JPH0745231B2 - 斜配向クロスフィルム - Google Patents
斜配向クロスフィルムInfo
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- JPH0745231B2 JPH0745231B2 JP62315039A JP31503987A JPH0745231B2 JP H0745231 B2 JPH0745231 B2 JP H0745231B2 JP 62315039 A JP62315039 A JP 62315039A JP 31503987 A JP31503987 A JP 31503987A JP H0745231 B2 JPH0745231 B2 JP H0745231B2
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Description
【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、斜配向クロスフィルムに関し、さらに詳しく
は、各種包装資材、すなわち肥料、飼料、セメント、化
学品、農産物等の重包装用あるいは感光材料の包装用と
しての用途、さらには土木建築用シート、農水産用シー
トとしての用途など、広範囲の用途に利用できる斜配向
クロスフィルムに関する。
は、各種包装資材、すなわち肥料、飼料、セメント、化
学品、農産物等の重包装用あるいは感光材料の包装用と
しての用途、さらには土木建築用シート、農水産用シー
トとしての用途など、広範囲の用途に利用できる斜配向
クロスフィルムに関する。
発明の技術的背景ならびにその問題点 一定の斜方向に分子配向を有するポリオレフィンフィル
ムの2枚が、互いに分子配向が交差するように積層され
た斜配向クロスフィルムを、各種包装資材として利用す
ることは知られている。たとえば、実公昭56−19087号
公報および実公昭61−20590号公報には、感光材料の包
装袋として使用することが示されているし、実公昭60−
13637号公報には、自立包装袋として使用することが示
されている。
ムの2枚が、互いに分子配向が交差するように積層され
た斜配向クロスフィルムを、各種包装資材として利用す
ることは知られている。たとえば、実公昭56−19087号
公報および実公昭61−20590号公報には、感光材料の包
装袋として使用することが示されているし、実公昭60−
13637号公報には、自立包装袋として使用することが示
されている。
各種の包装資材として利用される斜配向クロスフィルム
は、従来、高密度ポリエチレンを原料としている。この
高密度ポリエチレンからなる斜配向クロスフィルムは、
衝撃、破裂に強く、またフィルム縦横方向における引張
り強さおよび引張り伸びのバランスが優れている。しか
し、用途によっては、従来の斜配向クロスフィルムで
は、耐衝撃性、引裂強度あるいは柔軟性が不充分であっ
た。
は、従来、高密度ポリエチレンを原料としている。この
高密度ポリエチレンからなる斜配向クロスフィルムは、
衝撃、破裂に強く、またフィルム縦横方向における引張
り強さおよび引張り伸びのバランスが優れている。しか
し、用途によっては、従来の斜配向クロスフィルムで
は、耐衝撃性、引裂強度あるいは柔軟性が不充分であっ
た。
また、50〜90重量%の高密度ポリエチレンと、10〜50重
量%の低圧法直鎖状低密度ポリエチレンとを含む高密度
ポリエチレン系樹脂組成物を原料とした斜配向クロスフ
ィルムが、特開昭61−237,640号公報に記載されている
が、この斜配向クロスフィルムも、従来の上記高密度ポ
リエチレンからなる斜配向クロスフィルムと同様、耐衝
撃性、引裂強度および柔軟性が不充分であった。
量%の低圧法直鎖状低密度ポリエチレンとを含む高密度
ポリエチレン系樹脂組成物を原料とした斜配向クロスフ
ィルムが、特開昭61−237,640号公報に記載されている
が、この斜配向クロスフィルムも、従来の上記高密度ポ
リエチレンからなる斜配向クロスフィルムと同様、耐衝
撃性、引裂強度および柔軟性が不充分であった。
また、同公報には上記低圧法直鎖状低密度ポリエチレン
の一部を中密度ポリエチレンに代えた、高密度ポリエチ
レンと、低圧法直鎖状低密度ポリエチレンと、中密度ポ
リエチレンとを含む高密度ポリエチレン系樹脂組成物を
斜配向クロスフィルムの原料とすることが可能である旨
記載されている。しかし、50〜90重量%の高密度ポリエ
チレンを含むこの高密度ポリエチレン系樹脂組成物から
なる斜配向クロスフィルムは耐衝撃性、引裂強度および
柔軟性が不充分であった。
の一部を中密度ポリエチレンに代えた、高密度ポリエチ
レンと、低圧法直鎖状低密度ポリエチレンと、中密度ポ
リエチレンとを含む高密度ポリエチレン系樹脂組成物を
斜配向クロスフィルムの原料とすることが可能である旨
記載されている。しかし、50〜90重量%の高密度ポリエ
チレンを含むこの高密度ポリエチレン系樹脂組成物から
なる斜配向クロスフィルムは耐衝撃性、引裂強度および
柔軟性が不充分であった。
本発明者らは、従来技術により得られる斜配向クロスフ
ィルムに比べ、耐衝撃性、引裂強度に優れるとともに柔
軟性に富んだ斜配向クロスフィルムを得るべく、高密度
ポリエチレンと直鎖状低密度ポリエチレンとの配合割
合、および高密度ポリエチレンと直鎖状低密度ポリエチ
レンと中密度ポリエチレンとの配合割合を種々検討した
ところ、高密度ポリエチレンと、直鎖状低密度ポリエチ
レンと、中密度ポリエチレンとからなる樹脂組成物にお
いて、高密度ポリエチレンの量が30重量%以上で50重量
%未満である樹脂組成物を用いれば、耐衝撃性、引裂強
度に優れるとともに柔軟性に富んだ斜配向クロスフィル
ムが得られることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
ィルムに比べ、耐衝撃性、引裂強度に優れるとともに柔
軟性に富んだ斜配向クロスフィルムを得るべく、高密度
ポリエチレンと直鎖状低密度ポリエチレンとの配合割
合、および高密度ポリエチレンと直鎖状低密度ポリエチ
レンと中密度ポリエチレンとの配合割合を種々検討した
ところ、高密度ポリエチレンと、直鎖状低密度ポリエチ
レンと、中密度ポリエチレンとからなる樹脂組成物にお
いて、高密度ポリエチレンの量が30重量%以上で50重量
%未満である樹脂組成物を用いれば、耐衝撃性、引裂強
度に優れるとともに柔軟性に富んだ斜配向クロスフィル
ムが得られることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
発明の目的 本発明は、耐衝撃性、引裂強度などの機械的強度に優れ
るとともに、柔軟性に富んだ斜配向クロスフィルムを提
供することを目的としている。
るとともに、柔軟性に富んだ斜配向クロスフィルムを提
供することを目的としている。
発明の概要 本発明に係る斜配向クロスフィルムは、一定の斜方向に
分子配向を有するポリオレフィンフィルムの2枚が、互
いに分子配向が交差するように積層された斜配向ポリオ
レフィンクロスフィルムにおいて、フィルム原料ポリオ
レフィンとして、メルトフローレートが0.5〜10g/10分
であり、密度が0.900g/cm3以上、0.930g/cm3未満である
直鎖状低密度ポリエチレン[A]20〜60重量%と、メル
トフローレートが0.5〜15g/10分であり、密度が0.930〜
0.940g/cm3である中密度ポリエチレン[B]5〜30重量
%と、メルトフローレートが0.01g/10分以上、0.5g/10
分未満であり、密度が0.940g/cm3を超す高密度ポリエチ
レン[C]30重量%以上、50重量%未満とを含むポリブ
レンド物を用いることを特徴としている。
分子配向を有するポリオレフィンフィルムの2枚が、互
いに分子配向が交差するように積層された斜配向ポリオ
レフィンクロスフィルムにおいて、フィルム原料ポリオ
レフィンとして、メルトフローレートが0.5〜10g/10分
であり、密度が0.900g/cm3以上、0.930g/cm3未満である
直鎖状低密度ポリエチレン[A]20〜60重量%と、メル
トフローレートが0.5〜15g/10分であり、密度が0.930〜
0.940g/cm3である中密度ポリエチレン[B]5〜30重量
%と、メルトフローレートが0.01g/10分以上、0.5g/10
分未満であり、密度が0.940g/cm3を超す高密度ポリエチ
レン[C]30重量%以上、50重量%未満とを含むポリブ
レンド物を用いることを特徴としている。
発明の具体的説明 以下、本発明に係る斜配向クロスフィルムについて具体
的に説明する。
的に説明する。
直鎖状低密度ポリエチレン[A] 本発明では、ASTM D 1238,Eによるメルトフローレー
トが0.7〜5g/10分の範囲、好ましくは1.0〜3.0g/10分の
範囲にあり、ASTM D 1505による密度が0.900g/cm3以
上、0.930g/cm3未満の範囲、好ましくは0.900〜0.925g/
cm3の範囲にある直鎖状低密度ポリエチレン[A]が用
いられる。直鎖状低密度ポリエチレン[A]のメルトフ
ローレートが0.5g/10分未満であると、溶融粘度が高く
成形性が劣る傾向にあり、一方メルトフローレートが10
g/10分を超えると、溶融張力が小さくなり過ぎて斜配向
クロスフィルムを成形することが困難となる傾向にあ
る。また、直鎖状低密度ポリエチレン[A]の密度が0.
900g/cm3未満であると、得られる斜配向クロスフィルム
がベタついてブロッキングを起こす傾向にあり、一方密
度が0.930g/cm3以上であると、得られる斜配向クロスフ
ィルムは柔軟性に欠ける傾向がある。
トが0.7〜5g/10分の範囲、好ましくは1.0〜3.0g/10分の
範囲にあり、ASTM D 1505による密度が0.900g/cm3以
上、0.930g/cm3未満の範囲、好ましくは0.900〜0.925g/
cm3の範囲にある直鎖状低密度ポリエチレン[A]が用
いられる。直鎖状低密度ポリエチレン[A]のメルトフ
ローレートが0.5g/10分未満であると、溶融粘度が高く
成形性が劣る傾向にあり、一方メルトフローレートが10
g/10分を超えると、溶融張力が小さくなり過ぎて斜配向
クロスフィルムを成形することが困難となる傾向にあ
る。また、直鎖状低密度ポリエチレン[A]の密度が0.
