JPH0744796U - 紙ばさみ用クリップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 紙片と筆記具を保持して種々の形状の被装着
材に装着できる汎用性のある紙ばさみ用クリップを得
る。 【構成】 紙ばさみ用クリップ１は、板状の基材２の両
端を反対方向に曲げ、一方に被装着材に装着する装着部
３を形成し、他方にクリップ部４を形成してある。この
クリップ部４は、紙片Ｂを挾持する挾持部４ｂと筆記具
Ａが嵌挿する保持部４ａとからなる。装着部３とクリッ
プ部４との間には、幅狭部２ａを形成して剛性を低下さ
せ、種々の被装着材の形状に合わせて簡単に紙ばさみ用
クリップ１の全体形状を変えることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、被装着材に装着し、紙片を挾持する紙ばさみ用クリップに関する 。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、伝票やメモなどの紙片は、紛失し易いために、机や壁面などに装着す る紙ばさみ用クリップにまとめて保持されている。また、自動車の車内にも高速 道路の通行券や回数券などの紙片の紛失を防止するために、サンバイザやドアな どの内装材に装着する紙ばさみ用クリップによって紙片を保持している。 このように、紙ばさみ用クリップは、種々の被装着材に装着して紙片を保持し て使用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来の紙ばさみ用クリップは、被装着材ごとに用意する必要があり、 甚だ不便である。 そこで、この考案の課題は、種々の形状の被装着材に装着できる汎用性を備え た紙ばさみ用クリップを提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記した課題を解決するため、この考案は、板状の基材の両端を反対方向に曲 げ、一方に被装着材に装着する装着部を形成し、他方に紙片を挾持するクリップ 部を形成した紙ばさみ用クリップにおいて、前記クリップ部に基材端部で紙片を 挾持する挾持部と、筆記具が嵌挿する保持部とを形成し、かつ装着部とクリップ 部との間に幅狭部を形成した構成を採用したのである。

【０００５】

【作用】

上記した紙ばさみ用クリップは、装着部で被装着材に装着し、クリップ部の挾 持部で紙片を挾持すると共に、保持部に筆記具を嵌挿することができる。

【０００６】 また、装着部とクリップ部との間に形成した幅狭部で基材の剛性が低下し、種 々の被装着材の形状に合わせて簡単に紙ばさみ用クリップの全体形状を変えるこ とができる。

【０００７】

【実施例】

図１に示すように、紙ばさみ用クリップ１は、鋼材や合成樹脂材などからなる 弾性を有する板状の基材２の両端を反対方向に曲げ、一方に装着部３を形成し、 他方にクリップ部４が形成されている。

【０００８】 装着部３は、基材２の一端を曲げ、断面Ｕ字型に形成し、基材２に対向する装 着片３ａが形成されている。この装着片３ａと、対向する基材２との間で被装着 材が弾性によって挾持される。また、装着片３ａは広幅状で適当長さを有し、接 触面積を増大させるよう形成してあり、紙ばさみ用クリップ１が被装着材に確実 に装着できるようにしてある。

【０００９】 クリップ部４は、基材２の他方を装着部３と反対方向に略円形状に曲げ形成し た保持部４ａと、これに連なり基材端部２ｂが対向する基材２の面に密着するよ う弾性によって付勢された挾持部４ｂとからなり、また基材端部２ｂには谷折り した挿入部４ｃが形成されている。そして、クリップ部４の保持部４ａにボール ペンなどの筆記具Ａが嵌挿して保持され、さらに、開口する挿入部４ｃから紙片 Ｂが容易に挿入でき挾持部４ｂでもって挾持できるようになっている。

【００１０】 また、装着部３とクリップ部４の間に基材２の両側を一部切欠き剛性を低下さ せた幅狭部２ａが形成されているので、紙ばさみ用クリップ１は、種々の形状の 被装着材に応じて容易に全体形状を変えて装着することができるようになってい る。

【００１１】 実施例の紙ばさみ用クリップ１は、以上のように構成され図２から図５に示す ように使用される。

【００１２】 図２および図３は、自動車のサンバイザ５を被装着材として紙ばさみ用クリッ プ１を装着して使用する方法を示している。

【００１３】 紙ばさみ用クリップ１の基材２と装着片３ａの間にサンバイザ５が挾持され、 紙ばさみ用クリップ１がサンバイザ５に装着する。 そして、クリップ部４の挾持部４ｂで高速道路の通行券や回数券、伝票、メモ などの紙片Ｂを挾持することができる。したがって、移動する自動車内でも紙片 Ｂが確実に保持でき、さらに、筆記具Ａをクリップ部４の略円形状に曲げ形成し た保持部４ａに嵌挿させて保持できるので、紙片Ｂと共に筆記具Ａも保持するこ とができる。

【００１４】 また、図４に示すように、紙ばさみ用クリップ１は、自動車のドア６の窓ガラ ス昇降用口６ａに装着片３ａを挿入して基材２との間にドア６を挾持して装着さ れている。そして、クリップ部４の挾持部４ｂで紙片Ｂを挾持し、保持部４ａで 筆記具Ａを保持することができる。

【００１５】 このように、紙ばさみ用クリップ１は、基材２の両側を一部切き形成した幅狭 部２ａによって剛性を低下させてあるので、図３と図４とで比較できるように全 く形状の異なる被装着材にも、基材２の幅狭部２ａに力を加えて簡単に紙ばさみ 用クリップ１の全体形状を変化させて装着することができる。

【００１６】 そして、図５には、紙ばさみ用クリップ１の別の実施例を示している。この紙 ばさみ用クリップ１は、装着部３の装着片３ａの裏面に粘着層７が設けてある。 この紙ばさみ用クリップ１は、壁面Ｃなどの被装着材に粘着層７を貼着させて 装着することができる。そして、クリップ部４で紙片Ｂを挾持すると共に筆記具 Ａを保持して使用することができる。

【００１７】

【考案の効果】

この考案は、以上説明したように、基材の一端に被装着材に装着する装着部を 形成し、他端に紙片を挾持するクリップ部を形成してあるので、紙片は被装着材 に装着された紙ばさみ用クリップに保持され、紛失を確実に防止できる。

【００１８】 また、装着部と挾持部の間に幅狭部が形成してあるので、基材の剛性を低下さ せ、種々の形状の被装着材に合せて紙ばさみ用クリップの全体形状を容易に変え て装着することができる。

【００１９】 さらに、クリップ部の保持部に筆記具が嵌挿できるので、紙片と共に筆記具も 保持することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の斜視図

【図２】同上をサンバイザに装着した使用状態を示す斜
視図

【図３】同上の断面図

【図４】実施例を自動車のドアに装着した使用状態を示
す断面図

【図５】別の実施例の使用状態を示す断面図

【符号の説明】

１ 紙ばさみ用クリップ ２ 基材 ２ａ 基材の幅狭部 ３ 装着部 ３ａ 装着片 ４ クリップ部 ４ａ 保持部 ４ｂ 挾持部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 板状の基材の両端を反対方向に曲げ、一
   方に被装着材に装着する装着部を形成し、他方に紙片を
   挾持するクリップ部を形成した紙ばさみ用クリップにお
   いて、前記クリップ部に基材端部で紙片を挾持する挾持
   部と、筆記具が嵌挿する保持部とを形成し、かつ装着部
   とクリップ部との間に幅狭部を形成したことを特徴とす
   る紙ばさみ用クリップ。