JPH0741753B2 - 転写シート - Google Patents

転写シート

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JPH0741753B2
JPH0741753B2 JP63004029A JP402988A JPH0741753B2 JP H0741753 B2 JPH0741753 B2 JP H0741753B2 JP 63004029 A JP63004029 A JP 63004029A JP 402988 A JP402988 A JP 402988A JP H0741753 B2 JPH0741753 B2 JP H0741753B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は耐摩耗性及び耐薬品性に優れているとともに、
転写後の箔バリの残留率を著しく低下した転写シートに
関する。
〔従来の技術及び問題点〕
転写シートは一般に基体シートに離型性保護層を積層
し、次いで着色層、金属蒸着等を介して接着層を積層し
てなり、接着層を被転写体に熱圧着等により接着した後
で基体シートを剥離するものである。
ところで従来の転写シートは離型性保護層を始め、絵板
層、接着剤層がいずれも樹脂を溶剤に溶解させて得られ
る溶剤タイプの塗料や印刷インクで形成されているの
で、耐溶剤性、耐擦傷性、耐摩耗性等に乏しいという問
題があった。
そこで近年転写絵付けした表面に耐溶剤性、耐擦傷性、
耐摩耗性が要求されるようになり、転写絵付けした後に
転写絵付面に一般にハードコートと言われる塗装を施す
などの方法が採られている。
しかし、この方法であると、工程が1つ増えると共に塗
装・乾燥設備が必要となり、コスト面でのデメリットが
多いという問題点がある。
そこであらかじめ表面硬度が高くなるように硬化保護層
を転写層に設け、それを転写することも行われている
が、転写後箔のバリが残り、バリ取りの後加工が必要と
なるという問題点がある。
従って、スリットや開口等を有する被転写体に転写する
場合等には、転写後に箔バリを取り除く作業を行ってい
るのが実情であった。
従って本発明の目的は耐摩耗性、耐擦傷性、耐薬品性等
に優れているとともに転写後の箔バリの残留率が低い転
写シートを提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点に鑑み鋭意研究の結果、本発明者は電離放射
線硬化型化合物とラジカル重合性不飽和結合を有するア
ルコキシシランで表面処理した充填剤とからなる硬化保
護層を用い、かつ基体シートを易接着性化すことにより
転写後に残留する箔バリが少なくなることを発見し、本
発明に想到した。
すなわち本発明の転写シートは、基体シートと、前記基
体シートの片面に積層した離型性保護層及び接着層を含
む転写層とからなり、前記離型性保護層が、(a)分子
中に2個以上のアクリロイル基もしくはメタクリロイル
基を有する硬化性化合物と、(b)分子中にラジカル重
合性不飽和結合を有するアルコキシシランで表面処理し
た充填剤とを含む組成物の硬化層で構成されており、か
つ前記基体シートが易接着性を有し、前記基体シートの
前記離型性保護層に対する接着力が20〜350g/10mmであ
ることを特徴とする。
本発明の転写シートにおける離型性保護層を構成する
(a)成分としては、分子中に2個以上のアクリロイル
基もしくはメタクリロイル基を有する硬化型化合物を使
用する。(a)成分の具体例としては、例えば、エチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)
アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)
アクリレート、エチレングリコールジグリシジルエーテ
ルジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ
グリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、プロピレ
ングリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレ
ート、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル
ジ(メタ)アクリレート、ソルビトールテトラグリシジ
ルエーテルテトラ(メタ)アクリレート、ポリウレタン
(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレー
ト、などの多官能(メタ)アクリレートが挙げられる
が、これら以外のものも使用できる。
良好な耐擦傷性を得るためには、上記した多官能(メ
タ)アクリレートのうちでも(メタ)アルリル当量が90
〜200のものが好ましい。
(b)成分において、充填剤を表面処理するための分子
中にラジカル重合性不飽和結合を有するアルコキシシラ
ンは一般にシランカップリング剤と言われるもので、例
えば、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−メタクリロキシプロピルジメチルメトキシシラ
ン、γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、
γ−メタクリロキシプロピルジメチルエトキシシラン、
γ−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−ア
クリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アク
リロキシプロピルジメチルメトキシシラン、γ−アクリ
ロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−アクリロキシ
プロピルメチルジエトキシシラン、γ−アクリロキシプ
ロピルジメチルエトキシシラン、ビニルトリエトキシシ
ランなどが挙げられる。
充填剤としては例えば、SiO2(シリカ)やAl2O3(アル
ミナ)等の粉末粒子径が10ミリμm〜10μmのものが適
しており、日本アエロジル(株)製の「アエロジル」、
「アルミニウムオキサイド−C」、富士デビソン(株)
製の「サイロイド」などの市販品を使用することができ
る。特にSiO2(シリカ)粉末やAl2O3(アルミナ)粉末
は離型性保護層の透明性を維持できるので好ましい。
充填剤を前述のシランカップリング剤で処理する方法に
は特に制限はなく、公知の方法を用いることができる。
例えば、乾式法として充填剤を激しく攪拌しながら所定
量のシランカップリング剤を吹きつける方法や,乾式法
としてトルエンなどの溶剤中に充填剤を分散させた後
に、所定量のシランカップリング剤を加え反応させる方
法などがあるが、表面処理を均一に行うためには後者の
湿式法が好ましい。
充填剤に対するシランカップリング剤の処理量(所要
量)としては、充填剤の比表面積100に対して、シラン
カップリング剤の最小被覆面積が10以上となる処理量が
好ましい。ここで最小被覆面積が10未満だと効果がな
い。
前述の多官能(メタ)アクリレートと表面処理した充填
剤との配合比は、多官能(メタ)アクリレートのべとつ
きがなくなる程度であれば良く、通常の場合、多官能
(メタ)アクリレート100重量部に対し表面処理した充
填剤を10〜200重量部とするのが好ましい。多官能(メ
タ)アクリレートと表面処理した充填剤とをコーティン
グ剤にするには、所定量の多官能(メタ)アクリレート
と表面処理した充填剤に必要に応じて溶剤を加え、サン
ドミル、ロールなどの分散機で混練すれば良い。
また、このコーティング剤中には、貯蔵安定性を向上さ
せるため、ハイドロキノンやハイドロキノンモノメチル
エーテル等の重合禁止剤を添加しておくことが好まし
い。
さらにコーティング剤中にはコーティング適性を向上さ
せる目的で必要に応じて例えばエチルセルロース、ニト
ロセルロース等のセルロース系樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリウレタン樹脂、ロジンエステル樹脂、環化ゴム
等のゴム系樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂、アルリル
樹脂などの重合体を添加することができる。また顔料や
塗料等の着色剤等をも適宜添加し得る。
前記コーティング剤を利用して基体シートの表面に離型
性保護層を形成するには、一般のコーティング剤の塗布
方法を使用することができ、例えばロールコーティング
法、グラビアコーティング法、スクリーンコーティング
法、ファウンテンコーティング法等のコーティング法を
使用することができる。
基体シートは、上記離型性保護層を設けるためのもの
で、離型性保護層との接着性を向上し得るものであれば
いかなる材料からなるものでもよい。具体的にはポリエ
ステルフィルム、ポリアミドフィルム、セロファンフィ
ルム、アセテートフィルム、ポリプロピレンフィルム等
が挙げられ、その他に紙や金属箔などに上記フィルムを
ラミネートしたものでもよい。
基体シートの易接着化には、コロナ放電処理を施こすか
易接着性ポリエステルフィルムを用いるのが好ましい。
コロナ放電処理により易接着性化するフィルム材料とし
ては、一般的なプラスチック材料を使用することができ
るが、特にポリエステルフィルムが好ましい。
また易接着性ポリエステルとしては、一般に未処理ポリ
エステルフィルムに処理ポリエステル樹脂、ウレタン樹
脂等を被覆したものを使用することができる。
易接着性の基体シートの離型性保護層に対する接着力
は、理想的には(イ)転写層中の接着層と被転写体との
接着強度よりは小さいが、(ロ)転写層自身の破断強度
よりは大きい範囲のものである。このような接着力の場
合、転写領域(接着層と被転写体とが接着)では基体シ
ートが剥離するが、非転写領域(接着層が被転写体に接
着せず)では転写領域との境界において転写層が破断
し、箔バリが基体シートとともに除去される。このよう
な範囲の接着力に設定しても転写領域の大きさや形状等
により100%箔バリを除去するのは難しいが、少なくと
も箔バリの残留率を極めて小さくすることはできる。こ
のような理由により、基体シートの離型性保護層に対す
る接着力は、20〜350g/10mmとする。接着力が20g/10mm
未満であると基体シートを剥離したときに箔バリがほと
んど残留してしまう。また接着力が350g/10mmを超える
と基体シートの剥離性が悪くなりすぎ、転写層自体が剥
離するおそれが生ずる。好ましい接着力は25〜300g/10m
mである。
基体シートに離型性保護層を塗布した後、電離放射線の
照射又は加熱により離型性保護層を硬化させる。電離放
射線の照射は短時間の硬化という意味からは好ましい。
また、基体シート上に離型性保護層を設けた後、離型性
保護層上に透明熱可塑性樹脂層(インキイ接着層)を設
け、次いで上記の方法で離型性保護層を硬化させること
もできる。
次いで、必要に応じパール層、着色層、絵柄層、金属蒸
着層等を積層した後で接着層を形成する。
パール層、絵柄層、着色層を形成するには、パール顔
料、着色剤を含有する印刷インキで印刷し、乾燥する。
パール顔料の代わりに金属粉末、例えばアルミニウムパ
ウダー、ブロンズパウダーを使用することもできる。各
層の厚みは0.5〜10μm程度である。
また、金属蒸着層を設ける場合、金属原子が平滑に付く
ように蒸着アンカー層を設けてもよい。この蒸着アンカ
ー層も印刷やコーティングにより形成することができ
る。
接着層は熱可塑性樹脂を主成分とし、加熱圧着すること
により被転写体に接着するものである。
接着層は被転写体への転写層の接着を良好なものとする
ために必要なものであり、ポリメタクリル酸メチル、ポ
リメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸エチル、ポリア
クリル酸ブチルなどのアクリルもしくはメタクリルモノ
マーの単独重合体もしくはこれらモノマーを含む共重合
体、ポリスチレン、ポリα−メチルスチレンなどのスチ
レン樹脂及びスチレン共重合樹脂、酢酸セルロース、ニ
トロセルロース、塩化ビニル、ポリエステル樹脂など良
好な接着性を有する樹脂により成形することができる。
接着層の厚さは0.5〜15μmであり、0.5μm未満だと接
着力が十分でなく、15μmを超えると接着層の層間強度
が低下する。
〔作用〕
本発明の転写シートにおいては、離型性保護層をラジカ
ル重合性不飽和結合を有するアルコキシシランで表面処
理した充填剤を含有する電離放射線硬化型化合物により
形成し、かつ基体シートを易接着性化している。基体シ
ートと離型性保護層との接着強度は転写層中の接着層と
被転写体との接着強度より小さいが、充填剤を含有する
転写層自身の破断強度よりも大きい。このため、転写領
域と非転写領域との境界において、転写層自身が破断す
る。これにより基体シートの剥離の際箔バリが転写領域
から容易に除去される。
〔実 施 例〕
本発明を以下の実施例によりさらに詳細に説明する。
