JPH0742116Y2 - 引張試験機用チャック - Google Patents

引張試験機用チャック

Info

Publication number
JPH0742116Y2
JPH0742116Y2 JP1990114093U JP11409390U JPH0742116Y2 JP H0742116 Y2 JPH0742116 Y2 JP H0742116Y2 JP 1990114093 U JP1990114093 U JP 1990114093U JP 11409390 U JP11409390 U JP 11409390U JP H0742116 Y2 JPH0742116 Y2 JP H0742116Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
load cell
load
chuck
sample
gripping tool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1990114093U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0471150U (ja
Inventor
惣二 久保田
Original Assignee
株式会社オリエンテック
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社オリエンテック filed Critical 株式会社オリエンテック
Priority to JP1990114093U priority Critical patent/JPH0742116Y2/ja
Publication of JPH0471150U publication Critical patent/JPH0471150U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0742116Y2 publication Critical patent/JPH0742116Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、引張試験機における試料の挟持動作を自動的
に行なうようにしたチャックに関し、特に細かい試料の
挟持状態の解除をエアシリンダー等を利用した駆動装置
で行なうようにした、低荷重(例えば50g以下)測定に
好適な引張試験機用チャックに係る。
[従来の技術] 一般に、引張試験機では、チャックが、クロスヘッドに
固定された計測用ロードセルと連結されていて、試料を
挟持した状態で引張試験が行なわれると、計測用ロード
セルでその引張力が測定されるようになっているが、試
料を挟持していない静止状態では、計測用ロードセルに
チャック部分の重量(引張力)が負荷される構造となっ
ている。
特に、従来の自動チャックでは、引張試験を行なう試料
の挟持動作とその解除動作との両動作を、空気圧或は油
圧を利用した駆動装置で行なうが、この駆動装置はチャ
ック内部に一体構造として組込まれているから、シリン
ダー等のような駆動機構のほか、空気圧或は油圧を伝達
するためのホース等もある程度チャック側重量に含ま
れ、これがチャック重量を大きくし、チャックの交換が
面倒なほか、静止状態では、これらのチャック重量がそ
のまま計測用ロードセルに負荷として掛かかっていた。
したがって、たとえ、低荷重用の引張試験機であって
も、そこに使用される計測用のロードセルは、このよう
なチャック荷重に耐え得るものを使用する必要があるの
で、どうしても大きい目のロードセルが用いられ、結果
として、試験すべき低荷重範囲に較べ、比較的高荷重用
のロードセルを用いて測定することになるから、低荷重
における起歪体の変位量が小さく、誤差が大きいので、
低荷重測定での精度を上げることが難しかった。
例えば、チャック重量を1Kgとし、荷重測定域(範囲)
を50Kgとすれば、単純計算しても、ロードセルには耐荷
重1.05Kgのものを用いる必要があり、これで50Kg以下の
低荷重を測定すると、どうしても、精度を上げることが
できないばかりか、極端に低荷重では実質的に測定さえ
困難であったし、全体の構成もそれだけ大きく、かつ重
くなっていた。
また、挟持動作時には、空気圧或は油圧の供給に伴うよ
る衝撃的な力が試料に悪影響を与えるほか、この力がチ
ャックから計測用ロードセルへも加わり、実際には、こ
の分の力も考慮した安全率でロードセルが選ばれるか
ら、ロードセルは更に大きい荷重用のものが採用されて
いた。
また、従来では、試料を直接挟持する挟持部の形状がJI
S規格で決められた形状の試料を想定して製作されてい
るため、例えばプリント回路基板における銅箔リード線
の剥離試験等のように、僅かに剥してある部分を摘み、
それを引張って剥離状態(接着状態)を調べる場合に
は、挟持部自体の形状がそれに不向きであった。
[考案が解決しようとする課題] このように、低荷重用の引張試験機でも、自動チャック
部分の構造が複雑で小さく製作することが難しく、重量
も大きいから、チャックの交換が大変なばかりでなく、
低荷重での測定精度が悪く、また挟持或は解除動作に伴
う衝撃的な力が試料や計測用のロードセルに悪影響を及
ぼしていた。
また、狭い場所から、細かい試料を摘んで引張るような
場合には、チャックの構造が複雑で、直接試料を挟持す
る挟持部の形状もそれに不向きであった。
[課題を解決するための手段] それ故、試料3を挟持する把持具2にバネ作用による自
己挟持習性を持たせ、その挟持状態の解除は空気圧或は
油圧等を利用した駆動装置5で行なわせるようにし、把
持具2と駆動装置5とを分離可能な独立構造として、把
持具2をロードセル1と着脱自在に係合した。また、駆
動装置5による解除動作の際、傾斜面7a、8aを備えた押
圧板7、8で把持具2の挟持部2a-1、2b-1を押圧するよ
うにした。
[作用] 試料無しの挟持状態(駆動装置5のスライドレバー5a、
5bの開状態)で、ロードセル1に対し荷重として負荷と
なるのは、把持具2だけで、駆動装置5の部分は含まれ
ないから、把持具2を小さく軽く製作しておけば、ロー
ドセル1も試験すべき低荷重範囲に近い荷重のロードセ
ルを選ぶことができ、低荷重での測定精度を上げること
が可能なほか、薄い帯状板を折曲げた簡単な形状のた
め、装置を全体的に小型に製作することができる。
また、把持具2と駆動装置5とは別体構造であるから、
係止部1aと係止部2c-1との係合さえ外せば、把持具2を
簡単に装置から取り外すことが可能で交換が便利であ
る。
更に、挟持状態の解除動作時(スライドレバー5a、5bの
閉状態時)に傾斜面8a、9aを有する押圧板8、9で把持
具2の挟腕2a、2bを押圧(P)するから、把持具2には
僅かながら上向分力(F)が加わり、これが把持具2を
持ち上げる力となって、係止部1aと係止部2c-1との係合
が外れて浮上するか、浮上しないまでも係合の度合いが
薄れ、駆動装置5からの力が把持具2を介してロードセ
ル1の負荷となるような悪影響は殆どない。
[実施例] 以下、図面を参照して本考案の一実施例を説明するが、
引張試験機の一般的構成については従来のものと同じで
あるから、省略する。
図中、1は引張試験機における引張荷重を測定するため
のロードセルで、図示しないクロスヘッドに固定され、
下方に鉤状の係止部1aを有している。2は試料3を直接
挟持するための把持具で、薄い帯状板の中央部を基部と
して折曲げることにより、一体に形成された一対の挟腕
2a、2bと、前記係止部1aに係合する鉤状の係止部2c-1を
上端に備え、前記基部に垂直に固着された連結棒2cとを
有していて、挟腕2a2bの先端部である挟持部2a-1、2b-1
が切込み2a-2、2b-2(第4図参照)を利用して交叉し、
バネ4による拡張力でこの挟持部2a-1、2b-1に挟持力が
与えられるようになっており、試料片3と接触する挟持
面には、滑止め加工が施されている。
5(第1、2図参照)は市販の駆動装置で、エアホース
6、7からの空気圧により、図示しないシリンダー機構
を利用して、下方一対のスライドレバー5a、5bがそれぞ
れ閉方向(A方向・解除)、或は開方向(B方向・挟
持)に移動制御できるようになっている。
8、9は上方が広くなった(薄くなった)傾斜面8a、9a
を有する押圧板で、スライドレバー5a、5bにビス(図示
せず)で固定されている。勿論、スライドレバー5a、5b
と押圧板8、9を一体に製作してもよいのは言うまでも
ない。
そして、これら把持具2と駆動装置5との関係は、第
1、2図に示すように、挟腕2a、2bが押圧板8、9の内
側の傾斜面8a、9aと対面した状態で、把持具2とは分離
可能な独立構造として配設されている。
このような構成で、引張試験を始めるためには、先ず、
エアホース6の空気圧を制御して、駆動装置5を作動さ
せ、スライドレバー5a、5bを矢印Aの内方向に移動させ
ると、押圧板8、9で把持具2の挟腕2a、2bをバネ4に
抗して押圧(P)するから、挟持部2a-1、2b-1が開き
(第3図参照)、挟持状態が解除されて、試験すべき試
料3を挟持させることができる。
このとき、押圧板8、9による押圧(P)は、傾斜面8
a、9aで行なわれるので、上向分力Fにより把持具2が
僅かに持ち上げられ(第3図矢印F参照)、係止部1a、
2c-1による緊密な係合が外れるか、外れないまでも係合
度が薄らいで、ロードセル1に駆動装置5からの無理な
力は加わらない。
次いで、今度はエアホース7の空気圧を制御して、駆動
装置5のスライドレバー5a、5bを矢印Bの外方向へ移動
させて押圧力(P)の解除動作に移ると、上向分力Fも
徐々に減少してバネ4による安定した拡張力で挟腕2a、
2bが外方向へ押し戻され、したがって、挟持部2a-1、2b
-1が互に内方へ移動して試料3を挟持することになるか
ら、押圧力が完全に解除された段階で図示しないクロス
ヘッドを上昇させれば、従来と同様な方法で試料3の引
張試験を行なうことができる。
また、試料の種類も考慮した、試験すべき荷重値によ
り、或は試料3に対する挟持力の関係で把持具2を交換
したい場合、例えば、極低荷重の測定では把持具2がよ
り軽い方がよいから交換したい場合には、駆動装置5の
スライドレバー5a、5bが外方向に退いた状態で把持具2
を持ち上げれば、係止部1a、2c-1の係合が外れて、簡単
に取り外し交換することができる。
なお、上例では駆動装置について空気圧によるものを主
体に説明したが、油圧によるものは勿論、電磁的な駆動
装置も含むものであり、バネ4についても、把持具2自
体を弾性体で構成することにより、把持習性を持たせる
ことができる。
[考案の効果] このように本考案では、薄い帯状板を折曲げた簡単な構
成で、ピンセット形状の挟持部をもつ把持具と、挟持状
態の解除、復帰を行なう駆動装置とを分離可能な独立構
造とした上、駆動装置の押圧板を上向き傾斜面として把
持具の挟腕を押圧するようにしたから、駆動装置からロ
ードセル及び試料に悪影響を及ぼす力を加えないで済む
利点を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す要部正面図、第2図は
第1図の右側面図、第3図は把持具における試料の挟持
状態を示す部分説明図、第4図は一部を展開した部分斜
視図である。 1……計測用のロードセル、1a……係止部、2……把持
具、2a、2b、……挟腕、2a-1、2b-1……挟持部、2a-2、
2b-b……切込み、2c……連結棒、2c-1……係止部、3…
…試料、4……バネ、5……駆動装置、5a、5b……スラ
イドレバー、6、7……エアホース、8、9……押圧
板、8a、9a……傾斜面、10……空間。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄い帯状板の中央部を基部としてコ字状に
    折曲げて形成された一対の挟腕2a、2bの先端部を、バネ
    (4)作用による挟持習性を持たせて交叉させることに
    より、ピンセット形状の挟持部2a-1、2b-1を形成し、か
    つ、クロスヘッドに固定されたロードセル1と着脱自在
    に係合する係止部2c-1を上端部に備えた連結棒2cを前記
    基部に垂直に固着して把持具2を構成すると共に、 前記把持具2の挟腕2a、2bに対面した状態で設けられ、
    前記挟腕2a、2bを内方へ押圧或は押圧解除を行なうスラ
    イドレバー5a、5bを有する駆動装置5を、前記ロードセ
    ル1の負荷とはならないように前記把持具2とは分離可
    能な独立構造として配設し、かつ前記スライドレバー5
    a、5bの押圧面を上向きの傾斜面8a、9aとしたことを特
    徴とする引張試験機用チャック。
JP1990114093U 1990-11-01 1990-11-01 引張試験機用チャック Expired - Lifetime JPH0742116Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990114093U JPH0742116Y2 (ja) 1990-11-01 1990-11-01 引張試験機用チャック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990114093U JPH0742116Y2 (ja) 1990-11-01 1990-11-01 引張試験機用チャック

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0471150U JPH0471150U (ja) 1992-06-24
JPH0742116Y2 true JPH0742116Y2 (ja) 1995-09-27

Family

ID=31861747

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990114093U Expired - Lifetime JPH0742116Y2 (ja) 1990-11-01 1990-11-01 引張試験機用チャック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0742116Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2020044530A1 (ja) * 2018-08-31 2021-08-10 株式会社島津製作所 材料試験機

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2320895A1 (fr) * 1975-08-11 1977-03-11 Vidal Lucien Dispositif de detection de la fin de deroulement d'un cable sur le tambour d'un treuil
JPS589145Y2 (ja) * 1978-07-19 1983-02-18 三洋電機株式会社 熱交換型換気扇

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2020044530A1 (ja) * 2018-08-31 2021-08-10 株式会社島津製作所 材料試験機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0471150U (ja) 1992-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101370297B1 (ko) 전자 기판 상의 증착물을 시험하기 위한 인장 시험 장치의 조오, 조오 조립체, 인장 시험기, 조오용 작동 장치, 및 인장력 측정 방법
US6526837B1 (en) Screw action grip with adjustable stiffness and alignment guides
JPH0742116Y2 (ja) 引張試験機用チャック
JPH063234A (ja) 引張試験機
JPH07167762A (ja) 数本のサンプルストリップのそれぞれの延びを測定するための装置
JPH06148046A (ja) 疲労試験片の掴み具
JPH0742115Y2 (ja) 引張試験機用チャック装置
KR20220073120A (ko) 인장강도 측정기용 고정 그리퍼 및 인장강도 측정기
KR100289696B1 (ko) 고무 시험편 인장시험용 지그
JPH0226052Y2 (ja)
JPH0341293B2 (ja)
JP2000234904A (ja) 伸び計
JP3391139B2 (ja) 引張衝撃試験機
CN221007314U (zh) 一种玻片盘定位结构
JPH0346356Y2 (ja)
JP2567323B2 (ja) 任意の剥離角度で試験片の剥離力を測定する方法及びそれに用いる装置
JPH01257201A (ja) 板状物品の厚さを測定する装置
JPH0419451Y2 (ja)
JPS6241237Y2 (ja)
JP3124470U (ja) 材料試験機
JPS6118438Y2 (ja)
JPH0725675Y2 (ja) 引張衝撃試験機
JPH02103208U (ja)
JPS61247940A (ja) スタツドの溶接強度検査装置
JP2526091Y2 (ja) 半導体装置用ソケット治具