900g/cm3未満であると、得られる斜配向クロスフィルム
がベタついてブロッキングを起こす傾向にあり、一方密
度が0.930g/cm3以上であると、得られる斜配向クロスフ
ィルムは柔軟性に欠ける傾向がある。
また、本発明で用いられる上記のような性状を有する直
鎖状低密度ポリエチレン[A]のX線による結晶化度
は、通常、40〜70%の範囲内にあり、多くは45〜60%の
範囲内にある。一般に、直鎖状低密度ポリエチレンの結
晶化度が40%未満であると、得られる斜配向クロスフィ
ルムの機械的強度が劣る傾向にあり、一方70%を超える
と、斜配向クロスフィルムの柔軟性が低下する傾向があ
る。
鎖状低密度ポリエチレン[A]のX線による結晶化度
は、通常、40〜70%の範囲内にあり、多くは45〜60%の
範囲内にある。一般に、直鎖状低密度ポリエチレンの結
晶化度が40%未満であると、得られる斜配向クロスフィ
ルムの機械的強度が劣る傾向にあり、一方70%を超える
と、斜配向クロスフィルムの柔軟性が低下する傾向があ
る。
上記のような性状を有する直鎖状低密度ポリエチレン
[A]は、たとえばエチレンと、炭素数が3〜20、好ま
しくは4〜20、さらに好ましくは6〜16であるα−オレ
フィンとを、チーグラー触媒の存在下に、低圧法によっ
て共重合させることにより得られる。重合形態として
は、具体的には、スラリー重合、気相重合、高温溶解重
合など種々の形態を採用することが可能である。また、
α−オレフィンとしては、具体的には、プロピレン、1
−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−
1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、1−テトラ
デセン、1−オクタデセンなどが用いられ、なかでも炭
素数4〜20、さらには6〜16のα−オレフィンが耐衝撃
性に優れるので特に好ましい。
[A]は、たとえばエチレンと、炭素数が3〜20、好ま
しくは4〜20、さらに好ましくは6〜16であるα−オレ
フィンとを、チーグラー触媒の存在下に、低圧法によっ
て共重合させることにより得られる。重合形態として
は、具体的には、スラリー重合、気相重合、高温溶解重
合など種々の形態を採用することが可能である。また、
α−オレフィンとしては、具体的には、プロピレン、1
−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−
1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、1−テトラ
デセン、1−オクタデセンなどが用いられ、なかでも炭
素数4〜20、さらには6〜16のα−オレフィンが耐衝撃
性に優れるので特に好ましい。
本発明では、上記のような直鎖状低密度ポリエチレン
[A]は、20〜60重量%、好ましくは30〜60重量%、さ
らに好ましくは40〜60重量%の量で用いられる。この直
鎖状低密度ポリエチレン[A]が20重量%未満である
と、得られる斜配向クロスフィルムの柔軟性および低温
ヒートシール性が劣る傾向にあり、一方、60重量%を超
えると、得られる斜配向クロスフィルムの引張り強さが
劣る傾向にある。
[A]は、20〜60重量%、好ましくは30〜60重量%、さ
らに好ましくは40〜60重量%の量で用いられる。この直
鎖状低密度ポリエチレン[A]が20重量%未満である
と、得られる斜配向クロスフィルムの柔軟性および低温
ヒートシール性が劣る傾向にあり、一方、60重量%を超
えると、得られる斜配向クロスフィルムの引張り強さが
劣る傾向にある。
中密度ポリエチレン[B] 本発明では、ASTM D 1238,Eによるメルトフローレー
トが0.5〜15g/10分の範囲、好ましくは0.7〜5g/10分の
範囲にあり、密度が0.930〜0.940g/cm3の範囲、好まし
くは0.933〜0.937g/cm3の範囲にある中密度ポリエチレ
ン[B]が用いられる。中密度ポリエチレン[B]のメ
ルトフローレートが0.5g/10分未満であると、溶融粘度
が高く成形性が劣る傾向にあり、一方、メルトフローレ
ートが15g/10分を超えると、溶融粘度が小さくなり過ぎ
て斜配向クロスフィルムを成形することが困難となる傾
向にある。また、中密度ポリエチレン[B]の密度が0.
930g/cm3未満であると、直鎖状低密度ポリエチレン
[A]と、中密度ポリエチレン[B]と、高密度ポリエ
チレン[C]とのブレンド物の密度が低くなり過ぎて、
得られる斜配向クロスフィルムの引張り強さが劣る傾向
にあり、一方、密度が0.940g/cm3を超えると、直鎖状低
密度ポリエチレン[A]と、中密度ポリエチレン[B]
と、高密度ポリエチレン[C]とのブレンド物の密度が
高くなり過ぎて、得られる斜配向クロスフィルムの耐衝
撃性が低下し、また柔軟性に欠ける傾向にある。
トが0.5〜15g/10分の範囲、好ましくは0.7〜5g/10分の
範囲にあり、密度が0.930〜0.940g/cm3の範囲、好まし
くは0.933〜0.937g/cm3の範囲にある中密度ポリエチレ
ン[B]が用いられる。中密度ポリエチレン[B]のメ
ルトフローレートが0.5g/10分未満であると、溶融粘度
が高く成形性が劣る傾向にあり、一方、メルトフローレ
ートが15g/10分を超えると、溶融粘度が小さくなり過ぎ
て斜配向クロスフィルムを成形することが困難となる傾
向にある。また、中密度ポリエチレン[B]の密度が0.