実施例 1 下記混合物(イ)を10時間加熱還流してシリカ粉末を表
面処理し、処理シリカ(ロ)を得た。これを用いてコー
ティング剤(ハ)を調製した。
混 合 例(イ) シリカ粉末(日本アエロジル(株)製、アエロジル#20
0) ……500重量部 γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(信越
化学工業(株)製、KBM503) ……312重量部 希塩酸水(ph=3に調節) ……70重量部 トルエン ……5000重量部 コーティング剤(ハ) 処理シリカ(ロ) ……25重量部 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート……25重量
部 ポリメタクリル酸メチル ……50重量部 ポリエチレンワックス ……3重量部 トルエン ……200重量部 メチルエチルケトン ……200重量部 メチルエチルケトン ……200重量部 基体シートとして厚さ25μmのポリエステルフィルム
(東レ(株)製、ルミラーT−60)を使用し、その片面
にコロナ放電処理を施した。その結果漏れ張力が42dyn/
cmから50dyn/cmに上昇した。その後上記で得られたコー
ティング剤(ハ)を版深140μmのグラビア斜線版にて
全面に均一に塗布し、80℃の乾燥フードに通して溶剤を
揮発させ、塗布されたコーティング剤層を指触乾燥し、
厚さ5〜6μmの離型性保護層を得た。
得られた離型性保護層の表面に、下記組成(ニ)のコー
ティング剤を版深140μmのグラビア斜線版にて全面に
均一に塗布し、140℃の乾燥フードに通して溶剤を揮発
させ、塗布されたコーティング剤を乾燥して、厚さ4〜
5μmのインキ接着層を形成した。
コーティング剤(ニ) ポリメタクリル酸メチル ……30重量部 メチルエチルケトン ……85重量部 トルエン ……85重量部 次いでコーティングされた面側からチッ素ガス雰囲気中
にて175kvに加速された電子線を5Mrad照射して離型性保
護層を架橋し硬化させた。
実施例 2 実施例1と同様にして基材シートとして厚さ25μmの易
接着処理ポリエステルフィルム(ICI社製メリネックス3
93)を使用し、同様にコーティング剤(ハ)をコーティ
ングした。さらにコーティング剤(ニ)のコーティング
を行い、電子線を照射し硬化させた。
実施例 3 実施例2の厚さ25μmの易接着処理ポリエステルフィル
ムをダイヤホイル(株)製のT−600Eに変えた以外同様
して転写シートを作成した。
実施例 4 実施例1のポリエステルフィルムを帝人(株)製の易接
着処理HP−7に変更し、同様にコーティングした。
実施例 5 実施例1と同様にコロナ処理を施したポリエステルフィ
ルムにコーティング材(ハ)及び(ニ)を均一に塗布
し、コーティングされた面側から窒素ガス雰囲気中にて
175kVに加速された電子線を5Mrad照射して離型性保護層
を架橋し硬化させた。
次いで前記インキ接着層上に下記の組成物(ホ)、
(ヘ)によるグラビアインキを網点グラビア版にて全面
に印刷し、80℃の乾燥フードに通して厚さ2μmのパー
ル層及び厚さ3μmの着色層を形成した。
組成物(ホ) ポリメタクリル酸メチル ……10重量部 パール顔料 ……20重量部 メチルエチルケトン ……35重量部 トルエン ……35重量部 組成物(ヘ) ポリメタクリル酸メチル ……10重量部 酸化チタン ……30重量部 メチルエチルケトン ……30重量部 トルエン ……30重量部 さらに下記組成物(ト)をコーティングし、蒸着アンカ
ー層を形成した。
組成物(ト) ポリメタクリル酸メチル系ポリオール ……25重量部 硝化綿 ……5重量部 ヘキサメチレンジイソシアネート ……13重量部 酢酸エチル ……80重量部 形成された厚さ1μmの蒸着アンカー層上に厚さが500
Åになるようにアルミニウム蒸着層を形成した。
アルミニウム蒸着層上に下記組成物(チ)、(リ)を順
に塗布し、厚さ3μmの接着層を形成して、転写シート
を得た。
組成物(チ) 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂 ……20重量部 酢酸エチル ……40重量部 トルエン ……40重量部 組成物(リ) アクリル樹脂 ……20重量部 トルエン ……40重量部 メチルエチルケトン ……40重量部 比較例 1 実施例1の厚さ25μmのポリエステルフィルムを東レ
