JPH074362Y2 - ブーツシール - Google Patents

ブーツシール

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JPH074362Y2
JPH074362Y2 JP1988158379U JP15837988U JPH074362Y2 JP H074362 Y2 JPH074362 Y2 JP H074362Y2 JP 1988158379 U JP1988158379 U JP 1988158379U JP 15837988 U JP15837988 U JP 15837988U JP H074362 Y2 JPH074362 Y2 JP H074362Y2
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small
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fitted
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JP1988158379U
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JPH0278862U (ja
Inventor
哲郎 外山
Original Assignee
リズム自動車部品製造株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、例えば自動車用のラックピニオン式ステアリ
ング装置におけるラックハウジングとラックバー先端部
に連結されたボールジョイントのボールスタッド等、大
径部材と該大径部材に対し相対的に移動可能なるよう組
付けられている小径部材との間を密閉シールするブーツ
シールに関するものである。
従来の技術 ラックピニオン式ステアリング装置は、例えば第4図に
示すように筒状のラックハウジングA内にラックバーB
を軸方向に摺動可能に支持し、該ラックハウジングAい
回転可能に取付けたピニオン(図示省略)が上記ラック
バーBのラック歯に噛合いステアリングハンドルの回転
に応じてピニオンが回転してラックバーBを軸方向に作
動させ、該ラックバーBの両端にボールジョイントCを
介して結合された図示しないタイロッドおよびナックル
アームにより操舵車輪(一般に前輪)を転舵作動させる
よう構成しているのが普通である。
上記ラックハウジングAの端部とボールジョイントCの
ボールスタッドDとの間は、ゴム等の弾性材よりなるブ
ーツシールEにより密閉シールされ、ラックハウジング
A内の軸受部およびボールジョイントC内部等に水やほ
こりが入ることがないようにしている。
ブーツシールEは第4図に示すようにラックハウジング
Aの端部外周に嵌着される大径の嵌着部E1とボールスタ
ッドDの軸部外周に嵌着される小径の嵌着部E2とを両端
に形成した伸縮可能なベローズにより構成される。
考案が解決しようとする課題 上記ブーツシールEは、両端の大径および小径の各嵌着
部E1およびE2をラックハウジングAの外周に形成した溝
部A1およびボールスタッドDの軸部外周に形成した溝部
D1内に圧嵌し必要に応じてこれをクランプF等で締付け
固定されるものであるが、これら嵌着部の各溝部への嵌
着作用はなかなか厄介であり、特に小径嵌着部E2は、ボ
ールスタッドDの先端部から押し込んで溝部D1の方向に
長い距離を引張り摺動させた上で溝部D1を形成する為の
一方の大径の肩部D2を乗り越えさせて溝部D1内に嵌入さ
せるのであるから、第4図のように小径嵌着部E2を厚肉
の円筒形に構成した従来のものでは、摺動抵抗が大なる
上に肩部D2を乗り越えさせるのに大なる力を必要とし、
ブーツシールの組付作業が非常に非能率的となると言う
課題を有している。
本考案は上記のような従来の課題に対処することを主目
的とするためである。
課題を解決するための手段 本考案は上記のように、一端部に例えばラックハウジン
グ等の大径の部材に嵌着する大径嵌着部をもち、他端に
例えばボールスタッド等上記大径の部材に相対的に移動
可能なるよう組付けられている小径部材に嵌着される小
径嵌着部とをもち、上記大径部材と小径部材の相対的移
動部を包囲シールするゴム等の弾性材よりなるブーツシ
ールにおいて、上記小径嵌着部を、小径部材の外周面に
形成した円錐面部にほぼ適合し内周面が該円錐面部に圧
接する円錐状部と、該円錐状部の大径側端部近傍に形成
され上記小径部材の円錐面部の大径側端部近傍に凹設し
た環状凹溝に全周にわたり嵌合する内外周共に断面円弧
状の内方突出部とにより構成したことを特徴とするもの
である。
作用 上記のように構成したブーツシールの小径嵌着部を小径
部材に嵌め込んで行くとき、円錐状部の小径端部内周縁
が小径部材の外周面にほぼ線接触の状態で摺動するだけ
となるので、嵌め込み時の摺動抵抗は極めて小であり、
又円錐状部の内周面が円錐面部に接触する直前において
内方突出部の内周が円錐面部の大径部分に当りこれを乗
り越えて環状凹溝に嵌合するが、該乗り越えるときは内
方突出部は円錐面部にて徐々に無理なく押されて拡径変
形し且つ内方突出部は内から外側へは容易に拡径変形し
やすい内外周共に円弧状断面であるので、上記乗り越え
は比較的小さな引張力ですみ、小径嵌着部の嵌着作業が
容易となり組付作業能率の向上をはかり得ると共に、完
全嵌着状態では円錐状部の内周面が円錐面部に圧接し該
圧接状態は内方突出部の環状凹溝への嵌合係止により保
持され、完全なる密閉シール状態を保持し得る。
実施例 以下本考案の実施例を第1,2図を参照して説明する。
第1図において、1は筒状をなすラックハウジング、2
はラックハウジング1内に軸方向に摺動可能に支持され
たラックバー、3は該ラックバー2の端部に結合された
ボールジョイントであり、該ボールジョイント3はソケ
ット4と軸部の一端に球状部をもったボールスタッド5
と上記ソケット4内において該ボールスタッド5の球状
部を摺動可能に支持するボールシート(図示省略)とか
らなり、ソケット4をラックバー2の先端部に固着する
と共にボールスタッド5の軸部先端部には図示は省略し
ているがタイロッドが連結され、ラックハウジング1に
回転可能に取付けたピニオン(図示省略)がステアリン
グハンドルの回転に応じて回転し該ピニオンに噛合うラ
ックバー2を軸方向に摺動させることにより、ボールジ
ョイント3,タイロッドおよび該タイドッドに連結された
ナックルアーム等を介して操舵車輪を転舵作動させるよ
うになっており、この構造はラックピニオン式ステアリ
ング装置として従来より自動車用のステアリング装置に
使用されているものである。
6はゴム等の弾性材よりなり両端部に大径嵌着部61と小
径嵌着部62をもったブーツシールであり、大径嵌着部61
をラックハウジング1の端部附近外周部に形成した溝部
11に嵌着し小径嵌着部62をボールスタッド5の軸部に嵌
着して組付け、ラックバー2の摺動に追従して伸縮変形
し且つボールスタット5の揺動に追従して曲がり変形し
つつ、ラックハウジング内部およびボールジョイントの
ソケット内部等に外部から水やほこり等が侵入すること
がないよう密閉シールするものである。
上記ボールスタッド5の軸部には第2図に示すように球
状部53方向に向って拡径する円錐面部51が形成されると
共に該円錐面部51の大径側の端部又はその近傍に全集に
わたる環状凹溝52が凹設される。
上記ブーツシール5の小径嵌着部62は、上記ボールスタ
ッド5の軸部に形成した円錐面部51にほぼ適合する先細
りの円錐状部62aと該円錐状部62aの大径側端部又はその
近傍に全周にわたり形成した内外周共に断面円弧状の内
方突出部62bとにより構成される。
上記において、小径嵌着部62をボールスタッド5の軸部
に先端部より嵌め込んで球状部53方向に引張って行くと
きは、円錐状部62aの小径側端部の内周がわずかに軸部
外周に線接触するのみであるので摺動抵抗は第4図の従
来構造のものに比しはるかに小となる。
円錐状部62aが円錐面部51に接触する直前になると内方
突出部62bの内周面が円錐面部51の大径側端部附近に当
り、該内方突出部62bは拡径変形しつつ円錐面部51の大
径側端部を乗り越え環状凹溝52に嵌合するが、この場合
内方突出部62bを拡径変形させる面がテーパ面であるこ
とで無理なく徐々に拡径変形が行われると共に内方突出
部62bが内外周共に断面円弧状で内側から外側へ向けて
の力に対して比較的に拡径変形しやすい形状であること
等により、あまり大きな力を必要としないで容易に嵌入
させることができる。
内方突出部62bの環状凹溝52への嵌合状態においては、
円錐状部62aの内周面は円錐面部51に強く密着押し付け
られその反力は内方突出部62bの環状凹溝52への圧嵌係
止により受け止められ完全シール状態を保持することが
できる。尚内方突出部62bを外側からクランプ7によっ
て緊締すれば取付強度は更に一層向上する。
上記の完全シール状態において、円錐状部62aの小径側
の所定範囲部分が大径側の部分より円錐面部51により強
く圧接するよう円錐面部51に対する円錐状部62aの形状
を設定することが望ましい。
第3図は本考案の他の実施例であり、この例ではボール
スタッド5の円錐面部51の小径側端部又はその近傍に外
方への突起54を突出形成し、内方突出部62bが環状凹溝5
2へ嵌合し円錐状部62aが円錐面部51に強く密着した状態
においては円錐状部62aの先端縁部(小径側の端縁)が
突起54に係止されるようにしたものであり、このように
すればクランプをしなくても小径嵌着部62が抜け方向に
動くことはない。その他の構造は第1,2図のものと全く
同じである。
この第3図の場合は小径嵌着部62をボールスタッド5に
嵌装する場合傾斜面部62aの先端部が突起54を乗り越え
なければならないが、比較的小なる引張力で容易に乗り
越えることができるので、あまり問題がない。
上記各実施例ではラックハウジング1とボールジョイン
トのボールスタッド5との間を密閉シールするブーツシ
ールについて述べたが、本考案は大径の部材とこれに相
対的に移動可能なるよう組付けられた小径の部材との間
を密閉シールするあらゆるブーツシールに適用可能なる
ことは言うまでもない。
考案の効果 以上のように本考案によれば、ブーツシールの嵌着,特
に小径部材への小径嵌着部の嵌着作業の著しい簡易化を
はかり作業能率の向上をはかり得るもので、実用上多大
の効果をもたらし得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2図は第1
図のX部の拡大図、第3図は本考案の他の実施例を示す
要部断面図、第4図は従来例の断面図である。 1…ラックハウジング、2…ラックバー、3…ボールジ
ョイント、5…ボールスタッド、51…円錐面部、52…環
状凹溝、6…ブーツシール、61…大径嵌着部、62…小径
嵌着部、62a…円錐状部、62b…内方突出部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端部に大径の部材に嵌着される大径嵌着
    部をもち、他端部に上記大径の部材に対し相対的に移動
    可能なるよう組付けられている小径部材の外周に嵌着さ
    れる小径嵌着部をもち、大径部材と小径部材との相対的
    移動部を包囲シールするゴム等の弾性材よりなるブーツ
    シールにおいて、上記小径嵌着部を、小径部材の外周面
    に形成した円錐面部にほぼ適合し内周面が該円錐面部に
    圧接する先細りの円錐状部に構成すると共に、該円錐状
    部の大径側端部近傍に、上記小径部材の円錐面部の大径
    側端部近傍に凹設した環状凹溝に全周にわたり嵌合する
    内外周共に断面円弧状の内方突出部を突出形成したこと
    を特徴とするブーツシール。
JP1988158379U 1988-12-05 1988-12-05 ブーツシール Expired - Lifetime JPH074362Y2 (ja)

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JP1988158379U JPH074362Y2 (ja) 1988-12-05 1988-12-05 ブーツシール

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Publication Number Publication Date
JPH0278862U JPH0278862U (ja) 1990-06-18
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS57105472U (ja) * 1980-12-20 1982-06-29
JPS621499Y2 (ja) * 1981-04-15 1987-01-14

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JPH0278862U (ja) 1990-06-18

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