JPH0743488U - 流体圧自動往復作動装置 - Google Patents

流体圧自動往復作動装置

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JPH0743488U
JPH0743488U JP7667293U JP7667293U JPH0743488U JP H0743488 U JPH0743488 U JP H0743488U JP 7667293 U JP7667293 U JP 7667293U JP 7667293 U JP7667293 U JP 7667293U JP H0743488 U JPH0743488 U JP H0743488U
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稔雄 山根
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピストンが自動的に往復作動するものであっ
て、構造の簡易・コンパクト化のほか作動の高速化を図
り得る流体圧自動往復作動装置を提供する。 【構成】 ピストン2をシリンダ内に嵌挿したシリンダ
装置部Aと、このシリンダ装置部のシリンダ室R、Lへ
接続される主流体路23、24を切り換えるためスプー
ル13が二位置に選択的に切り換えられるものとした流
体路切換装置部Bとを備えたものであって、ピストンと
スプールをピストンロッド2b及び切換作動軸14を介
して連結し、ピストンが移動軌跡の各端部に達したと
き、スプリングの弾力などの補助なくして、スプールが
ピストンの移動力により直接的に切り換え作動されるも
のとなす。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、圧力流体の供給によりピストンが人為的操作なくして自動的に直線 上で往復変位するものとした流体圧自動往復作動装置に係り、被駆動体を往復作 動させるためのアクチュエータなどとして使用される。
【0002】
【従来の技術】
ピストンをシリンダ内に嵌挿したシリンダ装置部と、このシリンダ装置部のシ リンダ室へ接続される主流体路を切り換えるためスプールが二位置に選択的に切 り換えられるものとした流体路切換装置部とを備えた流体圧自動往復作動装置は 既に存在しており、その作動は次のように行われる。
【0003】 即ち、圧力流体が主流体路及び流体路切換装置部を経てシリンダ室内に供給さ れると、ピストンが一定方向へ移動し、その移動軌跡の終端近傍に達したとき、 スプールがその位置を自動的に切り換えられ、主流体路はシリンダ装置部との接 続状態を切り換えられる。このため、今度は圧力流体がこの切り換えられた主流 体路からシリンダ室内に供給されるものとなって、ピストンは前とは逆の方向へ 移動し、その移動軌跡の他側の終端近傍に達すると、スプールはその位置を前述 同様に自動的に切り換えられ、主流体路はその接続状態を元の状態に切り換えら れる。この後は同様な作動が繰り返されて、ピストンは人為的操作なく自動的に 直線上を往復移動するものとなる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記した従来の流体圧自動往復作動装置にあっては、シリンダ室に接続された 主流体路を切り換えるためのスプールを、ピストンと結合した部材で直接的に切 り換え変位させるのではなく、別途に複数の部材の組み合せからなる切換力発生 手段を設け、これが発生した切換力で前記スプールを切り換え変位させるように なされているため、装置が複雑かつ大形化するほか、高速作動に不向きであるな どの問題がある。
【0005】 本考案は、斯かる問題点を合理的に解消し得るものとした流体圧自動往復作動 装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及びその作用】
上記目的を達成するため、第一の考案においては、ピストンをシリンダ内に嵌 挿したシリンダ装置部と、このシリンダ装置部のシリンダ室へ接続される主流体 路を切り換えるためスプールが二位置に選択的に切り換えられるものとした流体 路切換装置部とを備えたものであって、ピストンとスプールをピストンロッド及 び切換作動軸を介して連結し、ピストンが移動軌跡の各端部に達したとき、スプ リングの弾力などの補助なくして、スプールがピストンの移動力により直接的に 切り換え作動される構成となす。
