JP4395000B2 - エンジン制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、自動車などに搭載されるエンジンの燃料噴射量などを制御するエンジン制御装置、とくに少なくともエンジンの吸気管圧力を検出する吸気管圧力センサの故障を判定する故障判定機能を持ったエンジン制御装置に関するものである。
特開2001−159574号公報には、吸気管圧力センサの故障を判定する診断装置が提案されている。この診断装置は、推定吸気管圧力または推定吸気管圧力相当値を演算する演算手段と、実測吸気管圧力を出力する吸気管圧力センサと、故障判定手段とを備え、推定吸気管圧力または推定吸気管圧力相当値と、実測吸気管圧力から吸気管圧力センサの故障を判定する。
特開2001−159574号公報
しかし、前記先行技術に示された故障診断装置を採用しても、自動車のドライバによるアクセル操作などで、スロットル弁開度が変化する場合、推定吸気管圧力が例えば図7に実線で示すように変化しても、実測吸気管圧力は図7に一点鎖線で示すように、推定吸気管圧力よりも遅れて変化する。このため、スロットル弁開度の変化時およびそれに続く所定時間の過渡期間では、推定吸気管圧力と実測吸気管圧力との間に大きな偏差が生じ、この過渡期間で吸気管圧力センサの故障判定を行なえば、誤判定が発生するので、過渡期間は故障判定禁止期間とする必要がある。
また、推定吸気管圧力の演算において、大気圧が1気圧とする前提条件で演算が行なわれる場合、推定吸気管圧力は図8に示すように、スロットル弁開度の増加に伴ない1気圧まで上昇する。しかし高地などで大気圧が1気圧よりも小さい低大気圧状態では、図9に示すように、スロットル弁開度が所定値以上の範囲において、実測吸気管圧力は低大気圧に保持されるので、推定吸気管圧力との間に偏差が生じ、この状態でも故障の誤判定が発生する危険がある。この故障の誤判定を防止するには、大気圧センサを設けて大気圧を検出し、低大気圧時に故障判定を禁止する必要がある。
さらに2つのスロットルポジションセンサを用いるエンジン制御装置では、吸気管圧力センサの故障判定に使用されるスロットルポジションセンサが正常であることを、スロットルポジションセンサ専用の故障判定機能によって判定することが必要とされ、これがエンジン制御装置の処理時間の増加、およびメモリ容量の増加をもたらし、エンジン制御装置の負荷を大きくする不都合がある。
この発明の第1の目的は、スロットル弁開度が変化する前記過渡期間においても、故障判定を禁止する必要がないように改良されたエンジン制御装置を提案することである。
また、この発明の第2の目的は、前記過渡期間においても故障判定を禁止する必要がなく、併せて大気圧を検出することなく、前記低大気圧での誤判定を防止できるように改良されたエンジン制御装置を提案することである。
さらに、この発明の第3の目的は、前記過渡期間においても故障判定を禁止する必要がなく、併せて前記スロットルポジションセンサ専用の故障判定機能を不要とし、処理時間およびメモリ容量も削減を可能としたエンジン制御装置を提案することである。
この発明の第1の観点におけるエンジン制御装置は、スロットル弁開度を表わす信号を出力するスロットルポジションセンサ、エンジン回転数を表わす信号を出力する回転数センサ、および実測吸気管圧力を表わす信号を出力する吸気管圧力センサを備えたエンジン制御装置であって、少なくとも前記吸気管圧力センサの故障を判定する故障判定手段を有し、この故障判定手段は、
前記スロットルポジションセンサからのスロットル弁開度を表わす信号と前記回転数センサからのエンジン回転数を表わす信号とに基づき推定吸気管圧力信号を出力する第1データ処理手段と、前記推定吸気管圧力信号を受けてこの推定吸気管圧力信号を修正し、前記スロットル弁開度が増大する増大区域とそれが減少する減少区域のそれぞれにおいて、前記推定吸気管圧力信号の変化部分と前記実測吸気管圧力を表わす信号の変化部分との間で変化する変化部分を有する修正推定吸気管圧力信号を発生する第2データ処理手段と、前記実測吸気管圧力を表わす信号と前記修正推定吸気管圧力信号とを比較し少なくとも前記吸気管圧力センサの故障判定を行なう故障判定処理手段とを含み、
前記第2データ処理手段は、前記増大区域では、前記実測吸気管圧力を表わす信号が上
昇し、前記修正推定吸気管圧力信号に近づいたときに、前記修正推定吸気管圧力信号に対して所定値を加算する加算処理を行ない、また、前記減少区域では、前記実測吸気管圧力を表わす信号が減少し、前記修正推定吸気管圧力信号に近づいたときに、前記修正推定吸気管圧力信号に対して所定値を減算する減算処理を行なうようにして、前記修正推定吸気管圧力信号を発生し
また、前記故障判定処理手段は、前記増大区域では、前記実測吸気管圧力を表わす信号とそれよりも大きな前記修正推定吸気管圧力信号との偏差が、また、前記減少区域では、前記実測吸気管圧力を表わす信号とそれよりも小さな前記修正推定吸気管圧力信号との偏差がそれぞれ所定偏差以上となった状態が、所定時間継続したときに、前記吸気管圧力センサの故障を判定するように構成されたことを特徴とする。