930g/cm3未満であると、直鎖状低密度ポリエチレン
[A]と、中密度ポリエチレン[B]と、高密度ポリエ
チレン[C]とのブレンド物の密度が低くなり過ぎて、
得られる斜配向クロスフィルムの引張り強さが劣る傾向
にあり、一方、密度が0.940g/cm3を超えると、直鎖状低
密度ポリエチレン[A]と、中密度ポリエチレン[B]
と、高密度ポリエチレン[C]とのブレンド物の密度が
高くなり過ぎて、得られる斜配向クロスフィルムの耐衝
撃性が低下し、また柔軟性に欠ける傾向にある。
上記のような性状を有する中密度ポリエチレン[B]
は、たとえばエチレンと、炭素数が3〜20、好ましくは
4〜20、さらに好ましくは6〜16であるα−オレフィン
とを、チーグラー触媒の存在下に、低圧法によって共重
合させることにより得られる。重合形態としては、具体
的には、スラリー重合、気相重合、高温溶解重合など種
々の形態を採用することが可能である。また、α−オレ
フィンとしては、具体的には、プロピレン、1−ブテ
ン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペ
ンテン、1−オクテン、1−デセン、1−テトラデセ
ン、1−オクタデセンなどが用いられ、なかでも炭素数
4〜20、さらには6〜16のα−オレフィンが耐衝撃性に
優れるので特に好ましい。
は、たとえばエチレンと、炭素数が3〜20、好ましくは
4〜20、さらに好ましくは6〜16であるα−オレフィン
とを、チーグラー触媒の存在下に、低圧法によって共重
合させることにより得られる。重合形態としては、具体
的には、スラリー重合、気相重合、高温溶解重合など種
々の形態を採用することが可能である。また、α−オレ
フィンとしては、具体的には、プロピレン、1−ブテ
ン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペ
ンテン、1−オクテン、1−デセン、1−テトラデセ
ン、1−オクタデセンなどが用いられ、なかでも炭素数
4〜20、さらには6〜16のα−オレフィンが耐衝撃性に
優れるので特に好ましい。
本発明では、上記のような中密度ポリエチレン[B]
は、5〜30重量%、好ましくは15〜30重量%、さらに好
ましくは20〜30重量%の量で用いられる。この中密度ポ
リエチレンが5重量%未満であると、直鎖状低密度ポリ
エチレン[A]と、中密度ポリエチレン[B]と、高密
度ポリエチレン[C]とのブレンド物の密度が低くなり
過ぎて、得られる斜配向クロスフィルムの引張り強さが
劣る傾向にあり、一方、30重量%を超えると、直鎖状低
密度ポリエチレン[A]と、中密度ポリエチレン[B]
と、高密度ポリエチレン[C]とのブレンド物の密度が
高くなり過ぎて、得られる斜配向クロスフィルムの耐衝
撃性が低下し、また柔軟性に欠ける傾向がある。
は、5〜30重量%、好ましくは15〜30重量%、さらに好
ましくは20〜30重量%の量で用いられる。この中密度ポ
リエチレンが5重量%未満であると、直鎖状低密度ポリ
エチレン[A]と、中密度ポリエチレン[B]と、高密
度ポリエチレン[C]とのブレンド物の密度が低くなり
過ぎて、得られる斜配向クロスフィルムの引張り強さが
劣る傾向にあり、一方、30重量%を超えると、直鎖状低
密度ポリエチレン[A]と、中密度ポリエチレン[B]
と、高密度ポリエチレン[C]とのブレンド物の密度が
高くなり過ぎて、得られる斜配向クロスフィルムの耐衝
撃性が低下し、また柔軟性に欠ける傾向がある。
高密度ポリエチレン[C] 本発明では、ASTM D 1238,Eによるメルトフローレー
トが0.01g/10分以上、0.5g/10分未満の範囲、好ましく
は0.02〜0.1g/10分の範囲にあり、密度が0.940g/cm3を
超える範囲、好ましくは0.940g/cm3を超える0.975g/cm3
以下の範囲にある高密度ポリエチレン[C]が用いられ
る。高密度ポリエチレン[C]のメルトフローレートが
0.01g/10分未満であると、溶融粘度が高く成形性が劣る
傾向にあり、一方、メルトフローレートが0.5g/10分以
上であると、引張り強さ、耐衝撃性などの機械的強度が
低下する傾向がある。
トが0.01g/10分以上、0.5g/10分未満の範囲、好ましく
は0.02〜0.1g/10分の範囲にあり、密度が0.940g/cm3を
超える範囲、好ましくは0.940g/cm3を超える0.975g/cm3
以下の範囲にある高密度ポリエチレン[C]が用いられ
る。高密度ポリエチレン[C]のメルトフローレートが
0.01g/10分未満であると、溶融粘度が高く成形性が劣る
傾向にあり、一方、メルトフローレートが0.5g/10分以
上であると、引張り強さ、耐衝撃性などの機械的強度が
低下する傾向がある。
さらに、本発明で用いられる高密度ポリエチレン[C]
としては、メルトフローレートおよび密度が上記範囲に
あり、高密度ポリエチレン[C]のQ値(重量平均分子
量Mw/数平均分子量Mn)が15以上、特に20〜30の範囲に
ある高密度ポリエチレン[C]が望ましい。
としては、メルトフローレートおよび密度が上記範囲に
あり、高密度ポリエチレン[C]のQ値(重量平均分子
量Mw/数平均分子量Mn)が15以上、特に20〜30の範囲に
ある高密度ポリエチレン[C]が望ましい。
ここで、Q値は分子量分布の尺度を表わす指標であり、
その測定はゲルパーミエーションクロマトグラフィーを
用いて分子量分布曲線を求め、分子量既知の単分散ポリ
スチレンをスタンダードとしてユニバーサルキャリブレ
