JPH07425B2 - 印刷機 - Google Patents

印刷機

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JPH07425B2
JPH07425B2 JP27770986A JP27770986A JPH07425B2 JP H07425 B2 JPH07425 B2 JP H07425B2 JP 27770986 A JP27770986 A JP 27770986A JP 27770986 A JP27770986 A JP 27770986A JP H07425 B2 JPH07425 B2 JP H07425B2
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41NPRINTING PLATES OR FOILS; MATERIALS FOR SURFACES USED IN PRINTING MACHINES FOR PRINTING, INKING, DAMPING, OR THE LIKE; PREPARING SUCH SURFACES FOR USE AND CONSERVING THEM
    • B41N6/00Mounting boards; Sleeves Make-ready devices, e.g. underlays, overlays; Attaching by chemical means, e.g. vulcanising
    • B41N6/02Chemical means for fastening printing formes on mounting boards

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  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Supply, Installation And Extraction Of Printed Sheets Or Plates (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、印刷機の改良に関し、さらに、詳しくは、印
刷機の版胴表面における印刷板の密着性の改良に関する
ものである。
(従来の技術) 従来、平台方式、輪転方式のいずれの印刷機において
も、印刷版を機械的に版台に固定するのが一般的である
が、印刷版の強度あるいは作業性などの理由から版材を
たとえばアクリル系ないしはゴム系の両面テープ、スプ
レー接着剤を用いて接着する印刷機が知られている。
しかしながら、これらの印刷機は、作業性あるいはその
他の面で極めて問題が多い印刷機であり、これらの改良
装置として版胴と印刷版の間に粘着性シートを装着した
版胴が実開昭58−1046号公報で提案されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、実開昭58−1046号公報の版胴は、その版
胴表面に部分的にカバーフィルムを設けるため、カバー
フィルムを設けた部分では印刷版がすべり易く、たとえ
ばインキの粘弾性による滑る方向(円周方向)の力によ
って部分的に歪みを生じ印刷寸法および印刷の精度を損
ねてしまうなどの問題があった。
本発明の目的は、前記従来の問題点を解消せんとするも
の、すなわち、 (イ)印刷版の版胴に対する滑りを完全に解消し、 (ロ)従って印刷版に部分的に歪みを起こさない印刷機
を提供せんとするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上記目的を達成するため、インキ供給装置
と、版胴と、該版胴に巻装される印刷版と、圧胴とを具
備した印刷機において、 (イ)前記印刷版は、前記版胴との接触面がプラスチッ
クス素材より成ると共に、 (ロ)前記版胴の周面には、膜厚が0.5〜50μmであっ
て、かつ、数平均分子量が3000〜40000の線状ジオルガ
ノポリシロキサンを架橋せしめたシリコーンゴム皮膜が
前記印刷版の滑り止めとして設けられていることを特徴
とする。
本発明における印刷機とは、少なくともインキ着けロー
ラ表面に一定の厚さのインキ膜を形成するインキ供給装
置と、インキを受容する画像部とインキを付着しない非
画像部からなる印刷版の版頭部を把持固定し、必要に応