(株)製のポリエチレンテレフタレート(E−31)に変
え、同様にして2種のコーティング剤をコーティングし
た。
比較例 2 実施例1のポリエステルフィルムを未処理のポリエステ
ルフィルム(東レ(株)製ルミラーT−60)に変えた以
外同様にして転写シートを作成した。
なお上記実施例及び比較例により得られたものに必要に
応じ組成物(ト)及び(チ)を順に塗布して接着層と
し、転写シートを得た。
組成物(ト) 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂 ……20重量部 酢酸エチル ……40重量部 トルエン ……40重量部 組成物(チ) アクリル樹脂 ……20重量部 トルエン ……40重量部 メチルエチルケトン…… 40重量部 得られた上記の実施例及び比較例の転写シートの転写シ
ートの接着層をAS樹脂板に密着させて、表面温度200℃
のシリコーンゴムローラーにて、圧力6.5kg/cm2、走行
温度15mm/secで加圧加熱し、その後転写シートのポリエ
ステル基体シートをJISの90度引きはがし粘着力テスト
法により引きはがした。得られた各接着力を第1表に示
す。
また得られた転写シートの接着層を第1図に示すように
スリット(幅5mm、ピッチ3mm、長さ60mm)を有するAS樹
脂板に密着させて、表面温度200℃のシリコーンゴムロ
ーラーにて、圧力6.5kg/cm2、走行温度15mm/secで加圧
加熱し、その後転写シートのポリエステル基体シートを
JISの90度引きはがし粘着力テスト法に準じた方法によ
り引きはがした。
得られた転写体について、箔バリを評価した。
箔バリの評価方法 スリット板に転写後、残留した箔バリの割合を目視で観
察した。残留量(面積)を第1表にパーセントで表わ
す。
以上の結果から本発明の転写シートの場合、著しく箔バ
リの切れがよいことがわかる。
〔発明の効果〕
以上に詳述した通り、本発明の転写シートにおいては基
体シートが適当に易接着性化されているために、十分な
剥離性を有するとともに、基体シートの剥離とともに取
り除かれる箔バリの割合を著しく向上することができ
る。また硬化した離型性保護層を有するために硬度、耐
摩耗性、耐擦傷性、耐薬品性等に優れている。このよう
な特徴を有する転写シートは種々の形状の被転写体等に
転写を行う場合に、箔バリの除去作業を簡単化すること
ができるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例において箔バリの残留率を評価するため
のスリット板を示す図である。 1……スリット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体シートと、前記基体シートの片面に積
    層した離型性保護層及び接着層を含む転写層とからなる
    転写シートにおいて、前記離型性保護層が、 (a)分子中に2個以上のアクリロイル基もしくはメタ
    クリロイル基を有する硬化性化合物と、 (b)分子中にラジカル重合性不飽和結合を有するアル
    コキシシランで表面処理した充填剤とを含む組成物の硬
    化層で構成されており、 かつ前記基体シートは易接着性を有し、前記基体シート
    の前記離型性保護層に対する接着力が20〜350g/10mmで
    あることを特徴とする転写シート。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項に記載の転写シート
    において、前記離型性保護層中の前記硬化性化合物が電
    離放射線照射により架橋硬化していることを特徴とする
    転写シート。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項又は第2項に記載の
    転写シートにおいて,前記基体シートがコロナ放電によ
    り易接着化されたものであることを特徴とする転写シー
    ト。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項又は第2項に記載の
    転写シートにおいて、前記基体シートが易接着性ポリエ
    ステルからなることを特徴とする転写シート。
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