JPH0742860Y2 - 自動車用シートスライド装置 - Google Patents

自動車用シートスライド装置

Info

Publication number
JPH0742860Y2
JPH0742860Y2 JP1991016483U JP1648391U JPH0742860Y2 JP H0742860 Y2 JPH0742860 Y2 JP H0742860Y2 JP 1991016483 U JP1991016483 U JP 1991016483U JP 1648391 U JP1648391 U JP 1648391U JP H0742860 Y2 JPH0742860 Y2 JP H0742860Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
latch
lower rail
fixed
engaging holes
lock plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1991016483U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04107124U (ja
Inventor
初夫 早川
幹雄 本間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ohi Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Ohi Seisakusho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ohi Seisakusho Co Ltd filed Critical Ohi Seisakusho Co Ltd
Priority to JP1991016483U priority Critical patent/JPH0742860Y2/ja
Publication of JPH04107124U publication Critical patent/JPH04107124U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0742860Y2 publication Critical patent/JPH0742860Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ロアレールに設けた
合孔に係合可能なラッチ歯を有するラッチのロック飛び
現象を防止した自動車用シートスライド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のシートスライド装置においては、
例えば図6に示すようなものがある。この装置は、フロ
アに固定されるロアレール(101)に、シートに固定され
るアッパーレール(102)を摺動自在に嵌合するととも
に、ロアレール(101)に固着されたロックプレート(104)
係合孔(104a)に係脱可能なラッチ歯(105a)を有するラ
ッチプレート(105)をアッパーレール(102)側に固着され
たブラケット(103)に枢着し、このラッチプレート(105)
のラッチ歯(105a)がロックプレート(104)の係合孔(104
a)に選択的に係合することにより、アッパーレール(10
2)をロアレール(101)に対しての移動を固定して、シー
トを所望する位置に調節移動させることができるように
なっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の装置にあっては、複数の係合孔(104a)は一
定の間隔を隔ててロックプレート(104)に穿設されてい
ることから、ラッチ歯(105a)が係合孔(104a)から離脱し
た後、再度係合孔(104a)に係合する際、通常の位置にお
いては図7に示すようにラッチ歯(105a)が係合孔(104a)
に係合するものの、ラッチ歯(105a)が係合孔(104a)と
合孔(104a)との間の接続部(104b)に相対する位置におい
て、ラッチ歯(105a)を係合孔(104a)に係合させようとす
ると、ラッチ歯(105a)の先端が図8に示すように各係合
(104a)間の接続部(104b)に当接してしまうため、係合
(104a)に係合できず、未噛み合い状態が発生する場合
がある。
【0004】このように、ラッチ歯(105a)が接続部(104
b)に当接したままの未噛み合い状態では、アッパーレー
ル(102)に前方、又は後方への慣性力が作用すると、ラ
ッチ歯(105a)が未噛み合い状態のまま各係合孔(104a)を
飛び越えてしまうロック飛び現象が起き易い状態が発生
する問題点がある。
【0005】本考案は、従来の技術が有する上記のよう
な問題点に鑑み、ラッチの未噛み合い状態を最小限に押
さえるとともに、ロック飛び現象を防止した自動車用シ
ートスライド装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本考案の装置は、車体のフロア側に固着されるロア
レールに、シート側に固着されるアッパーレールを摺動
自在に嵌合するとともに、アッパーレール側に枢着した
ラッチプレートに形成されたラッチ歯が、ロアレ ール側
に長手方向に所要間隔を置いて穿設された複数の係合孔
に選択的に係脱することにより、アッパーレールをロア
レールに沿う所望する位置に調節固定することができる
ようにした自動車用シートスライド装置において、前記
ロアレール側における各係合孔が穿設された面の各係合
孔間に、ラッチ歯に向かって突出して両側に傾斜面を有
する山形状の案内部を形成したことを特徴としている。
この場合に、ロアレールに固着したロックプレートに複
数の係合孔を穿設し、前記ロックプレートにモールドし
たモールド部材に、山形状の案内部を形成するのがよ
い。 また、ロアレールに固着したロックプレートに複数
の係合孔を穿設するとともに、該ロックプレートにおけ
る各係合孔間をく字状に折曲することにより、山形状の
案内部を形成してもよい。
【0007】
【作用】シートを所望する位置に移動させ、ラッチ歯を
その位置に対応する係合孔に係合させることにより、シ
ートを所望する位置に固定することができる。ラッチ歯
が接続部に相対する位置において、ラッチ歯を係合孔
向けて係合させようとすると、ラッチ歯は、係合孔
合孔との間に形成された案内部の何れかの傾斜面に当接
する。
【0008】この傾斜面は、係合孔に向かって傾斜して
いるため、アッパーレールが少しでも前後動することに
より、ラッチ歯が係合孔に合致する位置に移動すると、
即座に傾斜面に沿って移動し、確実に係合孔に係合す
る。