また、この発明の第2の観点におけるエンジン制御装置は、第1の観点におけるエンジン制御装置において、さらに前記推定吸気管圧力信号が前記実測吸気管圧力を表わす信号よりも大きく、しかも前記実測吸気管圧力信号が所定圧力値よりも大きいかどうかの圧力判定処理を行ない、この圧力判定処理の結果に基づいて、前記故障判定処理が実行されることを特徴とする。
さらに、この発明の第3の観点におけるエンジン制御装置は、第1の観点におけるエンジン制御装置において、前記スロットル弁開度を表わす信号を出力する第1、第2スロットルポジションセンサを備え、前記吸気管圧力センサと前記第1、第2スロットルポジションセンサの故障を判定する故障判定機能を有し、この故障判定機能では、前記第1スロットルポジションセンサからのスロットル弁開度を表わす信号と前記回転数センサからのエンジン回転数を表わす信号とに基づき第1推定吸気管圧力信号を出力し、この第1推定吸気管圧力信号を受けてこの第1推定吸気管圧力信号を修正した第1修正推定吸気管圧力信号を発生し、前記実測吸気管圧力信号と前記第1修正推定吸気管圧力信号とを比較して第1故障判定を行ない、また、前記第2スロットルポジションセンサからのスロットル弁開度を表わす信号と前記回転数センサからのエンジン回転数を表わす信号とに基づき第2推定吸気管圧力信号を出力し、この第2推定吸気管圧力信号を受けてこの第2推定吸気管圧力信号を修正した第2修正推定吸気管圧力信号を発生し、前記実測吸気管圧力信号と前記第2修正推定吸気管圧力信号とを比較して第2故障判定を行ない、前記第1故障判定と第2故障判定の結果に基づき、前記吸気管圧力センサと前記第1、第2スロットルポジションセンサの故障判定を行なうことを特徴とする。
この発明の第1の観点におけるエンジン制御装置では、第2データ処理手段は、前記スロットル弁開度が増大する増大区域とそれが減少する減少区域のそれぞれにおいて、前記推定吸気管圧力信号の変化部分と前記実測吸気管圧力を表わす信号の変化部分との間で変化する変化部分を有する修正推定吸気管圧力信号を発生し、前記第2データ処理手段は、前記増大区域では、前記実測吸気管圧力を表わす信号が上昇し、前記修正推定吸気管圧力信号に近づいたときに、前記修正推定吸気管圧力信号に対して所定値を加算する加算処理を行ない、また、前記減少区域では、前記実測吸気管圧力を表わす信号が減少し、前記修正推定吸気管圧力信号に近づいたときに、前記修正推定吸気管圧力信号に対して所定値を減算する減算処理を行なうようにして、前記修正推定吸気管圧力信号を発生し、また、前記故障判定処理手段は、前記増大区域では、実測吸気管圧力を表わす信号とそれよりも大きな修正推定吸気管圧力信号との偏差が、また、前記減少区域では、実測吸気管圧力を表わす信号とそれよりも小さな修正推定吸気管圧力信号との偏差がそれぞれ所定偏差以上となった状態が、所定時間継続したときに、吸気管圧力センサの故障が判定されるので、スロットル弁開度が変化する過渡期間においても、故障判定を禁止する必要がなく、故障判定を行なうことができる。
この発明の第2の観点におけるエンジン制御装置では、前記第1の観点におけるエンジン制御装置による効果に加え、前記推定吸気管圧力信号が前記実測吸気管圧力を表わす信号よりも大きく、しかも前記実測吸気管圧力信号が所定圧力値よりも大きいかどうかの圧力判定処理を行ない、この圧力判定処理の結果に基づいて、前記故障判定処理が実行されるので、特別な大気圧センサを設置することなく、低気圧時における誤判定を回避できる。
この発明の第3の観点におけるエンジン制御装置では、前記第1の観点におけるエンジン制御装置による効果に加え、前記第1故障判定と第2故障判定の結果に基づき、前記吸気管圧力センサと前記第1、第2スロットルポジションセンサの故障判定を行なうので、スロットルポジションセンサ専用の故障判定機能を不要とし、そのための処理時間およびメモリ容量も削減を図りながら、吸気管圧力センサと第1、第2スロットルポジションセンサの故障をも判定できる。
以下この発明のいくつかの実施の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明によるエンジン制御装置の実施の形態1をエンジンとともに示す。図1において、エンジン装置1は、自動車に搭載されるものであり、エンジン10と、エンジン制御装置40を含み、エンジン10にはエンジンの吸気装置20と、エンジンの排気装置30が付設される。
エンジン10は、燃焼室11、ピストン12、吸気弁13、排気弁14、および点火装置15を有し、吸気弁13の近くには、燃料噴射装置16が配置されている。また、エンジン10のクランク軸17の近くには、エンジンの回転数センサ18が設置される。この回転数センサ18は、クランク角センサであって、エンジン回転数Nを表わす信号Dを出力する。