【0007】 これによれば、ピストンが任意な一定方向へ移動しその終端近傍にすると、こ れと連結されたピストンロッド及び切換作動軸が他手段の補助なく直接的にスプ ールを切り換え変位させるものとなる。このことは、スプールを切り換え変位さ せるための従来の切換力発生手段を不要となすほか、移動質量の減少によりピス トン体の往復変位を高速で行わせるものとなる。
【0008】 第二の考案においては、ピストンをシリンダ内に嵌挿したシリンダ装置部と、 このシリンダ装置部のシリンダ室へ接続される主流体路を切り換えるためスプー ルが二位置に選択的に切り換えられるものとした流体路切換装置部とを備えたも のであって、シリンダ装置部と流体路切換装置部とを並列させてピストンとスプ ールとを同一方向に沿って作動するものとなすと共にこれら両者をピストンロッ ド及び切換作動軸などの連結部材手段を介して結合させ、ピストンが移動軌跡の 各端部に達したとき、スプリングの弾力などの補助なくしてピストンの移動力に より直接的に、或いはピストンの移動力で歪エネルギーを増大されるように配設 されたスプリングの弾力で補助されることにより間接的に、スプールが切り換え 変位される構成となす。
【0009】 これによれば、第一の考案と概ね同様の作用を奏することのほか、シリンダ装 置部と流体路切換装置部を並列させる構成が、これらを直列に配置する場合に較 べ全体形状をコンパクトとなす。
【0010】 上記第二の考案において、連結部材手段をレバー機構などの増速連動手段とな し、ピストン体が移動軌跡の各端部に達したとき、スプールがピストンの作動速 度よりも速く切り換え変位される構成となすこともできる。
【0011】 ここで、スプールの切換え変位が迅速に行われることは、主流体路の切換に要 するスプール変位期間を短くなしてピストンの移動方向の切換をより確実に行わ せ、その往復作動をより高速となすほか、ピストンの移動軌跡上で流体圧がピス トンに効果的に作用する距離を増大させるものとなる。
【0012】
【実施例】
先ず、本考案の第一実施例を説明すると、図1は本考案装置の中央縦断面図、 図2は作動説明図である。
【0013】 1はシリンダ部材で、これの左部分にシリンダ装置部Aを、そして右部分に流 体路切換装置部Bを形成してある。
【0014】 しかしてシリンダ装置部Aはシリンダ部材1の内孔1a内にピストン2を嵌挿 し、同内孔1aの左側の端部開口に封鎖部材3を嵌着してこれをカバー部材4で 固定する一方、同内孔1aの他側には詳細を後述する弁構成部材5を嵌着してピ ストン2の左側と右側にシリンダ室R、Lを形成し、且つピストン2の各面から ピストンロッド2a、2bを延出させ、一方のロッド2aの先端を封鎖部材3の 軸受孔から外方へ突出させて出力端となし、他方のロッド2bは弁構成部材5の 軸受孔に挿通させた構成となしてある。
【0015】 このさい、6a及び6aは封鎖部材3の上下に設けられた主流体路で、同部材 3の凹み部3aを経てシリンダ室Lに連通しており、6bはシリンダ部材1の内 孔1a内面に設けられた円弧状溝で二つの主流体路6a、6aに連通している。 7a及び7aは弁構成部材5の左端上下に設けられた主流体路で、同部材5の 凹み部5aを経てシリンダ室Rに連通している。8はピストン2の衝撃を支持す るために必要に応じて設けられる耐衝撃用リング板、9はブッシュ、10は円筒 形パッキン、11はダストシールである。
【0016】 流体路切換装置部Bはシリンダ部材1、弁構成部材5、カバー部材12、スプ ール13及び切換作動軸14などからなり、具体的には次のようになしてある。
【0017】 即ち、弁構成部材5はシリンダ部材1の内孔1a内に固定されるもので、全体 形状を概ね円筒体となしてこれの中心に設けられた内孔の大径部分の内周面に6 つの環状溝a1、a2、a3、a4、a5、a6を形成すると共に、外周面にも 6つの環状溝b1、b2、b3、b4、b5、b6を形成し、上下で対応したこ れらの相互を、半径方向へ向けて形成した透孔c1、c2、c3、c4、c5、 c6を介して連通させ、さらに内周面から外周面に達する半径方向孔c7を設け たものとなす。