じて版尻部を引張り付勢して印刷版を装着した版胴と、
前記版胴へ被印刷材を押圧して印刷する圧胴を具備した
印刷機であればいずれであっても良く、例えば、前記印
刷機の版胴と圧胴との間に、前記版胴に圧接して画像を
転写し、その画像を被印刷材へ押圧して印刷するゴム胴
が付加されたオフセット印刷機などがあげられる。
前記印刷機と版胴の間に介在せしめるシリコーンゴム皮
膜(以下、皮膜と略称する)とは、下記組成物A、また
は、Bを硬化して形成した皮膜である。
組成物A (a)線状ジオルガノポリシロキサン(数平均分子量が
3000〜40000) 100重量部 (b)縮合型架橋剤 3〜70重量部 (c)触媒 0.01〜40重量部 前記成分(a)の線状ジオルガノポリシロキサンは、下
記の一般式で示されるような繰り返し単位を有するポリ
マーで、RおよびR′は炭素数1から10のアルキル基、
ビニル基、アリール基であり、またその他の適当な置換
基を有していてもよい。RおよびR′は同一でも異なっ
ていてもよい。またポリマー主鎖にそって、繰り返し単
位が異なっていてもよい。一般的にはRおよびR′の60
%以上がメチル基、あるいはハロゲン化ビニル基、ハロ
ゲン化フェニル基などであるものが好ましい。
このような線状ジオルガノポリシロキサンは、両末端に
水酸基を有するものを用いるのが好ましい。
また、前記成分(a)は、数平均分子量が3000〜40000
でなければならない。この範囲を外れると剥離強度が弱
かったり、強すぎるので好ましくない。なお、数平均分
子量が5000〜36000であるのが好ましい。
成分(b)は、縮合型のものであればいずれであっても
よいが、次の一般式で示されるようなものが好ましい。
Rm・Si・Xn (m+n=4、nは2以上の整数) ここでRは先に説明したRと同じ意味であり、Xは次に
示すような置換基である。
Cl,Br,Iなどのハロゲン HまたはOH,OCOR,OR, などの有機置換基。
ここでR1,R2,R3,R4は炭素数1〜10のアルキル基または
置換アルキル基を示す。
成分(c)は、錫、亜鉛、鉛、カルシウム、マナガンな
どの金属の有機カルボン酸塩、たとえばウラリン酸ジブ
チルスズ、オクチル酸鉛、ナフテン酸鉛など、あるいは
塩化白金酸等のような公知の触媒があげられる。
組成物B (d)付加反応性官能基を有する線状ジオルガノポリシ
ロキサン(数平均分子量が3000〜40000) 100重量部 (e)オルガノハイドロエンポリシロキサン 0.1〜10重
量部 (f)付加触媒 0.00001重量部 上記成分(d)の付加反応性官能基を有する線状ジオル
ガノポリシロキサンとは、1分子中にケイ素原子に直接
結合したアルケニル基(より好ましくはビニル基)を少
なくとも2個有する線状ジオルガノポリシロキサン(数
平均分子量が3000〜40000のもの)で、アルケニル基は
分子量末端、中間いずれにあってもよく、アルケニル基
以外の有機基としては、置換もしくは非置換の炭素数1
〜10のアルキル基、アリール基である。また、成分
(d)には水酸基を微量有することも任意である。
成分(d)の具体的な例としては、α、ω−ジビニルポ
リジメチルシロキサン、両末端メチル基もしくは水酸基
の(メチルビニルシロキサン)(ジメチルシロキサン)
共重合体などが例示される。
また、前記成分(d)は、数平均分子量が3000〜40000
でなければならない。この範囲を外れると剥離強度が弱
かったり、強すぎるので好ましくない。なお、数平均分
子量が5000〜36000であるのが好ましい。
成分(e)として、両末端水素基のポリジメチルシロキ
サン、α、ω−ジメチルポリメチルシロキサン、両末端
メチル基の(メチルシロキサン)(ジメチルシロキサ
ン)共重合体、環状ポリメチルシロキサン、両末端トリ
メチルシリル基のポリメチルシロキサン、両末端トリメ
チルシリル基の(ジメチルシロキサン)(メチルシロキ
サン)共重合体などが例示される。
成分(f)としては、公知のものの中から任意に選ばれ
るが、特に白金系の化合物が好ましい。
以上、組成物A、Bの各成分について述べたが、形成さ
れるシリコーンゴム皮膜の強度を向上させるために、前
記組成物AまたはBに各種の充填材を混合させることが
できる。
次に、本発明における線状ジオルガノポリシロキサンを
架橋せしめたシリコーンゴム皮膜の形成法の一例につい
て説明する。
前記組成物AまたはBを適当な溶媒で希釈し塗布液とす