エンジンの吸気装置20は、吸気弁13を通じて燃焼室11に連結される。この吸気装置20は、吸気管21と、空気フィルタ22と、スロットル弁23と、スロットルポジションセンサ24A、24Bと、吸気管圧力センサ25とを有する。
空気フィルタ22は吸気管21の入口部分に配置される。スロットル弁23は吸気管21の吸気通路の大きさを制御するように、吸気管21内に設置される。このスロットル弁23は電子制御スロットルであり、そのスロットル弁開度Thoは、自動車のドライバにより操作されるアクセルペダルの踏み込みに応じて、電子制御される。
スロットル弁23には、スロットルポジションセンサ24A、24Bが付設される。このスロットルポジションセンサ24A、24Bは、スロットル弁23と機械的に連結され、スロットル弁開度Thoを表わす信号A、Bを出力する。ドライバによりアクセルペダルが操作されると、その踏み込みに応じてスロットル弁23のスロットル弁開度Thoが電子的に変化されるが、このスロットル弁23の電子制御において、スロットルポジションセンサ24A、24Bは、スロットル弁開度Thoを表わす信号A、Bを出力し、この信号A、Bとアクセルペダルの踏み込みに応じたアクセル信号とを比較することにより、アクセルペダルの踏み込みに応じてスロットル弁23が駆動される。また、スロットルポジションセンサ24A、24Bは、エンジンのアイドル回転数を決定する制御にも利用される。
吸気管圧力センサ25は、スロットル弁23の下流側における吸気管21内の実測吸気管圧力Ind_Pを表わす信号Cを出力する。この実測吸気管圧力Ind_Pを表わす信号Cは、燃料噴射装置16から燃焼室11に噴射される燃料量を決定するのに利用される。
エンジンの排気装置30は、エンジン10の排気弁14を通じて燃焼室11に連結されている。この排気装置30には、排気ガスを浄化する浄化触媒手段31、32、33が配置されている。
エンジン制御装置40は、マイクロコンピュータなどの電子制御装置(ECU)で構成され、エンジン10の各部を電子的に制御する。このエンジン制御装置40は、スロットルポジションセンサ24A、24Bを用いたスロットル弁23の制御、同じくスロットルポジションセンサ24A、24Bを用いたアイドル回転数の制御、吸気管圧力センサ25を用いた燃料噴射量の制御、および点火装置15に対する点火時期制御などを行なう。
スロットルポジションセンサ24A、24Bは、その一方が故障しても、他方で代用できるようにするために2つ設置される。例えば第1スルットルポジションセンサ24Aが故障した場合に、それに代わって第2スロットルポジションセンサ24Bが利用される。
エンジン制御装置40は、故障判定手段50を含んでいる。この故障判定手段50は、第1データ処理部51、第2データ処理部52、比較部53および故障判定処理部54を有する。実施の形態1では、故障判定手段50は吸気管圧力センサ25に対する故障判定を行なう。実施の形態1では、スロットルポジションセンサ24Aまたは24Bと、クランク角センサ18が正常であることが別の手段で判定され、これらの正常なスロットルポジションセンサ24Aまたは24Bと、クランク角センサ18の出力信号を利用して、吸気管圧力センサ25の故障が判定される。
第1データ処理部51は、スロットルポジションセンサ24Aまたは24Bからのスロットル弁開度Thoを表わす信号AまたはBと、回転数センサ18からのエンジン回転数Nを表わす信号Dを受けて、推定吸気管圧力Est_Pを表わす信号Eを発生する。具体的には、第1データ処理部51では、エンジン制御装置40のメモリに予め記憶された推定吸気管圧力データが検索される。この推定吸気管圧力データは、スロットル弁開度Thoとエンジン回転数Nをパラメータとするデータであり、スロットル弁開度Thoとエンジン回転数Nとを与えることにより、それらに応じた推定吸気管圧力Est_Pを表わす信号Eが出力される。
第2データ処理部部52は、推定吸気管圧力Est_Pを表わす信号Eを受けて、修正推定吸気管圧力Mon_Pを演算し、この修正推定吸気管圧力Mon_Pを表わす信号Fを出力する。比較部53には、第2演算部52からの修正吸気管圧力Mon_Pを表わす信号Fと、吸気管圧力センサ26からの実測吸気管圧力Ind_Pを表わす信号Cとが供給される。比較部53は、これらの信号Fと信号Cに基づき、修正推定吸気管圧力Mon_Pと実測吸気管圧力Ind_Pを比較し、それらの比較結果出力Gを出力する。故障判定処理部54は比較結果出力Gを受け、これに基づき吸気管圧力センサ25の故障を判定する。
図2は実施の形態1において、エンジン制御装置40において、修正吸気管圧力Mon_Pを求める動作のフローチャートである。このフローチャートで示されるルーチンは、例えば10msec毎の一定周期で、繰り返し実行される。図3は図2のフローチャートを用いて、実施の形態1によって得られる修正推定吸気管圧力Mon_Pを、推定吸気管圧力Est_Pおよび実測吸気管圧力Ind_Pとともに示したグラフである。
