセパレータ３を挿入配置し、
このセパレータの内側にアルカリ電解液を注入し、ゲル
状電解液に粉末状活物質を分散させたゲル負極４を充填
する。ついでゲル負極中に組立封口板５を挿入し、前記
金属容器１を封口することが行われている。なお、前記
組立封口板５は、負極集電体６と、金属容器１の開口部
を閉塞するガスケット７と、金属製ワッシャー８と、負
極端子を兼ねる底板９から構成されたものである。この
アルカリ乾電池における電解液の漏出に関しては、組立
封口板５の負極集電体６とガスケット７との接触面１０
の封止性が重要であるとされている。
【０００３】そこで、この接触面を十分に密着させるた
め、負極集電体６とガスケット７との嵌合度を種々検討
して漏液を防止していたが、それだけでは十分でなく、
負極集電体６とガスケット７との接触面全面に封止剤１
１を介して漏液を防止している。その組立封口板５は、
あらかじめ負極集電体６のガスケット７との接触面１０
の全面に封止剤を塗布しその負極集電体６をガスケット
７の中央孔に圧入し構成している（例えば特公昭６０−
３８８２４号公報）。
め、負極集電体６とガスケット７との嵌合度を種々検討
して漏液を防止していたが、それだけでは十分でなく、
負極集電体６とガスケット７との接触面全面に封止剤１
１を介して漏液を防止している。その組立封口板５は、
あらかじめ負極集電体６のガスケット７との接触面１０
の全面に封止剤を塗布しその負極集電体６をガスケット
７の中央孔に圧入し構成している（例えば特公昭６０−
３８８２４号公報）。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし負極集電体６に
ガスケット７との接触面１０の全面に封止剤１１を塗布
し、その負極集電体６をガスケット７の中央孔に圧入し
組立封口板５を構成した場合、時間経過と共に、図２に
示す様に圧入した方向とは逆方向Ａに負極集電体６が１
mm程度抜け出す（図２（ｂ）のＢ部）という問題があ
り、それが原因で組立封口板５を正極端子を兼ねる金属
容器１に挿入し封口すると集電体が再挿入され、その際
ガスケット薄肉部１２に応力が加わり、クラックが発生
し、そのクラック部より内部電解液が漏出する問題があ
った。
ガスケット７との接触面１０の全面に封止剤１１を塗布
し、その負極集電体６をガスケット７の中央孔に圧入し
組立封口板５を構成した場合、時間経過と共に、図２に
示す様に圧入した方向とは逆方向Ａに負極集電体６が１
mm程度抜け出す（図２（ｂ）のＢ部）という問題があ
り、それが原因で組立封口板５を正極端子を兼ねる金属
容器１に挿入し封口すると集電体が再挿入され、その際
ガスケット薄肉部１２に応力が加わり、クラックが発生
し、そのクラック部より内部電解液が漏出する問題があ
った。
【０００５】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、ガスケット７中央孔からの負極集電
体６の抜け出しを防ぐことにより、電池封口時に発生す
るガスケット薄肉部１２のクラックによる漏液を防止す
ることができるアルカリ乾電池を提供するものである。
されたものであり、ガスケット７中央孔からの負極集電
体６の抜け出しを防ぐことにより、電池封口時に発生す
るガスケット薄肉部１２のクラックによる漏液を防止す
ることができるアルカリ乾電池を提供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明は、組立封口板
５を構成する過程で、負極集電体６に封止剤を塗布する
際、ガスケット７と負極集電体６との接触面１０に封止
剤１１の塗布しない部分を設けることで、ガスケット７
中央孔からの負極集電体６の抜け出しを防ぐことにより
電池封口時のガスケット薄肉部１２の応力クラックの発
生を防ぎ耐漏液性能を向上させるものである。
５を構成する過程で、負極集電体６に封止剤を塗布する
際、ガスケット７と負極集電体６との接触面１０に封止
剤１１の塗布しない部分を設けることで、ガスケット７
中央孔からの負極集電体６の抜け出しを防ぐことにより
電池封口時のガスケット薄肉部１２の応力クラックの発
生を防ぎ耐漏液性能を向上させるものである。
【０００７】
【作用】この様に、ガスケット７と負極集電体６との接
触面１０に封止剤１１の塗布しない部分を設けることに
より、ガスケット７と負極集電体６が直接に接する部分
ができ、その部分が抵抗となり負極集電体６の抜け出し
を無くすことができる。
触面１０に封止剤１１の塗布しない部分を設けることに
より、ガスケット７と負極集電体６が直接に接する部分
ができ、その部分が抵抗となり負極集電体６の抜け出し
を無くすことができる。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【０００９】図３はアルカリ乾電池用組立封口板の封止
剤塗布部断面を示す。ガスケット７と負極集電体６の接
触面１０に対し封止剤１１を負極集電体６に塗布する割
合を０％〜１２５％のものについて、ガスケット７中央
孔から負極集電体６が抜け出る度合とその組立封口板５
を用いた電池での漏液試験結果を（表１）に示す。尚、
負極集電体６抜け試験条件は常温常湿の環境下で２４時
間放置後（試験数は各１０００個）、耐漏液試験は温度
４５℃湿度９０％の環境下２０００時間放置後（試験数
は各５００個）、それぞれ目視により検査したものであ
る。
剤塗布部断面を示す。ガスケット７と負極集電体６の接
触面１０に対し封止剤１１を負極集電体６に塗布する割
合を０％〜１２５％のものについて、ガスケット７中央
孔から負極集電体６が抜け出る度合とその組立封口板５
を用いた電池での漏液試験結果を（表１）に示す。尚、
負極集電体６抜け試験条件は常温常湿の環境下で２４時
間放置後（試験数は各１０００個）、耐漏液試験は温度
４５℃湿度９０％の環境下２０００時間放置後（試験数
