JPH0744766U - 振動締固め機 - Google Patents

振動締固め機

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JPH0744766U
JPH0744766U JP3464892U JP3464892U JPH0744766U JP H0744766 U JPH0744766 U JP H0744766U JP 3464892 U JP3464892 U JP 3464892U JP 3464892 U JP3464892 U JP 3464892U JP H0744766 U JPH0744766 U JP H0744766U
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公裕 麻生
康造 苗村
利久 谷口
俊輔 町
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株式会社間組
不動建設株式会社
フドウ技研株式会社
青山機工株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自走可能であり、かつ機動性を有する振動締
固め機を提供する。 【構成】 振動締固め機1は一対の履帯2によって走行
する自走車3と、履帯2間に緩衝材4を介して取付けた
傾斜プレート5と、このプレート5を昇降する昇降装置
6と、傾斜プレート5に振動を与える振動機7とからな
る。振動機7は起振器としての1対のカウンターウェイ
ト10と、カウンターウェイト10を回転駆動する電動
または油圧のモーター11とからなる。カウンターウェ
イト10をモーター11によって回転させることによっ
て傾斜プレート5に振動を発生させ、所望の締固力を得
るとともに、履帯2によって振動締固め機1は自走して
締固め作業を行う。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、盛土を締固める振動締固め機に関し、詳細には自走可能で機動性を 有する振動締固め機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、構造物を構築するのに不都合な軟弱地盤を締め固める装置が種々提案さ れ、実施されている。その代表的な装置として、例えば特開昭和63−1678 05号公報は振動クローラ式締固め装置50を開示する。この装置50はクロー ラシュー53間の自走車両のフレーム52上に起振機54を搭載し、この起振機 54を作動し、発生した振動をフレーム52を介してクローラシュー53へ与え 、地盤51を締め固める(図14参照)。また、図9は他の代表的な装置として 、振動締固め装置40を示す。この装置40はブルトーザー型の牽引機41と、 これによって移動し、地盤42を連続的に締め固める大型の振動機43と、牽引 機41及び振動機43を連結する牽引金具44とからなる。振動機43は、例え ば2.5m×3.5mの底板43aと、この底板43aに乗載した起振機43b とからなり、この起振機43bの起振力は、例えば容量75KW、自重16トン の起振機の約41.8トンであり、また振動の片振幅は1cmになる。従って、 この振動機の振動が牽引機41に伝播するのを防止するために牽引金具44はダ ンパー(図示せず)を内包し、これによって振動を吸収する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、振動締固め装置40では、その走行時地盤42から比較的大き い抵抗を受けると傾き、さらに振動機43によってその傾きが助長される。図1 0は図9の振動機43とこれに連結した牽引金具44との付近を拡大して示した 概略図である。この図に示すように、牽引金具44のワイヤーによって底板43 aをA方向へ引っ張ると、地盤42から反力45を受け、これによって底板43 aの後部43a2が持ち上がる。このため、起振機43bの、地盤42に対して 垂直な起振力に水平方向の分力が生じ、底板43aをさらに傾斜させる。次いで 、さらに牽引すると底板43aの前部43a1は牽引金具44によって持ち上が り、底板43aは後方へ傾斜する。従って、前方及び後方へ傾斜を繰返す、いわ ゆるピッチング運動が生じ、しかもこの運動がしばらく続くので、均一な締固め 力で地盤42を締め固めることができないという問題がしばしば生じた。
