JPH0743295Y2 - 耐火断熱目地材 - Google Patents
耐火断熱目地材Info
- Publication number
- JPH0743295Y2 JPH0743295Y2 JP694292U JP694292U JPH0743295Y2 JP H0743295 Y2 JPH0743295 Y2 JP H0743295Y2 JP 694292 U JP694292 U JP 694292U JP 694292 U JP694292 U JP 694292U JP H0743295 Y2 JPH0743295 Y2 JP H0743295Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- joint material
- cover sheet
- fireproof
- refractory
- fire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Building Environments (AREA)
- Finishing Walls (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、プレキャストコンクリ
ート板(PC板)間の目地に施される耐火断熱目地材に
関する。
ート板(PC板)間の目地に施される耐火断熱目地材に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、不燃目地材としてロックウー
ル、アスベストスポンジ、ガラス繊維マットが使用され
ており、防湿目地材として合成樹脂発泡体が、止水材と
してシリコーン系シール材が、構築された外壁や仕切り
壁の各目地部毎に各材料が個別に施工されていた。特に
外壁では室内側と室外側より目地材の施工を行うため施
工能率が良くない。
ル、アスベストスポンジ、ガラス繊維マットが使用され
ており、防湿目地材として合成樹脂発泡体が、止水材と
してシリコーン系シール材が、構築された外壁や仕切り
壁の各目地部毎に各材料が個別に施工されていた。特に
外壁では室内側と室外側より目地材の施工を行うため施
工能率が良くない。
【0003】又、高層建築物では、最高温度1010℃
2時間耐火、1050℃3時間耐火性能が要求されるの
で、前記の耐火目地材では、この要求に応ずることが出
来ない。耐火目地材の材料として、約1200℃以上の
高温に耐え得るセラミックファイバーのブランケットや
フエルトを用いることが考えられるが、この耐火断熱材
は強度が弱いため取り扱いが困難で、所要の大きさに切
断して前記の目地材と同様に使用しようとすると、施工
中に切れたり、目地への充填が均一に行えないなどの問
題がある。
2時間耐火、1050℃3時間耐火性能が要求されるの
で、前記の耐火目地材では、この要求に応ずることが出
来ない。耐火目地材の材料として、約1200℃以上の
高温に耐え得るセラミックファイバーのブランケットや
フエルトを用いることが考えられるが、この耐火断熱材
は強度が弱いため取り扱いが困難で、所要の大きさに切
断して前記の目地材と同様に使用しようとすると、施工
中に切れたり、目地への充填が均一に行えないなどの問
題がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、セラミック
ファイバーのブランケットやフエルトを用いた取り扱い
の容易な耐火断熱目地材を提供することを課題とする。
ファイバーのブランケットやフエルトを用いた取り扱い
の容易な耐火断熱目地材を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、四角柱状のセ
ラミックファイバーブランケット又はフエルトからなる
耐火目地材と、耐火目地材を鞘状に包んだ可撓性合成樹
脂フイルムからなるカバーシートと、カバーシートに包
まれた耐火目地材の一面に、この一面と直角な面と一面
が同一面上に位置するようにカバーシートの上に平行し
て貼り付けられた四角柱状の合成樹脂発泡体からなる防
湿目地材とからなる耐火断熱目地材を課題を解決するた
めの手段とするものである。
ラミックファイバーブランケット又はフエルトからなる
耐火目地材と、耐火目地材を鞘状に包んだ可撓性合成樹
脂フイルムからなるカバーシートと、カバーシートに包
まれた耐火目地材の一面に、この一面と直角な面と一面
が同一面上に位置するようにカバーシートの上に平行し
て貼り付けられた四角柱状の合成樹脂発泡体からなる防
湿目地材とからなる耐火断熱目地材を課題を解決するた
めの手段とするものである。
【0006】セラミックファイバーのブランケットやフ
エルトは、例えば厚さ10mmや20mmで幅600m
mの帯状のシートを、幅20〜30mm、長さ900〜
1200mm、のような四角柱状に裁断して用いる。セ
ラミックファイバーは水分を含むと弾力性が低下するの
で、撥水性を有するもの、又は撥水処理を行ったものを
用いるのが良い。カバーシートとしては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレンの例えば、0.05ないし0.1mm
