JPH0744723B2 - 移動体通信の無線チヤネル切替方法とシステム - Google Patents

移動体通信の無線チヤネル切替方法とシステム

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JPH0744723B2
JPH0744723B2 JP62067501A JP6750187A JPH0744723B2 JP H0744723 B2 JPH0744723 B2 JP H0744723B2 JP 62067501 A JP62067501 A JP 62067501A JP 6750187 A JP6750187 A JP 6750187A JP H0744723 B2 JPH0744723 B2 JP H0744723B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は移動体通信における無線通信チャネルの切替方
法およびシステムに関する。さらに具体的には、小ゾー
ン構成を用いる移動体通信において、通信中の移動端末
が移動することにより、対向して通信している固定無線
局との通信品質が劣化したとき、通信回線の瞬断が生じ
てもあまり支障のない通信については、近傍に存在しか
つ通信品質を満足させる他の固定無線局との間で瞬断を
ともなう方法で新しく通信チャネルを設定し、以前の通
信チャネルを解除し、通信回線の瞬断を許さない回線に
ついては、隣接ゾーンへ移行後も従来のチャネルを断続
して使用することによって回線断を全く発生しない、い
わゆる通信(話)チャネル切替方法と、システムに関す
る。
[従来の技術] 従来のこの種の技術は、たとえば現在商用サービス中の
NTT(日本電信電話(株))の自動車電話方式の中で採
用されている。この場合、自動車内に搭載された移動無
線機は自動車の走行により通話の相手局の無線基地局か
ら通ざかり、たとえば、無線基地局から5〜7Km以上に
なると電波の受信入力電解値が低下するので、電話品質
の劣化が発生する。そのため小ゾーン構成では、サービ
・スエリア内に無線基地局が互いに10〜12Km間隔に設置
されており、したがって上記の場合必ず自動車の現在位
置の近く(5〜6Km以内)に別の無線基地局が存在し、
この新無線基地局と移動無線機との間で別の無線チャネ
ルを使用して通話を継続させている。NTT方式では、無
旋回路の通話の設定および解除などの制御を行わせる無
線回線制御局が、多数の無線基地局や移動無線機を制御
するために設置されており、無線回線制御局では、通話
品質の劣化が生じると、移動無線機の周辺の複数の無線
基地局に対し移動無線機の送信電波を受信させ、このう
ちの特定の無線基地局に移動無線機との間で新しく無線
チャネルを設定させれば所望の通話品質を維持し得ると
判断したときには、新チャネルの設定を移動無線機と無
線基地局との間で行わせる。
第4図には、このような動作をする従来のシステムの構
成概念図が示されており、これを用いて説明する。
第4図において、4つの円で囲まれた半径5〜7Km程度
の各ゾーン14A,14B,14C,14Dを自動車電話のサービス・
エリアとし、いま自動車内に搭載された移動無線機15が
ゾーン14A内の無線基地局13Aと交信中であるとする。自
動車はゾーン14Aからゾーン14Cの方向へ走行中であるの
で無線基地局13Aと移動無線機15との間の相対的距離は
大きくなりつつある。交信は継続中であるとし、自動車
はゾーン14Aよりゾーン14C内へ移行したとすると、無線
基地局13Aと移動無線機15との間の距離は5〜7Km以上と
なり相互の受信電波の入力電界値は低下し、一定の伝送
品質以下に低下するに至る。この品質劣化の状態は、常
時、無線回線制御局12で監視されており、品質が一定基
準以下に低下した時点で無線基地局13Aの周辺の無線基
地局13B,13Cおよび13Dに対し、無線基地局13Aと移動無
線機15との間で使用中の無線チャネル(チャネルCH1と
仮定する)の品質を測定するように要請する。この要請
を受けた無線基地局13B,13Cおよび13Dでは、それぞれ自
己の無線チャネル探索用受信機(図示せず)をチャネル
CH1に同調させて信号を受信し、その状態を、無線回線
制御局12に報告する。この報告を受けた無線回線制御局
12では、無線基地局13B,13C,および13Dの受信入力電界E
B,EC,およびEDの値を比較し、EC>EB,EC>EDであり、か
つECが伝送品質の点からみても一定の品質が確保されて
いることを確認すると、無線回線制御局12はゾーン14A
からゾーン14Cへ移行したものとみなし、ゾーン14Aで使