【0018】 スプール13は弁構成部材5の内孔に摺動変位自在に内挿されるもので、全体 形状を概ね円筒体となして外周面に比較的巾の広い3つの環状溝d1、d2、d 3を形成すると共に前記半径方向孔c7に対応した箇所に断面の欠円状となされ た二つの環状係止溝e1、e2を形成したものとなす。
【0019】 切換作動軸14は前記ロッド2bを延長して、ロッド2bよりも細径の軸体と なし、スプール13がこれの中心線方向への一定距離の摺動変位自在なように嵌 挿されると共に、先端にはスプール13の抜け出しを規制するためのナット15 をリング板16を介して螺着したものとなす。
【0020】 カバー部材12はシリンダ部材1の端面に固定し、内側面で弁構成部材5の後 端を支持すると共に、中央に突出させた筒部12aでスプール13の変位を制限 するものとなす。
【0021】 そして、シリンダ部材1の周壁の上部には半径方向の透孔17、18を設け、 一つの透孔17は環状溝b3と連通させ、他の一つの透孔18は半径方向孔c7 と一線状に合致させて、これに鋼球19とこれを押圧するためのスプリング20 を挿入させてある。
【0022】 21及び22はシリンダ装置部Aと流体路切換装置部Bの双方に関連した流体 路形成部材で、一方の部材21はシリンダ部材1の上部周面に密接状に固定させ 、この部材21(必要であればさらに他の部材を設ける。)とシリンダ部材1と に図示しない主流体路を形成し、環状溝b2と主流体路6bの相互、環状溝b4 と主流体路7aの相互、及び、環状溝b1と環状溝b5と環状溝b6の相互をそ れぞれ連通させ、また他方の部材22には圧力流体を供給される供給口Pと、供 給された流体を外方へ排出するための排出口Tとを設け、供給口Pは部材21の 主流体路23を通じて環状溝b3と連通させ、排出口Tは部材21の主流体路2 4などを通じて環状溝b1などと連通させてある。なお、必要箇所には適宜Oリ ングを装着する。
【0023】 上記の如く構成した本実施例装置の作動を説明する。適宜に形成された流体圧 (油、空気など)発生装置から送られた圧力流体は供給口Pから供給される。こ の圧力流体は主流体路23及び透孔17を経て環状溝b3に達し、続いて透孔c 3及び環状溝a3に達し、ここから図1の位置にあるスプール13の環状溝d2 から透孔c4及び環状溝b4を経て主流体路7aに達してシリンダ室Rに流入し 、ピストン2の一面を矢印方向f1へ押圧する。
【0024】 このとき他のシリンダ室L内に流体が存在すれば、この流体は主流体路6a、 6bを経て環状溝b2に達し、続いて透孔c2、環状溝d1、透孔c1、環状溝 b1をこの順に経た後、流体路形成部材21の主流体路24を通じて排出口Tに 達し、ここから流体圧発生装置へ送り戻される。このため、ピストン2は矢印方 向f1へ円滑に移動するものとなる。
【0025】 この移動中において、スプール13はスプリング20力より鋼球19を環状係 止溝e1に押圧されているため図1の状態を保持されるのであり、一方、切換作 動軸14はピストン2と一体となって矢印方向f1へ移動する。そしてピストン 2がその移動軌跡の終端近傍に達したときスプール13の右端とリング板16が 当接し、この後さらにピストン2は同方向f1へ移動するため、ピストン2の移 動力によりスプール13は鋼球19をスプリング20力に抗して上方へ押上げ、 鋼球19とスプール13の接触抵抗に抗して強制的に矢印方向f1へ切り換え変 位されるものとなる。この変位が一定寸法よりも大きくなると、弁構成部材5に 対するスプール13の相対変位に基づいて圧力流体の流路のシリンダ室R、Lと の接続状態が不完全となるため、ピストン2は圧力流体による十分な押圧力を受 けなくなるが、ピストン2には矢印方向f1へ向かう慣性力が作用するため、そ の移動軌跡の最終端に達することができる。このとき鋼球19はスプリング20 力により他の環状係止溝e2の斜面に押圧されるため、くさび作用によりスプー ル13の切換変位を補助するものとなる。このピストン2の移動はスプール13 を流体路の切換変位に十分な寸法だけ変位させて図2に示す状態に位置させるの であり、この状態に達したスプール13はスプリング20力を受けた鋼球19で 他の環状係止溝e2を押圧されてその位置を保持される。
