JPH0743594Y2 - エンジンのロッカカバー装置 - Google Patents

エンジンのロッカカバー装置

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JPH0743594Y2
JPH0743594Y2 JP10020989U JP10020989U JPH0743594Y2 JP H0743594 Y2 JPH0743594 Y2 JP H0743594Y2 JP 10020989 U JP10020989 U JP 10020989U JP 10020989 U JP10020989 U JP 10020989U JP H0743594 Y2 JPH0743594 Y2 JP H0743594Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
rocker cover
peripheral wall
outer peripheral
annular packing
cover
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP10020989U
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English (en)
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JPH0338495U (ja
Inventor
慶介 阿部
康一 川本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、エンジン、特に自動車等車両用エンジンに採
用されて好適なロッカカバー装置に関するものである。
(従来の技術) 自動車用エンジンのシリンダヘッド上に装着されてロッ
カシャフトやロッカアーム等を覆うロッカカバーは、下
端に開口を具えかつ上方に向って断面積が低減するよう
に内方に傾斜した外周壁を具えた深皿状をなし、通常ア
ルミニウム合金ダイキャストによって製造されており、
上記外周壁の内方傾斜は、鋳造後に製品を鋳型から抜取
るための所謂抜き勾配に基づくものである。
上記ロッカカバーは、その広大な外表面から、同カバー
内部に収容されているロッカアーム、給気弁及び排気
弁、プッシュロッド等動弁系各部材から発生する騒音又
はこれらの部材に伝達されたその他のエンジン騒音が放
射音として放散されるので、エンジン騒音の有力な発生
源の一つとなっている。
近来、エンジン騒音の低減を図るために、通常のロッカ
カバーの外側に遮音用のカバーを外嵌して上記ロッカカ
バー表面から放散される騒音を遮断する所謂二重ロッカ
カバーが提案されている。いま、上記二重ロッカカバー
の典型的な構成を、便宜的に本考案の一実施例を示す第
1図及び第2図を援用して説明すると、図中符号10はア
ルミニウムダイキャスト製の内側ロッカカバーであっ
て、下端が開口した深皿状をなし、その外周壁12は上記
抜き勾配を与えるために上方に向って断面積が漸減する
ように内方に傾斜して形成されている。上記外周壁12の
下端部分を囲繞して環状の軟質ゴム製パッキング14が弾
性的に嵌装され、同環状パッキング14を介して上記内側
ロッカカバー110の外側に外側ロッカカバー16が外嵌さ
れる。外側ロッカカバー16は、下端に開口を具えた深皿
状をなしていて、通常薄鋼板をプレス成形して製造さ
れ、上述のように内側ロッカカバー10に外嵌されたと
き、同内側ロッカカバーとの間に適宜の遮音空間が形成
されるようになっている。また、上記外側ロッカカバー
16は、遮音用ゴムワッシャ18を介しボルト20によって内
側ロッカカバー10に装着される。
(考案が解決しようとする課題) 上述した従来の二重ロッカカバーにおいて、上記環状パ
ッキングは遮音性能上の要請から通常多数の気泡又は気
孔を有する極めて軟らかいスポンジゴムによって作られ
ている。このため通常の設計手法によって、上記内側ロ
ッカカバー10の外周壁12の下端部分に当接する環状パッ
キング14の内壁面を、ロッカカバー外周壁12の内方傾斜
角に実質的に等しい傾斜角を有するように形成した場
合、第2図の平面図において一点鎖線で示されているよ
うに、略平行な長辺の部分にたるみが発生し、外側ロッ
カカバー16の下端開口縁を環状パッキング14に嵌合する