【0009】
【実施例】以下、本考案の一実施例を、図面に基づいて
説明する。フロア側に固着されるロアレール(1)は、図
2に示すように上向きコ字状をなし、ほぼ水平の基片
(1a)と、基片(1a)の両側部より起立する左右の側片
(1b)と、両側片(1b)の先端より外方に向かって延出す
る上片(1c)とから形成されている。
【0010】ロアレール(1)の前後端の基片(1a)に
は、取付ブラケット(3)(4)がリベットまたは溶接等に
より固着され、取付ブラケット(3)(4)を、適宜のボル
ト、ナット(図示略)をもって、車体のフロアに固定する
ことにより、ロアレール(1)は、その長手方向を車体の
前後方向に向けて、車体のフロアに取り付けられる。
【0011】ロアレール(1)には、シートの下部に固着
されるアッパーレール(2)が摺動自在に嵌合され、アッ
パーレール(2)は、下向きコ字状をなし、ロアレール
(1)の基片(1a)とほぼ平行をなす上片(2a)と、上片
(2a)の両側より垂下する側片(2b)と、両側片(2b)の
下端より内方に延出してロアレール(1)の上片(1c)の
下方に係合可能な下片(2c)とから形成されている。
【0012】(5)は、アッパーレール(2)の上片(2a)
とロアレール(1)の基片(1a)との間に転動自在に介装
されるローラ、(6)は、ロアレール(1)の上片(1c)と
アッパーレール(2)の下片(2c)との間に転動自在に介
装される左右1対のボールで、アッパーレール(2)のロ
アレール(1)に対する長手方向への摺動を円滑なものに
している。
【0013】ロアレール(1)の基片(1a)には、L字型
のロックプレート(7)の基部(7a)が固着され、ロック
プレート(7)の基部(7a)の側端より起立する起立片(7
b)には、長手方向に沿って複数の係合孔(7c)が等間隔
で穿設されている。
【0014】ロックプレート(7)の起立片(7b)の係合
(7c)を残した全周には、合成樹脂製のモールド部材
(8)がモールドされ、ロックプレート(7)の各係合孔
(7c)間の接続部(7d)には、両側に傾斜面(9a)を有し
て外方に山形状に突出する案内部(9)が形成されてい
る。
【0015】アッパーレール(2)の上片(2a)には、先
端部に筒状の支持部(10a)を形成したブラケット(10)が
固着され、このブラケット(10)の支持部(10a)には、前
方にハンドル(11a)を有して、アッパーレール(2)とほ
ぼ平行な操作軸(11)が枢着されている。
【0016】ブラケット(10)の支持部(10a)間の操作軸
(11)には、ラッチプレート(12)が固着され、ラッチプレ
ート(12)の下方の先端には、ロックプレート(7)の係合
(7c)側に向かって折曲した複数のラッチ歯(12a)が形
成され、このラッチ歯(12a)が係合孔(7c)に係合するこ
とにより、ロアレール(1)に対するアッパーレール(2)
の前後動を阻止することができる。
【0017】ハンドル(11a)を操作して操作軸(11)を、
スプリング(13)の付勢力に抗して図2において反時計方
向に回動させることにより、ラッチ歯(12a)が係合孔(7
c)から離脱してアッパーレール(2)の前後動を自由にし
て、シートを所望する位置に移動させることができる。
【0018】シートを所望する位置に移動させ、図3に
示すようにラッチ歯(12a)を調節しようとする位置に対
応する係合孔(7c)に係合させることにより、シートを
所望する位置に固定することができる。
【0019】ラッチ歯(12a)が各係合孔(7c)間の接続部
(7d)に相対する位置において、ラッチ歯(12a)を係合孔
(7c)に向けて復帰させると、図4に示すようにラッチ
歯(12a)は、その位置に対応する案内部(9)の傾斜面(9
a)に当接する。この傾斜面(9a)は、係合孔(7c)に向か
って傾斜しているため、付勢部材(13)の付勢力、または
アッパーレール(2)が少しでも前後動することにより、
ラッチ歯(12a)が係合孔(7c)に合致する位置に移動する
と、ラッチ歯(12a)は案内部(9)の傾斜面(9a)に沿って
移動し係合孔(7c)に係合する。
【0020】また、ラッチ歯(12a)が案内部(9)の傾斜
面(9a)に当接した場合は、ラッチ歯(12a)の先端は、案
内部(9)の頂上部(9b)より係合孔(7c)寄りに接近して
いることから、シートを介してアッパーレール(2)に長
手方向へ移動させようとする力が作用しても、ラッチ歯
(12a)は、隣の案内部(9)の傾斜面(9a)に当接して、そ
れ以上の移動が阻止される。その後、アッパーレール
(2)が少しでも反対側に移動すると、付勢部材(13)の付
勢力によりラッチ歯(12a)は、係合孔(7c)に係合する。
【0021】案内部材(9)は、合成樹脂部材により、成
形されていることにより、ラッチ歯(12a)が係合孔(7c)
に係合するときの金属接触による異音を防止することが
できる。図5は、他の実施例を示す。この実施例は、ロ
ックプレート(7)の接続部(7d)を両側に傾斜面(9a)を
有する山形状に外方に折曲させて、案内部(9)をロック
プレート(7)に一体的に形成したものであり、上述の実
施例と同様な効果を有して、さらにはモールド成形加工
が必要ないだけ、コストが低減される効果を奏する。
【0022】
【考案の効果】本考案は、次の効果を奏する。 (a) ラッチ歯が各係合孔間に当接しても、山形状の
内部の傾斜面により案内されて確実に係合孔に係合する
ことができ、未噛み合い現象を防止することができる。 (b) ラッチ歯が案内部の傾斜面に当接した状態では、
ラッチ歯は案内部の頂上部より係合孔寄りに食い込んで
いるので、アッパーレールに長手方向への急激な慣性力
が作用しても、ラッチ歯の先端が、隣の案内部に干渉し
てラッチ歯のロック飛び現象を最小限に抑えることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示し、シートスライド装置
の全体の斜視図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】図2におけるB−B線断面図である。
【図4】ラッチ歯が案内部に当接した状態を示す図3と
同様な断面図である。
【図5】他の実施例で、図3と同様な部分の断面図を示
す。
【図6】従来例を示す、シートスライド装置の全体の斜
視図である。
【図7】図6におけるC−C線断面図である。
【図8】未噛み合い状態を示す図7と同様な断面図であ
る。
【符号の説明】
(1)ロアレール (2)アッパーレール (7)ロックプレート (7c)係合孔 (7d)接続部 (8)モールド部材 (9)案内部 (9a)傾斜面 (9b)頂上部 (12)ラッチプレート (12a)ラッチ歯