程度の厚さのフイルムが用いられる。カバーシートは熱
収縮性の合成樹脂フイルムの筒を用いてもよい。防湿目
地材としては、ポリエチレン発泡体など耐水性で可撓性
の合成樹脂発泡体が用いられる。
エルトは、例えば厚さ10mmや20mmで幅600m
mの帯状のシートを、幅20〜30mm、長さ900〜
1200mm、のような四角柱状に裁断して用いる。セ
ラミックファイバーは水分を含むと弾力性が低下するの
で、撥水性を有するもの、又は撥水処理を行ったものを
用いるのが良い。カバーシートとしては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレンの例えば、0.05ないし0.1mm
程度の厚さのフイルムが用いられる。カバーシートは熱
収縮性の合成樹脂フイルムの筒を用いてもよい。防湿目
地材としては、ポリエチレン発泡体など耐水性で可撓性
の合成樹脂発泡体が用いられる。
【0007】
【作用】四角柱状の細いセラミックファイバーのブラン
ケットやフエルトは、強度が低いのでそのままでは、施
工の際、切れたり、均一に施すことが出来ないが、カバ
ーシートで包むことにより、取り扱いに耐えるものとな
る。しかし、カバーシートで包んだだけでは、まだ引張
力が十分でなく、少し強い引張力が加わると伸びが生じ
て、長さ方向のセラミックファイバーの密度の均一性が
失われる。
ケットやフエルトは、強度が低いのでそのままでは、施
工の際、切れたり、均一に施すことが出来ないが、カバ
ーシートで包むことにより、取り扱いに耐えるものとな
る。しかし、カバーシートで包んだだけでは、まだ引張
力が十分でなく、少し強い引張力が加わると伸びが生じ
て、長さ方向のセラミックファイバーの密度の均一性が
失われる。
【0008】セラミックファイバーのブランケットやフ
エルトは毛の毛布と同様に接着剤との接着性に乏しい。
これは表面の繊維が接着剤と接着しても、本体部分から
容易に分離してしまうためである。カバーシートで包む
ことにより、接着剤との十分な接着性を得ることがで
き、防湿目地材や、PC板との接着状態を保持できる。
エルトは毛の毛布と同様に接着剤との接着性に乏しい。
これは表面の繊維が接着剤と接着しても、本体部分から
容易に分離してしまうためである。カバーシートで包む
ことにより、接着剤との十分な接着性を得ることがで
き、防湿目地材や、PC板との接着状態を保持できる。
【0009】防湿目地材とカバーシートを介して接着す
ることにより、カバーシートで包んだ耐火目地材の引張
力に対する伸びを押えることができる。防湿目地材とカ
バーシートを介して接着した耐火目地材は、各一面が同
一面上に位置するように平行して接着してあるので、同
一面上に並んでいる耐火目地材と防湿目地材の各面に接
着剤を施して、目地を形成するPC板の端面へ容易に接
着することが出来るようになり、単独では施工しにくい
耐火目地材の施工を容易にすることができるようにな
る。
ることにより、カバーシートで包んだ耐火目地材の引張
力に対する伸びを押えることができる。防湿目地材とカ
バーシートを介して接着した耐火目地材は、各一面が同
一面上に位置するように平行して接着してあるので、同
一面上に並んでいる耐火目地材と防湿目地材の各面に接
着剤を施して、目地を形成するPC板の端面へ容易に接
着することが出来るようになり、単独では施工しにくい
耐火目地材の施工を容易にすることができるようにな
る。
【0010】
【実施例】本考案の耐火断熱目地材は、図1、図2に示
すように、四角柱状のセラミックファイバーブランケッ
ト又はフエルトからなる耐火目地材1が、可撓性合成樹
脂フイルムからなるカバーシート2により鞘状に包まれ
ている。カバーシート2に包まれた耐火目地材1の一面
に、この一面と直角な一面と一面が同一面上に位置する
ようにカバーシート2の上に平行して四角柱状の合成樹
脂発泡体からなる防湿目地材3が貼り付けられている。
防湿目地材3のカバーシート2により包まれた耐火目地
材1と同一面上に並んだ面からの幅は、耐火目地材1の
同方向の幅より3〜5mm小さくして、耐火目地材1が
目地の間に圧縮挿入されたときの圧縮量を防湿目地材3
よりも大きくし、目地に良く密着するようにしてある。
すように、四角柱状のセラミックファイバーブランケッ
ト又はフエルトからなる耐火目地材1が、可撓性合成樹
脂フイルムからなるカバーシート2により鞘状に包まれ
ている。カバーシート2に包まれた耐火目地材1の一面
に、この一面と直角な一面と一面が同一面上に位置する
ようにカバーシート2の上に平行して四角柱状の合成樹
脂発泡体からなる防湿目地材3が貼り付けられている。
防湿目地材3のカバーシート2により包まれた耐火目地
材1と同一面上に並んだ面からの幅は、耐火目地材1の
同方向の幅より3〜5mm小さくして、耐火目地材1が
目地の間に圧縮挿入されたときの圧縮量を防湿目地材3
よりも大きくし、目地に良く密着するようにしてある。
【0011】この耐火断熱目地材は、一般に、カバーシ
ート2に包まれた耐火目地材1と防湿目地材3とが同一
面上に並んで位置する両者の表面に、図2に示すよう接
着剤層4を施し、その表面に離型紙5を施して、図3に
