JPH0742609A - 車両用制御装置のメモリチェック装置 - Google Patents

車両用制御装置のメモリチェック装置

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JPH0742609A
JPH0742609A JP5185935A JP18593593A JPH0742609A JP H0742609 A JPH0742609 A JP H0742609A JP 5185935 A JP5185935 A JP 5185935A JP 18593593 A JP18593593 A JP 18593593A JP H0742609 A JPH0742609 A JP H0742609A
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memory
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジン始動に悪影響を及ぼさず、確実にプ
ログラムメモリのチェックをする装置を提供すること。 【構成】 マイコン2はイグニッションスイッチ51が
オンしてCPU21が起動されると、8ms毎にプログ
ラムのメモリチェック処理を実行する。ただし、エンジ
ン回転数が4000rpm以上のときには処理を中断す
る。また、1回目のチェック処理で正常であると判定さ
れたときには、本処理を終了し、異常であると判定され
たときにはもう一度チェック処理を実行する。そこで再
び異常と判定されたときにのみプログラムメモリに異常
があると判定する。そして、異常が検出されたときに
は、バックアップ回路7により求められた制御量でエン
ジンを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用制御装置に関
し、詳しくはコンピュータのメモリチェックに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】車載用機器を制御する車両用制御装置に
おいて、近年マイクロコンピュータを用いたものが製品
化されている。また、このような装置においては、車両
を制御するプログラムの不正な改造を防止するためにプ
ログラムをチェックする要求も高まっている。
【0003】ところで、車両制御用のプログラムのチェ
ックをする技術としては、特開昭55−128641号
公報や特開平2−281352号公報に示すようなもの
がある。すなわち、前者は、例えば、エンジン停止時や
車両停止時など車両を制御するための演算要求が非常に
少ない状態、または通常の動作領域では起り得ない状態
にメモリの記憶領域を一度にチェックするものであり、
後者は、通常の動作領域での状態(走行中)にメモリの
記憶領域を分割し、分割した部分を所定の時間毎にチェ
ックするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
55−128641号公報の方法では、車両停止時及び
エンジン停止時の、特殊な状態時でしか、メモリチェッ
クができない為、エンジン始動後、即通常走行に入ると
チェックできず、また、メモリの全領域を一度にチェッ
クする方式であるため、始動時にメモリのチェックをし
た場合には、メモリチェックをする間、エンジンを制御
するための演算処理が実行されないため、エンジンの始
動に悪影響を及ぼすことも考えられる。
【0005】また、特開平2−281352号公報の方
式では、メモリチェックする領域を分割し、分割した部
分を一定時間毎にチェックしているが、このメモリチェ
ックを車両の走行時、或いは非走行時に拘らず常時実施
しているため、エンジンの高回転時になると、このメモ
リチェックがマイコンの処理負荷となり、エンジン制御
処理が遅れ、やはりエンジンの始動に悪影響を及ぼすと
いった問題が生じる。
【0006】そこで、本発明は上記問題点を解決するた
めになされたものであり、エンジン始動に悪影響を及ぼ
さず、確実にプログラムメモリのチェックをする装置を
提案することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、コンピュータにて車両を制御する車両制
御装置において、前記車両を制御するためのプログラム
を格納しているメモリと、前記コンピュータの起動時
に、所定時間毎に前記メモリの記憶領域の所定バイト毎
に前記プログラムをチェックして異常を検出するプログ
ラム異常検出手段と、前記車両に設けられたエンジンの