際の作業性が極めて悪く、最悪の場合環状パッキング14
を破損することがある。また環状パッキング14と内側ロ
ッカカバー10及び外側ロッカカバー16との密着性が部分
的に損なわれて隙間ができ易く、この場合は隙間から音
波が漏れて、十分な遮音効果が得られなくなる不具合が
ある。
本考案は、上記事情に鑑み創案されたもので、上記環状
パッキングの装着作業性が優れ、また遮音性能が秀れた
エンジンのロッカカバー装置を提供することを目的とす
るものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本考案は、下端に開口を具え
かつ上方に向って断面積が低減するように内方に傾斜し
た外周壁を具えた深皿状の内側ロッカカバーと、同内側
ロッカカバーの外周壁下端部分を囲繞して嵌装される軟
質ゴム製の環状パッキングと、下端に開口を具えた深皿
状をなし上記環状パッキングを介して内側ロッカカバー
に適宜の遮音空間を存し外嵌される外側ロッカカバーと
を具備してなるものにおいて、上記環状パッキングの内
側ロッカカバー外周壁に弾性的に当接する内周壁が、自
由状態において上記内側ロッカカバー外周壁の内方傾斜
角より大きい内方傾斜角を有するように形成されている
ことを特徴とするエンジンのロッカカバー装置を提案す
るものである。
(作用) 本考案によれば、軟質ゴム製の環状パッキングの内周壁
が、自由状態において、内側ロッカカバー外周壁の内方
傾斜角より大きい内方傾斜角を有するように形成され、
これによって環状パッキングを内側ロッカカバーの外周
壁に嵌装した際に、同パッキングの部分的なたるみが解
消され又は低減される。環状パッキングのたるみが解消
され又は低減されることによって、外側ロッカカバーの
組付作業性が著しく改善され、組付作業時の環状パッキ
ングの損傷が効果的に回避される。また、組付け後にお
ける環状パッキングと内側及び外側ロッカカバーとの密
着性が改善され、遮音性能が向上することとなる。
(実施例) 以下本考案の実施例を添付図面について具体的に説明す
る。(なお、従前の構成に関連して既に説明した事項に
ついては、再述を省略する。) 本考案によれば、第2図にその平面形状が示されている
環状パッキング14は、同図のIII−III線及びIV−IV線に
沿う断面図に示されているように、自由状態において、
垂直面即ち内側ロッカカバー10の取付面に対し直角な平
面に対して角度θをなし内方に傾斜した内周壁14aと、
上記垂直面と略平行な突縁部14bを具えた外周壁14cとを
具えている。また、第2図の平面図に示されているよう
に、環状パッキング14は、細長い大体長方形ABCDをなす
平面形状を有し、その三辺AB,BC及びCDの部分には、第
3図に示されているように、対応する内側ロッカカバー
10の開口端10aの外周部分に形成されたフランジ10b(第
5図及び第6図参照)に当接するフランジ14dが横方向
外方に延在して形成されている。
第5図及び第6図に示され、かつ第3図に点線で示され
ているように、内側ロッカカバー10の外周壁12の内方傾
斜角即ち抜き勾配θは、自由状態における環状パッキ
ング14の内周壁14aの内方傾斜角θより十分小さく形成
されている。従って、環状パッキング14を内側ロッカカ
バー10の外周壁12に外嵌し下端フランジ10bに向って押
下げた場合、環状パッキング14は第3図に点線で示され
ているように、その内周壁14aの下端縁付近を支点とし
て下方に弾性的に押し開げられることとなる。この結
果、内周壁14aの上方部分が内側パッキングの外周壁12
に隙間なく密着すると共に、第2図に一点鎖線で示した
ような環状パッキング14の長辺部分のたるみが全く発生
しないか、又は少なくとも従来より遥かに小さいたるみ
に抑止することができる。
上記のように環状パンキング14を内側ロッカカバー10の
外周壁12に装着した状態が第5図に示されている。この
状態では、既に説明したように環状パッキング14の内周
壁14aは内側ロッカカバーの外周壁12に密着するが、そ
のフランジ14dは図示のように内側ロッカカバーのフラ
ンジ10bに対し密着していない。次に、外側ロッカカバ
ー16をかぶせて第5図中に矢印で示したように押下げる
と、第6図に示されているように、環状パッキング14の
外周壁14cに設けられた突縁部14bが圧縮されて外側ロッ
カカバー16の内側面に密着すると共に、フランジ14dが