ーション法により重量平均分子量と数平均分子量を算出
することにより求めた値である。
その測定はゲルパーミエーションクロマトグラフィーを
用いて分子量分布曲線を求め、分子量既知の単分散ポリ
スチレンをスタンダードとしてユニバーサルキャリブレ
ーション法により重量平均分子量と数平均分子量を算出
することにより求めた値である。
本発明で、メルトフローレート、密度およびQ値が上記
範囲にある高密度ポリエチレン[C]を用いれば、良好
な成形性が得られるとともに、機械的強度に優れた斜配
向クロスフィルムが得られる。
範囲にある高密度ポリエチレン[C]を用いれば、良好
な成形性が得られるとともに、機械的強度に優れた斜配
向クロスフィルムが得られる。
上記のような性状を有する高密度ポリエチレン[C]
は、従来既知のたとえばマグネシウム化合物に担持され
たチタン化合物と有機金属化合物との複合触媒に代表さ
れるチーグラー触媒を用いて、エチレンあるいはエチレ
ンと少量の炭素数が3〜20のα−オレフィンとを低圧下
に重合させる方法、シリカ・アルミナを担体とした酸化
クロム触媒に代表されるフィリップス触媒を用いて、エ
チレンあるいはエチレンと少量の炭素数が3〜20のα−
オレフィンとを中圧下に重合させる方法等、いわゆる中
低圧法によって得られる。
は、従来既知のたとえばマグネシウム化合物に担持され
たチタン化合物と有機金属化合物との複合触媒に代表さ
れるチーグラー触媒を用いて、エチレンあるいはエチレ
ンと少量の炭素数が3〜20のα−オレフィンとを低圧下
に重合させる方法、シリカ・アルミナを担体とした酸化
クロム触媒に代表されるフィリップス触媒を用いて、エ
チレンあるいはエチレンと少量の炭素数が3〜20のα−
オレフィンとを中圧下に重合させる方法等、いわゆる中
低圧法によって得られる。
本発明では、上記のような高密度ポリエチレン[C]
は、30重量%以上、50重量%未満、好ましくは30〜48重
量%、さらに好ましくは40〜45重量%の量で用いられ
る。この高密度ポリエチレン[C]が30重量%未満であ
ると、得られる斜配向クロスフィルムの引張り強さが低
下する傾向にあり、一方50重量%以上になると、成形時
にフィルムに配向を与え難く、また得られる斜配向クロ
スフィルムの耐衝撃性が低下し、また柔軟性に欠ける傾
向がある。
は、30重量%以上、50重量%未満、好ましくは30〜48重
量%、さらに好ましくは40〜45重量%の量で用いられ
る。この高密度ポリエチレン[C]が30重量%未満であ
ると、得られる斜配向クロスフィルムの引張り強さが低
下する傾向にあり、一方50重量%以上になると、成形時
にフィルムに配向を与え難く、また得られる斜配向クロ
スフィルムの耐衝撃性が低下し、また柔軟性に欠ける傾
向がある。
エチレン・α−オレフィンランダム共重合体[D] 本発明に係る斜配向クロスフィルムは、直鎖状低密度ポ
リエチレン[A]、中密度ポリエチレン[B]および高
密度ポリエチレン[C]をフィルム原料とするが、さら
に用途に合わせて改質するため種々の形態を採ることが
できる。
リエチレン[A]、中密度ポリエチレン[B]および高
密度ポリエチレン[C]をフィルム原料とするが、さら
に用途に合わせて改質するため種々の形態を採ることが
できる。
たとえば、本発明の斜配向クロスフィルムの耐衝撃性お
よび低温ヒートシール性をさらに改良するために、X線
による結晶化度が0〜40%、好ましくは20%未満、さら
に好ましくは5%未満であり、エチレン含有量が55〜95
モル%、好ましくは60〜93モル%であり、密度が0.870
〜0.900g/cm3、好ましくは0.875〜0.895g/cm3であるエ
チレン・α−オレフィンランダム共重合体[D]を
[A]と[B]と[C]とからなるポリブレンド物中に
配合してもよい。なかでも、ASTM D 1238,Eによるメ
ルトフローレートが0.01〜20g/10分、とくに0.05〜10g/
10分の範囲にあるエチレン・α−オレフィンランダム共
重合体[D]が好ましく用いられる。
よび低温ヒートシール性をさらに改良するために、X線
による結晶化度が0〜40%、好ましくは20%未満、さら
に好ましくは5%未満であり、エチレン含有量が55〜95
モル%、好ましくは60〜93モル%であり、密度が0.870
〜0.900g/cm3、好ましくは0.875〜0.895g/cm3であるエ
チレン・α−オレフィンランダム共重合体[D]を
[A]と[B]と[C]とからなるポリブレンド物中に
配合してもよい。なかでも、ASTM D 1238,Eによるメ
ルトフローレートが0.01〜20g/10分、とくに0.05〜10g/
10分の範囲にあるエチレン・α−オレフィンランダム共
重合体[D]が好ましく用いられる。
エチレンと重合されるα−オレフィンとしては、炭素数
が3〜20のα−オレフィンが好ましく用いられ、具体的
には、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘ
キセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1
−デセン、1−テトラデセン、1−オクタデセンなどが
用いられる。
が3〜20のα−オレフィンが好ましく用いられ、具体的
には、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘ
キセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1
−デセン、1−テトラデセン、1−オクタデセンなどが
用いられる。
本発明では、上記のようなエチレン・α−オレフィンラ
ンダム共重合体[D]は、直鎖状低密度ポリエチレン
[A]、中密度ポリエチレン[B]および高密度ポリエ
チレン[C]の合計量100重量部に対し、5〜30重量
部、好ましくは10〜20重量部の量で用いられる。
ンダム共重合体[D]は、直鎖状低密度ポリエチレン
[A]、中密度ポリエチレン[B]および高密度ポリエ
チレン[C]の合計量100重量部に対し、5〜30重量
部、好ましくは10〜20重量部の量で用いられる。
本発明に係る斜配向クロスフィルムのフィルム原料とし
て、上記の成分[A]、[B]および[C]、または
[A]、[B]、[C]および[D]に加えて、たとえ
ばカーボンブラック、ホワイトカーボンあるいはチタン
ホワイト等の充填剤、帯電防止剤、耐熱安定剤、耐候安
定剤、核剤、抗ブロッキング剤など、通常、ポリオレフ
ィンに添加混合される配合剤を、本発明の目的を損わな
い範囲で添加することができる。カーボンブラックなど
は分散性に劣るので従来、フィルム原料の全量に対し、
2〜3重量%ほどしか添加することができなかったが、
本発明に係る斜配向クロスフィルムに用いる組成物はカ
ーボンブラックの分散性に優れているので、カーボンブ
ラックを5〜10重量%添加しても、得られるフィルムは
柔軟性、ヒートシール性および機械的強度に優れてい
る。
て、上記の成分[A]、[B]および[C]、または
[A]、[B]、[C]および[D]に加えて、たとえ
ばカーボンブラック、ホワイトカーボンあるいはチタン
ホワイト等の充填剤、帯電防止剤、耐熱安定剤、耐候安
定剤、核剤、抗ブロッキング剤など、通常、ポリオレフ
ィンに添加混合される配合剤を、本発明の目的を損わな
い範囲で添加することができる。カーボンブラックなど
は分散性に劣るので従来、フィルム原料の全量に対し、
2〜3重量%ほどしか添加することができなかったが、
本発明に係る斜配向クロスフィルムに用いる組成物はカ
ーボンブラックの分散性に優れているので、カーボンブ
ラックを5〜10重量%添加しても、得られるフィルムは
柔軟性、ヒートシール性および機械的強度に優れてい
る。
斜配向クロスフィルムの製造方法 まず、本発明に係る斜配向クロスフィルムの原反となる
斜配向フィルムは、従来公知の方法によって製造するこ
とができる。たとえば、インフレーション法により得た
チューブラーフィルムをその軸方向に延伸した後、螺旋
状に切開する方法(特公昭40−5319号)、サーキュラー
ダイにより押出されたチューブラーフィルムを成膜方向
に伸長しながら連続的にマンドレルおよびピンチロール
を回動させ、チューブラーフィルムを捩り螺旋状に配向
させた後、成膜方向に切開するか、切開することなくそ
のまま折たたむ方法(特公昭47−38621号)、サーキュ
ラーダイにより押出されたチューブラーフィルムを固定
マンドレルと回転マンドレルの2つのマンドレルを設置
することにより、両マンドレル間で斜方向に延伸配向さ
せた後ピンチロールおよび引張りロールにより引き取る
方法(特公昭53−38306号)、さらにはサーキュラーダ
イおよび第1マンドレルを回動させ、引張りロールの第
2マンドレルは引張りロールに対するチューブラーフィ
ルムのねじれを補償するように逆方向に回動させ、引張
りロールおよび巻取りロールを回動させることなく成形
できるようにした装置(特公昭54−15892号)により斜
配向フィルムを得る方法などがある。なかでも本出願人
による特公昭53−38306号および特公昭54−15892号によ
る装置を用いる方法が、任意の配向比で延伸斜配向させ
適当な強度を得ることができるため好ましい。
斜配向フィルムは、従来公知の方法によって製造するこ
とができる。たとえば、インフレーション法により得た
チューブラーフィルムをその軸方向に延伸した後、螺旋
状に切開する方法(特公昭40−5319号)、サーキュラー
ダイにより押出されたチューブラーフィルムを成膜方向
に伸長しながら連続的にマンドレルおよびピンチロール
を回動させ、チューブラーフィルムを捩り螺旋状に配向
させた後、成膜方向に切開するか、切開することなくそ
のまま折たたむ方法(特公昭47−38621号)、サーキュ
ラーダイにより押出されたチューブラーフィルムを固定
マンドレルと回転マンドレルの2つのマンドレルを設置
することにより、両マンドレル間で斜方向に延伸配向さ
せた後ピンチロールおよび引張りロールにより引き取る
方法(特公昭53−38306号)、さらにはサーキュラーダ
イおよび第1マンドレルを回動させ、引張りロールの第
2マンドレルは引張りロールに対するチューブラーフィ
ルムのねじれを補償するように逆方向に回動させ、引張
りロールおよび巻取りロールを回動させることなく成形
できるようにした装置(特公昭54−15892号)により斜
配向フィルムを得る方法などがある。なかでも本出願人
による特公昭53−38306号および特公昭54−15892号によ
る装置を用いる方法が、任意の配向比で延伸斜配向させ
適当な強度を得ることができるため好ましい。
原反フィルムの配向比(延伸フィルムの引張強度/未延
伸フィルムの引張強度)は用途により適宜決定される
が、通常1.2倍以上、好ましくは1.5倍〜5倍程度になる
ように延伸した原反フィルムを用いるのがよい。また、
原反フィルムの配向軸の方向も用途により適宜決定され
るが、通常、原反フィルムをその配向軸を交差して貼り