用していた無線のチャネルCH1を切断し、これにかえて
ゾーン14Cの無線基地局13Cで使用可能な無線チャネルの
うち、未使用のチャネル(チャネルCH10を仮定)を使用
させる手続きすなわち通話中チャネル切替を始める。
以下、文献 吉川他“自動車電話無線回線制御”日本電
信電話電気通信研究所 研究実用化報告 Vol.26.No.7
1885頁を参照しながら説明する。
(1)チャネル切替信号は、無線回線制御局12と各無線
基地局13との間は各伝送路16に含まれた制御線を用い、
各無線基地局13と移動無線機15との間は無線による通話
チャネルとする。
(2)チャネル切替信号は、以前通信をしていた、たと
えば無線基地局13Aより、移動無線機15宛に送信し、無
線導通試験トーンは、新たに切替えようとする、たとえ
ば無線基地局13Cより移動無線機15宛に送出する。
(3)移動無線機15において、無線導通試験トーンが受
信できないときは、無線基地局13Aとの間に設定されて
いる旧通話チャネルに戻って通話を継続する。
以上の(1)〜(3)がNTTで現用されている通話中チ
ャネル切替であるが、これらの説明から明らかなように
通話者すなわち自動車電話利用者には、つぎのような雑
音が通話に混入することになる。すなわち、 (a)前記の(1)による切替のための制御信号(この
場合300ビット/秒のディジタル信号)が通話を切断し
た後に挿入されるので、通話断となる。
(b)前記(2)の通話試験中は雑音の混入はないが無
音となり、この期間中相手の音声は自分に伝わらず、ま
た自分の音声も相手に伝わらない(通話断)。
以上の(a),(b)による通話断の継続時間は0.7〜
0.8秒と言われている。一方、無線回線制御局12では無
線基地局13Cに対し、両者間の伝送路16Cを通じて、移動
無線機15とたとえばチャネルCH10を用いて通話を開始す
るように指示する。この指示も上記の導通試験と同一時
刻に実施されるので、この瞬間より、無線基地局13A
は、移動無線機15との通信を終了し、代わって無線基地
局13Cは移動無線機15との通信を開始する。また、無線
回線制御局12は、電話網10の交換機11に対し各無線基地
局13を電話網10と接続するための交換機11内の通話路ス
イッチSWを無線基地局13Aから13Cへ切替えるように要求
している。すなわち、第5図の通話路スイッチSWでA−
4スイッチをオフし(ブランクの3角で表示)、C−4
スイッチをオンにする(黒の3角で表示)。以上の動作
により、自動車内で移動無線機15を使用して、電話網10
内の任意の電話機と、自動車がゾーン14A,14B,14C,14D
のどこに移動しても通話が継続されることになる。
かくして、使用者(通話者)はサービス・エリア内であ
れば自動車の走行中いつでも、どこへでも電話がかけら
れるという技術的保証を与えられたことになり、実際の
サービスでは、この技術を駆使したサービスが行われて
いる。
このような小ゾーン構成を採用している移動通信システ
ムにおける通信情報の種類や、それらの全情報に対する
比率について現状を説明する。
NTTの自動車電話サービスは、上述の小ゾーン構成を採
用したシステムの実施例である。62年1月現在、全国で
約8万加入という普及である。これ等8万加入者の通信
の目的は、自動車内から音声通信を利用することであ
り、FAXやデータ伝送を行う目的の加入者は極めて僅少
である。しかしながら、自動車電話サービスでは、今後
非電話系のサービスを要望するケースが増加するものと
推定される。ちなみに、米国の自動車電話サービスで
は、すでに現在において全加入者の数%が非電話系サー
ビスを利用中であるといわれ、今後も増加し最終的には
電話サービスと非電話サービスとの比率は85対15に近づ
くともいわれている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上述のNTTが実施している通話チャネル
切替法では、無線チャネルの切替時に通話が一時的に
(0.7〜0.8秒間)切断されるほか、通話信号以外の制御
信号(300ビット/秒)が挿入されるので耳ざわりであ
るという欠点がある。このような通話回線の一時断や雑
音の混入があると、通話の内容が音声であるときには聞
きなおしを行うことなどで、補うことができるために、
あまり大きな障害とはならないが、自動車内にファクミ
リ端末を搭載し送受信に使用した場合には、動作中にチ
ャネル切替があると、ファクシミリ出力に黒線(または
白線)となって現われ受信画質が大幅に劣化するという
欠点があった。またデータ通信の場合には、データ信号