【0026】 図2に示すようにスプール13が切り換え変位されると、供給口Pから供給さ れた圧力流体は環状溝b3、透孔c3、環状溝a3を経て環状溝d2に達した後 、ここから環状溝a2、透孔c2、環状溝b2を経て主流体路6b、6aに達し シリンダ室Lに流入するため、ピストン2は前とは反対側となる一面を圧力流体 により矢印方向f2へ押圧される。
【0027】 このさい他のシリンダ室R内の流体は主流体路7aを経て環状溝b4に達し、 続いて透孔c4、環状溝a4、環状溝d3、透孔c5、環状溝b5をこの順に経 た後、前と同様に流体路形成部材21などの主流体路24を通じて排出口Tに達 し、ここから流体圧発生装置へ送り戻され、ピストン2は矢印方向f2へ円滑に 移動する。
【0028】 この移動中において、スプール13は鋼球19と環状係止溝e2の作用により 図2の状態を保持されるのであり、一方、切換作動軸14はピストン2と一体と なって矢印方向f2へ移動される。そしてピストン2がその移動軌跡の終端近傍 に達したとき、スプール13の左端と切換作動軸14の左側段部kが当接し、こ の後もピストン2は圧力流体に押されて同方向f2へ移動する。そしてピストン 2がその移動軌跡の最終端近傍に達すると、スプール13は前とは対称的な作用 により、逆の位置、即ち図1に示す状態に切り換え変位されるものとなる。
【0029】 以後は上記と同様な作動が繰り返され、ピストン2は人為的操作なく往復作動 されるものとなる。
【0030】 次に本考案の第二実施例を説明すると、図3は本考案装置の中央縦断面図、図 4は作動説明図である。以下の説明において先の実施例と実質的同一部位には同 一符号を使用して説明の簡略化を図るものとする。
【0031】 本実施例ではシリンダ装置部Aと流体路切換装置部Bとを上下に並列させてあ って、両部材に関連する本体フレーム1Aはシリンダ部材1をなす下部分と弁構 成部材5をなす上部分からなっている。
【0032】 しかしてシリンダ装置部Aは下部分1の内孔1a内にピストン2を嵌挿し、同 内孔1aの左右各側の端部開口に封鎖部材3、3を嵌着すると共にピストン2の 各面からはピストンロッド2a、2bを延出させ、何れのロッド2a、2bも封 鎖部材3、3の軸受孔から外方へ突出させ、ピストン2の各側にシリンダ室R、 Lを形成し、各封鎖部材3、3の上下位置には主流体路6a、7aを形成したも のとなしてある。
【0033】 一方、流体路切換装置部Bは上部分5の内孔にスプール13を嵌挿し、同内孔 の左側の端部開口に封鎖部材25を嵌着し、右側の端部開口にも封鎖部材26を 配置したものとなしてある。
【0034】 このさい、スプール13は軸体13aに二つの大径部g1、g2と、二つの環 状係止溝e1、e2とを設け、左側端部を封鎖部材25の軸受孔に支持させると 共に右側端部を封鎖部材26の軸受孔から外方へ突出させ、結果的に3つの環状 溝d1、d2、d3を形成したものとなす。また上部分5の内孔の内周面には5 つの環状溝b1、b2、b3、b4、b5を設けると共にさらに、この内周面に 開口し、しかも下部分1の内孔1aにも通じた透孔c7や、二つの環状溝b1、 b5の上部に上部分5の上面に開口した二つの透孔27、28を設ける。そして 透孔c7には鋼球19及びスプリング20を挿入して鋼球19がスプリング20 力で環状係止溝e1に押圧された状態となす。
【0035】 また環状溝b2と主流体路6aの相互、及び環状溝b4と主流体路7aの相互 は本体フレーム1Aに設けた通路29、30を介して連通させてある。
【0036】 31は封鎖部材3、25の抜け出しを規制するためのカバー部材で、内側面に は凹み部31aを設けると共に本体フレーム1Aに固定させてあり、32は他側 の封鎖部材3、26の抜け出しを規制するための中間カバー部材で、本体フレー ム1Aに固定させてある。
