JPH0745024B2 - 管材の内面処理方法およびその内面処理装置 - Google Patents

管材の内面処理方法およびその内面処理装置

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JPH0745024B2
JPH0745024B2 JP1604888A JP1604888A JPH0745024B2 JP H0745024 B2 JPH0745024 B2 JP H0745024B2 JP 1604888 A JP1604888 A JP 1604888A JP 1604888 A JP1604888 A JP 1604888A JP H0745024 B2 JPH0745024 B2 JP H0745024B2
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pipe material
plug
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hole
pipe
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靖彦 伊藤
敬 佐藤
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Hitachi Cable Ltd
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Hitachi Cable Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は管材の内面処理方法およびその内面処理装置に
関し、特に、長尺管材の内面に高分子材料の被膜を形成
する管材の内面処理方法およびその内面処理装置に関す
る。
〔従来の技術〕
従来の管材の内面処理方法として、例えば、複合押出し
によって二重管とする複合押出形成法、管材内面に防蝕
層をメッキする内面メッキ法、管材内面に防蝕層をスプ
レーによって塗布する内面スプレー法、管材内面に樹脂
筒を膨張させて圧着する内面樹脂圧着法等がある。
第3図は管材内面にプラグを用いて高分子材料を塗布す
る方法を示し、鋼管等の長尺の管材1の中に高分子材料
2が予め注入されており、管材1の中には連結棒4によ
って連結された塗布用プラグ3と穴明きフローティング
プラグ5が挿入されている。塗布用プラグ3は引き抜か
れた管材1の内径より僅かに小さい外形を有し、穴明き
フローティングプラグ5は中心部に高分子材料12が通過
する穴5aが形成されている。穴明きフローティングプラ
グ5が位置する管材1の外周には引き抜き用のダイス6
が配置されている。
以下、内面処理方法を説明すると次の通りである。ま
ず、管材1の中に予め高分子材料2を注入し、管材1を
矢印方向に引くと、ダイス6によって所定の径に引き抜
かれる。このとき、管材1の中に高分子材料2も管材1
とともに移動しようとするが、穴明きフローティングプ
ラグ5によって阻止され、その一部が穴5aを通過して塗
布用プラグ3の方へ溢出する。この溢出した高分子材料
2が管材1と塗布用プラグ3の内外径の差によって管材
1の内面に被膜7として塗布される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、上述した管材の内面処理方法によると、管材1
を引き抜くと、高分子材料2が穴明きフローティングプ
ラグ5に押し戻されるように管材1の内面を移動する。
このとき、管材1と高分子材料2の間に粘性抵抗が生じ
るが、高分子材料2の量が消費にともなって少しずつ減
少するとそれに応じて粘性抵抗も低減する。これが高分
子材料2の圧力低下となって表れ、穴明きフローティン
グプラグ5の穴5aを通過する高分子材料2の量が減少す
る。この結果、被膜7の厚さが小になり、被膜7の均一
性が失われる。この現象は高分子材料2の注入量のバラ
ツキによっても生じる。管材1が長くなればなるほどこ
の傾向が顕著になるため、あまり長い管材には適用する
ことができない。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、被膜材料の
量が減少しても厚さの均一な被膜が得られるようにし、
それによって長尺な管材であっても均一な被膜形成を可
能にするため、被膜材料の量の減少に応じて被膜材料の
通過間隙の断面積を大にする管材の内面処理方法および
その内面処理装置を提供する。
即ち、本発明の管材の内面処理方法は、金属管材に被膜
材料を予め注入し、それを引き抜いて減径し、減径され
た管材の内面に被膜材料を塗布する。被膜材料が消費に
ともなって減量するとそれに応じて塗布位置への被膜材
料の供給量を増加させ、塗布位置における被膜材料の管
材内圧力を一定にする。これによって被膜の厚さの均一
化を図る。
被膜材料の供給量の増加は供給穴の断面積を大きくする
ことによって容易に実現することができる。
また、本発明の管材の内面処理装置は以下の手段を備え
ている。
(1)ダイス手段 所定の内径のダイス孔を有し、そのダイス孔から金属管
材を引き抜くことによって管材を所定の径に減径する。
このとき、管材の中に設けられる後述する穴明きフロー
ティングプラグが管材の座屈を防止する。
(2)穴明きフローティングプラグ 前記ダイス手段と対応する位置に設けられ、その中心に