図3において、縦軸は吸気管圧力、横軸は時間であり、細い実線の曲線EEは推定吸気管圧力Est_Pを、太い一点鎖線の曲線CCは実測吸気管圧力Ind_Pを、また太い実線の曲線FFは修正推定吸気管圧力Mon_Pをそれぞれ示す。図3の左側にはスロットル弁開度Thoが増大する増大区域INCが、またその右側にはスロットル弁開度Thoが減少する減少区域DECがそれぞれ示される。
増大区域INCでは、推定吸気管圧力Est_Pを示す曲線EEに上昇部分EE1が現われ、これに遅れて実測吸気管圧力Ind_Pを示す曲線CCにも上昇部分CC1が現われ、これらの上昇部分EE1、CC1の中間に、修正推定吸気管圧力Mon_Pを示す曲線FFの上昇部分FF1が現われる。一方、減少区域DECでは、推定吸気管圧力Est_Pを示す曲線EEに低下部分EE2が現われ、これに遅れて実測吸気管圧力Ind_Pを示す曲線CCにも低下部分CC2が現われ、これらの低下部分EE2、CC2の中間に、修正推定吸気管圧力Mon_Pを示す曲線FFの低下部分FF2が現われる。
さて、図2に示すフローチャートは、スタートとエンドとの間に、ステップ101から111とステップ205から210を含んでいる。まず、最初のステップ101では、エンジン制御装置40は各センサからエンジン10の運転状態を検出する。スロットルポジションセンサ24Aまたは24Bからはスロットル弁開度Thoを表わす信号AまたはBが、吸気管圧力センサ25からは実測吸気管圧力Ind_Pを表わす信号Cが、また回転数センサ18からはエンジン回転数Nを表わす信号Dがそれぞれ取り込まれる。
次のステップ102では、第1データ処理部51において、スロットル弁開度Thoを表わす信号AまたはBとエンジン回転数Nを表わす信号Dとに基づき、予めメモリに記憶された推定吸気管圧力データを検索することにより、推定吸気管圧力Est_Pが求められる。
次のステップ103では、推定吸気管圧力にEst_Pが、修正推定吸気管圧力にMon_Pが、また実測吸気管圧力にInd_Pがそれぞれセットされる。なお、エンジン制御装置40の電源が投入された直後の1回目のルーチンでは、修正推定吸気管圧力Mon_Pは演算されていないので、推定吸気管圧力Est_Pがセットされる。
次のステップ104では、Est_P(推定吸気管圧力)がMon_P(修正推定吸気管圧力)よりも大きいかどうかが判定される。すなわち、Est_P>Mon_Pが判定される。その判定結果がYesならば、ステップ105に進み、またその判定結果がNoならば、ステップ205へ進む。
ステップ105からステップ110による処理は、図3に示す増大区域INCに対応して、修正推定吸気管圧力Mon_Pを示す曲線FFに上昇部分FF1を与える処理である。またステップ205からステップ210による処理は、図3に示す減少区域DECに対応して、修正推定吸気管圧力Mon_Pを示す曲線FFに低下部分FF2を与える処理である。
ステップ105では、Wait2フラグに0がセットされ、次のステップ106では、Wait1フラグが1であるかが判定される。このステップ106の判定結果がNoならば、ステップ107に進み、Wait1フラグに1がセットされ、ステップ108が実行される。
このステップ108では、修正推定吸気管圧力Mon_Pに、(Mon_P+K2)とEst_Pの小さい方がセットされる。このステップ108では、ステップ104によるEst_P>Mon_Pの状態において、修正推定吸気管圧力Mon_Pを推定吸気管圧力Est_Pに近づけるために、修正推定吸気管圧力Mon_Pに、所定値K2を加算する加算処理を行なうか、またはそのときの推定吸気管圧力Est_Pをセットする。具体的には、図3に示す上昇部分FF1の点aでは、初期値(推定吸気管圧力Est_P)に対し、ステップ108で所定値K2が加算され、ステップ111において、修正推定吸気管圧力に(Est_P+K2)がセットされる。所定値K2は、例えば250mmHgとされる。
ステップ106の判定結果がYesであれば、ステップ109に進み、修正推定吸気管圧力Mon_Pから実測吸気管圧力Ind_Pを差し引いた値が所定値K1よりも小さいかどうかが判定される。すなわち、Mon_P−Ind_P<K1かどうかが判定される。点bのように、修正推定吸気管圧力Mon_Pが実測吸気管圧力Ind_Pに比べて所定値K1以上大きければ、このステップ109の判定結果はNoとなり、そのままの修正推定吸気管圧力が保持される。所定値K1は、例えば200mmHgとされる。
点cにおいて、実測吸気管圧力Ind_Pが上昇して修正推定吸気管圧力Mon_Pに近づき、修正推定吸気管圧力Mon_Pとの差が所定値K1より小さくなれば、ステップ109の判定結果がYesとなり、ステップ110において、Wait1フラグに0がセットされる。この状態では、次に実行されるルーチンにおいて、ステップ106の判定結果がNoとなるので、ステップ107を経て、ステップ108において、再び修正推定吸気管圧力Mon_Pに所定値K2が加算され、修正推定吸気管圧力Mon_Pは推定吸気管圧力Est_Pに近づくように上昇する。