回転数を検出し、エンジンの回転数が所定回転数以上の
とき、前記プログラム異常検出手段によるプログラムの
異常検出処理を禁止する異常検出禁止手段とを備えると
いった技術手段を採用する。
【0008】
【作用】上記構成において、異常検出禁止手段は、車両
に設けられたエンジンの回転数が所定回転数以上のと
き、プログラム異常検出手段によるコンピュータの起動
時に所定時間毎に所定バイト毎に分割された記憶領域を
順次チェックするといった一連のプログラムの異常検出
処理を禁止する。これにより、プログラムの異常検出処
理の実行により、エンジンを制御するための演算処理が
遅れてエンジンの始動に悪影響を与えるといったことは
ない。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図に基づいて
説明する。図1は電子式エンジン制御装置の全体構成を
示す図である。図1において、制御ユニット1は、マイ
コン2、出力インターフェース回路3、ROM4、電源
回路5、入力インターフェース回路6、およびバックア
ップ回路(B/U回路)7等より構成されている。ま
た、制御ユニット1にはエアフロメータ61、スロット
ルセンサ62、およびクランク角センサ63等からの信
号が入力インターフェース回路6を介して入力されてい
る。
【0010】ここで、エアフロメータ61とはエンジン
に吸入される空気量を求めるセンサであり、図示しない
エンジンの吸気管内に配設されている。また、スロット
ルセンサ62とはアクセルペダルに連動して開閉するス
ロットル弁の開度を求めるセンサであり、クランク角セ
ンサ63とは図示しないディストリビュータ内に取り付
けられて、ディストリビュータの回転に応じた信号を出
力するセンサである。
【0011】なお、制御ユニット1の電源は、バッテリ
52からイグニッションSW51を介して電源回路5へ
と供給されており、イグニッションSW51がオン(閉
成)することにより、制御ユニット1は起動する。マイ
コン2は、CPU21、RAM22、入出力ポート(以
下、I/Oポートという)23、I/Oポート24、I
/Oポート25、およびA/D変換器26から構成され
ている。
【0012】ここで、CPU21は車両を制御する各種
装置の作動制御等をするための処理を実行するものであ
り、詳しくは、入力インターフェース回路6を介して入
力された各種センサからの信号に基づき、ROM4に格
納されているプログラムに従って車両を制御する各種装
置の制御量を演算するものである。なお、CPU21で
の演算処理に使用する各制御定数および演算データはR
AM22に格納されている。
【0013】そして、以上述べた処理によって求められ
た各種制御量は出力インターフェース回路3により各制
御信号に変換され、例えば燃料噴射弁31等の車両を制
御する各種装置に出力され、これにより、エンジンは運
転状態に応じた最適の燃料噴射量で制御することができ
る。一方、バックアップ回路7は、何らかの原因により
CPU21にて各種制御量が演算されなくなった場合
に、CPU21に代わって各種制御量を求めるものであ
る。
【0014】ところで、この電子式エンジン制御装置
は、前述した如く、ROM4に格納されているプログラ
ムに従って燃料噴射量を求めている。よって、このプロ
グラムが車両メーカの意に反して変更された場合には、
最適な燃料噴射量を演算設定することはできず、これに
より、エミッションの悪化やエンジンの故障を招くとい
った不具合を生じてしまう。
【0015】そこで、本実施例の装置では、このような
不具合を防止するための手段を備えているものであり、
この点について以下に説明する。図2はROM4に格納
されているプログラムが不正に変更されているか否かを
判別する処理(メモリチェック)を示すフローチャート
であり、このルーチンはイグニッションSW51がオン
してCPU21が起動されると8ms毎に実行される。
【0016】図2において、ステップ102ではプログ
ラムが不正に変更されているかを判別する処理(チェッ
クサム)を実施する状態にあるか否かを判別する。詳し
くは、ROM4の所定の領域に書き込まれている値が所
定の値になっているか否かで判別するものであり、例え
ば、車両メーカ等が制御プログラムを作成した後に仕様
変更などにより制御プログラムを変更した場合には、後
述する処理で不正改造があったと誤判定してしまうた
め、ROM4の上記所定の領域の値を予め変更して以下
の処理を実行しないようにするものである。
【0017】そして、このステップ102において、チ