示すようにPC板7の目地を形成する端面の室内側に離
型紙5を剥離して接着して用いることができる。接着剤
はPC板側に塗布して張り付けを行うようにしてもよ
い。PC板7室外側の端面には防湿目地材6を単独で接
着し、隣のPC板の端面を耐火断熱目地材及び防湿目地
材6と圧接させることにより、簡単に施工できる。防湿
目地材6の室外側の凹所には従来と同様に、シリコン系
のシーリング材が施工される。
ート2に包まれた耐火目地材1と防湿目地材3とが同一
面上に並んで位置する両者の表面に、図2に示すよう接
着剤層4を施し、その表面に離型紙5を施して、図3に
示すようにPC板7の目地を形成する端面の室内側に離
型紙5を剥離して接着して用いることができる。接着剤
はPC板側に塗布して張り付けを行うようにしてもよ
い。PC板7室外側の端面には防湿目地材6を単独で接
着し、隣のPC板の端面を耐火断熱目地材及び防湿目地
材6と圧接させることにより、簡単に施工できる。防湿
目地材6の室外側の凹所には従来と同様に、シリコン系
のシーリング材が施工される。
【0012】
【考案の効果】本考案によれば、強度は小さいが、耐火
断熱性の良いセラミックファイバーのブランケットやフ
エルトを用いて、取り扱いの容易な耐火断熱目地材を提
供できる。
断熱性の良いセラミックファイバーのブランケットやフ
エルトを用いて、取り扱いの容易な耐火断熱目地材を提
供できる。
【図1】本考案の耐火断熱目地材の一実施例の側面図。
【図2】図1の断面図。
【図3】本考案の耐火断熱目地材のPC板への取付要領
説明図である。
説明図である。
1 耐火目地材 2 カバーシート 3 防湿目地材 4 接着剤層 5 離型紙 6 防湿目地材 7 PC板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 小山 恵久 東京都千代田区有楽町1−1−2 旭化成 工業株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 四角柱状のセラミックファイバーブラン
ケット又はフエルトからなる耐火目地材と、耐火目地材
を鞘状に包んだ可撓性合成樹脂フイルムからなるカバー
シートと、カバーシートに包まれた耐火目地材の一面
に、この一面と直角な一面と一面が同一面上に位置する
ようにカバーシートの上に平行して貼り付けられた四角
柱状の合成樹脂発泡体からなる防湿目地材とからなる耐
火断熱目地材。 - 【請求項2】同一面上に並んだ面に直角方向の耐火目地
材の幅が防湿目地材の幅より大きい請求項1に記載の耐
火断熱目地材。 - 【請求項3】 耐火目地材と防湿目地材との同一面上に
並んでいる面に接着されている接着剤層と、接着剤層の
表面に施された離型紙とを有する請求項1又は2に記載
の耐火断熱目地材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP694292U JPH0743295Y2 (ja) | 1992-01-23 | 1992-01-23 | 耐火断熱目地材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP694292U JPH0743295Y2 (ja) | 1992-01-23 | 1992-01-23 | 耐火断熱目地材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH074609U JPH074609U (ja) | 1995-01-24 |
JPH0743295Y2 true JPH0743295Y2 (ja) | 1995-10-09 |
Family
ID=11652305
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP694292U Expired - Lifetime JPH0743295Y2 (ja) | 1992-01-23 | 1992-01-23 | 耐火断熱目地材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0743295Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6876444B2 (ja) * | 2017-01-19 | 2021-05-26 | 積水化学工業株式会社 | コンクリート用の断熱複合パネル |
-
1992
- 1992-01-23 JP JP694292U patent/JPH0743295Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH074609U (ja) | 1995-01-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960326 |
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R250 | Receipt of annual fees |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |