JPH0743508U - 二重管式断熱ダクト - Google Patents

二重管式断熱ダクト

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JPH0743508U
JPH0743508U JP7056293U JP7056293U JPH0743508U JP H0743508 U JPH0743508 U JP H0743508U JP 7056293 U JP7056293 U JP 7056293U JP 7056293 U JP7056293 U JP 7056293U JP H0743508 U JPH0743508 U JP H0743508U
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JP
Japan
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pipe
duct
heat insulating
heat insulation
tube
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Pending
Application number
JP7056293U
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English (en)
Inventor
一俊 山田
法和 大宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Fujimori Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Fujimori Sangyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】断熱材を不要とし、現場での断熱工事を不要と
した流体移送用の断熱ダクトを提供する。 【構成】流路となる内管1と該内管を覆う外管2とを備
え、内管1と外管2との間が空気層5である二重管式断
熱ダクトであって、内管1と外管2のとの間の空気層の
厚さdが10〜30mmであり、且つ内管1が外管2に
長さ方向に間隔をおいて配置したスペーサー3、4によ
って固定されている二重管式断熱ダクトである。内管1
と外管2との間の薄い空気層4により断熱性がよくな
る。スペーサーとして隔壁を形成するメクラ型スペーサ
ーを用いのが好ましい。メクラ型スペーサーは2m以下
の間隔で設けて空気層の対流を阻止するのが好ましい。
この断熱ダクトは、周囲温度との差が30℃以下の流体
を移送するのに適する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、流体例えば気体、液体を流通移送させるための二重管式断熱ダクト 、特に冷暖房装置の二重管式断熱通風ダクトに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の流体移送用断熱ダクト例えば断熱通風ダクトは、図2に示す如く、簿板 鋼板製の通風ダクト11の表面を厚さ15mm〜25mmの断熱材12(グラス ウ−ル、ロックウ−ル等)で覆い、さらに形状保持、破損防止のため、断熱材の 表面を保護カバ−13で覆ったものである。 そして、従来の断熱ダクトは、一般に現場で、ダクト導設工事が終了した後、 上記の如き、導設したダクトの表面を断熱材で覆い、更にその表面を保護カバ− で覆う断熱工事を行っていた。そのため、現場での工事期間を長くとる必要があ った。また、グラスウ−ル、ロックウ−ル等の断熱材は一般に吸水性があり、乾 燥が困難であるため、屋外での工事については、特別な雨水対策を講ずる必要が あった(断熱材は吸水して濡れると断熱性能が低下する)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、断熱材を使用しない二重管式断熱ダクトを提供することを目的とす る。また工場において完成し、現場では導設工事のみで断熱工事を不要となした 流体移送用の断熱ダクトを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案者らは、流体移送用の断熱ダクトの断熱性について種々検討、実験した 結果、周囲環境温度と極端に大きな温度差がない流体を移送する場合に、内管と 外管との間隔を小さくし、内管と外管との間を空気層にした二重管は、内管と外 管との間に断熱材を挿入した場合と同等ないしはそれより大きな断熱効果がある ことを知見した。本考案はかかる知見に基づいて完成したものである。 すなわち本考案は、流路となる内管と該内管を覆う外管とを備え、内管と外管 との間が空気層である二重管式断熱ダクトであって、内管の直径と外管の直径と の差が10〜30mmであり、且つ内管が外管に長さ方向に間隔をおいて配置し たスペーサーによって固定されている二重管式断熱ダクトである。
【0005】 本考案を図1で説明する。図1は本考案の二重管式断熱ダクトの一例を示した 断面図である。1は内管、2は外管である。内管及び外管は金属製或いは合成樹 脂製の管である。3、4はスペーサー、5は空気層である。本考案では、流路と なる内管1と該内管を覆う外管2との間の空気層の厚さdを10〜30mmにす る。空気層の厚さdが10mm未満では所謂ヒ−トブリッジ的現象が生じ断熱効 果が低下する。また、空気層の厚さdが30mmを越えると内管1と外管2との 間の空気層5に対流が生じ易くなり断熱効果が低下する。
【0006】 また、本考案においては、内管1を外管2の中に固定する必要があるが、内管 1は外管2の中央に同心的に位置するように固定する。内管1と外管2との固定 はスペーサー3、4で行う。スペーサーは内管1を外管2に固定する機能があれ ばどのような形状をしていてもよく、例えば鞍型、メクラ型等任意の形状でよい 。スペーサーは例えばガラスウ−ルやロックウ−ルの成形物、炭酸カルシウム発 泡体或いはプラスチックやエラストマ−の成形物などである。
【0007】 本考案で内管1と該内管を覆う外管2との間の空気層の厚さdを10〜30m mにし、ここに空気層を形成させることによって断熱効果がでるが、この空気層 に対流が生じると断熱効果が低下することがある。これを防ぐには、スペーサー としてメクラ型スペーサー、すなわち完全に封止し空気の流通を遮断する隔壁と なるスペーサーを用いるとよい。このメクラ型スペーサーは、その内径が内管1 を丁度挿入できる大きさであり、また外径が外管2の内壁にほぼ等しい大きさの リングであって、幅は5〜100mmである。このメクラ型スペーサーは上記断 熱材で造られるのが好ましい。図1において、3、4はスペーサーであるが、こ のうちスペーサー3をメクラ型スペーサーにして、スペーサー4は鞍型のスペー サーにしてもよいし、またスペーサー3、4を共にメクラ型スペーサーにしてス ペーサー3とスペーサー4とで区画される空間及びスペーサー4とスペーサー4 で区画される空間がそれぞれ独立する空気層となるよう形成して対流防止効果を 高めてもよい。対流防止効果を得るには、メクラ型スペーサーとメクラ型スペー サーとの間隔を2m以下に設けるのがより有効である。
【0008】 本考案の流体移送用の二重管式断熱ダクトは、周囲温度との差が30℃以下の 流体を流通させるの適する。周囲温度との差が30℃以上の流体を流通させると きは、本考案のような空気層を断熱材にする断熱ダクトでは十分な断熱効果が生 じ難い。
【0009】 従来のダクトの表面を断熱材で覆う断熱方法は、断熱材が熱伝導率の小さい空 気を多く含み、かつその断熱材の構成物(繊維等)により、空気の対流の発生を 抑え熱伝達率も小さくして、全体的な断熱効果を得る方法であるが、移送する流 体の温度と周囲環境温度の温度差が極端に大きくないときには、内管と外管との 間の空気層(断熱層)の厚さを小さくすると、断熱材を挿入しなくても、空気の 対流による熱伝達は、非常に小さくなる。そのため、本考案の流体移送用二重管 断熱ダクトは従来の断熱材で覆った断熱ダクトと同等ないしそれ以上の断熱効果 を発揮する。
【0010】
【実施例】
次に実施例をもって本考案を説明する。 実施例1 直径100mmの鋼板製の内管、直径125mmの鋼板製外管を用いて二重管 を構成した。この二重管の内管と外管との間に次の如き各種断熱材を充填した試 料を作った。 試料1:内管と外管との間にガラス繊維混合フェルトを充填した試料(比較例) 試料2:内管と外管との間に炭酸カルシウム発泡体を充填した試料(比較例) 試料3:内管と外管との間に炭酸カルシウム発泡体を充填した試料(比較例) 試料4:内管と外管との間を空気層とし、長さ方向に2mの間隔で炭酸カルシウ ム発泡体リング(メクラ型スペーサー)を設けた試料(本考案)
【0011】 これら試料の夫々について断熱性能テストを行った。断熱性能テストとして、 内外温度差を約20℃になし、熱損失係数K(kcal/hm℃)を測定した。 その結果、試料1は0.71、試料2は0.69、試料3は0.96、試料4は 0.68であった。すなわち、本考案の空気層を設けた断熱ダクトは、従来断熱 材として一般に使用されているガラス繊維混合フェルトや炭酸カルシウム発泡体 を充填した断熱ダクトよりも熱損失係数が小さく、断熱効果が優れていることが 分かる。
【0012】 実施例2 直径125mmの鋼板製の内管、直径150mmの鋼板製外管を用いて二重管 を構成した。この二重管の内管と外管との間に次の如き各種断熱材を充填した試 料を作った。 試料1:内管と外管との間にガラス繊維混合フェルトを充填した試料(比較例) 試料2:内管と外管との間を空気層とし、長さ方向に2mの間隔で炭酸カルシウ ム発泡体リング(メクラ型スペーサー)を設けた試料(本考案)
【0013】 これら試料の夫々について断熱性能テストを行った。断熱性能テストとして、 内外温度差を約20℃になし、熱損失係数K(kcal/hm℃)を測定した。 その結果、試料1は0.86、試料2は0.80であった。すなわち、本考案の 断熱ダクトは、従来断熱材として一般に使用されているガラス繊維混合フェルト を用いたものよりも熱損失係数が小さく、断熱効果が優れていることが分かる。
【0014】
【考案の効果】
本考案の流体移送用二重管式断熱ダクトは、ダクト製造工場で完成させること ができ、従来のように現場で導設工事後にダクト表面を断熱材で被覆する必要が ないので、現場での工事期間を短縮できる。また従来の断熱材の被覆作業におい ては、断熱材が吸水しないように(吸水して濡れると断熱性能が低下する)、特 に屋外の工事では雨水対策等の対策を必要としたが、本考案の断熱ダクトではか かる対策が不要となる。また断熱材を用いないので、材料費、製作費が安くなり 、断熱ダクトの重量も軽くなる利点がある。更に従来の断熱材を使用した断熱ダ クトにおいては、断熱材が破損したり、飛散するのに対する対策が必要であった が、本考案の断熱ダクトではかかる対策は不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の二重管式断熱ダクトの断面図
【図2】従来の断熱ダクトを示す断面図
【符号の説明】
1 内管、2 外管、3、4 スペーサー、 5 空気
層、11 通風ダクト 12 断熱材、13 保護カバ−

