JPH0742412A - 支線式鉄塔の解体工法 - Google Patents

支線式鉄塔の解体工法

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JPH0742412A
JPH0742412A JP18827293A JP18827293A JPH0742412A JP H0742412 A JPH0742412 A JP H0742412A JP 18827293 A JP18827293 A JP 18827293A JP 18827293 A JP18827293 A JP 18827293A JP H0742412 A JPH0742412 A JP H0742412A
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Toshiaki Asaoka
敏明 浅岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高所作業および爆薬の使用等の危険を伴うこ
となく、作業が安全で能率のよい支線式鉄塔の解体工法
を提供すること。 【構成】 鉄塔1の基部を囲むように吊り下げ架台4を
組み立て、各支線2の基部に支線引込み装置6を設け
る。まず空中線3を撤去してから、吊り下げ架台4内の
鉄塔1に把持金具7を取り付けると共に、この把持金具
7と吊り下げ架台4との間に昇降装置8を取り付ける。
一旦鉄塔1をわずかな量吊り上げた状態で鉄塔1の下部
を切断して取り除いた後、この鉄塔1を降下させると共
に、支線2を支線引込み装置6により引込み、鉄塔1を
仮受台4e,11によって支持した状態で把持金具7を
盛替える操作を繰り返し行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、近時廃止が予定され
ているデッカチェーンの送信用空中線鉄塔の解体工法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の従来技術としては、例えば図1
2に示すようなエレクター工法と、図13に示すような
引き倒し工法がある。
【0003】図12のエレクター工法は、鉄塔の建設時
に実施した実績のある工法で、図中aは鉄塔、bは空中
線、cは支線である。この工法はエレクターdを(a) 図
に示すように、鉄塔aの基部にトラッククレーン(図示
せず)により組み立て、これを図(b) に示すように、鉄
塔aの塔頂まで吊り上げて塔頂部よりこのエレクターd
を使用して順次解体を行うものである。なお図中eはウ
インチである。
【0004】図13の引き倒し工法は、(a) 図が立面図で
あり、(b) 図が平面図であり、図中前記符号と同一の符
号は同等のものを示している。この方法は、3方向の支
線cの内1方向の支線cを切断して鉄塔aを引き倒す方
法である。第1段階として切断する方向の支線cについ
ては、予めアンカー部fで張力をある程度低減し鉄塔a
の先端を(a) 図に示すように傾斜させる。第2段階とし
て支線cを切断し鉄塔aの引き倒しを行う。倒壊した鉄
塔aは、クレーン(図示せず)等により搬出できる寸法
に解体する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図12のエレクター工
法は、鉄塔建設時に実績のある安定した工法ではある
が、解体作業が全て高所作業となるため、危険を伴うと
共に、作業性および作業能率が悪いという問題点があ
る。
【0006】また図13の引き倒し工法は、支線の切断
方法に問題があり、支線全てを同時期に切断する必要が
ある。また、引き倒す方向および、倒すために爆薬を使
用する事が考えられるが、これにも種々の問題があり、
今後十分な検討を待たなければ実用化がむづかしい。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の問題点を解決する
ため本発明においては、解体しようとする支線式鉄塔の
基部を囲むように吊り下げ架台を組み立て、各支線の基
部に支線引込み装置を設け、まず空中線を撤去してか
ら、前記吊り下げ架台内の鉄塔に把持金具を取り付ける
