JPH074359A

JPH074359A - ポンプ用ダイヤフラム

Info

Publication number: JPH074359A
Application number: JP6092482A
Authority: JP
Inventors: Dirk Budde; ブッドディルク
Original assignee: Almatec Technische Innovationen GmbH
Current assignee: Almatec Technische Innovationen GmbH
Priority date: 1993-05-06
Filing date: 1994-04-28
Publication date: 1995-01-10
Also published as: US5438913A; EP0626518A1

Abstract

(57)【要約】【目的】冷却流によりハウジング側に生じるダイヤフ
ラムの変化の際にも一定のシール力を有するポンプ用ダ
イヤフラムを提供する。【構成】一方が溝補強部としえ構成され、周辺に配置
され半径方向に変位する環状溝と、前記溝内に挿入され
るクランプリングとを備え、溝補強部の溝は圧力媒体と
連結し、高出力を供給するポンプ、特に２重ダイヤフラ
ムポンプ用ダイヤフラム。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、一方が溝補強部とし
て構成され、周辺に配置され半径方向に変位する環状補
強部と、ドイツ特許出願公開公報４１４３３７１．８−
１５に記載されている溝内挿入クランプリングとを備え
たダイヤフラムポンプ、特に２重ダイヤフラムポンプ用
ダイヤフラムに関するものである。またかかるダイヤフ
ラムポンプも上記ドイツ特許出願公開公報に記載されて
いる。

【０００２】このダイヤフラムでは、出力接触表面は、
平坦な同一形状に構成され、粒子を貯蔵できる内部凹み
がない。その上、シ−ル面だけが中央ハウジングに向い
ている。このダイヤフラムは、それによって、中央ハウ
ジングとハウジング蓋との間で十分にシ−ルされ、その
際、正確に位置決めされ、このことは、特に、金属芯ま
たは支持板のない中実ＰＴＦＥ−ＰＦＭの使用の際に必
要である。クランプリングにより、ダイヤフラムは常に
中央ハウジングに対して押圧される。３つの表面の内の
２つは、半径方向に作動し、即ち、それらは引張棒の応
力度と無関係であり、一方の表面は、最大安全性のため
軸方向に作用する。ハウジングの分解の際に、ダイヤフ
ラムは中央ハウジング内で不動であり、シ−ルしてお
り、供給される生成物を保護する。

【０００３】このようにして、この機能は、位置決め
と、シ−ルが互いに分離されており、この機能を引き受
ける要素は、最適に構成できる。シ−ルは、溝内に入れ
られるクランプリングと、ハウジングに対するダイヤフ
ラムの両方の大きい集中環状面により行なわれる。これ
らの環状面は、環状面の間に配置されたクランプリング
により、ポンプの軸方向初応力と関係なく常に一様に押
圧される。１までのハウジング部分間の軸方向隙間
は、漏れやダイヤフラムの転位に至らない。軸方向初応
力の維持と監視は問題にならない。

【０００４】ドイツ特許出願公開公報４１４３３７１に
記載のダイヤフラムは、それにより、高純度生成物を供
給するダイヤフラムポンプの使用に非常に適した一連の
長所を有する。それにもかかわらず、ＰＴＦＥ族のフッ
化熱可塑性樹脂から成るハウジング部分の耐腐食性の理
由から、荷重時に変形する傾向があるので、一定の初応
力は、高シュア硬さのエラストマ−製のダイヤフラムク
ランプリングにより、作動中に和らげることになり、ま
た、ポンプの長期休止期間の際に漏れることになる。と
いうのは、周辺の部品がわきにそれ、それで最初に設定
した初応力が減少するからである。更にダイヤフラムク
ランプリングの必要な強い初応力により、ポンプの組立
てが困難となる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】この発明は、冷却流に
よりハウジング側に生じるダイヤフラムの変化の際に
も、常に一定のシ−ル力を達成することを課題としてい
る。

【０００６】

【問題を解決するための手段】この課題設定を前提とし
て、最初に述べた種類のダイヤフラムにおいて、この発
明によると、溝補強部の溝が圧力媒体と連絡するように
なっている。このようにして、溝補強部の両方の半径方
向のシ−ル面の負荷が溝底に集中し、シ−ルは十分に全
材料で行われる。クランプリングは、もはや半径方向に
付勢されないので、クランプリングを約６０°のシヨア
の通常のエラストマ−から構成することができ、圧力媒
体に必要な初期シ−ル作用を確保するため、わずかな軸
方向の突出長さを持つことだけが必要である。

【０００７】特に、圧力媒体では、いずれにせよ、常に
利用するダイヤフラムポンプの作動空気圧が問題であ
る。

【０００８】溝補強部の溝の溝底範囲に圧力媒体を導く
ために、クランプリングは軸方向の圧力媒体通路を有す
る。その際、クランプリングは、蓋側範囲において、環
状溝と溝補強部の溝に至る孔とを有し、クランプリング
の蓋側範囲は、半径方向の突出部のある隣接補強部にか
ぶさる。常に圧縮空気が作用するクランプリング内の蓋
側環状溝により、いく分かの軸方向の隙間形成が、ポン
プハウジングとハウジング蓋との間でポンプの運転中、
例えば、熱膨脹の際に、常に確実なシ−ルが保証されて
いる。というのは、クランプリング内の環状壁が環状リ
ップシ−ルの仕方で圧縮空気作用により、ハウジング蓋
内の溝の対応面に対して半径方向に配置しているからで
ある。

【０００９】特に、クランプリングの溝に至る範囲は、
いく分短かく、溝補強部の溝に至るクランプリングの範
囲と、溝底との間に自由空間が生じ、とりわけ、溝補強
部の溝底の壁は凸状か屋根形に湾曲されている。このよ
うにして、圧縮空気の作用の際に、シ−ル力の拡大がシ
−ル方向に生じ、それにより、シ−ル作用が改良され
る。ポンプのための作動圧縮空気の短期間の中断におい
ても、クランプリングの範囲に圧力を保持するため、圧
力媒体ラインにおいて、少なくとも、１つの逆止弁を配
置することができる。この逆止弁は、特に円錘逆止弁と
してエラストマ−から成り、円錘部分に十字スリットを
設けてある。

【００１０】ダイヤフラム補強部の範囲で、ダイヤフラ
ムの軸方向に軸方向初応力によりかかる力が、ポンプ室
内の供給媒体に対してシ−ルを生じ、両方の半径方向に
向くシ−ル面と凸状湾曲面により溝補強部まで対応する
圧力形成を生じる。これに対して延びる環状補強部と連
結して、クランプリングの蓋側範囲は、３つの直列に連
なるシ−ル面を通り出ていく供給媒体に対する追加２次
シ−ルを生じる。また、これらの面は、軸方向初応力と
圧縮空気によりハウジングに押圧される。

【００１１】半径方向初応力および軸方向初応力は、ク
ランプリングにより、減少されるので、ポンプの実質的
な簡単な組立てを生じる。それでもやはり、シ−ル作用
は、連続して並ぶ多数のシ−ル面により改良される。別
の長所は、ポンプの運転の場合にだけ、ダイヤフラムシ
−ルの範囲に圧縮力が生じ、他方、長期の休止状態で
は、ハウジング部分に負荷がかからず、それ故、負荷を
受ける場合の変形が生じないことである。

【００１２】

【実施例】この発明を図示実施例に基ずいて詳細に説明
する。図において、圧力手段が作用する環状補強部のダ
イヤフラムの拡大断面が示されている。

【００１３】ダイヤフラム７の外周には、半径方向に相
互に変位する環状補強部９，１０が配置されている。環
状補強部９は、ハウジング蓋１２の環状内にあり、この
環状溝は、またクランプリング１１の蓋側範囲の収容に
役立つ。環状補強部１０は、中央ハウジング１内の対応
する環状溝内に配置され、回転軸方向でクランプリング
１０に向く開口溝を有する。溝底の屋根形に湾曲した壁
１４に対して自由空間を残すように、寸法決めされるク
ランプリング１１のハウジング側範囲１５が、上記開口
溝に突入する。

【００１４】

【発明の効果】クランプリング１１には、軸方向孔１８
が配置され、この孔は、自由空間とクランプリング１１
のは蓋側範囲１６内の環状溝１９との間の連結を行な
う。環状溝１９には、圧力媒体、特に、作動圧縮空気が
軸方向孔２０を介して作用する。この軸方向孔２０内に
は、十字スリットのあるエラストマ−製の円錐形逆止弁
２１が配置され、環状室１９と自由室１３内にはまた、
作動空気の供給が中断される時にある期間、シ−ル圧力
が保持される。ダイヤフラム７により、ハウジング側出
力室６と蓋側圧力媒体室８は互いに分離され、両室は、
ダイヤフラム７の圧力手段を受ける縁範囲により確実に
外から互いにシ−ルされ、ハウジング１や蓋１２には、
高い軸方向の初応力をかける必要がない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す断面図である。

【符号の説明】

１…ハウジング６…ハウジング側
出力室７…ダイヤフラム８…蓋側圧力媒体
室９，１０…環状補強部１１…クランプリン
グ１２…ポンプカバー蓋１３…自由室１６…蓋側範囲１８…圧力媒体通
路１９…環状溝２１…逆止弁

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】周辺に配置され、半径方向に変位される
環状補強部を備え、環状補強部の内の一方が溝補強部と
して構成され、溝内に差し込まれたクランプリングを備
えた濃厚生成物を供給するポンプ、特に２重ダイヤフラ
ムポンプ用ダイヤフラムにおいて、溝補強部（１０）の
溝は、圧力媒体と連結することを特徴とするポンプ用ダ
イヤフラム。
【請求項２】圧力媒体としてダイヤフラムポンプの作
動圧縮空気が役立つことを特徴とする請求項１に記載の
ポンプ用ダイダイヤフラム。
【請求項３】クランプリング（１１）は、軸方向に圧
力媒体通路（１８）を有することを特徴とする請求項１
または２に記載のポンプ用ダイヤフラム。
【請求項４】クランプリング（１１）は、溝補強部
（１０）の溝内で軸方向に延び、ポンプカバ−蓋（１
２）内の溝内に対向位置して延びることを特徴とする請
求項３に記載のポンプ用ダイヤフラム。
【請求項５】クランプリング（１１）は、蓋側範囲
（１６）において、環状溝（１９）と、そこから出て、
溝補強部の溝に至る孔（１９）とを有することを特徴と
する請求項４に記載のポンプ用ダイヤフラム。
【請求項６】クランプリングの蓋側範囲（１６）は、
ダイヤフラム（７）の隣接補強部（９）を半径方向突出
部（１７）と重合することを特徴とする請求項４または
５に記載のポンプ用ダイヤフラム。
【請求項７】溝補強部（１０）の溝に至るクランプリ
ング（１１）の範囲と溝底との間に自由空間（１３）が
存在することを特徴とする請求項１乃至６のいずれかに
記載のポンプ用ダイヤフラム。
【請求項８】溝補強部（１０）の溝底の壁（１４）
は、自由空間（１３）の方向で凸状または屋根形に湾曲
していることを特徴とする請求項７に記載のポンプ用ダ
イヤフラム。
【請求項９】圧力媒体通路内には、少なくとも１つの
逆止弁（２１）が配置されていることを特徴とする請求
項１乃至８のいずれかに記載のポンプ用ダイヤフラム。
【請求項１０】円錘部分（２２）に十字スリットを有
するエラストマ−から成る円錘逆止弁（２１）を特徴と
する請求項９に記載のポンプ用ダイヤフラム。