る。なお、溶媒としては、パラフィン系炭化水素、イソ
パラフィン系炭化水素、シクロパラフィン系炭化水素お
よび芳香族炭化水素、さらには、これらの混合物などが
挙げられる。このような炭化水素類の代表的な例として
は、石油の分留品およびその改質品などがある。具体例
としては、n−ヘキサン、n−ヘプタンなどが挙げられ
る。
塗布液の濃度は、用いる線状ジオルガノポリシロキサン
の分子量、塗布方法にもよるが、好ましくは80重量%、
より好ましくは5から60重量%である。濃度が薄すぎて
も濃いすぎても塗布しにくく、適当な膜厚のシリコーン
ゴム皮膜は得られにくい。
この塗布液を用いて前記版胴表面への前記皮膜を形成す
るには、前記塗布液を固化後の厚さで0.5〜50μmの厚
さに版胴表面に直接塗布し加熱・硬化(加熱温度:約20
〜180℃)する方法、または、市販の一面に接着材が塗
布されてなる無収縮性基板の他に一面に、前記塗布液を
固化後の厚さで0.5〜50μmの厚さに塗布し加熱硬化し
た粘着性シートを版胴に貼付する方法のいずれでもよ
い。
ここでいう前記の無収縮性基板とは、常温ないし150℃
位の範囲の温度で実質的収縮せず、かつ、可撓性で柔軟
性のあるおよそ0.05mm〜0.2mmの合成樹脂フィルム、金
属板などであって、例えば、ポリエステルフィルム,ポ
リプロピレンフィルム,アルミ板などが好ましい。ま
た、基板に塗布された接着剤の粘着力は50〜1000g/cmの
ものが好ましい。
また皮膜の厚さは0.5μm未満では、製造上塗布むらな
どが起こりがちで安定した粘着面を得ることができな
い。また、50μmを超える塗布は、厚くなる程滑り方向
の耐強度が下がり、印刷精度を損ねてしまうことにな
る。なお、皮膜の厚さは、1〜20μmであるのがより好
ましい。
また、無収縮性基板に塗布された貼着材の厚さは50μm
以下が好ましく、50μmを越える厚さでは粘着材からな
る層で横方向へのずれが生じたり、版胴表面が軟かくな
り過ぎて印刷物のベタつぶれや網点再現性に支障を来す
ことになる。
粘着性シートの全体の厚みは、前記各層の厚みの範囲内
で、版胴の仕立てを考慮した厚さを選ぶことができる
が、全体の厚さは出来るだけ均一であることが好まし
く、±10μm以内であることが好ましい。ここで、20μ
mを越える厚みムラを生じると前記と同様に印刷物のベ
タツブレや網点に差が現れ、印刷欠点を引き起こすこと
になる。
以上のようにしてシリコーンゴム皮膜の形成された版胴
が得られる。
なお、本発明では、架橋せしめる線状ジオルガノポリシ
ロキサンの数平均分子量を3000〜40000としたとき、そ
れで形成されたシリコーンゴム皮膜の表面は、180゜剥
離強度が0.1〜3g/cmであるのが好ましく、数平均分子量
が5000〜36000の場合、180゜剥離強度が0.5〜2.5g/cmで
あるのがより好ましい。
本発明の印刷機に適用される印刷版としては、公知のも
ので、可撓性を有する裏面(印刷版の版胴側の面)がプ
ラスチックから成るが、特にポリエステルからなる二軸
延伸フィルムが基材としたものが好ましい。
このような材質の印刷版を用いる理由は、印刷版記載と
して通常よく用いられるアルミニュームや紙に比べ、塑
性変形しにくく適度に強度と可撓性を備えているので、
印刷終了後に版胴から取外すと元の平らな形状に復元す
るなど、取扱い性、置き版性に優れているという理由、
および版胴との滑りによる版の伸びや損傷を防ぐために
シリコーンゴム皮膜との濡れ性のよさを利用できるとい
う理由からであり、これら印刷版のシリコーンゴムとの
濡れ性向上の作用と、版胴周面に設けた皮膜の低表面エ
ネルギーの作用とにより、版胴と印刷版相互間の密着
性、すなわち滑り止め効果が格段に向上するからであ
る。
(作用) 本発明は、印刷版の版胴との接触面をプラスチックス素
材で構成する共に、版胴の周面に、膜厚が0.5〜50μm
であって、かつ、数平均分子量が3000〜40000の線状ジ
オルガノポリシロキサンを架橋せしめたシリコーンゴム
皮膜を設けたので、印刷版は、低表面エネルギーのシリ
コーンゴム皮膜に対する濡れ性が向上して滑り止め作用
を発揮し、この印刷版が巻装される版胴の周面は、その
皮膜の表面の180゜剥離強度が0.1〜3g/cmとなる作用を
奏し、これら両作用の相乗作用によって版胴と印刷版相
互間の密着性が格段に向上する。