は各５００個）、それぞれ目視により検査したものであ
る。
【００１０】
【表１】
【００１１】（表１）に示す通り、ガスケット７と負極
集電体６の接触面１０に対し封止剤１１の塗布する割合
が７５％を超えると負極集電体６が抜け出るものがあ
り、ガスケット薄肉部１２のクラックによる漏液も発生
する。封止剤１１の塗布する割合が５０％未満では負極
集電体６の抜け出るものはないが、ガスケット７と負極
集電体６の間からの電解液クリーピングによる耐漏液性
能が著しく低下する。したがって、図４に示すようにガ
スケット７と負極集電体６の接触面１０の全面に対し封
止剤１１を塗布する割合を５０％〜７５％にすることに
よりガスケット７中央孔からの負極集電体６の抜け出し
を抑制させ、電池封口時に発生するガスケット薄肉部１
２の応力クラックによる漏液を防止することができる。
集電体６の接触面１０に対し封止剤１１の塗布する割合
が７５％を超えると負極集電体６が抜け出るものがあ
り、ガスケット薄肉部１２のクラックによる漏液も発生
する。封止剤１１の塗布する割合が５０％未満では負極
集電体６の抜け出るものはないが、ガスケット７と負極
集電体６の間からの電解液クリーピングによる耐漏液性
能が著しく低下する。したがって、図４に示すようにガ
スケット７と負極集電体６の接触面１０の全面に対し封
止剤１１を塗布する割合を５０％〜７５％にすることに
よりガスケット７中央孔からの負極集電体６の抜け出し
を抑制させ、電池封口時に発生するガスケット薄肉部１
２の応力クラックによる漏液を防止することができる。
【００１２】
【発明の効果】以上のように、本発明は、アルカリ乾電
池の環状薄肉部を有するガスケット７と負極集電体６と
の接触面１０に対し封止剤１１の塗布する割合を規制す
ることにより、ガスケット７と負極集電体６の間の耐漏
液性能を維持し、ガスケット７の中央孔からの負極集電
体６の抜け出しを抑制させることができる。また、その
組立封口板５を正極端子を兼ねる金属容器１に挿入し封
口した時のガスケット薄肉部１２の応力クラックによる
漏液を防止することができる。
池の環状薄肉部を有するガスケット７と負極集電体６と
の接触面１０に対し封止剤１１の塗布する割合を規制す
ることにより、ガスケット７と負極集電体６の間の耐漏
液性能を維持し、ガスケット７の中央孔からの負極集電
体６の抜け出しを抑制させることができる。また、その
組立封口板５を正極端子を兼ねる金属容器１に挿入し封
口した時のガスケット薄肉部１２の応力クラックによる
漏液を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】円筒形アルカリ乾電池の半断面図
【図２】（ａ）正常な組立封口板の半断面図 （ｂ）集電体の抜け出た組立封口板の半断面図
【図３】組立封口板の封止剤塗布部の半断面図
【図４】本発明の一実施例の組立封口板の半断面図
１ 金属容器 ２ 正極合剤 ３ セパレータ ４ ゲル負極 ５ 組立封口板 ６ 負極集電体 ７ ガスケット ８ 金属製ワッシャー ９ 底板 １０ 接触面 １１ 封止剤 １２ ガスケット薄肉部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯塚 博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】 環状薄肉部を有するガスケットと、その
ガスケットの中央部に設けた透孔に圧入した負極集電体
との接触面に封止剤を介在させ、その封止剤の塗布面積
がガスケットと負極集電体との接触面全面に対する比率
として５０％〜７５％の範囲であることを特徴とするア
ルカリ乾電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18604893A JPH0745261A (ja) | 1993-07-28 | 1993-07-28 | アルカリ乾電池 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18604893A JPH0745261A (ja) | 1993-07-28 | 1993-07-28 | アルカリ乾電池 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0745261A true JPH0745261A (ja) | 1995-02-14 |
Family
ID=16181490
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18604893A Pending JPH0745261A (ja) | 1993-07-28 | 1993-07-28 | アルカリ乾電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0745261A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US11817591B2 (en) | 2020-05-22 | 2023-11-14 | Duracell U.S. Operations, Inc. | Seal assembly for a battery cell |
-
1993
- 1993-07-28 JP JP18604893A patent/JPH0745261A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US11817591B2 (en) | 2020-05-22 | 2023-11-14 | Duracell U.S. Operations, Inc. | Seal assembly for a battery cell |
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