点dにおいて、実測吸気管圧力Ind_Pの上昇により、Mon_P−Ind_Pの値が小さくなり、ステップ109における判定結果が再びYesとなれば、再びWait1フラグに0がセットされ、続いて実行される次のルーチンで、ステップ108において、修正推定吸気管圧力Mon_Pの所定値K2が加算されるが、この点dでは、加算値(Mon_P+K2)が推定吸気管圧力Est_Pを超えるため、修正推定吸気管圧力Mon_Pは、そのときの推定吸気管圧力Est_Pにセットされ、修正吸気管圧力Mon_Pは推定吸気管圧力Est_Pに制限される。結果として、修正推定吸気管圧力Mon_Pを示す曲線FFは、増大区域INCにおいて、推定吸気管圧力Est_Pを示す曲線EEの上昇部分EE1と、実測吸気管圧力Ind_Pを示す曲線CCの上昇部分CC1との間を上昇する上昇部分FF1を持つことになり、修正推定吸気管圧力Mon_Pは推定吸気管圧力Est_Pの上昇部分EE1から、実測吸気管圧力Ind_Pの上昇部分CC1に近づいた上昇部分FF1を持つことになる。
Wait1フラグは、修正推定吸気管圧力Mon_Pに所定値K2を加算して更新する場合に1にセットされ、この更新後にWait1プラグが1を保持すれば、修正推定吸気管圧力Mon_Pはそのまま保持され、その後に実測吸気管圧力Ind_Pの上昇により、修正推定吸気管圧力Mon_Pと実測吸気管圧力Ind_Pとの差が所定値K1よりも小さくなれば、ステップ110と次のルーチンのステップ106を経て、ステップ107においてWait1フラグが1にセットされることになる。
ステップ205から210による処理では、所定値K2を減算する同様な処理により、図3に示す減少区域DECに対応して、修正推定吸気管圧力Mon_Pを示す曲線FFに低下部分FF2を与える。
具体的には、ステップ205では、Wait1フラグに0がセットされ、次のステップ206では、Wait2フラグが1であるかどうかが判定される。このステップ206の判定結果がNoならば、ステップ207に進み、Wait2フラグに1がセットされ、ステップ208が実行される。
このステップ208では、(Mon_P−K2)とEst_Pの大きい方が、修正推定吸気管圧力にセットされる。このステップ208では、ステップ104によるEst_P<Mon_Pの状態において、Mon_PをEst_Pに近づけるために、Mon_Pから所定値K2を減算するか、または修正推定吸気管圧力にそのときのEst_Pをセットする。具体的には、図3に示す低下部分FF2の点eでは、推定吸気管圧力Est_Pの飽和値から、ステップ208で所定値K2が減算され、ステップ111において、修正推定吸気管圧力に(Est_P−K2)がセットされる。
ステップ206の判定結果がYesであれば、ステップ209に進み、実測吸気管圧力Ind_Pから修正推定吸気管圧力Mon_Pを差し引いた値が所定値K1よりも小さいかどうかが判定される。すなわち、Ind_P−Mon_P<K1が判定される。点fのように、修正推定吸気管圧力Mon_Pが実測吸気管圧力Ind_Pに比べて所定値K1以上小さければ、このステップ209の判定結果はNoとなり、そのままの修正推定吸気管圧力が保持される。
点gにおいて、実測吸気管圧力Ind_Pが低下し、修正推定吸気管圧力Mon_Pとの差が所定値K1より小さくなれば、ステップ209の判定結果がYesとなり、ステップ210において、Wait2フラグに0がセットされる。この状態では、次に実行されるルーチンにおいて、ステップ206の判定結果がNoとなるので、ステップ207を経て、ステップ208において、再び修正推定吸気管圧力Mon_Pから所定値K2が減算され、修正推定吸気管圧力Mon_Pは推定吸気管圧力Est_Pに近づくように低下する。
点hにおいて、実測吸気管圧力Ind_Pの低下により、(Ind_P−Mon_P)の値が所定値K1より小さくなり、ステップ209における判定結果が再びYesとなれば、再びWait2フラグに0がセットされ、続いて実行される次のルーチンで、ステップ208において、修正推定吸気管圧力Mon_Pから所定値K2が減算されるが、この点fでは、減算値(Mon_P−K2)が推定吸気管圧力Est_Pより小さくなるため、修正推定吸気管圧力にそのときの推定吸気管圧力Est_Pがセットされ、この推定吸気管圧力Est_Pに制限される。結果として、修正推定吸気管圧力Mon_Pを示す曲線FFは、減少区域DECにおいて、推定吸気管圧力Est_Pを示す曲線EEの低下部分EE2と、実測吸気管圧力Ind_Pを示す曲線CCの低下部分CC2との間を低下する低下部分FF2を持つことになり、修正推定吸気管圧力Mon_Pは推定吸気管圧力Est_Pの低下部分EE2から、実測吸気管圧力Ind_Pの低下部分CC2に近づいた低下部分FF2を持つことになる。