の誤りとなるため再送などの手続きが必要となった。
なお、耳ざわりの雑音を除去するために、チャネル切替
中無音にすることや帯域外信号にする方法もあるが、耳
ざわりな雑音を除去するという目的は達成できても、回
線断の時間は依然として存在するから、ファクシミリや
データ信号への悪影響の除去にはまったく効果がないと
いう問題点が残されていた。
[問題点を解決するための手段] 本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、
主として非電話サービスに対して回線の瞬断のない通信
回線を実現するチャネル切替方法とシステムを提供する
ものである。
すなわち、無線送受信機を具備する複数の無線基地局
と、この複数の無線基地局がカバーするサービス・エリ
ア内を移動しながら交信する無線送受信部を具備する移
動無線端末を含むシステムにおいて、すべての無線基地
局に共通に、非電話系サービス用のチャネルを割り当
て、隣接する各無線基地局ごとに異なるチャネルを電話
系のサービス用の割り当てるようにした。
[作用] 移動無線端末が、1つの無線基地局と交信中に通信品質
が一定値以下となった場合には、その隣接する無線基地
にチャネルを切替える場合に、移動無線端末のID(識
別)番号を読みとり、電話系のサービスを要求している
ものであれば、従来と同様に、各無線基地局ごとに異な
るチャネルのうちの空いたチャネルを割り当て、これに
切替える。この切替えは、従来と同様にして行われるか
ら、通話の瞬断が発生する。ID番号から、非電話系のサ
ービスを要求しているものであるならば、すべての無線
基地局に共通に割り当てられた現在使用中のチャネルを
そのまま用いて一時の瞬断もなく通信を続行するように
した。
[実施例] 本発明の一実施例のシステム構成を第1図に、各ゾーン
に対するチャネル割り当ての一例を第2図に示し、これ
らを用いて説明する。
第1図において右端に自動車(あるいは人が携帯しても
よい)に搭載する端末である移動無線機50を示してい
る。移動無線機50はアンテナ部、受信部53、送信部51、
シンセサイザ55、移動無線機50全体の制御を行う制御部
58、および電話機部59や非電話端末部60から構成されて
いる。
第1図の中程には、多くの無線基地局30のうち、無線基
地局30−1および30−2が説明の便宜上示されている。
それぞれの無線基地局には多数の送受信機が設置されて
いるが、図ではそのうちの1組が示されている。第1図
の左方には、移動通信系全体の制御を行う無線系制御装
置20が示されている。無線系制御装置20には、無線回線
の設定や解除およびゾーン移行にともなうチャネル切替
え実行を行う通信制御部21が置かれており、また全無線
チャネルの通話(通信)品質を監視するS/N監視部22、
および移動無線機50に提供しているサービスの種類や重
要度などを識別するためのID識別部24が置かれている。
さらに通信中チャネル切替えのときに必要なスイッチ群
23が設置されているが、これらの制御も通信制御部21が
行うことになっている。移動無線機50が、自動車内から
非電話通信を始める手順について説明する。
一般に、電話には、局番、電話番号が与えられており、
これと同一の番号は、他の移動無線機には与えられない
から、一種のID番号と考えられる。自動車電話にもID番
号は与えられているが、このID番号の与え方として、電
話専用と、電話、非電話共用、あるいは非電話専用を容
易に識別可能なように付与しておく、すると、移動無線
機50よりの発呼、あるいは一般電話網から移動無線機50
への着呼に際し、自動車電話網に乗り入れる関門交換機
70においては、前記発着呼が電話サービスでなく非電話
サービスを要求していることをID識別部71が識別し、無
線系制御装置20に対し、この移動無線機50に割り当てる
無線チャネルをゾーン移行に際しチャネル切替えの必要
のないチャネルを与えるように要請する。(移動無線機
50を発呼する場合に、無線系制御装置20のID識別部24で
番号の識別を行い、関門交換機70で行うのと同様の機能
をするようにしてもよい。) 第2図は、対象とする自動車電話サービスの全ゾーンZ1
〜Z7で、それぞれ割当て可能なチャネルCH番号を示して
いる。チャネルCH1〜42は、それぞれの小ゾーンに固定
的に割当てられており、各ゾーンZ1〜Z7を、それぞれカ
バーする無線基地局30は、これらのチャネルの送受信可
能な機能を有し、また各無線基地局30は、チャネルCH4
3,CH44およびCH45の全チャネルにアクセス可能である。
移動無線機50は、それぞれゾーン内に存在する間は、各
