JPH0742224Y2 - モータにおける刷子装置 - Google Patents

モータにおける刷子装置

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JPH0742224Y2
JPH0742224Y2 JP1986067582U JP6758286U JPH0742224Y2 JP H0742224 Y2 JPH0742224 Y2 JP H0742224Y2 JP 1986067582 U JP1986067582 U JP 1986067582U JP 6758286 U JP6758286 U JP 6758286U JP H0742224 Y2 JPH0742224 Y2 JP H0742224Y2
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JP
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brush
pigtail
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planted
long
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JP1986067582U
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JPS62178774U (ja
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博行 大瀧
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株式会社三ツ葉電機製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、整流子に弾圧状に摺接するモータにおける刷
子装置に関するものである。
[従来技術及び考案が解決しようとする問題点] 一般に、この種刷子ホルダに出没自在に内嵌された刷子
は、コイル弾機によつて刷子ホルダから突出して整流子
に弾圧状に摺接するよう付勢されている。ところでこの
様な刷子の中には、刷子の長寿命を計るため、ロータの
軸心方向側を長くし、回転方向側を短くした角柱形状の
ものがある。そしてこのものにおいて、ピグテールを一
対の刷子短辺のうちの一方の側面に植設し、これを刷子
ホルダから引出すようにしたものがある。
ところで従来、この様にロータ軸芯方向に長い刷子をコ
イル弾機で付勢するにあたり、コイル弾機を、長辺に対
応させた大径のものを採用すると、コイル弾機が刷子短
辺方向に大きくはみ出してしまうため好ましくなく、そ
こで小径のものを採用して刷子短辺からのコイル弾機の
はみ出しを可及的に回避するようにしている。しかるに
この様な小径のコイル弾機を採用する場合、弾機付勢位
置は、従来、刷子長辺方向の中央位置となるように設定
していたが、このものでは、刷子がコイル弾機の付勢力
を受けて突出する場合に、刷子が刷子ホルダ内で傾き易
くて摺動性が低下し、最悪の場合には、刷子が刷子ホル
ダから突出しなくなるという欠点があつた。
この現象が発生した刷子について、これを備に観察する
と、何れの場合も、刷子にピグテールが植設されている
一方側の短辺に対し、植設されていない他方側の短辺の
方が整流子方向に向けて大きく突出して傾いていること
が観察された。そこでこの原因について検討してみる
と、これは、ピグテールを一方の短辺側面に植設したた
め、刷子自体の重心位置が長手方向中心位置からピグテ
ール植設側にずれたものになること、銅等の素材で形成
されるピグテール自体の剛性力によつて刷子のピグテー
ル植設側が刷子底面方向に向けて引張られることがあ
り、そして従来は、これらを何ら考慮することなく長手
方向中心位置を付勢していたため、この付勢力が、刷子
に対して、ピグテールが植設されていない他辺側を反つ
て積極的に押し出して刷子を傾けようと作用しているも
のと考えられ、これを改善すれば、ピグテールを一方の
短辺側に植設した刷子の傾斜を回避できることになる。
[問題を解決するための手段] 本考案は、上記の如き実情に鑑みこれらの欠点を一掃す
ることができるモータにおける刷子装置を提供すること
を目的として創案されたものであつて、有底箱状をした
刷子ホルダに出没自在に内嵌される刷子を、刷子ホルダ
底面と刷子底面との間に介装した径方向を向くコイル弾
機によつてロータに設けた整流子に弾圧状に摺接するよ
う付勢してなるモータにおいて、前記刷子を、ロータの
軸心方向を向く一対の辺は長く、回転方向を向く一対の
辺は短い長方形状の刷子底面を有した角柱形状にし、か
つ刷子の一対の短辺のうち一方のものの側面にピグテー
ルを植設する一方、刷子ホルダのピグテール植設側短辺
に対向する側壁には、径方向に向けてピグテールを引出
すためのガイドを形成すると共に、前記コイル弾機によ
る刷子底面の付勢位置を、刷子の長辺方向に対して、そ
の中心位置よりもピグテールが植設されている前記一方
の短辺側に偏倚せしめたことを特徴とするものである。
そして本考案は、この構成によつて、一方の刷子短辺側
面にピグテールを植設した刷子でありながら、コイル弾
機の付勢力によつて刷子が傾いてしまうことが無いよう
にしたものである。
[実施例] 次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。図
面において、1は永久磁石式のモータであつて、該モー
タ1は、整流子2付きのロータ3、モータケース4に固
定される永久磁石5、後述する刷子7が出没自在に嵌装
される刷子ホルダ6等によつて構成されていることは何
れも従来通りである。
前記刷子ホルダ6は、モータケース4に内嵌されたホル
ダステイ8に一体的に設けられたものであるが、その底
部6aと刷子7の底面7aとの間に径方向を向いてコイル弾
機10が介装されており、刷子7を整流子2側に向けて弾
圧付勢するようになつている。即ち、刷子7は、ロータ
3の軸心方向に向けて長い一対の長辺と、回転方向に向
けては短い一対の短辺とを有した角柱形状をしている
が、その一対の短辺のうちの一方の短辺の側面にピグテ
ール11が直接植設されたものであり、そして刷子ホルダ
6の該短辺側の側壁にはピグテール11を引出すためのガ
イドが形成されている。
そしてコイル弾機10による刷子付勢位置は、刷子の長辺
方向に対して、ピグテール11が植設される短辺側に偏倚
した位置になつているが、さらにこの偏倚するコイル弾
機10のガイド9が膨張状に形成されていてコイル弾機10
のずれおよび変形を防止するようになつており、ここに
コイル弾機10が弾装せしめられることになる。そしてこ
の偏倚したコイル弾機10による付勢位置は、ピグテール
11を含まない刷子7の単独のものにおける長辺方向の重
心線(中心線)Lに対し、ピグテール11の重さも含める
ことから、該植設される短辺側に偏位した重心位置Xに
略対応するようになつており、このようにして、植設さ
れるピグテールの重さも含めた刷子7の実質的な重心位
置の変位に対して、コイル弾機10による弾圧位置をピグ
テール植設側に偏倚せしめて対応するように構成されて
いる。
叙述の如く構成された実施例において、刷子7は、コイ
ル弾機10の付勢力を受けて刷子ホルダ6から突出し、整
流子2に弾圧状に摺接することになるが、この場合に、
刷子7は刷子ホルダ6内において傾いてしまうことがな
い。
即ち、本考案においては、コイル弾機10は、従来の如く
刷子7の長手方向中心位置ではなく、ピグテール11が植
設される短辺側に偏倚した位置で付勢する構成になつて
いるので、径方向を向くコイル弾機10による弾圧位置
は、ピグテール11の重さと剛性力とを考慮した刷子7の
実質的な重心位置Xに近似するよう補正されることにな
る。このため、刷子7は、従来のピグテール11が有るこ
とを無視した長辺方向中心位置を付勢するものの如く、
反つて刷子7の傾斜が助長されて、刷子7が刷子ホルダ
6内で容易に傾いてしまうことが確実に是正されること
になり、この結果、刷子7の摺動性が極めて改善され、
傾きのない円滑な出没作動を行わしめることができ、さ
らには刷子7の消耗の均一化も果たし得て、整流子2へ
の摺接面の縦横比の大きいものにおいて特に有効な効果
が企及できることになる。
また、実施例の如く刷子ホルダ6にはコイル弾機ガイド
9が形成されていてコイル弾機10の変形と位置ずれが積
極的に防止せしめられるので、刷子7の傾きをさらに一
段と防止できることになり都合が良い。このコイル弾機
10の折曲と位置ずれを防止する手段としては、さらに第
4図に示される如く、刷子7の底面7aと刷子ホルダ6の
底面6aとに、コイル弾機10に内嵌する柱状突起7bとコイ
ル弾機10が内嵌する筒状突起6bとを突出せしめておいて
も可能である。
尚、本考案は前記実施例に限定されるものでないことは
勿論であつて、軸心方向に長い刷子の短辺側の面にピグ
テールを植設したものにおいて、コイル弾機による刷子
付勢位置を、植設されたピグテールの重さおよび剛性力
によつて刷子の実質的な重心位置が変化することを考慮
して、ピグテール単体の重心位置、つまり長辺方向中央
位置とするのでなく、この変化した重心位置側、つまり
ピグテールが植設される一方の短辺側に偏倚せしめた位
置となつていれば良いのであり、従つてコイル弾機の付
勢位置は、ピグテールの重さおよび剛性力を勘案した実
質的な刷子重心位置に一致せしめることが最も好ましい
ものであるが、必ずしもこれに限定されるものではな
い。また、刷子は、直接ピグテールが植設されているも
のではなく、例えば第5図に示す如く刷子7に端子12を
植設し、この端子12の突出部にピグテール11を固定する
ようにしても良いものである。
[作用効果] 以上要するに、本考案の叙述の如く構成したものである
から、コイル弾機による刷子付勢位置は、刷子単体の重
心位置となる長辺方向中心位置ではなく、ピグテールが
植設される一方の短辺側に偏倚した位置となる。この結
果、刷子は、ピグテールの重さを含めた実質的な重心位
置側であると共に、ピグテール自体の剛性力によつて刷
子底面方向に引張られる側に偏倚した位置を付勢される
ことになつて、従来のように一方の短辺側に植設される
ピグテール自体の重さと剛性力とを無視し、刷子単体の
重心位置である長辺方向中心位置を付勢するものの如
く、刷子の傾斜が助長されて、刷子が刷子ホルダ内で容
易に傾いてしまうことが確実に回避されることになる。
従つて、刷子の摺動性が極めて改善され、傾きのない円
滑な出没作動を行わしめることができ、さらには刷子の
消耗の均一化も果たし得ることになる。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案に係るモータにおける刷子装置の実施例
を示したものであつて、第1図はモータの断面図、第2
図は刷子ホルダ部の断面図、第3図は刷子ホルダ部の斜
視図、第4図、第5図はそれぞれ他例を示す刷子ホルダ
部の断面図である。 図中、1はモータ、2は整流子、6は刷子ホルダ、7は
刷子、10はコイル弾機、11はピグテールである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】有底箱状をした刷子ホルダに出没自在に内
    嵌される刷子を、刷子ホルダ底面と刷子底面との間に介
    装した径方向を向くコイル弾機によつてロータに設けた
    整流子に弾圧状に摺接するよう付勢してなるモータにお
    いて、前記刷子を、ロータの軸心方向を向く一対の辺は
    長い長辺とし、回転方向を向く一対の辺は短い短辺とす
    る長方形状の刷子底面を有した角柱形状にし、かつ刷子
    の一対の短辺のうち一方のものの側面にピグテールを植
    設する一方、刷子ホルダのピグテール植設側短辺に対向
    する側壁には、径方向に向けてピグテールを引出すため
    のガイドを形成すると共に、前記コイル弾機による刷子
    底面の付勢位置を、刷子の長辺方向に対して、その中心
    位置よりもピグテールが植設されている前記一方の短辺
    側に偏倚せしめたことを特徴とするモータにおける刷子
    装置。
JP1986067582U 1986-05-02 1986-05-02 モータにおける刷子装置 Expired - Lifetime JPH0742224Y2 (ja)

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JPS62178774U JPS62178774U (ja) 1987-11-13
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5863876U (ja) * 1981-10-24 1983-04-28 三菱電機株式会社 ブラシ装置

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