【0004】 図11(a)〜(c)は図4の振動締固め装置が軟弱な部分を有する地盤を締 固めた状態の説明図である。図11(a)に示すように、地盤42に柔らかい部 分42aと硬い部分42bとがある場合、底板43aは振動機43の重量とその 起振力とによって柔らかい部分42aに沈む(ローリング)(図11(b)参照 )。この状態でさらに振動機43を引っ張ると、柔らかい部分42aの抵抗を受 けて回転(ヨーイング)し(図11(c))、地盤42の所定の走行レーンから 外れるという問題もあった。また、振動機43は牽引金具44によって牽引され るので、振動機43を良好に規制できず、所定の走行レーンを繰返し走行させ、 地盤42を締め固めることができないという問題も生じた。
【0005】 図12は図9の振動締固め装置40が前進及び後進した時、走行レーンからの ずれ(変位量)すなわち装置40の直進性を測定している状態説明図である。こ の図に示すように、牽引金具44によって振動機43を牽引した場合、走行レー ン46上に操行ブレすなわち走行レーン46からの変位量Hが生じ、装置40の 直進性に問題があった。このことは本出願人の実験によれば、全長10.7mの 振動締固め装置40を基点Kから40mの距離を前進走行(走行平均速度2km /H)を2回及び後進走行(走行平均速度2km/H)を1回行った結果前進時 には15cm、後進時には7cmの最大変位量Hが生じ、従って、狭あいな場所 やある程度傾斜のある場合では細かい走行操作ができず、正確な締め固めができ ないという問題もあった。特に、地盤の法面付近においては、その締め固めが施 工品質上重要であり、振動機43が走行レーンを外れると、滑落するなど安全上 にも問題があった。
【0006】 また別の振動締固め装置40による締固め時の土圧(kgf/cm2)測定実 験によると、前進時と後進時とには土圧値が異なり、締め固め性能が異なること が判った。このことは、前進時には牽引金具44により振動機43を引っ張り、 これを後進時には押し込むので、底板43aの動作が異なり、これによって土中 に与える締付け力の伝播が変化するためであり、従って均一な締固め力で地盤4 2を締め固めることができないという問題があった。
【0007】 また、振動締固め装置40は牽引機41を必要とするので、装置40全長は長 く、締固めレーンの端部から牽引機41の長さまで締め固めできないというおそ れもあった。例えば、全長が12.2mの場合、その旋回半径は約7mと大きい ので、走行レーンから次の走行レーンへ折り返すスペースを十分確保しなければ ならない。図13は図9の振動締固め装置40が走行レーンを切り換える時の状 態説明図である。この図に示すように、振動締固め装置40は前進または後進す ることによって走行した走行レーン47から2mの距離離れた次の走行レーン4 8へ移行するが、振動締固め装置40の全長が長く、完全に移行するまで移行距 離Lを必要とするので、機動性に乏しく、従ってこの距離のレーンやその端部に 十分な締め固めができないという問題もあった。さらに、切り換え誤差が生じ、 その修正も困難であるという問題もあった。本出願人の走行レーン切り換え実験 によれば、前進時、2mの切り換えに39秒で0.6mの誤差を生じ、かつ19 .6mの移行距離Lが必要だった。また、後進時には、46秒で0.5mの誤差 を生じ、かつ22mの移行距離Lが必要だった。
【0008】 一方、図14に示すように、前述の振動クローラ式締固め装置50は牽引によ るものではなく自走でき、従って操向性が良好なので、上記問題は生じないもの の、クローラシュー53(履帯)を起振機54によって直接振動させることによ って地盤を締め固めるので、装置自体は安定性に欠け、正確な操作ができないと いう問題があった。また、耐久性を向上させるために、複雑な防振対策や防塵対 策が要求されるという問題もあった。
【0009】 従って、本考案は上記問題を全て解消すべくなされたもので、その目的は自走 可能であり、かつ機動性を有する振動締固め機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記目的に鑑みてなされたもので、その要旨は、少なくとも2基の 履帯を有する自走車と、該履帯間に緩衝材を介して取付けたプレートと、該プレ ートに取付けた振動機と、該振動機を駆動する駆動装置とからなり、該駆動装置 によって駆動した前記振動機が前記プレートを振動し、これによって地盤を締め 固めることを特徴とする振動締固め機にある。
【0011】
【作用】
本考案では、少なくとも2基の履帯を有する自走車によって所定の地盤上を走 行すると共に、駆動装置によって駆動した振動機によってプレートを振動し、こ れによって地盤を締め固めるようにしている。