したがって、本発明の印刷機は、印刷中における印刷版
の版胴に対する滑りが確実に防止される。
(実施例) 次に、本発明の印刷機の実施例について図面を参照しな
がら説明する。
実施例1 第1図は、本発明における版胴の一実施態様を示す断面
図である。
図において、版胴1aの表面は、金属表面であり、高精
度、かつ十分滑らかに仕上げてある。該版胴1a表面に、
少なくとも印刷過程中インキ着けローラ14,15(第3
図)が接触する表面全体に、前記皮膜、あるいは、粘着
性シート8の層を固定する。この場合、特に気泡が入ら
ないことが重要である。
第2図は、粘着性シート8の厚さ方向の断面図で、基板
8a,皮膜8b,粘着剤8cの3層構造からなる粘着性シートで
ある。
粘着性シート8の実施例として厚さ50μmのポリエステ
ルフィルムを基板8aとし、裏面は接着用の接着剤8cから
なり、表面8bには、 (a)α,ω−ジヒドロキシポリジメチルシロキサン (数平均分子量4万) 100部 (b)エチルトリアセトキシシラン 10部 (c)ジブチルスズジアセテート 0.5部 からなる組成物をn−ヘキサン溶液として回転塗布機に
より塗工し、硬化させ厚さ3μmのシリコーンゴム層と
した粘着性シートを用いた。
次に、印刷版9の先端部に設けた位置決め穴(図示せ
ず)を版胴の凹部に設けた位置決めピン10に挿入し、金
具11で版頭を把持固定する。版9には適度の引張力を加
えて巻き付け、版胴凹部へ引き込んだ後、版尻フック12
に引掛けて、引張付勢する。また、排版については、金
具11を開いて版把持を解除した後、爪13を申し上げて版
頭を位置決めピン10から抜き取り、第1図の実線で示す
9aの状態から破線で示す9cの状態となり、排版爪7の案
内で版9を剥ぎ取ることができる。
なお、第3図は、本発明の版胴を具備した印刷機の概略
断面図である。
実施例2 粘着性シート8の他の実施例として下記のものが挙げら
れる。すなわち基板8aに厚さ50μmのアルミ箔を使用
し、裏面の版胴側には、厚さ約50μmの粘着層8cからな
るいわゆる一般に市販されている例えばアルミ箔粘着テ
ープ(日本製箔(株)製)を用い、そのテープの表面
(印刷版側)をアセトンにて洗浄し、プライマーより塗
工、乾燥した後、 (a)α、ω−ジビニルポリジメチルシロキサン……10
0重量部 (数平均分子量約8,000) (b)両末端トリメチルシリル化ポリメチルシロキサン
……5重量部 (数平均重合度15) (c)塩化白金酸 ……0.1重量部 から成るシリコーンゴム組成物のn−ヘプタン溶液を回
転塗布機で塗布し、100℃で5分間加熱乾燥、硬化して
厚さ3μmのシリコーンゴム層とした粘着性シートであ
る。
前記2実施例に示す粘着性シートについて、第3図に示
すオフセット印刷機を用いて次に示す手順でそれぞれ印
刷評価した。
第1図に示す印刷版を装着した版胴1において、版くわ
え金具11を図の反時計方向へ約30゜回転させて開き、第
3図に示す自動給排版装置5により、印刷版9を送り込
み、その印刷版9の先端部近傍に設けた複数個の位置決
め用穴が、版胴開口部に設けた位置決めピン10に正確に
嵌合し、該版頭部9aを版くわえ金具11で強力に把持す
る。次に印刷版9に約3kg/(42cm幅)の引張力を加えつ
つ転がり接触するゴムローラ(図示せず)で印刷版9を
版胴1に押し付けながら順に密着させて装着する。版尻
9bは、版胴の開口部内へ押し込んだ状態で、版後端部近
傍に設けた版尻穴にフック12を引っかける該フック12
は、ばね(図示せず)の力で常時回転付勢され、印刷版
9を後端側へ常に引き込んでいる。
第3図に示す版胴1aに、前記版胴を使用し、インキ供給
装置4に水なし平版用インキ(大阪インキ(株)製)の
紅色を用いた、インキ着けローラ13,14を印刷版9に押
圧しながら、ころがり接触させた画線部にインキを転移
し、続いてゴム胴2に絵柄を転写する。
次に圧胴3との間に印刷紙6を通し、圧力を加えて該印
刷紙に転写(印刷)した。縦27.94cm(11インチ)×横3
8.1cm(15インチ)の印刷面積の中に5mm×5mm方眼の模
様で30,000枚を越える印刷を行なった。印刷直後の印刷
物の上に印刷に用いた印刷版と同じ版を重ね合わせて各
部分の誤差を測定したところ、ほとんどの部分で一致し
ており、最も誤差の大きい中央部の縦方向(天地)でも
27.94cm(11インチ)当り0.05mm以下であった。