被膜材料を供給する供給穴を有する。この供給穴はテー
パ状の穴と、テーパ状の穴の内部を移動するテーパ棒プ
ラグの間隙によって構成される。テーパ棒プラグは被膜
材料の管材内圧力によって前記間隙を小さくする方向へ
移動し、別に設けられる弾性部材によって前記間隙を大
きくする方向へ移動する。
(3)塗布用プラグ 穴明きフローティングプラグと連結棒等の連結手段によ
って連結されている。前記穴を介して供給された被膜材
料を減径された管材の内面に塗布する。
〔作用〕
金属管材の中へ予め被膜材料を注入しながらその管材を
ダイス手段を通して引き抜くと、管材はダイス手段と穴
明きフローティングプラグの間で引き抜き加工を受けて
所定の径に減径される。このとき、管材内部の被膜材料
が管材とともに引き抜き方向へ移動しようとするが、穴
明きフローティングプラグに移動を抑止される。被膜材
料の一部が前記間隙を通過して塗布用プラグへ供給され
ると、塗布用プラグは管材の内面へ被膜材料を塗布して
防蝕被膜を形成する。ここで、被膜材料がテーパ棒プラ
グに管材内圧力を加えるため前記間隙を小さくしようと
するが、被膜材料の消費にともなう減量によって前記管
材内圧力が減少すると、弾性部材の弾性力がテーパ棒プ
ラグを前記間隙が大きくなる方向へ移動させる。このた
め、被膜材料が減量しても被膜材料の供給量が増加する
ので、塗布用プラグの位置へ常に一定の被膜材料を供給
することができる。
更に、本発明の別の管材の内面処理装置は次の手段を備
えている。この場合、前述した穴明きフローティングプ
ラグは第3図に示した従来のものに置き換えら、その前
段に定圧力手段が配置される。
(1)プラグ手段 前述したものと同じ (2)穴明きフローティングプラグ 第3図に示したものと同じ (3)塗布用プラグ 前述したものと同じ (4)定圧力手段 内部にテーパ状の穴を有するテーパ穴付プラグと、この
テーパ状の穴の内部を移動するテーパ棒プラグと、この
テーパ棒プラグの一端に設けられて被膜材料の管材内圧
力を受ける抵抗部材(例えば、円板)と、このテーパ棒
プラグの他端に設けられて被膜材料の管材内圧力の方向
と逆方向に付勢する弾性部材より構成されている。この
ため、被膜材料が抵抗部材に管材内圧力を加えると、テ
ーパ状の穴とテーパ棒プラグの間隙を小さくしようとす
るが、被膜材料の消費にともなって被膜材料の管材内圧
力が減少すると、弾性部材の弾性力がテーパ棒プラグを
前記間隙が大きくする方向へ移動させる。従って、被膜
材料が減量すると被膜材料の供給量が増加するので、そ
の後段に位置する穴明きフローティングプラグへ定圧力
で被膜材料を供給することができる。この結果、穴明き
フローティングプラグが位置する領域で被膜材料の圧力
の変動が抑制されるため、塗布用プラグによって均一な
厚さの被膜を形成することができる。
〔実施例〕
以下、本発明の管材の内面処理方法およびその内面処理
装置を詳細に説明する。
第1図は本発明の第1の実施例を示し、第3図と同一の
部分には同一の引用数字を附したので重複する説明は省
略するが、穴5aを有する穴明きフローティングプラグ5
の前段に定圧力手段が設けられている。この定圧力手段
は第1の引き抜きダイス6aの前段に設けられた第2の引
き抜きダイス6bに対応するように設けられており、内部
にテーパ状の穴8aを有するテーパ穴付プラグ8と、孔11
aを有してテーパ孔付プラグ8の開口部を塞ぐキャップ1
1と、外形がテーパ状のテーパ棒プラグ9を有する。テ
ーパ棒プラグ9は一端に抵抗円板12を有し、他端にテー
パ棒プラグ9を矢印A方向に移動させるばね10を有す
る。
以下、動作を説明する。
管材1を矢印の方向に引き抜くと、第1および第2のダ
イス6a、6bによって引き抜き加工が行われ、2段にわた
って減径される。管材1の引き抜きによってその中に予
め注入されている高分子材料(例えば、テフロン樹脂)
2が管材1とともに移動しようとするとき、その一部が
キャップ11の孔11aからテーパ穴付プラグ8の穴8aに入
り込んでテーパ棒プラグ9との間隙から穴明きフローテ
ィングプラグ5へ供給される。ここで、高分子材料2は
抵抗円板12に矢印Bの方向への管材内圧力を加え、高分
子材料2の量が多いときはその圧力がばね10の弾性力よ
り大きいためテーパ棒プラグ9を矢印Bの方向へ移動さ
せて高分子材料2の通過間隙を小さくしようとする。一
方、高分子材料2の消費が進んで減量し、抵抗円板12に
加わる管材内圧力が減少すると、ばね10の弾性力が打ち
勝ってテーパ棒プラグ9を矢印Aの方向へ移動させる。
このため、高分子材料2の通過間隙を大きくする。この
ようにして穴明きフローティングプラグ5へ常に一定量
の高分子材料2が供給されるので、高分子材料2が減量
しても塗布用プラグ3によって均一な厚さの被膜7を形
成することができる。
第2図は本発明の第2の実施例を示し、第1図と同一の
部分には同一の引用数字を附したので重複する説明は省
略するが、穴明きフローティングプラグ5にテーパ穴付
プラグ8とテーパ棒プラグ9の機能を組み込んで構成の
簡素化を図ったものである。
以下、動作を説明する。
管材1に予め注入された高分子材料2はテーパ棒プラグ
9の大径部分に管材内圧力を与えて高分子材料2の通過
間隙を小さくするように作用し、高分子材料2の消費に
よって減量するとばね10の弾性力が打ち勝って高分子材