Wait2フラグは、修正推定吸気管圧力Mon_Pから所定値K2を減算して更新する場合に1にセットされ、この更新後にWait2プラグが1を保持すれば、修正推定吸気管圧力Mon_Pはそのまま保持され、その後に実測吸気管圧力Ind_Pの低下により、実測吸気管圧力Ind_Pと修正推定吸気管圧力Mon_Pとの差が所定値K1よりも小さくなれば、ステップ210と次に実行されるルーチンのステップ206を経て、ステップ207においてWait2フラグが1にセットされることになる。
このように、修正推定吸気管圧力Mon_Pは、増大区域INCでは、推定吸気管圧力Estを示す曲線EEの上昇部分EE1と、実測吸気管圧力Ind_Pを示す曲線CCの上昇部分CC1との間に上昇部分FF1を持ち、また減少区域DECでは、推定吸気管圧力Est_Pを示す曲線EEの低下部分EE2と、実測吸気管圧力Ind_Pを示す曲線CCの低下部分CC2との間に低下部分FF1を持つので、この修正推定吸気管圧力Mon_Pと実測吸気管圧力Ind_Pを比較部53において比較することにより、図3の横軸に沿って示す通り、増大区域INCから減少区域DECに亘り、全区域において、吸気管圧力センサ25の故障判定を可能とすることができる。
図4は実施の形態1による吸気管圧力センサ25の故障判定動作を示すフローチャートである。このフローチャートは、スタートとエンドとの間に、ステップ601から603を含んでいる。この図4に示すフローチャートも、例えば10msec毎の一定周期で、繰り返し実行される。
まず、ステップ601では、図2について説明したフローチャートにより、修正推定吸気管圧力にMonPがセットされ、また実測吸気管圧力にIndPがセットされる。次のステップ602では、MonPとIndPとの偏差(絶対値)が所定値K3以上の状態が所定時間以上継続したかどうかが判定される。この判定結果がYesならば、ステップ603において、吸気管圧力センサ25が故障と判定される。ステップ602の判定結果がNoならば、そのままエンドに至り、吸気管圧力センサ25は故障と判定されることなく、正常とされる。この判定は、言い換えれば、スロットル弁開度Thoが増大する増大区域INCでは、実測吸気管圧力Ind Pとそれよりも大きな修正推定吸気管圧力Mon Pとの偏差が、また、スロットル弁開度Thoが減少する減少区域DECでは、実測吸気管圧力Ind Pとそれよりも小さな修正推定吸気管圧力Mon Pとの偏差がそれぞれ所定偏差以上となった状態が、所定時間継続したときに、吸気管圧力センサ25が故障と判定することを意味する。
実施の形態2.
図5はこの発明によるエンジン制御装置の実施の形態2の動作を示すフローチャートである。この実施の形態2では、図1に示した実施の形態1の構成と、図2に示した修正推定吸気管圧力MonPを求めるフローチャートがそのまま使用され、図3に示した修正推定吸気管圧力のグラフもそのまま適用される。この実施の形態2では、図1に示すエンジン制御装置40において、図4に示すフローチャートに代わって、図5に示すフローチャートが使用される。図5のフローチャートも、例えば10msec毎の一定周期で、繰り返し実行される。
図5のフローチャートは、スタートとエンドの間に、ステップ701から703を含んでいる。まず、ステップ701では、推定吸気管圧力にEst_Pが、実測吸気管圧力にInd_Pが、また修正推定吸気管圧力にMon_Pがそれぞれセットされる。Est_Pは、図1の第1データ処理部51からの信号Eとして取り込まれ、Ind_Pは図1の吸気管圧力センサ25からの信号Cとして取り込まれ、またMon_Pは図1の第2データ処理部52からの信号Fとして取り込まれる。
次のステップ702では、Est_PとInd_Pとについて、Est_P>Ind_P>Kpalの関係が成立しているかどうかが判定される。Kpalは、所定圧力値を示す定数である。ステップ702における判定結果がNoならば、ステップ703に進み、このステップ703において、吸気管圧力センサ25が故障しているかどうかの故障判定が実行される。このステップ703における故障判定は、図4に示すフローチャートを用いて実行される。ステップ702における判定結果がYesならば、ステップ703は実行されず、そのままエンドに至る。
Est_P>Ind_P>Kpalの関係が成立している状態は、図9に示した誤判定の可能性のある状態であり、実施の形態2では、この関係が成立しておれば、吸気管圧力センサ25の故障判定を行なわない。従来では、この誤判定を回避するために、大気圧センサを設置するが、実施の形態2では、この大気圧センサを用いずに、誤判定を回避することができ、併せて、実施の形態1と同様に、ステップ43において、吸気管圧力センサ25の故障判定を行なう場合においては、吸気管圧力の増大区域INCから減少区域DECに亘り、その全域で故障判定を行なうことができる効果がある。
実施の形態3.
図6はこの発明によるエンジン制御装置の実施の形態3の動作を示すフローチャートである。この図6のフローチャートも、例えば10msec毎の一定周期で、繰り返し実行される。この図6のフローチャートは、スタートとエンドの間にステップ801からステップ817を含んでいる。
この実施の形態3では、吸気管圧力センサ25に加え、2つのスロットルポジションセンサ24A、24Bの故障が判定される。この実施の形態3でも、図1に示すエンジン装置1とエンジン制御装置40はそのまま使用される。また、図2に示す修正推定吸気管圧力MonPの設定フローチャートも、ステップ804、ステップ808においてそのまま使用される。
まず、ステップ801では、第1スロットルポジションセンサ24Aからの信号Aと、回転数センサ18からのエンジン回転数Nを表わす信号Dを用いて、第1データ処理部51により、第1推定吸気管圧力Est_P1を表わす信号E1が出力される。また、次のステップ802では、第2スロットルポジションセンサ24Bからの信号Bと、回転数センサ18からのエンジン回転数Nを表わす信号Dを用いて、第1データ処理部51により、第2推定吸気管圧力Est_P2を表わす信号E2が出力される。これらの信号E1、E2は、エンジン制御装置40のメモリに一時記憶される。次のステップ803では、吸気管圧力センサ25からの実測吸気管圧力Ind_Pを表わす信号Cが読み込まれ、メモリに一時記憶される。
ステップ804では、第1推定吸気管圧力Est_P1を表わす信号E1と実測吸気管圧力Ind_Pを表わす信号Cを用いて、第2データ処理部52により、第1修正推定吸気管圧力Mon_P1を表わす信号F1が求められ、メモリに一時記憶される。続いて、比較部53により、第1修正吸気管圧力Mon_P1を表わす信号F1と、実測吸気管圧力IndPを表わす信号Cを比較して、第1比較結果信号G1を出力し、故障判定処理部54において、第1故障判定が行なわれる。この第1故障判定では、図4に示すフローチャートと同様に、修正推定吸気管圧力Mon_P1と実測吸気管圧力Ind_Pとの偏差(絶対値)が所定値K3よりも大きい状態が所定時間継続した場合に、故障の判定が出される。
ステップ805では、故障判定処理部54による第1故障判定の判定結果が故障かどうかが判定され、その判定結果がYesであればステップ806に進み、第1故障フラグ1に1がセットされる。ステップ805の判定結果がNoであればステップ807に進み、第1故障フラグ1が0にセットされる。
次のステップ808では、第2推定吸気管圧力Est_P2を表わす信号E2と実測吸気管圧力Ind_Pを表わす信号Cを用いて、第2データ処理部52により、第2修正推定吸気管圧力Mon_P2を表わす信号F2が求められ、メモリに一時記憶される。続いて、比較部53により、第2修正吸気管圧力Mon_P2を表わす信号F2と、実測吸気管圧力IndPを表わす信号Cを比較して、第2比較結果信号G1を出力し、故障判定処理部54において、第2故障判定が行なわれる。この第2故障判定でも、図4に示すフローチャートと同様に、修正推定吸気管圧力Mon_P2と実測吸気管圧力Ind_Pとの偏差(絶対値)が所定値K3よりも大きい状態が所定時間継続した場合に、故障の判定が出される。
ステップ809では、故障判定処理部54による第2故障判定の結果が故障かどうかが判定され、その判定結果がYesであればステップ810に進み、第2故障フラグ2に1がセットされる。ステップ809の判定結果がNoであればステップ811に進み、第2故障フラグ2が0にセットされる。
次のステップ812では、第1故障フラグ1が1かどうかが判定され、その判定結果がYesならばステップ813に進み、このステップ813では第2故障フラグ2が1かどうかが判定される。またステップ812の判定結果がNoであれば、ステップ814に進み、このステップ814でも第2故障フラグ2が1かどうかが判定される。
ステップ813の判定結果がYesならばステップ815に進み、このステップ815では吸気管圧力センサ25が故障との判定が行なわれる。また、ステップ813の判定結果がNoならばステップ816に進み、このステップ817では、第1スロットルポジションセンサ24Aが故障との判定が行なわれる。
ステップ814の判定結果がYesならばステップ817に進み、このステップ817では第2スロットルポジションセンサ24Bが故障との判定が行なわれる。ステップ814の判定結果がNoならば、吸気管圧力センサ25および第1、第2スロットルポジションセンサ24A、24Bはいずれも正常とされ、故障判定処理が終了される。
実施の形態3では、スロットルポジションセンサ専用の故障判定機能を不要とし、そのための処理時間およびメモリ容量も削減を図りながら、吸気管圧力センサ25と第1、第2スロットルポジションセンサ24A、24Bの故障をも判定できる。併せて、実施の形態1と同様に、スロットル弁開度が変化する過渡期間においても、故障判定を禁止する必要がなく、故障判定を行なうことができる。
この発明によるエンジン制御装置は、自動車に搭載されるエンジンの制御装置として利用される。
図1はこの発明によるエンジン制御装置の実施の形態1をエンジン装置とともに示す構成図。 図2は実施の形態1における修正推定吸気管圧力を求める動作のフローチャート。 図3は実施の形態1における修正推定吸気管圧力の変化を、推定吸気管圧力および実測吸気管圧力の変化とともに示すグラフ。 図4は実施の形態1の故障判定処理の動作を示すフローチャート。 図5はこの発明によるエンジン制御装置の実施の形態2における故障判定処理の動作を示すフローチャート。 図6はこの発明によるエンジン制御装置の実施の形態3における故障判定処理の動作を示すフローチャート。 従来使用される推定吸気管圧力と実測吸気管圧力の変化を示すグラフ。 従来使用される推定吸気管圧力と実測吸気管圧力の大気圧に対する変化を示すグラフ。 従来使用される推定吸気管圧力と実測吸気管圧力の大気圧に対する変化を示すグラフ。
符号の説明
1:エンジン装置、10:エンジン、18:エンジン回転数センサ、21:吸気管、
23:スロットル弁、24A:第1スロットルポジションセンサ、
24B:第2スロットルポジションセンサ、
40:エンジン制御装置、50:故障判定手段、51:第1データ処理部、
52:第2データ処理部、53:比較部、54:故障判定処理部、
EE1、EE2:推定吸気管圧力の変化部分、
CC1、CC2:実測吸気管圧力の変化部分、
FF1、FF2:修正推定吸気管圧力の変化部分。

Claims (4)

  1. スロットル弁開度を表わす信号を出力するスロットルポジションセンサ、エンジン回転数を表わす信号を出力する回転数センサ、および実測吸気管圧力を表わす信号を出力する吸気管圧力センサを備えたエンジン制御装置であって、
    少なくとも前記吸気管圧力センサの故障を判定する故障判定手段を有し、この故障判定手段は、
    前記スロットルポジションセンサからのスロットル弁開度を表わす信号と前記回転数センサからのエンジン回転数を表わす信号とに基づき推定吸気管圧力信号を出力する第1データ処理手段と、
    前記推定吸気管圧力信号を受けてこの推定吸気管圧力信号を修正し、前記スロットル弁開度が増大する増大区域とそれが減少する減少区域のそれぞれにおいて、前記推定吸気管圧力信号の変化部分と前記実測吸気管圧力を表わす信号の変化部分との間で変化する変化部分を有する修正推定吸気管圧力信号を発生する第2データ処理手段と、
    前記実測吸気管圧力を表わす信号と前記修正推定吸気管圧力信号とを比較し少なくとも前記吸気管圧力センサの故障判定を行なう故障判定処理手段とを含み、
    前記第2データ処理手段は、前記増大区域では、前記実測吸気管圧力を表わす信号が上昇し、前記修正推定吸気管圧力信号に近づいたときに、前記修正推定吸気管圧力信号に対して所定値を加算する加算処理を行ない、また、前記減少区域では、前記実測吸気管圧力を表わす信号が減少し、前記修正推定吸気管圧力信号に近づいたときに、前記修正推定吸気管圧力信号に対して所定値を減算する減算処理を行なうようにして、前記修正推定吸気管圧力信号を発生し
    また、前記故障判定処理手段は、前記増大区域では、前記実測吸気管圧力を表わす信号とそれよりも大きな前記修正推定吸気管圧力信号との偏差が、また、前記減少区域では、前記実測吸気管圧力を表わす信号とそれよりも小さな前記修正推定吸気管圧力信号との偏差がそれぞれ所定偏差以上となった状態が、所定時間継続したときに、前記吸気管圧力センサの故障を判定するように構成されたことを特徴とするエンジン制御装置。
  2. 請求項1記載のエンジン制御装置であって、さらに前記推定吸気管圧力信号が前記実測吸気管圧力を表わす信号よりも大きく、しかも前記実測吸気管圧力を表わす信号が所定圧力値よりも大きいかどうかの圧力判定処理を行ない、この圧力判定処理の結果に基づいて
    、前記故障判定処理が実行されることを特徴とするエンジン制御装置。
  3. 請求項1記載のエンジン制御装置であって、前記スロットル弁開度を表わす信号を出力する第1、第2スロットルポジションセンサを備え、
    前記故障判定手段は、前記吸気管圧力センサと前記第1、第2スロットルポジションセンサの故障を判定するように構成され、
    この故障判定手段では、前記第1スロットルポジションセンサからのスロットル弁開度を表わす信号と前記回転数センサからのエンジン回転数を表わす信号とに基づき前記第1データ処理手段により第1推定吸気管圧力信号を出力し、この第1推定吸気管圧力信号を受けてこの第1推定吸気管圧力信号を前記第2データ処理手段により修正した第1修正推定吸気管圧力信号を発生し、前記実測吸気管圧力を表わす信号と前記第1修正推定吸気管圧力信号とを比較して第1故障判定を行ない、
    また、前記第2スロットルポジションセンサからのスロットル弁開度を表わす信号と前記回転数センサからのエンジン回転数を表わす信号とに基づき前記第1データ処理手段により第2推定吸気管圧力信号を出力し、この第2推定吸気管圧力信号を受けてこの第2推定吸気管圧力信号を前記第2データ処理手段により修正した第2修正推定吸気管圧力信号を発生し、前記実測吸気管圧力を表わす信号と前記第2修正推定吸気管圧力信号とを比較して第2故障判定を行ない、
    前記第1故障判定と第2故障判定の結果に基づき、前記吸気管圧力センサと前記第1、第2スロットルポジションセンサの故障判定を行なうことを特徴とするエンジン制御装置。
  4. 請求項記載のエンジン制御装置であって、前記第1故障判定で故障と判定されたときには第1故障フラグが1とされ、また前記第2故障判定で故障と判定されたときには第2故障フラグが1とされ、前記第1故障フラグと第2故障フラグがともに1の場合には、前記吸気管圧力センサの故障が、前記第1故障フラグが1で第2故障フラグが0の場合には、前記第1スロットルポジションセンサの故障が、また、前記第1故障フラグが0で第2故障フラグが1の場合には、前記第2スロットルポジションセンサの故障がそれぞれ判定されることを特徴とするエンジン制御装置。
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