JPH0744126B2 - 電解コンデンサ - Google Patents

電解コンデンサ

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JPH0744126B2
JPH0744126B2 JP1051547A JP5154789A JPH0744126B2 JP H0744126 B2 JPH0744126 B2 JP H0744126B2 JP 1051547 A JP1051547 A JP 1051547A JP 5154789 A JP5154789 A JP 5154789A JP H0744126 B2 JPH0744126 B2 JP H0744126B2
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capacitor
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capacitor element
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進 安藤
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、電解コンデンサの改良にかかり、特にイン
ピーダンス特性を改善した多素子の電解コンデンサに関
する。
〔従来の技術〕
通常の電解コンデンサ、特に同一外装ケース内に複数個
のコンデンサ素子を収納する電解コンデンサでは、例え
ば実公昭59−34126号公報、実開昭51−37254号公報、あ
るいは実公昭38−27455号公報に記載された発明等のよ
うに、同一外装ケース内に円筒状のコンデンサ素子を収
納していた。
一般的に電解コンデンサは、高周波領域において等価直
列抵抗と等価直列インダクタンスが支配的となる。その
ため、特に、スイッチング電源等に用いる平滑用の電解
コンデンサにおいては、高周波領域での低インピーダン
スが要求される。この高周波領域での低インピーダンス
を実現するには、複数の電解コンデンサを基板上で並列
に接続し、あるいは同一外装ケース内で複数のコンデン
サ素子を並列することが考えられ、前記のような発明等
が提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕 ところが、昨今の電子機器の小型化に伴い、大容量の電
解コンデンサを複数並列することは困難となっている。
また、同一の外装ケース内に複数のコンデンサ素子を収
納して高周波特性の改善を図る場合でも、他の電子部品
と同様の小型化を要求される。
しかしながら、同一の外装ケース内に大容量のコンデン
サ素子を収納する場合、現実的には2個ないし4個のコ
ンデンサ素子を収納することが限界であり、小型化の妨
げとなっているとともに、外装ケース内での収納効率も
決してよいとは言えない。
また、同一の外装ケース内に複数のコンデンサ素子を収
納するため、各コンデンサ素子から導出する電極引き出
しタブと外部接続用端子との接続工程は、コンデンサ素
子の数の増加に伴い煩雑かつ困難になってしまう。
この発明の目的は、電解コンデンサの高周波特性を改善
した小型電解コンデンサを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、複数の偏平状コンデンサ素子を互いに隣接
するように並列させたコンデンサ素子の集合体を、有底
筒状の外装ケースに収納して、その一方の端面を内底面
に臨ませ、他方の端面から導出させた各コンデンサ素子
の電極引き出しタブを、各電極において共通した導電板
に接続したことを特徴としている。
また、各コンデンサ素子の端面から導出した電極引き出
しタブを、帯状の基体部から接続部が一定の間隔で突出
した櫛形の導電板に接続したことを特徴としている。
〔作用〕
この発明は、図面に示したように、偏平状に形成された
複数のコンデンサ素子1が、絶縁材からなる粘着テープ
9により集合体10を形成し、同一の外装ケース3に収納
されている。そのため、複数のコンデンサ素子1を効率
的に外装ケース3に収納することができる。
また、各コンデンサ素子1から導出された電極引き出し
のタブ4は、それぞれの電極を共通にする導電板6に接
続するので、各タブ4を最短距離の長さで一定にするこ
とができる。そのため、接続が容易であるとともに、タ
ブ4の収納効率も良好になる。
〔実施例〕
次いで、この発明の実施例を図面にしたがい説明する。
第1図は、この発明の実施例を示した部分断面図であ
る。第2図はこの発明の実施例によるコンデンサ素子の
集合体、第3図は封口板の裏面をそれぞれ示す斜視図で
ある。
コンデンサ素子1は、図示しない両極電極箔と電解紙と
を偏平状に巻回して形成する。電解箔にはこの電極を外
部に導くタブ4が接続され、コンデンサ素子1の端面か
ら突出している。この偏平状のコンデンサ素子1は、円
筒状に形成したコンデンサ素子を押圧して形成してもよ
い。
このように形成された偏平状のコンデンサ素子1を、第
2図に示したように、複数個並列して互いに隣接させ
る。この実施例では6個のコンデンサ素子1を、各コン
デンサ素子1のタブ4がこの集合体10の同一の端面から
導出されるように隣接させた。そして、その外周にポリ
プロピレン等の絶縁材からなる粘着テープ9を貼着し、
複数のコンデンサ素子1からなるコンデンサ素子1の集
合体10を形成する。この粘着テープ9はコンデンサ素子
1の側面もしくは端面あるいはその両方に巻回してもよ
い。このコンデンサ素子1の集合体10は、アルミニウム
等からなる有底筒状の外装ケース3に、一方の端面が内
底面に臨むように収納される。
外装ケース3の開口部を密封する封口板2には、第3図
に示したように、外部接続用の端子5が、この封口板2
を貫通して固着されているとともに、アルミニウム等か
らなる基体部7から接続部8が一定の間隔で突出した櫛
形の導電板6が、両極電極別に固着されている。そし
て、コンデンサ素子1から導いた電極引き出し用のタブ
4は、第1図に示したように、この導電板6の各電極毎
に、超音波溶接等の手段で接続され、各コンデンサ素子
1から導かれた複数のタブ4を共通した電極に収束す
る。
封口板2は、外装ケース3の開口部に装着され、カーリ
ング処理を施され、第1図に示したような、複数のコン
デンサ素子1からなる集合体10を収納した電解コンデン
サを得る。
この実施例による電解コンデンサは、偏平状に形成され
た複数のコンデンサ素子1が、同一の外装ケース3内に
収納するとともに、各コンデンサ素子1から導出した電
極引き出し用のタブ4を、封口板2に固着された櫛形の
導電板6に接続し、各電極を共通にし、外部接続用の端
子5を介して外部に導いている。そのため、複数のコン
デンサ素子1を効率的に外装ケース3に収納することが
できる。また、タブ4を収束する導電板6は、帯状の基
体部7から接続部8が突出した櫛形に形成されているた
め、各タブ4を接続することが容易になり、また接続工
程における熱的ストレスがタブ4からコンデンサ素子1
自体に伝導することを軽減させることができる。
なお、この実施例では、円筒状の外装ケース3にコンデ
ンサ素子1の集合体10を収納したが、角柱状の外装ケー
スを用いてもよい。また、封口板2には、各電極毎に1
個の外部接続用の端子5を設けたが、各電極毎に2個の
複数の端子5を形成して4端子形の電解コンデンサとし
てもよい。この場合、各1個の端子5を設けた場合と比
較して、更にインピーダンス特性の向上が期待される。
また、外装ケース3には複数のコンデンサ素子1を収納
するが、いずれかのコンデンサ素子1を、定格静電容量
等の電気的特性の異なるものとしてもよい。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明は、複数の偏平状コンデンサ素
子を互いに隣接するように並列させたコンデンサ素子の
集合体を、有底筒状の外装ケースに収納して、その一方
の端面を内底面に臨ませ、他方の端面から導出された各
コンデンサ素子の電極引き出しタブを、各電極において
共通した導電板に接続したことを特徴としているので、
複数のコンデンサ素子を、外装ケース内に効率的に収納
することができる。そのため、高周波領域でのインピー
ダンス特性を向上させるため、複数のコンデンサ素子が
必要とされる場合でも、電解コンデンサ自体を大型化さ
せる必要がなく、その専有空間を最小限に抑制すること
ができる。
また、各コンデンサ素子から導出されたタブは、封口板
に固着される導電板に接続される。そのため、各コンデ
ンサ素子のタブは、最短距離でかつそれぞれほぼ同一の
長さに形成することができ、各タブでのインダクタンス
分が一定になり、各コンデンサ素子の特性をほぼ同一に
維持することができる。
また、各コンデンサ素子の端面から導出した電極引き出
しタブを、帯状の基体部から接続部が一定の間隔で突出
した櫛形の導電板に接続したことを特徴としているの
で、タブと導電板との接続が容易になるとともに、接続
工程での熱的ストレスがコンデンサ素子に伝導しにくく
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の実施例を示した部分断面図であ
る。第2図はこの発明の実施例によるコンデンサ素子の
集合体を示す斜視図、第3図は封口板の裏面を示す斜視
図である。 1…コンデンサ素子、2…封口板、 3…外装ケース、4…タブ、5…端子、 6…導電板、7…基体部、8…接続部、 9…粘着テープ、10…集合体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の偏平状コンデンサ素子を互いに隣接
    するように並列させたコンデンサ素子の集合体を、有底
    筒状の外装ケースに収納して、その一方の端面を内底面
    に臨ませ、他方の端面から導出された各コンデンサ素子
    の電極引き出しダブを、帯状の基体部から接続部が一定
    の間隔で突出した櫛形の導電板に接続したことを特徴と
    する電解コンデンサ。
JP1051547A 1989-03-03 1989-03-03 電解コンデンサ Expired - Fee Related JPH0744126B2 (ja)

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JPH02230707A JPH02230707A (ja) 1990-09-13
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