料2の通過間隙を大きくする。その結果、塗布用プラグ
3によって均一な厚さの被膜7を形成することができ
る。
〔発明の効果〕
以上説明した通り、本発明の管材の内面処理方法および
その内面処理装置によると、被膜材料の量の減少に応じ
て被膜材料の通過間隙の断面積を大きくするため、被膜
材料の量が減少しても厚さの均一な被膜が得られ、か
つ、それによって長尺な管材への適用が可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の第1および第2の実施例
を示す断面図、第3図は従来の管材の内面処理方法を示
す断面図。 符号の説明 1……金属管材、2……高分子材料 3……塗布用プラグ、4……連結棒 5……穴明きフローティングプラグ 5a……穴 6、6a、6b……ダイス 7……被膜 8……テーパ穴付プラグ 8a……テーパ穴 9……テーパ棒プラグ 10……ばね、11……キャップ 11a……孔、12……抵抗円板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属管材の内面に防蝕被膜を形成する管材
    の内面処理方法において、 前記管材を引き抜いて所定の径に減径する段階と、 前記管材の中に予め注入された被膜材料を減径された前
    記管材の内面に塗布する段階と、 前記被膜材料の塗布する位置における前記被膜材料の管
    材内圧力を前記被膜材料が減量しても一定に維持する段
    階を有し、 前記3段階を併行して実施することを特徴とする管材の
    内面処理方法。
  2. 【請求項2】前記被膜材料の管材内圧力を一定に維持す
    る段階が、前記被膜材料を前記塗布位置へ供給する量を
    前記被膜材料の減量に応じて増加させることを特徴とす
    る請求項第1記載の管材の内面処理方法。
  3. 【請求項3】金属管材の内面に防蝕被膜を形成する管材
    の内面処理装置において、前記管材(1)を引き抜いて
    所定の径に減径するダイス手段(6)と、 前記ダイス手段(6)に対応して設けられ、前記管材
    (1)の中に配置されて前記管材(1)に予め注入され
    た被膜材料(2)をその中心に形成された穴を介して供
    給するテーパ穴付プラグ(8)と、 前記テーパ穴付プラグ(8)と連結され、前記穴から供
    給された前記被膜材料(2)を所定の径に減径された前
    記管材(1)の内面に塗布する塗布用プラグ(3)を備
    え、 前記テーパ穴付プラグ(8)の前記穴は、その中心に形
    成されたテーパ穴(8a)と、このテーパ穴(8a)の内部
    に移動するテーパ棒プラグ(9)の間隙により構成さ
    れ、前記被膜材料(2)の減量に応じて前記テーパ穴
    (8a)内を前記テーパ棒プラグ(9)を移動させること
    により前記間隙の断面積を大にすることを特徴とする管
    材の内面処理装置。
  4. 【請求項4】前記テーパ棒プラグ(9)は、前記管材
    (1)に予め注入された被膜材料(2)によって前記間
    隙の断面積を小にする方向に加圧され、弾性部材(10)
    によって前記間隙の断面積を大にする方向に付勢される
    ことを特徴とする請求項第3項記載の管材の内面処理装
    置。
  5. 【請求項5】金属管材の内面に防蝕被膜を形成する管材
    の内面処理装置において、 前記管材(1)を引き抜いて所定の径に減径するダイス
    手段(6a)と、 前記ダイス手段(6a)に対応して設けられ、前記管材
    (1)の中に配置されて前記管材(1)に予め注入され
    た被膜材料(2)をその中心に形成された穴(5a)を介
    して供給する穴明きフローティングプラグ(5)と、 前記穴明きフローティングプラグ(5)と連結され、前
    記穴(5a)から供給された前記被膜材料(2)を所定の
    径に減径された前記管材(1)の内面に塗布する塗布用
    プラグ(3)と、 前記穴明きフローティングプラグ(5)の前段に配置さ
    れて前記被膜材料(2)の前記管材内圧力の変動を抑制
    する定圧力手段(8、9、10、12)を備えたことを特徴
    とする管材の内面処理装置。
  6. 【請求項6】前記定圧力手段は、内部にテーパ状の穴
    (8a)を有するテーパ穴付プラグ(8)と、前記テーパ
    状の穴(8a)の内部を移動するテーパ棒プラグ(9)
    と、前記テーパ棒プラグ(9)の一端に設けられて前記
    管材内圧力を受ける抵抗部材(12)と、前記抵抗部材
    (12)が受ける前記管材内圧力の方向と逆方向に前記テ
    ーパ棒プラグ(9)を移動させる弾性部材(10)により
    構成され、前記管材内圧力によって前記テーパ状の穴
    (8a)と前記テーパ棒プラグ(9)の間隙断面積を小さ
    くし、前記弾性部材(10)による移動によって前記間隙
    断面積を大にすることを特徴とする請求項第5項記載の
    管材の内面処理装置。
JP1604888A 1988-01-27 1988-01-27 管材の内面処理方法およびその内面処理装置 Expired - Lifetime JPH0745024B2 (ja)

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