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体のフロア側に固着されるロアレール
    に、シート側に固着されるアッパーレールを摺動自在に
    嵌合するとともに、アッパーレール側に枢着したラッチ
    プレートに形成されたラッチ歯が、ロアレール側に長手
    方向に所要間隔を置いて穿設された複数の係合孔に選択
    的に係脱することにより、アッパーレールをロアレール
    に沿う所望する位置に調節固定することができるように
    した自動車用シートスライド装置において、前記ロアレ
    ール側における各係合孔が穿設された面の各係合孔間
    に、ラッチ歯に向かって突出して両側に傾斜面を有する
    山形状の案内部を形成したことを特徴とする自動車用シ
    ートスライド装置。
  2. 【請求項2】 ロアレールに固着したロックプレートに
    複数の係合孔を穿設し、前記ロックプレートにモールド
    したモールド部材に、山形状の案内部を形成した請求項
    1記載の自動車用シートスライド装置。
  3. 【請求項3】 ロアレールに固着したロックプレートに
    複数の係合孔を穿設するとともに、該ロックプレートに
    おける各係合孔間をく字状に折曲することにより、山形
    状の案内部を形成した請求項1記載の自動車用シートス
    ライド装置。
JP1991016483U 1991-02-28 1991-02-28 自動車用シートスライド装置 Expired - Lifetime JPH0742860Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991016483U JPH0742860Y2 (ja) 1991-02-28 1991-02-28 自動車用シートスライド装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991016483U JPH0742860Y2 (ja) 1991-02-28 1991-02-28 自動車用シートスライド装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04107124U JPH04107124U (ja) 1992-09-16
JPH0742860Y2 true JPH0742860Y2 (ja) 1995-10-04

Family

ID=31903487

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991016483U Expired - Lifetime JPH0742860Y2 (ja) 1991-02-28 1991-02-28 自動車用シートスライド装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0742860Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04107124U (ja) 1992-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9463716B2 (en) Vehicle slide rail device
US9145070B2 (en) Slide rail device for vehicle
US20140042289A1 (en) Slide rail device for vehicle
EP2653341A1 (en) Slide rail device for vehicle
JP3614098B2 (ja) シートスライド装置
US6520474B2 (en) Vehicle seat slide device
US20010013570A1 (en) Vehicle seat slide device
EP1132252B1 (en) Vehicle seat slide device
JP3831827B2 (ja) 可動式コンソールボックス用スライダー
JPH0742860Y2 (ja) 自動車用シートスライド装置
JP4028646B2 (ja) コンソールボックス
JP2002283888A (ja) シートのスライド装置
JPS59213531A (ja) シ−トスライド
JP3495298B2 (ja) シートスライド装置のロック機構
JPH0515146Y2 (ja)
KR100502232B1 (ko) 자동차용 시트의 슬라이드 트랙
KR0138805Y1 (ko) 시트트랙장치
JPH0545539Y2 (ja)
JP4172152B2 (ja) シートスライド装置
JP4126876B2 (ja) シートスライド装置
JP3102272B2 (ja) スライド装置のロック機構
JP2002234367A (ja) シートスライド装置
JPH0712157Y2 (ja) 自動車用シートスライド装置
JPS6027699Y2 (ja) シ−トスライド装置
JP3552975B2 (ja) シートスライド装置