ゾーン別に割当てられたチャネルを用いて、そのゾーン
の無線基地局30と交信する。これに対し、チャネル43、
44および45については、全ゾーンに共通して割当てられ
ているので、たとえば、ゾーンZ1でチャネルCH43を使用
中の場合、隣接するゾーンZ2,Z3,Z4ではチャネルCH43は
使用することができない。無線系制御装置20は、このよ
うに共通チャネルの使用状態も常時監視しており、その
時点、時点に応じた干渉妨害のないチャネル割当てを実
施可能な機能を有している。
ゾーンZ1に存在する非電話サービスを希望する移動無線
機50からの発呼があったとする。無線制御装置20のID識
別部24では、移動無線機50のID番号を識別し、通話中チ
ャネル切替の必要のないチャネル43で、無線基地局30−
1との通信を開始させたとする。
移動無線機50が自動車の移動にともない、無線基地局30
−1と交信していた状態から無線基地局30−2と交信す
るように通話(通信)チャネルを切替えるための動作を
詳細に説明する。
この動作において、本発明の特徴であるチャネル切替え
にともなう瞬断が全くないこともあわせて説明する。
移動無線機50は、第4図で説明したように、無線基地局
30−1から遠ざかり、無線基地局30−2へ近づいたとす
る。すると移動無線機50と無線基地局30−1との間の相
対距離の増大にともない、通話品質が劣化をはじめるの
で第1図の無線系制御装置20では、無線基地局30−1で
受信した移動無線機50からの送信信号の品質結果を、S/
N監視部22で(レベルL1以下に低下したことを)検出す
る。なお、L1レベルといえども、回線で要求されている
値を上廻るように設定されている。周辺にあるすべての
無線基地局30に対し、移動無線機50の送信信号の品質を
測定するように要求する。
この要求に応じ各無線基地局30は、測定値を無線系制御
装置20へ送付するから、S/N監視部22では、通信品質基
準のレベルL2との比較を開始する。比較の結果無線基地
局30−2の測定結果が際も値が良く、かつ品質基準のレ
ベルL2以上、ただしL2>L1を満足している事が確認され
たとすると、移動無線機50はゾーンZ2すなわち無線基地
局30−2の通話ゾーンへ移行したものと判断する。そし
て、無線基地局30−2内で使用されていない共通チャネ
ルCH43〜45を調査したところ、CH43が未使用であること
を確認したので、無線基地局30−2に対し、チャネルCH
43を用いて、移動無線機50を交信するように指令する。
これと同時にスイッチ群23のスイッチSW1〜SW6のうち現
在SW2のみオン(黒三角形はオン、白三角形はオフを示
す)になっている状態からスイッチSW1もさらにオンす
る。
以上の動作により、移動無線機50より送信される信号
は、無線基地局30−1のみならず30−2でも受信され、
これらの混合出力がスイッチ群23の回路を通り、関門交
換機70を介して、電話網10の中の通信の相手側へ送られ
る。一方、移動無線機50への送信も、無縁基地局30−1
と30−2から同一信号が同一時刻になされる。
無線基地局30−1および30−2にある送信部31−1,31−
2には、それぞれ位相同期回路(図示せず)が具備され
ており、無線基地局30−2では、無線基地局30−1の送
信中のチャネルCH43の周波数を受信し、これに位相同期
した送信周波数で、送信波を作成する。したがって、搬
送周波数は、完全に一致しており、搬送周波数ずれによ
る無線基地局30−1と30−2との間でビート干渉などの
妨害を生ずることは完全に無い状態にすることが現行技
術で可能である。
ここで、無線系制御装置20から無線基地局30−1を介し
て移動無線機50に至るまでの伝送路と、無線系制御装置
20から無線基地局30−2を介して移動無線機50に至るま
での伝送路との長さの差は、せいぜい10Kmであり、この
ときの、遅延時間差は、光速を3×105Km/秒とすると、 10Km/3×105Km=0.03m秒 となるから、この程度の時間差はチャネル切替時に、通
話信号に対して問題を生ずることはない。
したがって、無線基地局30−1と30−2が移動無線機50
に対して並列動作中においても、移動無線機50と電話網
10の相手方端末との非電話サービスは何の支障もなく続
行される。
一方、無線系制御装置20では、移動無線機50から送信さ
れ無線基地局30−2で受信した信号の品質を調査した結
果、システムに要求されている規格レベルL2を満してい
ると判断すると、無線基地局30−1に対して、移動無線
機50の交信の停止を指示する。無線基地局30−1が、こ