ェックサムを実施する状態ではないと判断された場合に
は本ルーチンを終了し、実施する状態であると判断され
た場合にはステップ103に進む。ステップ103では
エンジン回転数が高回転状態(例えば、4000rp
m)にあるか否かを判別し、高回転時には以下の処理を
実施することなく本ルーチンを終了する。この理由につ
いて述べると、高回転時には回転数割込み処理が多発
し、エンジンを制御するための演算処理負荷が大きくな
る。よって、本実施例では高回転時にプログラムが不正
に変更されているかを判別する処理を中断してプログラ
ム負荷を減らし、エンジンを制御するための演算処理に
遅れが生じるのを防止しているのである。
【0018】ステップ104では後述する1回目完了フ
ラグを調べて、1回目のチェックサム判定が完了してい
るか否かを判別し、完了しているならステップ105に
進み、完了していないならステップ107に進む。そし
て、はじめは1回目のチェックサム判定が完了していな
いためステップ107に進む。ステップ107ではRO
M4内に格納されている値を各アドレス毎に順次加算し
てチェックサム値演算を実行する。詳しくは、本実施例
では、図3に示すように32K(=32768)バイト
の領域を256バイト毎に分割して、各領域毎に演算を
するものである。
【0019】ステップ108では全領域のチェックサム
値演算が完了したかを判定し、完了していないなら本ル
ーチンを終了し、前述のステップ102〜107の処理
を繰り返し実行する。そして、全領域のチェックサム値
演算が完了した場合にはステップ109以降を実行す
る。なお、本実施例ではROM4を256バイト毎に分
割して演算処理するため、128回(=32768/2
56)ステップ102〜107の処理を繰り返すことに
より全領域のチェックサム値演算が完了する。また、前
述の如く、本ルーチンは8ms毎に実行されるので、全
領域チェックするのに要する時間は約1秒(8ms×1
28)である。
【0020】ステップ109では1回目のチェックサム
判定が完了しているか否かを判別し、完了しているなら
ステップ115に進み、完了していないならステップ1
10に進む。そして、はじめは1回目のチェックサム判
定が完了していないためステップ110に進む。ステッ
プ110では上記ステップ107で演算されたサムチェ
ック値とROM4に格納されている値とを比較して1回
目のチェックサム値判定をし、チェックサム値が異常な
らば、ステップ111に進んで1回目NGフラグをセッ
トし、チェックサム値が正常ならば、ステップ112に
進んで1回目NGフラグをクリアする。
【0021】ステップ113では1回目のチェックサム
判定を完了したことを示す1回目完了フラグをセット
し、ステップ114では2回目のチェックサム値演算の
ために、チェックサム判定領域の設定アドレスと上記ス
テップ107で演算され、RAM22に格納されている
サムチェック値を初期セットする。ステップ119では
1回目NGフラグを調べて、上記ステップ110にてチ
ェックサム値の異常と判断されたか否かを判別する。そ
して、チェックサム値の異常がない、すなわちプログラ
ムの不正な改造が行われていない場合にはステップ12
3に進み、チェックサムNGフラグをクリアして本ルー
チンを終了する。
【0022】一方、ステップ119において、チェック
サム値の異常と判断されたと判別されたなら、ステップ
120に進むが、2回目のチェックサム判定が完了しな
いため、ステップ123に進んでチェックサムNGフラ
グをクリアして本ルーチンを終了する。そして、前述の
如く、ステップ123の処理を実行したなら、2回目の
チェックサム判定を実行すべく、再びステップ102以
降の処理を実行する。
【0023】なお、この場合には1回目のチェックサム
判定が完了しているため、ステップ104で肯定判定さ
れてステップ105に進む。ステップ105では1回目
NGフラグを調べて、上記ステップ110にてチェック
サム値の異常と判断されたか否かを判別する。そして、
チェックサム値の異常がない、すなわちプログラムの不
正な改造が行われていない場合には本ルーチンを終了
し、チェックサム値の異常があった場合にはステップ1
06に進む。
【0024】ステップ106では2回目のチェックサム
が完了しているか否かを判別し、2回目のチェックサム
が完了している場合には本ルーチンを終了し、完了して
いない場合にはステップ107に進む。ステップ107
では前述した処理を実行し、全領域のチェックサム値演
算が完了した場合にはステップ109に進む。そして、