【0037】 さらにピストン2とスプール13は適宜な連結部材手段m1を介して連結する のであるが、具体的には次のようになしてある。即ち、ピストンロッド2bの右 端部を延長させて切換作動軸14をなす細径部を設け、一方ではスプール13の 軸体13aの右端部に連結部材33を固定し、この連結部材33の下端をこれに 設けられた透孔33aを介して細径部14上での摺動変位自在に外嵌させ、細径 部14の先端にリング板16を介してナット15を螺着する。34及び34は連 結部材33の下端の各側に固定した耐衝撃用部材である。このさい、耐衝撃用部 材34に代えてスプリング(バネも含む)を設けることは任意であり、この場合 は細径部14を適当に長くする必要がある。
【0038】 本体フレーム1Aの上面側には流体路形成部材21、22を設け、透孔27と 透孔28の相互を図示しない流体路を介して連通させると共に、供給口Pは主流 体路23を介して環状溝b3に連通させ、排出口Tは主流体路24を介して透孔 27などに連通させてある。35は中間カバー部材32に固定したカバー部材で ある。
【0039】 上記の如く構成した本実施例装置の作動を説明する。供給口Pに供給された圧 力流体は主流体路23、環状溝b3、環状溝d2、環状溝b4、通路30、主流 体路7aをこの順に流れてシリンダ室Rに供給され、ピストン2は矢印方向f1 へ押圧される。
【0040】 このとき他のシリンダ室L内の流体は主流体路6a、通路29、環状溝b2、 環状溝d1、透孔27、主流体路24をこの順に流れ、排出口Tから排出され、 ピストン2は先の実施例と同様に円滑に矢印方向f1へ移動する。
【0041】 この移動中、スプール13は鋼球19などにより先の実施例と同様にその位置 を保持され、且つ連結部材33の透孔33aは細径部14の移動を許容するため 、連結部材33はピストン2の移動にも拘らず移動することはない。
【0042】 しかし、ピストン2がその移動軌跡の終端近傍に達すると、リング板16が連 結部材33の耐衝撃用部材34に当接して強制的に連結部材33及びスプール1 3を移動させる。このためスプール13は先の実施例と同様に鋼球19などの規 制力に抗して図4の状態に切り換え変位される。
【0043】 スプール13が図4の状態に位置すると、供給口Pから供給された圧力流体は 今度は環状溝b3から環状溝d2、通路29、主流体路6aをこの順に流れ、シ リンダ室Lに供給され、ピストン2は前とは逆に矢印方向f2へ押圧される。
【0044】 このとき他のシリンダ室R内の流体は主流体路7a、通路30、環状溝b4、 環状溝d3、環状溝b5、透孔28をこの順に流れ、排出口Tから排出されるも のとなり、ピストン2は先の実施例と同様に円滑に矢印方向f2へ移動する。
【0045】 この移動中、スプール13は鋼球19などにより前述同様にその位置を保持さ れ、且つ連結部材33の透孔33aは細径部14の移動を許容するため、連結部 材33はピストン2の移動にも拘らず移動することはない。
【0046】 しかし、ピストン2がその移動軌跡の終端近傍に達すると、細径部14の左端 段部kが連結部材33の耐衝撃用部材34に当接して強制的に連結部材33及び スプール13を矢印方向f2へ移動させる。このためスプール13は前述同様に 鋼球19などの規制力に抗して図3に示す元の状態に切り換え変位される。
【0047】 以後は、上記と同様な作動が繰り返され、ピストン2は先の実施例と同様に人 為的操作を要することなく往復作動する。
【0048】 次に本考案の第三実施例を説明すると、図5は本考案装置の中央縦断面図であ る。 本実施例ではシリンダ装置部Aと流体路切換装置部Bとは第二実施例のものと 殆ど同一の構造となしてあるが、以下の点で異なっている。
【0049】 即ち、ピストン2とスプール13は増速連結手段m2を介して連結させるので あって具体的には次のようになしてある。即ち、ピストンロッド2bを延長して 形成された細径部14に案内されて摺動変位するものとした係止部材36を設け ると共にスプール13の軸体13aの右端にも係止部材37を固定し、且つ二つ の係止部材36、37の間には本体フレーム1Aと同体となされた支点軸38を 設け、この支点軸38にレバー部材39の下寄り位置を支持させ、同部材39の 上端を係止部材37の凹み箇所に嵌合させると共に同部材39の下端を他の係止 部材36の凹み箇所に嵌合させ、係止部材36の細径部14方向の変位により係 止部材37がスプール13と共にその数倍の速度(例えば3倍)で変位されるよ うになす。
【0050】 本体フレーム1Aの上部分5及びスプール13に設けた環状溝b1、b2、b 3、b4、b5、d1、d2、d3、及び透孔27、28の配列を第二実施例の ものと左右逆に対応させてある。
【0051】 上部分5の内孔の内周面で透孔c7と対向した位置には上部分5の上面に開口 した別の透孔c8を設け、これに鋼球19とスプリング20を挿入し、鋼球19 がスプリング20力により環状係止溝e1を押圧した状態となしてある。
【0052】 係止部材36の左右端面にはレバー部材39と当接する耐衝撃用部材34、3 4が固定してある。この耐衝撃用部材34、34をスプリングなどに代えて実施 することは第二実施例の場合と同様に任意である。
【0053】 上記の如く構成した本実施例装置の作動を説明すると、次のとおりであり、こ のさいシリンダ装置部Aや流体路切換装置部Bの各々の作動は概ね第二実施例の ものに準じて行われるため簡略に述べる。
【0054】 即ち、図5の状態において供給口Pから供給された圧力流体は第二実施例装置 と同様に流体路切換装置部Bの環状溝b3に達し、ここから通路30を経てシリ ンダ装置部Aのシリンダ室Rに達し、ピストン2は矢印方向f1へ移動する。こ の移動量の増加に関連してリング板16が係止部材36を介してレバー部材39 の下端を矢印方向f1へ移動させ、これと同時にレバー部材39の上端が係止部 材37を介してスプール13を矢印方向f2へピストン2の数倍の速度で切り換 え変位させる。このため、スプール13は切換え変位の途中に位置する期間、即 ち不安定作動の期間を短縮されて動作の安定性を向上されるものとなり、迅速か つ確実に切り換え作動するものとなる。
【0055】 そしてスプール13が他側へ切り換え変位されると、圧力流体は今度は前とは 逆に、環状溝b3から通路29を経てシリンダ室Lに供給され、ピストン2は矢 印方向f2へ移動する。そして、この移動量の増加に関連してスプール13が上 述したところに準じて矢印方向f1へ変位され、やはりピストン2の数倍の速度 で逆側へ切り換え変位される。なお、スプール13の切り換え変位された後の流 体路切換装置部Bのスプール13と弁構成部材5との相対位置は図3のそれらと 同様となる。
【0056】 以後は上記と同様な作動が繰り返され、ピストン2は人為操作を要することな く先の実施例のものに増して迅速かつ確実に往復作動する。
【0057】 上記実施例装置においてピストン2とスプール13は切換作動軸14を介して 適当な遊動の許容された状態に連結させたが、これは先の実施例で示した態様で はピストン2の移動軌跡長さに対してスプール13の切換え変位距離が相対的に 短いためであり、したがって、このようにすることは必須のものではなく、例え ば環状溝の左右方向配置などを変更することによりピストン2の移動軌跡長さと スプール13の切換え変位距離とを合致させれば、ピストン2とスプール13の 間には何等の遊動を設けないでもよいのである。
【0058】 また耐衝撃用部材34をスプリングで置き換えたものであってもスプール13 は切換作動軸14などの連結部材手段を介してピストン2の作動力により直接的 に切り換え変位されるものとなるのであり、このことによる利点は同様に得られ るのであるが、スプリングを用いた場合は、その弾力がスプール13の切換え変 位を補助し、ピストン2の往復作動の高速化の度合が低い場合でもその作動を確 実となすのである。
【0059】
【考案の効果】
以上の如く構成した本考案によれば、スプールが切換作動軸などの連結部材手 段を介してピストンにより直接的に、即ち複雑な切換力発生手段を介することな く切り換え変位されるため、従来の複雑な切換力発生手段が不要となって、装置 のコンパクト化が図れると共に移動質量が小さくなるなどしてピストンの往復作 動が一層、高速化されるのである。
【0060】 またスプールの切換え作動を補助するスプリングを設けたものにおいては、上 記した利点がほぼ同程度に得られることの上に、ピストンの往復作動の高速化の 度合が低い場合においてもピストンを確実に往復作動させることができるのであ る。