【0012】
【実施例】
以下、本考案に係る振動締固め機の一実施例を添付図面に基づいて説明する。
【0013】 図1,2は各々、本考案に係る振動締固め機の一実施例の全体を示す概略斜視 図と、その平面図とである。これらの図に示すように、振動締固め機1は一対の 履帯2によって走行する自走車3と、履帯2間に緩衝材4を介して取付けた傾斜 プレート5と、このプレート5を昇降する昇降装置6と、傾斜プレート5に振動 を与える振動機7とからなる。
【0014】 自走車3は履帯2を駆動するエンジン部8と、自走車3を操作する運転室9と を備える。傾斜プレート5は振動締固め機1の前進方向Bに対して下り勾配に傾 斜する傾斜面5aを有する。振動機7は起振器としての1対のカウンターウェイ ト10と、カウンターウェイト10を回転駆動する電動または油圧のモーター1 1とからなる。カウンターウェイト10は断面形状が一部切り欠いた円形状の円 筒体であり、傾斜プレート5の傾斜面5a上に回転可能に固定されている。この カウンターウェイト10はモーター11によって傾斜面5a上を互いに逆方向に 回転させることによって後述のように傾斜プレート5に振動を発生させ、振動締 固め機1は所望の締固力を得る。この時、傾斜プレート5は履帯2間に緩衝材4 を介して取付けたので、振動を緩衝材4によって吸収して履帯2への伝播を防止 でき、従って振動締固め機1を安定して操作できると共に、履帯2に複雑な耐震 及び防塵設計を必要としない。
【0015】 昇降装置6は図5のような方法でプレート5を昇降する。すなわち昇降装置は 昇降ジャッキ23、収納ジャッキ24、受け金具25からなり、昇降ジャッキ2 3、収納ジャッキ24は、履帯2を保持するトラックフレームに取り付けられ、 受け金具25はプレート5に取り付けられる。振動機の締固め中は、昇降ジャッ キ23、収納ジャッキ24ともに縮んだ状態にあり、プレート5は地上部に接し ている。締固めが終了し場内移動する場合は、まず収納ジャッキ24を伸長し、 ついで昇降ジャッキ23を伸長することにより、昇降ジャッキ23の先端が受け 金具25に嵌合し、プレート5を持ち上げ図5の状態となる。昇降装置6は、図 4にみるように少なくとも3箇所設置する。
【0016】 以上により、昇降装置6は傾斜プレート5を昇降できるので、振動締固め機1 を所望の場所に移動する時、傾斜プレート5を地面に接触しないように上げるこ とによって容易に移動できる。
【0017】 図3は、傾斜プレート5を前後の位置で貫通する支持シャフト15a,15b で保持する構造の例である。貫通孔は、そら豆状の断面を有し、進行方向に対し てプレート5がピッチングする場合の自由度を与えるとともに、中央部16aで 小さく、端部で16bのように大きな断面とすることにより、ローリング、ヨー イングに対する自由度を与えている。その反面、傾斜プレート5と支持シャフト 15a,15bの間には、緩衝する弾性体を設けて振動を防ぐとともに、過度の ピッチングやローリング、ヨーイングを抑制する構造となっている。支持シャフ ト15a,15bはトラックフレーム22に固定されており、スプリングなどに よる緩衝材4を保持してプレート5の過度の横移動を抑制する。
【0018】 図4は別の傾斜プレート5の保持方法である。すなわち前後の位置ダンパー装 置を組み込んだシリンダー群を設置する。前後方向の保持を4aでおこない、横 方向の抑制を4bで行う。これらのシリンダー群は支持シャフト15a,15b に固定する。
【0019】 図6(a)〜(c)は図1,2に示した傾斜プレートの傾斜面上を回転するカ ウンターウェイトが締固力を発生する状態の説明図である。これらの図を参照し て、カウンターウェイト10の締固力発生状態を簡単に説明する。
【0020】 まず、2個のカウンターウェイト10の切欠き部分が共に内方から上方へ回転 した時、地面に対して垂直上方向にジャンプ力を生じるが、傾斜プレート5の傾 斜面5aによって傾斜方向の合成力に変化し、傾斜プレート5は地面から離れる と共に、前進力を受ける(図6(d)から図6(a)のカウンターウェイト10 の動き参照)。この前進力によって振動締固め機1はより前進できる。
【0021】 次に、2個のカウンターウェイト10の切欠き部分が共に外方から下方へ回転 した時、地面に対して垂直下方向に締固力を生じるが、傾斜プレート5の傾斜面 5aによって傾斜方向の合成力に変化し、傾斜プレート5は地面を締め付けると 共に、後進力を受ける(図6(b)から図6(c)のカウンターウェイト10の 動き参照)。この後進力は地面に傾斜プレート5が接触するので、振動締固め機 1に後進力を与えない。