ステップ109では既に1回目のチェックサム判定が完
了しているため、肯定判定されてステップ115に進
む。
【0025】ステップ115ではステップ110と同様
に上記ステップ107で演算されたサムチェック値とR
OM4に格納されている値とを比較して2回目のチェッ
クサム値判定をし、チェックサム値が異常ならば、ステ
ップ116に進んで2回目NGフラグをセットし、チェ
ックサム値が正常ならば、ステップ117に進んで2回
目NGフラグをクリアする。
【0026】ステップ118では2回目のチェックサム
判定を完了したことを示す2回目完了フラグをセット
し、ステップ119に進む。そして、ステップ119に
おいて肯定判定されてステップ120に進んだ場合に
は、2回目のチェックサム判定が完了しているため、ス
テップ121に進む。ステップ121では2回目NGフ
ラグを調べて、上記ステップ115にてチェックサム値
の異常と判断されたか否かを判別する。そして、チェッ
クサム値の異常がない、すなわちプログラムの不正な改
造が行われていない場合にはステップ123に進み、チ
ェックサムNGフラグをクリアして本ルーチンを終了す
る。
【0027】なお、ここでの処理は、2回目のチェック
サム値の異常がない場合には、チェックサムNGフラグ
をクリアするものであり、これにより、仮に何らかの理
由により、不正改造が行われていないにも拘らず1回目
のチェックサム判定にて異常と誤判定されても、2回目
のチェックサムで異常がない場合には、チェックサムN
Gフラグがセットされることはなく、判別処理の精度を
向上することができる。
【0028】一方、ステップ121において、チェック
サム値の異常と判断されたと判別されたなら、ステップ
122に進み、チェックサムNGフラグをセットして本
ルーチンを終了する。なお、以上述べた処理では、1回
目のチェックサム判定にて正常と判断した場合には、ス
テップ105にて否定判定されるため、2回目のチェッ
クサム判定を実施することはない。よって、2回目のチ
ェックサム判定をしない分だけ、エンジンを制御するた
めの処理を実行でき、エンジンの制御性が向上するとい
った効果もある。
【0029】また、本実施例では前述したようにROM
4を256バイト毎に分割して演算処理している。ここ
で、256バイト毎に分割する理由について説明する。
図3において、ROM4は1つのアドレスに1バイトの
記憶容量が用意されるアドレス8000からアドレスF
FFFまでのメモリ領域から構成されている。そして、
256バイトとは例えば、アドレス8000からアドレ
ス80FFまでのデータを示すものであり、本実施例で
はまずはじめにアドレス8000からアドレス80FF
までのデータのチェックサム値を求め、次のチェックサ
ム判定時にアドレス8100からアドレス81FFまで
のデータのチェックサム値を求めることになる。
【0030】ここで、このアドレスを示すデータも2バ
イト長のデータとなるが、256バイト目のデータはア
ドレス80FFであり、257バイト目はアドレス81
00となることから、上位1バイト、すなわちアドレス
80FFの80が81に変化したかを判別するだけで2
56バイト目まで加算したかを判断することができる。
つまり、256バイト毎に分割することにより上位1バ
イトのみアクセスすればよいので、上記ステップ107
のチェックサム値の演算処理時間を短縮することがで
き、更に、この処理は前述の如く、128回繰り返し実
行されるため、トータル的に見ればかなりの時間を短縮
することができる。
【0031】また、どのアドレスまで加算を実行したか
を記憶するためのRAM22のメモリ容量も1バイトで
よいので、メモリ容量も節約することもできる。図4は
図2のルーチンにおいて、不正改造がありと判断したと
きの処理を示すフローチャートであり、所定クランク角
毎に実行される。図4において、ステップ401ではチ
ェックサムNGフラグを調べ、チェックサムNGフラグ
がセットされていないなら、プログラムが不正に改造さ
れていないと判断してステップ402に進み、チェック
サムNGフラグがセットされているなら、プログラムが
不正に改造されたと判断してステップ403に進む。
【0032】ステップ402ではROM4内のプログラ
ムに従ってCPU21により演算された制御量で各種装
置を制御する通常のエンジン制御処理を実行する。一
方、ステップ403ではプログラムが改造されているの
で、プログラムに従わず、バックアップ回路7により求
められた制御量でエンジンを制御するフェールセーフ処