と共に、この把持金具と吊り下げ架台との間に昇降装置
を取り付け、一旦鉄塔をわずかな量吊り上げた状態で鉄
塔の下部を切断して取り除いた後、この鉄塔を降下させ
ると共に、支線を支線引込み装置により引込み、鉄塔を
仮受台によって支持した状態で前記把持金具を盛替える
前記操作を繰り返し行うようにする。
【0008】
【作用】本発明は上述の通り、従来のエレクター工法の
ように高所作業を必要としないから、作業が安全である
と共に、作業能率が良い。また従来の引き倒し工法のよ
うに、鉄塔の引き倒し方向を考慮する必要がない上に、
爆薬も使用しないから、作業が安全でかつ確実にできる
という利点がある。
【0009】
【実施例】以下、図1〜図11について本発明の実施例
を説明する。図中1はデッカチェーンの送信用空中線鉄
塔(デッカ鉄塔)である支線式鉄塔、2はこの鉄塔1を
支えるため三方向に張りわたした支線、3は鉄塔1の上
端から地上へ張りわたした空中線である。
【0010】本実施例においては、解体しようとする支
線式鉄塔1の基部を囲むように吊り下げ架台4を組み立
てる。この吊り下げ架台4は図2に詳細に示すように、
支柱4aと梁4b,4c,4d等によって結構する。
【0011】また図1の(c) および図4に示すように、
各支線2と地上に設けたアンカー5との間に滑車式の支
線引込み装置6を設ける。6aはそのウインチである。
また図3は、鉄塔1を挟持する把持金具7の一例を示す
もので、7aは鉄塔1の両側にそれぞれ当てがうように
形成した把持金具本体、7bはデイスタンスピース、7
cは締結用ボルト、8aは後述する昇降装置8の昇降ロ
ッドで、9はその連結ピンである。
【0012】鉄塔1を解体するには、まず図1の(a) に
示す空中線3を取り外して撤去し、つぎに吊り下げ架台
4内の鉄塔1に、図2および図3に示すように、把持金
具7を取り付けると共に、この把持金具7と吊り下げ架
台4との間に昇降装置(ジャッキングホイスト)8を取
り付つける。8aはこの昇降装置8の中心を貫通する昇
降ロッドで、9はそのロッド8aの下端を把持金具7に
連結するピンである。
【0013】上述の段取りがおえたならば、昇降装置8
を操作して鉄塔1を約100 mm吊り上げ、この状態で鉄塔
1の基部の碍子(図示せず)および鉄塔1の最下部の第
1節部1aを図1の(b) に示すように解体して、トラッ
ククレーン10等によって撤去する。
【0014】図2の(a)(b)は、この鉄塔1の第1節部1
a(本実施例では6m)が撤去された状態を示すもの
で、つぎに昇降装置8により鉄塔1を降下させる。すな
わち図2の状態から図5の状態に、鉄塔1を先ず本実施
例における昇降装置8の最大ストロークである3mだけ
降下させて、把持金具7を吊り下げ架台4の中間の梁4
c上の仮受け梁4e上に載置する。
【0015】なおこの場合、鉄塔1の下降と共に、図1
の(c) および図4に示した滑車式支線引込み装置6によ
って、各支線2のゆるんだ分をウインチ6aにより引込
んで緊張させる。
【0016】つぎに図6に示すように、ロッド8aを一
旦把持金具7から外して、ロッド8aを約3m上昇させ
た後、約3mの継ぎ足しロッド8bをロッド8aと把持
金具7との間に介挿して連結する。
【0017】つぎに図7に示すように、一旦鉄塔1をわ
ずかに上昇させた状態で仮受け梁4eを取り除いた後、
昇降装置8を操作して、図1の(c) および図8に示すよ
うに、鉄塔1を降下させて、その下端を仮受け用支持架
台11上に載置する。この場合も各支線2を支線引込み
装置6によって引込んで緊張させておくこと前述した通
りである。
【0018】つぎに図9に示すように、鉄塔1から把持
金具7を外すと共に、昇降装置8のロッド8aを上昇さ
せ、把持金具7を吊り下げ架台4内の鉄塔1の上部に固
定すると共に、ロッド8aを把持金具7と連結する。
【0019】ついで図10に示すように、昇降装置8に
より一旦鉄塔1を約50mm吊り上げた状態で、鉄塔1を
下端から約6mの位置でガス切断した後、その切断した
鉄塔1bを取り除く。以後、前述した操作を繰り返すこ
とによって、鉄塔1を地上作業によって解体することが
できる。図11は前述した作業のフローチャートであ
る。
【0020】
【発明の効果】本発明は上述の通り、従来のエレクター
工法のように高所作業を必要としないから、作業が安全
であると共に、作業能率が良い。また従来の引き倒し工
法のように、鉄塔の引き倒し方向を考慮する必要がない
上に、爆薬も使用しないから、作業が安全で、かつ確実
にできるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)(c) は、本発明工法の説明図である。
【図2】(a) は、本発明工法で鉄塔の基部を取り除いた
状態を示す部分正面図であり、(b) は、その側面図であ
る。
【図3】(a) は、本発明工法で鉄塔に把持金具を締結し
た状態を示す正面図であり、(b) は、その平面図であ
り、(c) は、(a) のA−A断面図である。
【図4】(a) は、支線引込み装置の取り付け状態を示す
部分立面図であり、(b) は、その部分詳細図である。
【図5】(a) は、本発明工法で鉄塔を一段下降させた状
態を示す正面図であり、(b) は、その側面図である。
【図6】(a) は、本発明工法で昇降ロッドを継ぎ足した
状態を示す正面図であり、(b) は、その側面図である。
【図7】(a) は、本発明工法で仮受け梁を取り外した状
態を示す正面図であり、(b) は、その側面図である。
【図8】(a) は、本発明工法で鉄塔をさらに下降させた
状態を示す正面図であり、(b) は、その側面図である。
【図9】(a) は、本発明工法で把持金具の盛替えを行っ
た状態を示す正面図であり、(b) は、その側面図であ
る。
【図10】(a) は、本発明工法で鉄塔の下部を切断して
除去する状態を示す正面図であり、(b) は、その側面図
である。
【図11】本発明工法のフローチャートである。
【図12】(a)(b)は、従来のエレクター工法の説明図で
ある。
【図13】(a) は、従来の引き倒し工法の説明用立面図
であり、(b) は、その平面図である。
【符号の説明】
a 鉄塔 b 空中線 c 支線 d エレクター e ウインチ f アンカー部 1 支線式鉄塔(鉄塔) 2 支線 3 空中線 4 吊り下げ架台 4a 支柱 4b,4c,4d 梁 4e 仮受け梁 5 アンカー 6 支線引込み装置 6a ウインチ 7 把持金具 7a 把持金具本体 8 昇降装置(ジャッキングホイスト) 8a ロッド 8b 継ぎ足しロッド 9 連結ピン 10 トラッククレーン 11 仮受け用支持架台

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 解体しようとする支線式鉄塔の基部を囲
    むように吊り下げ架台を組み立て、各支線の基部に支線
    引込み装置を設け、まず空中線を撤去してから、前記吊
    り下げ架台内の鉄塔に把持金具を取り付けると共に、こ
    の把持金具と吊り下げ架台との間に昇降装置を取り付
    け、一旦鉄塔をわずかな量吊り上げた状態で鉄塔の下部
    を切断して取り除いた後、この鉄塔を降下させると共
    に、支線を支線引込み装置により引込み、鉄塔を仮受台
    によって支持した状態で前記把持金具を盛替える前記操
    作を繰り返し行うことを特徴とする支線式鉄塔の解体工
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012132145A (ja) * 2010-12-19 2012-07-12 Takenaka Komuten Co Ltd 建物の昇降装置
CN102877680A (zh) * 2012-10-09 2013-01-16 陕西有色建设有限公司 一种预制柱吊装一次就位施工方法
CN109519030A (zh) * 2018-11-30 2019-03-26 国网河南省电力公司商丘供电公司 一种电缆杆安装用定位装置
JP2020200601A (ja) * 2019-06-06 2020-12-17 大成建設株式会社 吊り治具および鉄塔の解体方法

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