【0022】 ここで、本実施例の方法により前進力を得る方法は、他に、図7のように、カ ウンターウエイト10aとカウンターウエイト10bを水平に取り付けて、始動 位置を垂線から一定の角度を持った位置とすることによっても可能である。すな わち回転開始後、双方のカウンターウエイトの遠心力が一致する場所は、始動位 置13aおよび対向点13bとなるので、ななめ方向のジャンプ力を生じ、この ため図8のように取り付けた場合は左方への前進力12を得ることができる。
【0023】 ところで、本実施例ではカウンターウェイト10を回転駆動するモーター11 と、振動締固め機1を走行させるエンジン部8とを個々に設けたが、1個のエン ジン、例えば油圧エンジンで両者の駆動動力を兼用すれば、振動締固め機1全体 を構成上コンパクトにできる。また、油圧モータであれば、振動機7の振動数を 容易に変更でき、より緊密な締め固めができる。
【0024】 また、本実施例では振動締固め機1に運転室9を設け、直接振動締固め機1を 運転操作したが、無線等によって履帯2の正転、逆転及びその速度や振動機7の 始動、停止及び振動数の変更等を遠隔操作することができる。
【0025】 さらに、本実施例では一対の履帯2を振動締固め機1に設けたが、操行性や斜 面部での施工性を向上させるために、別途履帯を設けたり、履帯取付け位置を変 更することができる。
【0026】 さらにまた、本実施例ではプレートとして傾斜プレート5を使用し、これに沿 って振動機7としてのカウンターウェイト10を傾斜プレート5に取付け傾斜さ せたが、プレートを傾斜させずにカウンターウェイト10のみを傾斜させてプレ ートに取付けることもできる。
【0027】 また、振動機としては少なくとも2個のカウンターウェートを使用し、これら を地盤に対して振動締固め機の前進方向に傾斜してプレートに取付ければ、カウ ンターウェートによってプレートに前進力を発生することができ、これを振動締 固め機の前進力に利用することができる。
【0028】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の振動締固め機は、少なくとも2基の履帯と、履 帯間に緩衝材を介して取付けたプレートとを備えるので、履帯によって走行レー ンに沿ってブレが少ない走行できると共に、プレートを振動機によって振動させ 、地盤を締め固めることができ、従って機動性に富んだ地盤の締め固めができる 。また、履帯によって軟弱地盤、不整地、泥ねい地及び斜面でも走行できるので 、これらの地盤の締め固めも容易にできる。さらに、履帯はスピンターンもでき るので、走行レーンに切り換え時や折り返し部での走行が容易であり、法肩部や 狭あい部でも容易に締め固めができる。さらにまた、振動を緩衝材によって吸収 できるので、履帯への伝播を防止でき、従って振動締固め機を安定して操作でき ると共に、履帯に複雑な耐震及び防塵設計を必要としない。
【提出日】平成4年7月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】
従来、構造物を構築するのに不都合な軟弱地盤を締め固める装置が種々提案さ れ、実施されている。その代表的な装置として、例えば特開昭和63−1678 05号公報は振動クローラ式締固め装置50を開示する。この装置50はクロー ラシュー53間の自走車両のフレーム52上に起振機54を搭載し、この起振機 54を作動し、発生した振動をフレーム52を介してクローラシュー53へ与え 、地盤51を締め固める(図14参照)。また、図9は他の代表的な装置として 、振動締固め装置40を示す。この装置40はブルトーザー型の牽引機41と、 これによって移動し、地盤42を連続的に締め固める大型の振動機43と、牽引 機41及び振動機43を連結する牽引金具44とからなる。振動機43は、例え ば2.5m×3.5mの底板43aと、この底板43aに乗載した起振機43b とからなり、この起振機43bの起振力は、例えば容量75KW、自重16トン の起振機では約41.8トンであり、また振動の片振幅は1cmになる。従って 、この振動機の振動が牽引機41に伝播するのを防止するために牽引金具44は ダンパー(図示せず)を内包し、これによって振動を吸収する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、振動締固め装置40では、その走行時地盤42から比較的大き い抵抗を受けると傾き、さらに振動機43によってその傾きが助長される。