JPH0741847U - 被膜を形成したガラス製照明器具 - Google Patents

被膜を形成したガラス製照明器具

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JPH0741847U
JPH0741847U JP7501993U JP7501993U JPH0741847U JP H0741847 U JPH0741847 U JP H0741847U JP 7501993 U JP7501993 U JP 7501993U JP 7501993 U JP7501993 U JP 7501993U JP H0741847 U JPH0741847 U JP H0741847U
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JP
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glass
luminaire
coating
soft resin
elastic body
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JP7501993U
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Inventor
和乗 畠山
勝彦 石坂
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Mochida Corp
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Mochida Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガラス製照明器具の外面の一部もしくは全
部、あるいは内面の一部もしくは全部、あるいは外面内
面の一部もしくは全部を透明ゴム状弾性体あるいは軟質
樹脂被膜3で被覆することにより、被膜を形成したガラ
ス製照明器具が衝撃により破損された場合のガラス破片
の飛散防止とガラス製照明器具の汚染防止のための被膜
を形成したガラス製照明器具に関する。 【構成】 ゴム状弾性体あるいは軟質樹脂を完全にガラ
ス面に接着させるため、プライマー層4を介しガラス製
照明器具の外面の一部もしくは全部、あるいは内面の一
部もしくは全部、あるいは外面内面の一部もしくは全部
を透明ゴム状弾性体あるいは軟質樹脂で被覆し、滑り
性、離型性を有するゴム状弾性体あるいは軟質樹脂をト
ップコートすることによって、ガラス製照明器具のガラ
ス破片の飛散防止機能と汚染防止機能を有する被膜を形
成したガラス製照明器具。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ガラス製照明器具の外面の一部もしくは全部、あるいは内面の一部 もしくは全部、あるいは外面内面の一部もしくは全部を透明ゴム状弾性体あるい は軟質樹脂被膜3を形成することによって、ガラス製照明器具が衝撃による破損 の際のガラス破片の飛散防止機能、または防汚機能を有する被膜を形成したガラ ス製照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ガラス製照明器具は衝撃により破損しやすく、破損の際ガラスの破片が 飛散し危険であり、また、表面は汚れ易い。
【0003】 また、ガラス製品などのガラス破片の飛散防止には、ガラス層間へ金網、ガラス 繊維あるいは、ポリエステル等のフィルムを挿入する合わせガラスの方法。ある いは、各種のフィルムを表面に貼る方法や各種ゴムや樹脂をガラス表面へ、刷毛 塗り、スプレイ、ディッピング等の塗布する方法がとられていた。
【考案が解決しようとする課題】
【0004】 従来のガラス製品の保護や破損の際のガラス破片の飛散防止するには、ガラス 層間へ金網、ガラス繊維あるいは、ポリエステル等のフィルムを挿入する合わせ ガラスの方法があるが、高精度で大掛かりな装置が必要で多大な設備費がかかっ た。
【0005】 また、各種のフィルムをガラス表面に貼る方法は、複雑な形状を有するガラス 製品には、不向きであった。
【0006】 さらに、ガラス表面へ、刷毛塗り、スプレイ、ディッピング等の塗布方法は、 使用される各種ゴムや樹脂が、常温で非常に粘度が高いか、固形の状態でそのま ま塗布できないため適当な溶剤で溶解し希釈するか、あるいはエマルジョン化し て使用している。このように溶剤に溶解したゴムや樹脂は、容易に刷毛塗りなど で膜形成できるが、膜の厚みが数10μと薄く、またエポキシ樹脂、フェノール 樹脂、カーボネイト樹脂などの硬い被膜を有する樹脂ではガラス製品が破損の際 、ガラス破片の飛散防止効果はない。
【0007】 また、室温状態で溶剤が蒸発すると同時にゴムや樹脂は、元の高粘度体あるい は固形体のまま、ガラス表面に単に固着した状態で硬化するか、熱処理されるた め、刷毛目がでやすく被膜表面は微細な凹凸状態となりガラス表面は歪んで見え 、本質的に透明なゴムや樹脂も不透明になりやすい。
【0008】 また、エマルジョン化したゴムや樹脂は塗装面が平面の場合はよいが、曲面を 呈するような形状の複雑な表面では塗膜の厚みが薄く、不均一なうえ液だれが生 ずる等の欠点を有していた。
【課題を解決するための手段】
【0009】 本考案は、これらの課題を解決するためにガラス製照明器具の外面の一部もし くは全部、あるいは内面の一部もしくは全部を透明なプライマーで処理して、透 明ゴム状弾性体あるいは軟質樹脂被膜3をガラス表面に完全に接着させる。
【0010】 また、本考案は室温状態で塗布できない程度の高い粘度(45,000〜75 ,000cps)があり、かつ徐々に流動する。すなわち流動性のある透明ゴム 状弾性体あるいは軟質樹脂を刷毛塗り、スプレイ、ディッピング等の方法で塗布 可能な範囲に溶剤で希釈し、ガラス製照明器具の外面の一部もしくは全部、ある いは内面の一部もしくは全部、あるいは外面内面の一部もしくは全部に被膜を形 成させる。
【0011】 さらに、前項の方法により、ガラス表面に塗布された透明ゴム状弾性体あるい は軟質樹脂被膜3は、室温状態で溶剤の気散と同時に生ずる刷毛目および微細な 凹凸や液だれによる凹凸は徐々に流動し、透明ゴム状弾性体あるいは軟質樹脂は 、ガラス製照明器具の外面の一部もしくは全部、あるいは内面の一部もしくは全 部、あるいは外面内面の一部もしくは全部は、滑らかで透明な一定厚み膜の被膜 表面となり、その後熱処理により被膜は完全に硬化する。
【0012】 さらに、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂で変性したオルガノポリシロキサンを 主成分とする透明ゴム状弾性体、フッ素樹脂を主成分とする透明ゴム状弾性体あ るいは軟質性樹脂をトップコートして被膜を形成させる。
【0013】
【作用】
本考案の被膜を形成したガラス製照明器具の外面の一部もしくは全部、あるい は内面の一部もしくは全部、あるいは外面内面の一部もしくは全部を透明ゴム状 弾性体あるいは軟質樹脂被膜3を形成することにより、ガラス製照明器具の外面 、内面あるいは外面内面は大気中の埃、微粒子が付着しにくくなり、汚染されに くくなる。
【0014】 そして、被膜を形成したガラス製照明器具は、紫外線などによる老化も防止で きる。
【0015】 また、街灯のカバー、ポーチライト、ペンダントライト、シャンデリアなどの ような複雑な形状をしたガラス製照明器具が衝撃により破損した場合、被膜を形 成したガラス製照明器具はガラス破片の飛散防止ができる。
【0016】 さらに、被膜を形成したガラス製照明器具は、ガラス破片の飛散防止と汚染防 止の効果を有していると同時に被覆表面は滑らかな歪のない仕上がりになり、被 膜を形成したガラス製照明器具はガラスの持つ透明さと美観を保持する。
【実施例】
以下、本考案の被膜を形成したガラス製照明器具の構造と実施例について説明 する。
【0017】 ガラス製照明器具の表面と透明ゴム状弾性体あるいは軟質樹脂被膜3をガラス 表面に完全に接着させるため、あらかじめビニルシラン、アクリルシラン、エポ キシシラン、アミノシラン。例えば、γ−アミノプロピルエトキシシランの1〜 3%濃度メタノール、トルエン混合有機溶剤を主成分とするプライマーでガラス 表面を処理する。
【0018】 被膜を形成させる透明度の高いゴム状弾性体あるいは軟質樹脂は、JIS K 6301の試験方法に従えば、伸び200〜450%、硬度30〜60のものを 使用する。
【0019】 粘度600〜2000cstのオルガノポリシロキサンを主成分とした粘度6 0000cpsのゴム状弾性体あるいは軟質樹脂を有機混合溶剤で被膜形成可能 な範囲に溶剤で希釈し、刷毛塗り、スプレイ、ディッピング等の方法でガラス製 照明器具の外面の一部もしくは全部、あるいは内面の一部もしくは全部、あるい は外面内面の一部もしくは全部に塗布し常温放置する。 この状態で混合有機溶剤が気散した塗布面は僅かな凹凸を呈しているが、徐々 に流動するゴム状弾性体あるいは軟質樹脂によりガラス表面は一様に滑らかで均 一な厚みの被膜を形成する。その後、120〜130℃、15minで熱硬化さ せる。
【0020】 0.1〜0.5%の紫外線劣化防止剤を配合した、滑り性、離型性を有してい るエポキシ樹脂、アルキッド樹脂変性のオルガノポリシロキサンを主成分とした ゴム状弾性体あるいは軟質樹脂を被膜形成可能な範囲に有機混合溶剤で希釈し、 刷毛塗り、スプレイ、ディッピング等の方法でガラス製照明器具の外面の一部も しくは全部、あるいは内面の一部もしくは全部、あるいは外面内面の一部もしく は全部にトップコートし、有機混合溶剤が完全に気散するまで室温乾燥する。乾 燥後、120〜150℃、5〜15minで熱硬化させる。
【0021】
【考案の効果】
本考案によると、複雑な曲面形状のガラス表面に滑らかで一定の厚みの被膜を 形成できる。
【0022】 また、塗膜の液だれによる凹凸のためガラス表面の歪や刷毛目、微細な凹凸に よる半透明さもしくは、不透明さがなくなり、ガラスの透明さ美観を損なわない ゴム状弾性体あるいは軟質樹脂被膜3を形成したガラス製照明器具製品は実用に 具するものである。
【0023】 そして、1.0〜5.0mm厚みのガラス表面に完全に接着した被膜の厚みが 、0.15〜0.3mmのゴム状弾性体あるいは軟質樹脂で被覆されたガラス製 照明器具は、衝撃により破損したガラス破片の飛散防止の効果がある。
【0024】 さらに、被膜の厚みが10〜30μの滑り性、離型性を有するゴム状弾性体あ るいは軟質樹脂でトップコート4されたガラス製照明器具は、大気中の埃や汚染 物質で被覆表面が汚染され、ガラスの透明性が失われるのを防止する効果がある 。
【0025】 また、ガラス表面は、完全に接着した伸びを有するゴム状弾性体あるいは軟質 樹脂被膜3を形成しているため、衝撃等により破損したガラス破片は飛散しない ので安心して使用できるので大変効果的である。 本考案の被膜を形成したガラス製照明器具は、以上のような効果があるので、 通常のものと同様に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の片面被覆の構造を示す断面図。
【図2】本考案の両面被覆の構造を示す断面図。
【符号の説明】
1 ガラス製照明器具のガラス層 2 プライマー層 3 ゴム状弾性体あるいは軟質樹脂被膜 4 トップコート層

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複雑な形状のガラス製照明器具(以下ガ
    ラス製照明器具という)の外面の一部もしくは全部、あ
    るいは内面の一部もしくは全部、あるいは外面内面の一
    部もしくは全部を透明ゴム状弾性体あるいは軟質樹脂被
    膜3を形成したガラス製照明器具。
  2. 【請求項2】 流動性のあるゴム状弾性体あるいは軟質
    樹脂でガラス表面を被覆し熱硬化させた前記構造の被膜
    を形成したガラス製照明器具。
  3. 【請求項3】 請求項1のガラス製照明器具において、
    外面の一部もしくは全部、あるいは内面の一部もしくは
    全部、あるいは外面内面の一部もしくは全部を透明ゴム
    状弾性体あるいは軟質樹脂被膜3を形成することによっ
    て、衝撃による破損の際のガラス破片の飛散防止機能を
    有する被膜を形成したガラス製照明器具。
  4. 【請求項4】 前記構造のガラス製照明器具において、
    ゴム状弾性体あるいは軟質樹脂は紫外線による老化防止
    機能を有し、さらに滑り性、離型性を有する透明ゴム状
    弾性体あるいは軟質樹脂のトップコート層4の二層構造
    からなる被膜を形成することによって、防汚機能を有す
    る被膜を形成したガラス製照明器具。
  5. 【請求項5】 前記構造のガラス製照明器具において、
    破損の際のガラス破片の飛散防止効果のため、透明ゴム
    状弾性体あるいは軟質樹脂被膜3は、空隙部分がなくガ
    ラス表面および内層被覆体表面と完全に接着した請求項
    1、請求項4記載の被膜を形成したガラス製照明器具。
JP7501993U 1993-12-17 1993-12-17 被膜を形成したガラス製照明器具 Withdrawn JPH0741847U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000054984A (ko) * 1999-02-02 2000-09-05 장용균 폴리에스테르 필름으로 피복된 조명기구
JP2007122956A (ja) * 2005-10-26 2007-05-17 Tatsumura Bijutsu Orimono Hanbai:Kk 灯部カバー
WO2011070854A1 (ja) 2009-12-07 2011-06-16 シャープ株式会社 照明装置

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