の指示に従って交信を停止すると、その後の交信は、無
線基地30−2と移動無線機50とが、チャネル43を用いて
継続することとなる。
以上の説明では、チャネル43がゾーンZ1の隣接する他の
ゾーンZ2,Z3およびZ4で未使用の場合であった。実際の
システムでは、第2図に示す共通チャネルも、通話トラ
ビックが大きいときには、非常電話通話のみならず電話
通話にも割当てることが望ましい。したがって、たとえ
ば、ゾーンZ5において、チャネル43,44,45のすべての電
話通信に使用していたとすると、ゾーンZ1における移動
無線機50からの発呼は、チャネルCH43で可能であり、無
線系制御装置20では、チャネルCH43を与えることになる
が、通信中にゾーンZ2へ移動してきた場合の処理が問題
である。この場合には、ゾーンZ2でチャネルCH43を使用
させるとゾーンZ5のチャネルCH43を使用中の通信路に干
渉妨害を与えることになる。したがって、無線系制御装
置20では、ゾーンZ5で空いているチャネルがないか否か
検索する。検索の結果、その時点でチャネルCH5が空い
ているとすると、ゾーンZ5内で通話に使用されていたチ
ャネルCH43からチャネルCH5へ通話中チャネル切替えを
実施させる。この切替えには、従来の技術で説明したの
と同様に、切替時の雑音や、通信の一時中断が発生する
が、これは止むを得ない。しかしながら、通信内容が電
話であるから大きな欠点にはならない。一方、非電話端
末部60を使用中の移動無線機50は、ゾーンZ1からゾーン
Z2へ移行しても、チャネル切替えの必要のない状態で通
信が継続されるために無切替の状態であり、通信の一時
断などは全く無い状態で通信を行うことができる。
なお、第2図に示した共通チャネルの数をどの程度設け
るかはシステム内に含まれる非電話サービスの通話トラ
ビックにより最適値が定められる。たとえば、前述の米
国の例では、15%と想定されているので、必要な共通チ
ャネルは、15〜20%となろう。このチャネル数が少ない
と、ゾーン移行にともない使用可能な共通チャネルが得
られず、通話中チャネル切替を止むを得ず行わなければ
ならなくなる。また、共通チャネル数が多すぎると、各
無線基地局では、無線施設費が増大し、システム・コス
トが割高となる。
第3A図ないし第3D図には、第1図に示したシステムのフ
ロー・チャートが示されている。
無線系制御装置20,無線基地局30−1,30−2および移動
無線機50が動作を開始し、無線系制御装置20に含まれる
スイッチ群23のスイッチSW2がオンであり、無線基地局3
0−1と移動無線機50との間で交信中である。この交信
には、無線系制御装置20に含まれる通信制御部21によっ
て指示された共通チャネルCH43,下り周波数F1と上り周
波数f1が使われている(S101、第3A図)。
通信中の無線基地局30−1からは、たえず移動無線機50
からの受信状況報告が出され(S102)、これを受けた無
線系制御装置20のS/N監視部22では、通話品質がレベルL
1よりも劣化していないか否かを監視している(S10
3)。通話品質がレベルL1よりも劣化していたならば(S
103YES)、通信制御部21から、無線基地局30−1の周辺
にある無線基地局30に対し、無線基地局30−1と移動無
線機50との間の交信に使用している上り周波数f1の信号
をモニタ受信するように指示する(S104)。
モニタ受信の信号を受けた周辺の各無線基地局30(たと
えば30−2)では、周波数f1の信号をモニタ受信し(S1
05)、その結果を無線系制御装置20のS/N監視部22に報
告し(S106)、各無線基地局30からのモニタ受信品質を
測定比較し、たとえば無線基地局30−2の通話品質が一
定基準のレベルL2よりも良く、かつ最良であることを検
出する(S107YES)。
そこで通信制御部21は、移動無線機50が無線基地局30−
1のカバーするゾーンから無線基地30−2のカバーする
ゾーンに移動したものと判断する(S108、第3B図)。
そこで、通信制御部21は、移動無線機50のID番号を検査
し、(S109)、移動無線機50が無瞬断切替を必要としな
い通話に使用しているものと判断すると(S110 NO)、
第4図を用いて説明したチャネル切替時に瞬断をともな
う通常の処理を行う(S111)。無瞬断切替が必要である
と判断した場合には(S110 YES)、無線系制御装置20
の通信制御部21は、無線基地局30−2に対して、下り周
波数F1に位相を同期するように指令する(S112)。この
同期指令を受領すると(S113)、無線基地局30−2は、
周波数F1と同期をとる同期作業をし(S114)、フェーズ
・ロックにより同期作業を完了し、同期完了報告を無線
系制御装置20に送る(S115、第3C図)。
同期完了報告を受けて、同期を確認すると(S116)、無
線系制御装置20の通信制御部21は、スイッチ群23のスイ
ッチSW2はオンのまま、SW1をさらにオンにし(S117)、
これによって、無線基地局30−1に送出している通信信
号と同一の通信新号を無線基地局30−2にも並列に送出
する(S118)。
そこで、無線基地局30−2では、フェーズ・ロックされ
た下り周波数F1を用いて、移動無線機50に対して送信を
開始し、(S119)、移動無線機50はこれを受信する(S1
20)。その後は、移動無線機50の上り周波数f1による送
信出力は、無線基地局30−1と同時に30−2へも平行し
て送信され(S121)、これを無線基地局30−2が受信す
ると(S122)、送受開始報告を無線系制御装置20に対し
て送出する(S123)。
この送受開始報告を受領した無線系制御装置20のS/N監
視部22は(S124)、移動無線機50の無線基地局30−2と
の間の通信の品質レベルを測定し、一定の品質レベルL2
以上であることを検出すると(S125 YES)、無線基地
局30−1と移動無線機50との間のチャネルCH43を用いて
行っていた送受信の停止を、無線基地局30−1に対して
指令する(S126、第3D図)。
このチャネルCH43を用いた送受信の停止指令を受領する
と(S127)、無線基地局30−1は下り周波数F1,上り周
波数f1を用いたチャネルCH43による移動無線機50との間
の送受信を停止し(S128)、この下り周波数F1,上り周
波数f1による送信および受信の停止報告を無線系制御装
置20に対して送出する(S129)。
この送受信停止報告を受領すると(S130)、無線系制御
装置20の通信制御部21は、スイッチ群23のスイッチSW1
はオンのままにしてSW2をオフする(S131)。
これによって、スイッチSW1のオン状態でチャネルCH43,
下り周波数F1,上り周波数f1を用いて、移動無線機50は
無線基地局30−2との間で、一瞬の切断も、雑音の混入
もなく、通信を継続することができる(S132)。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、小ゾーン構成を用いる
移動通信システムに本発明を用いるならば、サービスを
要求する種類に応じて、移動無線機がゾーンを移動する
ときに、交信の一時的瞬断を許さない端末であるか否か
を識別して、各ゾーンに共通に配置された無線チャネル
を割当て、このチャネルを移動先のゾーンにおいても使
用せしめるようにしたから、瞬断の生じない移動通信シ
ステムを実現することが可能となり、非電話サービスの
品質向上に大きく貢献することとなるから、本発明の効
果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すシステム構成図、 第2図は第1図に示したシステムの動作を説明するため
の各ゾーンに対するチャネル割り当て図、 第3A図,第3B図,第3C図および第3D図は第1図に示した
システムの動作の流れを示すためのフロー・チャート、 第4図は従来のシステム例を説明するためのシステム構
成概念図である。 10……電話網、11……交換機 12……無線回線制御局、13A〜D……無線基地局 14A〜D……ゾーン 15……移動無線機、16A〜D……伝送路 20……無線系制御装置 21……通信制御部、22……S/N監視部 23……スイッチ群、24……ID識別部 30−1,30−2……無線基地局 31−1,31−2……送信部 32−1,32−2……制御用送信部 33−1,33−2……受信部 34−1,34−2……制御用受信部 50……移動無線機、51……送信部 53……受信部、55……シンセサイザ 58……制御部、59……電話機部 60……非電話端末部、70……関門交換機 71……ID識別部 91……ディジタル符号化回路 92……多重変換回路、Z1〜Z7……ゾーン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 7304−5K H04Q 7/04 K 7304−5K H04B 7/26 108 B

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のゾーンをそれぞれカバーしてサービ
    ス・エリアを構成する各無線基地局と、前記複数のゾー
    ンを横切って移動し、前記無線基地局と交信するための
    各移動無線機との間の通信品質が、つねに一定値以上と
    なるように前記無線基地局および前記移動無線機を制御
    する方法において、 前記各無線基地局に共通の無線チャネルと、共通でない
    無線チャネルとを割り当て、前記各移動無線機のうちの
    あらかじめ定めた特定の移動無線機には、前記共通の無
    線チャネルを用いて前記各無線基地局との間で交信する
    ことにより、前記特定の移動無線機が前記各無線基地局
    のうちの1つの無線基地局との間で用いている無線チャ
    ネルを変更することなく、他の1つの無線基地局との間
    の交信に切替えるように制御することを特徴とする移動
    体通信の無線チャネル切替方法。
  2. 【請求項2】前記各無線基地局が、そのカバーするゾー
    ン内において、 前記特定の移動無線機以外の移動無線機との間の交信に
    前記共通の無線チャネルを使用しているときに、 この使用中の共通の無線チャネルを必要とする前記特定
    の移動無線機が、前記カバーするゾーン内に侵入してき
    たときには、前記共通の無線チャネルを使用中の前記移
    動無線機との交信は、他の無線チャネルに切替えて続行
    し、前記侵入してきた特定の移動無線機との間の交信
    は、無線チャネルを切替えることなく、 前記使用中であった共通の無線チャネルを使用して続行
    する特許請求の範囲第1項記載の移動体通信の無線チャ
    ネル切替方法。
  3. 【請求項3】前記特定の移動無線機との間の交信が、前
    記1つの無線基地局から無線チャネルを変更することな
    く前記他の1つの無線基地局に切替えられるときに、前
    記他の1つの無線基地局の送信信号を前記1つの無線基
    地局の送信信号に位相同期せしめるように制御する特許
    請求の範囲第1項記載の移動体通信の無線チャネル切替
    方法。
  4. 【請求項4】複数のゾーンをそれぞれカバーしてサービ
    ス・エリアを構成する各無線基地手段と、 前記複数のゾーンを横切って移動し、前記無線基地手段
    と交信するための各移動無線手段と、 前記無線基地手段と前記移動無線手段との間の通信品質
    が、つねに一定値以上になるように前記無線基地手段お
    よび前記移動無線手段とを制御するための無線系制御手
    段と を具備する移動体通信の無線チャネル切替システムにお
    いて、 前記各無線基地手段には、あらかじめ共通の無線チャネ
    ルと共通でない無線チャネルとを割り当てられており、 前記無線系制御手段が、 前記各移動無線機のうちのあらかじめ定めた特定の移動
    無線機には、前記共通の無線チャネルを用いて前記各無
    線基地局との間で交信することにより、前記特定の移動
    無線機が前記各無線基地局のうちの1つの無線基地局と
    の間で用いている無線チャネルを変更することなく、他
    の1つの無線基地局との間の交信に切替えるように制御
    するものであることを特徴とする移動体通信の無線チャ
    ネル切替システム。
  5. 【請求項5】前記無線制御手段が、 前記各無線基地手段が、そのカバーするゾーン内におい
    て、前記特定の移動無線手段以外の移動無線手段との間
    の交信に前記共通の無線チャネルを使用しているとき
    に、この使用中の共通の無線チャネルを必要とする前記
    特定の移動無線手段が、前記カバーするゾーン内に侵入
    してきたときには、前記共通の無線チャネルを使用中の
    前記移動無線手段との交信は、他の無線チャネルに切替
    えて続行し、前記侵入してきた特定の移動無線手段との
    間の交信は、無線チャネルを変更することなく、前記使
    用中であった共通の無線チャネルを使用して続行するよ
    うに前記各無線基地手段を制御するものである特許請求
    の範囲第4項記載の移動体通信の無線チャネル切替シス
    テム。
  6. 【請求項6】前記無線制御手段が、 前記特定の移動無線手段との間の交信が、前記1つの無
    線基地手段から無線チャネルを変更することなく、前記
    他の1つの無線基地手段に切替えるときに、前記他の1
    つの無線基地手段の送信信号を前記1つの無線基地局の
    送信信号に位相同期せしめるように制御するものである
    特許請求の範囲第4項記載の移動体通信の無線チャネル
    切替システム。
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