図1 0は図9の振動機43とこれに連結した牽引金具44との付近を拡大して示した 概略図である。この図に示すように、牽引金具44によって底板43aをA方向 へ引っ張ると、地盤42から反力45を受け、これによって底板43aの後部4 3a2が持ち上がる。このため、起振機43bの、地盤42に対して垂直な起振 力に水平方向の分力が生じ、底板43aをさらに傾斜させる。次いで、さらに牽 引すると底板43aの前部43a1は牽引金具44によって持ち上がり、底板4 3aは後方へ傾斜する。従って、前方及び後方へ傾斜を繰返す、いわゆるピッチ ング運動が生じ、しかもこの運動がしばらく続くので、均一な締固め力で地盤4 2を締め固めることができないという問題がしばしば生じた。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】 また、振動締固め装置40は牽引機41を必要とするので、装置40全長長 く、締固めレーンの端部から牽引機41の長さまで締め固めできないというおそ れもあった。また、全長が12.2mの場合、その旋回半径は約7mと大きいの で、走行レーンから次の走行レーンへ折り返すスペースを十分確保しなければな らない。図13は図9の振動締固め装置40が走行レーンを切り換える時の状態 説明図である。この図に示すように、振動締固め装置40は前進または後進する ことによって走行した走行レーン48から2mの距離離れた次の走行レーン47 へ移行するが、振動締固め装置40の全長が長く、完全に移行するまで移行距離 Lを必要とするので、機動性に乏しく、従ってこの距離のレーンやその端部に十 分な締め固めができないという問題もあった。さらに、切り換え誤差が生じ、そ の修正も困難であるという問題もあった。本出願人の走行レーン切り換え実験に よれば、前進時、2mの切り換えに39秒で0.6mの誤差を生じ、かつ19 .6mの移行距離L 1 が必要だった。また、後進時には、46秒で0.5mの誤 差2 を生じ、かつ22mの移行距離L 2 が必要だった。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】 昇降装置6は図5のような方法でプレート5を昇降する。すなわち昇降装置は 昇降ジャッキ23、収納ジャッキ24、受け金具25からなり、昇降ジャッキ2 3、収納ジャッキ24は、履帯2を保持するトラックフレーム22に取り付けら れ、受け金具25はプレート5に取り付けられる。振動機の締固め中は、昇降ジ ャッキ23、収納ジャッキ24ともに縮んだ状態にあり、プレート5は地上部に 接している。締固めが終了し場内移動する場合は、まず収納ジャッキ24を伸長 し、ついで昇降ジャッキ23を伸長することにより、昇降ジャッキ23の先端が 受け金具25に嵌合し、プレート5を持ち上げ図5の状態となる。昇降装置6は 、図4にみるように少なくとも3箇所設置する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】 図3は、傾斜プレート5を前後の位置で貫通する支持シャフト15a,15b で保持する構造の例である。貫通孔は、そら豆状の断面を有し、進行方向に対し てプレート5がピッチングする場合の自由度を与えるとともに、中央部16で 小さく、端部で16bのように大きな断面とすることにより、ローリング、ヨー イングに対する自由度を与えている。その反面、傾斜プレート5と支持シャフト 15a,15bの間には、緩衝する弾性体を設けて振動を防ぐとともに、過度の ピッチングやローリング、ヨーイングを抑制する構造となっている。支持シャフ ト15a,15bはトラックフレーム22に固定されており、スプリングなどに よる緩衝材4を保持してプレート5の過度の横移動と振動伝播を抑制する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】 図4は別の傾斜プレート5の保持方法である。すなわち前後の位置ダンパー 装置を組み込んだシリンダー群を設置する。前後方向の保持を4aでおこない、 横方向の抑制を4bで行う。