次に排版について説明する。
まず、版胴1から印刷版9を自動給排版装置5を使って
排版するに当り、版くわえ金具11を第1図の反時計方向
へ回転させて、版頭9aの把持を解除させる。押出し爪13
を版胴の外周方向へ押出すことにより、版頭9aを版胴外
周面より十分外側へ押出して図の9cの状態とし、排版爪
7に沿って順に引き剥し、自動給排版装置5により外部
へ取り出した。このときの剥離速度はおよそ7.6m/分で
あり、実施例1の粘着性シート8の180゜剥離強度は2.3
g/cm、また実施例2の粘着性シート8に於いては、前記
剥離強度は0.7g/cmであった。
前記2つの実施例による粘着性シート8から剥離したそ
れぞれの印刷版を調べてみたが、印刷版9には折り目,
巻きぐせ,しわなどは全く無く、また、版頭側の位置決
め用穴にも何の変形も見受けられなかった。このように
して一度使用した版を繰返し再使用して印刷したが、最
初の印刷物と印刷位置,寸法精度共に正確に再現し、置
き板に何ら支障の無いことを確認した。このことから、
版胴への巻き付け位置精度が非常に高く、一旦巻き付け
た版は、浮き上がりや、ずれもなく、従って部分的な歪
みも完全に防止していることが確認できた。
次に、第3図に示す印刷機において、自動給排版装置5
を取り外し、印刷版9を手巻きにより、版胴1aに装着し
た後、前記と同様の印刷を実施した結果、印刷位置,寸
法精度共に全く同じ高精度な印刷物が得られた。
以上の結果から、自動給版,手巻き給版のいずれの場合
においても、本発明の粘着性表面をもった版胴を具備し
た印刷機は、裏面がプラスチックよりなる印刷版に対
し、版胴への正確な巻き付けやすべり止め、排版容易な
どの点で極めて優れていた。
また、印刷版9の表面を石油系溶剤(アイソパーE)で
洗浄したが、粘着性シート8表面の皮膜8bは何ら変質も
なく、繰返し使用が可能であることを確認した。
(発明の効果) 本発明は、印刷版の版胴との接触面をプラスチックス素
材で形成する共に、版胴の周面に、膜厚が0.5〜50μm
であって、かつ、数平均分子量が3000〜40000の線状ジ
オルガノポリシロキサンを架橋せしめたシリコーンゴム
皮膜を設けたので、前者のプラスチックス素材で形成し
たことによるシリコーンゴム皮膜との濡れ性向上の作用
と、後者の皮膜の180゜剥離強度が0.1〜3g/cmの範囲と
なる作用との相乗作用によって、版胴と印刷版相互間の
密着性が格段に向上し、 印刷版の版胴への装着性向上と、部分的な伸びやずれ
が防止されると共に、 装着性向上により、印刷位置、寸法精度(±0.05mm以
内)が向上する効果が得られる。
すなわち、本発明は、印刷版の版胴に対する滑りが完全
に解消されると共に、印刷版に部分的歪みが生じない印
刷機が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施態様を示す版胴の断面図、第
2図は、粘着性シートの断面図、第3図は、本発明の版
胴を具備した印刷機の概略断面図である。 図面中の符号の説明 1:装着した版胴,1a:版胴 2:ゴム胴 3:圧胴 4:インキ供給装置 5:自動給排版装置 6:印刷紙 7:排版爪 8:粘着性シート 8a:基板 8b:皮膜 8c:粘着材 9:印刷版 10:位置決めピン 11:版くわえ金具 12:版尻フック 13:版押出し爪 14:インキ着けローラ 15:インキ着けローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−179796(JP,A) 特開 昭48−9807(JP,A) 特公 昭50−31043(JP,B1)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インキ供給装置と、版胴と、該版胴に巻装
    される印刷版と、圧胴とを具備した印刷機において、 (イ)前記印刷版は、前記版胴との接触面がプラスチッ
    ク素材より成ると共に、 (ロ)前記版胴の周面には、膜厚が0.5〜50μmであっ
    て、かつ、数平均分子量が3000〜40000の線状ジオルガ
    ノポリシロキサンを架橋せしめたシリコーンゴム皮膜が
    前記印刷版の滑り止めとして設けられていることを特徴
    とする印刷機。
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