合わせた場合の配向軸の交差角が、原反フィルムの長さ
方向において30度〜150度、好ましくは60度〜120度の範
囲になるようにするのがよい。
伸フィルムの引張強度)は用途により適宜決定される
が、通常1.2倍以上、好ましくは1.5倍〜5倍程度になる
ように延伸した原反フィルムを用いるのがよい。また、
原反フィルムの配向軸の方向も用途により適宜決定され
るが、通常、原反フィルムをその配向軸を交差して貼り
合わせた場合の配向軸の交差角が、原反フィルムの長さ
方向において30度〜150度、好ましくは60度〜120度の範
囲になるようにするのがよい。
次に、上記斜配向フィルム2枚を貼り合わせる方法とし
ては、従来公知の種々の方法がある。たとえば、原反フ
ィルムの片方にビニル系、アクリル系、ポリアミド系、
エポキシ系、ゴム系、ウレタン系等の接着剤を塗布した
後、接着剤を乾燥させて残る片方の原反フィルムとを加
圧加熱接着するドライラミネート法、原反フィルムの片
方をコロナ処理および/または有機チタン系、ポリエチ
レンイミン系、イソシアネート系でアンカー処理した
後、低密度ポリエチレン(高圧法および中低圧法を含
む)、エチレン・酢酸ビニル共重合体などを押出ラミネ
ートをして残る片方の原反フィルムと圧着積層する押出
しラミネート法、あるいはホットメルトラミネート法な
どが挙げられる。また、サーキュラーダイと引張ロール
とを相対的に回転させて斜配向フィルムを得ることがで
きる前記特公昭47−38621号公報、あるいは特公昭53−3
8306号公報に記載されている斜配向フィルム成形装置を
用いれば、直接積層クロスフィルムとすることもでき
る。また、斜配向フィルム間の接着強度あるいはラミネ
ート強度は、通常、100g/15mm以上であることが必要で
ある。縦および横方向のバランスのとれさ引裂強度を有
する斜配向延伸クロスフィルムを得るには、接着強度が
好ましくは100g/15mm〜600g/15mm、特に好ましくは200g
/15mm〜400g/15mmの範囲がよい。接着強度が400g/15mm
を超えても問題はないが、縦方向の引裂強度がやや弱く
なる傾向がある。
ては、従来公知の種々の方法がある。たとえば、原反フ
ィルムの片方にビニル系、アクリル系、ポリアミド系、
エポキシ系、ゴム系、ウレタン系等の接着剤を塗布した
後、接着剤を乾燥させて残る片方の原反フィルムとを加
圧加熱接着するドライラミネート法、原反フィルムの片
方をコロナ処理および/または有機チタン系、ポリエチ
レンイミン系、イソシアネート系でアンカー処理した
後、低密度ポリエチレン(高圧法および中低圧法を含
む)、エチレン・酢酸ビニル共重合体などを押出ラミネ
ートをして残る片方の原反フィルムと圧着積層する押出
しラミネート法、あるいはホットメルトラミネート法な
どが挙げられる。また、サーキュラーダイと引張ロール
とを相対的に回転させて斜配向フィルムを得ることがで
きる前記特公昭47−38621号公報、あるいは特公昭53−3
8306号公報に記載されている斜配向フィルム成形装置を
用いれば、直接積層クロスフィルムとすることもでき
る。また、斜配向フィルム間の接着強度あるいはラミネ
ート強度は、通常、100g/15mm以上であることが必要で
ある。縦および横方向のバランスのとれさ引裂強度を有
する斜配向延伸クロスフィルムを得るには、接着強度が
好ましくは100g/15mm〜600g/15mm、特に好ましくは200g
/15mm〜400g/15mmの範囲がよい。接着強度が400g/15mm
を超えても問題はないが、縦方向の引裂強度がやや弱く
なる傾向がある。
なお、本発明に係る斜配向クロスフィルムを、ポリエチ
レン、ナイロン、ビニロンなどのプラスチックフィル
ム、金属箔あるいは発泡体と積層することによって遮光
性、ガスバリヤー性あるいは緩衝性に優れた積層品を得
ることができる。
レン、ナイロン、ビニロンなどのプラスチックフィル
ム、金属箔あるいは発泡体と積層することによって遮光
性、ガスバリヤー性あるいは緩衝性に優れた積層品を得
ることができる。
発明の効果 本発明に係る斜配向クロスフィルムは、メルトフローレ
ートが0.5〜10g/10分であり、密度が0.900g/cm3以上、
0.930g/cm3未満である直鎖状低密度ポリエチレン[A]
20〜60重量%と、メルトフローレートが0.5〜15g/10分
であり、密度が0.930〜0.940g/cm3である中密度ポリエ
チレン[B]5〜30重量%と、メルトフローレートが0.
01g/10分以上、0.5g/10分未満であり、密度が0.940g/cm
3を超す高密度ポリエチレン[C]30重量%以上、50重
量%未満とを含むポリブレンド物よりなる斜配向フィル
ムの2枚を、互いに分子配向が交差するように積層され
て構成されているので、従来技術により得られる斜配向
クロスフィルムに比べ、ヒートシール性、低温シール性
および柔軟性に特に優れており、また強度物性、特にエ
ルメンドルフ引裂強度、インパクト衝撃強度、落錘衝撃
強度、、剥離強度、指抜強度に優れているため、各種包
装資材などに好適に用いることが可能である。
ートが0.5〜10g/10分であり、密度が0.900g/cm3以上、
0.930g/cm3未満である直鎖状低密度ポリエチレン[A]
20〜60重量%と、メルトフローレートが0.5〜15g/10分
であり、密度が0.930〜0.940g/cm3である中密度ポリエ
チレン[B]5〜30重量%と、メルトフローレートが0.