これらのシリンダー群は支持シャフト15a,15 bに固定する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】 まず、2個のカウンターウェイト10が共に内方から上方へ回転した時、地面 に対して垂直上方向にジャンプ力を生じるが、傾斜プレート5の傾斜面5aによ って傾斜方向の合成力に変化し、傾斜プレート5は地面から離れると共に、前進 力を受ける(図6(d)から図6(a)のカウンターウェイト10の動き参照) 。この前進力によって振動締固め機1はより前進できる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】 次に、2個のカウンターウェイト10が共に外方から下方へ回転した時、地面 に対して垂直下方向に締固力を生じるが、傾斜プレート5の傾斜面5aによって 傾斜方向の合成力に変化し、傾斜プレート5は地面を締め付けると共に、後進力 を受ける(図6(b)から図6(c)のカウンターウェイト10の動き参照)。 この後進力は地面に傾斜プレート5が着地しているので、振動締固め機1に後進 力を与えない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る振動締固め機の一実施例の全体を
示す概略斜視図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】傾斜プレートを緩衝材を介して保持した状態の
概略斜視図。
【図4】別の方法による傾斜プレートを緩衝材を介して
保持した状態の平面図。
【図5】昇降装置の詳細(プレートの持ち上げ時)。
【図6】(a)〜(d)は振動機が前進力を発生する状
態の説明図である。
【図7】別の前進力を発生する方法の始動前の状態図で
ある。
【図8】図7の方法による前進力の発生状態である。
【図9】従来の振動締固め装置の概略構成図である。
【図10】図9の要部拡大図である。
【図11】(a)〜(c)は図9の振動締固め装置が軟
弱な部分を有する地盤を締め固めた状態の説明図であ
る。
【図12】図9の振動締固め装置が前進及び後進した
時、走行レーンからのずれ(変位量)を発生している状
態説明図である。
【図13】図9の振動締固め装置が走行レーンを切り換
える時の状態説明図である。
【図14】図9とは異なる従来の振動締固め装置の概略
構成図である。
【符号の説明】
1 振動締固め機 2 履帯 3 自走車 4 緩衝材 5 プレート(傾斜プレート) 5a 傾斜面 7 振動機 10 カウンターウェイト 11 駆動装置(モーター)
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月3日
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 麻生 公裕 東京都港区北青山2丁目5番8号 株式会 社間組内 (72)考案者 苗村 康造 東京都台東区台東1丁目2番1号 不動建 設株式会社内 (72)考案者 谷口 利久 東京都台東区台東1丁目2番1号 フドウ 技研株式会社内 (72)考案者 町 俊輔 東京都港区北青山2丁目5番8号 青山機 工株式会社内

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2基の履帯を有する自走車
    と、該履帯間に緩衝材を介して取付けたプレートと、該
    プレートに取付けた振動機と、該振動機を駆動する駆動
    装置とからなり、該駆動装置によって駆動した前記振動
    機が前記プレートを振動し、これによって地盤を締め固
    めることを特徴とする振動締固め機。
  2. 【請求項2】 前後に空豆状断面の貫通孔を有するプレ
    ートと、該貫通孔を貫通してトラックフレームに固定さ
    れる支持シャフトと、支持シャフトと貫通孔の間および
    トラックフレームとプレートの間に設置した緩衝材から
    なり、貫通孔の空豆状断面は上下方向に長軸を有し貫通
    孔端部に近いほど断面積を大きくしたことを特徴とする
    請求項1記載の振動締固め機。
  3. 【請求項3】 トラックフレームあるいは/およびトラ
    ックフレーム間に固定した支持シャフトと、プレートと
    の間に緩衝材を有する複数のシリンダー状牽引金具をも
    うけたことを特徴とする請求項1記載の振動締固め機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114059522A (zh) * 2021-12-28 2022-02-18 铜仁学院 一种公路边坡整修机

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