【0061】 また請求項2に記載したものによれば、シリンダ装置部と流体路切換装置部と が並列されるため、装置の一層のコンパクト化が図られるものとなる。
【0062】 さらに請求項3に記載したものによれば、スプールの切換え変位が迅速に行わ れるものとなって、シリンダ室に接続された主流体路の不完全な切換え状態の期 間を短縮させることができ、ピストンの往復作動を一層、迅速かつ確実に行わせ ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例に係る本考案装置の中央縦断面図で
ある。
【図2】第一実施例の作動説明図である。
【図3】第二実施例に係る本考案装置の中央縦断面図で
ある。
【図4】第二実施例の作動説明図である。
【図5】第三実施例に係る本考案装置の中央縦断面図で
ある。
【符号の説明】
A シリンダ装置部 B 流体路切換装置部 R及びL シリンダ室 m1及びm2 連結部材手段 2 ピストン 2b ピストンロッド 13 スプール 14 切換作動軸 23及び24 主流体路

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンをシリンダ内に嵌挿したシリン
    ダ装置部と、このシリンダ装置部のシリンダ室へ接続さ
    れる主流体路を切り換えるためスプールが二位置に選択
    的に切り換えられるものとした流体路切換装置部とを備
    えたものであって、ピストンとスプールをピストンロッ
    ド及び切換作動軸を介して連結し、ピストンが移動軌跡
    の各端部に達したとき、スプリングの弾力などの補助な
    くして、スプールがピストンの移動力により直接的に切
    り換え変位されることを特徴とする流体圧自動往復作動
    装置。
  2. 【請求項2】 ピストンをシリンダ内に嵌挿したシリン
    ダ装置部と、このシリンダ装置部のシリンダ室へ接続さ
    れる主流体路を切り換えるためスプールが二位置に選択
    的に切り換えられるものとした流体路切換装置部とを備
    えたものであって、シリンダ装置部と流体路切換装置部
    とを並列させてピストンとスプールとを同一方向に沿っ
    て作動するものとなすと共にこれら両者をピストンロッ
    ド及び切換作動軸などの連結部材手段を介して結合さ
    せ、ピストンが移動軌跡の各端部に達したとき、スプリ
    ングの弾力などの補助なくしてピストンの移動力により
    直接的に、或いはピストンの移動力で歪エネルギーを増
    大されるように配設されたスプリングの弾力で補助され
    ることにより間接的に、スプールが切り換え変位される
    ことを特徴とする流体圧自動往復作動装置。
  3. 【請求項3】 連結部材手段をレバー機構などの増速連
    動手段となし、ピストンが移動軌跡の各端部に達したと
    き、スプールがピストンの移動速度よりも速く切り換え
    変位されることを特徴とする請求項2に記載の流体圧自
    動往復作動装置。
JP7667293U 1993-12-31 1993-12-31 流体圧自動往復作動装置 Pending JPH0743488U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107524656A (zh) * 2017-09-05 2017-12-29 宁波圣菲机械制造有限公司 一种自动往复气缸
EP3822501A1 (en) 2019-11-13 2021-05-19 Nachi-Fujikoshi Corp. Electrolytic anti-corrosion bearing

Cited By (3)

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CN107524656A (zh) * 2017-09-05 2017-12-29 宁波圣菲机械制造有限公司 一种自动往复气缸
CN107524656B (zh) * 2017-09-05 2024-03-26 宁波圣菲机械制造有限公司 一种自动往复气缸
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