押圧されて内側ロッカカバー10の対応するフランジ10b
に圧接され、同時に内側ロッカカバー10の外側面と外側
ロッカカバー16の内側面との間に遮音空間Sが形成され
る。また、上述したように環状パッキング14のたるみが
無いか、又たとえたるみが発生したとしてもその量が僅
かであるので、上記外側ロッカカバー16の外嵌作業は、
従来より遥かに容易に、かつ迅速に行なわれ、作業に際
して環状パッキング14を破損するようなこともない。
更に、環状パッキング14が内側ロッカカバーの外周壁12
に密着し、またプレス成形品のため或る程度の寸法誤差
の発生を免れない外側ロッカカバー16の内周面にも十分
に密着するので、内側ロッカカバー10の外表面から放散
される種々の騒音が効果的に遮断され、エンジン騒音が
低減されることとなる。
なお、本考案は図示の実施例に限定されるものではな
く、その登録請求の範囲内で種々の変更及び修正を加え
実施することができる。例えば、第2図の平面図におけ
る一方の長辺AD間の断面形状(第4図に示されている)
を第3図に示した断面形状に変更することができるし、
その逆も可能である。また第3図における突縁部14bを
パッキング頂部まで拡大して外側ロッカカバー16との当
接面積を増大することも勿論可能である。
(考案の効果) 叙上のように、本考案に係るエンジンのロッカカバー装
置は、下端に開口を具えかつ上方に向って断面積が低減
するように内方に傾斜した外周壁を具えた深皿状の内側
ロッカカバーと、同内側ロッカカバーの外周壁下端部分
を囲繞して嵌装される軟質ゴム製の環状パッキングと、
下端に開口を具えた深皿状をなし上記環状パッキングを
介して内側ロッカカバーに適宜の遮音空間を存し外嵌さ
れる外側ロッカカバーとを具備してなるものにおいて、
上記環状パッキングの内側ロッカカバー外周壁に弾性的
に当接する内周壁が、自由状態において上記内側ロッカ
カバー外周壁の内方傾斜角より大きい内方傾斜角を有す
るように形成されていることを特徴とし、環状パッキン
グ及び外側ロッカカバーの組付作業性が良く、また遮音
性が優れたこの種ロッカカバー装置を提供することがで
きるので、実用上極めて有益である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す分解斜視図、第2図は
第1図における環状パッキングの平面図、第3図は第1
図及び第2図におけるIII−III線に沿う断面図、第4図
は第2図のIV−IV線に沿う断面図、第5図及び第6図は
外側ロッカカバー16の組付作業要領を示した夫々要部断
面図である。 10……内側ロッカカバー、12……内側ロッカカバー外周
壁、14……環状パッキング、16……外側ロッカカバー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】下端に開口を具えかつ上方に向って断面積
    が低減するように内方に傾斜した外周壁を具えた深皿状
    の内側ロッカカバーと、同内側ロッカカバーの外周壁下
    端部分を囲繞して嵌装される軟質ゴム製の環状パッキン
    グと、下端に開口を具えた深皿状をなし上記環状パッキ
    ングを介して内側ロッカカバーに適宜の遮音空間を存し
    外嵌される外側ロッカカバーとを具備してなるものにお
    いて、上記環状パッキングの内側ロッカカバー外周壁に
    弾性的に当接する内周壁が、自由状態において上記内側
    ロッカカバー外周壁の内方傾斜角より大きい内方傾斜角
    を有するように形成されていることを特徴とするエンジ
    ンのロッカカバー装置
JP10020989U 1989-08-28 1989-08-28 エンジンのロッカカバー装置 Expired - Lifetime JPH0743594Y2 (ja)

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JPH0338495U JPH0338495U (ja) 1991-04-15
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JP2513658Y2 (ja) * 1991-11-30 1996-10-09 株式会社ノーリツ カウンタ―固定用の金具

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