01g/10分以上、0.5g/10分未満であり、密度が0.940g/cm
3を超す高密度ポリエチレン[C]30重量%以上、50重
量%未満とを含むポリブレンド物よりなる斜配向フィル
ムの2枚を、互いに分子配向が交差するように積層され
て構成されているので、従来技術により得られる斜配向
クロスフィルムに比べ、ヒートシール性、低温シール性
および柔軟性に特に優れており、また強度物性、特にエ
ルメンドルフ引裂強度、インパクト衝撃強度、落錘衝撃
強度、、剥離強度、指抜強度に優れているため、各種包
装資材などに好適に用いることが可能である。
以下、本発明を実施例による説明するが、本発明はこれ
ら実施例に限定されるものではない。
ら実施例に限定されるものではない。
なお、本実施例における斜配向クロスフィルムの物性評
価は、下記の試験方法によって行なった 引張強度、引張破断点伸び…JIS K 6781 エルメンドルフ法引裂強度…JIS P 8116 インパクト強度…ASTM D 3420 落錘強度、ヒートシール強度…JIS Z 1707 剥離強度…JIS P 8139 ステイフネス…JIS L 1096 E 引張見掛ヤング率…JIS K 6781 分子配向角度…延伸されたフィルムにノッチを入れ、裂
けた方向角度を分度器で測定 指抜強度…フィルムに指を当て抜き破る時の強さを触感
で評価 柔軟性…フィルムを手触りにて評価 また、使用した樹脂は以下の通りである。
価は、下記の試験方法によって行なった 引張強度、引張破断点伸び…JIS K 6781 エルメンドルフ法引裂強度…JIS P 8116 インパクト強度…ASTM D 3420 落錘強度、ヒートシール強度…JIS Z 1707 剥離強度…JIS P 8139 ステイフネス…JIS L 1096 E 引張見掛ヤング率…JIS K 6781 分子配向角度…延伸されたフィルムにノッチを入れ、裂
けた方向角度を分度器で測定 指抜強度…フィルムに指を当て抜き破る時の強さを触感
で評価 柔軟性…フィルムを手触りにて評価 また、使用した樹脂は以下の通りである。
実施例1〜6および比較例1〜2 表1に示す割合の樹脂組成物を原料として、厚さ45μ、
フィルム配向角度45度のフィルムを成形した。
フィルム配向角度45度のフィルムを成形した。
次いで、得られたフィルム2枚を配向交差角度が90度に
なるように配して、メルトフローレートが6.5g/10分で
あり、密度が0.917g/cm3である低密度ポリエチレン(商
品名「ミラソン M−11」[三井石油化学工業(株)
製])を用いてサンドイッチラミネートして斜配向クロ
スフィルムを得た。得られた斜配向クロスフィルムの接
着層は、厚みが10μであった。
なるように配して、メルトフローレートが6.5g/10分で
あり、密度が0.917g/cm3である低密度ポリエチレン(商
品名「ミラソン M−11」[三井石油化学工業(株)
製])を用いてサンドイッチラミネートして斜配向クロ
スフィルムを得た。得られた斜配向クロスフィルムの接
着層は、厚みが10μであった。
このようにして得られた斜配向クロスフィルムの物性を
表1に示す。
表1に示す。
Claims (3)
- 【請求項1】一定の斜方向に分子配向を有するポリオレ
フィンフィルムの2枚が、互いに分子配向が交差するよ
うに積層された斜配向ポリオレフィンクロスフィルムに
おいて、フィルム原料ポリオレフィンとして、メルトフ
ローレートが0.5〜10g/10分であり、密度が0.900g/cm3
以上、0.930g/cm3未満である直鎖状低密度ポリエチレン
[A]20〜60重量%と、メルトフローレートが0.5〜15g
/10分であり、密度が0.930〜0.940g/cm3である中密度ポ
リエチレン[B]5〜30重量%と、メルトフローレート
が0.01g/10分以上、0.5g/10分未満であり、密度が0.940
g/cm3を超す高密度ポリエチレン[C]30重量%以上、5
0重量%未満とを含むポリブレンド物を用いることを特
徴とする斜配向クロスフィルム。 - 【請求項2】前記分子配向の交差が、交差角度30〜150
度の範囲内になるようになされていることを特徴とする
特許請求の範囲第1項に記載の斜配向クロスフィルム。 - 【請求項3】前記ポリブレンド物が、直鎖状低密度ポリ
エチレン[A]、中密度ポリエチレン[B]および高密
度ポリエチレン[C]の合計量100重量部に対し、 X線による結晶化度0〜40%、エチレン含有量55〜95モ
ル%、密度0.870〜0.900g/cm3のエチレン・α−オレフ
ィンランダム共重合体[D]を5〜30重量部含むことを
特徴とする特許請求の範囲第1項または第2項に記載の
斜配向クロスフィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62315039A JPH0745231B2 (ja) | 1987-12-12 | 1987-12-12 | 斜配向クロスフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62315039A JPH0745231B2 (ja) | 1987-12-12 | 1987-12-12 | 斜配向クロスフィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01156061A JPH01156061A (ja) | 1989-06-19 |
JPH0745231B2 true JPH0745231B2 (ja) | 1995-05-17 |
Family
ID=18060688
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62315039A Expired - Fee Related JPH0745231B2 (ja) | 1987-12-12 | 1987-12-12 | 斜配向クロスフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0745231B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4271277B2 (ja) * | 1997-04-30 | 2009-06-03 | 株式会社プライムポリマー | レトルトフィルムのシーラント用樹脂組成物およびシーラントフィルム |
CN1105636C (zh) * | 1998-03-25 | 2003-04-16 | 香港商龙盟环保纸(集团)有限公司 | 环保纸的制造方法 |
US6630235B2 (en) | 2000-02-29 | 2003-10-07 | Bunka Shutter Co., Ltd. | Bullet-proof glass screen, and bullet-proof glass screen device |
IL255505B (en) * | 2017-11-07 | 2019-11-28 | Tosaf Compounds Ltd | Polymeric particles and plastic products containing them |
-
1987
- 1987-12-12 JP JP62315039A patent/JPH0745231B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01156061A (ja) | 1989-06-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |