JPH0742165A - 建築基礎用梁及びこの梁を用いた建築基礎の施工方法 - Google Patents
建築基礎用梁及びこの梁を用いた建築基礎の施工方法Info
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- JPH0742165A JPH0742165A JP19337593A JP19337593A JPH0742165A JP H0742165 A JPH0742165 A JP H0742165A JP 19337593 A JP19337593 A JP 19337593A JP 19337593 A JP19337593 A JP 19337593A JP H0742165 A JPH0742165 A JP H0742165A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 この発明は、輸送効率及び保管効率を向上さ
せることができるとともに、建築基礎のバリエーション
に良好に対応できるようにしている。 【構成】 この発明の建築基礎の施工方法は、予め製造
された建築基礎用梁10を地盤20に設置し、次にこの
建築基礎用梁の貫通孔17にベース筋18を挿通させ、
その後、このベース筋を埋設するようにしてコンクリー
ト22を打設して建築基礎12のフーチング部14を構
成し、上記建築基礎用梁を建築基礎の立上り部13とす
るのである。
せることができるとともに、建築基礎のバリエーション
に良好に対応できるようにしている。 【構成】 この発明の建築基礎の施工方法は、予め製造
された建築基礎用梁10を地盤20に設置し、次にこの
建築基礎用梁の貫通孔17にベース筋18を挿通させ、
その後、このベース筋を埋設するようにしてコンクリー
ト22を打設して建築基礎12のフーチング部14を構
成し、上記建築基礎用梁を建築基礎の立上り部13とす
るのである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建築物の基礎(以
下、「建築基礎」と称する。)を構成する建築基礎用梁
およびこの梁を用いた建築基礎の施工方法に関する。
下、「建築基礎」と称する。)を構成する建築基礎用梁
およびこの梁を用いた建築基礎の施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建築基礎は、一般には、施工現場でコン
クリートを打設して、ベース部分と立上り部分とからな
る鉛直断面逆T字形状に構築される。ところが、近年、
施工作業の迅速化の要請から建築基礎の立上り部分及び
ベース部分の一部を予め工場等で一体製造し、これを現
場へ輸送して設置し、残部を現場でコンクリートを打設
して、建築基礎を構築する技術(具体例として実開平 1
-61241号公報記載の考案)が開発されている。
クリートを打設して、ベース部分と立上り部分とからな
る鉛直断面逆T字形状に構築される。ところが、近年、
施工作業の迅速化の要請から建築基礎の立上り部分及び
ベース部分の一部を予め工場等で一体製造し、これを現
場へ輸送して設置し、残部を現場でコンクリートを打設
して、建築基礎を構築する技術(具体例として実開平 1
-61241号公報記載の考案)が開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
な公報記載の考案では、予め製造された建築基礎の鉛直
断面が逆T字形状であり、然も、建築基礎のフーチング
部からベース筋が突設されているため、この建築基礎の
積み上げが困難である。このため、建築基礎を施工現場
へ輸送する輸送効率が低く、更に保管スペースも大きく
なってしまう。
な公報記載の考案では、予め製造された建築基礎の鉛直
断面が逆T字形状であり、然も、建築基礎のフーチング
部からベース筋が突設されているため、この建築基礎の
積み上げが困難である。このため、建築基礎を施工現場
へ輸送する輸送効率が低く、更に保管スペースも大きく
なってしまう。
【0004】また、上述の考案では、構築する建築基礎
のバリエーションへの対応が困難である。例の1とし
て、隣地境界線が近いために鉛直断面略L字型の偏心基
礎を構築する場合には、上述の公報記載の考案の建築基
礎は、鉛直断面逆T字型に予め製造されているので使用
できず、鉛直断面L字形状の別部品が必要となる。例の
2として地盤の耐力が弱いためにべた基礎を構築する場
合には、上述の公報記載の考案の建築基礎では、所定長
さのベース筋が予め突設され、固定されているため、現
場で更に不足分のベース筋をつぎ足し、接続するという
手間が必要である。更に、つぎ足しのため重ね代として
余分な長さの鉄筋が必要である。
のバリエーションへの対応が困難である。例の1とし
て、隣地境界線が近いために鉛直断面略L字型の偏心基
礎を構築する場合には、上述の公報記載の考案の建築基
礎は、鉛直断面逆T字型に予め製造されているので使用
できず、鉛直断面L字形状の別部品が必要となる。例の
2として地盤の耐力が弱いためにべた基礎を構築する場
合には、上述の公報記載の考案の建築基礎では、所定長
さのベース筋が予め突設され、固定されているため、現
場で更に不足分のベース筋をつぎ足し、接続するという
手間が必要である。更に、つぎ足しのため重ね代として
余分な長さの鉄筋が必要である。
【0005】この発明は、上述の事情を考慮してなされ
たものであり、輸送効率及び保管効率を向上させ、且つ
偏心基礎やべた基礎等建築基礎のバリエーションに良好
に対応できる建築基礎用梁及びこの梁を用いた建築基礎
の施工方法を提供することを目的とする。
たものであり、輸送効率及び保管効率を向上させ、且つ
偏心基礎やべた基礎等建築基礎のバリエーションに良好
に対応できる建築基礎用梁及びこの梁を用いた建築基礎
の施工方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、建築基礎の立上り部を構成する建築基礎用梁であっ
て、鉛直断面略矩形状であり、側面下部に複数の貫通孔
が並設され、この貫通孔にベース筋が着脱可能に挿入さ
れるものである。
は、建築基礎の立上り部を構成する建築基礎用梁であっ
て、鉛直断面略矩形状であり、側面下部に複数の貫通孔
が並設され、この貫通孔にベース筋が着脱可能に挿入さ
れるものである。
【0007】請求項2に記載の発明は、予め製造された
請求項1に記載の建築基礎用梁を地業がなされた地盤上
に設置し、次に、この建築基礎用梁の貫通孔にベース筋
を挿通させ、その後、このベース筋を埋設するようにし
てコンクリートを打設して建築基礎のフーチング部を構
成し、上記建築基礎用梁を建築基礎の立上り部とするも
のである。
請求項1に記載の建築基礎用梁を地業がなされた地盤上
に設置し、次に、この建築基礎用梁の貫通孔にベース筋
を挿通させ、その後、このベース筋を埋設するようにし
てコンクリートを打設して建築基礎のフーチング部を構
成し、上記建築基礎用梁を建築基礎の立上り部とするも
のである。
【0008】
【作用】従って、請求項1に記載の発明に係る建築基礎
用梁によれば、この建築基礎用梁が建築基礎の立上り部
になり、工場等で予め製造され、建築基礎の施工現場へ
輸送される。この建築基礎用梁は鉛直断面略矩形状であ
り、ベース筋等が突出していないので、複数個容易に積
み上げることができる。このため、建築基礎用梁の輸送
効率や保管効率を向上させることができる。
用梁によれば、この建築基礎用梁が建築基礎の立上り部
になり、工場等で予め製造され、建築基礎の施工現場へ
輸送される。この建築基礎用梁は鉛直断面略矩形状であ
り、ベース筋等が突出していないので、複数個容易に積
み上げることができる。このため、建築基礎用梁の輸送
効率や保管効率を向上させることができる。
【0009】請求項2に記載の建築基礎の施工方法によ
れば、建築基礎のフーチング部を構成するベース筋は、
建築基礎の施工現場において建築基礎用梁の貫通孔に着
脱可能に挿入される。このため、隣地境界線が近いため
に偏心基礎を構築する場合や地盤の耐力が弱いためにべ
た基礎を構築する場合でも、ベース筋の配置位置や長さ
を変更するだけで容易に対応できる。例えば、偏心基礎
を構築する場合には、ベース筋を建築基礎用梁の片側側
面からのみ突出させるように配置する。また、べた基礎
を構築する場合には、ベース筋を長くして、このベース
筋を複数の建築基礎用梁の貫通孔に架け渡すように配置
する。このようにして、バリエーションに容易且つ良好
に対応させて、建築基礎を構築できる。
れば、建築基礎のフーチング部を構成するベース筋は、
建築基礎の施工現場において建築基礎用梁の貫通孔に着
脱可能に挿入される。このため、隣地境界線が近いため
に偏心基礎を構築する場合や地盤の耐力が弱いためにべ
た基礎を構築する場合でも、ベース筋の配置位置や長さ
を変更するだけで容易に対応できる。例えば、偏心基礎
を構築する場合には、ベース筋を建築基礎用梁の片側側
面からのみ突出させるように配置する。また、べた基礎
を構築する場合には、ベース筋を長くして、このベース
筋を複数の建築基礎用梁の貫通孔に架け渡すように配置
する。このようにして、バリエーションに容易且つ良好
に対応させて、建築基礎を構築できる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、この発明に係る建築基礎用梁を示す断
面図である。図2は、図1の建築基礎用梁の斜視図であ
る。図3は、図1の建築基礎用梁を用いた建築基礎の施
工方法を示す図である。図4は、偏心基礎を施工する図
1の建築基礎用梁を示す断面図である。図5は、べた基
礎を施工する図1の建築基礎用梁を示す断面図である。
明する。図1は、この発明に係る建築基礎用梁を示す断
面図である。図2は、図1の建築基礎用梁の斜視図であ
る。図3は、図1の建築基礎用梁を用いた建築基礎の施
工方法を示す図である。図4は、偏心基礎を施工する図
1の建築基礎用梁を示す断面図である。図5は、べた基
礎を施工する図1の建築基礎用梁を示す断面図である。
【0011】図1及び図2に示す建築基礎用梁10は、
建築物の基礎(建築基礎12)の立上り部13を構成す
るものであり、工場等で予め製造される。この建築基礎
用梁10は、2本の主筋15A及び15Bを上下に配置
してそれぞれ水平方向に延在させ、これらの主筋15A
及び15B間に補強筋16を架け渡し、コンクリート打
設して構成される。
建築物の基礎(建築基礎12)の立上り部13を構成す
るものであり、工場等で予め製造される。この建築基礎
用梁10は、2本の主筋15A及び15Bを上下に配置
してそれぞれ水平方向に延在させ、これらの主筋15A
及び15B間に補強筋16を架け渡し、コンクリート打
設して構成される。
【0012】この建築基礎用梁10は、鉛直断面矩形状
に構成される。また、補強筋16は、主筋15A及び1
5Bの延在方向に所定間隔で複数本、主筋15A及び1
5Bに溶接され、あるいはなまし鉄線を用いて結束され
る。更に、建築基礎用梁10の下部には、建築基礎用梁
10の長手方向、つまり主筋15A及び15Bの延在方
向に沿って複数の貫通孔17が並設される。この貫通孔
17は、内部に主筋15Bが配置されるとともに、ベー
ス筋18を着脱可能に挿入できる大きさに設定される。
に構成される。また、補強筋16は、主筋15A及び1
5Bの延在方向に所定間隔で複数本、主筋15A及び1
5Bに溶接され、あるいはなまし鉄線を用いて結束され
る。更に、建築基礎用梁10の下部には、建築基礎用梁
10の長手方向、つまり主筋15A及び15Bの延在方
向に沿って複数の貫通孔17が並設される。この貫通孔
17は、内部に主筋15Bが配置されるとともに、ベー
ス筋18を着脱可能に挿入できる大きさに設定される。
【0013】ここで、建築基礎用梁10の高さH、幅W
をそれぞれ約 700mm、約 160mmとし、主筋15A及び1
5Bの直径を約16mmとし、補強筋16及びベース筋18
の直径を約10mmとすると、貫通孔17の直径Dは約30mm
に設定される。また、貫通孔17は、建築基礎用梁10
の長手方向に約200mm のピッチPで形成される。
をそれぞれ約 700mm、約 160mmとし、主筋15A及び1
5Bの直径を約16mmとし、補強筋16及びベース筋18
の直径を約10mmとすると、貫通孔17の直径Dは約30mm
に設定される。また、貫通孔17は、建築基礎用梁10
の長手方向に約200mm のピッチPで形成される。
【0014】上述のように構成され、予め製造された建
築基礎用梁10を施工現場へ輸送し、この建築基礎用梁
10を用いて、施工現場にて建築基礎12を施工する。
建築基礎12の施工方法は、図3(A)に示すように、
まず根切り溝に割栗石等の砕石19(例えば粒径約50mm
以下)を敷き詰めて地盤20を形成する。そして、この
地盤20上に、貫通孔17を下方にして建築基礎用梁1
0を設置する。一方、地盤20上には、建築基礎用梁1
0を挟むようにして型枠21が設置されている。
築基礎用梁10を施工現場へ輸送し、この建築基礎用梁
10を用いて、施工現場にて建築基礎12を施工する。
建築基礎12の施工方法は、図3(A)に示すように、
まず根切り溝に割栗石等の砕石19(例えば粒径約50mm
以下)を敷き詰めて地盤20を形成する。そして、この
地盤20上に、貫通孔17を下方にして建築基礎用梁1
0を設置する。一方、地盤20上には、建築基礎用梁1
0を挟むようにして型枠21が設置されている。
【0015】次に、図3(B)に示すように、建築基礎
用梁10の貫通孔17にべ−ス筋18を挿入し、このベ
ース筋18を主筋15B及び補助筋16に溶接し、ある
いはなまし鉄線等を用いて結束する。このとき、ベース
筋18は、長さLを 500〜1,000mm とし建築基礎用梁1
0の両側面10A及び10Bから同程度突出させる。そ
の後、この型枠21内にコンクリート22を打設する。
この打設によりベース筋18が埋設され、更に、貫通孔
17内にコンクリート22が充填される。
用梁10の貫通孔17にべ−ス筋18を挿入し、このベ
ース筋18を主筋15B及び補助筋16に溶接し、ある
いはなまし鉄線等を用いて結束する。このとき、ベース
筋18は、長さLを 500〜1,000mm とし建築基礎用梁1
0の両側面10A及び10Bから同程度突出させる。そ
の後、この型枠21内にコンクリート22を打設する。
この打設によりベース筋18が埋設され、更に、貫通孔
17内にコンクリート22が充填される。
【0016】コンクリート22の養生によって、建築基
礎用梁10が、建築基礎12の立上り部13として構成
されて、逆T字形状の建築基礎12が施工される。この
ようにして、建築基礎12を施工現場にて施工した後、
グランドレベルGまで土を埋め込んで、建築基礎12の
立上り部13のみが地上に出るようにする。
礎用梁10が、建築基礎12の立上り部13として構成
されて、逆T字形状の建築基礎12が施工される。この
ようにして、建築基礎12を施工現場にて施工した後、
グランドレベルGまで土を埋め込んで、建築基礎12の
立上り部13のみが地上に出るようにする。
【0017】図4に示すように、施工現場において、隣
地との境界30が接近している箇所に、鉛直断面略L字
形状の偏心基礎23を施工する場合には、地盤20上に
建築基礎用梁10を設置した後、ベース筋18を貫通孔
17に挿入するが、このとき、建築基礎用梁10の一側
面10Bのみからベース筋18を突出させる。また、ベ
ース筋18の長さL1 は、700 〜 1,500mmに設定され
る。
地との境界30が接近している箇所に、鉛直断面略L字
形状の偏心基礎23を施工する場合には、地盤20上に
建築基礎用梁10を設置した後、ベース筋18を貫通孔
17に挿入するが、このとき、建築基礎用梁10の一側
面10Bのみからベース筋18を突出させる。また、ベ
ース筋18の長さL1 は、700 〜 1,500mmに設定され
る。
【0018】その後、ベース筋18を埋設するようにし
てコンクリート22を打設し、養生して、偏心基礎23
のフーチング部24を形成する。尚、符号25はベース
補強筋である。
てコンクリート22を打設し、養生して、偏心基礎23
のフーチング部24を形成する。尚、符号25はベース
補強筋である。
【0019】図5に示すように、施工現場において、地
盤20の耐力が弱い場合には、建築基礎用梁10を用い
てべた基礎26を施工する。この場合、ベース筋18
は、複数の建築基礎用梁10の貫通孔17に架け渡され
る長さL2 に設定される。このベース筋18に、ベース
補強筋25を溶接あるいは結束し、これらのベース筋1
8及びベース補強筋25を埋設するようにしてコンクリ
ート22を打設し、べた基礎26のフーチング部27を
形成する。
盤20の耐力が弱い場合には、建築基礎用梁10を用い
てべた基礎26を施工する。この場合、ベース筋18
は、複数の建築基礎用梁10の貫通孔17に架け渡され
る長さL2 に設定される。このベース筋18に、ベース
補強筋25を溶接あるいは結束し、これらのベース筋1
8及びベース補強筋25を埋設するようにしてコンクリ
ート22を打設し、べた基礎26のフーチング部27を
形成する。
【0020】上記実施例によれば、建築基礎用梁10は
断面逆T字形状の建築基礎12の立上り部13になり、
工場等で予め製造され、建築基礎の施工現場へ輸送され
る。この建築基礎用梁10は鉛直断面矩形状であり、ベ
ース筋18等が突出していないので、複数個容易に積み
上げることができる。このため、建築基礎用梁10の輸
送効率を向上させることができるとともに、保管効率も
良好にできる。
断面逆T字形状の建築基礎12の立上り部13になり、
工場等で予め製造され、建築基礎の施工現場へ輸送され
る。この建築基礎用梁10は鉛直断面矩形状であり、ベ
ース筋18等が突出していないので、複数個容易に積み
上げることができる。このため、建築基礎用梁10の輸
送効率を向上させることができるとともに、保管効率も
良好にできる。
【0021】また、建築基礎12のフーチング部14を
構成するベース筋18は、建築基礎12の施工現場に
て、建築基礎用梁10の貫通孔17に着脱可能に挿入さ
れる。このため、建築基礎12が隣地との境界30に近
い位置に偏心基礎を構築する場合や、地盤20の耐力が
弱い箇所にべた基礎を構築する場合でも、同一の建築基
礎用梁10を用いて、ベース筋18の配置位置や長さを
変更するだけで容易に対応できる。従って、偏心基礎を
構築する場合でも、断面形状L字型の別部品を製造する
必要はない。また、べた基礎を構築する場合でも、正味
長さのベース筋を現場で用意すればよいので、現場で重
ねてつぎ足す必要がなく、作業は容易となり、材料も節
約できる。この結果、建築基礎12、23、26の立上
り部13を構成する建築基礎用梁10によって、部品の
共通化を図りながら、偏心基礎23やべた基礎26等建
築基礎のバリエーションに良好に対応できる。
構成するベース筋18は、建築基礎12の施工現場に
て、建築基礎用梁10の貫通孔17に着脱可能に挿入さ
れる。このため、建築基礎12が隣地との境界30に近
い位置に偏心基礎を構築する場合や、地盤20の耐力が
弱い箇所にべた基礎を構築する場合でも、同一の建築基
礎用梁10を用いて、ベース筋18の配置位置や長さを
変更するだけで容易に対応できる。従って、偏心基礎を
構築する場合でも、断面形状L字型の別部品を製造する
必要はない。また、べた基礎を構築する場合でも、正味
長さのベース筋を現場で用意すればよいので、現場で重
ねてつぎ足す必要がなく、作業は容易となり、材料も節
約できる。この結果、建築基礎12、23、26の立上
り部13を構成する建築基礎用梁10によって、部品の
共通化を図りながら、偏心基礎23やべた基礎26等建
築基礎のバリエーションに良好に対応できる。
【0022】また、建築基礎12、偏心基礎23及びべ
た基礎26においては、フーチング部14、24及び2
7を構成するコンクリート22が、建築基礎用梁10の
貫通孔17内に充填されるので、建築基礎用梁10とフ
ーチング部14、24あるいは27とを強固に一体化さ
せることができる。このため、建築基礎用梁10とフー
チング部14、24あるいは27との結合部の耐剪断力
を増大させることができる。
た基礎26においては、フーチング部14、24及び2
7を構成するコンクリート22が、建築基礎用梁10の
貫通孔17内に充填されるので、建築基礎用梁10とフ
ーチング部14、24あるいは27とを強固に一体化さ
せることができる。このため、建築基礎用梁10とフー
チング部14、24あるいは27との結合部の耐剪断力
を増大させることができる。
【0023】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
たが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があっても本発明に含まれる。
たが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があっても本発明に含まれる。
【0024】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る建物基礎
用梁及びこの梁を用いた建築基礎の施工方法によれば、
輸送効率及び保管効率を向上させることができるととも
に、建築基礎のバリエーションに良好に対応することが
できる。
用梁及びこの梁を用いた建築基礎の施工方法によれば、
輸送効率及び保管効率を向上させることができるととも
に、建築基礎のバリエーションに良好に対応することが
できる。
【図1】図1はこの発明に係る建築基礎用梁を示す断面
図である。
図である。
【図2】図2は、図1の建築基礎用梁の斜視図である。
【図3】図3は、図1の建築基礎用梁を用いた建築基礎
の施工方法を示す図である。
の施工方法を示す図である。
【図4】図4は、偏心基礎を施工する図1の建築基礎用
梁を示す断面図である。
梁を示す断面図である。
【図5】図5は、べた基礎を施工する図1の建築基礎用
梁を示す断面図である。
梁を示す断面図である。
10 建物基礎用梁 12 建築基礎 13 立上り部 14 フーチング部 17 貫通孔 18 ベース筋 20 地盤 22 フーチング部を構成するコンクリート
Claims (2)
- 【請求項1】 建築基礎の立上り部を構成する建築基礎
用梁であって、鉛直断面略矩形状であり、側面下部に複
数の貫通孔が並設され、この貫通孔にベース筋が着脱可
能に挿入されることを特徴とする建築基礎用梁。 - 【請求項2】 予め製造された請求項1に記載の建築基
礎用梁を地業がなされた地盤上に設置し、次に、この建
築基礎用梁の貫通孔にベース筋を挿通させ、その後、こ
のベース筋を埋設するようにしてコンクリートを打設し
て建築基礎のフーチング部を構成し、上記建築基礎用梁
を建築基礎の立上り部とすることを特徴とする建築基礎
の施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19337593A JPH0742165A (ja) | 1993-08-04 | 1993-08-04 | 建築基礎用梁及びこの梁を用いた建築基礎の施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19337593A JPH0742165A (ja) | 1993-08-04 | 1993-08-04 | 建築基礎用梁及びこの梁を用いた建築基礎の施工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0742165A true JPH0742165A (ja) | 1995-02-10 |
Family
ID=16306880
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19337593A Pending JPH0742165A (ja) | 1993-08-04 | 1993-08-04 | 建築基礎用梁及びこの梁を用いた建築基礎の施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0742165A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005344432A (ja) * | 2004-06-04 | 2005-12-15 | Toyota T & S Kensetsu Kk | 建築用基礎 |
US7808796B2 (en) | 2005-03-10 | 2010-10-05 | Kyocera Corporation | Electronic component module and method for manufacturing the same |
-
1993
- 1993-08-04 JP JP19337593A patent/JPH0742165A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005344432A (ja) * | 2004-06-04 | 2005-12-15 | Toyota T & S Kensetsu Kk | 建築用基礎 |
US7808796B2 (en) | 2005-03-10 | 2010-10-05 | Kyocera Corporation | Electronic component module and method for manufacturing the same |
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