理を実行すると共に、運転者に異常があったことを報知
する。
【0033】図5は前述したチェックプログラムの処理
のタイミングを表すタイムチャートを示す図である。運
転者は、イグニッションSW51をONした後、エンジ
ンを始動するわけだが、本実施例では図5に示すよう
に、メモリチェック処理は8ms毎にROM4の全領域
を分割した部分毎にチェックしている。このため、前回
のメモリチェック処理と今回のメモリチェック処理との
間に、本来のエンジン制御処理を実行することができ、
始動時のエンジン制御に極力影響を及ぼすことなく、R
OM4内に格納されているプログラムのチェックをする
ことができる。
【0034】また、前述の如く、1回のチェックサム判
定を実施するのに要する時間は約1秒であるため、図3
に示すように2回チェックサム判定を実施しても、イグ
ニッションSW51をON後、約2秒でROM4内に格
納されているプログラムのチェックをすることができ、
運転者がエンジンを始動し、発進しようとする頃には、
チェックが終了しているので、走行中に通常制御→退避
走行へと切り替わることはない。
【0035】また、約2秒後のメモリチェック終了後
は、メモリチェック処理が実行されることがないので、
マイコンのエンジン制御処理の負荷にならず、常時メモ
リチェックをする方法に比べ、より多くのエンジン制御
処理を実行でき、高精度にエンジンを制御できる。図6
はメモリチェック処理実行中に、運転者のレーシングな
どにより、エンジンが高回転になった場合のチェックプ
ログラムの処理のタイミングを表すタイムチャートを示
す図である。
【0036】図6において、エンジンが高回転時は、前
述の如く、クランク角センサ63からの信号が多数入力
され、その分エンジン制御処理の負荷が増加し、この状
態でメモリチェック処理を実行するとエンジン制御処理
の遅れなどが生じ、エンジン制御に悪影響を及ぼす。例
えば、エンジンの噴き上がりが鈍くなり、レスポンスが
悪くなったり排気ガスが規制値を越えるようなことも考
えられる。
【0037】しかしながら、本実施例では図2のステッ
プ103において、高回転時はメモリチェック処理を実
行していないよう処理しているため、図6に示す如く、
メモリチェック処理実行中に、エンジンが高回転になっ
た場合(Tdisの期間)は、メモリチェック処理が中
断され、エンジン制御するための演算処理に専念させる
ことができるため、エンジン制御に影響を及ぼすことは
ない。
【0038】なお、その後、エンジンが低回転となった
場合には、メモリチェック処理を再開される。上記実施
例において、ステップS107〜ステップS123がプ
ログラム異常検出手段に、ステップS103が異常検出
禁止手段にそれぞれ相当し、機能する。
【0039】
【発明の効果】以上述べたように、本発明においては、
エンジンの回転数が所定回転数以上のとき、プログラム
の異常検出処理を禁止するため、エンジン始動に悪影響
を及ぼさず、確実にプログラムメモリのチェックするこ
とができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子式エンジン制御装置の全体構成を示す図で
ある。
【図2】チェックサムの作動を示すフローチャートであ
る。
【図3】ROM4の記憶領域を示す図である。
【図4】プログラム異常時の処理を示すフローチャート
である。
【図5】チェックプログラムの実行タイミングを説明す
るためのタイムチャートである。
【図6】チェックプログラムの実行タイミングを説明す
るためのタイムチャートである。
【符号の説明】
1 制御ユニット 2 マイコン 4 ROM 21 CPU

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータにて車両を制御する車両制
    御装置において、 前記車両を制御するためのプログラムを格納しているメ
    モリと、 前記コンピュータの起動時に、所定時間毎に前記メモリ
    の記憶領域の所定バイト毎に前記プログラムをチェック
    して異常を検出するプログラム異常検出手段と、 前記車両に設けられたエンジンの回転数を検出し、エン
    ジンの回転数が所定回転数以上のとき、前記プログラム
    異常検出手段によるプログラムの異常検出処理を禁止す
    る異常検出禁止手段とを備えたことを特徴とする車両用
    制御装置のメモリチェック装置。
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