JPH074381B2 - 超音波可変遅延回路 - Google Patents

超音波可変遅延回路

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JPH074381B2
JPH074381B2 JP22361185A JP22361185A JPH074381B2 JP H074381 B2 JPH074381 B2 JP H074381B2 JP 22361185 A JP22361185 A JP 22361185A JP 22361185 A JP22361185 A JP 22361185A JP H074381 B2 JPH074381 B2 JP H074381B2
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delay
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ultrasonic
signal
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真一 近藤
景義 片倉
俊雄 小川
晋一郎 梅村
宏 池田
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Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、電子走査型超音波断層装置の受波整相器にお
ける超音波可変遅延回路に関するものである。
〔発明の背景〕
従来の受波整相器において、比較的短かい遅延時間を可
変に与える手段として特公昭57-52057号に記載のよう
に、タツプ付遅延線と、タツプ制御スイツチを用いてい
る。タツプ付遅延線は、インダクタンスとキヤパシタと
の集中定数型遅延線で構成されているため、周波数特性
が良く、かつタツプ間の遅延精度の良いものは、高価で
あつた。遅延線の周波数特性とタツプ間の遅延精度は超
音波像の画質に影響するものである。
〔発明の目的〕
本発明は、超音波断層装置の受波整相器を高性能かつ低
価格に実現するための超音波可変遅延回路を提供するこ
とを目的とする。
〔発明の概要〕
かかる目的を達成するために、本発明は、各素子の受信
信号に対し、複数個の固定遅延手段(又は可変遅延手
段)を設け、各遅延信号の電圧レベルを抵抗分割とスイ
ツチ手段によつて選択した後、加算することにより、各
固定遅延(又は可変遅延)の時間差を内挿することによ
つて、可変遅延を実現するものである。
〔発明の実施例〕
以下、図を用いて本発明の実施例を詳細に説明する。
第1図は、本発明による可変遅延回路を用いた受波整相
回路の構成を表わした図である。
1〜Nは配列素子、D1は固定遅延手段(または可変遅延
手段)であり、例えば集中定数型遅延線やサンプルホー
ルド手段、R0〜R4は固定抵抗、S11〜S13およびS21〜S23
はスイツチ手段、E1は加算手段、VD-1〜VD-Nは本発明に
よる可変遅延回路、Fは各可変遅延回路出力に第2の比
較的長い遅延を行なつた後、加算する手段、OUTは整相
出力端子である。
例えば、第1素子で受信した信号r(t)を次式で示
す。
r1(t)=A1(t)sin(ω0t) ………(1) 但し、 ω0は受波信号の角周波数、 t0は超音波パルス巾である。
比較的短かい遅延時間τなる固定遅延手段D1を通つた信
号r1(t+τ)は r1(t+τ)=A1(t+τ)sin{ω0(t+τ)}……
…(2) 但し、 となり、(1),(2)式の信号の時間関係を第2図に
示す。ここで、第1素子の受波整相に必要な遅延時間を
τ1(0<τ1<τ)とすると、τ1だけ遅延した信号r1
(t+τ1)は、r1(t)とr1(t+τ)に適当な重み
を掛けて、加算することにより実現できる。すなわち、 r1(t+τ1)α・r(t)+β・r(t+τ) ……
…(3) 例えば、 一般に、超音波パルス巾は、3〜4波長以上であり、τ
《τ0の範囲では、(4)式を連続波とみなして解析す
る。すなわち、 従つて、 (5)式の両辺比較より 従つて、(6)式で与えられた重みα,βが、r1(t)
およびr1(t+τ)に掛けられるようスイツチS11
S13,およびS21〜S23を選択すればよい。
また、例えば、 の場合、(3)式より (7)式の両辺比較より 以下、同様にτ1τなる任意の遅延に対し、各直列抵
抗R0〜R3の抵抗分割値が、αおよびβになるようにR0
R3の抵抗値、およびスイツチ手段Sijを選択することに
よつて実現可能である。
従つて、本発明の可変遅延回路によつて複数の焦点に対
する受波整相を行なう場合、各焦点に対し必要な遅延量
のうち比較的短かい遅延は、第1図に示した可変遅延回
路VD-1〜VD-Nで行ない、長い遅延は、第2の遅延手段F
で行なう。このとき、Fのタツプ間隔は、D1の固定遅延
τのごとでよい。
第1図の説明では、便宜上、可変遅延回路VD-1の構成と
して、固定遅延D1が1つで、選択する電圧レベルが3通
りの場合としたが、この構成は、第3図に示すように、
固定遅延(または可変遅延)手段がl個、電圧レベルの
選択がm個の場合にも拡張できることは明らかである。
第3図において、D1〜Dlは、第1素子に対する固定遅延
(または可変遅延)手段、R0〜Rmは抵抗、S11〜S1mはス
イツチ手段、C1〜Clは抵抗分割値選択手段、他は第1図
と同じである。
また、第4図に示したように、本発明の可変遅延回路前
段に受波信号r(t)と参照信号R(t)との位相比較
を行なうための乗算器Mを設けることによつて、最大の
可変遅延時間を拡張することができる。
参照信号との位相比較により受波信号の周波数帯域を低
周波に移動する原理は、例えば特開昭58-168921号に記
載されている。
参照信号の角周波数をωR(ωR<ω0)とすると乗算器
Mの出力信号の角周波数は(ω0+ωR)と(ω0−ωR
であり、第4図に示した低周波ろ波器LPFによつて受波
信号の角周波数を(ω0−ωR)に低下させる。この変調
信号r′(t)を用いて受波整相が可能なことは周知の
ことである。
この場合に、本発明による可変遅延回路を適用すれば、
(2)式における最大遅延を とすることができる。
〔発明の効果〕
以上述べた如く、本発明によれば、各受波信号とその固
定遅延された信号との電圧レベルを制御した後、加算す
ることによつて比較的短かい遅延を可変に行なうことが
できる。従つて、第2の遅延手段のタツプ間隔が広くな
るため、周波数特性がよく、低価格の遅延線を用いるこ
とが可能となる。
また、本発明の可変遅延回路の遅延精度は、電圧レベル
を設定するための分割抵抗値の精度で決まるため、従来
の集中定数型遅延線を用いた可変遅延回路より、低価格
かつ高精度に実現できる。
さらに、可変遅延手段として特開昭59-174980に記載の
サンプリングによる遅延手段を用いる場合においても、
本発明による可変遅延回路を適用すれば、固定遅延τを
与えるサンプルホールド回路D1のコントロール信号の位
相数を減少することができるので、デイジタル信号のク
ロストークノイズが減少する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す図、第2図は本発明の
可変遅延回路によつて実現される遅延信号の例を示す
図、第3図は本発明の第二の実施例を示す図、第4図は
本発明の第三の実施例を示す図である。 1〜N……配列素子、D1〜Dl……固定(または可変)遅
延手段、E1……加算手段、F……第2の遅延手段と加算
手段、R0〜R3……固定抵抗、S11〜S1m,S21〜S2m……ス
イツチ手段、VD-1〜VD-N……可変遅延手段、C1〜Cl……
電圧レベル選択手段、M……乗算器、LPF……低周波ろ
波器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 俊雄 東京都国分寺市東恋ヶ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 梅村 晋一郎 東京都国分寺市東恋ヶ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 池田 宏 東京都国分寺市東恋ヶ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】配列振動子の各素子の送波または受波信号
    の振巾・位相を制御することにより超音波ビームを偏向
    または集束させ、断層像を得る超音波断層装置におい
    て、複数個の受信素子と、各受信信号に対し2通り(ま
    たは3通り以上)の遅延を与える遅延手段と、上記各遅
    延手段出力の電圧レベルを抵抗分割する手段と、上記抵
    抗分割された電圧レベルを選択するためのスイツチ手段
    と、スイツチ手段の出力を加算する手段とを具備するこ
    とを特徴とする超音波可変遅延回路。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載の回路におい
    て、前記可変遅延回路前段に、参照信号との位相比較を
    行なう乗算器を具備したことを特徴とする超音波可変遅
    延回路。
JP22361185A 1985-10-09 1985-10-09 超音波可変遅延回路 Expired - Lifetime JPH074381B2 (ja)

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JPS6284747A JPS6284747A (ja) 1987-04-18
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JP3576039B2 (ja) * 1999-04-27 2004-10-13 松下電器産業株式会社 超音波診断装置
JP5552062B2 (ja) * 2009-02-06 2014-07-16 株式会社日立メディコ 超音波診断装置

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