JPH074300B2 - 暖房机 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、机の使用者の脚部と手部を暖めることができ
る暖房机に関するものである。

従来の技術 従来の暖房机は第３図に示すように机101の内部に反射
式電気発熱体102を取り付け、人体103の脚部に放熱する
構成であった（たとえば実公昭61−35068号公報）。

発明が解決しようとする課題 このような従来の構成では反射式電気発熱体102を机101
内の限られた空間に設け、脚部を暖房するものであるた
め手部の暖房はできないという問題があった。

本発明はこのような問題点を解決するもので、１つの発
熱体でもって脚部と手部の両方の暖房を可能した暖房机
を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明は机の天板下板に発熱
体を設け、この発熱体の下部に輻射部を設けて天板下面
を輻射暖房面とし、前記机の天板上板に熱線吸収部を設
けて、天板上面を熱伝導暖房面としたものである。

作用 この構成により、１つの電気発熱体で天板下方には輻射
熱を放射しながら天板上面が暖められ、人体の脚部と手
部を暖房することができる。

実施例 以下本発明の一実施例を第１図および第２図にもとづい
て説明する。すなわち、天板１を天板上板２と天板下板
３の二重構造とし、内部に中空部４を形成した金属製机
５の天板下板３の内側に面状発熱体６を貼付け、天板下
板３の外側には綿或いは化繊布を貼付けて輻射部７を形
成し、天板上板２の内側には熱線吸収率の高いセラミッ
クス系或いは樹脂系塗料をほどこして熱線吸収部８を設
けている。９は机に向って座っている人体である。

上記構成において、面状発熱体６に通電加熱すると天板
下板３が伝導加熱され、天板下板３に貼付けられた輻射
部７に熱が伝わる。一般的に輻射部７に設けられる綿又
は化繊布は６〜30μの波長域における放射率が高いため
輻射部７はその表面より表面温度に応じた輻射熱が放射
され机に向って座っている人体９の脚部を暖房する。

輻射暖房としては表面温度は60℃以上にしなければ対射
熱料が少ないため暖房効果がもたらされないものである
ため天板下板３の下面の表面温度は60℃以上に設定され
ている。

一方面状発熱体６の表面より放射される輻射熱は天板上
板２の内側に塗布されたセラミックス系或いは樹脂系の
熱線吸収率の高い熱線吸収部８に吸収され天板上板２を
暖め机に向って座っている人体９の手部を伝導熱で暖房
する。

伝導暖房の場合は接触部表面温度を最高40℃以下に抑え
ておかないと長時間使用時は低温火傷を起す恐れがある
ので天板上板の上面の表面温度は40℃以下に設定されて
いる。

また、天板中空部４に断熱材を設け、電気発熱体の熱を
天板上板２に伝わり難くし、天板上板２の表面温度を前
記と同温度に抑えるようにしても良い。

要は机の天板に電気発熱体を設け、天板下面側では輻射
暖房を行ない、天板上面側では伝導暖房を行なうように
すれば良いものである。

発明の効果 以上実施例の説明によれば、本発明は机の天板下面側に
電気発熱体を設けて輻射暖房側とし、天板上面を熱伝導
暖房面としたものであるため、机に向って座っている人
体の脚部と手部を同時に暖めることができ、手のかじか
みも無くなり能率よく勉強や作業ができる効果をもたら
す。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における暖房机の使用状態を
示す図、第２図は同面状発熱体部分の斜視図、第３図は
従来例の暖房机の使用状態を示す図である。 １……天板、２……天板上板、３……天板下板、４……
中空部、５……机、６……面状発熱体、７……輻射部、
８……熱線吸収部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】机の天板下板に発熱体を設け、この発熱体
   の下部に輻射部を設けて天板下面を輻射暖房面とし、前
   記机の天板上板に熱線吸収部を設けて天板上面を熱伝導
   暖房面としてなる暖房机。