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】流路となる内管と該内管を覆う外管とを備
    え、内管と外管との間が空気層である二重管式断熱ダク
    トであって、内管と外管との間の空気層の厚さが10〜
    30mmであり、且つ内管が外管に長さ方向に間隔をお
    いて配置したスペーサーによって固定されている二重管
    式断熱ダクト。
  2. 【請求項2】スペーサーがメクラ型スペーサーである請
    求項1記載の二重管式断熱ダクト。
  3. 【請求項3】メクラ型スペーサーを長さ方向に2m以下
    の間隔で設けた請求項2記載の二重管式断熱ダクト。
JP7056293U 1993-12-28 1993-12-28 二重管式断熱ダクト Pending JPH0743508U (ja)

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JP7056293U JPH0743508U (ja) 1993-12-28 1993-12-28 二重管式断熱ダクト

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101348612B1 (ko) * 2011-10-24 2014-01-09 삼성중공업 주식회사 배관 어셈블리
JP2015152029A (ja) * 2014-02-10 2015-08-24 壮彦 北中 断熱管
JP2021067394A (ja) * 2019-10-23 2021-04-30 株式会社新富士空調 結露防止丸ダクト

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JP2015152029A (ja) * 2014-02-10 2015-08-24 壮彦 北中 断熱管
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A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19981020